遊大たちが19年4月制限について喋ります　作：光芒

高海 遊大「平成最後の禁止カードは《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》かぁ……まあ俺のデッキにはあまり関係ないけどね」

　嘘である。この男【オッドアイズ】デッキとは無関係と必死に自分に言い聞かせているが、曲がりなりにもドラゴン族使い。ドラゴン族のキーカードが禁止カードに指定される度に「オッドアイズに強化が来てヘイト食らって禁止カード生み出したらどうしよう」とありもしないようなことに内心ビクビクしているのだ。デュエルモンスターズの精霊の割には随分とみみっちいものである。

孫 美鈴「《サンダー・ボルト》が制限復帰に加えてノーエラッタでスターター2019に再録されるそうですね。でも《ブラック・ホール》が無制限カードである昨今において、今更サンダー・ボルトなど恐るるに足りません」

　嘘である。確かに《WW-スノウ・ベル》を経由した《クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン》ならサンダー・ボルトは受けないが、それ以外のモンスターには普通に効く。せっかく理想のフィールドを作ったのにそれを魔法カード1枚で壊されたとあれば、ショックで日帰りの便で台湾に帰ってしまうだろう。意中の相手との恋も成就しなかったため、本当にありそうなのが怖い。

星乃 綾香「《源竜星-ボウテンコウ》が遂に無制限かぁ。でもボウテンコウより幅広いデッキで活躍できる《星杯の神子イヴ》がいるし、前ほど活躍できないかもね」

　嘘である。この女ボウテンコウ無制限に狂喜乱舞したくてたまらない。リンクモンスターが追加されたものの、相変わらず中堅とファンの間を行ったり来たりしてるデッキを使う遊希を煽って煽って煽りたいのだ。なおそれをやることで頭にたんこぶが某アイスクリーム店のアイス張りに重なるのは確定しているのだが。

陽川 千夏「《ヒーローアライブ》はライフ半分払うのがね……」

　嘘である。ライフがどうなろうと関係ない。隙さえあれば色々な場所から【HERO】モンスターを特殊召喚しまくる。千夏はそういう女だ。小さいからといって侮ってはいけない。まさにヒ○リやセアカ○ケグモの類である。

舞原 留奈「せいげんかいていがなんだ！ わたしはどんなかんきょうであろうとじぶんのデッキをしんじてたたかうだけだ！」

　マジである。難しいことを考えている暇があるのであれば、その時間をデュエルに費やす。そう言った意味では留奈こそが本当にデュエルモンスターズを楽しめているのかもしれない。


寸劇元ネタ：「TVアニメ：かぐや様は告らせたい～天才たちの恋愛頭脳戦～　第8話Bパート・白銀御行は負けられない」








～「遊大たちが19年4月制限について喋ります」～




○禁止カード（1種）

《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》
効果モンスター（制限カード、2019年4月1日から禁止カード）
星10/闇属性/ドラゴン族/攻2800/守2400
(1)：このカードは自分フィールドの表側表示のドラゴン族モンスター1体を除外し、手札から特殊召喚できる。
(2)：1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。自分の手札・墓地から「レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン」以外のドラゴン族モンスター1体を選んで特殊召喚する。

国広 陸「なんというか……」
大空 礼「お疲れ様でした、という感じね」
大空 仁「制限カードに指定されたのは2012年9月。リンクはおろかペンデュラムすら登場していない時期だ。【聖刻】で暴れに暴れて制限カードとなり、その後も【真紅眼】【征竜】【ドラグニティ】など多くのドラゴンテーマで活躍してきた」
音無 林檎「山○昌が引退した時の中日ファンの気持ちがよくわかるね」
遊大「それはなんか違うんじゃない？」
留奈「ガ○リアスがレートであまりつかわれなくなったようなものか？」
美鈴「今でも強いですよ。腐っても600族ですから」


○制限カード（3種）

《サンダー・ボルト》
通常魔法（禁止カード、2019年4月1日から制限カード）
(1)：相手フィールドのモンスターを全て破壊する。

礼「《ハーピィの羽根帚》が制限なんだからこのカードも……と思っていたけど帰ってきたわね」
仁「とはいえ、海外では《Raigeki》として制限カードだったがな」
林檎「禁止カードになったのは2004年の3月1日。15年ぶりの復活ね。シティ○ハンターがヒットしたからリバイバルブームに乗ったのかな？」
遊大「そのうち《大嵐》とか《ハリケーン》も戻ってきそうだね」


