第88話 アイドルＶＳ伝説の魔神 その２　作：ヒラーズ

百騎兵　LP8000
手札3
場　ゴゴゴギガース　DEF2200　☆4
伏せカード　2枚

ベルコン　LP7800
手札1
場　THE・トリッキー　ATK2000　☆5
ドラゴンフライ　ATK1400　☆4
伏せカード　2枚

さて、どう倒すか・・・まずは1枚引いて・・・。
「きゅ・・・（俺のターン、ドロー）」
百騎兵
手札3→4

「・・・（罠カード『針虫の巣窟』、デッキの1番上からカードを5枚墓地に送るぞ）」
「墓地肥やし？」
どうやらこの世界では、こういうカードは古すぎて使わないようだ。
こんなに良いカードなのに勿体ない。
それはそうと墓地に送ったカードは・・・。

『ゴゴゴゴーレム』
『終焉のカウントダウン』
『ゴゴゴゴラム』
『リバイバルゴーレム』
『岩石の巨兵』

うむ、1枚はともかく岩石族モンスターが4枚墓地に行ったのは良いことだ。
ﾎﾞｿﾘﾎﾞｿﾘ「リュウカと言ったわね・・・なんで岩石族主体なのに墓地肥やしカードを？」
ﾋｿﾋｿ「岩石族の大半は墓地に落ちても得するものばかりなんだ。恐らく運試しに使ったんだと思う・・・そして4枚の内2枚が墓地に行っても得するカード、エクシーズ主体の可能性もあるかも」

「・・・（リバイバルゴーレムの効果発動、墓地から特殊召喚するを選択。そしてゴゴゴジャイアントを召喚、効果でゴゴゴゴーレムを墓地から守備表示で特殊召喚）」
『おおっと！百騎兵、墓地仕込みカードの効果を利用し、次々とモンスターを召喚していくぞ！！』
リバイバルゴーレム　DEF2100　☆4
ゴゴゴジャイアント　ATK2000→DEF0　☆4
ゴゴゴゴーレム　DEF1500　☆4

まさかここまでやっておいてチェーンなしとかおかしいぞ？
何を伏せているんだ？
「・・・」
一応、『奈落の落とし穴』や『収縮』は警戒しておくか・・・。
「ふきゅ・・・（ゴゴゴジャイアントとゴゴゴゴーレムでオーバーレイネットワークを構築！モンスターをエクシーズ召喚！）」

《ナンバーズに選ばれし、巨岩の魔物よ！今ここに現れ、俺を守れ！No.55 ゴゴゴゴライアス！》

No.55 ゴゴゴゴライアス　ATK2400　ランク4

「・・・え？」
「（な・・・ナンバーズ！？）」
「・・・（効果発動！1ターンに1度、素材を1つ取り除いて、墓地から岩石族・地属性・レベル4モンスター1体を選択して手札に加える。そしてこのカードが表側表示で存在する限り、自分フィールド上の全てのモンスターの守備力は800ポイントアップする）」
ちなみにだが、俺はゴラムを手札に加える。
リバイバルゴーレム　DEF2100→2900
ゴゴゴギガース　DEF2200→3000

「嘘・・・でしょ？守備力3000！？」
「きゅ・・・（まだだ！魔法カード『大嵐』！効果は知らんとは言わせんぞ！）」
大嵐の効果でお互いの魔法・罠が吹き飛び、魔法・罠ゾーンが更地なる。
「うにぇ！（さらに！装備魔法『団結の力』をゴゴゴゴライアスに装備して2400ポイント攻撃力アップ！）」
No.55 ゴゴゴゴライアス　ATK2400→4800

「！」
「ヴァイ！（食らえ！攻撃力4800のゴライアスでTHE トリッキーを攻撃！）」
ベルコン　LP7800→5000

「ううっ・・・そんな」
「うにぇ（カードを1枚伏せてターン終了）」
「ターンエンドだって」
「私のターン！」
ベルコン
手札1→2

「・・・カードを1枚伏せて、ターンエンド」
「もきゅ？（さすがに諦めたか？ドロー）」
百騎兵
手札1→2

じゃあお互い得しようかな・・・。
「ふきゅ・・・（モンスターをセットして・・・魔法カード『太陽の書』を発動！裏側のモンスターを表側表示に変更！伏せていたメタモルポットの効果発動！お互い手札を全て墓地に送り、お互いデッキの1番上からカードを5枚ドローする！）」
これでお互い得をしたが、その分デッキが削れる。
百騎兵
手札0→5
メタモルポット　ATK700　☆2

