第58話限界のその先へ　作：こんにゃく

ダイヤ「…」

通「全身が水晶で出来た…竜…！！」

ステラアイズ「ゴァァァ！！」

ダイヤ「ぐっ！？」ｶﾞｸｯ

ダイヤ（思った以上にこのモンスターを扱うことは難しいようだな…）

ダイヤ「だが…ここで倒れるわけにはいかん！！」ﾊﾞｯ

ダイヤ「星眼の水晶竜（ステラアイズ・クリスタル・ドラゴン）のモンスター効果発動！『１ターンに１度相手フィールドの表側表示のカードの効果を全て無効にし…無効にしたカードの枚数×500ポイント…攻撃力をアップする！！』」

ダイヤ「ダイクロイック・プリズム！！」

ステラアイズから発せられた光はフィールドの様々なクリスタルに反射しノブナガ達を照らす

ノブナガ
攻撃力4400➡2600

ヒデヨシ
攻撃力3500➡3000

ステラアイズ
攻撃力2800➡4300

通「何だと！！？」

一騎「攻撃力…4300…！？」

通「くっ…ノブナガそしてヒデヨシの効果を無効にされた事により装備カードは全て墓地に送られる」

ダイヤ「それだけではない！ステラアイズは『フィールドのカードの効果を無効にしたターン…無効にしたカードの枚数だけ相手フィールドのモンスターとするバトルする事ができる！！』」

ダイヤ「今回無効に出来たカードの枚数はノブナガの効果…ヒデヨシの効果…ヒデヨシに装備されていた装備魔法１枚…よって3回の攻撃が可能だ！！」

一騎「攻撃力4300の3回攻撃！！？」

ダイヤ「ゆけ！！ステラアイズ！！」

ダイヤ「星流のスターブルーム！！！」

半透明の体が光に溶け襲いかかる

それはまるで生きる流星

通「っ！！罠発動！！『龍刃の仁王立ち』！！」

通「このカードは『自分フィールドの龍刃武将の破壊をこのターン無効にし…戦闘によるダメージを半分する』！！」

ダイヤ「だがダメージは受けてもらうぞ！！通！！！」

ﾋﾞｭｧｧｧ!!

突風と熱が飛び交う

ダイヤ「まずはノブナガ！！！」

ブッピガン！！

ステラアイズ
攻撃力4300
⬇
ノブナガ
攻撃力2600

通「うぐぅぅ…うぁぁぁ！！！」ﾌﾞﾜｯ
ライフ3300➡2450

ダイヤ「そして…ヒデヨシ！！」

ﾌﾞﾜﾝ!!!

ステラアイズ
攻撃力4300
⬇
ヒデヨシ
攻撃力3000

通「うぐぅぅぅ！！！」ﾊﾞｯ
ライフ2450➡1800

ダイヤ「止めにもう一撃！！通のノブナガに攻撃！！」

ダイヤ「星流のスター ブルーム！！」

ｽﾞｶﾞｶﾞｶﾞ!!!

