第123話 白と黒の竜　作：こんにゃく

リアン「トラップ発動！『友への思い』！！！」

リアン「うちは！フィールドのモンスターを全て破壊し！！墓地からフォーリーブスクローバーを特殊召喚！！！」


フォーリーブスクローバー
攻撃力2600


スピカ「ここで…そのモンスターを…！！？」

リアン「そして！！フォーリーブスクローバーの効果発動！『１ターンに１度、フィールドの攻撃力が変化したモンスター全てを破壊し破壊したモンスターの変化した攻撃力の合計分のダメージを相手に与える！！』」

スピカ「全てを破壊し…っ！！」

リアン「これで…最後だ！！攻撃力が3000変化したアース・ペンデュラムを破壊し！スピカに3000のダメージを与える！！」

スピカ「…いえ…そうは行きません！！！」

リアン「なっ…」

スピカ「ストーン・ダークネスのペンデュラム効果発動！『自分フィールドのペンデュラムゾーンのカードを全て破壊しフィールドの表側表示のカードの効果を全てエンドフェイズまで無効にする！』」

ｸﾞｷﾞｬﾝｯ!!!

歪む、空間が歪み効果が無効となり破裂する

スピカ「勿論私のアーク・ペンデュラムの効果も無効となります…しかしそれは同時にアーク・ペンデュラムの攻撃力が元に戻ることを意味します」

リアン「っ！！！」

スピカ「リアンさん貴方のフォーリーブスクローバーの効果もそして『友への思い』も…」

スピカ「私のセンへの『想い』には届かない！『思い』では『想い』に届きません！！」

スピカ「アーク・ペンデュラム…フォーリーブスクローバーに攻撃してください！」

スピカ「天命の柱！！」

キィィン…

ﾄﾞｫﾝｯ!!


