第10話 激震の獅子舞いライオナイト２　作：こんにゃく

一騎（でもどうする？ここでハーデストアイズを召喚しても効果は使えない…攻撃力2700のアロケル・ソフィアは倒せない…これは！！）

ユキ「相手のライフは3000…どうする一騎君」

一騎「俺は手札の魔法カード『最後の抵抗』を発動！」

一騎「『自分のライフが1000以下の時、このカードを墓地に送って発動する！相手フィールドのモンスター１体を選択し効果を無効にする！そして相手と自分のライフの差だけそのモンスターの攻撃力を下げる！！』」

エイリアス「なんだと！？」

ユキ「なるほど！アロケル・ソフィアはフィールドの表側表示のカードの効果だけを無効にする効果！だから墓地のカードの効果は無効に出来ない！！」

一騎「さらに俺は罠カード！！『エスケープ・ペンデュラム』を発動！」

一騎「『このカードは自分のエクストラデッキのペンデュラムモンスター1体をデッキに戻す』！俺はハーデストアイズをデッキに戻す！」

一騎「そして『デッキからカードを1枚ドローする』！！」

手札1枚

一騎「っ！？これは！？」

一騎の手には輝く１つのカードそして…

このは「いっきのあの顔は…」

一騎「フッ…行くぜ！俺はセッティング済みのペンデュラムスケールで再びペンデュラム召喚を行う！！揺れろ魂のペンデュラム！！天空に描け光のアーク！！ペンデュラム召喚！！！」