通「ぐっ…！ぐぁぁぁ！！！」ﾌﾞﾜｯ
ライフ1800➡950

通「ｶﾞﾊｯ！！」ﾄﾞｻｯ

通は数十メートル以上吹き飛ばされ倒れる

通「ぐ…うぅ…」

猛烈な爆風がおこる…その威力はクリスタルの洞窟を揺るがし至るところが破損する

ダイヤ「通…！！」

一騎「っ…なんていう威力だ…！」

通「…いっつ…ははっ…すげぇな…たく…こんな隠し弾持ってるなんてよ…」

ダイヤ「っ…通…無事か…？」

通「当たり前だ！俺がこの程度の攻撃で怯むかよ…」

通「それに…言ったろ？全部受け止めるって…お前がどんな選択をしようが俺は受け止めるって決めたんだ…だからよ…ダイヤ」

通「お前はお前を信じろ」

ダイヤ「っ」

…

ダイヤ幼少期

ダイヤ『えい！えい！！』

キルヴィス『鍛練か…良い素振りだ』

ダイヤは自信よりも大きな木刀を振っていた

ダイヤ『キルヴィス！私は強くなるって決めたんだ！』

キルヴィス『強くなる？』

ダイヤ『うん！お姉さまも妹も…ううん家族を守れるくらい強くなるの！！』

キルヴィス『ほう…強く…か』

ダイヤ『うん！！』

キルヴィス『…コレット…人の強さとは何だと思う』

ダイヤ『？』

キルヴィス『まだ…分からないか…いつか大きくなった時きっと分かるだろう…その時君はきっともっと強くなれる』

ダイヤ『えぇ～今すぐ強くなりたいの！』

キルヴィス『はっはっは！人はすぐには強くなれんよ』

ダイヤ『うぅ～…あっそうだ！キルヴィスって強いでしょ！？私とデュエルしてよ！』

キルヴィス『俺と？…うーん…あっヴァイス！ちょうど良いところに…』

ヴァイス『面倒を俺に押し付けんじゃねぇ！！』

ダイヤ『えぇ～ヴァイスは弱いから良いよ～』

ヴァイス『なっ！？このガキ！？』

キルヴィス『あっはっは！そうかそうか…それじゃあ仕方ないな』

ダイヤ『わーい！』

ヴァイス『キルヴィスてめぇ…わざとだろう』

キルヴィス『さぁ？なんのことか』

…

ダイヤ（私は何度やってもキルヴィスに勝つことはできなかった）

ダイヤ（それは幼い私にとって幼いから勝てなかった…そう思っていた）

…

ダイヤ『えっ！？お姉さま優勝したの！！？』

ハート『そうともさ！どうだ！』ｴｯﾍﾝ

クローバー『すごーい！』ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

スペード『それも…大人…プロデュエリストの大会で…ですわよね？』

ハート『うん！すっごい強かったけど…あたしはあたしを信じて勝ち進めたよ！』

ダイヤ『すごい…すごいよ！お姉さま！！』

ハート『え？あ///そう？///』ﾃﾚﾃﾚ

ダイヤ『私も強くなる！！よーし！また修業だ！！』ﾊﾞｯ

ジェイド『うおっ！』

レイナ『わっ！コレットちゃん？』

スペード『あらあら…まったくコレットは…』

ジェイド『なんだったんだあいつ…』

レイナ『凄い勢いだったね』

スペード『いつもの修業ですわよ…なんでもお姉さまがプロのデュエル大会で優勝したらしいですの』

ジェイド『なるほど…それで…』

…

ダイヤ（私はいつだって強くなりたかった）

ダイヤ（強くなるために時間を…自由を割いてきた…だが）

ダイヤ（いくらやってもキルヴィスはおろかお姉さま達を倒すことさえ出来なかった）

…

ダイヤ『やれ！！ファルシオン！』

シンクリス兵士A『ぐわぁ！！』
ライフ0

シンクリス兵士達『おぉ！』

シンクリス兵士B『流石はコレット様だ』

シンクリス兵士Ｃ『ああ…本当にお強く美しい』

シンクリス兵士A『えっへへ負けましたよコレット様』

ダイヤ『何故負けたのかわかるか？』

シンクリス兵士A『え？』

ダイヤ『…それはお前のデュエルが一歩引いたデュエルだからだ』

シンクリス兵士A『はぁ…』

ダイヤ『貴様も男ならばもっと胸を張り一歩踏み出してみよ！！』

シンクリス兵士B『なるほど…それがコレット様の強さの理由なのか！！』

