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49話 サクラとの別れ…? 作:風鼠
ヒラーズ様の特別企画は現在作成中…
その間のストーリー
アザミ「3日間ありがとうございました」
彩愛「いえ~いいのよ。また合宿したくなったら連絡頂戴ね」
桃「はい~わかりました」
3泊4日の合宿が終了しアザミたち歌舞伎部は支度をし一座の門前に集合し彩愛に見送られる。
一方葵達は、桔梗の呼び出しを受け桔梗の部屋へと集まる
部屋に入ると茜と桔梗が並ぶように座り真剣な表情をしており、葵達は昨日
までの緩んだ気を引き締め順番に座り始める
桔梗「皆様に集まっていただいたのは、来年1月に行われる舞台にて顔みせもかねて舞台に出てもらいます」
「…え…ええぇえ!」
桔梗の一言に葵達は声を上げ顔を見合わせ、期待と不安が表情に現れる
茜「で、その前にそれぞれの役者としての名前…いわいる芸名っていうやつと演じる役、まぁ初めてだから端役だけど役が決まったからその発表をね」
葵「よかったぁ…怒られるんじゃないかとおもいましたよ~」
茜「あはは、ごめんね。でも気が引き締まったでしょ?」
瑞樹「…はい。」
葵達は発表の内容をきき、安心はしたものの歌舞伎役者としての道が本格的に始まることを実感する
桔梗「じゃあ…発表します」
桜木葵
役者名:春風照鈴
担当役:町娘A
静原瑞樹
役者名:清水原風鈴
担当役:町娘B
兎原カンナ
役者名:兎山鈴華
担当役:甘味所の従業員A
神原杏奈
役者名:獅子原鈴音
担当役:町人A
立花詩音
役者名:鈴川詩音
担当役:越後屋の娘A
中山芹
役者名:利根川美鈴
担当役:越後屋の娘B
クロエ
役者名:黒川鈴英
担当役:貿易業者を営む外国人
役者名と担当する役を告げられた葵達はその日から来年1月の舞台に向け、舞や劇の練習を始める。
葵「えへ~♪照鈴か~」
カンナ「春風っていうのも葵ちゃんらしくていいですよね。暖かくて…」
瑞樹「そうね。そういえば全員に鈴って入ってるわね」
杏奈「そうだね。先輩たちの役者名にもそういえば鈴って入ってたっけ」
カンナ「スイレン先輩は鈴原で、茜先輩は市鈴でしたね」
練習が終わり、パジャマに着替えた葵達は役者名と役が決まったことで興奮し、談笑がとまらない
そうしているうちに…
サクラ「やほ~♪葵ちゃんたち、舞台きまったんだって?」
葵「あ~サクラちゃんだ~♪」
サクラが壁をすり抜けながら葵達の部屋へと訪れる。
瑞樹はその声に飛び上がるように逃げ、杏奈の背中の影に隠れ杏奈は苦笑いを浮かべる
葵と芹、クロエたちはお化けであるサクラと舞台のことを話し始める。
その光景を見ていた詩音は今までため込んでいた疑問をサクラに告げる
詩音「あの…サクラちゃん一つ聞いてもいいですか?」
サクラ「いいよ~♪なになに~」
葵「お、詩音ちゃんがめずらしい♪」
普段はあまり自己主張せず周りの意見に流れやすい詩音が発言するとその場の視線が一気に詩音に向けられる
詩音「えと…その…サクラちゃんって地縛霊…なんですよね?」
詩音のその発言にサクラはうなずく
詩音「地縛霊ということは…この一座の関係者なんですか?」
詩音が恥ずかしそうに聞くと…
サクラ「あ、ばれちゃった?わたしね~生前はここにみんなと同じように歌舞伎役者目指して練習してたんだよ♪」
「「「えぇ!?」」」
葵「あ、一人だけ乗り遅れた!…えぇ!」
サクラの意外な発言にその場の全員が驚愕の声を上げる
サクラ「あれ、いってなかったけ?」
葵「しらなかったよ~。何年前にサクラちゃんに死 んじゃったの?」
サクラ「え、それお化けにきいちゃう~?」
その話題になるとサクラは怖い口調になり、瑞樹を筆頭に怖い悲鳴を上げる
