番外6 束の間の休息　作：ヒラーズ

注意！
この物語は本編とは一切関係ありません！
時系列的に160話と159話との間の話になります。

①、現実の季節とは逆の事を書いてます。
②、やや下ネタあり。
③、デュエルしません。
④、台詞みたいな書き方になっている。
⑤、ある意味飯テロ。
⑥、水着は入手済み。

以上が大丈夫な方はゆっくり読んでいって下さい。














船奪還から1週間後、俺達は1度だけ船を海上に着水させ、ある無人島の砂浜で船を泊め、海水浴を楽しんでいた。要するに仲間達に作戦成功の祝杯代わりの行事だ。ちなみに俺は船の修理に回っているから、遊べない。
トウマ「海と言えば！」
リュウカ「えーと…海水浴？もうやってるけど？」
ラン「よーし、ちょっと女性3人連れてくるわ」
そう言ってランはファルディア、シャルを引っ張り出す。

しばらくしてファルディア達が水着姿でトウマ達の前に現れる。
ファルディア「…」
シャル「何で私達だけ遊んで良いんでしょうか？」
ラン「だって百騎兵は船の修理で手は離せないし、クォーツとジェムはあっちでお昼寝してるし、ルナは修行中だし、私達しかいないじゃない」
トウマ(待てよ…この展開…ハーレムじゃねぇかああああ！！)
トウマの頬は赤くなり、頭の中に何か良からぬ事が浮かんだ。
シャル「あの…リュウカさん、トウマさん止めないとこちらにとってはまずいものが…」
リュウカ「面倒くさいなぁ…ファルディアがやってよ」
ファルディア「…乙女の純粋に勝手に触れないで…【ブフーラ(中位氷結魔法)】…」
トウマ「ちょっ…何の話だよ！？」
その後、トウマがどうなったのかは別の話。











その頃、ルナは森林エリアで無想剣の練習をしていた。
ﾋｭﾝ！
ルナ「てにゃあ！」ﾌﾞﾝｯ！
バサバサと斬られていく木の葉、下手すると木そのものが両断され、ズズンと音を立てて倒れる。
ルナ「やはり木材相手じゃ手応えがないにゃ…ん？」
ルナは茂みから寝音が聞こえてくるのをいち早く察知し、近づく。
すると…。
ルナ「あ、クォーツちゃんにゃ！ジェムちゃんと一緒に寝てるにゃ」
クォーツとジェムを見つけ、寝ている姿を目撃した。
クォーツ「すー…すー…」
ジェム「ZZz…」
クォーツとジェムは気持ち良さそうに寝ている。
ルナ(可愛いにゃ…これが人造人間の顔なら作った主人は天才にゃ…しかし、これが噂の兄妹愛と言うものかにゃ…とても気持ち良さそうにゃ)













そして俺はと言うと…
百騎兵「きゅ（よし！これで追放世界の通信網を捕まえられるな！順調だな）」
俺は船を直したと同時に追放世界に連絡するための手段を確保していた。
やっと…やっと…あのお方と連絡が取れる…っと思った矢先である。
『エラー！現段階通信できる環境ではありません』
ですよねー…。
俺は溜息を吐きながら工具をしまい、船長室に戻る。
百騎兵「…（なぁ、レクス様…俺はいつになったら祖国に帰れるんだ？）」
そう…俺は1度、祖国へと通じる時空間ゲートを開けようと試みたが、謎の力でロックがかかり開けられないのである。
百騎兵「…（そろそろ暗くなってきたし、クォーツ達が戻ってくるな。夕食の準備をせねば…！）」












しばらくして全員が船に戻り、女性陣はシャワールームに入っていく。
何故かトウマが魔法によるダメージを受けているのかは知らんが…。
シャワールームにて――――

ラン「はぁ…トウマ、ちょっと可哀想だったわ」
シャル「そうでしょうか？ファルディアさんの氷結魔法が効かない時点でだいぶタフな天使だと思ったんですが…？」
ジェム「仲間を傷つけるのはいけないと思います」
ラン「それにしても、ルナ…あんたそんなに胸が大きいのね」
ルナ「にﾞゃあﾞ！？どこ触ってるにゃ！？」
リュウカ「…」ｺｿｺｿ…
リュウカは隙を突いてシャワールームから抜け出そうとするが…。
ジェム「まだ完全な洗浄が終了していません、戻って下さい…」ｶﾞｼｨ！
ジェムに腕を掴まれ、戻される。
ラン「ふーん…胸も大きければそこもいいのね」
ルナ「そ…そこは駄目にゃ…！あっ♡」









その頃、先にシャワーを済ませたトウマとクォーツは席に座り。
夕食を待っていた。
トウマ「百騎兵の料理ってどんなものなんだろうな？」
クォーツ「少なくとも焦げた料理は出さないはず…です」
お前さんら…後で覚えていろよ…。
俺は前世の勘を取り戻しているのか、料理がたちまち完成し、クォーツ達のいるテーブルの上に並べられる。
トウマ「何だこりゃあ？変わった色のしたスープ？」
クォーツ「星空の色をした綺麗なスープ…」
トウマ達は心の声で「食べられるの？」と思い、味見をする。
クォーツ「！」
トウマ「う…美味い！イメージ的に美味しくなさそうな感じだが、美味い！」
トウマ(これが百騎兵の料理か！？予想外だぜ！！)
その声に反応したのか、女性陣もシャワーから上がり、席に着く。
そしてトウマ達と同じく、味見をして同じ言葉を言った。
シャル「ではこのサラダは？」
シャルが光輝くサラダを食べると突然驚いた顔になり、食べるペースを速める。
トウマ「どうしたんだ？」
シャル「これは…3つ星レストランの味以上の美味さを誇っています。口に入れただけで味が広がって、しつこくなくクドくもなく、サッパリした味わい…そしてこの味。一瞬だけですが、宇宙にいるような気分でした」
しかしその中で唯一、まだ紅茶しか飲んでいないものがいた…。
ファルディア「…」
百騎兵「もきゅ？（どうした？ちょっと色が変わった紅茶だが？）」
ファルディアは騙されたと思い、紅茶を飲むが…その瞬間、ショートケーキを食い始める。
ファルディア「…美味しい…もう一杯、おかわり…」

こうして俺を差し置いてクォーツ達は談笑しながら、1日を過ごした。