一騎「秘術をその眼に宿しその瞳で全てを暴け！！『マジシャンズアイズ・ペンデュラム・ドラゴン』！！！」

マジシャンズアイズ 光属性 ドラゴン族 レベル7 ペンデュラム
攻撃力2500

エイリアス「なんだ…と！？」

一騎「俺とお前のライフの差は2775…よってお前のモンスターの攻撃力は0だ！！」

アロケル・ソフィア
攻撃力0
エイリアス「なんだと！？」

一騎「マジシャンズアイズは効果により『フィールドの魔術師と名のつくモンスター1体につきこのモンスターの攻撃力を500ポイントアップする！』」

一騎「マジシャンズアイズのモンスター効果を発動！！マジシャンズ・チャージ！！」
マジシャンズアイズ
攻撃力3500

一騎「バトルだぁ！！マジシャンズアイズでアロケル・ソフィアを攻撃！！魔導のケリュケリオン・バーストォォ！！！」

マジシャンズアイズのブレスが交差しながら混じりあい強力な光線となってアロケル・ソフィアを貫く

エイリアス「っぐぅぅおぉぉぁぁぁ！！！？」
ライフ0

エイリアス「ガッハ…」ドサッ

このは「やったのですぅ！！！」

ユキ「一騎君の勝ちだぁ！！」

シュルト「エイリアスさん！！」トテテテ

シュルト「エイリアスさん！しっかりしてください！」

エイリアス「うっ…シュルト…」

シュルト「エイリアスさん！」

一騎「…」ニコッ

一騎はエイリアスの安否を確認した後、足元にある２枚のソロモンズカードに手を伸ばす

一騎「うっぐ！！？」ドクン

一瞬足元がおぼつかなくなるがすぐにその感覚は無くなった。

一騎「っつ…ソロモンズ43、52…これで3枚か…」

このは「いっきぃ！よく勝ったでござるな！」

一騎「ん？あぁなんとかな…それにしてもソロモンズは一体何枚あるんだ？」

このは「分からないでござるよしかしとんでもない力を秘めていることはたしか…それに余り良くない力のようですし」

ユキ「ところでシュルト君さっきソロモンズの1枚は元々あったと言ってたよね？」

シュルト「はい」

ユキ「それじゃあもう1枚は一体…」

エイリアス「それは私が説明をしよう…２日ほど前になる」

…

エイリアス『やはりここも精霊達が…』

？？？『そんなところで何してるの？』

エイリアス『何者だ！！』

そこには黒いフードをかぶり顔には仮面をつけている為顔を分からないが声で男と判断できた。

？？？『僕？僕は暁…君にこのカードを与えよう』

エイリアス『なんだと？』

暁『君は少なからず人間を恨んでいるはずさ…そんな君に力を与えてあげる』

エイリアス『何…を…』

暁と名乗った男のもつカードの輝き、その光を浴びたエイリアスは体の内にある憎悪が高まっていくのがわかった

エイリアス『人間…』

暁『…ここにあるソロモンズも使うといいさ…』

…

エイリアス「そこからはシュルトが見た通りだ…私は怒りに囚われていた」

一騎「…」

ユキ「どういうことなんだろう…」

このは「暁と名乗る男…何故ソロモンズを持っていたのか…それに」

一騎「わざわざエイリアスさんに渡したのか…何が目的だ？」

エイリアス「君たちには世話になった、今日はここに泊まるといい」

一騎「えっ？本当ですか！？」

シュルト「良いのですか！？エイリアスさん！」

エイリアス「もう我等に人間を拒む理由はない…この人達に感謝をしなければ」

このは「やったでござるぅ！！実はすごく疲れてたでござるよ！！」

ユキ「そういえばここの温泉はすごく気持ちいいと聞きましたよ！！」

このは「おぉ！！それは楽しみでござるよ！！」

…

その夜まるで宴のように村は盛り上がった。

エイリアス「…なるほどそれでシンクリスをめざしていると」

一騎「はい…そしてそこであるソロモンズも回収しています」

エイリアス「ソロモンズは危険なカードだ…私も取り込まれてしまうほどに」

一騎「実際にこのカードは何なのか分かりませんでもこのまま野放しにしてもいられません」

このは「ふはぁ…いい湯でござったなぁ」
ﾎﾟｶﾎﾟｶ
ユキ「そうだねぇ気持ちがよかったよぉ」
ﾎﾟｶﾎﾟｶ

すると一騎達の前に湯上がりの二人が出てきた。
その姿はとても妖艶で一騎の視線は釘付けになる

エイリアス「アッハッハッハ！大変な旅だろうがこんな花達と旅ができるとは羨ましい限りだ」

一騎「フフッそうですね」

…

一騎「…」

一騎は首にかけていたペンダントを弄りながら幼馴染み二人を思い出していた。

一騎「通…遊姫…」

このは「いっき！どうしたのです？」

一騎「！…このは…いや幼馴染みを思い出してた」

このは「幼馴染みですか…」

一騎「実は俺、本当の父親と母親を知らねぇんだ」

このは「え？」

一騎「１０年くらい前かな…それすらも分からねぇそれ以前の記憶は無いんだ俺…」

このは「そうだったんですか」

一騎「今の父親とかに拾われてそんでアイツらに出会った…アイツらがいなかったら今の俺はいない」

このは「いっき…」

一騎「それに今ソロモンズやエクサスをほっておいたらアイツらに顔向けできねぇな！だからさこのは…」

このは「？」

一騎「この世界を平和にしようぜ」

このは「いっき…！！はいなのです！！」


…
エイリアス「行くのか」

一騎「はい！」

シュルト「シンクリスはここから東へ行けばたどり着きますよ」

ユキ「ありがとうねシュルト君」

一騎「よし…行くぜシンクリスへ！！」


次回

一騎「俺達は小さな貧困の村にたどり着く、そこには元エクサス兵が…そしてこのはの目の前に暁の姿が…」

一騎「次回『暗躍者暁！貧困の村の激闘！』一気に駆け上がれ！！」

・GD，52 反骨獅神 アロケル・ソフィア
フィールドのカードの効果を無効にする強力なカード！そして…

一騎の新たなモンスター！
・マジシャンズアイズ・ペンデュラム・ドラゴン
魔術師のカードの数だけ攻撃力が上がるモンスターだ！