葵「あ、6年前っていってたけど、今生きてたら…15歳?ということはスイレン先輩と同期?」
サクラ「うん♪スイレンと同期だよ♪」
瑞樹「そういえば、スイレン先輩の昔の写真に知らない女の子いたけど…」
昔茜先輩に見せてもらったスイレンたちの写真のことを思いだす。
サクラ「…うん、私だよ♪今生きてれば、君たちの先輩なんだな~」
葵「サクラちゃん…」
その言葉で部屋の空気が重くなる。
その空気を感じたサクラは周りを見渡した後、しまったという表情を浮かべる
サクラ「え、え~と…その…皆私の分までいきてね?」
葵「ひく…うん、うん、わかったよぉ」
葵は目をうるませ鼻水を垂らしながらうなずく
それに続くように杏奈や椿たちもうなずく
サクラ「えと…このことはスイレン達には…」
スイレン「…サクラ」
サクラ「ひゃ!え、す、スイレン?!」
何かの用事で部屋を訪れたスイレンがサクラに声をかけるとサクラは飛び上がるほど大きな声をあげ、スイレンを見つめる
スイレン「…茜先輩も…桔梗さんも…皆…サクラが霊になって…ここを漂ってるの…しってた…」
サクラ「な~んだ、それなら声をかけてほしかったなぁ~」
スイレン「…だって…あんなこと…あったから…かなしくて…」
葵「あんなこと?」
スイレン「うん…みんな…あの伝説の謎の少女が舞った…舞台…しってる?」
瑞樹「はい。覚えています。あの時はいい意味で大変の騒ぎになったというか…」
カンナ「私、その舞台見に行ってました。すごくよかったです。」
数年前謎の少女が舞った舞台。名前、年齢一切不明。だがあまりの舞の美しさにこの舞台で一気に女性の歌舞伎役者という需要ができ、業界ではターニングポイントとして、世間では伝説の舞台として評された。
葵「わたし、あの舞台から歌舞伎役者になりたいっておもったんだ~♪」
杏奈「それが…どうかしたんですか?」
スイレン「…その少女が…サクラなの…」
「「えぇ!?」」
サクラ「…」
スイレンが今にも泣きそうな表情でその少女がサクラであることを告げると、桜井外の全員が声をあげ、サクラもスイレンにつられるように涙目になる。
スイレン「サクラ…何が未練かは…私…なんとなく…わかるよ…もっと一緒にいたかったんだよね」
スイレンの問いかけにサクラは涙をながしながらうなずく
スイレン「私たちのこと…心配してくれたんだよね…大丈夫だから…成仏…して…ね?」
サクラ「じょう…ぶつ…っていっても…ヒク…わたし…自分で…できないの…」
スイレンのことばにサクラは両目から大量の涙を流しながら言葉を紡ぐ
スイレン「そう…なの?じゃあ…」
サクラ「ひゃあ!…すいれぇん…」
スイレンは泣きじゃくるサクラの零体を抱くように体勢をかえ、さくらの頭付近の空間をなで始める
スイレン「サクラ…これ…好きだった…」
サクラ「ふえ…すき…スイレンのなでなで…安心する…」
しばらくしているとサクラは自然となくのが終わり、次第に安心した笑顔になる
そうしていると徐々にサクラのカラダが透明になっていく。
葵「ほえ…サクラちゃん…」
サクラ「あ…これ…が成仏?えへ…満足したからかなぁ…スイレンありがと♪茜先輩達によろしくね?」
スイレン「…うん…」
サクラ「じゃあ…わたし…もうすぐいくから…本当にばいばい。みんな♪」
葵「ばいばい、サクラちゃん。ほら瑞樹も」
瑞樹「ば、ばいばい…サクラちゃん」
サクラに手をふり別れの挨拶を交わす葵に促され瑞樹も杏奈の影から除くように顔をだし、別れの挨拶をする
それにつづき、杏奈たちも別れの挨拶をしていく
サクラ「空からみてるからね…じゃあ」
その言葉を最後にサクラは完全に透明になり、部屋に泣き声だけが響く
葵「…いっちゃったね、さくらちゃん」
瑞樹「そうね。天国いけてると…いいけど」
