第28話　サブスクでひたすら映画三昧　作：トマトところてん

セレブの正月休みがサブスクをひたすら見るだけだとなんか残念だけども。ターミネーターはしっかり全部みたことないけどそれネタ。T-1000はターミネーターのこと

本編

　れんげの家は初詣で大忙し。一方きなこの家は正月休みを楽しんでいた。家でサブスクで映画をみていた。昔ヒットした映画でその時代には若者のいけいけの無鉄砲な精神がウケてヒットしたらしいが、今見るとありえない部分も物議になるシーンもある、そんな映画。
　内容はT-1000ならぬTTD-1100というデュエルロボがジョンコナーミという少年を抹殺するために未来から送り込まれてきて、遊戯王でよくある、デュエルでしか倒せない、タクティカルトライデッキを使うデュエルロボと戦うSF映画なのだが、この映画を見たあときなこは複雑な気持ちになったのだった
　ジョンコナーミは愛する人と結婚し、家は繁栄し、栄華を極めて未来では子孫たちはロボットたちと戦う革命軍の主要人物になってるのだが、この子孫たちはみな恵まれていて、偉い人の紹介で革命軍にいて、子孫たちの代わりに顔になって、子孫たちを繋ぎ止める後ろ盾のような人がいた。子孫たちはそれはそれは肥えに肥えていて大切なものは守られている、さやに納まっているといわんばかりに人脈も地位も金も持っていた
　一方ジョンコナーミは何の後ろ楯もない孤独な少年で、それでロボットたちは彼を標的に選んだのだった。彼は身一つで何も失うものがなく、前に進むしかない。初めて遊んだ遊戯王に感動し、自分もデュエリストになりたいと思ったところで、デュエルアカデミアの一番偉い人に直談判。アカデミアにはみな誰かの推薦で来ていたので、ダメだと言われて黙ったら終わりなので、ジョンコナーミはひたすら話を続ける。結局、アカデミアの窓口のしたっぱに自分をアカデミアに入れてくれと頼んでも追い出されるのがオチで、権限をもつ一番偉い人と話す必要があるのだ。一番身分の低い自分がだ。
　君のような生徒はいくらでもいる。このアカデミアに入りたいと思うものは大勢いるんだ。話にならないな
　と、偉い人に言われたところに、デュエルロボが突然乱入してきて偉い人をワンキル。スプラッタ系のホラー映画のように色んなものが飛び散ってそれはむごいシーンなのだが、ジョンコナーミは怯まずにこのデュエルロボを見事撃退する。未来ではロボットたちは彼が最強だと気づいてTTD-1100を撤退させ、そこに別の偉い人が現れて、死をもおそれぬものは結局、なればこそ、この世を離れがたくなるまで、死ぬのが怖くなるまで死んではならんと、ジョンコナーミを説教して映画は終わるのだがこの映画をみたきなこは、
　うーん、何かの宗教みたいな。何も持ってないやつが最強、世の中の栄えているものは全てクソみたいなそんな内容の映画だった。特に子孫たちが気持ち悪い。あんなの未来のロボットたちがかわいそうで、革命軍が支配者側だ。デュエルロボは最後にはジョンコナーミの実力を認めて熱いバトルを繰り広げるだけに、ジョンコナーミもまさか未来がそうなるとは思わなんだ
　鬼滅の無惨が変化を劣化や衰えだと嫌うのだが、まさしくその通りだと思うような内容だった。まあ嘆いても仕方ないんだけど
　一方、れんげの家は年末年始の初詣で大忙し。お寺も神社も住職も宮司も神主もみな大忙し。れんげが巫女姿でお守りや守り矢、おみくじを販売してるシーンはカット。でもこれでまた遊戯王で遊べる資金を手に入れたのだった

続く