アーク・ペンデュラム
攻撃力4000

⬇

フォーリーブスクローバー
攻撃力2600


リアン「うぁぁぁっ！！！」ﾄﾞｻｯ
LP2300➡900

スピカ「私はこれでターンエンド」
手札0

リアン「うちの…」ﾌﾗｯ

スピカ「っ」

リアン「うちのターン…なんだ…」ﾌﾗﾌﾗｯ

スピカ「リアン…さん」

リアン「うちの…タ…ン…」ﾄﾞｻｯ

リアンは倒れた、その一撃により立つことは不可能だった

スピカ「リアンさん…」

スピカはリアンへと歩み寄る

そして

スピカ「このカードは…」

リアンが最後に引いたカードは『フレンドリーショット』

スピカ「貴方は…最後まで友の事を…」

リアン「…うぅ」ﾎﾜｧ…

リアンの体が淡く光始める

スピカ「先程は『思い』では『想い』には勝てないと私は言いました…しかし」ｸﾞｽｯ

リアン「遊姫…」ｷﾞｭｯ

スピカ「貴方の『思い』は本物です…リアンさん」

スピカが優しく撫でるとリアンの姿は淡い粒子となって消えた

スピカ「…どちらの世界も守れる未来…」ｽｯ

スピカは手にした、リアンが持っていたモンスター

スピカ「創造眼の大地竜(クレアシオンアイズ・アース・ドラゴン)…貴方はどう思うのですか？」

…



一騎「っ！！追われている！！トウセン…！！」

このは「このままでは確実に追いつかれますね…」

一騎「俺は『まだ』…アイツとは戦えない…例えこの体が消えようとも『まだ』…！！」

クーデリカ「…分かってるよ一騎…だから」

一騎「クー？」

クーデリカ「ここはあたしに任せて」


…


トウセン「ん？なんだ？」

突然ファラリスとデキレストの狭間である『砂漠』に一騎達の乗るその乗り物は降り立った

トウセン「…」ｽｯ

そして

クーデリカ「『ここ』に来るのは２度目だね」

トウセン「クーデリカ…貴様」

ﾊﾞｼｭｳｯ!その瞬間に乗り物が動き出す

トウセン「成る程囮か… 」

クーデリカ「随分と冷静だね」

トウセン「すぐに追い付くつもりだ…それに我々にはもう一人ファラリスがいる…」

クーデリカ「？」

トウセン「シャウロンという男がな…シンクリスに残ったのは５人…俺達ファラリスは7人だ」

クーデリカ「あんたさえ止められればそれでいい…あたしの役目そう言うことさ」

トウセン「面白い…見せてみろ…お前の力を」


…


一騎「クー…」


クーデリカ『大丈夫だよ一騎…なんならあたしがアイツをぶっ倒してあげるから！』


一騎「任せた…」


…


ミラ「こんなにも早く…アリーシャ…君と戦えるとはねぇ」

アリーシャ「」ﾋﾟｸｯ

アリーシャ「貴方は何なんですの？」

ミラ「何とは？」

アリーシャ「まるで今を楽しんでいるような…」

ミラ「私は楽しんでいるさ今をね…」

アリーシャ「…」

ミラ「私はデュエルが好きだ、デュエルができるならこの状況は楽しむに値するよ」

アリーシャ「人の命が失われるというのにですか」

ミラ「…そうだ…私も自分の命を懸ける…既に無くなった魂だから賭けるというのも可笑しいが強いていうなら私の『魂』を賭けよう」

アリーシャ「…やはり貴方とジェイドは戦わせるわけにはいかないですわ」

アリーシャ「ここでわたくしが倒します！！」

ミラ「そう来なくては…な」

アリーシャ「わたくしのターン！」
手札5


アリーシャ「わたくしは手札から『元素鈴(ダイヤモンドベル) カウベル』を召喚！」


カウベル
レベル3/光属性/悪魔族
攻撃力1000/守備力500


アリーシャ「カウベルの効果を発動ですわ！『このカードが召喚に成功した時デッキから元素鈴(ダイヤモンドベル)カウベルを1体を特殊召喚出来ます！』」


カウベル
攻撃力1000


アリーシャ「自分フィールドに元素鈴(ダイヤモンドベル)が2体以上存在する時手札から『元素鈴(ダイヤモンドベル)ハウンドベル』を特殊召喚します！」


ハウンドベル
レベル3/光属性/悪魔族/チューナー
攻撃力500/守備力0


ミラ「モンスターを次から次へと…ということは来るかな？」

アリーシャ「手札から『元素鈴の合唱(ダイヤモンドベル・コーラス)』を発動し『フィールドに元素鈴(ダイヤモンドベル)モンスターが3体以上存在する時デッキからカードを2枚ドローしますの！』」
手札4

アリーシャ「そしてフィールドのレベル3のカウベル2体にレベル3のハウンドベルをチューニング！」

アリーシャ「天に召します鈴の音に導かれ、光指す未来へと紡ぐ鎮静歌を奏でよ！シンクロ召喚！レベル9！『元素鈴(ダイヤモンドベル) サブミリティアル』！！」


サブミリティアル
レベル9/光属性/天使族/シンクロ
攻撃力3200/守備力0


ﾊﾟｧｧｧ 輝く4つの鈴を手に持つ女神

ミラ「ほう…眩しいのぉ」

アリーシャ「ただ眩しいだけではないですわ！サブミリティアルは『シンクロ召喚に成功した時、相手のデッキからカードを１枚選択しそのカードを3ターンの間除外できますわ！』」

ミラ「っほう…」

アリーシャ「ふふっわたくしは分かっていますのよ…貴方の切り札が何なのか…それを除外します！」

アリーシャ「わたくしはミラ貴方のデッキから『天体竜 ヘルフレイム・ヘリオス・ドラゴン』を選択し除外します！」

ミラ「やってくれるねぇ」

ヘルフレイム・ヘリオス・ドラゴン➡除外

アリーシャ「わたくしはこれでターンエンドですわ」
手札4

ミラ「やれやれ最初から手酷くやられたねぇ」

アリーシャ「この程度で貴方を止められるとは思っていませんの…さぁ貴方のターンですわ」

ミラ「まぁそう焦らない…私のデュエルはここからなんだから…」
手札6

-１ターン- ヘルフレイム・ヘリオス・ドラゴン

ミラ「私は手札の『天体竜 天体竜 マーズ・ドラッヘ』の効果を発動『相手フィールドにモンスターが存在する時のみこのカードは手札から特殊召喚できる』」


マーズ・ドラッヘ
レベル5/炎属性/ドラゴン族/特殊召喚
攻撃力2400/守備力2200


ミラ「『この効果で特殊召喚されたマーズ・ドラッヘの効果発動、相手フィールドのモンスターを1体リリースしデッキから天竜竜1体を手札に加える』」

アリーシャ「サブミリティアルの効果発動！『相手フィールドのモンスターが効果を発動した時そのモンスターの効果をこのカードが存在する限りその効果を無効にしますわ！』」