サクラが天国にて幸せに過ごすことを祈る。
スイレン「…じゃあ私…これで…」
詩音「ひく…スイレン先輩…何かようがあってきたんじゃないんですか?」
スイレン「ぁ…そう…今日は…皆と…いっしょに…寝たかったの…」
カンナ「あはは…スイレン先輩らしいマイペースですね」
芹「…ないて…疲れた…眠い」
クロエ「ひく…そうデスね。今日はいろいろありましたから…もうスリープしましょ♪」
杏奈「そう…だね。準備しようか」
皆は目を赤くしながらどこか気持ちよさそうな表情で布団を敷き始める。
十数分後…
葵「(寝れない…)」
スイレン「葵ちゃん…起きてる?」
みんなが寝静まるなか葵は熟睡できず、目をつむっているが寝付けない。そうしていると添い寝しているスイレンが小さい声で話しかけてくる
スイレン「さくらのこと、気になる?」
葵「はい…いないとなんだかおちつかなくて…」
スイレン「わたしも…」
サクラ「呼んだ?」
葵・スイレン「「ひゃあ!」」
葵とスイレンがサクラのことを話し始めると、突如二人の顔の間の床からサクラがすり抜けてくる
杏奈「どうしたの、あお…て!」
瑞樹「もう葵うるさ…て、ひゃああ!」
その叫び声にみんなが目を覚ますと、成仏したはずのさくらの姿に驚きの悲鳴を上げる。
スイレン「…どうして…サクラ…いるの」
サクラ「いや~それがね、さっきの霊界のお偉いさんに呼ばれただけ見たい。偶然ってこわいね♪」
カンナ「奇跡的ですね…」
杏奈「成仏として考えられなかったね。」
サクラ「あ、でもさっきので私、地縛霊から浮遊霊に進化しました♪いえい♪」
葵「それはよかったね♪サクラちゃん」
サクラ「ということで…まだ成仏は先みたい♪これからもよろしくね♪」
芹「…よろしく」
皆はあきれつつも少しほっとした表情に変化する
サクラ「あ、さっき瑞樹ちゃん挨拶してくれたね♪ありがとね、瑞樹ちゃん」
瑞樹「ひゃああぁ!こないで~!」
サクラ「まて~♪」
葵「もう瑞樹は…ほんとサクラちゃん苦手なんだから」
サクラは満面な笑顔を浮かべ、部屋内を逃げ回る瑞樹を追いかけ始め、葵達はその光景に笑い始める
-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-
サクラ「やっと浮遊霊になったよ♪どこへでも行ける~♪ひゅん♪」
優の家
優「ふあ…杏奈と次いつ会おうかなぁ…」
サクラ(この子杏奈ちゃんの知り合いみたい)
葵の家
葵母「ん…もう、あなたは…」
葵父「…いいだろ…今日くらいは」
葵母「~♪」
サクラ(お~…大人の時間…)
瑞樹の家
瑞樹母「ふぅ…今日はあの人もいないし…少しはのんびりできるわ」
サクラ(綺麗な人…私もこんな女性になりたかったなぁ)
カンナの家
カンナ母「ふふ♪あなた、すごくいいわよ♪もっと、もっとしてぇ♪」
カンナ父「う、うん…」
サクラ(すご…これが本番…すごい…)
サクラ「自由ってさいこ~!」
霊1「む…君は一座のところにいる地縛霊じゃないか。どうしてこんなところに?」
サクラ「あ、映画のおじさん!私ね、浮遊霊に進化しました♪」
霊1「ほう、それはよかった。今まで外に出たいといってたものな。どうだ、これから映画にいかないか?」
サクラ「うん♪いく~♪」
数時間後…
霊1「楽しかったなあの映画は」
サクラ「私全然わかんなかった~」
霊1「そ、そうか・・次はもっとわかりやすい映画にしよう」
霊2「あ、さ、サクラタン…ど、どうしてこんなところに」
サクラ「あ、写真好きのおじさん、私浮遊霊になりました♪」
霊2「じゃ、じゃあ、これからいつでも好きな時にあえるんだね、さくらタン」
サクラ「だね♪ねぇ、おじさん写真とって~♪」
霊2「いいよ、サクラタン。かわいいよ、サクラタン、はぁ…はぁ…」
