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HOME > コンプリートカード評価一覧 > No. COMPLETE FILE -PIECE OF MEMORIES- コンプリートカード評価(みめっと@引退さん)

No. COMPLETE FILE -PIECE OF MEMORIES- コンプリートカード評価

遊戯王アイコン みめっと@引退 」さんのコンプリートカード評価


レアリティ 評価 番号 カード名
CNo.1000 夢幻虚神ヌメロニアス
Normal
▶︎ デッキ
5 JPS01 CNo.1000 夢幻虚神ヌメロニアス 
アニメ版ゼアルにおけるラスボスの第1形態となる「ヌメロニアス」Xモンスターで「CNo.」Xモンスターでもあるカード。
正規手順でのX召喚は要求するモンスターのレベルとその素材数からしてほぼ不可能であり、超高打点と自身の効果を何度も使うための大量のX素材を得た状態で出てこられる《ヌメロン・カオス・リチューアル》による特殊召喚を狙いたいところですが、その発動条件があまりに困難なので正直現実的ではありません。
幸いにも《やぶ蛇》などの他の方法による特殊召喚もできるので、一部の「RUM」魔法カードならこのカードをX素材を持った状態で特殊召喚することも可能であり、特に耐性がないという点も自分の別な効果で補助したり、X素材をこのカードに補充することができると捉えれば必ずしも悪いものではありません。
持っている能力もX素材を用いる効果がお互いのターンに1度フリチェで使える対象を取らないモンスターの単体除去効果、X素材がなくても使える効果がお互いのバトルフェイズ終了時における自身以外の場のモンスターの全爆破からの相手の墓地からモンスター1体を蘇生する効果という普通に強いもので、リチューアル以外の方法で出した攻守0でX素材も1つの個体ではそのパワーも大幅に低下するものの、何とか見られるレベルの性能ではあります。
X素材を持っている時に相手に効果破壊されると《CiNo.1000 夢幻虚光神ヌメロニアス・ヌメロニア》をEXデッキから特殊召喚する効果については、発動条件が相手依存でかつ効果破壊による墓地送り限定なので、たとえリチューアルの効果によって10000打点のX素材5つ持ちで出したとしても発動は容易ではありませんが、強制効果で効果破壊を行う能力を持つモンスターを相手の場に押しつければ、「RUM」などの他の方法で特殊召喚した攻守0でX素材が1つの個体でもこれを発動することは可能です。
CiNo.1000 夢幻虚光神ヌメロニアス・ヌメロニア
Normal
▶︎ デッキ
3 JPS02 CiNo.1000 夢幻虚光神ヌメロニアス・ヌメロニア 
アニメ版ゼアルにおけるラスボスの最終形態となる「ヌメロニアス」Xモンスターで、引き続き「No.」に属するモンスターですが、カード名が変化したことで「CNo.」ではなくなりました。
レベル13モンスターというカード表記上は存在しないモンスターを5体も自身のX召喚のためのX素材に要求するので、まともに出すのは《CNo.1000 夢幻虚神ヌメロニアス》以上に不可能に近く、あちらの効果または「RUM」魔法カードなどの他の効果によってEXデッキから特殊召喚することになります。
しかしランク13という超高ランクである上に奇数レベルなので、このカードを特殊召喚できる「RUM」魔法カードはかなり限られており、X素材1つ持って出てきたところでそのスペックは攻守0で相手モンスター1体の攻撃を無効にできるだけのカードにしかならないので、実質的にはフルパワーが発揮される《CNo.1000 夢幻虚神ヌメロニアス》の効果で特殊召喚する以外の選択肢はありません。
あちらの効果で特殊召喚されると、攻守10万アップという冗談みたいなパワーになると同時に、次のターンからは相手にこのカードへの攻撃を強要する効果とこのカードが戦闘を行っていない相手ターンの終わりに自分が特殊勝利する効果が適用されるようになり、相手に戦闘ダメージで散るか戦わずに敗けを受け入れるかを迫ることになります。
また受ける戦闘ダメージが0になる・戦闘を行うダメステ開始時に相手モンスターを除去する・ダメージ計算時に自身の攻撃力が相手モンスターの攻撃力+いくつに変化するといったこのカードにとって都合の悪い能力を持つモンスターの攻撃は、自身のX素材を用いた効果で無効にすることで戦闘不成立となるため、特殊勝利の条件が継続されるといった流れになります。
しかし《CNo.1000 夢幻虚神ヌメロニアス》と同じく全くの無耐性なので、他の効果で補助してやらなければ相手メインフェイズであっけなく処理される可能性が非常に高く、リターンがほぼデュエルの勝利となるため仕方がないとはいえ、難解な召喚条件には到底見合っていないと言わざるを得ないでしょう。
ヌメロン・カオス・リチューアル
Normal
▶︎ デッキ
3 JPS03 ヌメロン・カオス・リチューアル 
CNo.1000 夢幻虚神ヌメロニアス》を超高打点モンスターとして大量のX素材を持った状態でEXデッキから特殊召喚できる「ヌメロン」通常魔法。
あちらにはX素材を用いたお互いのターンにフリチェで使える除去効果があるのでX素材は多いほど強く、X素材を持っている時に相手に効果破壊されると《CiNo.1000 夢幻虚光神ヌメロニアス・ヌメロニア》をEXデッキから特殊召喚できる能力もあるので、超高打点になれることもあちらにとって都合が良い。
しかしその発動条件は、《ヌメロン・ネットワーク》で《ヌメロン・ダイレクト》をコピーして「No.」Xモンスターでもある4体の「ゲート・オブ・ヌメロン」Xモンスターを展開し、そのうちの《No.1 ゲート・オブ・ヌメロン-エーカム》に《CNo.1 ゲート・オブ・カオス・ヌメロン-シニューニャ》を重ねてX召喚して全除外効果を発動するところまで通っていることが大前提であり、その上で次のターン以降に帰還したシニューニャを別なモンスター効果で破壊することでようやく発動できるというあまりに困難な内容になってしまっている。
しかもシニューニャの全除外効果では場のネットワークは除外されないため、別な方法でネットワークを墓地に送るか除外する必要まで出てくるため、実用性は限りなく低いと言わざるを得ない。
幸い《CNo.1000 夢幻虚神ヌメロニアス》は別な方法でもX素材を持っている状態で特殊召喚ができるし、X素材を持っていなくても使える能力もありますが、そうなると攻守0の無耐性モンスターなので適当な素材モンスターや手札誘発モンスターに小突かれるだけで簡単に倒されてしまう。
No.1 ゲート・オブ・ヌメロン-エーカム
Normal
▶︎ デッキ
8 JP001 No.1 ゲート・オブ・ヌメロン-エーカム 
「No.」Xモンスターの1から4までを埋め尽くす「ゲート・オブ・ヌメロン」Xモンスター群、通称「ヌメ門」の1体で、ヌメダロットの頭部パーツ。
これら4体のモンスターは5つの基本ステータスが全て同一であり、X召喚に必要な素材指定内容もモンスター効果として持っている能力も一字一句違わず全く同じものとなっている。
ナンバーズの中でも特別な数字を持つモンスターであるにも関わらずこのような性質を持っていることから「コピペナンバーズ」とも呼ばれており、こちらよりも「偽りのナンバーズ」とされる《No.1 インフェクション・バアル・ゼブル》・《No.2 蚊学忍者シャドー・モスキート》・《No.3 地獄蝉王ローカスト・キング》・《No.4 猛毒刺胞ステルス・クラーゲン》の方が多くのデュエリストから支持されていた原因でもあります。
ただしこのカードは他の3体の「ゲート・オブ・ヌメロン」Xモンスターと違って《CNo.1 ゲート・オブ・カオス・ヌメロン-シニューニャ》を重ねてX召喚できるという違いがあるため、他の3体よりもその重要度は高くなっている。
いずれにせよ、4体とも正規の手順でX召喚する価値は皆無であり、《ヌメロン・ネットワーク》から《ヌメロン・ダイレクト》の効果をコピーして4体同時にEXデッキから展開する以外の方法で出すことはないでしょう。
ネットワークの適用下ではこれらのモンスターはX素材を持っていなくてもX素材を消費して発動する効果を使えるため、それぞれが共通して持つ戦闘破壊耐性と攻撃力倍化効果の合わせ技で、展開した4体のモンスターで1000→2000→4000→8000と上がっていく打点で相手のライフを取ることができ、《リミッター解除》と併用すれば相手の場に複数体モンスターがいても余裕で後攻1キルを狙うことができる。
No.2 ゲート・オブ・ヌメロン-ドゥヴェー
Normal
▶︎ デッキ
7 JP002 No.2 ゲート・オブ・ヌメロン-ドゥヴェー 
「No.」Xモンスターの1から4までを埋め尽くす「ゲート・オブ・ヌメロン」Xモンスター群、通称「ヌメ門」の1体で、ヌメダロットの右腕パーツ。
これら4体はカード名が異なることと《No.1 ゲート・オブ・ヌメロン-エーカム》には《CNo.1 ゲート・オブ・カオス・ヌメロン-シニューニャ》を重ねてX召喚できることを除けば装甲なども含めて全てのパーツが同一の性能になっており、どれが強いとか弱いとかいうことは特になく、《ヌメロン・ダイレクト》を最大パワーで使うには4体ともEXデッキに必要な存在になる。
No.3 ゲート・オブ・ヌメロン-トゥリーニ
Normal
▶︎ デッキ
7 JP003 No.3 ゲート・オブ・ヌメロン-トゥリーニ 
「No.」Xモンスターの1から4までを埋め尽くす「ゲート・オブ・ヌメロン」Xモンスター群、通称「ヌメ門」の1体で、ヌメダロットの左腕パーツ。
これら4体はカード名が異なることと《No.1 ゲート・オブ・ヌメロン-エーカム》には《CNo.1 ゲート・オブ・カオス・ヌメロン-シニューニャ》を重ねてX召喚できることを除けば装甲なども含めて全てのパーツが同一の性能になっており、どれが強いとか弱いとかいうことは特になく、《ヌメロン・ダイレクト》を最大パワーで使うには4体ともEXデッキに必要な存在になる。
No.4 ゲート・オブ・ヌメロン-チャトゥヴァーリ
Normal
▶︎ デッキ
7 JP004 No.4 ゲート・オブ・ヌメロン-チャトゥヴァーリ 
「No.」Xモンスターの1から4までを埋め尽くす「ゲート・オブ・ヌメロン」Xモンスター群、通称「ヌメ門」の1体で、ヌメダロットの脚部パーツ。
これら4体はカード名が異なることと《No.1 ゲート・オブ・ヌメロン-エーカム》には《CNo.1 ゲート・オブ・カオス・ヌメロン-シニューニャ》を重ねてX召喚できることを除けば装甲なども含めて全てのパーツが同一の性能になっており、どれが強いとか弱いとかいうことは特になく、《ヌメロン・ダイレクト》を最大パワーで使うには4体ともEXデッキに必要な存在になる。
No.5 亡朧竜 デス・キマイラ・ドラゴン
Normal
▶︎ デッキ
5 JP005 No.5 亡朧竜 デス・キマイラ・ドラゴン 
アニメにはカオス体である《CNo.5 亡朧龍 カオス・キマイラ・ドラゴン》のみが登場してこのカードはそのテキストで存在のみが示唆される形となり、OCG化もあちらが先行しましたが、元なるXモンスターであるこのカードも無事にOCG化されました。
2体以上素材で出せる汎用ランク5Xモンスターの1体で、X素材の数だけ攻撃力が上がる効果、X素材を持っていると全体攻撃ができる効果、戦闘を行ったバトルフェイズ終了時に自分の墓地からモンスター1体をX素材とする実質的な打点強化か相手の墓地のカードをデッキトップに戻してドローの質を下げる効果を選べるという、自身のX素材を消費する効果を持たないタイプのモンスターとなります。
何かの踏み台にするとかでもない限りは先攻で場に出す価値はなく、2体素材で出すと攻撃力2000で全体攻撃ができるモンスターでしかないため、他の効果による補助なしに後攻から相手モンスターを全滅させることやバトルフェイズ終了時間の効果を発動することは容易ではなく、発動したところ倒せなかったモンスターを処理できるわけではないためそれほど強力な効果とは言い難い。
維持することでより強くなる系の効果を持つモンスターに相手ターンを生き残る術が打点しかないというのは、モンスター効果の無効化に弱いのも含めて微妙というほかないでしょう。
No.6 先史遺産アトランタル
Normal
▶︎ デッキ
6 JP006 No.6 先史遺産アトランタル 
「No.」と「先史遺産」に属するフリー素材で2体素材の汎用ランク6Xモンスターの1体。
評価時点で《先史遺産クリスタル・エイリアン》以外は全て機械族となっている「先史遺産」Xモンスターということでこのカードも機械族ですが、これはさすがに岩石族で良かったような。
その効果はX召喚誘発効果で墓地のナンバーズモンスター1体を自身の装備カードとしてその攻撃力の半分を自身の攻撃力に加え、さらにX素材1つとこの効果で装備したカードを剥がすことで相手のライフを半分にするという豪快な能力を発揮する。
相手のライフが初期値なら4000ものライフカットになりますが、この効果のみではどうやっても勝利することはできず、発動ターンは攻撃どころかバトルフェイズに入ることもお断りされてしまう。
幸いにも相手が受ける全てのダメージが0になるというようなデメリットはないため、先攻1キルを目指すなら残ったライフは効果ダメージで削ることになります。
しかしランク6で自身をX召喚しておいてさらに墓地にEXモンスターであるナンバーズを墓地に送らないとこの効果は使えないため、1ターンで全て効果を使おうとすると相応の展開力が求められる。
EXデッキからナンバーズを直に墓地送りにする場合、このカードをX召喚する必要がある都合上《天底の使徒》や《ドラグマ・パニッシュメント》などのドラグマ関係のカードはあまり向かないので、【先史遺産】なら《先史遺産トゥスパ・ロケット》を、汎用札では《おろかな重葬》などを利用すると良いでしょう。
以上のことから、素材こそ汎用ですが汎用として使われることは到底あり得ないカードという感じですね。
No.7 ラッキー・ストライプ
Normal
▶︎ デッキ
4 JP007 No.7 ラッキー・ストライプ 
最上級モンスターを3体という重すぎるX素材指定と、運が悪いと最終的な攻撃力が700とか1400で着地してしまう可能性があるのはもう仕方ないとして、使用する以上は通常1ターンに3回まで使える効果のうちせめて1回は目の合計が7の時に発揮する追加効果を適用させたいカード。
ジョングルグールの幻術師》のフレイバーテキストでは彼のことを「盛り上げ上手な大道芸人」としていますが、その称号はこのカードにこそ相応しいと言えるでしょう。
単にエンタメ性の強い能力というだけでなく、何しろ世界を舞台に確かな実績があるわけですから。
No.8 紋章王ゲノム・ヘリター
Normal
▶︎ デッキ
3 JP008 No.8 紋章王ゲノム・ヘリター 
属するモンスターのほとんとが自身をX召喚するためのX素材に縛りを持たない「No.」Xモンスター群ですが、このカードはそれらの中でもX素材を種族や属性ではなくテーマモンスターで縛っている数少ないカードであり、他は《No.36 先史遺産-超機関フォーク=ヒューク》くらいしかいない。
その能力はターン1で使える起動効果にて、相手の場のXモンスター1体を対象に、そのカード名と攻撃力とモンスター効果を自身にコピーし、反対に対象にしたモンスターからは攻撃力とモンスター効果を奪って無力化させるというものになっている。
相手の場に特定のEXモンスターを要求する効果である時点でかなり微妙なのですが、対象を取る効果なので対象耐性持ちには通らず、自分のターンにしか使えない効果でその効力も発動ターンのエンドフェイズまでしか保たないので相手ターンでは何もできることがなく、自身より元々の攻撃力が低い守備表示のXモンスターを対象にした場合、守備力は0にしないためこのカードの攻撃ではそのモンスターを倒せない場合すらある。
もちろん活躍できる場面もあるとは思いますが、特定のEXモンスターをメタる効果としては現在では明らかに力不足であると言わざるを得ないでしょう。
なおこの効果はX素材を使用しない効果なので、他の効果でEXデッキから特殊召喚したり、墓地から特殊召喚した場合でも効果を使えるのは利点ではありますが、自力で自身からX素材を剥がす手段を持たないというのはX素材となっている《紋章獣レオ》などにとっては必ずしも都合の良いことではありません。
No.9 天蓋星ダイソン・スフィア
Normal
▶︎ デッキ
2 JP009 No.9 天蓋星ダイソン・スフィア 
汎用ランク9Xモンスターと呼べるほどの種類数がいないフリー素材で2体素材のランク9Xモンスターですが、攻めにも守りにも中途半端な効果から評価されないカード。
攻めの効果となる直接攻撃効果は相手の場に自身より強いモンスターがいないと使えないし、守りの効果となる攻撃抑止効果は相手モンスターによって戦闘破壊されるのを防ぐことにしか使えないので相手ターンに場に置いておくのはあまりに心許ない。
自身にX素材を補充する効果によって半永久的に攻撃を無効にできるわけですが、そんなことをするくらいなら別な妨害能力を持っていてくれた方がよっぽどありがたい。
アニメに登場した《サテライト・キャノン》と同じ「遥か遠くの宇宙にいるので攻撃が届かない」能力に、宇宙からの砲撃という直接攻撃効果が加わった形になりますが、この程度では見掛け倒しと言われても仕方ないでしょう。
No.10 白輝士イルミネーター
Normal
▶︎ デッキ
3 JP010 No.10 白輝士イルミネーター 
3体素材のランク4Xモンスターでやることはというと、X素材を1つ消費して行う手札のメンテナンス。
極めて補助的な効果で、手札の任意のカード1枚を墓地に送る作用もあるため断じて弱い効果ではないのですが、イラスト的にもあてがう効果を間違っているとしか思えない。
2体素材だったらとりあえず入れておく汎用ランク4Xとしての出番くらいはあったであろうだけに残念ですね。
No.11 ビッグ・アイ
Normal
▶︎ デッキ
8 JP011 No.11 ビッグ・アイ 
アニメ本編にも登場したナンバーズの1体となるフリー素材で2体素材の汎用ランク7Xモンスターであり、《サクリファイス》を彷彿とさせる謎の種族設定が印象的なモンスター。
その効果は自分のメインフェイズに起動効果にて自身のX素材を1つ取り除くことで、対象の相手モンスター1体のコントロールを奪う、それ以外には何もなしというシンプルなものとなっています。
対象を取る効果、ターン1でかつ効果を発動したターンは自身が攻撃できないという妥当な調整がされていますが、コントロール奪取は永続する&セットモンスターも選択できる上に、プレイヤーや奪ったモンスターに対する制約などは何もかからないため、コントロール奪取効果として非常に質が高く、単純な数的アドバンテージの獲得にとどまらない働きが期待できるでしょう。
受け性能は攻撃力がそこそこある以外は皆無でかつ先攻1ターン目に出すモンスターとしても不向きですが、レベル7モンスターを主体するデッキではEXデッキ要員として選択する価値は十分あるかと思いますね。
No.12 機甲忍者クリムゾン・シャドー
Normal
▶︎ デッキ
5 JP012 No.12 機甲忍者クリムゾン・シャドー 
フリー素材で2体素材の汎用ランク5Xモンスターの1体となる「忍者」に属する「No.」Xモンスター。
自身のX素材1つと引き換えにした効果により、自身を含む自分の場の全ての「忍者」モンスターがこのターン両面の破壊耐性を得るという効果をお互いのターンにフリチェで使うことができる。
守り一辺倒の効果となりますが、付与対象が自分の場のテーマモンスター全体に及び、相手の動きに合わせて任意のタイミングで耐性を獲得することができ、この効果による耐性は後から消すことができず単独でも最低限壁として機能するしそこそこの打点もあるというのは悪くはありません。
獲得した戦闘破壊耐性を盾に突撃して《天霆號アーゼウス》をX召喚できるというだけでもそれができないXモンスターとは差が生まれるため、それに加えて素材もフリーであることは評価に値します。
No.13 ケインズ・デビル
Normal
▶︎ デッキ
2 JP013 No.13 ケインズ・デビル 
2体1組でようやく一人前になる、まるっきりコピペ効果のナンバーズランク1Xモンスター。
単体ではお互いのターンに完全フリチェで相手モンスターを全て攻撃表示にする能力を発揮し、さらに相手ターンに発動した場合は自身への攻撃を強要する効果が適用される。
このままだと攻守が500しかないこのカードが叩かれてそこでお終いですが、相方となる《No.31 アベルズ・デビル》と並べると戦闘破壊耐性と攻撃を受けた際の戦闘ダメージがまるごと相手に押し付けられる効果が適用され、これにより相手は戦闘破壊できないこのモンスターに次々と攻撃を仕掛けてはことごとく戦闘ダメージを返されるという流れになる。
お察しの通り、ランク1Xモンスターを2体も出す労力に対して出来上がる布陣があまりに脆いので実用性はとてつもなく低く、ほとんどの場面でメインフェイズ中にどちらかが何らかの効果で始末されてご臨終となるでしょう。
かつては環境の支配者の一角であった【ピュアリィ】において、守備表示でしか押し付けられない《サタンクロース》をこの効果で自分のターンのバトルフェイズ中に無理矢理起こして戦闘破壊耐性+攻撃力の弱化を付与してボコ殴りにするという使われ方でアベルズと任意選択で使われたこともあったそうで、どの程度使われたのかは存じ上げませんが、こんなのに活用法を見い出せるのは凄いという他ない。
No.14 強欲のサラメーヤ
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▶︎ デッキ
3 JP014 No.14 強欲のサラメーヤ 
漫画版出身の「No.」Xモンスターの1体となる汎用ランク5Xモンスターで、そのカード名からこのカードをスタート地点として「七つの大罪」シリーズを「No.」の空き枠ではじめるのかと思ったら結果的には全くそんなことはなかったというカード。
相手の効果による効果ダメージを全て相手に全体反射する効果と、2500というそれなりの打点でモンスターを戦闘破壊した時にX素材1つと引き換えに倒したモンスターより弱い場のモンスターを全滅させる効果を持っている。
相手依存でかなり限定的な永続メタ効果、発動条件が良くない割には自分の場のモンスターを巻き込む上に効果破壊できるモンスターも限られた除去効果と正直なところ性能はかなり微妙。
漫画作品に登場した「No.」Xモンスターということろが一番にして唯一の見所と言わざるを得ないカードです。
No.15 ギミック・パペット-ジャイアントキラー
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6 JP015 No.15 ギミック・パペット-ジャイアントキラー 
その全てが初出が書籍付属のウルトラレアカードとなる3体の「ギミック・パペット」の「No.」ランク8Xモンスターの最初に登場したカード。
戦闘能力は低いですが、自身のX素材1つを使用した起動効果により、1ターンに2体まで特殊召喚されたモンスターを轢き潰すことができ、それがXモンスターならその元々の攻撃力分の効果ダメージが相手に入る。
ただし2体のモンスターを破壊できることを除けば、ほとんどの場面で《No.1 インフェクション・バアル・ゼブル》の方が優れているため、汎用ランク8Xとして使用するには攻撃力ともどもさすがに物足りない。
No.40 ギミック・パペット-ヘブンズ・ストリングス》と同様にギミパペネームを持つことが重要なXモンスターと言えるでしょう。
No.16 色の支配者ショック・ルーラー
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10 JP016 No.16 色の支配者ショック・ルーラー 禁止
アザトートやVFDと同様に、残存効果で発動できない系の効果を発揮するXモンスターの1体。
それを汎用ランク4Xでやろうというのだから、現在のカードプールではそりゃ当然禁止カードになるわけです。
おまけに封じるカードの種類も捨てた手札とか剥がしたX素材とかを参照することもなく、自らの意思で好きに3つから1つ選ぶことができてしまう。
必ず3体以上の素材を要求するXモンスターはどのランク帯でも漏れなく不人気ですが、これはさすがに話が別ですね。
No.17 リバイス・ドラゴン
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3 JP017 No.17 リバイス・ドラゴン 
最初期の汎用ランク3Xモンスターとなる「No.」の1体で、同期でランク4の《No.39 希望皇ホープ》と同じく自身にX素材がないと適用されるようになるデメリット効果も設定されている。
X素材1つと引き換えに自身の打点を上げる効果を持っており、これによって攻撃力が2500に上がりますが、2回効果を使うと攻撃力が3000になる代わりに自身の持つデメリット効果によって直接攻撃ができなくなる。
登場から長らくランク3のアタッカーとして一定の地位を保ってきましたが、現在ではさすがに自身の攻撃力を500程度上げる効果以外にはデメリット効果しかないカードというのはあまりに厳しいと言わざるを得ない。
「CNo.」体や「FA」が存在しそうでしていないモンスターでもあり、アニメでの立ち位置を考えれば今後出てくる可能性は0とは言えないので、それらのカードに名称指定されることに期待したい。
No.18 紋章祖プレイン・コート
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9 JP018 No.18 紋章祖プレイン・コート 
実は「No.」に3体も存在している「紋章獣」関連のモンスターで、いずれも「紋章獣」ネームを持たないXモンスターの1体となる汎用ランク4Xモンスター。
その効果は「墓地効果が本体」となるカードであり、《顕現する紋章》でリクルートしたX素材となるレベル4「紋章獣」モンスター2体をX素材にEXモンスターゾーンにX召喚し、顕現の制約をクリアできるサイキック族リンク1モンスターの《グラビティ・コントローラー》のL素材にすることで即座に墓地に送ることができる。
墓地効果の内容はデッキから「紋章獣」モンスター2体を墓地に送るというもので、墓地で発動する効果を持つモンスターが多い「紋章獣」とは当然相性が良く、特に《紋章獣レオ》なら即座にアドバンテージを稼ぐこともできる。