シンクリス兵士Ｃ『勉強になります！！』

ダイヤ『…強さの理由…か』

…

ダイヤ「私にとって家族とはかけがえのない存在だ…それは変えられない」

ダイヤ「変わらない…そしてお前と言う目標を越え…私は父を…助け出す」

ダイヤ「それが今の私なのだ！！」

通「…本当にお前は優しい奴だよ…」

ダイヤ「私はカードを２枚セットしてターンを終了する！この瞬間ステラアイズの攻撃力は元に戻る！」
手札0

ステラアイズ
攻撃力2800

通「俺のターン！！」
手札1

通（ダイヤの気持ちは痛いほど伝わった…アイツがどれだけ家族を思ってきたのか…）

通（そして…その思いのためにどれだけの物を捨ててきたのか…）

通「だが…俺だって…ダイヤを思う気持ちは…それくらいにある！！」

ダイヤ「！」

一騎（…だけど）

一騎（ステラアイズ…どうやってアイツを越えるか…）

一騎（ステラアイズの攻撃力は2800…攻撃力3000のヒデヨシで攻撃すれば破壊はできるけど…）

一騎（ダイヤのフィールドには伏せカードが2枚…この攻撃が通るか…）

通「俺とお前は…この半年…ずっと一緒に居たんだ…」

通「だから…俺はお前に…こんなことはさせねぇし…お前だって必ず俺達の元に戻ってもらう！！」

通「その為に俺は今ここで立っているんだ！！」

ダイヤ「…私はどんな犠牲を払っても父を救う！！これは私達姉妹で成し遂げると決めたのだ！！」

通「お前達だけで解決しようとしなくて良いんだよ！！お前には…俺がいる！！」

ダイヤ「！！」

通「俺は必ず…お前を救う！！」

すると…通にも瞳に力が宿る

爆風と紅い光が通から発せられる

一騎「なっ！？これは…！！？」

通「俺は…！！手札の『龍刃武将 旋風のシゲマサ』の効果を発動！」

通「このカードは『このカードを墓地に送りフィールドの龍刃武将１体を選択しそのレベルを4つまで下げる事ができる！』」

通「俺はヒデヨシのレベルを3つ下げる！！」

ヒデヨシ
レベル8➡5

ダイヤ「な…何をする気だ…」

通「俺は…レベル5の龍刃武将ヒデヨシとランク5の龍刃武将ノブナガでオーバーレイ！！」

一騎「え！？」

通「龍刃！！戦場に降り立つ竜の王！その叡知と力を振りかざし、全ての戦を終息せよ！！」

通「クロスエクシーズ召喚！！ランク5！！『龍刃武将 覇竜王イエヤス』！！」

イエヤス
ランク5/炎属性/ドラゴン族/エクシーズ
攻撃力2700

炎を纏う鎧を身につけ身の丈よりも大きな剣をもつ竜

ダイヤ「エクシーズを使った…エクシーズ召喚…だと…！？」

通「イエヤスは…『ランク5のモンスターとレベル5のモンスターを素材とした時のみエクシーズ召喚ができるモンスター』だ」

ダイヤ「そ…そんな事が…」

一騎「す…すげぇ…すげぇよ通！！」

通「イエヤスの効果を発動！『オーバーレイユニットを1つ使い、デッキからモンスター１体を選択しこのカードに装備するそしてそのモンスターの攻撃力分…このモンスターの攻撃力をアップする』！」

通「俺はデッキから『龍刃武将 霧狸のタケチヨ』をイエヤスに装備する！」

通「これでタケチヨの攻撃力1400ポイント…イエヤスの攻撃力をアップさせる！」

イエヤス
攻撃力4100

通「バトルだ！！龍刃武将 覇竜王イエヤスでステラアイズ・クリスタル・ドラゴンを攻撃する！！」

通「龍刃千撃！！！」

ダイヤ「罠発動！『クリスタル・コクーン』！」

ダイヤ「このカードは『ステラアイズ・クリスタル・ドラゴンを守備表示にすることで戦闘での破壊を無効にする』」

ステラアイズは召喚された時のように翼をとじクリスタルの塊のようになる

ステラアイズ
守備力2300

通「まだだ！！装備されているタケチヨの効果発動！『装備モンスターは１ターンに2度！攻撃することができる』！！」

通「もう一度攻撃だ！！イエヤス！！」

ｽﾞｶﾞｶﾞｶﾞ!!!

イエヤス
攻撃力4100
⬇
ステラアイズ
守備力2300

ｽﾞｶﾞｧｧﾝ!!