サクラ「~♪」
その間のストーリー
アザミ「3日間ありがとうございました」
彩愛「いえ~いいのよ。また合宿したくなったら連絡頂戴ね」
桃「はい~わかりました」
3泊4日の合宿が終了しアザミたち歌舞伎部は支度をし一座の門前に集合し彩愛に見送られる。
一方葵達は、桔梗の呼び出しを受け桔梗の部屋へと集まる
部屋に入ると茜と桔梗が並ぶように座り真剣な表情をしており、葵達は昨日
までの緩んだ気を引き締め順番に座り始める
桔梗「皆様に集まっていただいたのは、来年1月に行われる舞台にて顔みせもかねて舞台に出てもらいます」
「…え…ええぇえ!」
桔梗の一言に葵達は声を上げ顔を見合わせ、期待と不安が表情に現れる
茜「で、その前にそれぞれの役者としての名前…いわいる芸名っていうやつと演じる役、まぁ初めてだから端役だけど役が決まったからその発表をね」
葵「よかったぁ…怒られるんじゃないかとおもいましたよ~」
茜「あはは、ごめんね。でも気が引き締まったでしょ?」
瑞樹「…はい。」
葵達は発表の内容をきき、安心はしたものの歌舞伎役者としての道が本格的に始まることを実感する
桔梗「じゃあ…発表します」
桜木葵
役者名:春風照鈴
担当役:町娘A
静原瑞樹
役者名:清水原風鈴
担当役:町娘B
兎原カンナ
役者名:兎山鈴華
担当役:甘味所の従業員A
神原杏奈
役者名:獅子原鈴音
担当役:町人A
立花詩音
役者名:鈴川詩音
担当役:越後屋の娘A
中山芹
役者名:利根川美鈴
担当役:越後屋の娘B
クロエ
役者名:黒川鈴英
担当役:貿易業者を営む外国人
役者名と担当する役を告げられた葵達はその日から来年1月の舞台に向け、舞や劇の練習を始める。
葵「えへ~♪照鈴か~」
カンナ「春風っていうのも葵ちゃんらしくていいですよね。暖かくて…」
瑞樹「そうね。そういえば全員に鈴って入ってるわね」
杏奈「そうだね。先輩たちの役者名にもそういえば鈴って入ってたっけ」
カンナ「スイレン先輩は鈴原で、茜先輩は市鈴でしたね」
練習が終わり、パジャマに着替えた葵達は役者名と役が決まったことで興奮し、談笑がとまらない
そうしているうちに…
サクラ「やほ~♪葵ちゃんたち、舞台きまったんだって?」
葵「あ~サクラちゃんだ~♪」
サクラが壁をすり抜けながら葵達の部屋へと訪れる。
瑞樹はその声に飛び上がるように逃げ、杏奈の背中の影に隠れ杏奈は苦笑いを浮かべる
葵と芹、クロエたちはお化けであるサクラと舞台のことを話し始める。
その光景を見ていた詩音は今までため込んでいた疑問をサクラに告げる
詩音「あの…サクラちゃん一つ聞いてもいいですか?」
サクラ「いいよ~♪なになに~」
葵「お、詩音ちゃんがめずらしい♪」
普段はあまり自己主張せず周りの意見に流れやすい詩音が発言するとその場の視線が一気に詩音に向けられる
詩音「えと…その…サクラちゃんって地縛霊…なんですよね?」
詩音のその発言にサクラはうなずく
詩音「地縛霊ということは…この一座の関係者なんですか?」
詩音が恥ずかしそうに聞くと…
サクラ「あ、ばれちゃった?わたしね~生前はここにみんなと同じように歌舞伎役者目指して練習してたんだよ♪」
「「「えぇ!?」」」
葵「あ、一人だけ乗り遅れた!…えぇ!」
サクラの意外な発言にその場の全員が驚愕の声を上げる
サクラ「あれ、いってなかったけ?」
葵「しらなかったよ~。何年前にサクラちゃんに死 んじゃったの?」
サクラ「え、それお化けにきいちゃう~?」
その話題になるとサクラは怖い口調になり、瑞樹を筆頭に怖い悲鳴を上げる
葵「あ、6年前っていってたけど、今生きてたら…15歳?ということはスイレン先輩と同期?」
サクラ「うん♪スイレンと同期だよ♪」