どこからどのような方法で墓地に送られた場合でも効果を使えるのでEXデッキから直に墓地送りにするのも良いですが、蘇生制限を満たしていればこの効果で墓地に送った《紋章獣ユニコーン》の効果でこのカードを蘇生できるし、このカードの墓地効果には名称ターン1が設定されていないので、可能であればX召喚またはX召喚扱いの特殊召喚で出していきたい。
No.19 フリーザードン
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3 JP019 No.19 フリーザードン 
遊戯王OCG界のフレムラーとブリザラー、ナンバーズの兄弟恐竜の弟の方。
どでかい図体でアニキへの攻撃を防いだり耐性を付与したり、互いに弱点を補い合う効果なのかと思いきや、その効果はアニキの効果を使うための単なる予備の電池で、それ以外は殴るか壁になるしかないただの置物。
自身の持つモンスター効果が、このカードこのデザインである必要がまったくないのが非常に印象が悪いです。
後に下敷きとしてその地位を確立したとのことだが、どんな形であれ誰かに貢献し、サポートに徹するというのもまた一つの生き方なのだろう。
No.20 蟻岩土ブリリアント
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5 JP020 No.20 蟻岩土ブリリアント 
2体素材で素材縛りもなく、効果も素材1つを消費した起動効果で打点補助というわかりやすくてチュートリアル的な性能のランク3Xモンスター。
単独で効果を発動するだけだと攻撃力が1800→2100になるだけの寂しい効果ですが、この効果によるパンプアップは自分の全てのモンスターに及ぶ上に永続するため総火力を稼ぐことには長けている。
レベル3モンスターを中心とした展開力に自信のあるデッキなら、相手を殺し切るためのデッドラインを大幅に下げられる侮れないモンスターとなり、EXモンスターゾーンの追加によりモンスターを出せる場所が1つ増えていることもプラス要因となっています。
あとは自身の種族も拠り所にした運用ができれば言うことないですね。
No.21 氷結のレディ・ジャスティス
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3 JP021 No.21 氷結のレディ・ジャスティス 
汎用ランク6Xモンスターとなるナンバーズの1体で、ランク5XモンスターのX素材1つを取り除くことでその上に重ねてX召喚することもできるモンスター。
しかしランク5Xモンスターに重ねてX召喚できるモンスターには、無条件で重ねられる上に自身の効果によるX素材2つ分の打点アップ込みでもより攻撃力の高い《迅雷の騎士ガイアドラグーン》や《FA-ダーク・ナイト・ランサー》が存在する。
X素材1つを使って相手の場の守備表示モンスターを全滅させる効果も、破壊できるモンスターが2体以下で対象耐性のないモンスターなら他の汎用ランク6Xモンスターでも対処できるカードが複数存在するため、それでいて守備表示のモンスターにしか対応しないというのは厳しいものがある。
総じてEXデッキを消費する割には独自性に乏しく、見てくれが強いだけのモンスターになりがちとなってしまう。
RUM-アストラル・フォース》を使えば《No.101 S・H・Ark Knight》などのランク4の水族・水属性モンスターの上に重ねてX召喚することもできますが、これも《CX-N・As・Ch Knight》という競合相手がいるので独自性があるとは言えない。
No.22 不乱健
Normal
▶︎ デッキ
7 JP022 No.22 不乱健 
評価件数4500件目は元々の攻撃力4500のこのXモンスターに捧げましょう。
闇属性という縛りはありますが、2体素材で4500もの攻撃力を持つランク8Xモンスターであり、さらにお互いのターンにフリチェで使える無効効果を持つことから制圧の添え物としても使用できます。
この無効効果は表側表示のカードならカードの種類を問わずに捉えられる上にフリチェの効果なので、通常魔法や通常罠カードの発動にチェーン発動してそれを無効にできるのが非常に優秀。
しかしこの効果を使うためには、コストとしてX素材1つと手札1枚を要求されるだけでなく、自身を守備表示にしなければならず、そうなると守備力1000を晒すことになってしまうため、単体での制圧力には大きな不安が残ります。
またX召喚でしか特殊召喚できないため、自身の種族であるアンデット族のアドバンテージは活かしづらく、ランク8Xの高打点や無効持ちには、汎用素材のものでも有力な競合相手がいるという問題もあります。
幸い攻撃したり特定のタイミングで勝手に守備表示になるなどのデメリットはなく、単純な打点要員としては信頼のおけるカードです。
また前述の通り無効効果の対応範囲の広さ自体はかなり優秀なので、このカードを攻撃対象にできないようにするなど横に並べるモンスターなどでサポートできるデッキなら優先する価値もあるかと思います。
No.23 冥界の霊騎士ランスロット
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▶︎ デッキ
6 JP023 No.23 冥界の霊騎士ランスロット 
フリー素材の2体素材で出せる汎用ランク8Xモンスターとなるアンデット族の「No.」Xモンスター。
X素材を持っていると直接攻撃ができ、そうやって相手に戦闘ダメージを与えることで効果が誘発し、相手の場の表側表示モンスター1体をダメステにて効果破壊することができる。
さらにX素材を1つ用いたターン1のパーフェクトカウンター能力まで備えており、直接攻撃及び破壊効果を阻もうとする相手の効果を防ぐことができるし、相手ターンに立たせておけば制圧要員としても使える。
しかしパーフェクトカウンター能力は強制効果なので、自身以外の自分・相手が最初に発動した効果に強制的に反応してしまうことになり、自分にとって邪魔になる可能性がある上に無効にするだけで破壊しないので、相手が適当な効果を発動するだけでこれを簡単に使わされてしまう。
さらに攻撃力も2000とこのランク帯ではかなり低めであり、《神竜騎士フェルグラント》や《No.38 希望魁竜タイタニック・ギャラクシー》のような競合相手がいる中でとても制圧要員には向いていないようにしか思えない。
直接攻撃効果と無効効果の盾で《天霆號アーゼウス》を重ねてX召喚しすいという利点はあるものの、手広く対応できる代わりに尖った強さのないこのカードが汎用ランク8Xとして優先的に名前が挙がるような状況はちょっと考えにくいです。
Xモンスターでは種族のアドバンテージも活かしにくく、無効効果が任意効果で無効破壊なら9点以上の価値があるカードになっていたと思いますが…。
No.24 竜血鬼ドラギュラス
Normal
▶︎ デッキ
6 JP024 No.24 竜血鬼ドラギュラス 
フリー素材で2体素材の汎用ランク6XモンスターとなるOCGオリジナルナンバーズの1体。
種族がゼアル期には存在していなかったはずの幻竜族に設定されたことが一部のデュエリストの間で物議を醸したとされるカードです。
持っている能力はX素材1つと引き換えにお互いのターンに完全フリチェで場のモンスター1体をセット状態にできるという妨害に非常に長けたものとなっており、特殊召喚のための素材にされにくいという点では同じ汎用ランク6Xで場のカードの効果を無効にする《No.25 重装光学撮影機フォーカス・フォース》や《エヴォルカイザー・ラーズ》よりもモンスターを無害化する力は強い。
また表側表示の時に相手の効果によって場を離れると除外状態からでも即座に自身をセット状態で復活させる効果を持っているためバウンス以外の効果による除去にも強く、そうやって復活した自身がリバースすると場のカード1枚に対して、対象を取らない墓地送りというかなり質の高い除去効果を出すことができる。
戦闘破壊された場合は復活できませんが、より高い数値となる守備表示で出すようにしておけばその危険性も下がるし、それ以上の攻撃力を持つモンスターに対しても対象耐性さえなければ自身のセット効果によって攻撃されることを防げるという点でも噛み合いが良いです。
しかしモンスター1体をセット化させる効果はEXデッキから特殊召喚されたモンスターにしか対応しないため、メインデッキ側の素材モンスターや蘇生・帰還したEXモンスターはもちろん、展開先のモンスターがLモンスターだったり対象耐性を持っていると有効な妨害にならず、当然特殊召喚誘発の効果やフリチェで使える誘発即時効果も使われてしまう。
また復活する効果やリバース時の除去効果も、相手の効果による除去で場をがら空きにせずに済み、その後のモンスターによる攻撃を牽制する程度に留まる場面も多く、何らかの効果で相手ターンでもリバースできるようにしないと有効な妨害にはなりにくい。
そうなると、相手ターンでの妨害要員としてはより広範囲を捉えて裏目の少ないラーズや《フォトン・ストリーク・バウンサー》などの方が優れている場合が多く、自分のターンで対象を取る効果でモンスターを処理するなら数的アドバンテージになる《セイクリッド・トレミスM7》や《交血鬼-ヴァンパイア・シェリダン》の方が良い。
それぞれの効果自体は1体のモンスターがやれることとしては結構強く、1の効果が完全フリチェ、2の効果に名称ターン1がないのも含めてそれだけなら9点級のカードだと思うのですが、効果対象や発動条件などのそれ以外の仕様が4〜5点級なので、同じ2体素材の汎用ランク6Xと比べるとこのくらいになってしまうかなという感じです。
No.25 重装光学撮影機フォーカス・フォース
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5 JP025 No.25 重装光学撮影機フォーカス・フォース 
アニメゼアルの1年目に登場したナンバーズの1体となるフリー素材で2体素材の汎用ランク6Xモンスター。
カメラを模した無機質なマシーンモンスターで、声に出して言いたくなるようなあまりにイカしたルビが振られたカード名が特徴です。
それなりに高い攻撃力を持ち、X素材1個を取り除く効果によって相手の場のレベル5以上のモンスターを対象にそのモンスターの効果をターンの終わりまで無効にする効果をお互いのターンにフリチェで出すことができる。
しかし同じパックに収録された同じく汎用ランク6Xモンスターであり、このカードよりも攻撃力が僅かに低いだけの《フォトン・ストリーク・バウンサー》が、相手の場で発動したモンスター効果ならそのレベルなどの有無を問わず、対象を取ることもなく効果を無効にしてしまえることから、登場当初からこのカードの立場は苦しいものがありました。
このカードは相手が動かなくてもいつでも自由に効果を使用でき、発動を伴わない永続効果に対しても有効というあちらにはない利点があるにはあるのですが、それを全てかき消してしまう対応範囲の狭さがやはり気になるところで、持たれているイメージよりも弱いカードではないはずなのですが、《エヴォルカイザー・ラーズ》というこのカードとバウンサーの良いとこ取りのような妨害能力を持つ汎用ランク6Xも出てきてしまった以上、少なくともランク6XのGSモンスターズを名乗ることは評価時点ではもう無理かなといったところです。
使うからには機械族であることやナンバーズであることなど、バウンサーにはない種族や所属テーマのネームバリューは確実に活かしていきたい。
No.26 次元孔路オクトバイパス
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5 JP026 No.26 次元孔路オクトバイパス 
1から100までの「No.」Xモンスターのうちその姿形などの全容が最後に判明したカードが、アニメ版ゼアルに登場したあらゆるデュエリストと全く無関係なタコの姿をしたサイキック族の一般Xモンスターという、ある意味衝撃的な結末で一旦の歴史を締めくくったOCGオリジナルの「No.」Xモンスター。
フリー素材で2体素材の汎用ランク3Xモンスターであり、お互いのバトルフェイズ開始時に発動できる効果によって、そのバトルフェイズで攻撃可能なモンスターを1体に制限し、攻撃が直接攻撃になる代わりにその攻撃で相手に戦闘ダメージを与えるとダメステ終了時にコントロールが相手に移ってしまうという効果を持っている。
モンスターがこのカードが開いたゲートを通過して相手モンスターの壁をスルーして敵陣に乗りこみ、そのまま向こう側にいってしまうという、どちらかというと実用性よりもフレイバーを重視した印象を受ける能力ですね。
自分のターンに使う場合は超高打点のモンスターの攻撃を通したり嫌な永続効果を持つモンスターを相手の場に押し付けるカードとして、相手にターンに使う場合は相手の攻撃の手数を減らしたりこちらのモンスターへの攻撃を防いだりコントロール奪取で数的アドバンテージを獲得できるカードとして使える。
しかし効果を発動できるのはバトルフェイズ開始時であり、メインフェイズに処理されてしまっては仕方ない上に相手ターンでの運用は牽制程度にしかならない場合も多く、基本的には自分のターンに使うカードとなるでしょう。
EXデッキに入れられて比較的出しやすい他のモンスターの直接攻撃や送りつけを可能とするカードと見ればそれなりに価値はあり、特に自身とランクも素材指定も一致する《No.30 破滅のアシッド・ゴーレム》辺りは攻撃要員としても送りつけ要員としても適している。
No.27 弩級戦艦-ドレッドノイド
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6 JP027 No.27 弩級戦艦-ドレッドノイド 
汎用ランク4Xモンスターの1体となる機械族の「No.」Xモンスターで、カード名や持っている能力の内容から「列車」機械族モンスター群の関連カードでもあると思われるカード。
戦闘で相手モンスターを破壊したバトルフェイズ終了時に自身にランク10以上の機械族XモンスターをX召喚扱いで重ねてX召喚できる誘発効果を発揮する。
重ねられるモンスターは評価時点では10種類に満たない数ですが、本来レベル10モンスターや「RUM」魔法カードを使って出すXモンスターをランク4Xモンスターであるこのカードから出すことができ、この効果にはX素材が必要ないので、EXデッキから直に特殊召喚したり墓地から特殊召喚しても効果を使うことができる。
重ねられるモンスターには《超弩級砲塔列車グスタフ・マックス》や《No.81 超弩級砲塔列車スペリオル・ドーラ》のようなメジャーなもの以外にも、《CNo.9 天蓋妖星カオス・ダイソン・スフィア》や《超量機神王グレート・マグナス》のような難解な素材指定のものも選択でき、自身をX召喚するためのX素材は「2体以上」指定なのでマグナスや《天霆號アーゼウス》のように多くのX素材を持つことに意味のあるモンスターをX素材を多く持たせた状態でX召喚することも可能となる。
しかしやはり問題となるのは2200という下級モンスターやトークンくらいしか倒せそうにない微妙な攻撃力でどうやって相手モンスターを戦闘破壊するという発動条件を満たすかというところになり、先攻1ターン目で発動できず、自身の効果でXモンスターを重ねられるのもバトルフェイズ終了時という点も微妙さに拍車をかけている。
一応自身のX素材1つを用いたターン制限のない両面破壊耐性効果があるので、この効果を阻んでくるコンバットトリックや破壊によるフリチェの除去効果には一定の耐性があります。
No.28 タイタニック・モス
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3 JP028 No.28 タイタニック・モス 
フリー素材で2体素材で出せる汎用ランク7モンスターの1体となる「No.」Xモンスターですが、ステータスも効果も到底相手ターンを任せられるものではなく、自分のターンにX召喚して一通り仕事をしたらその後は特殊召喚のための素材に利用するカードになる。
その能力は直接攻撃効果+相手に戦闘ダメージを与えた時にX素材1つと引き換えに相手の手札枚数に比例した効果ダメージを与えるというものになっており、2つの効果が繫がった相手のライフを取ることに特化したものとなっている。
しかし直接攻撃が解禁される条件が自分の場に他のモンスターが存在しないことである上に、ただでさえ元々の攻撃力はそれほど高くないのにその直接攻撃で与える戦闘ダメージは半分になってしまう。
戦闘ダメージを与えた時に発揮するバーン効果もそれほど倍率が高いわけでもなく、戦闘ダメージと合わせても3000に届かないことも珍しくないと思われるので、たまにフィニッシャーになれるくらいのダメージは出せますが自身のランクの高さを考えるとやっぱり物足りない。
直接攻撃ができる+効果を使っても自身のX素材が1つ以上残るXモンスターというだけで《天霆號アーゼウス》の重ねられ役適性が生まれるのは幸いですが、正直なところ汎用ランク7Xでは下から数えた方が早い性能と言わざるを得ない感じで、炎属性の昆虫族という物珍しさが一番の見所って感じのカードです。
No.29 マネキンキャット
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8 JP029 No.29 マネキンキャット 
汎用ランク2Xの1体となる「No.」Xモンスターで、全身から漂うネタカードっぽさとは裏腹に隠れた実力者として知られるカード。
X素材1つを引き換えに相手の墓地のモンスターを相手の場に蘇生させる能力があり、そのままだと相手の返しのターンでの《ライトニング・ストーム》や《拮抗勝負》などのケアになることを除けばほとんどの場面で利敵行為にしかならないが、これに連なる形で発動できる後半の効果が強力。
自身が場にいる時に相手の場にモンスターが特殊召喚されると、自分もそのモンスターと種族か属性が同じモンスター1体を指定の3領域から特殊召喚することができ、墓地やデッキも含む優れた効果範囲・及び特殊召喚したモンスターに課せられるデメリットが一切ないのが非常に優秀。
相手が墓地に投げつけた手札誘発モンスターを自身の効果の蘇生対象とすることで先攻1ターン目でも効果を使える可能性はあり、相手が行う特殊召喚にも反応するのでミラーマッチで使用する手もありますが、こういった運用法では相手依存の面が強く、EXモンスターなのでそれほど気にしなくていいものの、やはり安定した活躍は見込みにくい。
しかしこの効果は自分がこのカード効果以外で相手の場にモンスターを特殊召喚した場合も誘発するので、「壊獣」などを押し付けることである程度意中の種族や属性のモンスターも蘇生やリクルートができ、《アンデットワールド》や《機械仕掛けの夜-クロック・ワーク・ナイト-》や《闇黒世界-シャドウ・ディストピア-》などの種族・属性を操作するカードとの併用で、相手の場のモンスターが何であるかに関係なくその種族・属性のモンスターを呼び出すこともできる。
特殊召喚できるモンスターに攻撃力やレベルの制限などもなく、色々と可能性を感じるカードです。
No.30 破滅のアシッド・ゴーレム
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8 JP030 No.30 破滅のアシッド・ゴーレム 
汎用素材で2体素材のランク3Xモンスターとして非常に高い攻撃力を持ちますが、特定のタイミングが来るたびに自身のX素材を取り除くか2000の効果ダメージを受けるかを選ばなければならず、X素材が0の場合は自動的にダメージを受けることが選択されます。
さらにX素材が0になると攻撃もできなくなるため壁以上の役割を果たすことが困難になり、このモンスターが場にいると自身は一切の特殊召喚ができなくなるため、特殊召喚のための素材として処理することもできず、あとはデメリットでダメージを受け続けるだけになるという文字通りコントロールするプレイヤーを破滅させるナンバーズの1体。
しかし《超魔神イド》的なその性質から、バハシャや蘇生によってあえてX素材のない状態で場に出し、それを相手に送りつけることでデメリットを相手の方に課すという運用も可能であり、ブラホや脱出や激流のようなカードがメインから採用されることがほとんどなくなった今、相手のデッキとその構築によってはそれだけで全ての展開を封殺しバーンダメージによって勝ち切ることが可能となります。
ただしそうは問屋が卸さないというカードが自分の場のどんなカードでもコストにしてしまえる上に捲り札としての採用率が非常に高い一滴の存在。
このコンボでの勝利を狙うデッキなら、場にモンスターを出さないとか、裂け目やマクロを使ってコストを払えないようにしておくなど、一滴の存在は常に頭に入れたプレイングを心がけたい。
その他スキドレを使用する相手や、1体のリリースでアドバンス召喚可能なモンスターがデッキに入っている相手には有効にならない場合もあり、手札で腐っていたはずのアトラクターなどに使い道を作ってしまう場合もあることに注意したい。
No.31 アベルズ・デビル
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2 JP031 No.31 アベルズ・デビル 
No.13 ケインズ・デビル》の相方となるランク1Xモンスターで、それぞれが強烈な個性を持つ《No.61 ヴォルカザウルス》と《No.19 フリーザードン》のコンビと違って名称指定が相方のカード名になっていること以外は全てが一言一句違わないまるっきりコピペのカードなので評価もあちらに準ずることになる。
効果の仕様上通常はあり得ないと思いますが、どちらか片方だけを使うなら右向いてるか左向いてるかだけの違いしかないので、推しの向きの方を選べればいいんじゃないかと思います。
そしてその通常はあり得ないことがあの【ピュアリィ】で起こったことがあるというのだから驚きですね。
No.32 海咬龍シャーク・ドレイク
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3 JP032 No.32 海咬龍シャーク・ドレイク 
アニメではライバルキャラクターのエースという割と重要なポジションの「No.」Xモンスターだったのですが、実性能としてはかなり厳しい感じのランク4Xモンスター。
自身のX素材の1つと引き換えに、2800打点で戦闘破壊した相手モンスターを弱らせた状態で相手の場に攻撃表示で無理矢理復活させ、そうやって復活させたモンスターに再度噛み付くことで相手のLPをごっそり奪い取るという、ヒール役全開という感じのかなり陰湿な能力を持っている。
しかし攻撃力1000以下の攻撃表示モンスター相手にこの効果を綺麗に全て通せたとしても、無強化状態では取れるLP量はワンキルには到底届かないし、相手の場に自身より攻撃力または守備力が高いモンスターしかいなければ使える効果は何もなく、何よりもそれでいてX召喚に3体素材を要求してくるというのはあまりにも重すぎる。
このカードに無条件で重ねてX召喚できる《CNo.32 海咬龍シャーク・ドレイク・バイス》も残念性能なので下敷きとしての価値も低く、そもそも3体素材を要求するランク4Xということでまともな方法で出すと下敷きになるこのモンスターを用意するのも億劫と言わざるを得ない。
「CNo.」体を既に消化してしまっているので望みはかなり薄いですが、ライバルの元エースとしての再強化の恩恵を受けられることをただひたすらに祈るしかないでしょう。
No.33 先史遺産-超兵器マシュ=マック
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9 JP033 No.33 先史遺産-超兵器マシュ=マック 
「先史遺産」に属する「No.」Xモンスターの1体となるカードですが、X召喚に必要な素材はフリーであり、持っている効果もテーマをサポートしたりそのコンセプトに帯同するようなものではなく、自分のやりたいことをやるタイプのものになっている。
その効果は対象の相手の場のモンスター1体の現在の攻撃力と元々の攻撃力の差分の効果ダメージを与え、その分だけ自身の攻撃力が上がるというもので、かつては《ガガガガール》や《ミニマム・ガッツ》と併用して効果ダメージと戦闘ダメージの合わせ技で1キルをするカードとして知られていましたが、現在では自身の効果で攻撃力8000になっている《究極幻神 アルティミトル・ビシバールキン》を《転晶のコーディネラル》の効果で相手の場に押し付けることで効果ダメージだけで先攻1キルができるようにまでなってしまった。
そういうわけで常に1キルがチラつくタイプのカードになってしまったので、このカードやビシバールキンはいつどのタイミングで禁止カード送りになっても仕方がないと見ている人も多いです。
No.34 電算機獣テラ・バイト
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2 JP034 No.34 電算機獣テラ・バイト 
モンスター効果のクオリティと必要X素材数が全く釣り合っていない典型と言えるXモンスターで、最初期のナンバーズの1体。
必ず3体のX素材を要求されるXモンスターの不人気さの象徴のようなモンスターという感じで、現在では3体以上のX素材でX召喚できるほとんどのXモンスターが「2体以上」を指定している。
下級モンスターをコントロール奪取する効果をメインフェイズの起動効果でというのは、この重さのEXモンスターの仕事としてはさすがに厳しいかなあというのもさることながら、このモンスター自身に戦闘能力が全くないというのがとにかく辛い。
こんなのでも最初にイラスト違いカードを得たXモンスターでもあり、それまでSモンスターには1枚もイラスト違いが存在していなかった中でなので妙に優遇されていた。
No.35 ラベノス・タランチュラ
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9 JP035 No.35 ラベノス・タランチュラ 
お互いのライフを差だけ自身を含む自分のモンスターを全体強化する効果を持っており、自分のライフが上でも下でも強化弱化が反転することなく仕事が可能であり、強化値も2000や3000くらいでも普通に現実的という全体強化としては結構凄い効果で、この効果だけならX素材も必要なしととにかく気が利きまくっているのがエラい。
さらにX素材を持っていると相手のSSに反応して回数制限なく相手に効果ダメージを与えるため、元々自分のライフの方が多い状況なら全体強化値をどんどん上げることができますが、逆にライフ差を詰められて強化値を下げられてしまう場面もあるので注意したい。
さらにX素材を消費する全体除去効果もあり、効果の性質上この効果が通る時はこのモンスターのパワーもかなり高くなっているはずなので、不意討ちで相手を殺すことも可能ときている。
この除去効果を相手ターンでも使えたら余裕で10点だったのですが、それは高望みが過ぎますかね?
