第67話 烙印の決闘　作：こんにゃく

一騎「…始まったみたいだな」

トラクリボー『どうやらそのようね』

遊姫「うぅ…」

一騎「大丈夫か遊姫」

遊姫「うん…少し目眩がするだけ…それより」

一騎「このデュエル…一体どっちが勝つんだ…」

…

ジョーカー「くっ…まさか遊姫がやられてしまうなんてね…それに」

ジョーカー「…融合ペンデュラム…一騎が発現させるとはね…」

ジョーカー「まぁいい…まだハートが残っている…ジェイドも一騎も…まとめて…ね」

…


ジェイド「…」

ハート「僕からいかせてもらうよ」

ジェイド「かまわんさっさとしろ」

ハート「では…お言葉に甘えて…僕のターン！」
手札5

ハート「僕はスケール3の『破面道化師（アランカルクラウン）エアドアタッシュ』とスケール7の『破面道化師（アランカルクラウン）ゲシュペンデクト』でペンデュラムスケールをセッティング！！」

ハート「これでレベル4から6のモンスターが同時に召喚可能」

ハート「揺れろ！！我が眷族よ！！大いなる力は瞳の力…今開かれよ！！ペンデュラム召喚！」

ハート「レベル6！『破面道化師（アランカルクラウン）ブルートジェスター』！！」

血塗られた道化師が出現する

ブルートジェスター
レベル6/闇属性/戦士族/スケール8
攻撃力2500

ジェイド「ペンデュラム召喚…」

遊姫「えっ？ハートさんがペンデュラム召喚を…！？」

一騎「ああ…アイツは研究でペンデュラム召喚を身に付けたんだ…」

ハート「そしてエアドアタッシュのペンデュラム効果を発動するよ！」

ハート「『１ターンに１度、デッキから『破面（アランカル）』通常魔法カードを１枚手札に加える』」

ハート「僕は『破面（アランカル）マスク』を手札に加える」
手札3

ハート「さらにエアドアタッシュのペンデュラム効果が発動したことによりゲシュペンデクトのペンデュラム効果が発動する！」

ハート「ゲシュペンデクトは『ペンデュラム効果が発動した時デッキからカードを１枚ドローする』！」
手札4

カンザキ『ハート！ペンデュラム召喚で消費した手札を一瞬で補充したぁ！！』

ジェイド「…ふん」

ハート「僕はカードを１枚セット…ターンエンド」
手札3

ジェイド「俺のターン！」
手札6

ジェイド「貴様達姉妹は新たな力を行使する事が好きなようだな」

ハート「そりゃあ勿論…ここはシンクリス…常に新しいものを追い続ける国…僕も研究者の端くれ…新たな力を使うことにプライドなどないさ」

ジェイド「…貴様は何一つわかっていないようだな」

ハート「何？」

ジェイド「そこに感情がない新たな力などこの俺には通用しないということだ！」

ハート「…」

ジェイド「大量召喚はペンデュラムだけではない！」

ジェイド「俺は自分フィールドにモンスターが存在しない時手札から『空間（スペース）バタフライ』を特殊召喚！」

バタフライ
レベル4/光属性/昆虫族
攻撃力1300

ジェイド「更に！フィールドに空間（スペース）モンスターが存在する時手札から『空間（スペース）マンティス』を特殊召喚する！」

マンティス
レベル4/光属性/昆虫族
攻撃力1700

ハート「レベル4のモンスターが２体…」

ジェイド「俺はレベル4のバタフライとマンティスでオーバレイ！」

ジェイド「天命を穿つその牙を震わせ、敵を圧倒し殲滅せよ！！」

ジェイド「エクシーズ召喚！！ランク4！！『越空間昆虫(テラスペースビートル)・アッシェント・ギラファス』」

ギラファス「…」ｶﾞﾁｶﾞﾁ
ランク4/光属性 /昆虫 族
攻撃力2000

ジェイド「更に！ギラファスの効果発動！『オーバレイユニットをひとつ使いデッキから光属性モンスター１体を手札に加える」

ジェイド「俺は『宇宙眼の煌角竜（コスモアイズ・グリッター・ドラゴン）』を手札に加える」
手札5

ハート「お得意のコンボじゃないか」

ジェイド「ふん…これで終わりだと思うなよ」

ハート「何？」

ジェイド「更にエクストラデッキのクロックロックビーとダイナマイト・コクーンを除外することで手札から『空間（スペース）セントピー』２体を特殊召喚する」

