第74話　また新しき目標 その2　作：ヒラーズ

教祖　LP4500
手札3

百騎兵　LP1000
手札3
場　邪神ドレット・ルート
永続　奈落経典-呪いの書-
伏せカード2枚

このLPではまず奈落経典が使えない。
ここが考え時なのか・・・！
「ふきゅ・・・（俺のターン、ドロー！）」
百騎兵
手札3→4

「・・・（魔法カード『強欲経典-驚異の書-』発動、自分はカードを2枚ドローし、その中に闇属性の悪魔族、天使族モンスターが存在していれば、そのモンスターを召喚条件無視して特殊召喚する）」
百騎兵
手札3→5

「！（来たか！お前を待ってたぞ！）」
「？何か良いカードでも引けたんですか？」
無論、だがしくじれば、次のターンに持ち越しになるがな。
「うにぇ！（罠カード『デストラクト・ポーション』、自分フィールド上のモンスターを破壊して発動する。この効果で破壊されたモンスターの攻撃力分、自分のライフが回復する。俺は邪神ドレット・ルートを破壊して、4500ポイント回復する）」
奈落経典で強化されたモンスターなら大回復は狙える。所詮はその場凌ぎだが、1～2ターンは耐えられる。
百騎兵　LP1000→5500

「にぇ！（さらに奈落経典の効果発動！LPを1000払い、デッキから闇属性の悪魔族、天使族モンスター1体を特殊召喚する。出すのは経典使い魔 マリスだ！）」
百騎兵　LP5500→4500
経典使い魔 マリス　ATK0→1200　☆3

「・・・（手札より、自分フィールド上に闇属性モンスターが存在する場合、経典色魔 サキュバスクィーンを特殊召喚する！）」
経典色魔　サキュバスクィーン　ATK2300　☆6

「もっ・・・モンスターがどんどん展開されていくですと！」
「きゅ・・・（罠カード発動『ナイトメア・デーモンズ』！マリスをリリースし、お前さんの場にトークンを3体特殊召喚する！）」
教祖
場　ナイトメア・デーモンズ・トークン×3　ATK2000　☆6

「にぇ！（サキュバスクィーンでトークン1体を攻撃！）」
教祖　LP4500→4200

「地味ですね」
「きゅ・・・（ちなみにこのトークンは破壊されるとお前さんに800のダメージが飛ぶぞ）」
「何！」
教祖　LP4200→3400

そして、俺はもう条件は揃った。
「むきゅ・・・（サキュバスクィーンをD素材にしD召喚！奈落経典の禁断目次、終焉のページを今ここでめくり、間違った世界に終焉をD召喚！）」
サキュバスクィーンが奈落経典の中に入るその瞬間、奈落経典が黒く染まり。中から大きな闇の鎧を着た骸骨のような悪魔が現れる。
「にぇ！（降臨せよ！奈落経典神 ジ・アビス！）」
奈落経典神 ジ・アビス　ATK5000

「何ですか・・・この化け物は・・・」
「ヴァイ！（このカードがD召喚に成功した時、デッキから闇属性の悪魔族モンスター1体を表側守備表示で特殊召喚する！出すのは強欲経典の狐だ）」
強欲経典の狐　DEF1000　☆4

「きゅ・・・（とどめだ！ジ・アビスでトークンを攻撃！そしてトークン破壊で800だ！）」
教祖　LP3400→400→－400

「ぐわあああ！」
WIN　百騎兵




ドサリと教祖が倒れ、動かなくなる。勝ったとはいえこれも見事な殺傷なのかもしれん。
「・・・（ノイエ、こっちは終わったぞ）」
俺はディスクをしまい、ノイエの方へ向かう。


――――


しばらく探索していると、謎の機械と本を黙読しているノイエを見つける。
「もきゅ？（ノイエ？それが召喚機か？）」
「・・・そうらしいな」
なんだ？やけに曖昧な返事だ。何かあったんだろうか？
「・・・百騎兵、その機械は壊せば神は退散できるらしいぞ」
「！（おおっ！そこまで情報を集めたのか！）」
しかしノイエは不安そうな顔で俺に1冊の本を渡す。
「もきゅ？（これは？）」
「この本は日記のようだが、重要なことがいくつか書かれてた。お前にとっても重要かも知れん」
ふむ、どれどれ・・・。
俺はノイエに渡された日記のページをめくる。
「！（何だと！こんな事が！！）」



次回　また新しき目標　その３