色々と癖はありますが、普通に汎用ランク10の1体に数えても差し支えない性能だと思いますし、ランク10の選択肢として優秀なモンスターと言えるかと思います。
No.36 先史遺産-超機関フォーク=ヒューク
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7 JP036 No.36 先史遺産-超機関フォーク=ヒューク 
「先史遺産」Xモンスターに3種類存在する「No.」モンスターの中で唯一のOCGオリジナルのカードであり、《No.8 紋章王ゲノム・ヘリター》と共に「No.」Xモンスターとしては数少ないX素材にテーマモンスター縛りのあるカード。
そういうわけで採用はほぼ【先史遺産】に限定されることになり、持っている能力は自身のX素材1つを引き換えにお互いのターンにフリチェで使える効果によって対象の相手の場のモンスターの攻撃力を0にする効果と、「先史遺モンスター」1体をリリースして現在の攻撃力が元々の攻撃力から変化しているモンスター1体を対象にそのモンスターを破壊する効果となっている。
2つの効果が繋がっており、自身の効果によって攻撃力を変化させたモンスターをもう1つの効果で除去できるわけですが、せっかく攻撃力を0にできるので可能ならそのモンスターに戦闘を仕掛けて戦闘破壊しつつ相手のLPを大きく奪っていきたい。
特に《No.33 先史遺産-超兵器マシュ=マック》の効果とは強くシナジーするように設計されてあり、自分のターンに2体の効果を合わせた上で戦闘を行うことで、戦闘ダメージと効果ダメージで合計8000LPを取ることも難しくないでしょう。
相手ターンでの圧力としてはいくらフリチェと言っても攻撃力0化というのはそれほど有効なものではなく、除去効果の方は普通に自分メインフェイズにしか使えない起動効果だしリリースも必要だしで、さらにどちらも対象を取る効果というのもあって、現在ではそれほど高く評価できるようなカードではないと感じます。
No.37 希望織竜スパイダー・シャーク
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7 JP037 No.37 希望織竜スパイダー・シャーク 
X素材を水属性に縛ったランク4Xモンスターであり、ナンバーズの1体。
その効果は相手モンスターに作用するタイプの戦闘補助系効果と被破壊誘発の万能蘇生効果という、よく言えば堅実だが悪く言えば地味な感じのXモンスター。
攻撃力3500以下の効果破壊及び対象耐性持ちに強く出られるのがウリになる感じで、展開先が水属性に縛られる効果持ちがいるデッキや、単独で力を発揮することから強金や金謙を採用した結界像ビートにおける豪雨2体でX召喚できるモンスターとして選択できるという感じでしょうか。
何にせよ、出されると詰み同然になってしまう意識すべき高打点&強耐性モンスターが存在していて、その突破口とすべく採用するモンスターとなることは間違いないでしょう。
No.38 希望魁竜タイタニック・ギャラクシー
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10 JP038 No.38 希望魁竜タイタニック・ギャラクシー 
立たせておくだけで、X素材も必要なしに毎ターン場で発動した魔法カードのカードの発動・効果の発動の両方に対して任意に反応してその効果を無効にしてくれる汎用ランク8Xモンスター。
効果を無効にしたカードはこのモンスターのX素材と化すため、永続魔法やフィールド魔法の効果の発動に対しても非常に有効となる。
自身の攻撃力が高く、X素材を用いた攻撃誘導効果によって他のシステムモンスターを戦闘破壊することによる突破を阻止できるため、制圧の添え物として最適なモンスター。
ランク8Xを出せるデッキでかつ先攻で制圧盤面を敷くことが目的のデッキにおける優先度は非常に高いと言えるでしょう。
No.39 希望皇ホープ
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9 JP039 No.39 希望皇ホープ 
別名『希望の敷き物』。
このカード自体も縛りのない汎用ランク4モンスターの1体で、最初期のXながらその打点や効果も悪いものではない。
だが敷き物としての他に代え難い重要性こそが、現在のこのカードの存在意義であり、上に乗っかるやつを実質的な汎用ランク4として扱えるのが非常に大きいです。
No.40 ギミック・パペット-ヘブンズ・ストリングス
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6 JP040 No.40 ギミック・パペット-ヘブンズ・ストリングス 制限
【ギミック・パペット】における打点要員兼ランクアップのための素材要員としての役割が主となる汎用素材のランク8Xモンスター。
汎用ランク8Xで3000打点のモンスターには《No.38 希望魁竜タイタニック・ギャラクシー》や《炎王神 ガルドニクス・エタニティ》など優れた効果を持つモンスターが他にも複数存在しますが、ギミパペには「ギミパペしか特殊召喚できない」「ギミパペXモンスターのX素材にしか使用できない」「自分の場のモンスターがギミパペのみの場合」というような制約や条件があるカードが複数見られるため、ギミパペネームを持つことの重要性は大きい。
持っている効果は単体ではほぼ無いのと一緒レベルですが、このカードにRUMを使って特殊召喚した《CNo.40 ギミック・パペット-デビルズ・ストリングス》のSS誘発の全体除去効果を使うためには、このカードの持つストリングカウンターを置く効果が非常に重要であり、X素材としてこのカードを持つことを要求した能力があるわけではないデビルズを、敢えてこのカードからランクアップさせる大きな意義になるので外せない。
No.41 泥睡魔獣バグースカ
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9 JP041 No.41 泥睡魔獣バグースカ 
攻撃表示の効果も守備表示の効果も強いイカした汎用ランク4Xモンスターで、特に守備表示の時に発揮する効果の拘束力の高さから最強の汎用ランク4Xとしても名高いカードです。
相手の動きを鈍らせる守備表示の時の守りの効果が注目されがちですが、汎用ランク4で2100打点で効果破壊耐性&対象耐性は普通に破格の強さです。
11期に入ってから自爆する前に単独で《旋壊のヴェスペネイト》を重ねてX召喚できたり、起き抜けの攻撃後に《天霆號アーゼウス》に変換できるようになったのでさらに使い勝手が向上した。
No.42 スターシップ・ギャラクシー・トマホーク
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9 JP042 No.42 スターシップ・ギャラクシー・トマホーク 
このモンスター自身に戦闘能力はなく、格納している攻撃力2000の戦闘機群を代わりに戦わせる母艦モンスター。
X素材に使えないトークンで場を埋め尽くしてしまうことと戦闘ダメージが入らなくなるデメリット効果により、その圧倒的展開力をイマイチ活かしきれなかった微妙ナンバーズの1体だったが、リンク召喚の導入とEXモンスターゾーンの追加によりその性能を飛躍的に向上させたXモンスターです。
10期からのリンク召喚導入に伴うルールの変更で逆に強化された数少ない既存のEXモンスターの1体であり、他の効果と組み合わせたコンボ性の高い系のものに留まっていたはずの効果が、特殊召喚のための素材を一瞬で場に大量に揃えられる超お手軽展開効果と化してしまった。
デメリット効果に特殊召喚に関する制限がなかったため、役目を終えた自身含め生み出したトークンはリンク素材として使い放題であり、EXデッキから出てくるモンスター専用のモンスターゾーンが設けられたことで、効果によって一度に生み出せるトークンも1体増えたという丸儲けにもほどがある事態に。
トークンや同名モンスターだけでは出せないリンクモンスターが多数いる中、効果モンスターであるこのカードが場に残ってくれることで、リンク召喚のパターンを損ねることなく展開できるのが本当に大きい。
現在ではEXモンスターゾーンは残ったままEXデッキからの特殊召喚に関する一部のルールだけが元に戻ってさらにやりたい放題度が増しており、何かの拍子に虎のしっぽを踏んでもおかしくない危ういモンスターどなっています。
No.43 魂魄傀儡鬼ソウル・マリオネッター
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7 JP043 No.43 魂魄傀儡鬼ソウル・マリオネッター 
登場してから当分の間は他の3体素材指定のXモンスターと同様に、自身の効果の仕様も含めたその圧倒的な使いづらさからまるで見向きもされないカードでしたが、《No.99 希望皇ホープドラグナー》の登場によってX召喚に必要な素材縛りとX素材を用いた効果とそれに連なる耐性効果となる1と2の効果テキストを全て無視した運用が可能になってしまった「No.」Xモンスターです。
具体的には《No.99 希望皇ホープドラグナー》を《HRUM-ユートピア・フォース》でX素材4つの状態で出し、その効果で自分のターンに出した《No.100 ヌメロン・ドラゴン》に墓地のユートピアをX素材として持たせて効果を発動して13000打点に、相手ターンになったらドラグナーで今度はこのカードを特殊召喚し、その後《神秘の中華なべ》や《デストラクト・ポーション》でヌメドラを処分して自分のLPを13000回復、最後にこのカードの効果が誘発して自身の攻撃力が13000アップし、相手に13000の効果ダメージが炸裂して実質先攻1キルという流れになる。
僅かな間とはいえ相手にターンを渡す必要があり、チェーン2以降でLPを回復してもこの誘発効果はタイミングを逃すので発動できず、このカードの攻撃力アップが処理されなければ効果ダメージも発生しないので防がれる可能性もあり、それほど成功率が高いとはとても思えませんが、抵抗できなければ紛うことなきクソゲーと言えるでしょう。
よりによってこのLPの回復に連なる打点アップ+バーン効果をX素材を用いる効果にしていなかったのが運のツキという感じでしたね…。
No.44 白天馬スカイ・ペガサス
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1 JP044 No.44 白天馬スカイ・ペガサス 
「No.」に属するXモンスターの1体であることにその存在価値が全て集約されてしまっている感じのカードで、効果の結果を相手に委ねる弱い効果でどっちが選ばれても弱いというあんまりな性能になってしまっている。
このカードはアニメにも登場したモンスターであり、これが3年間放送されたアニメゼアルの1年目の1クール目に登場したXモンスターというならまだ理解はできますが、このカードはゼアルⅡになってから登場したカードなのがさらに酷い。
しかしこのカードが収録されたパックには意外にも2体素材で汎用素材のランク4Xモンスターはそんなに収録されておらず、癖の少ない効果を持つこのカードのレアリティがウルに設定されたのは仕方ないことだったのかもしれません。
OCG界のペガサスは比較的優秀なモンスターが多いのですが、このカードだけはさすがに厳しいですね。
No.45 滅亡の予言者 クランブル・ロゴス
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6 JP045 No.45 滅亡の予言者 クランブル・ロゴス 
評価時点で4体存在する「No.」アンデット族Xモンスターの1体で、汎用ランク2Xモンスターとしては高い攻撃力を持つカード。
自身のX素材と引き換えに、自身が場に存在する限り対象の場のカード1枚の効果を無効にする効果を発揮し、さらに対象のカードが場に存在する限りそのカード及び同名カードは効果の発動もできなくなる。
無効化+発動できないの合わせ技によって、永続効果及び発動と発動した効果を無効化されない能力も完全に無力化することができる効果ですが、あくまで起動効果なので基本自分のターン向けのカードであり、いくらランク2では攻撃力が高いとは言ってもこれを棒立ちさせたまま相手にターンを渡すというのは正直結構厳しいものがある。
自分のターンに厄介な永続効果を持つモンスターや魔法罠カードを黙らせるのに使用し、その後は「2体以上」素材で出せるのを利用して4体素材の《天霆號アーゼウス》に繋げるとかそんなのが無難なところでしょうか。
11期に「スプライト」が登場した際には数々の既存のランク2Xモンスターが脚光を浴びることになりましたが、このカードに関しては採用も評価もまちまちといったところで、《餅カエル》や《神騎セイントレア》は言うまでもなく、《幻影騎士団カースド・ジャベリン》や《キャット・シャーク》とかの方がまだ評価されていたという印象しかない。
何よりも「滅亡の予言者」というカード名とまるでマッチしていない効果の仕様が割とどうかと思うカードです。
No.46 神影龍ドラッグルーオン
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2 JP046 No.46 神影龍ドラッグルーオン 
X素材をドラゴン族で縛ったランク8の「No.」Xモンスターで、自分のドラゴン族のサポートになるものと同時に相手のドラゴン族へのメタにもなる能力を2つ持っている。
しかし1ターンのうちに使えるのはどれか1つのみであり、手札からドラゴン族1体を展開する効果は縛りのあるランク8Xを出してまですることではないし、相手の場のドラゴン族1体のコントロール奪取も相手がドラゴン族を使わないなら発動機会がないことも含めて同様で、相手のドラゴン族の効果を封じる効果も場で発動するタイプの効果しか封じられないのでメタとして不十分と言わざるを得ない。
これらの効果は起動効果なので当然自分のターンのメインフェイズにしか使えないし、しかも自分の場に他のモンスターがいると発動できないという発動条件までついており、素材縛り・発揮する効果のクオリティと全く釣り合いが取れていない。
攻撃力だけはそこそこ高いですが、ランク8Xともなると汎用素材で出せるモンスターでも3000打点程度は標準レベルであり、せめて《No.97 龍影神ドラッグラビオン》のように耐性でもあればまだ良かったのですが…。
No.47 ナイトメア・シャーク
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6 JP047 No.47 ナイトメア・シャーク 
1から100までの数字を持つ一般「No.」Xモンスターの中に実は4体も存在している「シャーク」Xモンスターの1体となる汎用ランク3Xモンスター。
SS誘発効果で手札か場のレベル3水属性モンスターを自身のX素材として補給する効果を持っており、これにより《バハムート・シャーク》などによるEXデッキからX素材を持たせずに直に特殊召喚する場合や、墓地や除外状態から特殊召喚する場合でもX素材を持たせることができる。
X素材を用いた効果は自分の場の水属性モンスターをダイレクトアタッカー化する能力となっており、単独でも攻撃力2000のダイレクトアタッカーとなるため引導火力としては《No.82 ハートランドラコ》と同等で悪くない効果です。
地味さは否めないカードですが、水属性のランク3〜5のXモンスターを色々と選べる【シャーク】とはそれなりに噛み合っており、バハシャの効果で特殊召喚する選択肢の1つとしてはまあまあアリなカードというところですね。
No.48 シャドー・リッチ
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1 JP048 No.48 シャドー・リッチ 
汎用ランク3Xモンスターの1体となるアンデット族の「No.」Xモンスター。
自身のX素材1つと引き換えに相手ターンにフリチェで自身とは異なる種族のトークン1体を特殊召喚する能力を持ち、自身はそのトークンが存在することによって攻撃対象にならず、さらにそのトークンの数に比例して自身の攻撃力がアップする。
しかしトークンのステータスが貧弱で耐性がないので簡単に戦闘破壊されてしまう上に、このカード本体も2体素材のランク3ということもあってか元々の攻撃力も強化倍率も低く、1体トークンを出した程度ではろくな戦力にならないし、効果破壊耐性や攻撃以外の対象耐性を得られるわけでもないのでトークンとまとめて処理される可能性も高い。
何よりも自分のターンで効果を使えないのでリンク数を伸ばす展開要員としてもまるで不向きであり、X素材がないと使える効果がないのでアンデット族の種族アドバンテージも活かしにくい。
ほとんどの場面で想定通りにしか使えない、想定通りに遅くて脆くて弱いカードにしかならないでしょう。
No.49 秘鳥フォーチュンチュン
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6 JP049 No.49 秘鳥フォーチュンチュン 
OCGオリジナルの「No.」Xモンスターとしては比較的古参となるフリー素材で2体素材の汎用ランク3Xモンスター。
単独で対象耐性及びX素材1つを引き換えにしたターン1のない両面破壊耐性を持っており、《キキナガシ風鳥》ほどの硬さではありませんが、先攻時における仕方なく出して相手にターンを渡す妥協モンスターとしてそこそこの働きは見込むことができ、返ってきたターンで生き残っていれば自身の効果によって定数のLP回復効果も発揮できる。
「No.」Xモンスターということで、より場持ちを重視するなら《アストラル・クリボー》や《ナンバーズ・ウォール》などと併用すれば、破壊耐性にX素材すら必要なくなるので有効と言えるでしょう。
それでも倒された場合でも、墓地送りによるものであれば自身及び自身のX素材としていたものも含めたレベル3モンスター2体の計3体をまとめてデッキ・EXデッキに戻す効果によって環を作り再登板に備えることができます。
ただしこの効果は強制効果なので、本来なら墓地にそのままいてほしいレベル3モンスターであっても対象のモンスターがそれしかいなければデッキに戻さなければならないので注意したい。
No.50 ブラック・コーン号
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6 JP050 No.50 ブラック・コーン号 
漫画版ゼアルに登場したオリジナルナンバーズの1体で、かつて汎用ランク4Xモンスターズの1体としてその界隈を盛り上げた植物族X。
その効果は原作に比べると大幅な弱体化を余儀なくされていますが、相手モンスター1体をこのモンスターの砲台に装填する弾丸に変換し、そのモンスターを除去しつつ相手に定数の効果ダメージを与えるものとなっている。
自身の現在のパワー以下のモンスターしか除去できず、発動ターンの自身の攻撃も封じられてしまいますが、除去手段は効果破壊耐性を貫通するものであり、何よりもこれをフリー素材で2体素材のランク4Xモンスターが撃てることに非常に価値がありました。
現在のカードプールでは汎用ランク4Xとしての採用はさすがに無理があるかなという感じで、優先して採用するには植物族か闇属性であることを活かした運用が欠かせない。
汎用素材で出せるがゆえの調整と時代の移り変わりに伴い顕在化した力不足という感じで、黒い船体、白い帆、赤字で描かれたナンバーが織りなす色彩バランス、そしてトウモロコシを船体に見立てた魅力的なフォルムがとてもお気に入りなカードなだけにこれは残念ですね。
ジャイアントタコーンがこのモンスターを名称指定した効果を携えて出てきてくれないもんですかねえ。
No.51 怪腕のフィニッシュ・ホールド
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1 JP051 No.51 怪腕のフィニッシュ・ホールド 
汎用素材で出せるランク3Xとしては元々の攻撃力が高いですが、素材が3体の不人気Xなので特別長所とは言い難い。
そしてその能力ですが、正直なところ攻撃力2600で戦闘破壊耐性があるだけのモンスターと言わざるを得ないです。
自身の効果で自身に置かれたカウンター3つになると相手の場を更地にする強力な効果を発揮するようになるわけですが、カウンターを乗せる条件がかなり弱くて時間がかかる上に、攻撃強制効果や1つや2つで適用される別な効果があるわけでもなく、3つ乗せるためには自身に合計3つのX素材が必要になるので、楽して出しても効果を使うことは難しい。
何なら全体除去効果を発動する条件すらフリチェということもなく自身が戦闘を行ったバトルフェイズ終了時って具合にめちゃくちゃ弱いので、なんかもうどうしようもないカードという感じです。
No.52 ダイヤモンド・クラブ・キング
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7 JP052 No.52 ダイヤモンド・クラブ・キング 
汎用ランク4アタッカーとしてはなかなかのパワーの持ち主で瞬間最高打点は高い。
自身の岩石族・地属性を活かせるガイプレ・ブロゴ・干ばつなどを使うデッキ、《群雄割拠》や《御前試合》を採用するデッキでは多少優先していける。
しかし採用率が高いヴェーラーや泡影、強力な永続メタであるスキドレに非常に弱く、攻撃力0を晒しやすいという致命的な弱点があるため、実際は残念ながらパールよりも信頼性の低いアタッカーということになってしまう。
現在ではヴェーラーを食らってしまっても、すかさずヴェスペネイトを重ねれば回避できるようになったため、多少は扱いやすくなっている。
No.53 偽骸神 Heart-eartH
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2 JP053 No.53 偽骸神 Heart-eartH 
それぞれが異なる数字を持つ「No.」同士でありながら、《No.92 偽骸神龍 Heart-eartH Dragon》の第1形態というような位置づけになる特殊な関係性を持つXモンスター。
1ターンに1度、自身に攻撃してくるモンスターの元々の攻撃力分自身の攻撃力が上がる能力があり、これに自身の攻撃力である100が加わることで攻撃モンスターを迎撃できるので戦闘には強く、X素材1つと引き換えにした破壊からの身代わり効果によって後続のモンスターの攻撃及び効果による破壊にも耐えられる。
もちろんこれだけではレベル5モンスター3体分の価値はなく、真価となるのはX素材がない状態で効果破壊されることで《No.92 偽骸神龍 Heart-eartH Dragon》をX召喚扱いでEXデッキから特殊召喚しつつ自身をあちらのX素材として補充する効果になる。
自身の効果だけでは素材3つを使い切るのは難しく戦闘破壊に対応していないので、X召喚扱いでの特殊召喚からの蘇生やそれ以外方法による特殊召喚を利用してX素材がない状態で出して自ら効果破壊していきたいところで、効果に名称ターン1がないのでその気になれば1ターン中に複数の《No.92 偽骸神龍 Heart-eartH Dragon》を出すことも可能です。
ただあちらは現在では《No.97 龍影神ドラッグラビオン》や《No.99 希望皇ホープドラグナー》の効果によって直にEXデッキから特殊召喚することも可能となっており、無闇やたらに手ばかりかかるこのカードから特殊召喚する意味がほぼなくなってしまっている。
No.54 反骨の闘士ライオンハート
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7 JP054 No.54 反骨の闘士ライオンハート 
「No.」Xモンスターの何体かが使いこなせる勝利に繋がる秘奥義「戦闘ダメージ返しの術」を使えるランク1Xモンスター。
まだまだ足元を見られていたランク1Xということで素材は3体と重いですが、戦闘破壊耐性+低打点から繰り出す自身の戦闘で自分が受けた戦闘ダメージと同じ数値の効果ダメージを相手に与える効果によって場に存在する限りモンスターとの戦闘でライフを取り続けることができ、自身のX素材1つを引き換えにすれば自分が受けるはずだった戦闘ダメージを一方的に相手に押し付けることができる。
2つの効果は完全に切り離されており、自身の効果などによって自分が戦闘ダメージを受けない場合は当然相手への効果ダメージも発生しない。
同じランク1Xの《No.13 ケインズ・デビル》や《No.31 アベルズ・デビル》と違って単独での運用が可能であり、多少ならぬ方法で出してもX素材が1つでもあれば1回分の戦闘ダメージの押し付けは実行できるので、《諸刃の剣》などと組み合わせれば《アマゾネスの剣士》や《ダイガスタ・スフィアード》と同じくフィニッシャーにもなり得る。
No.99 希望皇ホープドラグナー》などで呼び出すなら、より低打点で発動しない効果によってX素材がなくても戦闘ダメージを相手に押し付けられる《No.92 偽骸神龍 Heart-eartH Dragon》の方が上手なので、このカードを使うならレベル1モンスターを展開できるテーマやランク1Xを出すことに特化したデッキになるでしょう。
No.55 ゴゴゴゴライアス
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8 JP055 No.55 ゴゴゴゴライアス 
レベル4地岩石をサルベージする効果を持つエクシーズ。
蘇生札がメインから一切採用されていない岩石デッキなら、それらを再利用するための貴重な手段になるのでエクストラに入れておいても損はないだろう。
特にメタビ系のデッキはモンスターが枯渇しがちなので、選択肢の1つとして。
長期戦をする気がないまたは相手のデッキが長期戦をするような余裕がなさそうな高速デッキなら、サーチの《御影志士》の方を使いましょう。
No.56 ゴールドラット
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1 JP056 No.56 ゴールドラット 
自身のナンバーを攻守にあてがっただけの戦闘要員にも壁にもならないヘボすぎるステータス、1ターンに1度手札を交換するだけのアドバンテージにならないモンスター効果、そしてそれでいて何故か必要な素材が3体という全てが1点、いや0点級のランク1Xモンスター。
ランク1Xがまだ死ぬほど足元を見られていた頃の産物で、このカードはその尊い犠牲者の1体である。
アニメにも登場したカードであり、作中での扱いもアレだったとはいえ一応ナンバーズの1体なのにそりゃないぜと言う感じですねえ。
No.57 奮迅竜トレスラグーン
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3 JP057 No.57 奮迅竜トレスラグーン 
コレパシリーズの誕生に立ち会ったOCGオリジナルの「No.」Xモンスターの1体で、不人気の3体素材を要求するカード。
自身のSS誘発効果により、効果対象にできるモンスターであればとりあえず眼前のモンスターには勝つことができ、X召喚以外の特殊召喚でも誘発するので蘇生した場合でも効果は使用できるし、上がった攻撃力も永続します。
後半のゾーンを封鎖する効果はターン1がなく、これにより自身をX召喚するために必要な素材数が多いことにも意味があるわけですが、このカードがいなくなればその拘束力も消えるので展開の妨害としては限定的なものであり、今登場していたらおそらく2体以上(最大5体まで)みたいなX素材指定だったと思うとその辺も惜しいカードです。
No.58 炎圧鬼バーナー・バイサー
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3 JP058 No.58 炎圧鬼バーナー・バイサー 