《終末の騎士》
効果モンスター（2019年4月1日から制限カード）
星4/闇属性/戦士族/攻1400/守1200
(1)：このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時に発動できる。デッキから闇属性モンスター1体を墓地へ送る。

砂塵の騎士「というか」（リバース）
紅炎の騎士「お前の」（このカード以外の炎属性が破壊される＆このカードが破壊される）
絶海の騎士「墓地肥やしの」（表示形式変更）
虚空の騎士「発動条件」（フィールドのモンスターが手札・デッキに戻る）
曙光の騎士「緩すぎるだろ」（フィールドのこのカードが墓地に送られる）
終末の騎士「いや、お前ら俺を調整したカードだし」（召喚・特殊召喚成功時）

美鈴「新規カードを得た【オルフェゴール】が【幻影騎士団】と組んで環境入りを果たしましたがその影響でしょうね」
陸「幻影騎士団もオルフェゴールも墓地発動の効果を持ったモンスターが多いからな。それらのモンスターを能動的に墓地に送れるこのカードが制限されるのもやむなしってやつか？」
留奈「おい、これってオルフェゴールより幻影騎士団のほうがわるさしてるんｊｙ」
仁「それを言うな」

《SRベイゴマックス》
効果モンスター（準制限カード、2019年4月1日から制限カード）
星3/風属性/機械族/攻1200/守600
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1)：自分フィールドにモンスターが存在しない場合、このカードは手札から特殊召喚できる。
(2)：このカードが召喚・特殊召喚に成功した時に発動できる。デッキから「SRベイゴマックス」以外の「スピードロイド」モンスター1体を手札に加える。

レディ・デバッカー「また？」
転生炎獣ガゼル「せわしないですね」

林檎「おまゆう」
例「前述の【オルフェゴール】もそうだけど、レベル3ということで現在環境トップの【転生炎獣】でも活躍しているわね。まあこんなパワーカード禁止にならないだけ幸運と思った方がいいんじゃないかしら？」


○準制限カード（4種）

《真竜拳士ダイナマイトK》
《餅カエル》
《ヒーローアライブ》
《リミッター解除》

遊大「準制限はこの4枚だけど……今となってはどれも結構大人しく見えてしまうんだけど」
陸「出たばっかの頃はどれもやべーカードばっかりだったけどな」
仁「リミッター解除が準制限か……まあ機械族デッキでもリミッター解除を入れているデッキは案外多くないからな」
留奈「餅カエルはつよいぞ！ まあマスタールール4でだしにくくなったから準制限なのかもしれないが」


○無制限カード（5種）

《Emダメージ・ジャグラー》
《妖精伝姫-シラユキ》
《源竜星-ボウテンコウ》
《ユニオン格納庫》
《神の警告》

礼「緩和されたのは【Em】【竜星】【ABC】といったところかしら。まあ【Em】は最大の壊れカードがまだ禁止カードだから環境に戻るなんてことはないだろうけど」
林檎「アレが緩和されたらもうこのゲームどうなっちゃうんだろうって感じよね」
美鈴「ユニオン格納庫が無制限というのは【ABC】には追い風かもしれませんね。《テラ・フォーミング》も《盆回し》も制限カードですが……」
遊大「しれっと無制限の神の警告……」
仁「罠カードの重要性が薄れてきているからな。まあ【転生炎獣】【オルターガイスト】など罠カードが強力なテーマも多いが……」









○これからの「虹彩竜と歩むもの」











―――あれが天都 遊希と高海 遊大かぁ……へーえ、あの二人が……





―――ちーっす！ アタシ、新入生の風花 遊舞（かざはな ゆま）でーす！ 宜しくね、遊大セ・ン・パ・イ♪





―――高海 遊大はこの私、白幡 結衣（しろはた ゆい）の弟弟子です。彼に付きまとうのはこの私が認めません！





―――へーえ、やっぱり強いね。結衣ちゃん。聞いていた通り、みたいな？ じゃあアタシも本気出したげる。来て、アタシの相棒！！










―――《ゲイルアイズ・アトモスフィア・ドラゴン》！！―――











「虹彩竜と歩むもの　第二部　鋭意製作中」