ｷﾞｼｨ!! マーズ・ドラッヘを縛り上げ無効化する

ミラ「ソイツにはどうやらモンスター効果は無理なようだね…」

ミラ「私はカードを1枚セットしてターンエンド」
手札4

ミラ「さぁどうするんだい？アリーシャ」

アリーシャ(…恐らくあれはわたくしのサブミリティアルを無効化してくるカード…ならば)

ミラ「…」

アリーシャ「わたくしのターン…フィールドに元素鈴(ダイヤモンドベル)モンスターが存在する時わたくしは手札から『元素鈴(ダイヤモンドベル) リシュベル』を特殊召喚！」
手札3


リシュベル
レベル4/光属性/悪魔族
攻撃力1500/守備力400


アリーシャ「更に『元素鈴(ダイヤモンドベル) クラフトベル』を通常召喚しますわ！」


クラフトベル
レベル4/光属性/天使族/チューナー
攻撃力1000/守備力400


ミラ「この流れ…」

アリーシャ「そして手札の『元素鈴(ダイヤモンドベル)アフィスベル』の効果により『このカードを手札から墓地へ送りフィールドの元素鈴(ダイヤモンドベル)モンスターのレベルを2倍にしますの！』」


リシュベル
レベル4➡8


クラフトベル
レベル4➡8


サブミリティアル
レベル9➡18

ミラ「無理矢理レベルを上げたって事は『奴』を出す気だねぇ」

アリーシャ「わたくしはレベル8のリシュベルとクラフトベルでオーバレイ！」

アリーシャ「暗黒空間より現れし銀河の竜よ…空間を裂き数多の次元に鉄槌を！！エクシーズ召喚！！！今顕現せよ！！『暗黒眼の超天体竜（ダークマターアイズ・シュバルツシルト・ドラゴン）』」


ダークマターアイズ
闇属性/ドラゴン族/ランク8/エクシーズ
攻撃力3000/守備力2500


ダークマターアイズ「グルルル…」

ミラ「おぉ…ふふ…これが…ダークマターアイズ…いいドラゴンだ」

アリーシャ「まだ余裕があるようですわね…ならばわたくしは手札より『暗黒の咆哮(ダークマターハウンド)』をダークマターアイズに装備しますわ！」

アリーシャ「このカードは『ダークマターアイズにのみ装備が可能なカード、１ターンに１度相手フィールドのマジック、トラップカードを１枚選択しそのカードを破壊する事が出来ますわ！』」

ｽﾞﾄﾞﾝｯ!! ダークマターアイズの闇の触手が破壊する

ミラ「っ！！成る程…私の守りを確実に無くすつもりか…」

アリーシャ「バトルですわ！サブミリティアルでマーズ・ドラッヘを攻撃！」


サブミリティアル
攻撃力3200

⬇

マーズ・ドラッヘ
攻撃力2400


ミラ「っくぅぅ！！」ｽﾞｻﾞｧｧｧｯ
LP4000➡3200

アリーシャ「ダークマターアイズでダイレクトアタック！！」

アリーシャ「暗黒の…アビス・グラビドン！！！」

ｽﾞﾄﾞﾝｯ!!

ミラ「ぐぅぅっ！！！」ﾋﾞｭｱｯ!!
LP3200➡200

ﾄﾞｼｬｱｧｧｯ!!