「No.」の1体となる汎用ランク4Xモンスターでありながら、ステータス・効果ともに自分自身では戦う気概がまるでないどころか、X召喚することが条件であったり自身のX素材を用いた能力すら何も持っていないというかなり特異なカード。
アームズ・エイド》的な能力で他の自分の場のXモンスターにユニオンモンスターのごとく自身を装備カードとして装着するという効果を持っており、装備されたモンスターは直接攻撃が可能となり、さらに相手に戦闘ダメージを与えた時にバーン効果を発揮するようになる。
直接攻撃効果はともかくとして、それに連なる形で発動できるバーン効果が手札を要求してくる割にはあまりにショボく、ほとんどテキスト欄を稼ぐだけの能力になっているのがかなり残念。
装備カードとなるため自身の持っているX素材を装備モンスターとなるXモンスターに引き継げるわけでもないし、X素材を墓地に送る目的にしても他にXモンスターを場に出す必要があるので手間になるし、その割には全然強くないと言わざるを得ない。
ラーの翼神竜-球体形》や《混沌球体》のようなスフィア状のフォルムの美しさくらいしか見るところがないカードという印象で、炎族や炎属性が大幅に強化された2023年にもこのカードが波に乗ることはなく、同じ種族・属性の汎用ランク4Xである《ヘルフレイムバンシー》という競合が出てきただけでしたね。
前述の通り自身の能力を使うためにX素材を必要としないので、《No.99 希望皇ホープドラグナー》で呼び出してドラグナーに装備させるモンスターとしてはドラグナーの効果の制約を考えても一応相性は良いです。
No.59 背反の料理人
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9 JP059 No.59 背反の料理人 
単騎でいることで効果に対する完全耐性を得る無敵のコックさん。
さらにX素材を1つ使うとフリチェで自分以外の自身の場のカードを爆破する効果を発揮し、これにより弱点である戦闘による破壊を補う打点アップを図りつつ、相手ターンに完全耐性をスイッチオンにすることもできます。
相手がこちらの場にカードを押し付けてきて完全耐性を消そうとしてきても、そのカードに破壊耐性がなければそれを阻止できるというわけですね。
ただし自分の他のカードの効果も受けないので自身の効果以外で攻撃力を上げることはできず、完全耐性を得ている状態では仲間のモンスターだけでなくバックの除去札や攻撃制限系の永続メタなどで補助することもできないので、突破されてしまうと危機的状況に陥ってしまい、例によって完全耐性を持つモンスターと言えど壊獣などには抗えない。
ただ特化した構築にすれば無対策のデッキで突破することは困難をきわめるのもまた事実です。
そして何よりもこの性能でフリー素材の2体素材のランク4Xでしかもナンバーズでもあり、ホント汎用ランク4Xのバラエティに富んだ性能とクオリティーの高さには驚かされるばかりです。
耐性を適用するためにX素材を持っている必要はなく、ちゃっかり爆発に対応する守備力で炎属性特権もしっかり活用してやろうという抜け目の無さも見逃せない。
No.60 刻不知のデュガレス
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9 JP060 No.60 刻不知のデュガレス 
ナンバーズの1体となるフリー素材で2体素材の汎用性ランク4Xモンスターで、自身のX素材を2つ取り除いて発動できる3つの選べる能力を持っている。
選べる能力は2ドローして1枚捨てる、モンスター1体の守備表示での完全蘇生、自分の場のモンスター1体の攻撃力の倍化とどれも有用ですが、デメリットとして選んだ効果によってそれぞれ異なる次の自分の特定のフェイズがスキップされるという完全なる前借り能力となっている。
しかしこのフェイズスキップは全て次のターン以降に適用される遅効的なデメリットなので、ぶん回す系のデッキでは発動ターン中にデュエルに勝利することでこれをまるっきり踏み倒すことができ、そうでなくても反撃不能レベルの強固な盤面を完成させることでデメリットをほぼないものとすることができるため、汎用ランク4Xの中では現在でもかなり使われている方のカードとなります。
自身の元々のステータスは低く、自身をX召喚するためのX素材を一度に全て使ってしまうため、効果の使用後はL素材など必ず何かのために有効に処分することが要求されます。
No.61 ヴォルカザウルス
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8 JP061 No.61 ヴォルカザウルス 
X1年目の比較的初期にアニメに登場した汎用ランク5恐竜族モンスター。
モンスター1体を破壊しその能力値を参照して効果ダメージを与えるモンスター効果が「マグマックス」と呼ばれるのは、このカードの技名が由来である。
まだまだXのカードプールが十分でなかったこともあり人気を集め、DP遊馬編をヴォルカくじと言わしめたほどである。
対象を取る破壊によるバーンダメージという少しでも耐性がある相手にはほとんど効かない除去効果たが、破壊したモンスターの元々の攻撃力分のダメージがまるまる相手に入る上に、その後のデメリットも自分が直接攻撃できないだけで、モンスターへの攻撃及び他のモンスターの直接攻撃は制限されないという当時のこの手の効果としてはかなり軽いものだったため、ランク5を出せるデッキではフィニッシャー同然に扱うことができた。
必要素材が一つなのでターンを生き残れば次のターンもマグマックスできるのも強かったですね。
その一方で、恐竜族であるメリットは未だになかなか活かせていない感じです。
No.62 銀河眼の光子竜皇
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9 JP062 No.62 銀河眼の光子竜皇 
「ギャラクシーアイズ」に属する「No.」Xモンスターの1体で、フリー素材の2体素材の汎用ランク8Xモンスターでもあるカード。
4000というランク8Xの中でも最大級の元々の攻撃力を持ちながら自身の効果によって最低でも攻撃力5600になるという暴力的なパワーが特徴で、他のXモンスターと並べて相手を一撃で張り倒すことに超特化したモンスターと言えます。
あまり実用性のない自己蘇生能力と《銀河眼の光子竜》をX素材として持っていないと相手に与える戦闘ダメージが半減してしまうことから単独ではそうでもないカードでしたが、このカードの効果と全てがシナジーする能力を持った《銀河眼の残光竜》の登場によって、単独で攻撃力3000のモンスターと戦闘しても一撃で8000LPを取れるようになったことで評価を上げたカードでもあります。
なお「No.」の最後の空き枠だった26が「ギャラクシーアイズ」関連のXモンスターだと予想されていたのはこのカードの数字が62であったことが理由ですが、実際には《No.26 次元孔路オクトバイパス》というまるで無関係なXモンスターであったということは予想屋のデュエリストの苦い思い出として知られています。
No.63 おしゃもじソルジャー
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2 JP063 No.63 おしゃもじソルジャー 
漫画版に登場したモンスター効果すら不明だったチョイ役「No.」Xモンスターが本当にちょっとした効果を与えられてOCG化されたもの。
その効果はお互いがドローか回復による恩恵を受けられるという2つから選べる効果となっており、特にドロー効果の方は相手ターンに相手がドローする効果なのでほとんど利敵行為でしかない。
戦闘能力も0で守備力もちょっと高いくらいというかなり厳しいカードですが、ランク1Xモンスターということでこんなのでも登場時期が早ければ《No.56 ゴールドラット》や《No.83 ギャラクシー・クィーン》のように3体素材指定だったかと思うと恐ろしい。
No.64 古狸三太夫
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6 JP064 No.64 古狸三太夫 
1から100までの一般「No.」Xモンスターの中ではそう多くない自身のX素材指定を特定の種族で縛ったランク2のXモンスター。
X素材1つを引き換えにした能力によって自身の剣となり盾ともなるトークン1体を生み出す効果を発揮し、自身は獣族であるこのトークンが存在することで戦闘及び効果では破壊されなくなり、特殊召喚されたトークンは特殊召喚時に場の攻撃力が最も高いモンスターと同じ攻撃力になるため、相手の場にどんなに攻撃力が高いモンスターがいてもそのモンスターと相打ちになることができ、自分の場のモンスターが最大パワーとなるモンスターならそのモンスターの攻撃力を得ることで攻めのモンスターとしても使うことができる。
現代基準で言うなら素材に縛りがある割には特定のデッキで使ったらめちゃ強いというわけでもない平凡な能力とされてしまうかもしれませんが、効果の方には特別厄介な縛りなどは設定されておらず汎用性自体は結構高い効果です。
自身も獣族ということで破壊耐性は同名モンスター2体を並べることでも相互に適用可能なので、【メルフィー】や【素早い】といったレベル2軸の【獣族】系列のデッキではこれを現実的に行うことも可能でしょう。
No.65 裁断魔人ジャッジ・バスター
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7 JP065 No.65 裁断魔人ジャッジ・バスター 
アニメに登場したナンバーズの1体でありながら、そのステータスや効果はどちらかというと名脇役という感じの制圧の添え物となるランク2Xモンスター。
X素材が闇属性縛りなのでランク2を出せるデッキなら何でもとはいきませんが、持っている能力はX素材2つと引き換えに相手モンスターの効果の発動を無効にする優れた妨害能力及び妨害をぶち抜く能力を発揮する。
発動を無効にするためダメステでも効果を使えますが、無効にするだけで除去はできず、攻守ともにかなり低いため先に戦闘破壊される可能性も高く、1度効果を使うとX素材が無くなってそれ以上効果が使えなくなるので単独で立たせるのにはさすがに向かない。
相手がメインフェイズ1での展開を捨ててこのカードの処理にかかってくれれば御の字と言えるかもしれませんが、効果を使うことなくみすみす倒されてしまうというのも考えもの。
どちらかというと相手ターンでの妨害よりも、自分のターンに早めにX召喚して《原始生命態ニビル》などの相手が発動タイミングを見計らっている手札誘発のケアに使いたい感じのカードですね。
なお何気に《交響魔人マエストローク》などの効果を受けられる「魔人」Xモンスターでしかも同じ悪魔族でもあるのですが、残念ながら他の「魔人」Xモンスターとランクが一致しないため連携を取ることは難しい。
No.66 覇鍵甲虫マスター・キー・ビートル
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5 JP066 No.66 覇鍵甲虫マスター・キー・ビートル 
X素材を闇属性で縛った2体素材の昆虫族の「No.」ランク4Xモンスター。
自身の持つX素材1つと引き換えに発動できる起動効果によって永続効果を得るという珍しい仕様になっており、対象とした自分の場のカード1枚はこのカードの効果によって効果破壊されなくなり、このカードが破壊される際には対象のカードを墓地に送ることでその身代わりにできるという互いに守り合う効果が適用される。
この時に対象とするカードにこのモンスターを対象に発動している《安全地帯》を選ぶことによるコンボが特に有名で、あちらの効果によってこのカードに両面破壊耐性と対象耐性が付与されることでより突破が困難なものとなります。
とはいえそうしたところで少し固くなる程度で眼前の相手をどうにかできるわけではなく、《安全地帯》の方には対象耐性はついていない上に場を離れたらこのモンスターは普通に破壊されてしまうし、このモンスターも対象を取らず破壊ではない効果は効いてしまうため、現在ではモンスター単独による耐性としてはとてもじゃないが信用できないものと言わざるを得ない。
単純に対象のカードを効果破壊から守る手段としても、永続効果なのでこちらの効果が無効になったり自身が場を離れるとその効果破壊耐性も消えるのでかなり脆いです。
このカードが登場した当時に現役だった世代からすれば思い出補正の影響でとても有用なカードというイメージが強いカードですが、少なくとも縛りをクリアできるX召喚可能なデッキなら是非とも採用したいとなるような能力ではありません。
No.67 パラダイスマッシャー
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6 JP067 No.67 パラダイスマッシャー 
サイコロを使った能力を持つ汎用ランク5XとなるOCGオリジナルの「No.」Xモンスター。
X素材2つと引き換えにお互いにサイコロを2回振り、出た目の合計値が大きかったプレイヤーに次のターンの終わりまで消えない《魔鍾洞》と同じ効果を課すという、先攻で相手側に炸裂すればまさに禁止カード級の効果を発揮する。
ただし《真竜皇V.F.D.》のようにフリチェで使える効果ではないことは当然として、負けたらこれが全て自分にだけ襲いかかってくるため、そうなると自分のターンにおけるこの効果を使うまでのモンスターによる攻撃や効果の発動は可能ですが、返しの相手ターンにおいて手札や場のモンスター効果による防御手段がかなり限られるので厳しくなる。
一応《出たら目》と併用したり、自身を素材3つの以上の状態で出すことで自身の2の効果を適用できるようになり、これらの効果で自分や相手の出目を操作して勝負に勝ちやすくすることも可能ですが、それでも必ず勝てるというわけではない以上、もはやこれを使うなら無理に勝利する確率を上げるためのアド損をするよりも、相手に炸裂することを前提に使うくらいの度胸は持っておいた方が良いのかもしれません。
No.68 魔天牢サンダルフォン
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7 JP068 No.68 魔天牢サンダルフォン 
OCGオリジナルの「No.」モンスターの1体となる汎用ランク8Xモンスター。
ランク8モンスターとしては攻撃力は低めであり、墓地のモンスターの数に比例して自身の攻守を上げる効果でカバーできるようになっているものの、強化倍率が低く3000に到達するまでにはそれなりの数のモンスターが要求される。
このカードの真価はX素材1つを引き換えに得られる相手ターン終了時までの効果破壊耐性の副産物として適用される強めの墓地メタ効果であり、一度効果を通してしまえばこのカードが場を離れても、何ならチェーン発動した効果によってこのカードが場を離れて効果破壊耐性を得られなくてもお構いなしに、取り消し不可能な効果によって相手ターンの終わりまで墓地からの特殊召喚が全て封じられる。
相手のデッキによっては先攻でこれを出して効果を使うだけで相手は全く展開できずにサレンダーということさえあると考えれば、ランク8Xを主体とするデッキにおけるEXデッキへの採用及びX召喚先の選択肢になれるだけの力はあると思います。
No.69 紋章神コート・オブ・アームズ
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4 JP069 No.69 紋章神コート・オブ・アームズ 
VBの付属カードとしてOCG化を果たした「紋章獣」と関連する3体の「紋章」の「No.」Xモンスターのボスキャラとなるカード。
発揮する効果自体は結構強いのですが、3体のモンスターを要求する素材指定とXモンスターという特定のEXモンスターのみを専門にメタる2つの効果というかなり限定的な場面での活躍しかできない効果内容から、Xモンスターに対して後出しすればそれなりに強い効果ではあるものの、少なくともテーマ毎に主力となるEXモンスターの種類が多様化している現在においては、その汎用性はとてつもなく低いものとなってしまいます。
効果に名称ターン1ではないターン1が設定サれている自分の場のXモンスターの起動効果や誘発効果を2連打するためのコンボカードとしてギリギリその存在意義が見いだせるかどうかといったところになるでしょう。
No.70 デッドリー・シン
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6 JP070 No.70 デッドリー・シン 
2体素材でフリー素材の汎用ランク4Xの除去部門に属するナンバーズの1体。
しかしこの部門には同じくモンスター単体に対して破壊ではない完全除去を出せる汎用ランク4Xモンスターが他に存在するため、一時的な除外による除去効果だけを目的に優先することは難しい。
効果を使うために必要なX素材が1回につき1個で、対象となるモンスターに特に条件がないため、相手の場のモンスターが1体だけなら類似モンスターの中ではアーゼウス適性は高い方だと言えますが…。
後半の効果により打点部門・コンボ部門の一面も持っていますが、発動条件含めていずれにしても中途半端感は否めません。
OCGにおいては優先して採用するにあたり、除外からこちらの場に帰還させる効果と絡めるか、自身の種族を活かすことは最低限必要であると言えるでしょう。
昆虫族はEXモンスター、とりわけ汎用的な素材や効果を持つモンスターは未発達なので、そういう点では貴重な存在と言えるかと思います。
No.71 リバリアン・シャーク
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6 JP071 No.71 リバリアン・シャーク 
RUM-バリアンズ・フォース》のイラストにも描かれているバリアンの紋章を模した姿が特徴の「No.」Xモンスターの1体。
アニメにも漫画にも登場していないコレパ出身のOCGオリジナルナンバーズであり、《No.17 リバイス・ドラゴン》とは自身の数字と攻守が反転している点から関連性が窺え、その影響からか評価時点における「シャーク」モンスターで唯一のドラゴン族となるカードです。
その能力は起動効果にて同名モンスター以外の「No.」Xモンスター1体を蘇生し、自身の持っていたX素材を1つ分け与えるという、Xモンスターを特殊召喚する効果を持つXモンスターでかつそのモンスターがX素材を用いた効果も使うことができるというカードになります。
蘇生制限を満たした何らかの「No.」Xモンスターを墓地に先行させる必要があるのは面倒ですが、水属性限定といった指定はないのでこのカードと同じランク3Xモンスターならそれも難しくはなく、X素材を持つ「No.」Xモンスターが2体並ぶので《No.93 希望皇ホープ・カイザー》のX召喚に繫ぐこともできる。
墓地へ送られることで誘発する効果の方は《RUM-七皇の剣》用の効果といったところで、こちらの効果は《バハムート・シャーク》の効果で出した場合でも普通に使えるので、《FA-ブラック・レイ・ランサー》を重ねてX召喚した後に、バハシャとランサーで《FNo.0 未来皇ホープ》をX召喚することで墓地に送ってしまっても良いでしょう。
正直どっちの効果もそんなに強いことは書いていないのですが、蘇生するモンスター及びサーチ対象となる「RUM」魔法カードの種類数ともにとにかく豊富なので、割と個性的な使い方ができるカードだとは思います。
No.72 ラインモンスター チャリオッツ・飛車
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5 JP072 No.72 ラインモンスター チャリオッツ・飛車 
漫画ゼアルにおいてイビルーダーに次ぐ刺客である飛車角の使用したモンスター群「ラインモンスター」のエース格にしてナンバーズの1体でもあるXモンスター。
桂馬に寄せられたのか機械族の乱発を避けるためか、全然獣戦士じゃないけど獣戦士族に設定されたモンスターでもあります。
その効果は自身をX召喚するために必要な素材数と同じ2つのX素材を消費して相手の前後衛のカードを1枚ずつ壊すという、一直線に盤面を貫通する飛車らしいシンプルな除去効果で、飛車モチーフのモンスターですが一直線上にない後衛のカードも破壊することができます。
打点もそこそこといったところで、発動ターンに相手に与える全ての戦闘ダメージが半分になるデメリットも、ライフ取りに遅れこそ生じてしまいますが、メインフェイズ2に発動するだとか単なる捲り目的なら大きな枷となることは少ないでしょう。
しかしけして出しやすくないランク6Xには類似効果を持つ競合相手も多く、モンスターは表側表示しか、魔法罠は裏側表示のものしか破壊対象に選択できず、特に既に表側表示で場に存在する後衛のカードを壊せないのはバック剥がしとしての価値を大きく下げてしまっており、発動自体ができない場面をも作り出してしまっている。
現在ではイビルーダーの使用したトマホークとは完全に評価が逆転してしまっており、自身の種族を活かした運用をするか、今後「ラインモンスター」を参照した効果が創設されるかでもしない限り優先するのは難しいと思われます。
Kホースやスピアホイールと共に、種族・属性が統一されているだけでなく「ラインモンスター」という本来なくてもよかった共通の文字列がせっかくカード名に残されたので、いつかマシンナーズのようなウルトラCがあることを願うばかりですね。
Xモンスターには「重ねてX召喚」という、将棋の駒が「成る」ためにお誂え向きな裏技もあるわけですから。
No.73 激瀧神アビス・スプラッシュ
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5 JP073 No.73 激瀧神アビス・スプラッシュ 
同じランクと素材縛りを持ち、登場したパックも同じ「No.」Xモンスターである《No.94 極氷姫クリスタル・ゼロ》の対になるような能力を持つランク5Xモンスター。
対象のモンスターの攻撃力をフリチェで半減させるあちらに対し、こちら自身の攻撃力をフリチェで倍にする能力を持っている。
この効果により攻撃力は4800にもなり、効果が相手のエンドフェイズまで保つため自分のターンに使って返しの相手ターンに重ねがけすれば攻撃力は9600にもなります。
しかしデメリットとして相手に与えられるダメージも半減してしまうのでライフを取る力は変化せず、1体で2体以上のモンスターを弱化させられて自身が除去されたらそこでおしまいとならないあちらの方が多くの場面で使い勝手に優れている。
しかし自身に作用するタイプの効果ということで、効果に対するかなり強い耐性を持つモンスターでも倒せるという点では現在の環境ではこちらの方が役割があるという場面もけして少なくはないでしょう。
またこちらには《CNo.73 激瀧瀑神アビス・スープラ》という「CNo.」体となるXモンスターも存在しており、《RUM-クイック・カオス》などに対応するという点でも差別化は可能です。
No.74 マジカル・クラウン-ミッシング・ソード
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7 JP074 No.74 マジカル・クラウン-ミッシング・ソード 
フリー素材で2体素材の汎用ランク7Xモンスターの1体で、アニメにも漫画にも登場していないコレパ産のOCGオリジナルの「No.」Xモンスターとなるカード。
同じ汎用ランク7Xである《真紅眼の鋼炎竜》や《幻獣機ドラゴサック》と並び、そう多くはない相手ターンを任せられる耐性を持つランク7Xモンスターの1体です。
このカードの能力は耐性のみですが、魔法罠カードの「効果の発動」も含めた3種類の全ての効果に自身のX素材1つと引き換えに無効破壊カウンターを出すことができ、無効後にさらに場のカードを1枚選んで破壊できるので、手札から捨てて発動したり墓地で発動した効果にカウンターしてもしっかりアドバンテージを稼ぐことができる。
また無効効果にはターン1がないため、1ターン中に自身の持つX素材の数まで同一チェーン上であっても効果を使うことも可能です。
ただしカウンターできるのは自身を対象とした効果のみであるため、無効にできる効果は限られており、自分の他のカードを守ることに使えないので制圧の添え物としてはそれほど向いていません。
このカードの特性として、このカードを自分の効果の対象にして無効にし相手の場のカードを破壊するという運用が可能というものがあり、多少数的消費が嵩みますが自分のターンで能動的な除去効果として使うこともでき、フリチェの効果で対象にしてそれを無効破壊することで相手ターンに場のカード1枚に対して対象を取らない効果破壊を出せる妨害札にもなります。
ただしこういった使い方をする場合、自分の効果の対象にした後に優先権が相手に移るので、そこで何らかの効果を使われると無効効果をチェーンできなくなってしまう点には注意したい。
No.75 惑乱のゴシップ・シャドー
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8 JP075 No.75 惑乱のゴシップ・シャドー 
フリー素材で2体素材の汎用ランク3Xモンスターであり、ナンバーズの1体。
相手モンスターの発動した効果を書き換える効果を持つため、ランク3Xを出せるデッキにおける制圧要員となる一方で、他のナンバーズのX素材として下に重ねられる能力も持つことから、究極完全態となる《No.86 H-C ロンゴミアント》のインナーとしての役割も大きいモンスターです。
書き換えた効果で相手に1ドローさせてしまうためこれが裏目になる場合もありますが、領域を問わずに発動したモンスター効果を捉えることができることや、自分もちゃっかり1ドローできるのはやはり優秀であると言えるでしょう。
自身のカード名の由来や与えられたナンバーとの関連性、闇属性ではなく風属性であることなど、結構しっかりと作り込まれた設定が結構好きなモンスターですね。
No.76 諧調光師グラディエール
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7 JP076 No.76 諧調光師グラディエール 
相手が自身の墓地のモンスターを利用した展開や行動を起こす時に、お互いのターンにフリチェで使える効果によってそれをこのカードのX素材にしてしまうことで、お互いのターンにおける相手への墓地メタとして機能することに価値があるカード。
耐性については、普通に使うと最大でも自身の属性+X素材となっているモンスター2体の属性で計3属性のモンスターとの戦闘及び発動した効果による破壊耐性のみと限定的であり、自身のX素材を1つ消費してX素材を使える効果なので基本的に範囲は拡大しない。
効果による耐性が完全耐性とまではいかなくても対象耐性くらいは合わせ持っていればもう少し堅かったとは思うのですが…。
それなりの打点のモンスターが墓地のモンスターに対して出せる1妨害またはフリチェで使える被破壊への防御効果として、ランク7を出せるデッキで選択肢になるかどうかといった程度でしょう。
戦闘破壊に耐性のあるXモンスターはそのほとんどが《天霆號アーゼウス》に帰結するのでそれだけでも一定の利用価値がありますが、このカードの場合はその戦闘破壊耐性がどのデッキに対しても必ずしも適用できるとは限らない。
No.77 ザ・セブン・シンズ
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9 JP077 No.77 ザ・セブン・シンズ 
前回の評価でこのサイトにおける記念すべき4000評価をうっかり踏み越してしまいましたが、4001件目の評価ということで、気を取り直して攻撃力4000のこのモンスターを評価したいと思います。
漫画版ゼアルに登場したナンバーズモンスターの1体で『七つの大罪』を八本脚の蜘蛛のモンスターでやるという変化球が印象的なカードですが、この罪は元々は8つだったそうですね?
