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HOME > 遊戯王SS一覧 > 第二十三話・1

第二十三話・1 作:KOUBOU(旧名:光芒)






☆TURN03(ヴィルヘルム)

(相手はあのエヴァ・ジムリア。俺なんかがハナっから敵う相手じゃないのはわかってる。だからって背中は見せたくねえ!)
「俺のターン、ドロー!!……俺は速攻魔法《ヴェイドスの目覚め》を発動!」

《ヴェイドスの目覚め》
速攻魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):デッキから「灰滅の都 オブシディム」1枚を自分か相手のフィールドゾーンに表側表示で置く。その後、相手のフィールドゾーンにカードが存在する場合、デッキからレベル5以上の炎族・闇属性モンスター1体を手札に加える事ができる。このカードの発動後、ターン終了時まで自分は炎族モンスターしかデッキ・EXデッキから特殊召喚できない。

「ほう、いい引きだ。もし相手のフィールドに妨害効果持ちがいなければ逆転の一手となっただろう。だが、それを見逃してやるほど、私は甘くない。ヴェイドスの目覚めにチェーンして琰魔竜 レッド・デーモン・アビスの効果を発動」

チェーン2(エヴァ):琰魔竜 レッド・デーモン・アビス
チェーン1(ヴィルヘルム):ヴェイドスの目覚め

「チェーン2のアビスの効果でヴェイドスの目覚めの効果を無効化させてもらう」
「チェーン1のヴェイドスの目覚めの効果は無効になる」
「……もう打つ手はないだろう。サレンダーならば認めるが?」
「へっ、お断りだ。デュエリストならライフ0で負けたい」
「いい心がけだ」

 そしてヴィルヘルムはそのままターンをエヴァに譲る。そしてエヴァはドローをするだけですぐにバトルフェイズに移行。

「スカーレッド・デーモンでダイレクトアタック!」

スカーレッド・デーモン ATK3000

ヴィルヘルム LP1800→LP0











「すまねえ、やっぱ俺じゃ無理だったわ……」
「そんなことないですよ!! ヴィルヘルムさんは頑張りました!!」
「そうだよ~、那々たちだったら多分後攻ワンキルされてたし~」

 落ち込むヴィルヘルムを暖かく迎える那々とセリーナ。このデュエルが始まる前は同級生とはいえ、男女の違いもあったためある程度壁があったが、OGたちに完膚なきまで叩きのめされる間に絆が生まれたのかチームらしく励ましあえるようになっていた。
 そういった意味ではこの壮行デュエルを行っただけの価値はあるというものだろう。

「……で、白幡さんがエヴァ先輩とデュエルしていたらどうなっていたと思う?」
「勝つ自信は正直ありません。ですが、食らいつくことはできると思います」
「さすがプロデュエリスト。じゃあさ、風花さんのことどう思う?」

 負けてもどこ吹く風、いい意味でいつも通りだった柊人は結衣に尋ねる。自分たちの大将にして間違いなく結衣と同等、もしくはそれ以上のデュエリストといえる遊舞のデュエルがどうなるかが気になっていた。

「わかりません。そのわからないところが彼女の不思議なところですから」
「ねえゆいゆい」
「何ですか?」
「アタシ、別に勝っちゃってもいいんだよね?☆」

 かの名作ゲーム・アニメに登場する弓兵のようないい回しでニヤリと笑みを浮かべて結衣を見つめる遊舞。傲岸不遜な発言のように思えるが遊舞はいつだってこんな感じだ。しかし、緊張するであろうこの局面において、こういった冗談めいた発言ができるのもまた遊舞の凄いところだと結衣は思っていた。

「いいですけど、負けても泣かないでくださいね?」







(さて、いよいよ最後のデュエルだけど……)

 一方、大将を務める遊希はデュエルディスクの動作確認をしながらこのデュエルの前に遊大としたある会話を思い出していた。

「私の相手……彼女が未知のカード【ゲイルアイズ】を使うのよね」
「はい。未知のカードを使うデュエリストではありますが、ポテンシャルは結衣さん以上だと思っています」
「プロデュエリストの結衣を? 随分と買っているのね」
「まあ、近くで見ていますから。もちろん遊希さんにも遊舞さんにも肩入れはしませんよ?」
「そうね。もし彼女を応援したらあなたの命がなかったかもしれないから。それで、別にあの子を倒してしまってもいいんでしょう?」







「話は高海くんから聞いているわ。凄腕かつ未知のカードを使うって」
「えっ、もしかしてアタシって有名人? マジテンション上がるんだけど☆」
「……今時そんなギャル丸出しの子いるのね。話し方はどうでもいいけど、せめていいデュエルをしましょう?」
「そうだね☆ アタシ、頑張るから!」
(……ペースが掴めない。調子が狂うわね)