アリーシャ「わたくしはこれでターンエンドですわ」
手札0

ミラ「…あいててて…やるじゃないかアリーシャ」

アリーシャ「当たり前ですのよ…わたくしはこの命を懸けても貴方をジェイドの元へは行かせない！」

ミラ「愛…ねぇ…その力を使うのならばこのターンで決着をつけなければならなかったよ」

アリーシャ「どういう意味…ですの？」

ミラ「私のターン！！」
手札5

２ターン-ヘルフレイム・ヘリオス・ドラゴン

アリーシャ(どういう事です…？わたくしのフィールドにはまだサブミリティアルが存在する…ミラのモンスターでは効果を発動できるはずがないですわ！)

ミラ「私は墓地の天体竜1体を除外し手札から『天体竜 ジュピテル・ドラコーン』を特殊召喚する！」


ジュピテル・ドラコーン
レベル9/地属性/ドラゴン族/特殊召喚
攻撃力2200/守備力4000


アリーシャ「モンスターの特殊召喚を…！！しかし！ダークマターアイズがいることをお忘れですの！！ダークマターアイズの効果発動！『１ターンに１度、オーバレイユニットを１つ使い相手が発動するモンスター効果の発動を無効にし破壊する！そしてその後このカードに攻撃力500ポイントアップする装備カードとして装備しますわ！』」

ジュピテル・ドラコーンに伸びる闇の触手

ミラ「そんな事は分かっているさ墓地よりトラップカード『天竜の宝札』を発動！」

アリーシャ「墓地の…トラップ…？」

ミラ「そうさ『このカードは発動せずフィールドから墓地へ送られ墓地に存在する時、除外する事で発動できる、フィールドに正規の召喚方法で特殊召喚された天体竜モンスターが存在する時デッキから天竜または天体マジック、トラップカードを１枚選択し発動する！』」

アリーシャ「デッキからカードの発動！！？」

アリーシャ(このトラップっ！先程わたくしが破壊した物！！？まさか初めからこのつもりでっ！！？)

ミラ「発動するのはカウンタートラップ『天体の暴風』…『相手が天体竜モンスターを対象にモンスター効果を発動した時、その発動を無効にして破壊…その後自分はデッキから天体マジック、トラップカードを１枚手札に加える』」

アリーシャ「そんな…まだそんな手を…！！」

ミラ「残念だがダークマターアイズには消えてもらえよ」

アリーシャ「いいえ！そうはいきませんの！暗黒の咆哮(ダークマターハウンド)の効果発動！『ダークマターアイズの破壊をこのカードを破壊することで無効にする！』」

ｷﾞｭｧﾝ!!

ミラ「！いいね！！素晴らしい反応だ！！こう来たらこう返す…模範解答だよ！アリーシャ！！」

アリーシャ「バカにしていますの！？」

ミラ「いいや敬意を払っているのさアリーシャ…こんな楽しいデュエル…ジェイドと同じくらい楽しいぞ！」

アリーシャ「楽しむ…今わたくしはデュエルを楽しむなんて余裕はありませんわ！！」

ミラ「…そうだよねぇ…当たり前さ…君達には君達の世界が懸かっている」

アリーシャ「だったらどうして…」

ミラ「言ったろう私はデュエルが好きなのだ…そして私のドラゴンが戦えと言うのだ…私の宿命はそれだ」

アリーシャ「どういう…」

ミラ「ふふ…私は自身の効果で特殊召喚したジュピテル・ドラコーンの効果発動！『この効果で特殊召喚したジュピテル・ドラコーンは１ターンに１度、相手フィールドのモンスター全ての攻撃力、守備力をターン終了時まで入れ換える！！』」

アリーシャ「なっ！！？」

アリーシャ(このままではダークマターアイズはまだしも守備力0のサブミリティアルは…！！)

アリーシャ「こう…なってしまっては…！！わたくしは！サブミリティアルの効果発動！相手モンスターが効果を発動した時！それを無効にしこのカードが存在する限りそのモンスターの効果を無効にしますわ！」

ミラ「そうだ…それが最善の手だ…だけど…私は手札のトラップ『堕ちる天体(ハーヴェニィ・フォール)』発動！」

アリーシャ「っ！！！」

ミラ「『フィールドに天体竜モンスターが存在する時、手札から発動でき、手札の天体竜１体を墓地に送り、相手が発動するマジック・トラップ・モンスター効果いずれかの効果の発動を無効にする、そして墓地に送った天体竜のレベルの数×200ポイントのダメージを相手に与える！』」

ミラ「墓地へ送るのはレベル7の『天体竜 ハーシェル・ドラゴン』だよって1400ポイントのダメージをアリーシャに与える！」

ｽﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞｯ!!