正規のX召喚はレベル12のモンスターを2体というカードの体をした生身のモンスター同士で行うことが非常に困難なものとなっていますが、重ねてX召喚という別ルートが用意されており、これにより闇属性のランク10と11のXモンスターに重ねて出すことも可能です。
この方法による重ねてX召喚で出すと、自身の持つ特殊召喚されている相手モンスターに対する強力な全体除外効果を出したターンに使えなくなるものの、攻撃力4000の高パワーとX素材を破壊の身代わりにできる効果はそのターンから発揮できるため、強敵を上から叩いたりライフを取るのには十分な強さです。
またXモンスターにさらに重ねてX召喚ができ、モンスターを上から叩きやすい高い攻撃力と実質的な戦闘破壊耐性を持つことから、4体以上素材のアーゼウスを作りやすいという点も優れています。
とは言えど、漫画の作中でもかなりの大物だったこれほどのパワーを持つXモンスターでさえも、結局はアーゼウスにとって便利な下敷きでしかないという事実にはちょっと複雑な心境でもあります。
また個人的な不満をもう1つだけ言わせてもらうなら、どうして《No.35 ラベノス・タランチュラ》と《No.84 ペイン・ゲイナー》を昆虫族にしたのに、これを悪魔族にしたのかってところですね。
おかげで昆虫族は種族の最高攻撃力が《究極完全態・グレート・モス》のそれを更新するのが《超騎甲虫アブソリュート・ヘラクレス》の登場まで5年以上も遅れることになり、なんなら意図してそこを超えないようにしているとすら思っていました。
No.78 ナンバーズ・アーカイブ
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2 JP078 No.78 ナンバーズ・アーカイブ 
フリー素材で2体素材の汎用ランク1Xモンスターでありながら、自身のX素材1つを引き換えにした効果によって1から99までのあらゆる「No.」Xモンスターを自身に重ねてX召喚できるという凄い能力を持っているモンスター。
しかもこの効果はお互いのターンにフリチェで発動できるため、自分のターンに相手の効果の対象になった時にそれにチェーンする形で発動できたり、相手ターンに相手の展開に合わせてEXデッキからモンスターをX召喚することもできる。
しかし効果の発動後は特殊召喚できなくなる制約と、特殊召喚されたモンスターに課せられるエンドフェイズに除外されるデメリットはともかくとして、効果でX召喚されるモンスターが完全ランダムであり、相手が選んだモンスターが条件に該当しない場合は何も特殊召喚できず、特殊召喚できない制約だけが残ってしまう。
一応お互いのターンで1回ずつトライするチャンスがくるものの、自分のターンと相手のターンではその適性があるモンスターも違ってくると思いますし、この効果の仕様でランダムでかつEXデッキの構築内容次第ではハズレもありというはさすがに弱いと思います。
No.79 BK 新星のカイザー
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6 JP079 No.79 BK 新星のカイザー 
レギュラーパックが全80種類体制になってからかなりの時が経ちましたが、このカードはその昔レギュラーパックの81番以降に最大で90番まで収録されていた「ワープレ枠」なる特殊な枠に属するカードの1枚であり、アニメに登場しなかったアニメテーマに属するナンバーズモンスターの1体となるBKのランク4Xモンスター。
能力の方はフリー素材で2体素材でX召喚できる点と、墓地のBKモンスターを毎自ターンのメインフェイズに自身のX素材にできる効果が優秀だが、それ以外はOCGオリジナルのテーマナンバーズとしてはかなり冴えない性能と言わざるを得ない。
X素材の数に比例した自己強化能力はその強化倍率があまりに低く、被破壊時に持っていたX素材の数まで下級BKを蘇生できる能力は発動条件が相手依存で自爆特攻以外では発動しにくい。
墓地からX素材として装着した《BK グラスジョー》や《BK アッパーカッター》の墓地効果を繰り返し使うにしても、このカードには自身のX素材を効果で剥がす能力が備わっていないため、《BK キング・デンプシー》は言うに及ばず《BK 拘束蛮兵リードブロー》に優先して出したい場面さえもほとんどなさそうという印象です。
しかし12期に登場した《CNo.79 BK 将星のカエサル》は、このカードをX素材として持っている時にのみ既に出てしまっている相手モンスターに対してBKXモンスターの中で最も強い力を発揮するため、そちらでの活用に活路を見出したい。
そして繰り返しますが墓地からX素材を補強できる能力自体はやはり強力であり、デンプシーと一緒に出せばこれを活かしやすく、この効果は自身にX素材が1個以下でも問題なく使えることから《バーニングナックル・スピリッツ》の蘇生対象や、《バーニングナックル・クロスカウンター》の効果で被破壊されたモンスターと入れ替わりで出てくるBKXとしても悪くはありません。
まあ端的に言うと、最新カードのデンプシーがあまりに強すぎるので仕方ないという感じです。
No.80 狂装覇王ラプソディ・イン・バーサーク
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6 JP080 No.80 狂装覇王ラプソディ・イン・バーサーク 
さすがに100体もいるともなると当然その中には自ら戦う気概がなく、デッキの回転や他のモンスターの補助に徹するようなステータスや効果を持つ《No.56 ゴールドラット》や《No.58 炎圧鬼バーナー・バイサー》のようなモンスターも出てくるわけですが、このカードもその1つとなるフリー素材で2体素材の汎用ランク4Xでもある「No.」Xモンスター。
この見てくれでしかも「覇王」を名乗っているにも関わらず攻撃力は0で守備力もかなり貧弱ですが、自身の持つX素材1つを用いたターン2の効果で相手の墓地アドバンテージを除外によって1〜2枚削ぎ落としてから、自身の効果で他のXモンスターの打点をアップさせる装備カードとなることで有効に処分できるという完全なる中継のサポート要員に徹した能力になっている。
このカードに重ねてX召喚できる《旋壊のヴェスペネイト》の登場やL召喚システムの導入によって、他のXモンスターの有無に関係なく特殊召喚のための素材に転用することが容易になり、汎用ランク4Xで相手の墓地のカードを2枚除外できるだけでなく、相手の墓地に2枚以上カードが存在していればこのカードのX素材としたモンスターをそのターンのうちに全て墓地に送ってしまえるという点でも優れています。
汎用ランク4Xで墓地メタ能力を持つモンスターとしては相手ターンでも効果を使えてその拘束力も強い《深淵に潜む者》が大鉄板になりますが、種族や属性の違い、上記のX素材の墓地送りという視点、「No.」に属するモンスターで《CNo.80 葬装覇王レクイエム・イン・バーサーク》という「CNo.」体が存在していることなどこのカードならではの独自性も間違いなくあります。
No.81 超弩級砲塔列車スペリオル・ドーラ
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9 JP081 No.81 超弩級砲塔列車スペリオル・ドーラ 
「列車」と呼ばれるモンスター群では、同じ汎用ランク10Xである《超弩級砲塔列車グスタフ・マックス》よりもかなり守備的な能力となっていますが、攻守ともにグスタフよりも高く、こちらは「No.」Xモンスターでもあるカード。
お互いのターンにフリチェで使える効果によって対象のモンスターに自身の効果以外にそのターン中完全耐性を付与するというもので、発動しない効果も防御することができ、《神竜騎士フェルグラント》と違って対象のモンスターの効果を無効にしないので、相手への妨害には向かないが自分のモンスターの補強としてはこちらの方が優れている。
【列車】においては先攻を取った際に《重機貨列車デリックレーン》をX素材にしたこのカードを守備表示でX召喚して、守備力4000+フリチェの完全耐性とそれに連なる除去効果で相手ターンを耐えて、返ってきたターンでこのカードに《超弩級砲塔列車ジャガーノート・リーベ》を重ねてX召喚してキルを取るというのが大定番であり、ランク10を出すデッキの先攻時の選択肢として12期の新鋭である《終戒超獸-ヴァルドラス》が必ずしも優先されるとは限らない理由でもあります。
No.82 ハートランドラコ
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7 JP082 No.82 ハートランドラコ 
ライフ取りに特化した汎用ランク4Xモンスターの1体。
自身以外の攻撃を制限する代わりに自身が直接攻撃が可能になり、通った時のダメージは素の打点でも2000という同じ汎用ランク4であるガンマンを遥かに凌ぐ数値を叩き出すため、結構侮れないフィニッシャーとなり得る。
ただし効果発動後に除去されてしまうと自分のモンスターが攻撃できないデメリットのみが残ってしまいます。
決めきれない状況でこのカードを出すこと自体が稀で悪手でしょうし、決めきれない場合でも相手の場に自分より強いモンスターが居ても殴りかかれるXということはアーゼウスを重ねられるということなので、一定条件下で攻撃対象にならない効果はないものと考えましょう。
実は地属性ということで、干ばつやブロゴなどを使うデッキでは多少優先できるでしょうか。
No.83 ギャラクシー・クィーン
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1 JP083 No.83 ギャラクシー・クィーン 
アニメゼアルの1年目でもごく最初期に登場したナンバーズXモンスターの1体。
それでいて1年目はずっと足元見られた性能のモンスターばかりだった3体素材のランク1Xモンスターだというのだから弱いのは仕方がないところではある。
それにしても戦闘破壊耐性と貫通効果という効果の組み合わせは謎ですが…。
ギャラクシー・クィーンズ・ライト》の人というイメージしかないデュエリストも少なくないことでしょう。
No.84 ペイン・ゲイナー
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8 JP084 No.84 ペイン・ゲイナー 
一応汎用ランク11Xモンスターの体をしていますが、レベル11モンスターを素材としてX召喚することはほぼなく、別なX召喚方法として記載されているX素材を2つ以上持つランク8から10までの闇属性Xモンスターに重ねてX召喚するという方法で出すことになる。
X素材を2つ以上持つという指定があるため、このカードを重ねる予定のXモンスターが2体素材でX召喚されるモンスターの場合、基本的にはX素材を用いた効果を使用できない。
よって《宵星の機神ディンギルス》のようなX素材を使わなくても強い効果が出せるモンスターがこれに向いており、2体素材で出したXモンスターにRUMなどで重ねたXモンスターなら1度はX素材を用いた効果を使えるものも多く、このカードを重ねるXモンスターとして適しています。
そしてほとんどの場合ですぐに《No.77 ザ・セブン・シンズ》を上に重ねられることになるカードでもあります。
自身の持つ全体除去効果をシンズを重ねる前に使用できることから、状況次第ではシンズの高い攻撃力を相手に直に通すことに役立つため、下敷き役としては悪くない能力を持っていると思います。
No.85 クレイジー・ボックス
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6 JP085 No.85 クレイジー・ボックス 
ランク4Xモンスターとしては3体以上のX素材を要求されるものを含めて《ヴァレルロード・X・ドラゴン》に並ぶ最高の元々の攻撃力を誇っており、汎用素材の2体素材でX召喚できるものでは評価時点でも単独トップの元々の攻撃力となる。
しかし自身の持つデメリット効果によって攻撃することができず、《スキルドレイン》などで効果が無効になっている場合の高打点モンスターとして使うことはできるものの、効果が有効ならよりより高い攻撃力となるランク4Xモンスターは少なくないため、カードプールが充実し《スキルドレイン》も制限カードとなった現在ではそういった運用には限界があり、やはり自身の持つサイコロを用いたギャンブル効果を使っていきたい。
運が絡むので弱い時はとことん弱いモンスターで、アタリの目もそれほど大きなリターンのある効果ではないものの、アタリとなる目の方が多い上にその効果も堅実に数的アドバンテージを稼げるものが多く、特に対象を取らない除去や効果無効は現代遊戯王を生きる強敵達相手にも通用する悪くない効果です。
ハズレとなる2つの目も1の目の方の効果はインパクトこそ大きいですがそこまで致命的なものではないため、比較的割の良いギャンブル効果と言っていいでしょう。
著しく安定に欠けるため個人的には苦手な性質のカードですが《ダークフレーム》のようなフォルムは結構好きなモンスターです。
なおEXデッキに入れられる《悪のデッキ破壊ウイルス》のリリース要員としては安定した運用が見込めます。
No.86 H-C ロンゴミアント
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10 JP086 No.86 H-C ロンゴミアント 禁止
ショックルーラーやダークマターなど、ナンバーズの中には既に監獄に入れられているモンスターがいくつか存在しているのですが、現時点で次に収監されそうなナンバーズの最有力候補と目されているモンスター。
その性能たるやもうロンゴミンゴとしか言いようがない感じで、戦闘破壊耐性、発動しない効果を含む完全耐性に加え、壊獣ラヴァゴラー玉でリリースすることすらできない状態となる、X素材を4つ以上持っているこのモンスターは基本的に倒すことができません。
X素材は相手のエンドの度に自動的に減って得た効果も少しずつ失っていきますが、相手に絶望を叩きつけてから抹殺するまでは自分のターンで数えて2から3ターンもあれば十分でしょう。
ただし相手の場に既に存在するこのモンスターの攻撃力よりも攻撃力か守備力が高くてかつ、このカードのX素材5つの効果も効かないモンスターは自力で処理できない点には注意しましょう。
またカードの発動などを無効にする効果は持たないため、このモンスター単騎なら《深淵の指名者》や《イタチの大暴発》を使えば4つ以上素材のこのモンスターも1枚で葬るチャンスがあります。
うーん、やっぱりフリチェ罠で完全耐性貫通するデッキバウンスの《イタチの大暴発》って凄いカードだと思うんですよねえ。
No.87 雪月花美神クイーン・オブ・ナイツ
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4 JP087 No.87 雪月花美神クイーン・オブ・ナイツ 
高打点、誘発即時効果ときているが、ランク8なのに3体素材、エクシーズ素材を消費して発動する3つの効果が全部微妙という点から、登場当初から評価は低かった。
ストレナエの登場により、多少は現実的な選択肢となったが、相変わらず正規手順でエクシーズ召喚する価値は感じられない。
No.88 ギミック・パペット-デステニー・レオ
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4 JP088 No.88 ギミック・パペット-デステニー・レオ 
No.40 ギミック・パペット-ヘブンズ・ストリングス》を凌ぐ攻撃力を持つ「ギミック・パペット」ランク8Xモンスターですが、必要なX素材が3体に増えているため使いにくい。
持っている効果も実質特殊勝利するための効果のみであり、そういうカードを強く設計するのには限界があると思うので仕方がないところも大きい。
ただし《CNo.88 ギミック・パペット-ディザスター・レオ》をEXデッキから特殊召喚するためには欠かせない存在であり、あちらには耐性効果もあるため、他のギミパペXモンスターと違って先攻で立たせる意味があるという点では価値があります。
No.89 電脳獣ディアブロシス
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8 JP089 No.89 電脳獣ディアブロシス 
2017年のコレパで登場したOCGオリジナルナンバーズの1体で汎用素材のランク7X。
2022年に登場したテーマであるクシャトリラとは、種族及びモンスター効果のみならず、ランク7Xで戦うデッキコンセプトまで一致しており、一介のOCGオリジナルナンバーズでありながら、クシャトリラというテーマの設計に大いに関与した可能性が考えられます。
効果の方は盤面に干渉する能力はなく、自身の3の効果のトリガーを自身の別な効果によって相手ターンに自力で引くことが難しいのは残念ですが、再利用の困難な裏側除外に関する3つの効果によって相手の戦略の幅を狭めるその性質には見るべきところがあり、特に1の相手のEXデッキの任意のモンスター1体を狙い撃ちして裏側除外できる効果は、相手のデッキによっては先攻で通すことでその後の相手の展開手段を限らせることに繋がるため、ランク7Xの選択肢の1つとして他にない価値のある存在と言えるでしょう。
No.90 銀河眼の光子卿
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9 JP090 No.90 銀河眼の光子卿 
評価時点における唯一のドラゴン族ではない「ギャラクシーアイズ」モンスターで、「フォトン」と「ギャラクシー」の両方に属していると同時に「No.」Xモンスターでかつ汎用ランク8Xでもあるという欲張りなモンスター。
「フォトン」をX素材として持っていると効果破壊耐性を獲得し、自身のX素材1つを引き換えにモンスター効果の発動を無効にする効果は取り除くX素材に「ギャラクシー」を用いることで無効破壊に変化し、さらに相手ターンにのみフリチェで使える効果にてデッキの「フォトン」か「ギャラクシー」カードを手札に加えるか自身のX素材として敷きこむという、テーマネームを持つだけでなく双方のテーマにとって大変有意義な能力を持っている。
自分のターンですぐにサーチができないのが残念ですが、相手ターンの任意のタイミングで「フォトン」カードをX素材として効果破壊耐性のスイッチをオンにできることを考えればこの仕様にも意味はあると言えます。
あらゆる領域で発動するモンスター効果を無効にできるというだけでも汎用ランク8Xの制圧要員として《No.38 希望魁竜タイタニック・ギャラクシー》や《神竜騎士フェルグラント》などと遜色のない働きを見込めますし、そうなると攻守が逆であればもっとありがたかったところですが、守備表示にしておけば攻撃力3000のモンスターに戦闘破壊されることもなくなるのでそれはそれで悪くはないでしょう。
No.91 サンダー・スパーク・ドラゴン
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5 JP091 No.91 サンダー・スパーク・ドラゴン 
漫画版ゼアルに登場したオリジナルナンバーズの1体で、ランク帯に関係なくその不人気さに定評のある必ず3体の素材を要求するタイプの汎用ランク4Xモンスター。
ドラゴンと名のついたドラゴン族ではないモンスターは昔から数多く存在していましたが、このモンスターに関しては「ありゃ?そこは雷族じゃなくて普通にドラゴン族なんだ?」という感じでしたね。
このモンスターの場合は後に登場する数々のXモンスターたちをデザインするにあたって、その礎となった存在でもあります。
というのも、このモンスターにはX素材を消費して発動できる2つの効果があるのですが、うち1つは自身をX召喚するための3体のX素材だけではX素材が足りず、外付けの魔法カードによって既に場に出ているこのモンスターにX素材を補充して効果を発動できるようにするというデザインとなっていました。
現在ではこのようなXモンスターのほとんどが、3体でも5体でもプレイヤーが任意に決められる「2体以上」という素材数指定になっており、重さや自身の攻撃力・発揮する効果を考えても、やはり調整の犠牲者と言わざるを得ないところでしょう。
No.92 偽骸神龍 Heart-eartH Dragon
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7 JP092 No.92 偽骸神龍 Heart-eartH Dragon 
レベル9モンスターを3体も要求する正規手順のX召喚はもちろん、このカードをEXデッキからX召喚扱いで特殊召喚する能力を持つ《No.53 偽骸神 Heart-eartH》もかなり扱い辛いカードであったことから長らく実戦に向かない、アニメのボスキャラとしての存在感とイラストアドだけのカードとされてきた「No.」Xモンスター。
しかし後に「ジェネレイド」などのレベル9モンスターを容易に並べることができるデッキが登場してきたことや、「RUM」魔法カードの発展、このカードをEXデッキから特殊召喚できる能力を持つ《No.97 龍影神ドラッグラビオン》や《No.99 希望皇ホープドラグナー》などの登場により、持っている能力自体は強かったこのカードも相応の評価を受けられるようになってきました。
能力の内訳としては、X素材なしでもX召喚以外の方法でも使える1の効果、X素材が必要だが他の方法で特殊召喚しても使える2の効果、X素材が必要でかつ蘇生制限を満たしている必要がある3と4の効果となっていますが、1の効果が無限の戦闘破壊耐性+戦闘ダメージを丸ごと相手に押し付けるという、自身の攻撃力が0であることも相まってこれだけでも超耐性を持つ高打点モンスターに対する解答になり、状況によっては《No.100 ヌメロン・ドラゴン》を凌ぐフィニッシャーになり得るため、特にドラッグラビオンの効果による特殊召喚の選択肢として普通にアリなカードと言えるでしょう。
このカードの「CNo.」体となるXモンスターもいたような気がしましたが、多分気のせいなので忘れていいと思います。
No.93 希望皇ホープ・カイザー
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7 JP093 No.93 希望皇ホープ・カイザー 
漫画版ゼアルに登場した、数多ある「No.」Xモンスターたちを束ねる「ナンバーズのキング・オブ・キング」とされるカードで、自身も1から100までの一般「No.」モンスターの1体となる「希望皇ホープ」Xモンスター。
同じランクの「No.」以外のXモンスター2体をX素材に要求する《FNo.0 未来皇ホープ》に対して、こちらは同じランクの「No.」でかつX素材を1つ以上持っているXモンスター2体以上を要求しているため基本的にはこちらの方が正規のX召喚の難易度は高くなり、この方法ではX素材を多く持った状態で出すことは難しい。
まともにX召喚するのは最初から諦めて《No.39 希望皇ホープ・ダブル》や《ナンバーズ・エヴァイユ》などを利用した方が良く、《No.39 希望皇ホープ》に《CNo.39 希望皇ホープレイ》か《SNo.39 希望皇ホープONE》を重ねてX召喚してそれを対象に《HRUM-ユートピア・フォース》を使えば、自身の効果を強く使えるX素材4つの状態で出すことも可能です。
その効果によって自身の持つX素材の種類までEXデッキの「No.」Xモンスターを特殊召喚できるというかなり豪快な能力を発揮するのですが、従えることができるのはランク9以下でかつ攻撃力が3000以下のものに限られており、出てきたXモンスターはX素材を持たないことは元より、効果が無効になるしX召喚扱いではないため蘇生制限も満たされず、さらにそのターン相手への戦闘ダメージが半減してそれ以上の特殊召喚もできないというかなり多くの制限が設けられている。
この制約により自身を含む5体のモンスターで直接攻撃しても無強化の状態では8000LPを取り切ることができず、展開したXモンスターを足掛かりにしたEX展開を行うことも不可能となってしまいます。
以上のことから1度に大量の高打点Xモンスターを展開できることには魅力があるものの、総合的に見ると《No.99 希望皇ホープドラグナー》と比べて少なくとも《HRUM-ユートピア・フォース》でX召喚するモンスターとしてはかなり優先度が低いカードとして扱われがちな存在です。
なお10期にL召喚が導入されたことに伴うEXデッキからの特殊召喚のルール変更の大きな打撃を受けたカードでもありますが、11期なってルールが元に戻った後はEXモンスターゾーンにこのカードを出すことで《No.42 スターシップ・ギャラクシー・トマホーク》などと同様に最大展開数が前よりも増えて逆に得をしている。
No.94 極氷姫クリスタル・ゼロ
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5 JP094 No.94 極氷姫クリスタル・ゼロ 
自身をX召喚するための素材を水属性で縛ったランク5Xとなる「No.」Xモンスター。
自身のX素材1つと引き換えに対象にした場のモンスター1体の攻撃力を半分にする能力があり、これをお互いのターンにフリチェで使うことができる。
