第10話　それは8月32日の続きのような　作：トマトところてん

余談

病室デュエルアワーと書いて特に何もしてないSS26号、彼はもう終わりですね。
ぼくなつは動画で知った。遊んだことはない。
最近なんとなく、言われなくても分かるだろ、察しろってのと、何でも話せ全部説明しろの狭間にいるようでもどかしい。
さておき、この世で一番大切なことは生きることでも愛でもなく締め切りを守ること(嘘)
8月32日はデッドラインを守れなかった人達がふるいにかけられおちていく地獄のパラレルワールド
夏休みの面会、デュエル天国で終わらせておけばよかった物語は次のステージへ

前回のあらすじ

いよいよ新学期

本編

つらくても普通を守りたかったきなこの努力は虚しく、病弱なので通信制の学校に、れんげは寺の住職を目指す人たちが通う特別な学校に通っている。
特にれんげの学校の必修科目は国語、数学、英語、中国語、地理、保健体育、家庭科、茶道で、社会や歴史、化学、物理はなし。
人や俗世に興味がなく疎いかというとそうでもなく、テレビネット本ラジオなどで独学している。
それでも住職を継ぐ長男にもしものことがあったらと、親に決められ通っている。


さておき、きなこには姉がいる。
8つも歳が離れているので姉妹喧嘩はしない。
金持ち家庭に生まれた絶世の美女。きなこのルックスは世間的には並だったが家では下の方でみにくいアヒルの子だったから、姉ばかりが可愛がられた。
眩しすぎる光の側で影は一層濃くなるように、きなこは歪んだ。というわけでもない。
というか闇マリクもあの父親が問題だが結局、本人次第で環境か先天的かわからない上に、未来が見えるのに案外何もしない姉のイシズがいたりして。
きなこの姉が、きなこが闇マリク系女子になった原因ではない。
しかも、きなこの姉はかなりの変わり者だった。
ナウシカ系女子でデスボイスや長いイントロが好きだった。
つまり、自然科学や虫が大好きで、野性的なデスボイスに惹かれて、しかもいつまでも歌が始まらない長いイントロの曲を好む、時代に逆行するような原始的な女性だった。
しかし、だからといって女の子らしく奥ゆかしくもない。
(じゃあ、いるのかこの設定)

そんな姉からラインの通知が来ていた。
「きなこ氏へ、ちゃんと久しぶりの学校行けましたか。宿題は全て済ませましたか。今はサボってもいいけど大人になったら締め切りは必ず守ってくださいね。最後に病院とのかけ持ちで大変でしょうが、どうか無理をせず、ご慈愛ください。」
それをみてきなこは、
「ククク、姉上ママも心配性だねぇ。もっとも、あたしは意外と優秀でねぇ。バカだから気づけないって悲しい話でも無くてねぇ。」
続けて、
「ま、れんげちゃんも姉上ママも本当は見透かしてそうでこわーいけどねぇ。」
と、自惚れていた。

続く？

多分、次の面会までワープ。学校生活はなし。

インターネットカネゴン、面白かった。ブレない自分なんて目指したくもない。今日はおやすみ。