アリーシャ「きやぁぁぁ！！！？」
LP4000➡2600

アリーシャ「う…うぅ…」ﾎﾞﾛｯ

ミラ「それだけではないぞ！サブミリティアルの効果が無効となった今！ジュピテル・ドラコーンの効果は発動する！」


サブミリティアル
攻撃力3200➡0


ダークマターアイズ
攻撃力3000➡2500


ミラ「さぁ！バトルだ！ジュピテル・ドラコーンでサブミリティアルを攻撃！！」


ジュピテル・ドラコーン
攻撃力2200

⬇

サブミリティアル
攻撃力0


ﾄﾞｧｧ!! ジュピテル・ドラコーンのブレスはサブミリティアルを破壊し吹き飛ばす

アリーシャ「う…きゃぁぁっ！！」ﾌﾞﾜｯ
LP2600➡400

ミラ「私はカードを1枚セットしてターンエンド」
手札1

アリーシャ「う…ぐぅ…」ｶﾞﾗｯ…

ミラ「これで終わりか？アリーシャ」

アリーシャ「…な…にを…わたくしはまだ戦えますのよ」

ミラ「良い答えだ、見せてみろ」

アリーシャ「わたくしの…ターン！！」
手札1

アリーシャ「！これは…」

-RUM(ランクアップマジック) アイズ・ヘヴン-

アリーシャ「…」ｷﾞｭｯ

ミラ「ん？」

アリーシャ「わたくしは負けません…如何なる事が有ろうとも…絶対に…貴方を倒しますわ！！！」ｶｱｯｰ‼

アリーシャの瞳が輝く

ミラ「これは…」

…


ジェイド「この感覚は…アリーシャ…」

このは「ジェイド、どうしたのです？」

ジェイド「いや…」ｽｯ


…


アリーシャ「わたくしはRUM(ランクアップマジック)アイズ・ヘヴンを発動！『このカードは以下の効果から１つ選び発動する！わたくしは今回フィールドに存在するアイズモンスター1体を選択しランクの１つ高いモンスターにランクアップさせますわ！』」

ミラ「おぉ…ランクアップっ！！！」

アリーシャ「切望の未来を切り開くため新たな魂の息吹を吹かせ、世界を包む優しき闇よ、我が僕となり降臨せよ！！ランクアップエクシーズチェンジ！！！現れよ！！漆黒の光！！『暗黒眼の宇宙竜（ダークマターアイズ・コスモ・ドラゴン）』！！！」


ダークマターアイズ・コスモ・ドラゴン
ランク9/光属性/ドラゴン族/エクシーズ
攻撃力4200/守備力3000


翼は光を纏う神秘的で蝶のような美しい羽、しかし体は闇を纏い暗黒物質が渦巻いている


ミラ「む？」

ミラ(前回…アイヴィスとの戦いで見せたモンスターとこのモンスター…似ているが違う…)

ミラ「成る程…ダークマターの進化形態と言うことかい…やるじゃないかアリーシャ…この土壇場で進化させるなんて！！」

アリーシャ「アイズ・ヘヴンのこの効果をした時アイズ・ヘヴンはダークマターアイズのオーバレイユニットとなりますわ！」

アリーシャ「アイズ・ヘヴン…わたくしには使いこなせるか分かりませんでした…でもジェイドが託してくれたこのカードで貴方を打ち破って見せますわ！！！」

アリーシャ「ダークマターアイズ・コスモ・ドラゴンの効果発動！『オーバレイユニットを全て取り除き取り除いたカードの枚数だけ相手フィールド、墓地のカードをこのカードの装備カードとして装備しますわ！』」

アリーシャ「ダークマターアイズ・コスモ・ドラゴンのオーバレイユニットは３つ！！よって3枚のカードを装備します！！！」

ミラ「なんだって？」

アリーシャ「フィールドのジュピテル・ドラコーン！そしてそのセットカード！墓地に存在するハーシェル・ドラゴンの３枚をこのカードに装備します！！！」

アリーシャ「ダークマター・フロウ・プロジェクション！！」

ｶｯｶｯｶｯ!!