攻撃力を変化させる効果なのダメージ計算前までのダメステでの発動もでき、ターン1がないので2体以上のモンスターを弱化させたり同一チェーン上で複数回効果を使うことも可能です。
攻撃力が半分になれば4000打点のモンスターでもこのカードで倒すことができるし、効果が自分のエンドフェイズまで保つので相手ターンに効果を使っても、返ってきたターンでも対象にしたモンスターが弱化したままというのも気が利いている。
同じランクでかつ同じ素材縛りでX召喚できる《No.73 激瀧神アビス・スプラッシュ》より多くの場面で使いやすいですが、あちらは対象耐性や完全耐性を持つモンスターにも強いという利点があります。
効果としては悪くないのですが、数的アドバンテージにならないし対象のモンスターの効果を無効にしたり特殊召喚のための素材に使用することを制限するわけではないため、有効な妨害にならない場面も多く、素材縛りとランクの高さの割には平凡な効果だと感じてしまう。
捲り目的なら相手を弱化させるのではなく自らが強化されるスプラッシュの方が、耐性持ちが跋扈する現在のデュエルシーンでは適性が高いでしょう。
一応3年間放送されたアニメの終盤に登場したカードでもありますが、他の90番台「No.」Xモンスターに比べるとその特別感も薄いなという印象です。
No.95 ギャラクシーアイズ・ダークマター・ドラゴン
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10 JP095 No.95 ギャラクシーアイズ・ダークマター・ドラゴン 禁止
No.16 色の支配者ショック・ルーラー》や《No.86 H-C ロンゴミアント》と共に、評価時点で禁止カードに指定されている数少ない「No.」Xモンスターの1体で在りし日には「闇征竜」などとも呼ばれたカード。
まともに出そうとするとレベル9モンスター3体が必要になりますが、「ギャラクシーアイズ」Xモンスターに重ねてX召喚することもできるので実質汎用ランク8Xモンスターとして扱えるカードになる。
その能力はX召喚誘発でコストによってデッキからドラゴン族3体を墓地に送るという効果を無効にしても阻止できない墓地肥やし能力でデッキを回し、さらにX素材1つと引き換えに4000打点でモンスターに2回攻撃できるというフィニッシャーとしての役割も兼ねた超高性能カードとなる。
言うまでもなくこの防御がほぼ不能な墓地肥やし能力が原因となって禁止カードに指定され今に至るわけですが、2024年にはかつて4体全てが禁止カードに指定されていた「征竜」モンスターが全て制限カードに復帰し、それらのモンスターと深い関係性を持つこのカードの禁止解除を期待するデュエリストも少なくない。
No.96 ブラック・ミスト
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4 JP096 No.96 ブラック・ミスト 
アニメ版ゼアルにおいてはキャラクターとしても出番があり、特別に印象に残る存在だった「No.」Xモンスターの1体となるカード。
3体素材を要求する重い指定内容ですが一応多くの素材で出す意味がある能力にはなっており、どちらから戦闘を仕掛ける場合でも誘発できる能力によって自身のX素材1つと引き換えに戦闘を行う相手モンスターの攻撃力を半減しつつ、その数値分自身の攻撃力を永続的に強化する効果を発揮する。
自身の攻撃力は0ではないのでこれによりほとんどのモンスターに戦闘で勝つことができ、対象耐性によって防がれることもなく効果にはターン1が設定されていないのでX素材の数だけ攻撃を受けることが可能となる。
とはいえ戦闘でしか能力を発揮しないモンスターに素材3体を費やすというのはいくら並べやすいレベル2とは言えどさすがに厳しく、自分のターンに連続攻撃させた後に別なX・Lモンスターに繋げるというような使い方をしなければ割に合わないでしょう。
No.97 龍影神ドラッグラビオン
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9 JP097 No.97 龍影神ドラッグラビオン 
フリー素材の2体素材で出せる汎用ランク8Xモンスターの1体となるドラゴン族の「No.」モンスター。
3000打点に対象耐性持ちという、下手するとそれだけで一部の汎用ランク8Xモンスターよりも強いかもしれないこのカードですが、自身のX素材を取り除いて発動する効果がこれらを遥かに凌ぐ強力なもので、同名カード以外のドラゴン族の「No.」Xモンスター1体をX素材を1つ持った状態で直にEXデッキから特殊召喚することができてしまう。
これにより、特殊召喚方法に特別な制限がなければどんな難解なX素材縛りのある「No.」ドラゴン族Xモンスターでもまるで汎用ランク8Xのように特殊召喚することができてしまい、これらの中でも特に優先度が高いのが、一撃必殺のパワーを出せるので攻撃宣言に関する制約をほとんど気にしなくていい《No.100 ヌメロン・ドラゴン》となり、他にも魔法カードを無効にする能力があるので先攻でも立てておける《No.38 希望魁竜タイタニック・ギャラクシー》や、戦闘ダメージを丸ごと相手に押し付けられる《No.92 偽骸神龍 Heart-eartH Dragon》などが選択できる。
何気に「CNo.」にも対応しているので《CNo.5 亡朧龍 カオス・キマイラ・ドラゴン》や《CNo.107 超銀河眼の時空龍》などもこの効果で特殊召喚したりX素材にすることができます。
対応モンスターのうち評価時点では《No.95 ギャラクシーアイズ・ダークマター・ドラゴン》が禁止カードに指定されていますが、持っている能力的にはヌメドラがいれば十分でしょう。
No.98 絶望皇ホープレス
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2 JP098 No.98 絶望皇ホープレス 
No.39 希望皇ホープ》の対になる存在として《絶望神アンチホープ》とは別に設計された、あちらとは属性と攻守が反転していて同じ条件でX召喚できる汎用ランク4となる「No.」Xモンスター。
攻撃を行ったモンスターを自身の効果によって守備表示にするというやり方で、あちらと同じく自身が持っているX素材の数だけ相手モンスターの攻撃をブロックすることができる。
墓地にいくと場の「希望皇ホープ」モンスター1体を対象に自身を守備表示で蘇生した後に対象のモンスターを自身のX素材とする効果をお互いのターンにフリチェで出せるようになり、自分の「希望皇ホープ」モンスターがコントロール奪取などの相手の効果の対象になった時にそれを避けながらこのカードを展開したり、相手の場の「希望皇ホープ」モンスターも対象にできることから相手によっては墓地で発動するフリチェの除去札として使うこともできる。
しかし守備表示での特殊召喚なので自分バトルフェイズに使っても追撃ができない上に、モンスターの総数も増えないし自己蘇生したこのモンスターにX素材を1つ補充したところで自分のターンでアドバンテージになる効果を持っているわけでもないので、他の「希望皇ホープ」モンスターとコンボをするにしても、ちゃんとX召喚して蘇生制限を満たす必要があるこのカードにわざわざレベル4モンスター2体を渡したり、《No.99 希望皇ホープドラグナー》の効果でX召喚してやるほどの価値が感じられない。
当然相手へのメタとしても《SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング》が多くのデッキで使われていた時代ならいざ知らず、現在では送りつけと併用しなければまずそういう使い方はできないでしょうし、その値打ちもないでしょう。
No.99 希望皇龍ホープドラグーン
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7 JP099 No.99 希望皇龍ホープドラグーン 
アニメ版ゼアル本編のラストデュエルにも登場した先に出た方の「No.99」Xモンスターにして、そのほぼ全てが戦士族である「ホープ」Xモンスターの中で評価時点で唯一のドラゴン族モンスター。
なお 《No.99 希望皇ホープドラグナー》の方は後発のOCGオリジナルのモンスターであり、こちらは「希望皇龍」というカード名なので「希望皇ホープ」モンスターには含まれない。
手札の「RUM」魔法カード1枚を捨てることで「希望皇ホープ」モンスターに重ねてX召喚できるという特殊なX召喚条件を持っており、これによりいかなる「RUM」魔法カードからでもX素材にできるものならどのランクの「希望皇ホープ」からでも攻撃力4000のこのカードをX召喚できる。
能力は起動効果にて墓地の「No.」モンスターを効果を無効にして守備表示で特殊召喚できるといういわゆる「Xモンスターを特殊召喚する効果を持つXモンスター」になるわけですが、その指定内容から蘇生したモンスターはすぐに戦力にならないし《FNo.0 未来龍皇ホープ》にも繋がっていかないので、基本的には【希望皇ホープ】において《No.39 希望皇ホープ》を蘇生して《CNo.39 希望皇ホープレイ》を重ねてX召喚したり、「RUM」魔法カードを蘇生したモンスターに使って別なXモンスターを展開するのに利用することになるでしょう。
2の効果はまあ無いよりは絶対に良いという感じのモンスター効果に対する実質的な対象耐性で妨害の手法がそれが主となる相手ならターン1もないしそれなりに有効ではあるでしょう。
登場した時期が全然違うので仕方なくはあるのですが、もう1体の「No.99」であるドラグナーに比べると攻撃力が高いだけの地味なモンスターという感じが否めず、先行しているはずのこのカードのことはよく知らないという人も少なくなさそうです。
No.100 ヌメロン・ドラゴン
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8 JP100 No.100 ヌメロン・ドラゴン 
ナンバーズの中でも特別中の特別な数字である100番を担当するモンスターでありながら、ランクは最も低い1で元々の攻守も0というのが特徴であり、X召喚するための素材指定もレベル1モンスターは使用しないかなり特殊なものとなっている。
実際の運用では《No.97 龍影神ドラッグラビオン》や《No.99 希望皇ホープドラグナー》の効果でEXデッキから直に特殊召喚した上でX素材を補充し、自身の効果によって8000以上に膨らんだ攻撃力を利用して攻撃や他の効果によって相手を一撃で消し飛ばすというのが仕事です。
こういった性質を後攻から一撃で勝負を決めるスカッと爽快なカードと評価する人がいる一方で、デュエルをきわめて大味なものにするつまらないカードでこういうやつがEXデッキから出てくるのはただの悪として嫌う人も少なくない。
これは《アーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン》などにも言われていることでもあるのですが、このカードの場合は《No.43 魂魄傀儡鬼ソウル・マリオネッター》の効果を利用したそれは実質的に先攻1キルと同じなのでなおさら嫌われている。
そういうわけで出てきた以上そのデュエルを終わらせなければウソなカードなので、2と3の効果が使われることはほとんどないでしょう。
No.101 S・H・Ark Knight
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8 JP101 No.101 S・H・Ark Knight 
かつてフリー素材で2体素材で出せる汎用ランク4Xの中でも大鉄板だった「No.」モンスター。
対象のモンスター1体をエクシーズ素材化するという、完全・対象耐性とコントロール変更耐性を持つモンスター以外に対して有効であり、それらを墓地に送ることも除外することもなく極めて安全に処理できる強力効果を持つ。
2つで出せて2つ使っても自身の効果により1つ残るので耐性もちゃんと使える親切設計なのも素晴らしい。
ただし攻撃表示かつ特殊召喚されたモンスターしか素材化の対象にできないという《鳥銃士カステル》に比べると非常に融通の利かない注文をつけてくるのが玉に瑕で、これが意外と使いにくい上に忘れやすくて困る部分になってしまいます。
なんとなくですが、エラッタ後の《洗脳-ブレインコントロール》とまでは言わずとも、それに近からずとも遠からずみたいな不便さを感じます。
ただしリンクモンスターに対してはもれなく有効なのでそこまで致命的な制約でもありません。
また《天霆號アーゼウス》登場後は、自身の耐性効果により多少の反射ダメージを覚悟の上なら比較的安全に特攻してアーゼウスを重ねられる、そして効果も使用可能な状態という点が評価されている。
No.102 光天使グローリアス・ヘイロー
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3 JP102 No.102 光天使グローリアス・ヘイロー 
101から107までのいわゆる「オーバーハンドドレッドナンバーズ」の1体であり、「光天使」モンスターでもある3体素材の汎用ランク4Xモンスター。
ワープレ枠で登場したOCGオリジナルのメインデッキの「光天使」モンスターの中には3体素材のXモンスターのX素材になることで効果を発揮するレベル4モンスターが複数存在しており、その点ではテーマエースとなるXモンスターが3体素材を要求すること自体は何ら問題ないのですが、同じ素材縛りで2体素材で出せて1度に消費するX素材の数以外が《輝光子パラディオス》の効果の下位互換という能力ではあまりに使い甲斐がなく、X素材を全て消費して使える破壊からの身代わり効果も微妙の極みという感じ。
No.104 仮面魔踏士シャイニング》をX素材として持っている《CNo.104 仮面魔踏士アンブラル》と違って、このカードの「CNo.」体でこのカードをX素材として持っている時に真価を発揮する《CNo.102 光堕天使ノーブル・デーモン》もあまり強くないので、それを《RUM-七皇の剣》でX召喚するための下敷き要員としての値打ちも低くなってしまっている。
このようにこれまでは1点や2点が妥当と言われても仕方ない性能でしかなかったモンスターですが、2024年に《時空の七皇》が登場したことによって、その効果でレベル4の天使族をサーチしたい場合にEXデッキから見せるカードという新たな価値が生まれました。
No.103 神葬零嬢ラグナ・ゼロ
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8 JP103 No.103 神葬零嬢ラグナ・ゼロ 
相手の場に存在する攻撃力が元々の攻撃力から変化している攻撃表示のモンスターを、お互いのターンに完全フリチェで破壊しつつ1ドローできる効果を持つ、フリー素材で2体素材の汎用ランク4X。
機械仕掛けの夜-クロック・ワーク・ナイト-》などの相手モンスターの攻撃力を変化させる別なカードを自分が使うか、自身や他のモンスターの攻撃力を変化させる永続効果を持つモンスターなどを相手が使用している必要がありますが、X召喚に成功したと同時にいつでも使えるようになる2アド効果なので当然強いですし、妨害役としても優れています。
テーマの共通効果や核となるフィールド魔法などでモンスターの攻撃力を変化させるようなデッキが環境にいる場合は、ランク4Xを出せるデッキでは優先して採用する価値もあるかと思います。
自身の攻撃力も汎用ランク4Xの面々の中では高い方で、自分は同胞岩石メタビであわよくば《魔救の奇跡-ドラガイト》の効果を使うための水属性モンスターとして、《深淵に潜む者》や《No.101 S・H・Ark Knight》なんかも試しながらEXデッキに採用していたことがありますね。
No.104 仮面魔踏士シャイニング
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3 JP104 No.104 仮面魔踏士シャイニング 
101から107までのいわゆる「オーバーハンドドレッドナンバーズ」の1体である3体素材の汎用ランク4Xモンスター。
自身のX素材1つと引き換えに、あらゆる領域で発動した相手のモンスター効果をターン1なしに無効にできる強力な能力を持っていますが、お互いのバトルフェイズでしか効果を使えない上に、無効後にそのモンスターを破壊するのではなく相手に定数ダメージを与えるという効果内容になっているので妨害としての質はかなり低い。
もう1つの効果も起動効果による相手のデッキトップからの1枚のデッキデスという、おまけ効果としても無い方が良いレベルの酷い能力であり、これにレベル4モンスター3体を充てるというのはあまりに重すぎる。
ただこのカードをX素材として持っている《CNo.104 仮面魔踏士アンブラル》はちゃんと強いカードなので、それを《RUM-七皇の剣》でX召喚するためにはEXデッキに入れる必要があるカードであり、下敷きとしての存在価値は一応あるということになる。
また《時空の七皇》の登場によって、このカードをEXデッキから見せることでレベル4の魔法使い族をサーチできるようになったというのはこのカード固有のメリットとなります。
No.105 BK 流星のセスタス
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3 JP105 No.105 BK 流星のセスタス 
アニメに登場した方のBKXモンスターで、オーバーハンドレッドナンバーズの1体。
BK プロモーター》のおかげでBKデッキにおいても正規手順でX召喚すること自体は楽になりましたが、肝心の効果がかなりイマイチ。
自身を含むBKモンスターが戦闘を行う際に、戦闘を行う相手モンスターの効果をオールクリア+自分のモンスターには戦闘破壊耐性+戦闘ダメージ反射という性質から、効果無効は戦闘破壊耐性を持つモンスターや自身の効果によってステータスが決定する相手モンスターの撃退に繋がり、戦闘破壊耐性+ダメージ反射は元々高い攻撃力を持つモンスターに対してこちらのモンスターを失うことなく相手の力を利用してライフカットすることに繋がります。
しかしX素材を3体使ってまで出すようなモンスターではない上に、ダメージ反射を行う割には自身の攻撃力がそれなりに高いため効果とあまり噛み合っておらず、X素材を剥がすのが効果ではなくコストになっているのも非常にイケていない。
個人的に戦闘を行う相手モンスターにオールクリアバトルを仕掛ける能力は好きなんですけど、そこについてきて欲しい効果は戦闘する相手モンスターによって作用が変化する戦闘破壊耐性+ダメージ反射とかいう小細工よりも相手モンスターの攻撃力を0にするとかそういうのだと思うんですよね。
BK キング・デンプシー》という超有能な2体素材のBKXも登場した以上、このカードをまともにX召喚などしている場合ではないでしょう。
バーニングナックル・クロスカウンター》から入れ替わりで出てきて思わぬところでフィニッシャーになる場面がないとは言いませんが、基本的には《CNo.105 BK 彗星のカエストス》の踏み台にしかならなそうです。
No.106 巨岩掌ジャイアント・ハンド
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8 JP106 No.106 巨岩掌ジャイアント・ハンド 
101から107までの番号を持つ「オーバーハンドレッドナンバーズ」の1体であり、フリチェで場のモンスター1体の効果を無効にする能力を持つことから、牽制目的で立たせられるフリー素材で2体素材の汎用ランク4Xモンスターでもあるカード。
このカード1体だけでは雀の涙程度の拘束力にしかならないので、モンスター効果でも罠でも構わないから何らかの二の矢三の矢は用意しておきたい。
種族や属性を活かせる場面はさほどないが、岩石族デッキで《群雄割拠》や《干ばつの結界像》を使う場合は、ランク4が比較的充実している岩石族エクシーズの中でも優先度が高い方になるだろう。
2024年に《時空の七皇》が登場したことで、EXデッキのこのカードを相手に見せることでレベル4のあらゆる岩石族や地属性モンスターをサーチすることも可能となりました。
No.107 銀河眼の時空竜
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7 JP107 No.107 銀河眼の時空竜 
100を超える数字を持つ3桁の「オーバーハンドレッドナンバーズ」の中で評価時点で最も大きい数字となる「107」のドラゴン族の汎用ランク8Xモンスター。
3000という高い攻撃力を持つほか、「No.」「ギャラクシー」「ギャラクシーアイズ」「タキオン」モンスターであると同時に《タキオン・トランスミグレイション》などを手札から発動できる「ギャラクシーアイズ・タキオン・ドラゴン」でもあるという実に様々な要素を内包したXモンスターです。
能力はバトルフェイズ開始時に発動できる効果で場の自身以外の全てのモンスターの効果が無効になり、その攻守も元々の数値に戻すことによるオールクリアバトルを仕掛けられるというもので、それでも相手が動いてくるなら攻撃力がアップして無条件の2回攻撃までできるようになるという中々の力自慢カードとなっている。
それだけだとバトルフェイズまでは何もできないカードでかつ相手が動いてくれないとそれ以上強くならないという、相手ターンでは元より自分のターンでもそれほど強くない時代に取り残されたのような能力のモンスターでしたが、12期の光DPで「タキオン」がカード効果に指定され、《銀河眼の時源竜》や《神影金龍ドラッグルクシオン》などのこのカードと強くシナジーする新規カード群によってかなり扱いやすいカードになりました。
【タキオン】においては意中のレベル8ドラゴンをサーチするために《時空の七皇》でEXデッキから見せるXモンスターとしても重要な役割を持つカードです。
CNo.1 ゲート・オブ・カオス・ヌメロン-シニューニャ
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7 JP108 CNo.1 ゲート・オブ・カオス・ヌメロン-シニューニャ 
No.1 ゲート・オブ・ヌメロン-エーカム》に重ねてX召喚できるカードで、エーカムとそれ以外の3体の「ゲート・オブ・ヌメロン」Xモンスターを明確に差別化する存在でもあるXモンスター。
X召喚誘発効果で自身を含む場のモンスターを全除外する能力があり、さらに除外された次の自分のスタンバイフェイズに帰還して相手にお互いの除外されているXモンスターの攻撃力の合計値分の効果ダメージを与えることができる。
後攻から《ヌメロン・ネットワーク》でコピーした《ヌメロン・ダイレクト》で展開した4体の「ゲート・オブ・ヌメロン」モンスターで相手を倒しきれなかった場合、このモンスターを出してモンスターゾーンを更地に変え、帰ってきた時に自身の効果で除外された2〜4までの数字を持つ3体の「ゲート・オブ・ヌメロン」の攻撃力の合計値、つまり3000ダメージを相手に与えるという流れになります。
しかしこの効果でフィニッシュを取ろうとすると次の相手ターンを凌ぐ必要が出てくる上に、ネットワークが場を離れると効果ダメージは発生しなくなるし帰還時にはチェーンブロックを作るのでそこを狙われる可能性も高く、防御用のカードを《ヌメロン・ウォール》と汎用手札誘発くらいしか採用しない【ヌメロン】にとってはけして噛み合ったフィニッシュ手段とは言えず、当然先攻1ターン目の選択肢としてはまずないカードです。
効果ダメージもダイレクトからの展開だと到底1キルには及ばない3000に留まる場合がほとんどで、制約かあるために更地にした場に別なモンスターを補充することも困難なので、あくまでも後攻から討ち漏らした時の選択肢の1つという程度に考えおいた方が良さそうです。
CNo.5 亡朧龍 カオス・キマイラ・ドラゴン
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3 JP109 CNo.5 亡朧龍 カオス・キマイラ・ドラゴン 
アニメでの登場に関して通常は考え難い都合があったとはいえ、数ある「CNo.」Xモンスターと中でも唯一同じ数字を持つ「No.」Xモンスターよりも遥か先にOCG化したカードという変わった経歴を持つカードで、そういうわけで当然《No.5 亡朧竜 デス・キマイラ・ドラゴン》に関する効果は一切持っていない。
基本的には「RUM」魔法カードを使って出していくことになりますが、X素材を持っている数だけ自身の攻撃力が上がり、X素材にできるモンスターの数は3体以上なら上限はないので、最大で攻撃力6000の状態で出すことも可能です。
しかし1の効果は同じくX素材に上限がない《No.5 亡朧竜 デス・キマイラ・ドラゴン》と同一のものであり、2の効果に至っては発動する度にX素材と打点を失うため、無条件に全体攻撃ができるあちらの下位互換に近い性能になってしまっている。