瑞樹「そういえば、スイレン先輩の昔の写真に知らない女の子いたけど…」
昔茜先輩に見せてもらったスイレンたちの写真のことを思いだす。
サクラ「…うん、私だよ♪今生きてれば、君たちの先輩なんだな~」
葵「サクラちゃん…」
その言葉で部屋の空気が重くなる。
その空気を感じたサクラは周りを見渡した後、しまったという表情を浮かべる
サクラ「え、え~と…その…皆私の分までいきてね?」
葵「ひく…うん、うん、わかったよぉ」
葵は目をうるませ鼻水を垂らしながらうなずく
それに続くように杏奈や椿たちもうなずく
サクラ「えと…このことはスイレン達には…」
スイレン「…サクラ」
サクラ「ひゃ!え、す、スイレン?!」
何かの用事で部屋を訪れたスイレンがサクラに声をかけるとサクラは飛び上がるほど大きな声をあげ、スイレンを見つめる
スイレン「…茜先輩も…桔梗さんも…皆…サクラが霊になって…ここを漂ってるの…しってた…」
サクラ「な~んだ、それなら声をかけてほしかったなぁ~」
スイレン「…だって…あんなこと…あったから…かなしくて…」
葵「あんなこと?」
スイレン「うん…みんな…あの伝説の謎の少女が舞った…舞台…しってる?」
瑞樹「はい。覚えています。あの時はいい意味で大変の騒ぎになったというか…」
カンナ「私、その舞台見に行ってました。すごくよかったです。」
数年前謎の少女が舞った舞台。名前、年齢一切不明。だがあまりの舞の美しさにこの舞台で一気に女性の歌舞伎役者という需要ができ、業界ではターニングポイントとして、世間では伝説の舞台として評された。
葵「わたし、あの舞台から歌舞伎役者になりたいっておもったんだ~♪」
杏奈「それが…どうかしたんですか?」
スイレン「…その少女が…サクラなの…」
「「えぇ!?」」
サクラ「…」
スイレンが今にも泣きそうな表情でその少女がサクラであることを告げると、桜井外の全員が声をあげ、サクラもスイレンにつられるように涙目になる。
スイレン「サクラ…何が未練かは…私…なんとなく…わかるよ…もっと一緒にいたかったんだよね」
スイレンの問いかけにサクラは涙をながしながらうなずく
スイレン「私たちのこと…心配してくれたんだよね…大丈夫だから…成仏…して…ね?」
サクラ「じょう…ぶつ…っていっても…ヒク…わたし…自分で…できないの…」
スイレンのことばにサクラは両目から大量の涙を流しながら言葉を紡ぐ
スイレン「そう…なの?じゃあ…」
サクラ「ひゃあ!…すいれぇん…」
スイレンは泣きじゃくるサクラの零体を抱くように体勢をかえ、さくらの頭付近の空間をなで始める
スイレン「サクラ…これ…好きだった…」
サクラ「ふえ…すき…スイレンのなでなで…安心する…」
しばらくしているとサクラは自然となくのが終わり、次第に安心した笑顔になる
そうしていると徐々にサクラのカラダが透明になっていく。
葵「ほえ…サクラちゃん…」
サクラ「あ…これ…が成仏?えへ…満足したからかなぁ…スイレンありがと♪茜先輩達によろしくね?」
スイレン「…うん…」
サクラ「じゃあ…わたし…もうすぐいくから…本当にばいばい。みんな♪」
葵「ばいばい、サクラちゃん。ほら瑞樹も」
瑞樹「ば、ばいばい…サクラちゃん」
サクラに手をふり別れの挨拶を交わす葵に促され瑞樹も杏奈の影から除くように顔をだし、別れの挨拶をする
それにつづき、杏奈たちも別れの挨拶をしていく
サクラ「空からみてるからね…じゃあ」
その言葉を最後にサクラは完全に透明になり、部屋に泣き声だけが響く
葵「…いっちゃったね、さくらちゃん」
瑞樹「そうね。天国いけてると…いいけど」
サクラが天国にて幸せに過ごすことを祈る。
スイレン「…じゃあ私…これで…」
詩音「ひく…スイレン先輩…何かようがあってきたんじゃないんですか?」