ダークマターアイズ
攻撃力4200➡5700


ミラ「これは…不味いね」

アリーシャ「そうですわ…貴方の守りは無くなりました…これで止めですミラ！」

アリーシャ「貴方をジェイドには合わせない！世界を破壊なんて絶対にさせない！」

アリーシャ「やってください！！ダークマターアイズ・コスモ・ドラゴン！！ミラへダイレクトアタック！！」

アリーシャ「聖なる闇よ…悪しき災いに鉄槌を！！ダーク・レシプシオン！！」

ﾄﾞｶﾞｶﾞｶﾞｯ!!!

当たりに広がる闇と光の一撃は周囲の物をぶっ飛ばした

アリーシャ「これで…！！」

ミラ「終わりな訳がないだろう」

アリーシャ「っ！！」

ミラ「流石の私もあと一歩でやられるところだったよ…アリーシャ」

アリーシャ「くっ…！！！」

ミラ「っ…」ｶﾞｸｯ

膝をつくミラ

ミラ「はは…本当に初めてだ…こんな楽しいデュエルは…」

ミラ「自分の魂を最大まで燃やそうじゃないか！！！私は手札の『天体竜 ドラゴ・ヴィーナス』の効果『相手の攻撃により自分にダメージが発生した時！このカードを手札から特殊召喚しそのダメージを無効…そして無効にしたダメージ分の攻撃力をこのモンスターに与える！』」


ドラゴ・ヴィーナス
レベル6/光属性/ドラゴン族/特殊召喚
攻撃力？？？➡5700/守備力0


ミラ「この効果で特殊召喚したこのモンスターは相手に攻撃することは出来ないんだがね…」

アリーシャ「…くっ…わたくしでは…届かない…！？」

ミラ「君に敬意を表しようじゃないか…私のターン…」
手札1

ミラ「君のサブミリティアルにはデメリットが存在するねぇ」

アリーシャ「っ」

ミラ「君の効果で除外されたヘルフレイム・ヘリオス・ドラゴン…これは私の切り札だ…だが3ターンの間除外されたことにより再び私のデッキへと戻ってくる訳だ」

アリーシャ「っ」

ミラ「これは大きなデメリットではないかい？」

アリーシャ「何を…言って…いるのです」

ミラ「つまりこういうことさ…ドロー…」
手札2

ミラ「私には感じるのさドラゴンの声が…そして勝負には必ず勝つ…」

ミラ「私はマジックカード『天竜の呼び声』を発動！『デッキからレベル8以下の天体竜モンスター1体を効果を無効にして召喚条件を無視し特殊召喚する…この効果で特殊召喚されたモンスターはエンドフェイズ時に破壊される』」