セントピー
レベル5/光属性/昆虫族
攻撃力2000

ハート「まさか…！」

ジェイド「俺はフィールドのレベル5のセントピー２体をリリースし手札から『宇宙眼の煌角竜（コスモアイズ・グリッター・ドラゴン）』を特殊召喚！！」

コスモアイズ「グルォォォ！！」
レベル8/光属性/ドラゴン族
攻撃力3000

カンザキ『ジェイドのエースモンスター！コスモアイズの登場だぁ！！』

一騎「１ターン目からコスモアイズを…ジェイドの奴…本気だ…」

ジェイド「バトルだ！コスモアイズでブルートジェスターを攻撃！！」

ジェイド「殲滅の…トゥインクル・ブラスト！！」

ズガァァァン！！

コスモアイズ
攻撃力3000
⬇
ブルートジェスター
攻撃力2500

ハート「うぅ…！」ﾌﾞﾜｯ‼
ライフ4000➡3500

ハート「だけどブルートジェスターは手札から特殊召喚されたモンスター！！よってコスモアイズのエクストラデッキから特殊召喚されたモンスターを破壊した時に発動する効果は発動しない！」


ジェイド「なら…アッシェト・ギラファスでハートにダイレクトアタック！！」

ジェイド「エンペラー・ギロチン！！」

ハート「トラップ発動！『破面（アランカル）デコイドロード』！！」

ハート「自分のエクストラデッキに存在する表側表示のモンスター１体を特殊召喚する！！」

ハート「現れよ！ブルートジェスター！！」

ブルートジェスター「ヒヒヒッ！！」
攻撃力2500

ジェイド「っちぃ…俺はカードを１枚セット…ターンエンド」
手札1

ハート「流石にここまで残っただけはあるね…あの頃とは大違いの強さだ」

ジェイド「…」

一騎「あの頃って…ジェイドとハートは前に戦ったことがあるのか？」

ジェイド「確かに…貴様はシンクリスのチャンピオンで俺は何でもなかった…」

ジェイド「何度も貴様にデュエルを挑み敗北し続けた」

ジェイド「だが…あの頃とは違う」

ハート「確かに…あのスペードを倒したんだ…君は強くなった…」

ハート「でもね…それで僕を倒せると思い上がらない方がいい」

ハート「僕ターン！！」
手札4

ハート「そういえばさっきなんの感情もない新たな力は通用しないと言っていたね」

ジェイド「ああ」

ハート「そんなわけないだろう…！父親を失った…そして妹達を失ったんだ…！！」

ジェイド「…」

ハート「僕だって何のためにこの力を使うのかは僕が一番わかっている！！」

ハート「僕はエアドアタッシュのペンデュラム効果を使い破面（アランカル）通常魔法カードを１枚手札に加える！！」

一騎「まずい！これでまた手札を増やすつもりだ！」

トラクリボー『それだけじゃないこの効果が成立した場合ゲシュペンデクトのペンデュラム効果でカードを１枚ドローできるわ』

ジェイド「それを俺がやらせるとでも？俺は永続トラップ『宇宙吸収（コスモ・スフィア）』！」

ジェイド「このカードが表側表示で存在する限り『相手の表側表示で存在するマジック、トラップカードの効果の発動を無効にする』」

一騎「うまい！ペンデュラム効果は魔法効果！これでエアドアタッシュの効果は発動できない！」

ハート「っ…！」

ハート「…だったらペンデュラム召喚してやる…！」

ハート「ペンデュラム召喚！手札から『破面道化師（アランカルクラウン）デスヘルワインダー』！」

デスヘルワインダー
レベル6/闇属性/戦士族/スケール8
攻撃力2300

ハート「更に！マジックカード『破面（アランカル）マスク』発動！」

ハート「僕はデスヘルワインダーに対して発動する！これにより『僕のペンデュラムゾーンのスケールの差×300ポイント攻撃力をアップする』！！」

ハート「スケールの差は6！1800ポイントアップ！！」

デスヘルワインダー
攻撃力2300➡4100

ハート「バトルだ！デスヘルワインダーでコスモアイズを攻撃！！」

ハート「そして！デスヘルワインダーは手札から特殊召喚したモンスター！！コスモアイズのエクストラデッキから特殊召喚されたモンスターとの戦闘破壊の無効にする効果は発動できないよ！！」