スイレン「ぁ…そう…今日は…皆と…いっしょに…寝たかったの…」
カンナ「あはは…スイレン先輩らしいマイペースですね」
芹「…ないて…疲れた…眠い」
クロエ「ひく…そうデスね。今日はいろいろありましたから…もうスリープしましょ♪」
杏奈「そう…だね。準備しようか」
皆は目を赤くしながらどこか気持ちよさそうな表情で布団を敷き始める。
十数分後…
葵「(寝れない…)」
スイレン「葵ちゃん…起きてる?」
みんなが寝静まるなか葵は熟睡できず、目をつむっているが寝付けない。そうしていると添い寝しているスイレンが小さい声で話しかけてくる
スイレン「さくらのこと、気になる?」
葵「はい…いないとなんだかおちつかなくて…」
スイレン「わたしも…」
サクラ「呼んだ?」
葵・スイレン「「ひゃあ!」」
葵とスイレンがサクラのことを話し始めると、突如二人の顔の間の床からサクラがすり抜けてくる
杏奈「どうしたの、あお…て!」
瑞樹「もう葵うるさ…て、ひゃああ!」
その叫び声にみんなが目を覚ますと、成仏したはずのさくらの姿に驚きの悲鳴を上げる。
スイレン「…どうして…サクラ…いるの」
サクラ「いや~それがね、さっきの霊界のお偉いさんに呼ばれただけ見たい。偶然ってこわいね♪」
カンナ「奇跡的ですね…」
杏奈「成仏として考えられなかったね。」
サクラ「あ、でもさっきので私、地縛霊から浮遊霊に進化しました♪いえい♪」
葵「それはよかったね♪サクラちゃん」
サクラ「ということで…まだ成仏は先みたい♪これからもよろしくね♪」
芹「…よろしく」
皆はあきれつつも少しほっとした表情に変化する
サクラ「あ、さっき瑞樹ちゃん挨拶してくれたね♪ありがとね、瑞樹ちゃん」
瑞樹「ひゃああぁ!こないで~!」
サクラ「まて~♪」
葵「もう瑞樹は…ほんとサクラちゃん苦手なんだから」
サクラは満面な笑顔を浮かべ、部屋内を逃げ回る瑞樹を追いかけ始め、葵達はその光景に笑い始める
-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-
サクラ「やっと浮遊霊になったよ♪どこへでも行ける~♪ひゅん♪」
優の家
優「ふあ…杏奈と次いつ会おうかなぁ…」
サクラ(この子杏奈ちゃんの知り合いみたい)
葵の家
葵母「ん…もう、あなたは…」
葵父「…いいだろ…今日くらいは」
葵母「~♪」
サクラ(お~…大人の時間…)
瑞樹の家
瑞樹母「ふぅ…今日はあの人もいないし…少しはのんびりできるわ」
サクラ(綺麗な人…私もこんな女性になりたかったなぁ)
カンナの家
カンナ母「ふふ♪あなた、すごくいいわよ♪もっと、もっとしてぇ♪」
カンナ父「う、うん…」
サクラ(すご…これが本番…すごい…)
サクラ「自由ってさいこ~!」
霊1「む…君は一座のところにいる地縛霊じゃないか。どうしてこんなところに?」
サクラ「あ、映画のおじさん!私ね、浮遊霊に進化しました♪」
霊1「ほう、それはよかった。今まで外に出たいといってたものな。どうだ、これから映画にいかないか?」
サクラ「うん♪いく~♪」
数時間後…
霊1「楽しかったなあの映画は」
サクラ「私全然わかんなかった~」
霊1「そ、そうか・・次はもっとわかりやすい映画にしよう」
霊2「あ、さ、サクラタン…ど、どうしてこんなところに」
サクラ「あ、写真好きのおじさん、私浮遊霊になりました♪」
霊2「じゃ、じゃあ、これからいつでも好きな時にあえるんだね、さくらタン」
サクラ「だね♪ねぇ、おじさん写真とって~♪」
霊2「いいよ、サクラタン。かわいいよ、サクラタン、はぁ…はぁ…」
サクラ「~♪」
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139 | 第23話未知との交流 | 1247 | 4 | 2016-06-04 | - | |