ミラ「私は『天体竜 マーキュリアス・ドラグーン』を特殊召喚！！」


マーキュリアス・ドラグーン
レベル8/水属性/ドラゴン族/特殊召喚
攻撃力3000/守備力2400


アリーシャ「ドラゴンの声が聞こえる…まさかっ！！」

ミラ「私はフィールドのドラゴ・ヴィーナスとマーキュリアス・ドラグーンをリリースすることで手札からこのモンスターを特殊召喚する！」

ミラ「太陽を抱く竜よ、大地に光を、生命に営みを、生態系の頂上にして銀河の王よ、今ここに現れよ！！『天体竜 ヘルフレイム・ヘリオス・ドラゴン』！！！」


ヘルフレイム・ヘリオス・ドラゴン
レベル12/炎属性/ドラゴン族/特殊召喚
攻撃力？/守備力？


アリーシャ「ヘルフレイム・ヘリオス・ドラゴン…！！！」

ミラ「君が最も警戒をしていたドラゴンさ…このドラゴンをこの瞬間に引くことができて…私は幸運だ」

ミラ「ヘルフレイム・ヘリオス・ドラゴンはリリースしたモンスターのレベルを×200ポイントの攻撃力、守備力が上がる」


ヘルフレイム・ヘリオス・ドラゴン
攻撃力2800/守備力2800


アリーシャ「くっ…そんなっ！！」

ミラ「ふふ…攻撃力だけではない事は分かっているようだね…そうさリリースしたモンスターのレベルによってヘルフレイム・ヘリオス・ドラゴンは効果を得る！！」

ミラ「レベル7、8をリリースした時！！『１ターンに１度！相手モンスター1体の攻撃力を0にしてその効果を無効にする！！！』」

ｷﾞｭｩｩﾝｯ!! ﾊﾞｷﾝ!ﾊﾞｷﾝｯ!!

ダークマターアイズに装備されていたモンスターが音を立てて破壊される

ダークマターアイズ
攻撃力5700➡0

ミラ「私はジェイドに会いに行くぞアリーシャ」

アリーシャ「っ！！！」

…

数分前…囮作戦前

アリーシャ『ジェイド』

ジェイド『残るのか』

アリーシャ『！』

ジェイド『分かっている…お前の考えてることなど…幼馴染みだからな』

アリーシャ『…わたくしは…わたくしは！勝ちますわ！必ずあのミラに！』

ジェイド『ああ…信じてるよ…大丈夫…『君』なら勝てる』

…

アリーシャ「ジェ…イド」

ミラ「ヘルフレイム・ヘリオス・ドラゴン！！アリーシャにダイレクトアタック！！」

ミラ「スーパーノヴァ・エクスプロージョン！」


ヘルフレイム・ヘリオス・ドラゴン
攻撃力2800

⬇

ダークマターアイズ
攻撃力0


アリーシャ「きやぁぁぁ！！！」ﾄﾞｻｧｧｧｯ!!
LP400➡0


ミラ「勝負は…決っした…な…くっ」ｶﾞｸｯ

ミラ「ふふ…これでこそデュエルだ…ふふ…」

ｶﾞｼｯ

ミラの足を不意に手が掴んだ

アリーシャ「はぁ…はぁ…ミラ…」

ミラ「…アリーシャよ…何か…ようか？」

アリーシャ「あなたは…ジェイドが…コスモアイズだった頃を知っている…その時…様子がおかしくなったことも…知っている…」

ミラ「…」

アリーシャ「ただ…その…原因は…貴方でも知らない…はず…」

ミラ「なら君が知っているのかい？」

アリーシャは静かに首を横にふる

アリーシャ「ジェイドが…知っていますわ…そして貴方を…貴方達を止め…そしてその…元凶…も」

ｽｩ

アリーシャが光となって消える

ミラ「元…凶」

ミラ「考えていなかった訳ではない…どうしてこうなったのかを…だが長年考え分からなかった…」

ミラ「歳を重ねると自分がやりたいことをやりたくなる…若い者には分からん感性なのかねぇ…ん？」

すると

ミラ「これは…」ｽｯ

ミラは手にする

ミラ「…暗黒眼の宇宙竜(ダークマターアイズ・コスモ・ドラゴン)…」

ミラ「ふふ…何かの縁だ…預かっておくよアリーシャ」

…



ﾋﾟﾋﾟﾋﾟ…

シャウロン「あん？」

トウセン『今何処にいるシャウロン』

シャウロン「てめぇこそ何処にいんだよトウセン」

トウセン『…俺は今一騎達を追っている…だが少々足を止めなくてはならない…奴らを追ってもらいたい奴らはファラリス世界へと向かっている』

シャウロン「ファラリスだと…？」

シャウロン「…分かった…直ぐに向かう」

シャウロン「アビス…どういうことだぁ？こいつぁ」

アビス『一騎共め…感づいたようだな…』

シャウロン「どーするもこーするもまずはいかなくちゃあなぁ」

アビス『だが一騎…今更動いたとて未来は…深淵へと向かう未来は変えられんぞ…』

…

続く

次回



キルヴィス「俺は全力でお前に答える！！」

レグリス「それでこそ私の友だキルヴィス！！！こちらも手は抜かない！！！」

一騎「次回『運命を切り開く剣』一気に駆け上がれ！！」