一騎「よし！ステラアイズが破壊された！」

ダイヤ「…」

通「…俺はこれでターンエンドだ」

ダイヤ「…私は分かったのだ…本当の強さと言うものを」

ダイヤ「それは…通…お前のお陰で見つけることが出来たのだ」

通「俺の…？」

ダイヤ「そうだ…お前の…お前の心が私に答えをくれたのだ」

ダイヤ「本当の強さ…それは自分を…自分自身を信じ抜くこと」

ダイヤ「どんな思いも全て自分自身を信じ抜くことでどんな困難をも乗り越え何かを守ることができる」

ダイヤ「それを教えてくれたのはお前だ」

通「俺は…別に…」

ダイヤ「謙遜をすることはない…そして私は…その信念を持ってしてこのターンで全てを終わらせる！！」

ダイヤ「私のターン！！！」
手札1

ダイヤ「永続罠！！『クリスタル・リボーン』！！」

ダイヤ「『自分の墓地のクリスタルと名前のつくモンスター１体を選択し特殊召喚する』現れよ！ステラアイズ！！」

ステラアイズ・クリスタル・ドラゴン
攻撃力2800

ダイヤ「そして…『蘇生したステラアイズは攻撃力が500ポイントアップする！』」

ステラアイズ
攻撃力3300

ダイヤ「さらに！ステラアイズの効果発動！１ターンに１度！相手フィールドの今ある表側表示のカードの効果をエンドフェイズまで全て無効にする！！」

ダイヤ「ダイクロイック・プリズム！！」

イエヤスの炎の鎧が吹き飛ぶ

通「くっ！！」

イエヤス
攻撃力2700

ダイヤ「そして無効にした枚数だけ攻撃力が500ポイントアップしこのターンステラアイズの攻撃回数を増やす！！」

ダイヤ「無効にした枚数は合計で2枚！！よってこのターン2回の攻撃が可能だ！！」

ステラアイズ
攻撃力3300➡4300

ダイヤ「ゆけ！！ステラアイズ！イエヤスに攻撃！！星流のスターブルーム！！！」

一騎「まずい…このまま通がダメージを受けたら…！！」

流星となったステラアイズは一撃でイエヤスを粉砕する

通「イエヤスの効果を発動！！『このカードが戦闘で墓地に送られたターン！！戦闘、効果によるダメージを無効にする』」

ｽﾞｶﾞｧｧﾝ!!

通「ぐぁぁぁ！！！」ﾌﾞﾜｯ

効果でダメージを無効にしたものよ爆風により通は吹き飛ばされる

ダイヤ「くっ！！まだそんな効果を残していたとは…！！」

通「それだけじゃない…イエヤスは破壊された時『墓地から龍刃武将エクシーズモンスター１体を特殊召喚できる』」

通「俺は…ノブナガを特殊召喚する！！」

ノブナガ
攻撃力2600

ダイヤ「それがどうしたと言うのだ！！ステラアイズはこのターンもう一度攻撃が可能…いくらダメージが通らなくとも破壊はさせてもらうぞ！！」

ダイヤ「ゆけ！！星流のスターブルーム！！」

通「ここで！！墓地の旋風のシゲマサの効果を発動！！」

ダイヤ「なんだと！！？」

通「『墓地のこのカードを除外し！フィールドの龍刃武将の戦闘による破壊を無効にする！！』」

ｽﾞｶﾞｶﾞｶﾞ!!!

ダイヤ「イエヤスの時は効果を使うためにわざと破壊させたのか…！！」

通「これでノブナガは破壊されねぇ！！」

ダイヤ「っ！！私はカードを１枚セットしてターンエンド」
手札0

ステラアイズ
攻撃力2800

一騎（この次のターン…通が決められなければ…確実に負ける…）

通「この勝負…俺は負けねぇ…！！勝って…この先もずっと俺とデュエルをするんだ！！」

ダイヤ「通…」

通「いくぜ…俺のターン！！」
手札1

ダイヤ「通…お前は強い…」

通「俺は手札から『龍刃武将 鉄鎖のクラマサ』を召喚！！」

鉄鎖のクラマサ
レベル4/炎属性/ドラゴン族
攻撃力1300

通「そして鉄鎖のクラマサの効果発動！！『フィールドの龍刃武将モンスター１体に装備カードとして装備する』！！」

ダイヤ「だが…」

通「装備したノブナガは攻撃力が1300ポイントアップする！！」

ノブナガ
攻撃力2600➡3900

通「ゆけ！！ノブナガ！！ステラアイズ・クリスタル・ドラゴンを攻撃！！」

通「クラマサブレイドォォ！！」

ノブナガ
攻撃力3900
⬇
ステラアイズ
攻撃力2800

ダイヤ「このデュエル…私が勝つ！！！」

ダイヤ「永続罠発動『越えるべき目標（シュライツィール）』！！」

ダイヤ「このカードは『相手の攻撃宣言時！フィールドのモンスター１体を選択する！！そしてそのモンスターの攻撃力は相手フィールドのモンスター１体の元々の攻撃力分アップする』！！」

ステラアイズ
攻撃力2800➡5400

一騎「なっ！？ここで攻撃力アップだって！！？」

ダイヤ「いつだって私はお前を目標にしていた…だがそれは…もうおしまいだ！！」

…

ダイヤ『通…お前は強いな』

通『は？いきなりなんだよ』

ダイヤ『いや…なにふと思っただけだ…お前はキルヴィスとは似て…いや違う強さを持っている』

通『お前今似てるっていいかけたろ…矛盾してないか？』

ダイヤ『通は通だ…だが根本的な部分は似ていたから』

通『あーそれはさぁ』

ダイヤ『？』

通『俺はどうだかわかんねぇがキルヴィスは自分自身を信じてるんだと思うぜ？』

ダイヤ『え？』

通『あいつは頑固だしなぁ！絶対に自分の信念ってか…自分の真ん中にある柱っていうのか…それは曲げねぇからな』

…

ダイヤ（そうだ…私は…）

通「俺は鉄鎖のクラマサの効果発動！！『装備モンスターが攻撃する時、相手フィールドの魔法、罠カードを１枚破壊する』！！」

一騎「な！？」

通「俺は越えるべき目標（シュライツィール）を破壊する！！」

ﾊﾟｷｰﾝ!!!