99 | 第24話大型連休開始1日目 | 1205 | 4 | 2016-06-12 | - | |
92 | 第25話大型連休2日目 | 1078 | 2 | 2016-06-19 | - | |
103 | side03瑞樹と杏奈 | 1216 | 2 | 2016-06-26 | - | |
158 | 第26話:大型連休3日目 | 1308 | 4 | 2016-07-03 | - | |
132 | 第27話:大型連休4日目 | 1086 | 4 | 2016-07-17 | - | |
95 | seid04:カンナの休日 | 1315 | 2 | 2016-07-24 | - | |
137 | 第28話:大型連休5日目 | 1173 | 7 | 2016-08-14 | - | |
159 | 第29話:大型連休6日目 | 1013 | 2 | 2016-09-18 | - | |
104 | EX03:お祭り企画!? | 1107 | 5 | 2016-09-18 | - | |
98 | EX04:お祭り企画前座 | 1068 | 4 | 2016-09-25 | - | |
119 | EX05:特盛親子丼! | 1242 | 4 | 2016-09-25 | - | |
128 | EX06:瑞樹のお仕置き | 1148 | 2 | 2016-09-30 | - | |
132 | EX07:ぞうさん付杏奈ちゃん | 1087 | 2 | 2016-10-02 | - | |
118 | EX08:楓の行動力と代償 | 1040 | 0 | 2016-10-02 | - | |
136 | EX09:カンナ家へ潜入?! | 1095 | 2 | 2016-10-08 | - | |
98 | 第30話:葵と瑞樹の昔話 | 934 | 0 | 2016-11-06 | - | |
146 | 第31話大型連休最後の日 | 1145 | 6 | 2016-11-17 | - | |
137 | 第32話芹と詩音と時々未知 | 997 | 2 | 2017-02-08 | - | |
198 | 第33話:初めての中間テスト | 946 | 0 | 2017-05-10 | - | |
158 | 第34話:中間テスト② | 940 | 0 | 2017-05-17 | - | |
162 | 第35話中間テストと報告 | 1173 | 2 | 2017-06-04 | - | |
159 | 第36話伝説の黒猫? | 1079 | 0 | 2017-08-17 | - | |
149 | 第37話バナナ料理 | 758 | 0 | 2017-08-20 | - | |
156 | 第38話 兼部 | 947 | 0 | 2017-08-26 | - | |
139 | 第39話 夏休み | 982 | 2 | 2017-08-31 | - | |
142 | EX12:第1回人気投票結果発表 | 949 | 2 | 2017-09-01 | - | |
136 | EX13:瑞樹と2人の交わり | 1005 | 2 | 2017-09-03 | - | |
172 | EX14:葵とスイレンと | 963 | 2 | 2017-09-06 | - | |
132 | 第41話慰安旅行2日目 | 1103 | 4 | 2017-10-15 | - | |
148 | 第42話慰安旅行3日目 | 1012 | 0 | 2017-11-05 | - | |