このカード特有の強みとしてお互いのバトルフェイズ終了時にお互いの墓地のカードから2枚を対象にし、片方を自身のX素材として敷きこむことで1と2の効果を復活させ、もう片方をデッキトップに戻すことでカードの再利用や相手へのドローロックに繋げられる効果を同時に使用できるというものがありますが、この効果も《No.5 亡朧竜 デス・キマイラ・ドラゴン》が同じタイミングで選べる2つ効果を統合して発動タイミングと効果範囲をより広くしただけのものであり、こちらはLP半分という大きなコストが必要になる上に全くの無耐性なので、自分のバトルフェイズ終了時にこれを使うと下手をすると自ら大幅にライフを減らしたことが仇となってキルを取られる危険性も高いです。
No.5 亡朧竜 デス・キマイラ・ドラゴン》が登場したことで《RUM-クイック・カオス》でもX召喚できるようになりましたが、相変わらず効果無効に対して弱すぎるので、果たしてそこまでして出すべきモンスターであるかはかなり怪しいです。
CNo.6 先史遺産カオス・アトランタル
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3 JP110 CNo.6 先史遺産カオス・アトランタル 
No.6 先史遺産アトランタル》がカオス化したXモンスターで、アトランタルをX素材として持っている時に適用される能力も持っている。
アトランタルを素材にしていなくても相手の場のモンスターを自身の装備カードとする《サクリファイス》的な効果は使えますが、フルパワーで効果を使うならアトランタルを対象に《RUM-バリアンズ・フォース》や《RUM-アージェント・カオス・フォース》を使ってこのカードを重ねてX召喚することになるでしょう。
そうやって得られる効果は相手のライフを100にするという実に凄い効果ですが、元のアトランタルと同じでやっぱりこれだけでは勝ち切れない上に、自身の効果で装備カードになっているナンバーズが最低1体必要になるので、こちらから相手の場にナンバーズを送りつけなければ多くの場面でその発動条件を満たすのは困難です。
また相手の受ける全てのダメージが0になるデメリットはライフが100になる効果だけでなく相手モンスターを装備カード化する効果にもついてくるため、せっかく攻撃力が4000を超えてもこのデメリットのせいでその決定力はとてつもなく低いということになる。
モンスター1体を装備カード化する単体除去を出すだけのモンスターをRUMとかを使ってまで出す値打ちはさすがにないと思うので、実用性に乏しいカードだと感じます。
CNo.9 天蓋妖星カオス・ダイソン・スフィア
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3 JP111 CNo.9 天蓋妖星カオス・ダイソン・スフィア 
No.9 天蓋星ダイソン・スフィア》がカオスがしたXモンスターで、正規手順によるX召喚も割と現実的でそうやって出したとしても、ダイソンからランクアップさせた時とほとんど同じパワーで使えるカード。
吸い込み・吐き出し能力を両方持っており、特にX素材がなくても使える吸い込み能力が強力で、自身が戦闘を行うダメステ開始時に相手モンスターを自のをX素材とすることができる。
耐性貫通力がかなり強い上に、X素材化による除去なので、相手に取り戻されることが少なく、場から墓地に送られた場合に発動する効果を誘発させることも許さないことからモンスターを無害化することには非常に長けている。
しかし逆に言えばそれだけのカードであり、他の効果はそれほどではない効果ダメージ系の効果ばかりで、耐性の類はなく相手ターンでは実質攻撃対象にしにくい壁くらいにしかならない。
総じてX素材化する効果は強いが、この規模のモンスターが持つ効果の組み合わせとしては圧倒的に物足りないカードという感じで、どちらのターンでも適当なカード効果1つで簡単に無力化・処理できてしまうのがとても印象が悪い。
代わりにEXデッキやX召喚後の墓地・除外状態からの特殊召喚にはこれといった制限がなく、X素材が0の状態からでも普通に使えるのは良いと思います。
CNo.15 ギミック・パペット-シリアルキラー
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6 JP112 CNo.15 ギミック・パペット-シリアルキラー 
No.15 ギミック・パペット-ジャイアントキラー》のカオス体となるXモンスターで、攻守が反転して戦闘向けになったほか、持っている効果の除去範囲があちらから遥かに向上しており、追加のバーン効果もより発生しやすくなっている。
しかし除去性能は変化しておらず、こちらはターン1でしか効果を使えないのでアドバンテージを稼ぐ力は実はジャイアントキラーよりも低下している。
指定素材内容からしてまともにX召喚する価値は低いので、ランク8Xモンスターに《RUM-アージェント・カオス・フォース》を、機械族ランク8Xモンスターなら《RUM-ヌメロン・フォース》を使って出すのが基本になるでしょう。
効果テキストのどこにもジャイアントキラーのカード名が書かれていない汎用Xモンスターでもあるので、どのXモンスターからランクアップさせても強さは変わらない。
相手ターンでは使える効果がなく攻撃表示の壁として置いておくのも心許ない数値なので、効果発動後は《天霆號アーゼウス》や《No.84 ペイン・ゲイナー》からの《No.77 ザ・セブン・シンズ》を重ねてX召喚することになるでしょう。
弱くはないと思いますが、間違いなくレベル9モンスターを3体素材にして出す価値はないカードで、正直今ならランク4以下で2体素材のXモンスターにこういうのがいても全然不思議ではありません。
CNo.32 海咬龍シャーク・ドレイク・バイス
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2 JP113 CNo.32 海咬龍シャーク・ドレイク・バイス 
No.32 海咬龍シャーク・ドレイク》の「CNo.」体となるXモンスターで、あちらに重ねてX召喚できるため他の多くの「CNo.」Xモンスターと違って、出すために「RUM」魔法カードを必要としないのが特徴。
というよりも攻守どころかランクもあちらと変わっていないので、むしろあちらからはランクアップすることができないカードとなっている。
あちらをX素材として持っていないと使用できない効果もなく、その気になれば他の効果でカード名を《No.32 海咬龍シャーク・ドレイク》に変更したモンスターに重ねてX召喚することもできる。
持っている効果は自身のX素材1つを消費しさらに自分の墓地のモンスター1体を除外することで、場のモンスター1体の攻守をそのターン0にするというもので、これをお互いのターンにフリチェで使用でき、発動に名称ターン1がないので自身のX素材と墓地のモンスターが続く限り効果を使うことができる。
しかしあろうことかこの効果は自身のLPが1000以下でなければ使えない上にこれしか効果を持っていないため、モンスター効果を使える場面は正直なところかなり少なく、局所でのみ活躍できるタイプのかなりコンボ向けなカードになってしまっている。
重ねてX召喚できるフットワークの軽さだけが取り柄という感じだが、重ねられる《No.32 海咬龍シャーク・ドレイク》の方が不人気な3体素材を要求するXモンスターであり、それほど軽いモンスターではないというのも残念さに拍車をかけてしまっている。
CNo.39 希望皇ホープレイ
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6 JP114 CNo.39 希望皇ホープレイ 
No.39 希望皇ホープ》の「CNo.」体となるXモンスターで、ランクがあちらから変化してないということもあって「RUM」魔法カードなどを用いなくてもあちらに無条件で重ねてX召喚できるのが特徴のカード。
これにより最終的に出てくるXモンスターのX素材の数をかさ増しするために使われる「下敷きの下敷き」となるのがこのカードの役割であり、自身の効果はLPが1000以下にならないと使えないおまけ効果となる。
【希望皇ホープ】ではこのカードをX召喚することで得られるものもいくつか存在はするものの、役割は下敷きでX素材のかさ増しというのは基本的に変わりありません。
CNo.39 希望皇ホープレイ・ヴィクトリー
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3 JP115 CNo.39 希望皇ホープレイ・ヴィクトリー 
ランク4の「希望皇ホープ」モンスターに「RUM」魔法カードを使う場合に、そこから出てくるXモンスターとして《CNo.39 希望皇ホープレイV》や《獣装合体 ライオ・ホープレイ》などと択になるXモンスター。
こちらは戦闘を介して攻撃するモンスターを無害化しながら自身の攻撃力を上げる効果を持っており、例えば戦闘破壊耐性持ちの攻撃表示モンスターに攻撃した場合は、魔法罠カードの発動を封じながらその効果を消しつつ上がった攻撃力で大きな戦闘ダメージを与えることができる。
しかしバトルフェイズに入ってもなお攻撃するまでは隙だらけであり、ほとんどの場面でモンスターに直接触れることなく除去できる《CNo.39 希望皇ホープレイV》の方が使いやすい。
あちらは効果破壊耐性や対象耐性を持つモンスターに弱いので使い分けることはできますが、この効果内容だと「RUM」魔法カード要らずの《SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング》と大して変わらないのでやっぱり微妙ですね。
CNo.39 希望皇ホープレイV
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7 JP116 CNo.39 希望皇ホープレイV 
ランク4の「希望皇ホープ」モンスターに「RUM」魔法カードを使用するか、《No.39 希望皇ホープ・ダブル》の効果であちらに重ねてX召喚することになるランク5の「希望皇ホープ」Xモンスター。
持っている能力はX素材1つを引き換えに対象とした相手の場のモンスター1体を破壊+その攻撃力分の効果ダメージという実に分かりやすいライフを取れる除去能力となっており、類似効果を持つ《No.61 ヴォルカザウルス》のような攻撃制限などの制約も課せられないので、耐性を貫通する力は弱いですが勝ちに直結する効果なので見た目よりは強力です。
被破壊時に墓地のXモンスターをEXデッキに押し戻す効果も、おまけに近いとはいえEXデッキにピン挿ししたXモンスターの再利用に繋がるので【希望皇ホープ】においても悪い効果ではないです。
なお《Vサラマンダー》という専用のサポートモンスターもいますが、このカードの補助を目的に使われることは少なそうです。
CNo.40 ギミック・パペット-デビルズ・ストリングス
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7 JP117 CNo.40 ギミック・パペット-デビルズ・ストリングス 
No.40 ギミック・パペット-ヘブンズ・ストリングス》のカオス体となるXモンスターで、あちらのほぼ発動不可能レベルの除去効果を、ランクアップによるバトンタッチでこのカードに引き継ぐことで現実的に使用可能にするためのカードです。
ヘブンズの効果でストリングカウンターをばら撒き、ヘブンズに《RUM-アージェント・カオス・フォース》や《RUM-ヌメロン・フォース》を使ってこのカードをX召喚し、このカードのSS誘発効果でストリングカウンターが置かれたモンスターを全滅させて、効果ダメージと攻撃による戦闘ダメージでそのままフィニッシュ、倒しそこねたら《天霆號アーゼウス》か《No.84 ペイン・ゲイナー》経由で《No.77 ザ・セブン・シンズ》を重ねてX召喚するという流れになる。
ヌメフォで出せば相手モンスターが自前で持っていたり、永続魔法や装備魔法で外付けされた効果破壊耐性は全て消えるので特に相性が良い。
全体除去のおまけでついてくる1ドローもとても嬉しく、増えた手札でキルに持っていける可能性も高まる。
ただし攻撃力は3000打点を一方的に抜けるようになったもののヘブンズからほとんど向上しておらず、ストリングカウンターが置かれたモンスターを全体除去する効果がSS誘発効果なのに、どういうわけかストリングカウンターを置く効果を起動効果として持っているというのは普通に噛み合いが最悪です。
No.15 ギミック・パペット-ジャイアントキラー》を指定しない《CNo.15 ギミック・パペット-シリアルキラー》と同様にヘブンズなしでも使えますが、そうすると一度X召喚したこのカードを一旦墓地送るか除外するかEXデッキに戻ってもらって再度特殊召喚する必要があるためかなりの手間になります。
そういうわけで、ヘブンズ指定が効果テキストに書かれていないものの、ヘブンズからランクアップさせることが欠かせないモンスターとなりますね。
CNo.43 魂魄傀儡鬼神カオス・マリオネッター
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2 JP118 CNo.43 魂魄傀儡鬼神カオス・マリオネッター 
No.43 魂魄傀儡鬼ソウル・マリオネッター》の「CNo.」体となるXモンスターで、実質的な先攻1キルも可能だったあちらの能力の面影どころか繋がりさえもほとんど感じられない上にその効果もかなり微妙という酷いカード。
単独では自分の場のトークンが無条件で2回攻撃できるようになるという一体どこから湧いてきたかもわからない能力しかなく、あちらをX素材して持つことではじめてそのトークンを自力で発生させる効果をX素材1つと引き換えに使えるようになる。
トークンの攻守は相手のLPに依存しており、相手のLPの半分が自身のステータスとなるため通常であればそのトークンで2回攻撃の直接攻撃を行えば相手のLPは0になるわけですが、効果の強い弱いを論じる以前に少なくとも相手にダメージを与える能力を持つ《No.43 魂魄傀儡鬼ソウル・マリオネッター》とはアンチシナジーです。
自身の攻守も0で何らかの効果で攻撃力を得られるわけでもなければ、自身やトークンに耐性を与える能力すらなく、癖に塗れた使いづらいカードでありながらも見所も多かった《No.43 魂魄傀儡鬼ソウル・マリオネッター》に対し、こちらは需要がまるっきり行方不明で数ある「No.」Xモンスターの中でも特に厳しいカードと言う他ないでしょう。
CNo.65 裁断魔王ジャッジ・デビル
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6 JP119 CNo.65 裁断魔王ジャッジ・デビル 
No.65 裁断魔人ジャッジ・バスター》の「CNo.」体となるXモンスターで、あちらをX素材として持っている時に適用される効果がかなり強いですが、ステータスが低すぎて無耐性なので拘束力の維持が大変なシステムモンスター。
自身が場に存在するだけで相手は永続的にあらゆる場のモンスター効果を発動すること自体ができなくなるため、カード1枚で相手にかける圧力としては普通に禁止カード級のものがあります。
評価時点となる現在では《No.99 希望皇ホープドラグナー》や《ゼアル・フィールド》などの登場によってこの状態で場に出すこと自体はより容易になりましたが、それはそれとしてX素材1つと引き換えにした相手の場のモンスターを弱化させる効果は誘発即時効果で使わせて欲しかったところはありますね。
No.65 裁断魔人ジャッジ・バスター》自体が制圧の添え物として普通に優秀なので、あちらを自然にX召喚可能でかつ「RUM」魔法カードも普通に使うデッキならEXデッキに入れてみるのも面白いかもしれません。
CNo.69 紋章死神カオス・オブ・アームズ
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5 JP120 CNo.69 紋章死神カオス・オブ・アームズ 
ランク5Xモンスターとしては破格の実数値となる攻撃力4000を誇るモンスター。
正規手順でのX召喚は極めて困難でそこまでする価値もないので、基本的にはランク4Xモンスターに《RUM-リミテッド・バリアンズ・フォース》などを使ってX召喚することになります。
効果の方は相手の攻撃宣言時に相手の場を更地にできる効果、さらに《No.69 紋章神コート・オブ・アームズ》をX素材として持っている時に発動できるようになる効果を持ちますが、どちらも相手依存の面が強く、能動的に使おうとするとこちらから他の効果による攻撃の強要や送りつけなどで色々手をかける必要があるのでどちらもおまけ効果に近い。
攻撃力4000くらいなら超えてくるモンスターもいると思うので全くの無価値というわけではありませんが、無耐性で他に効果があるわけでもないこのカードを放置していてもそれほどの脅威にはなりにくく「元々の攻撃力がとても高いモンスター」止まりであることが否めない。
CNo.73 激瀧瀑神アビス・スープラ
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6 JP121 CNo.73 激瀧瀑神アビス・スープラ 
No.73 激瀧神アビス・スプラッシュ》の「CNo.」体となるXモンスターで、相方の《No.94 極氷姫クリスタル・ゼロ》に対応する《FA-クリスタル・ゼロ・ランサー》のように重ねてX召喚することはできず、こちらは多くの場面で「RUM」魔法カードに頼る必要がある。
その効果は自身を含めた自分の場のモンスターが相手モンスターと戦闘を行うダメージ計算時にX素材1つを使用することで、そのダメージ計算時のみ戦闘を行う相手モンスターの攻撃力が自分のモンスターに加算されるという裁定変更前の《オネスト》のように使える戦闘に強い能力となっている。
そのダメージ計算時しか攻撃力は上がりませんが効果にターン1がないため、複数のモンスターの攻撃も受けられるし、当然戦闘破壊以外に強い耐性を持つモンスターに対しても有効です。
また《No.73 激瀧神アビス・スプラッシュ》をX素材として持つと効果破壊耐性を獲得し、専用効果としては実にささやかなものですが自分の他のモンスターが戦闘を行う際に発動したこの効果に無効破壊を受けてもこのカードは倒れずに済んだりと、自身の弱点が1つ減るので悪くはありません。
重さの割には拍手をするほど強いカードとは言えないかもしれませんが、超耐性モンスターへの回答の1つになるという点では嫌いではないカードです。
CNo.80 葬装覇王レクイエム・イン・バーサーク
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6 JP122 CNo.80 葬装覇王レクイエム・イン・バーサーク 
No.80 狂装覇王ラプソディ・イン・バーサーク》の「CNo.」体となるXモンスターで、見た目に反して相変わらず攻撃力が0で自身の攻撃力を上げる効果も設定されていない。
しかし相手の墓地のカードに最大2回の除外効果を出していたあちらに対して、こちらはターン1なしに場のカードに対して除外効果を使うことができるので、普通にX召喚した《No.80 狂装覇王ラプソディ・イン・バーサーク》に「RUM」魔法カードを使ってこのカードを出しX素材が3つある状態なら、X素材を吐き尽くして相手の場のカード3枚を除外すればこのカードを出す過程でのディスアドバンテージは概ね取り戻すことができる。
その後は《No.80 狂装覇王ラプソディ・イン・バーサーク》の効果の強化版となる装備カード化する能力で他のXモンスターのサポートに回ることになりますが、Xモンスターを並べるのが厳しいならこのカードに《FA-ダーク・ナイト・ランサー》を重ねてしまうかL素材として利用しても何ら問題ないでしょう。
CNo.88 ギミック・パペット-ディザスター・レオ
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5 JP123 CNo.88 ギミック・パペット-ディザスター・レオ 
No.88 ギミック・パペット-デステニー・レオ》のカオス体となるXモンスターで、《CNo.15 ギミック・パペット-シリアルキラー》や《CNo.40 ギミック・パペット-デビルズ・ストリングス》と違い、X召喚する段階で場のレオと「RUM」魔法カードが必要となり、他の方法では特殊召喚できません。
そういうわけでテキストに書かれているレベル9モンスター4体という指定は全く意味のないものとなっています。
持っている能力はレオから引き続き特殊勝利に関するものとなっており、一定条件下で自分のエンドフェイズを迎えると無効にならない能力によってそのまま特殊勝利できるというもので、その条件を満たすことを促進するための効果がこのカードには備わっています。
しかしリターンが特殊勝利というだけあってさすがに条件は厳しく、これをデッキの主な勝ち筋にしようとしても到底安定しないでしょう。
せめてレオをEXデッキから直に特殊召喚できる専用のカードでもあればいいのですが、残念ながら今のところそういうカードは見当たりません。
ただこのカードは対象耐性持ちでもあり、評価時点で相手ターンに置いておく価値のある能力を持つ唯一の「ギミック・パペット」Xモンスターであることもまた確かで、攻撃力が3000超えなので対象耐性を持つ意味も大きくなります。
CNo.92 偽骸虚龍 Heart-eartH Chaos Dragon
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1 JP124 CNo.92 偽骸虚龍 Heart-eartH Chaos Dragon 
No.92 偽骸神龍 Heart-eartH Dragon》の「CNo.」体となるモンスターですが、効果の数が減った上に質も悪くなっているというどうしようもないカード。
自身の戦闘破壊耐性を活かしたライフを取る力を失い、X素材を用いたアドバンテージを取る力もなくなり、残ったのは単なる戦闘破壊耐性とこの元々の攻撃力では他力本願な効果と言わざるを得ないLP回復効果だけ。
No.92 偽骸神龍 Heart-eartH Dragon》をX素材として持っていると相手の場全体に発動と効果を無効化されない全体無効を出すことができるようになりますが、だからといってこのカードの何かを通せるようになるわけでもないし、当然フリチェでもなければチェーンクローズ効果があるわけでもないので、あちらに「RUM」魔法カードを使ってまでX召喚する価値が感じられず、あちらに重ねてX召喚できるカードだったとしても3点以下な性能のカードといった感じですね。
一応《No.97 龍影神ドラッグラビオン》の効果を使えば、《No.92 偽骸神龍 Heart-eartH Dragon》をX素材として持つこのカードを出すことも容易ですが、それならほとんどの場面でモンスターゾーンに出すやつとX素材になるやつが逆の方がまだ良いでしょう。
CNo.96 ブラック・ストーム
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2 JP125 CNo.96 ブラック・ストーム 
No.96 ブラック・ミスト》の「CNo.」体となるXモンスターで、あちらをX素材している時に使えるようになる能力が、あちらの元々持っていた効果と比べるとLPを取る力は上がっているものの、戦闘で数的アドバンテージを得る力が全く変化していないモンスター。
X素材がなくても使える戦闘破壊耐性+戦闘ダメージを相手にも与える効果とも全く噛み合っておらず、明らかに《No.96 ブラック・ミスト》X素材として持っていない時の保険として設定しましたという感じになってしまっている。
ただでさえ元のモンスターが3体素材を要求するXモンスターなのにそれに「RUM」魔法カードを使わせておいて、出てくるやつが1度にカットするLPの量以外はほぼ一緒というのではさすがに割に合わない。
CNo.101 S・H・Dark Knight
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8 JP126 CNo.101 S・H・Dark Knight 
101から107までの「オーバーハンドレッドナンバーズ」と呼ばれる「No.」Xモンスターの中でも特に優秀な能力を持つ《No.101 S・H・Ark Knight》の「CNo.」体となるXモンスター。
あちらが持っていた相手の場の特殊召喚されているモンスター1体を自身のX素材とする効果に若干の強化が加えられており、こちらは表示形式を問わなくなったほか、X素材を使うことなく発動できるようになっている。
また自身のX素材を用いて破壊から耐えるあちらに対して、こちらはX素材を持っている状態で破壊され墓地送りになると自己蘇生できる能力があり、あちらをX素材として持つのではなく、あちらが墓地に存在することでこの効果が使えるようになるという非常に珍しい関係性になっています。
自己蘇生の際にはこのカードの元々の攻撃力となる2800LPの回復が行えるだけでなく、類似する蘇生効果を持つ《CNo.103 神葬零嬢ラグナ・インフィニティ》と違ってこちらは自己蘇生後にすぐには攻撃できない代わりにX素材を持たない状態からでも使える前述の能力があり、そちらには名称ターン1が設定されていない上にその効果によって自身にX素材が補充されるため再度自己蘇生を狙うこともできる。