カンザキ『コスモアイズの効果の穴をつき！！一気に攻め立てるハート！！』

カンザキ『これがシンクリスのチャンピオンの力かぁ！！？』

ジェイド「俺の魂は簡単に破壊などさせん！！」

ジェイド「手札から『空間（スペース）ラット・ローチ』の効果発動！」

ジェイド「このカードを墓地に送りバトルフェイズを終了させる！！」

ハート「何！？」

ラット・ローチがデスヘルワインダーの攻撃を受けとめ霧散する

ハート「っく…！」

ジェイド「これで貴様の攻撃は不発に終わった」

カンザキ『なんとぉ！！ハートの攻撃をもろともしない！！元とはいえ流石はエクサスの四騎士だぁ！！』

観客A「マジかよ…エクサスの奴はこんなに強いのかよ…」

観客B「くそ…」

一騎「観客達はあまりジェイドが優位に立つのは気分が良くなさそうだな」

トラクリボー『当たり前じゃない…元とはいえ彼は敵国エクサスの人間よ？』

トラクリボー『本来ならこの国に居ていい人間じゃない』

一騎「だけど…このデュエル…ジェイドが勝ってくれなくちゃ…」

トラクリボー『シンクリスの人達全員の命を危険にさらすことになる』

遊姫「ねぇ…それって私達がみんなに言うのって駄目なのかしら？」

一騎「みんなにって…もしかしてシンクリスの人達にか？」

遊姫「うん…ハートさん達が危ないことしてるんだぁ…って」

トラクリボー『遊姫…それは無理よ』

一騎「確かに…俺らはシンクリスの人間じゃないしジェイドなんてエクサスの人間だ」

トラクリボー『それにシンクリスの人達が自分の国のお姫さまが自分達の命を奪おうとしているなんて信じると思う？』

遊姫「それは…」

トラクリボー『それにハート達は民衆にかなり好印象のようだし…』

一騎「だからこそ俺達はわざわざ回りくどいこの大会にでることにしたんだから…」

遊姫「…それじゃあ」

一騎「ああ…今はジェイドを信じるしかない」

ハート「…僕はカードを１枚セットしてターンエンドだよ」
手札2

ハート「この瞬間破面（アランカル）マスクの効果は終了してゲシュペンデクトの攻撃力は元に戻る」

ジェイド「…これで貴様のデュエルは分かった」

ハート「どういう意味」

ジェイド「所詮…貴様のデュエルは紛い物偽りの力で手にし偽りの感情で動くそこに何もないデュエル」

ハート「なんだと…」

ジェイド「昔の貴様のデュエルはそんなものではなかった」

ジェイド「人々を楽しませる…誰かの為に…笑顔にする為のデュエルだった」

ジェイド「今の貴様にそんなものはない！！そんな貴様にこの俺は負けん！！」

ジェイド「俺のターン！」
手札1

ジェイド「俺はアッシェト・ギラファスの効果を発動しデッキから光属性のモンスターを１体手札に加える！」

ジェイド「俺は『宇宙空間騎士（コスモスペースナイト）』を手札に加える！」

ジェイド「そして…宇宙空間騎士（コスモスペースナイト）を召喚！！」

コスモナイト
レベル8/光属性/戦士族
攻撃力2700

ジェイド「こいつはフィールドに宇宙（コスモ）モンスターが存在する場合手札からリリース無しで召喚することができる」

ハート「一体何を…？」

ジェイド「うぉぉぉ！！！」ﾊﾞﾋｭﾝ!!

青く鋭く光る瞳が凄まじいオーラを放つ

一騎「くるか…！」

ジェイド「俺はレベル8のコスモアイズとコスモスペースナイトでオーバレイ！！」

ジェイド「空間の流れに抗い！！怒濤の光を貫く聖なる希望！！！」

ジェイド「エクシーズ召喚！！！ランク8！！！『宇宙眼の超煌角竜（コスモアイズ・ネオ・グリッター・ドラゴン）』！！」

ネオ・グリッター・ドラゴン
ランク8/光属性/ドラゴン族/エクシーズ
攻撃力4000

ネオ・グリッター・ドラゴン「キシャァァァ！！！」

その光は会場を照らす

ハート「っっ…！！これがコスモアイズの進化した姿…！！」

ジョーカー「…レイナ…君がジェイドに力を…」

カンザキ『エースモンスターであるコスモアイズを素材にして新たなモンスターを召喚したぁぁ！！』

ハート「それに…その力…」

ハート（きっとジェイドの奴は無意識なんだろうけど…間違いなく『選ばれし瞳』の力…）

ジェイド「これが俺とレイナが生んだ俺の力…ネオ・グリッター・ドラゴンだ！」

ハート「一騎にも驚かされたけどジェイド…君にも正直驚かされてばかりだ」

ジェイド「ならばもっと驚かせてやろう…ネオ・グリッター・ドラゴンがエクシーズ召喚に成功した時、エンドフェイズまでこのカード以外のカードの効果を全て無効にする！」

ハート「くっ…！」

ジェイド「バトルだ！！ネオ・グリッター・ドラゴンでデスヘルワインダーを攻撃！！」

ｽﾞﾊﾞｧｧｧﾝ!!!