ベルコン
手札1→5

「手札が振り出しに戻った！？」
忘れてないか？団結の力の効果でさらに攻撃力アップだぞ。
No.55 ゴゴゴゴライアス　ATK4800→5600

「こ・・・攻撃力5600！」
「きゅ・・・（バトル！ゴゴゴゴライアスでドラゴンフライを攻撃！）」
「させないよ！罠カード『魔法の筒』！そのモンスターの攻撃を無効にして、相手そのモンスターの攻撃力分の効果ダメージを与えるよ！」
百騎兵　LP8000→2400

一気に削られたなこりゃあ・・・。
「きゅ・・・（カードを3枚伏せてターン終了）」
「ターンエンドだって言ってます」
「私のターン！」
ベルコン
手札5→6

「手札から、ドラグニティ－ドゥクスを召喚！効果を発動！召喚に成功した時、墓地に存在するレベル3以下のドラグニティと名のついたモンスターを装備カード扱いとしてこのカードに装備するよ！」
なるほど、メタモルポットの効果で送られたカードはレベル3以下のドラグニティか・・・。
「私はドラグニティ－アキュリスを装備するね」
しかも送られたらやべぇモンスターじゃないか・・・。
ドラグニティ－ドゥクス　ATK1500→1700　☆4

気まずいな・・・次で倒さないと厄介だぞ・・・。
「ドゥクスでメタモルポットを攻撃！」
「ふきゅ・・・（そうは幕は降ろさん！永続罠、『旅人の試練』！）」
いきなりドゥクスの目の前にスフィンクスが出現し、行く手を阻む。
「こっ・・・こんな時に！？」
さぁ選べ！当てて見せろ！
「きゅ・・・（相手の攻撃宣言時に発動する事ができる。自分の手札から相手がランダムにカード1枚を選択し、相手はカードの種類を当てる。ハズレの場合、攻撃モンスターは持ち主の手札に戻る！）」
ベルコンはカードを選び、宣言する。
「右端のカード、モンスターカード！」
「・・・」
俺は右端のカードをベルコンに見せる。
「か・・・化石岩の解放！？」
「・・・（残念だったな。罠カードだ、特に永続な）」
ベルコンのモンスターが手札に戻され、装備モンスターが墓地に行く。
「アキュリスの効果発動！装備されたこのカードが墓地に送られた時、フィールド上に存在するカード1枚を選択して破壊するよ！破壊するのはゴゴゴゴライアス！」
そう来るよな・・・保険としてコイツを伏せてて良かった。
「きゅ・・・（させないぞ！罠カード『デストラクト・ポーション』！ゴライアスを破壊して攻撃力の分回復！）」
百騎兵　LP2400→8000

「ら・・・ライフが元に戻った！？」
どうした？もう終わりか？
「ターンエンド」
「・・・（俺のターン、ドロー）」
百騎兵
手札1→2

ここで倒さないと正直やばい、何か手は・・・ん？待てよ？
「きゅ・・・（墓地に存在する岩石族モンスター2体を除外して、地球巨人 ガイアプレートを特殊召喚！）」
地球巨人 ガイアプレート　ATK2800　☆8

「それでは私のライフは削り切れないよ？」
「もきゅ？（それはどうかな？リバイバルゴーレムをリリースして地帝グランマーグをアドバンス召喚！）」
地帝グランマーグ　ATK2400　☆6

「・・・あっ！」
油断したな？一気に詰ませて貰うぞ！
「うにぇ！（ガイアプレートでダイレクトアタック！）」
ベルコン　LP5000→2200

「うう・・・」
「ヴァイ！（とどめだ！グランマーグでダイレクトアタック！）」
ベルコン　LP2200→0

「きゃあっ！！」

WIN　百騎兵

なおこの勝利で彼女のファンからすごい仕打ちを受ける事を・・・後に俺は知るのであった。


次回　1日目の終わり

※タイトルが変わる可能性があります。