持っている能力が有用でかつ水属性であることから、《N・As・H Knight》及び《CX-N・As・Ch Knight》が指定する101から107までの「No.」Xモンスターとは概ねこのカードを名指ししているものと見て良いでしょう。
CNo.102 光堕天使ノーブル・デーモン
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3 JP127 CNo.102 光堕天使ノーブル・デーモン 
No.102 光天使グローリアス・ヘイロー》の「CNo.」体となるXモンスターで「光天使」ネームを失い「デーモン」ネームを得るという、テーマの真打ちとして他に類を見ないような扱いを受けているカード。
なお「光堕天使」と書いて「アンホーリー・ライトニング」と読むため「堕天使」モンスターでもありません。
微妙すぎる2つの効果と《No.102 光天使グローリアス・ヘイロー》をX素材に持つことでようやく《輝光子パラディオス》と効果のクオリティが並ぶ能力というあまりに寂しい内容で、全部噛み合えば稀に相手モンスター1体を完全無力化しながらトータル4400のダメージを与えられるという程度でその道のりはあまりに険しい。
時空の七皇》でEXデッキから見せてレベル5の天使族や光属性モンスターをサーチするためのカードにしておくのが無難そうです。
CNo.103 神葬零嬢ラグナ・インフィニティ
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4 JP128 CNo.103 神葬零嬢ラグナ・インフィニティ 
No.103 神葬零嬢ラグナ・ゼロ》の「CNo.」体となるモンスターで「ゼロ」に対して「無限」を意味する「インフィニティ」がカード名に用いられている。
効果の方はゼロと同じく、自身のX素材1つと引き換えに相手の場の現在の攻撃力が元々の攻撃力と変化しているモンスターを対象にお互いのターンにフリチェで効果を発動でき、破壊して1枚ドローするあちらに対して、こちらはその差分の効果ダメージを与えてから除外するという内容に変化しており、さらに守備表示モンスターも対象にできるようになっている。
除去の質は上がっているもののアドバンテージを稼ぐ力はあちらよりも低下してしまっており、効果処理順の関係でダメージを与えられなければ対象のモンスターを除外する効果も処理されない。
X素材を持つ状態で破壊されて墓地送りになった時に墓地に《No.103 神葬零嬢ラグナ・ゼロ》が存在しているとその場で自己蘇生が可能となることからゼロをX素材として持つことにも意味はありますが、X素材が補充されるわけではないため自己蘇生したところで2800打点の実質効果なしモンスターにしかならないというのも何とも言えない寂しさを感じます。
RUM-七皇の剣》による特殊召喚も、同じランクと属性で類似する自己蘇生能力を持ち、他の効果と併用しなくても除去効果を出せる《CNo.101 S・H・Dark Knight》で十分な場合も多いので優先度は低く、ゼロから向上してる部分があまりに乏しいカードという印象です。
CNo.104 仮面魔踏士アンブラル
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7 JP129 CNo.104 仮面魔踏士アンブラル 
No.104 仮面魔踏士シャイニング》の「CNo.」体となるXモンスターで、評価時点では受けられる効果がないために「アンブラル」ネームを持つ意味がないカード。
ランク5Xとしては高い攻撃力を持っており、X召喚以外にも対応した特殊召喚誘発効果でバックのカード1枚を破壊できる能力に加え、シャイニングをX素材として持っているとあちらと同じ相手モンスターの効果の発動を無効にする誘発即時効果を獲得する。
全領域で発動した相手のモンスター効果を捉えるあちらと違ってこちらは相手の場で発動したモンスター効果限定ですが、バトルフェイズでしか使えなかったあちらと違ってこちらはどのフェイズでも発動可能なので実質的な効果範囲はかなり広くなっていると言える。
またどちらも無効後にそのモンスターを破壊せずに別なアクションを起こす仕様となっていますが、定数の効果ダメージを与えるあちらに対して、こちらは相手へのランダム1ハンデス+相手のLPを半分にするという、かなり珍しいというかとんでもなく豪快なことが書かれている。
相手のライフをごっそり持っていくことを除けば、発動無効による1妨害に破壊や除外やバウンスの代わりに1ハンデスの数的アドバンテージがついてくるという、制圧要員として見た目のインパクトほど強いわけではありませんが、少なくとも《RUM-七皇の剣》でX召喚できる101〜107までの「CNo.」Xモンスターの中では間違いなく上から数えた方が早い性能の高さと言えるでしょう。
CNo.105 BK 彗星のカエストス
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6 JP130 CNo.105 BK 彗星のカエストス 
No.105 BK 流星のセスタス》のカオス体となるXモンスターで、他の多くのカオス体と同様に明らかに正規手順でX召喚することを想定されていない縛りが効果テキストに書かれている。
自身の元々持っている戦闘破壊誘発の直火焼き効果とセスタスをX素材に持っている時に得られるマグマックス効果は、その両方が相手に大きな効果ダメージを与え得る殺意の高いものとなっている。
どちらもデカいモンスターを倒してこそその真価を発揮するわけですが、自身の攻撃力はそこまで高くない上に、耐性や妨害に長けた能力もなければ耐性を貫通する力も弱いのが厳しいところ。
そして何よりもマグマックス効果を得るために必須の素材であるセスタスの性能がかなり微妙なので、七剣を使うにしてもこの程度のモンスターを出すためにセスタスにEXデッキを1枠くれてやる価値があるかはかなり怪しい。
EXデッキも全部BKXモンスターで固めたテーマの全てを楽しみ尽くすためのデッキ、悪い言い方をするなら到底大会向きではない構築でなければ採用するのは厳しそうというイメージです。
一応BKには発動ターンにSSできるモンスターがBKに限られる制約を持つ《BK スイッチヒッター》や《BK プロモーター》が存在するので、それが単なる縛りプレイにならない点は幸い。
CNo.106 溶岩掌ジャイアント・ハンド・レッド
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4 JP131 CNo.106 溶岩掌ジャイアント・ハンド・レッド 
101から107までの数字を持つ「オーバーハンドレッドナンバーズ」と呼ばれる7体のXモンスターの「CNo.」体の中で、唯一元となる「No.」Xモンスターを名称指定のX素材として持つ時に使える効果、このカードの場合は《No.106 巨岩掌ジャイアント・ハンド》をX素材として持つことを条件に適用される効果を持たないカード。
「No.」Xモンスターであればジャイハン以外がX素材であっても効果が使えるようになるという仕様から、ランクアップ元と先の種族の一致を要求してくる《RUM-バリアンズ・フォース》だけでなく、適当なランク4の「No.」Xモンスターに《RUM-リミテッド・バリアンズ・フォース》を使って出すだけでも効果が解禁されますが、逆にそうでなくても使用可能なモンスター効果は持っていない。
発揮する効果は場でカード効果が発動した時に自身のX素材1つと引き換えに場の表側表示のカード効果を全てターン終了時まで無効にするというもので、これにより発動したその効果のみならず、それ以外の既に場に出ているカードの効果も全て無効になるため、妨害だけでなく捲りとして使うこともできる。
しかしこの効果は自分の効果も含めたあらゆる場で発動した効果に反応してしまう強制効果である上に、自身以外の自分の場のカードの効果も全て無効にしてしまうため、制御が難しく制圧の添え物とするにはかなり不向きな能力になってしまっている。
捲りとして使うにしても何らかの効果が発動しなければ動けないので適性があるとは言えず、発揮する効果自体は強いですが、効果の仕様の諸々がかなり噛み合っておらず、使いづらいモンスターという印象です。
CNo.107 超銀河眼の時空龍
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7 JP132 CNo.107 超銀河眼の時空龍 
No.107 銀河眼の時空竜》の「CNo.」体となるランク9のXモンスターで、「No.」「CNo.」「ギャラクシー」「ギャラクシーアイズ」「タキオン」「ギャラクシーアイズ・タキオン・ドラゴン」に属するXモンスターという全身がテーマネームで構成されているモンスターであり、そして自身の持つ数字が「107」というあまりに盛りすぎなカード。
ゴテゴテした金色の機械っぽい三ツ首竜というその姿からデュエリストたちからは作画カロリーがリミットオーバーした「キングギドラ」とも呼ばれているモンスターです。
その能力は《No.107 銀河眼の時空竜》から打点がさらに上がって4500となり、無効効果がメインフェイズにも使えるようになって魔法罠カードにまで広がり、さらに残存効果によってこのターン相手が場で発動する効果を全て封じるという、相手ターンでも使える誘発効果や誘発即時効果なら禁止カードまっしぐらレベルまで順当以上に強化されている。
No.107 銀河眼の時空竜》をX素材として持つ時に使える攻撃回数も2回から3回に増えていますが、発動に必要なリリースが結構重い上にこちらはモンスターに対する3回攻撃となっているため、ライフ取りとしてはあちらに劣る場面もあります。
その分相手の場にモンスターが3体以上並んでいる時に《銀河衛竜》の効果を適用してからの3回攻撃はまさに爽快そのものといったところでしょう。
このカードの特殊召喚は《RUM-七皇の剣》などの「RUM」魔法カードを使って行うことが基本になりますが、《No.97 龍影神ドラッグラビオン》の効果を用いれば【タキオン】以外のデッキでも普通に2体素材のランク8Xを出す感覚で特殊召喚することも可能です。
また12期に発売された光DPの新規カード群によって強化を受けたカードでもありますが、《時空の七皇》でEXデッキから見せた時にサーチできるレベル9のドラゴン族は評価時点では《真紅眼の闇竜》と《星遺物の守護竜メロダーク》のみなので、その点ではサーチ先が重要モンスターばかりの《No.107 銀河眼の時空竜》に劣ります。
No.39 希望皇ホープ・ルーツ
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6 JP133 No.39 希望皇ホープ・ルーツ 
カード上の表記はランク0でルール上ランク1として扱う面々とは違い、まともな方法でX召喚できる唯一のランク1の「希望皇ホープ」Xモンスター。
持っている能力も《No.39 希望皇ホープ》と類似しており、同じく《ダブル・アップ・チャンス》によって攻撃力を倍にすることができる。
こちらは元々の攻撃力がランク相応に低くなっている代わりに攻撃を無効にしたXモンスターのランクに応じて自身の攻撃力を上げる効果があり、高ランクのXモンスターと併用することで《No.39 希望皇ホープ・ダブル》や《ダブル・アップ・チャンス》の効果を用いなくても攻撃力5000を超える場面も出てくる。
ランク1Xを出すデッキでも「希望皇ホープ」モンスターを出せるようになる反面【希望皇ホープ】ではX召喚しづらく、ダブルからキルを取るなら《No.39 希望皇ホープ》でいいので優先度は低い。
No.39 希望皇ビヨンド・ザ・ホープ
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▶︎ デッキ
8 JP134 No.39 希望皇ビヨンド・ザ・ホープ 
評価時点における「希望皇ホープ」モンスター及びルール上その扱いになるモンスターの中で唯一のランク6のモンスターであり、フリー素材の2体素材で出せる汎用ランク6Xとしての顔も持つXモンスター。
X召喚誘発の効果で相手の場の全てのモンスターの攻撃力を永続的に0にする能力を持っており、捲りやライフ取り要員として優れているだけでなく、真っ先に無効効果持ちを出されると通用しないのでそれほど有効な妨害要員にはなりにくいものの《No.39 希望皇ホープ・ダブル》や《No.99 希望皇ホープドラグナー》の効果などで相手ターンにX召喚する「希望皇ホープ」モンスターとしても一定の働きが期待できるカードとなります。
【希望皇ホープ】ではX素材を使った後半の効果もフル活用でき、蘇生効果が完全フリチェでこのカード自身も効果の対象にできることから、バトルフェイズにおける追撃や効果対象になった時にそれを避けながら展開できる有用な効果となります。
アニメに登場した時から効果をかなり削られたり調整を受けていますが、それでいてなお汎用ランク6Xモンスターの1体に数えられる性能というのは素晴らしい限りです。
No.39 希望皇ホープ・ダブル
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▶︎ デッキ
10 JP135 No.39 希望皇ホープ・ダブル 
自身の効果による《ダブル・アップ・チャンス》のサーチを介することで、このカード1体であらゆる「希望皇ホープ」Xモンスターをこのカードに重ねてX召喚できる能力を持った「希望皇ホープ」Xモンスターの中でも特に性能の高いカード。
このカードに《No.39 希望皇ホープ》を重ねてX召喚することでその攻撃力は倍の5000になり、さらにサーチしてきた《ダブル・アップ・チャンス》の効果を噛ませることで攻撃力10000になるという【希望皇ホープ】における1キル製造機でもあるカードで、当然《獣装合体 ライオ・ホープレイ》や《No.99 希望皇ホープドラグナー》などをX召喚するカードとしても使える。
これまで専ら他の「希望皇ホープ」Xモンスターの下敷きになるのが仕事だった《No.39 希望皇ホープ》が今度は逆に他のXモンスターに重ねられるテーマのフィニッシャーとなるという作りには感慨深いものがあります。
しかもこの効果は何故かお互いのターンにフリチェで使えるので、自分のターンに使おうとしたところを《灰流うらら》や《無限泡影》に無効にされたとしても完全な死に体にならないのも優秀です。
デッキに《ダブル・アップ・チャンス》が存在しなくなると効果が使えなくなるという弱点があるため、直に引くこと嫌うなら2枚積むか手札や墓地からデッキに押し戻す手段も考えておきたい。
SNo.39 希望皇ホープONE
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▶︎ デッキ
7 JP136 SNo.39 希望皇ホープONE 
漫画版ゼアルに登場した《CNo.39 希望皇ホープレイ》とは別にもう1体存在する《No.39 希望皇ホープ》に無条件で重ねてX召喚できる「希望王ホープ」Xモンスター。
作中では攻撃2501という自身のステータスにまさかの下一桁が0ではない数字を設定されたモンスターでしたが、OCGでは攻撃力2510という最大限譲歩した感じの数値に変更されました。
あちらと同じくX素材のかさ増し要員というのが主な仕事ですが、こちらの方が攻撃力が10高いこと以外にも、こちらは「CNo.」ではないのでルール上《CNo.39 希望皇ホープレイ》扱いである《獣装合体 ライオ・ホープレイ》などを出すための「RUM」魔法カードとして《RUM-クイック・カオス》を利用できることが挙げられます。
自身の持つモンスター効果もあちらに比べると使用できる機会も多く、X素材が3つ必要で自身のLPが10になるようにライフを払うというかなりリスクの高い効果ですが、発揮する効果が特殊召喚されたモンスターの全体破壊からの除外+効果ダメージとなっており、しかるべき場面で得られる数的アドバンテージは非常に大きなものとなる。
SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング
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▶︎ デッキ
10 JP137 SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング 
両方の効果がガッチリかみ合って、自分から殴る時は言うまでもなく、相手から殴られる時にも効果が出るのが特に強いと感じられる一枚。
ダメージ計算時にどうのこうのとか防ぎにくいダメステになってもうるさいカード効果を全部沈黙させられるその効果の突破力は指折り。
当然攻撃反応罠もダメージ計算後にリバース、ダメステ終了時に墓地で発動する系の効果も一切使わせないのでその拘束力は高い。
デッキによっては攻撃力5000じゃなくても十分嫌なモンスターになるだろう。
SNo.0 ホープ・ゼアル
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▶︎ デッキ
10 JP138 SNo.0 ホープ・ゼアル 禁止
漫画版ゼアルに登場した0の数字を持つ「No.」Xモンスターで、数ある「ホープ」Xモンスターの中でもその見た目がかなり異質であるのが特徴。
注目すべきはやはりX素材1つと引き換えに使える4つ目の相手ターンにフリチェで使える効果であり、これを通してしまうと相手はそのターンこのカードを場から取り除いたとしても、あらゆる発動を伴う効果が使用できなくなる。
難解なX素材指定からそれまでは許容されていましたが、【ヌメロン】において《ヌメロン・ダイレクト》をコピーした《ヌメロン・ネットワーク》で展開した4体の「ゲート・オブ・ヌメロン」のうち3体をX素材にすることで容易にX召喚することが可能になってしまい、【ヌメロン】の先攻時の選択肢として最強過ぎるモンスターになったことをきっかけに禁止カードとなり、評価時点でもそのままといったところになる。
もっとも自身に「RUM」魔法カードを用いた特殊なX召喚方法も記されている時点で、【ヌメロン】が出てくるかどうかに関係なくいずれは禁止カードになる運命だったと捉えるデュエリストも多かったわけですが、何だかんだで今後《DDD双暁王カリ・ユガ》が禁止カードになるような効果なんて出てくるはずがないと個人的には思っている辺り、いくらたくさんの前例を見て学んでこようとも、つい「今度こそ大丈夫」と思ってしまうものなんだなと感じましたね…。
FNo.0 未来皇ホープ
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▶︎ デッキ
8 JP139 FNo.0 未来皇ホープ 
同じランクのXモンスター2体でX召喚できるモンスターで、《FNo.0 未来龍皇ホープ》の下敷きにされるカード。
出てきた瞬間に龍皇の下敷きにされるので場で効果を発揮することはほとんどありませんが、1と繋がっている2の一時的なコントロール奪取効果は捲りとして普通に強く、3の耐性効果のおかげで龍皇の下敷きになることを阻止するための相手のフリチェ破壊にも耐えられるので、このカード本体の性能も並以上のものはあります。
特に2の効果は既に場に出てしまっていて発動する効果を使ってこない大型モンスターを撤去できるという点では龍皇よりも優れています。
ただし自身をX召喚するためのXモンスターには「ナンバーズ」Xモンスターを選択できないので、汎用Xモンスターとして各ランク帯におけるナンバーズXモンスターを同時にEXデッキに採用している場合は注意したい。
FNo.0 未来皇ホープ-フューチャー・スラッシュ
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2 JP140 FNo.0 未来皇ホープ-フューチャー・スラッシュ 
FNo.0 未来皇ホープ》と同じX素材指定を持つXモンスターで「希望皇ホープ」モンスターに重ねてX召喚することもでき、さらに《FNo.0 未来龍皇ホープ》と同じく《FNo.0 未来皇ホープ》に重ねてX召喚することもできるというカード。
しかしその能力は元々の攻守が0でお互いの墓地の「No.」Xモンスターの数で自身の攻撃力が決定するという極めて不安定でかつ効果無効に弱いカードであり、他の効果も戦闘破壊耐性とX素材1つを引き換えにした無条件の2回攻撃という《FNo.0 未来龍皇ホープ》と比べてあまりに実力差がありすぎるものでしかない上に、効果の性質が全然違うとはいえ下手したら《FNo.0 未来皇ホープ》と比べてもかなり劣る性能です。
下敷きという名のX素材のかさ増し要員としても【希望皇ホープ】では《No.39 希望皇ホープ》に重ねられる《CNo.39 希望皇ホープレイ》や《SNo.39 希望皇ホープONE》の方が打点要員としても遥かに安定するし、自身の効果で高打点化して連撃によってキルを取るにしても《No.39 希望皇ホープ・ダブル》で《ダブル・アップ・チャンス》をサーチしてそちらに重ねてX召喚した《No.39 希望皇ホープ》にそれを使って一撃で決める方が話が早いため、このカードを使う意義はあまりに小さい。
VBの付属カードとなるアニメキャラクター関係のモンスターのクオリティがここまで低いというのは現在の傾向からはとても考えられないですね。
FNo.0 未来龍皇ホープ
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10 JP141 FNo.0 未来龍皇ホープ 
バハシャや十二獣など、X召喚以外でXモンスターをEXから直出ししたり、重ねてXという「ならぬ方法」でX召喚が可能なデッキで使われる制圧の添え物モンスターズの1体。
重ねてXなどを駆使して場に出した同じランクのモンスター2体でX召喚される《FNo.0 未来皇ホープ 》にさらに重ねてX召喚されるXモンスターの到達点の1つです。
高い攻撃力、両面破壊耐性に加え、耐性を抜けられるモンスター効果に対しては自身の効果で無効にでき、さらに無効にしたのが場のモンスターならそれを永続的にコントロール奪取できてしまいます。
脱出や泡影などの破壊以外のフリチェ罠には弱く簡単に対処されてしまうように思えるが、このカードは前述の通りあくまで制圧の添え物であり、常にバック無しで単騎であるとは誰も言ってないんですよね…。
サンドラ連中やこのカードの存在があるから、やっぱメタビ罠ビでもミラフォよりエアフォだなと思ってしまいますね。
希望の創造者
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3 JPP01 希望の創造者 
2013年のTPにて突如として登場した遊戯王ゼアルと深い関わりを持つ公式のデュエルで使用できない新規カードの1枚。
効果の内容としては《遺言の札》とは違って、効果の強さを以てして公式のデュエルで使用できないとまで書く必要はまるでなさそうな代物であり、発動条件の数々も発揮する効果も現代基準でなくても普通に低性能です。
発動時に特定の言葉を発することを以て公式のデュエルで使用できないカードとしている辺り、遊戯王OCGというものはイラストが飛び出したりもしなかったりと他のTCGに比べてやはりお堅いところがあるなと感じますね。
勝利の方程式
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▶︎ デッキ
10 JPP02 勝利の方程式 
2013年のTPにて《希望の創造者》に続いて登場した遊戯王ゼアルと深い関わりを持つ公式のデュエルで使用できない新規カードの1枚。
サイバー・ドラゴン》を自己SSする条件と同じ発動条件があるとはいえ、魔法カード1枚の発動で無の状態からEXデッキの「No.」Xモンスター1体がX素材1つを持った状態で出てくるのはさすがに強いです。
このカードの言う『勝利の方程式』とは、《希望の創造者》の効果でこれをデッキトップに置いて、引いてきたこれで《No.39 希望皇ホープ》を特殊召喚してそれに《CNo.39 希望皇ホープレイ》を重ねてX召喚し、ホープレイを対象に《奇跡の創造者》の効果を使って特殊勝利することを指しているものと思われます。
奇跡の創造者
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5 JPP03 奇跡の創造者 
2014年のTPにて、同じく2013年のTPに収録された《希望の創造者》及び《勝利の方程式》に続く形で登場した遊戯王ゼアルと深い関わりを持つ公式のデュエルで使用できない新規カードの1枚。
そのトリを飾るこのカードは上記の2枚のカードと併用することで特殊勝利に繋がるという、公式のデュエルでは使用できないカードらしい効果が設定されている。
特殊勝利の条件として現実的な話をするのであれば性能が低い《希望の創造者》の効果を発動しなければならないのが厳しいカードで、そこの条件さえなければ高性能な《勝利の方程式》がなくても使えそうなカードです。




※「*」付きのカードは「評価投稿済み」を表します。

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