ネオ・グリッター・ドラゴン
攻撃力4000
⬇
デスヘルワインダー
攻撃力2300

ハート「くっ！！…ぐぁぁ！！」ﾌﾞﾜｯ‼
ライフ3500➡1800

ジェイド「まだだ！！ネオ・グリッター・ドラゴンの効果により！１ターンに１度！オーラレイユニットを1つ使い！破壊したモンスターを攻撃力を半分にし再び特殊召喚させる！！」

デスヘルワインダー
攻撃力1150

ジェイド「そしてネオ・グリッター・ドラゴンはもう一度攻撃することが可能…だがデスヘルワインダーを攻撃するのはアッシェト・ギラファス！！」

ハート「っ！！ネオ・グリッター・ドラゴンは続けて攻撃する効果じゃないのか！！！」

ジェイド「エンペラー・ギロチン！！」

ｽﾞﾊﾞｧｧｧﾝ!!!

アッシェト・ギラファス
攻撃力2000
⬇
デスヘルワインダー
攻撃力1150

ハート「つぅ！！！」
ライフ1800➡950

ジェイド「これで終わりだ！！ネオ・グリッター・ドラゴンでブルートジェスターを攻撃！！」

一騎「ジェイドの奴…今までよりずっと強くなってねぇか…？」

トラクリボー『それだけこのデュエルに全てを賭けていると言うことね』

ジェイド「殲滅の…フォトン・トゥインクル・バースト！！！」

ネオ・グリッター・ドラゴン
攻撃力4000
⬇
ブルートジェスター
攻撃力2500

カンザキ『まさか！！ジェイド！！このままパーフェクトで勝つのかぁ！？』

ハート「そうはいかない！！僕はトラップ『破面道化師の幻影（アランカルクラウンファントム）』！！！」

ハート「このカードは『自分のライフが0になるダメージを受けた時！！ライフを100にする』！！！」

ハート「ぐぅ…うわぁぁぁ！！」ﾌﾞﾜｯ‼
ライフ950➡100

ハート「更に…ブルートジェスターは『エクストラデッキから特殊召喚されている時に破壊された時…ペンデュラムゾーンのモンスター１体をフィールドに特殊召喚できる』」

ハート「僕はゲシュペンデクトを特殊召喚する！！」

ゲシュペンデクト
レベル7/闇属性/戦士族/スケール7
攻撃力2600

ハート「そして破面道化師の幻影（アランカルクラウンファントム）の効果により自分のペンデュラムゾーンのカードを全て破壊する」

カンザキ『耐えたぁ！！ハート！！ギリギリの所で耐えきったぁ！！』

ジェイド「っち…往生際の悪い…俺はカードを１枚セットしてターンエンド」
手札0

ジェイド「見苦しいぞハート！その程度で俺を倒すことなどできやしない！！」

ジェイド「俺はレイナを必ず助け出す！！その想いは…誰にも負けん！！」

ハート「っ…」

…

１０年ほど前

アナウンサー『優勝したのは…若干7歳のシンクリス四王女のひとり！！！』

ハート『ありがと～う！』

あたしは強かった

誰にも負けなかった

人の笑顔を見るのが好きだった

女性『凄いですわね～そのお歳でチャンピオンになるなんて』

ハート『えへへ～』

…

ジェイド『ぐはっ！』ﾄﾞｻｯ
ライフ100

ハート『どうだ！』
ライフ4000

スペード『流石はお姉様ですわ！』

ジェイド『くっ…まだ負けてない！』

レイナ『お兄ちゃん頑張って！』

ハート『もう！諦めなよ！ライフ100だよ？』

スペード『そうですわ！お姉様は何よりシンクリスチャンピオンですのよ？』

ジェイド『まだライフは100ある！それで十分だ！！それに…強い奴と戦えるのは楽しい！』ﾆﾔｯ

ハート『！』

楽しい…ジェイドはそう言って笑った

あたしは…人を楽しませるのは好きだったけどデュエルを楽しんだ事なんてない

何故ならあたしより強いデュエリストなんていなかったから

だから…デュエルを楽しむことを忘れていた

…

シンクリス大会前

そんな時だった

ハート『ふんふふーん♪』

ハート『ん？あれは…』ｷｰﾝ

ハート『っ！…僕の目が…！！』

ハート『っ…まさか…彼が…』