ステラアイズ
攻撃力2800

ダイヤ（私は…こいつの…通の真っ直ぐで諦めないその姿が…）

通「ゆけ！！ノブナガ！！！ステラアイズをぶったぎれぇぇ！！」

ノブナガ「グルァァァ！！！」

ノブナガはステラアイズを切り裂く

切り裂いた瞬間ステラアイズから無数の星が切り裂かれた断面から吹き出る

ステラアイズ「キシャァァァ！！」

ｽﾞｶﾞｶﾞｶﾞ!!!

ダイヤ（私は…）

ダイヤは吹き飛ばされる…星の輝きに包まれながら宙を舞う

ダイヤ「…」ﾄﾞｯｼｬｧｧ!!
ライフ950➡0

一騎「通の…勝ち…か」

通「っ！！ダイヤ！！」ﾊﾞｯ

通は急いで駆け寄る…一騎もまた通に合わせ近寄る

通「ダイヤ…」

通はダイヤを抱き抱える

一騎には見覚えがあった…それはメーアと同じくダイヤの瞳には生気が無く虚ろだった

ダイヤ「…通…」

通「どうしたんだよおい！元気だせよ！！」

一騎「…通…彼女はもう」

通「どういうことだ？」

一騎「このデュエル…敗北すれば…その魂は異世界へと連れていかれる…そしてその魂もまた…扉を開くために…」

ダイヤ「…そうか…お前は知っていたのか…ありがとう…言わないで…くれて」

ダイヤ「言えば…こいつは…全力を…だせないから…な」

通「バカ野郎…」

ダイヤ「…通」ｽｯ

ダイヤは通の頬に手を当てる

ダイヤ「私は…お前が…好きだ…その真っ直ぐな目をしたお前が…だから…最後に１度…」

ｽｯとダイヤの体から光が抜けようとする

ダイヤ「…名前で呼んでくれないか？」

通「……コレット…」

ダイヤ「…」ﾆｺｯ

そしてダイヤの体から光が抜ける

ダイヤは…静かに目をとじ…動かなくなった

一騎「通…」

通「一騎…いや…今はこうしてる場合じゃねぇよな」ｽｯ

通はダイヤを抱き抱える（お姫様だっこ）

通「コレットはここの管理してる人間に届けようと思う」

一騎「通…お前…」

通「そうじゃねぇ…遊姫だよ」

一騎「え？」

通「アイツはクローバーと仲が良かったんだ…どう言うことかわかるか？」

一騎「まさか…」

通「ああ…もしかしたら…」

一騎「こうしちゃいられねぇ！！」

通「こんなバカげた事…遊姫達に合わせる訳にはいかねぇ…！」

一騎「ああ！」

通「一騎…あっちにここを抜ける道がある…俺もコレットを預けたらすぐに後を追う」

一騎「分かった」ﾌﾞｩｩﾝ

一騎「通！」

通「？」

一騎「…お前…最高にカッコよかったぜ」

通「…バカ言っていんじゃねぇよ！さっさと行け！」

一騎「ああ！」

ﾌﾞｩｩﾝ

…

ここは花畑

ひまわりの花が地平線の彼方まで広がっている

遊姫「綺麗なところ…」

トラクリボー『そうもいってられないわよ』

クローバー「…」

遊姫「クローバー…」

クローバー「うちは…遊姫と戦うよ」

遊姫「私も…貴方と話したいと思っていたの…だから…」

遊姫「クローバーがデュエルを望むなら…私もそれに答えるわ」ガシャン

クローバー「…」

遊姫「…」

クローバー・遊姫「デュエル！！！」

続く

一騎「クローバーと遊姫…お互いを知り尽くした親友どうしの二人のデュエルが始まる…内に秘めた思いをぶつけながらクローバーの瞳が輝く」

一騎「次回『大地の生む瞳の竜』一気に駆け上がれ！！」



ステラアイズ・クリスタル・ドラゴン

チューナーとチューナー以外のシンクロモンスター１体以上が召喚条件のモンスター

全てを無効化し全てを破壊する