第4話 エクシーズの国エクサス 前半　作：こんにゃく

通「おらぁぁぁ！！」

ガンッと金属音が鳴り響く。ここはエクサスの地下牢獄、罪人や盗人などを収容しておく場所である。

通「くそっ！何がどうなってやがんだ…」

通の目に映る者は皆死んだ魚のような瞳に生気を失ったように経垂れ込む人間が映る。

通「チッいやでもこんなもんが映りやがる…」

通は悪態をつきながらどうにか脱出できないかを考える。周りにはベッドが１つとトイレが１つ、以下にも牢屋といったものだった、すると

ｺﾝｺﾝ

通「あ？」

隣…正面を檻だとして右側の壁から音がする、通はその音のなる方へと近づいた

通「なんだ？」

？？？「お前はこの国の者ではないな？」

掠れた声で話しかけてくる者、声の感じから男だと通は推測した。

通「…あんたは？」

？？？「俺か…俺はキルヴィス…ここの元騎士団隊長さ」

通「…隊長さんがなんでこんなところにいるんだよ」

キルヴィス「そうだなお前には話しておくべきだなこの国の闇を」

・同時刻 黒霧の里

長老「このはよ」

このは「なんでござろうか？」

長老「ちと茶菓子を買ってきてもらいたいのだが」

このは「茶菓子でござるか？」

長老「そうじゃのう…恵美酒屋の羊羮が良いちと遠いが頼むぞ」

このは「むぅ…わかりましたなのですではいっき！私は少し失礼するでござるです」ﾄﾃﾄﾃ

一騎「おう」

長老「それでは話そうかのぉ」

一騎「エクサスの闇…ですか？」

長老「左様…この話ではこのはにも関係が有るのでなあまり奴の前では話せんのだよ」

一騎「…」

・同時刻 地下牢

キルヴィス「そうだな事の始まりは2年前『エクサス王の暗殺』が始まりだった」


キルヴィス『なにがあった！？』

エクサス兵『！キルヴィスさん！』

キルヴィス『ええい！どけっ！』バッ

キルヴィス『！！？』

エクサス王『』

キルヴィス『これは一体…？』

エクサス兵『分かりません…我々が来たときには既に…』

アイヴィス『兄さん！…っ！？これは！！？』

キルヴィス『アイヴィスか…見た通りだ…王が…我らの王が何者かに…』

マイアス『そのことぉだがぁ…大方検討はついているぅ』

キルヴィス『！？マイアス様！』ザッ

アイヴィス『…検討が付いているとは一体？』

マイアス『先日ぅ我が国にシンクリスの遊戯団が来ていたのは知っているなぁ？』

キルヴィス『え…えぇ』

マイアス『奴らは我らを楽しませると同時に我が城をこそこそと探りをいれていたようだぁ』

アイヴィス『し…しかし！それだけでシンクリスが王を殺したとは』

マイアス『これだぁ』スッ

マイアスが取り出したものは血塗られた１つのナイフ

キルヴィス『それは…シンクリスの霊ナイフ』

マイアス『こいつが証拠だぁそれにここの兵士どもが城に出入りしているシンクリスの者を見ている』

キルヴィス『本当か？』

エクサス兵『は…はい』

マイアス『そうとなれば我が兄レイエスが死んだ今この国を引き継ぐのは我！マイアス！！今日この日を持ってこの国の指揮を取る！！…異論はないな？』

キルヴィス『っ！』

アイヴィス『…』

…

一騎「それで王様が交代したんですか？」

長老「そうじゃ、勿論反論するものもおったじゃが」

・

キルヴィス「すぐにそんな人間は消えた」

…

キルヴィス『…どうなっている』

キルヴィス(最近ではアイヴィスも姿を見せない…もともとマイアス様はあまり評判の良いお人ではない…一体なぜ…)

マイアス『シンクリスへの進軍を始める！！』

エクサス兵達『ハッ！！！』ドウッ

キルヴィス『これは…』


キルヴィス『アイヴィス！！』

アイヴィス『…』

キルヴィス『一体どうしたというのだ？お前まで、今の状況はおかしいだろう？』

アイヴィス『…』スッ

キルヴィス『っおいまて！』ガシッ

アイヴィス『…何がおかしいというのだ？』

キルヴィス『何がおかしいだと？この今起きていることすべてだ！大体シンクリスは我がエクサスとは友好関係の国ましてやナイフ一本の証拠で戦争を起こすなど…』

アイヴィス『…言いたいことはそれだけか？』

キルヴィス『なっ！？おい！まて！！』

…

キルヴィス「それからすぐに黒霧の里への進軍が始まった」

通「黒霧の里？」

キルヴィス「我がエクサス領土の小さな村…忍者と呼ばれる者達がすむ場所さ」

通「なんでそんな場所に…」

キルヴィス「フッ元は陰動さ陽動部隊が他で戦いを起こしている間にここの里を通り一気に奇襲を掛ける…その予定だったのだがな」

通「まさか…」

キルヴィス「そのまさかだ…シンクリスもまた同じような策を立てていたようだ…すぐさ黒霧の里が戦場と化したのは」

…

キルヴィス『くっ…』

黒霧の民『いやぁ！』

黒霧の子供『うわぁぁんママァぁぁ！！』

シンクリス兵『うぉぉ！！』

エクサス兵『はぁぁ！！』

キルヴィス『なぜ…こんな…』

アイヴィス『何をしている』

キルヴィス『アイヴィス…』

アイヴィス『お前もさっさと動け』

キルヴィス『まて！！黒霧の里の人々は関係がないだろう！』

アイヴィス『…そうか？俺はそうは思わないがな…エクサス以外は全て…敵だ』ギロ

キルヴィス『なん…だと？』

このは『長老はこちらへ！！』

長老『このはお主は！？』

このは『私は他の皆を助けにいくでござるよ！』

長老『し…しかし』

もみじ『大丈夫だよお姉は僕が守るからさ！』

このは『なっなにを言うでござるか！もみじに守られるほどやわじゃないでござるです』

もみじ『フフだから大丈夫だよおじいちゃん！』

長老『…あいわかった…だがお前たち…気を付けるのだぞ？』

このは・もみじ『はい！』


このは『もみじ…』

もみじ『なにお姉？』

このは『ここは二手に別れるでござるよきっと今も皆が危険な目に…助けられるのは私たちだけでござるからな』

もみじ『わかった！お姉…気を付けてね？』

このは『よゆーでござるよ！！』シュバッ

キルヴィス『大丈夫ですか？』

黒霧の民『あ…有難うございます』

キルヴィス『くっ…シンクリスもエクサスもなぜ無関係な人間ごと…』


アイヴィス『…』

黒霧の子供『あっ…ああ…』ドテッ

アイヴィス『消えろ雑魚が…』スッ

もみじ『まて！！』

アイヴィス『…なんだ？』

もみじ『お前達の好きにはさせない！』


このは『さぁさぁこちらへ』

黒霧の民達『ありがとうこのは！』

このは『』ニコ

このは『っ！！誰でござるか』

キルヴィス『…』

後半へ続く