少年『ねぇどうしたのお姉ちゃん？早くさっきの続きやってみせてよ！』

ｿｰﾀﾞﾖｿｰﾀﾞﾖ

ハート『え…ああごめんね…それじゃあ…よっ！ほっ！！』

一騎『ん？』

このは『どうしたでござる？気になるでござるか？』

あたしは一騎に出会った

…

ハート『ゆけ！デビルズピースマジシャン！！』

一騎『ハーデストアイズ！！！』

バキィィン！！

楽しかった

人を楽しませるのもデュエルが楽しいと思えるのも

これが初めてだった

…

でもそれは違う

妹が…家族がそれを邪魔をする

この計画は

人を楽しませるなんて無理だ

全てがあたしの足枷になる

シンクリスチャンピオンという烙印があたしを縛り付ける

でもこのデュエルで分かったんだ…そう…

…

ハート「…」ﾎﾞﾛｯ
ライフ100

ジェイド「諦めろハート…貴様のライフは100だ…サレンダーすれば見逃してやる」
ライフ4000

ハート「諦める…はは…冗談いうなよ」

ジェイド「なに？」

ハート「『まだライフは100残っている！それで十分！！それに…ジェイド…君とこうやって戦えるのは楽しいじゃないか！！』」ﾆﾔｯ

ジェイド「！！」

ハート「今までこんな強敵と戦える喜びを感じることができなかった…妹達という足枷があたしを縛り付けていた」

ジェイド「なんだと…？」

ハート「感謝をするよジェイド…君にとって妹が全てというのなら…」

ハート「妹達がいなくなったあたしはもはや何にも縛られない！！守る必要もない！！！」

ハート「これがあたしの本当のデュエル…！！人を楽しませるんじゃない！！」

ハート「あたしが楽しむためのデュエル！！」

ﾎﾞﾜﾝ!!

強力で虹色のオーラが吹き出る

カンザキ『こ…今度はハートにオーラが宿りましたぁ！？』

観客「さっきからなんなんだ？」

観客「演出じゃないの？」

ｶﾞﾔｶﾞﾔ

一騎「ハート…」

ハート「そうだ…これこそ…あたしが求めていたデュエル…一騎とのデュエルでも感じていた…悦び」ｿﾞｸｿﾞｸ

ギュッと自分の体を抱き締め悶えるように動くハート

ハート「…ジェイド…ありがとう…あたしはもっとこの感覚を味合わせてもらうね」

ズバァァン！！

虹色のオーラが辺りを吹き飛ばす

ジェイド「なっ…！！」

カンザキ『な…なんということでしょう…これが現実に起こっていることなんでしょうか！？』

ハート「あたしのターン！！」
手札3

ハート「あたしはスケール1の『破面道化師（アランカルクラウン）プレーザンフィーリン』とスケール8の『破面道化師（アランカルクラウン）クライマックス・プレジャー』でペンデュラムスケールをセッティング！！」

１体は奇妙に常に笑顔の道化師

もう１体は快楽に溺れ狂いながら笑う道化師

ハート「これでレベル2から7のモンスターが同時に召喚可能！！」

ハート「ペンデュラム召喚！！」

ハートの笑顔は歪んでいるようにも見える

ハート「全ての瞳を束ねる竜の王…混沌虚構の深淵から永喜し現れよ！」

ハート「レベル7！！『絶対眼の王竜（グローブルアイズ・オール・ドラゴン）』！！」

グローブルアイズ「ゴァァァ！！！」
レベル7/光属性/ドラゴン族/スケール7
攻撃力500

その姿は骨の竜

金色に輝く鎧を身に付けているが既にボロボロであり肉が１つもついていない骨の竜だった

カラカラと音を立てる龍の姿をした竜が降臨する

ジェイド「な…なんだこいつは…」

ハート「さぁ…ジェイド…お楽しみはこれからだぁ！！！」


…

続く

ハート「こんなに気分がいいデュエルは初めて♥」ｿﾞｸｿﾞｸ

ジェイド「っく…貴様…！！」

ハート「さぁあたしのドラゴンよ…我が妹達の意思をついでぶち壊せ！！」

ジェイド「俺は…俺は絶対に負けたりはしない！！レイナを救うその時までは！！！」

一騎「次回『絶対王の力』一気に駆け上がれ！！」