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第六話・1 作:KOUBOU(旧名:光芒)





 遊大と遊舞のデュエルから数日後。遊大に連れられて遊舞と結衣は学校内のある場所に向かっていた。その場所は一般の生徒でも入ることはできるのだが、場所が場所だけに特定の生徒しか立ち寄らない場所であった。

「失礼します」

 遊大がそう言って部屋のドアを開ける。広々とした部屋には太陽の暖かな光が差し込んでいる。白を基調とした明るい部屋は閑散としていた。

「ここが生徒会室……」
「うっわー! ひろーい!」

 三人がやってきたのはセントラル校の生徒会室だった。今年から正式にデュエル委員になった遊大は主にこの部屋でデュエル委員としての仕事をこなしている。昨年までは遊希をはじめ、遊大の師ともいえる上級生たちがデュエルの腕を磨きつつも生徒たちのために学校生活をよりよいものにするために尽力していたのだ。

「会長や副会長はいないみたいだね。でも誰もいないなんてことは……」
「クク……俺はいるぞ……」

 どこからか響く低めの声。声のした方に三人が視線を向けると、そこには一人の男子生徒がいた。その男子生徒はやや色素の薄目な黒髪に切れ長の瞳、日本人離れした高い鼻が目を引く出で立ちをしていた。

「萩原先輩、いらっしゃってましたか」
「俺は会計担当……生徒会予算のことを考えるために大体ここにいるさ……」
「ええと、こちらの人は生徒会会計の萩原先輩だよ」
「俺は……三年の……萩原 滋(はぎわら しげる)。高海の言う通り……生徒会会計っ……!」

 初見ながらこの先輩は変わり者だ、と思った遊舞と結衣は本能的に滋の妙に間延びする喋り方に触れてはいけないと気がついた。

「その二人が……お前の言っていた……デュエル委員候補……!」
「はい。ベアトリス会長は既にご存知ですが、改めて彼女たちを紹介したいと思いまして」
「ベアトリスは……副会長と……デュエルをしているっ……デュエルフィールドへ行くといい……」
「わかりました。ありがとうございます、萩原先輩」
「礼には及ばないっ……上級生として後輩を導く……! それが先達の役割……!」

 喋り方はともかく、人としてはまともなようだった。滋に別れを告げ、三人は生徒会室を後にした。

「ねえねえ、あのセンパイいつもああなの?」
「うん。いつもああだよ。でもあの人数学の成績は学内一位で全国模試でも全国トップクラス」
「なるほど……会計担当になるだけあるということですね。ところでベアトリスさんは私はよく知っていますが、副会長さんはどんな方なんですか?」
「……正直俺は苦手なんだ。副会長」

 遊大はその人当たりの良さから上級生下級生同級生問わず多くの生徒と交流を持っている。しかし、そんな遊大が一方的に苦手意識を抱いてしまっているのが現・生徒会副会長なのだ。

「遊大センパイにも苦手な人っているんだね! 大丈夫! なんかあったらこのアタシが守ってあげるから!」
「あなたにどうこうできるとは思えませんけどね」
「もうっ! ゆいゆいったらー!」
「ははは……」

 一見いがみ合っているように見える二人であるが、遊大からしてみればまるでじゃれあう二匹の子猫を見ているような感覚を覚えていた。そんなやり取りも余所にデュエルフィールドに着いた三人であるが、デュエルは既に佳境を迎えていた。

「これで終わりですね。《PSYフレームロード・Ω》《フルール・ド・バロネス》《A・O・G リターンゼロ》でダイレクトアタック」

PSYフレームロード・Ω ATK2800
フルール・ド・バロネス ATK3000
A・O・G リターンゼロ ATK3100

「きゃあっ!!」
「私の勝ちですね……あら?」

 大型モンスターの総攻撃によってデュエル相手のライフを0にしたベアトリスはふうと小さく一息をつくと、いつも見せているような済ました笑みを見せる。フランス生まれの令嬢である彼女はその出生に違わぬ美しい容姿と嫋やかな立ち振る舞いをいつだって欠かさない。だからこそ彼女は異国で生まれ育ちながら、セントラル校生徒のトップに立てたのだ。

「ベアトリス会長、お疲れ様です」
「遊大さん。それに結衣さんと風花 遊舞……ですね」
「デュエルの直後に申し訳ありません。以前からお話ししていたデュエル委員の権についてですが」
「……薄々というか、想像はできていましたよ。あなたなら、お二人を推薦されると。私の時もそうでしたから」

 ベアトリスが生徒会メンバーに入ったのは一年前、2年生の時に生徒会の役員になった上級生にして親友、プロデュエリストでもあるエヴァ・ジムリアの推薦があったこそだ。しかし、その推薦だけで入れるほどこの生徒会というものは優しい組織ではない。このデュエルアカデミアという学校において、勉学や体育などの科目以上に物を言うものがあった。

「ですが、この生徒会に入るにあたって実力を示さなければならないのも事実。私もエヴァさんとデュエルをしました。さすがに負けてしまいましたが……」
「……つまり二人の実力を知りたいということですね」
「はい。とはいえ、お二方が強いことはもう知っているんですけどね……」

 そう言って遊大とベアトリスは遊舞と結衣に視線を向ける。そして互いに顔を見合わせた二人のうち、結衣が歩み出る。

「最近の私は遊舞さんに惑わされてばかり……自分でもなんとかしないと思っていました。喝を入れるためにも、私がデュエルをします!」
「結衣さん……では副会長、デュエルの相手をお願いしますね。連戦となりますけど大丈夫ですか?」

 そう言ってベアトリスは副会長をデュエルの相手に指定する。ベアトリスに負けた副会長―――もとい彼女は眼鏡をかけ直した。

「やれやれ、しょうがないなぁ……でも同志であるベアトリスちゃんのためなら人肌も二肌も脱いであげるよ。えっと、自己紹介がまだだったね。副会長の藤吉 碧(ふじよし あおい)だよ。漫研部長にして副会長、そして一人のデュエリストとして! いいデュエルにしようね!」





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ヒラーズ
お久しぶりです!ずっと更新されてなかったから寂しかったです(正直)。
上記3体のモンスターは攻撃力も高ければ、効果もえげつないですからね……。 (2024-02-14 22:28)
KOUBOU(旧名:光芒)
ヒラーズ様
大変ご無沙汰しております。数年ぶりであるにも関わらずこうしてコメントを頂けたこと、とても嬉しく思っております。

ベアトリス生徒会長のデッキは最近強化もあった【ジェネクス】ということもあり、高レベルのSモンスターがたくさん出せるようになっていますね。描写こそないですが、容易にデュエルを支配している様を思い描いて頂ければ幸いです。
(2024-02-16 14:12)

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