遊希 LP8000 手札5枚
デッキ:35 メインモンスターゾーン:0 EXゾーン:0 魔法・罠:0 墓地:0 フィールド:0 除外:0 EXデッキ:15(0)
遊舞 LP8000 手札5枚
デッキ:35 メインモンスターゾーン:0 EXゾーン:0 魔法・罠:0 墓地:0 フィールド:0 除外:0 EXデッキ:15(0)


☆TURN01(遊希)

「……ねえ、本当にいいのかしら?」
「なにが?」
「私が先攻で」
「いいですよ☆ アタシのデッキ、後攻の方が得意だからさ!」
(プロのデュエルでも【天盃龍】や【古代の機械】【サイバー流】使いにはよく先攻を譲られるけど……【ゲイルアイズ】ってそういうデッキなの?)
「じゃあこのまま進めるわ。言っておくけど、プロ相手と思ってやるから」
「思う存分、お願いします☆」
(やっぱり調子が狂う……)
「私は《フォトン・デルタウィング》を召喚」

《フォトン・デルタウィング》
効果モンスター
星4/光属性/機械族/攻1800/守 900
(1):このカードが召喚した場合に発動できる。手札・デッキから「フォトン・デルタ・ウィング」1体を守備表示で特殊召喚する。この効果の発動後、ターン終了時まで自分は光属性モンスターしか特殊召喚できない。
(2):自分フィールドに他の「フォトン・デルタ・ウィング」が存在する場合、相手は攻撃宣言できない。

「召喚に成功したデルタウィングの効果を発動するわ」
「チェーンはないよ☆」
(……ここで使わないということは、増殖するGはない。灰流うららと無限泡影、エフェクト・ヴェーラーがあるかもしれないけど)
「デッキから2体目のデルタウィングを守備表示で特殊召喚。この効果の発動後、ターン終了時まで私は光属性モンスターしか特殊召喚できなくなるわ。そして2体のデルタウィングでオーバーレイ! 2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築。エクシーズ召喚。現れなさい、銀河光子竜」

 遊希は銀河眼の光子竜以外では【ギャラクシー】【フォトン】双方に属する珍しいモンスターである銀河光子竜のX召喚に成功する。彼女もよく経験しているが、このデッキの起点となるこのカードの効果を無効にされることがこのデッキの一番の弱点と言える。

「銀河光子竜の効果を発動。オーバーレイユニットを1つ取り除き、デッキから【ギャラクシー】または【フォトン】カード1枚を選んで手札に加えるか墓地に送る」

 銀河光子竜のこの効果に対して遊舞はカードの効果を発動することはなかった。意図的なものでなければ、遊舞の手札には灰流うららや無限泡影の類のカードは存在しないということになる。

(手札誘発の類はなし……かしら?)
「私は《銀河戦士》を手札に加える。そして手札の光属性モンスター、フォトン・ジャンパーを墓地に送って銀河戦士の効果を発動」

《銀河戦士》
効果モンスター
星5/光属性/機械族/攻2000/守 0
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):手札から他の光属性モンスター1体を墓地へ送って発動できる。このカードを手札から守備表示で特殊召喚する。
(2):このカードが特殊召喚した時に発動できる。デッキから「ギャラクシー」モンスター1体を手札に加える。

「このカードを手札から守備表示で特殊召喚。そして特殊召喚に成功した銀河戦士、墓地に送られたフォトン・ジャンパー、フィールドの銀河光子竜の効果を発動」

チェーン3(遊希):銀河光子竜
チェーン2(遊希):フォトン・ジャンパー
チェーン1(遊希):銀河戦士

「チェーン3の銀河光子竜の効果で銀河戦士のレベルを8にするわ」

銀河戦士 星5→星8

「チェーン2のフォトン・ジャンパーの効果でデッキから銀河百式を手札に加える。そしてチェーン1の銀河戦士の効果で銀河の魔導師を手札に加える。そして銀河百式を発動。発動時の効果処理でデッキからフォトン・エンペラーを墓地に送る。そしてデッキから墓地に送られたフォトン・エンペラーの効果を発動。このカードを墓地から守備表示で特殊召喚し、更に光属性モンスターの召喚権を1つ増やす」
「フィールドには2体のレベル8モンスター……ランク8のX召喚だね☆」
「それもできるけど、流石に気が早いわ。せっかくだもの、いいものを見せてあげる。あなただけが持つ【ゲイルアイズ】と同じように、私だけが持つ―――【タキオン】のカードを」

 死に別れた妹を想う気持ちを具現化させた遊希の【ギャラクシー】でも【フォトン】でもない。第3のカード【タキオン】。昔の彼女は、アカデミアに入学する前の彼女は一人だった。しかし、今の彼女は違う。様々な思いを背負いながら、戦場に身を置いている。





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