110 | side04:ホテルの部屋では・・・ | 1148 | 0 | 2017-11-16 | - | |
133 | 2018_新年のご挨拶 | 884 | 0 | 2018-01-01 | - | |
133 | 第43話慰安旅行4日目 | 1084 | 0 | 2018-05-06 | - | |
67 | 第44話慰安旅行終盤まで。(おまけあり) | 862 | 2 | 2018-09-27 | - | |
111 | 第45話 杏奈の誕生日 | 1023 | 2 | 2018-10-05 | - | |
125 | 第46話歌舞姫部の合宿1話 | 886 | 2 | 2018-10-06 | - | |
113 | 47話 合宿2日目+特別企画?! | 877 | 10 | 2018-10-07 | - | |
106 | 48話 歌舞伎部合宿3日目‐進展 | 839 | 2 | 2018-10-11 | - | |
107 | 特別企画①_旅行 | 794 | 2 | 2018-10-14 | - | |
78 | 49話 サクラとの別れ…? | 770 | 2 | 2018-10-14 | - | |
73 | 特別企画②たった1日のサバイバル | 678 | 2 | 2018-10-21 | - | |
109 | 第50話 お見舞い | 845 | 2 | 2018-10-25 | - | |
149 | 特別企画③ 昔の姉 | 892 | 2 | 2018-10-31 | - | |
77 | 第51話 瑞樹とカンナの誕生日 | 1069 | 2 | 2019-01-27 | - | |
114 | 最終回 新たな春の風 | 872 | 4 | 2019-03-03 | - | |
135 | 番外編 葵×明日人 お正月の一幕 | 884 | 0 | 2019-03-14 | - | |
93 | 【番外編】葵×実 | 624 | 0 | 2019-04-14 | - | |
67 | 【番外編】杏奈と優のデート | 760 | 0 | 2019-05-07 | - | |
90 | 【番外編】カンナ*芹*詩音 | 886 | 0 | 2019-05-12 | - | |
80 | 【番外編】スイレン*椿 夜の巡回 | 708 | 0 | 2019-05-16 | - | |
97 | 【番外】杏奈*アザミ | 613 | 0 | 2019-05-18 | - | |
91 | 【番外編】定期的カップリング募集 | 904 | 13 | 2019-05-18 | - | |
161 | 【番外コラボ】 影薄の優等生 | 871 | 2 | 2019-05-26 | - | |
65 | 【番外コラボ】 タイムイズミステリアス | 582 | 2 | 2019-08-29 | - | |
76 | 【番外コラボ】錬金術師 | 724 | 2 | 2019-09-10 | - | |
52 | 【番外コラボ】5人のオカルト騒ぎ | 594 | 2 | 2019-09-25 | - | |
65 | 【番外コラボ】母性の女神? | 684 | 2 | 2019-09-26 | - | |
75 | 【番外コラボ】恋する追跡者 | 962 | 2 | 2019-09-27 | - |
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幽霊ってそんな風にランクアップするのか…。準レギュラーとはいえども永久離脱は寂しいですもんね。葵家とカンナ家、弟妹が出来るのでは? (2018-10-15 00:43)
葵とカンナにきっと家族がふえます(
(2018-10-15 07:40)