第109話 強硬タッグ 百騎兵＆ジェム　作：ヒラーズ

試すか・・・先程の万物を倒しても物足りないと言うのか・・・。
これだから最近の戦闘狂（エゴイスト）共は・・・。
だが、マナイバが持っているのは俺の記憶の欠片であるメモリーストーン。
これは引き受けるしかないか。
「きゅ・・・（ルールは？）」
「フッ・・・乗ったか、そうだな・・・。ならばそこの人造人間（女）と組んでこい」
ジェムと組めと言うのかそれほどの余裕があると言うのか・・・。
「きゅ・・・（わかった、ジェム）」
「承知いたしましたマスター、、、」
さて、その後のルールもあるはず。
「形式はバトルロワイアルだが、このデュエルは実質2対1。俺の方が圧倒的に不利。
だからハンデを貰う」
2対1なら仕方ない。
「お前達のLPの半分を、それぞれ俺に渡して貰う」
半分だと！？8000戦ならまだしも4000は正直きついぞ！？
「つまり、お前達のLPは4000。俺のLPは16000でデュエルを開始する」
「・・・二人を同時に相手にすると息巻いた割には、随分と臆病ですね」
「フッ、慎重と言ってもらえるか。別に一人一人相手してもいいぞ？最も、そんな暇がお前達にあればだがな」
「・・・」
何を考えている？いや・・・まさかな・・・同じ魔法生物に会えたと思ったの瞬間これとはな。あの自信たっぷりであのクールな性格、正直あんまり喧嘩したくない相手だ。
すなわち・・・相当な『手練れ』だな。
「・・・（やるしかないようだな）」
「そうですね・・・なら早速始めましょう」
そう言って俺達はディスクを構え、デッキをセットし、手札を5枚にする。
「きゅ・・・（悪いが俺は容赦という文字はないぞ！）」
「ターゲットロックオン！マスターと共闘し、敵を殲滅します、、、」

「「デュエル！！」」



ジェム　LP4000
手札5

百騎兵　LP4000
手札5

マナイバ　LP16000
手札5


「いきます、先攻、、、ドロー！」
ジェム
手札5→6

「手札から「時械巫女」を特殊召喚、、、」
時械巫女　ATK0　☆1

ジェムのデッキは時械神デッキか、敵に回したら厄介だな。
「自身の効果でリリースし、デッキから攻撃力0の「時械神」モンスター1体を手札に加えます、、、尚加えるのは「時械神ザフィオン」、、、カードを3枚伏せてターンを終了」
初っ端から時械巫女とは飛ばしてくるな・・・。
「俺のターン」
マナイバ
手札5→6

「俺は永続魔法『守護神の宝札』を発動。発動コストとして、手札を5枚捨てる。そして、2枚ドロー。以後、俺のターンの通常ドローは2枚になる」
マナイバ
手札0→2

やけにえげつない魔法を使うな・・・増強にしてすごいな・・・。
「一度に二人も相手取るんだ、このぐらい必要だろう？」
「・・・」
「そして、「暴食のオーカス」を召喚」
暴食のオーカス　ATK1800　☆4

「このカードが召喚に成功した時、デッキから悪魔族1体を手札に加えるか墓地へ送る事ができる。俺は「暴君魔術師モラクス」を手札に加える」
何だ？やけに回しが良いデッキだな・・・。
「さらに手札のモラクスを捨てて効果発動。デッキから『ソロモンの記憶』を手札に加える。カードを2枚伏せ、ターンエンド」
「ふきゅ（俺のターン！ドロー！）」
百騎兵
手札5→6

「むきゅ（いくぞ、俺は手札から「美食経典の猟犬ケルベロス」を召喚）」
美食経典の猟犬ケルベロス　ATK2000　☆4

「・・・（魔法カード発動。『同胞の絆』！LPを2000払い、フィールドのモンスターと同じ種族・属性・レベルのモンスターを2体を特殊召喚する。「美食経典の猟犬ケルベロス」は闇属性・悪魔族・レベル4。出てこい、「シュラゲド」、「ヘルウェイ・パトロール」！）」
百騎兵　LP4000→2000
シュラゲド　ATK1700　☆4
ヘルウェイ・パトロール　ATK1600　☆4

「馬鹿な・・・ライフを投げただと・・・！？」
「・・・（さすがマスター・・・次々と尖兵を増やしていきますね）」
「・・・（カードを1枚伏せて、ターン終了）」
1巡目はバトルが行えないのは残念だが、ジェムの時械神に頼らせて貰う。
「ジェムのターン、ドロー、、、」
ジェム
手札3→4

「（ここはできる限り削る！）「時械神サンダイオン」をリリースなしで召喚、、、」
時械神サンダイオン　ATK4000　☆10

「！サンダイオンだと！？」
「バトル、サンダイオンで攻撃、、、」
躊躇なくオーカスを攻撃するも自身の効果により互いに戦闘ダメージが発生せず、バトルフェイズが終了する。
「サンダイオンの効果により、バトルフェイズ終了後に相手プレイヤーに2000のダメージを与えます」
マナイバ　LP16000→14000

「さらにリバースカード、オープン『虚無械アイン』を発動、チェーンにし、『無限械アイン・ソフ』を発動。コストとして『虚無械アイン』を墓地に送ります」
おお・・・えげつねぇ・・・やっぱ強えな時械神。
「ターン終了です」





次回、強力な魔法生物

※タイトルが変わる可能性があります。