第40話 夢と道　作：こんにゃく

一騎(俺のフィールドにはハーデストアイズが…だけど相手フィールドには攻撃力が5000のニャーナスにソロモンズが１体…)

一騎(俺のこの手札なら…)

一騎「俺は手札から『Ｃ(チェンジ)・閃光の戦士』を召喚！！」

Ｃ・閃光の戦士
レベル4/戦士族/光属性
攻撃力1600

一騎「そして閃光の戦士の効果発動『１ターンに１度相手フィールドのモンスター１体を表示形式を変更できる！！』スパークガン！！」

ニャーナス「にゃぁ！？」
攻撃力5000➡守備力0

アイリス「な！？ニャーナスの表示形式が変更された！！？」

一騎「これでアイリスさんのニャーナスは守備表示…守備力は0だ！！」

一騎「バトルだ！！閃光の戦士でニャーナスを攻撃！！」

ズバァァン！！

アイリス「っく！！」

一騎「さらに！！ハーデストアイズの効果発動！！『エンドフェイズまで攻撃力を手札の枚数だけ500ポイントアップする！！』俺の手札は1枚ある！！」

ハーデストアイズ
攻撃力3000

一騎「いけぇ！！ハーデストアイズ！！マルコシアスに攻撃！！召雷のストライクバァァストォォ！！」

ガッボァッ！！！

一騎「そして！ハーデストアイズは与えた戦闘ダメージを２倍にする！！」

ハーデストアイズ
攻撃力3000
⬇
マルコシアス
攻撃力2600

アイリス「なっ！…くっ…きゃぁぁぁ！！！」ﾌﾞﾜｯ

アイリス「うぎゅぅ」ﾄﾞｻｯ
ライフ4000➡3200

一騎「俺はカードを１枚セット…ターンエンド」
手札0

アイリス「いてて…」

一騎「…」

アイリス「うーん…そうだなぁ…」

一騎「？」

アイリス「さっきの私の昔話の続きをしようか」

…

私は夢を追いかけるためにフュージニアで活動を始めたの

皆に追い付きたくて色んなことをしたわ

でも…見て分かる通り私は有名になれなかった。

…

アイリス「でもね…諦めちゃダメだと思うの」

一騎「…」

アイリス「諦めたらそこで終わっちゃうじゃない…今まで積み上げてきたものが壊れちゃうじゃない」

アイリス「だからね…私は私らしく自分が思っていることをやればいいと思うの」

一騎「自分が思っていること…」

アイリス「君はきっと難しく考えすぎなのよ迷った時は考えない！自分が今思ったことをする！！これは鉄則よ！」

一騎「俺が思っていること…」

一騎「…フフッなんだ…やっぱり俺には深く考える事なんて似合わねぇよな」

アイリス「！…分かってくれた？」

一騎「はい…俺のやるべきことは決まりました！」

一騎「俺の道は全部引っくるめて俺が何とかする！！こんな簡単で単純な道は俺しか進めねぇ！！」

アイリス「ふふっ…本当に単純だね！本当に出来るの？」

一騎「出来る出来ないじゃない！やる！！やってやるさ！！」

アイリス「いい顔ね…でも私だってその気持ちでシンクリスまで来たんだ！！絶対に勝って有名になって！！トップアイドルを目指すんだから！！」

アイリス「私のターン！ドロー！！」
手札2

アイリス「私は手札から『フレッシュアイドル ラクーン』を召喚！！」

ラクーン
レベル4/光属性/獣族
攻撃力1000

アイリス「そして手札から『アイドル・ライヴ・フュージョン』を発動するわ！」

アイリス「そしてフィールドのラクーンの効果を発動！『フィールドのラクーンを素材として融合を行う場合このカードのみで融合を行える！！』」

一騎「っ！」

アイリス「さらにアイドル・ライヴ・フュージョンは『墓地に存在する融合モンスター１体を選択しそのモンスターを融合召喚することができる！！』」

アイリス「これでラクーンを素材として墓地のマルコシアスを融合召喚するわ！！！融合召喚！！！」

アイリス「現れなさい！！マルコシアス！！」

マルコシアス
攻撃力2600

アイリス「このカードは私に転機をくれた！このシンクリスで活躍できる可能性を！！！」

アイリス「だったらそのチャンスを逃してたまるかぁ！！私はマルコシアスの効果発動！！『フィールドのカードを１枚破壊し墓地のフレッシュアイドルを手札に加える！』」

アイリス「私が破壊するのは閃光の戦士！！」

一騎「っく！！閃光の戦士！！」

アイリス「そして墓地からフォクシーを手札に加えるわ」

アイリス「そしてマルコシアスでハーデストアイズを攻撃！！この瞬間！！フォクシーの効果を発動！！『このカードを手札から墓地に送り、フィールドのフレッシュアイドルの攻撃力を1400ポイントアップするわ！！』」

マルコシアス
攻撃力2600➡4000

アイリス「このまま攻撃させてもらう！！ムーン・ファンタズマ！！！」

アイリス「これで終わりよ！！」

一騎「っ！！」
ライフ1400

ズガガガァン！！！

一騎「終わらせません！！俺は罠カード『リバイブル・スキップ』！！」

一騎「このカードは『戦闘によるダメージでライフが0になる場合！！ライフを100にする』！！」ｽﾞｶﾞｶﾞｯ
ライフ1400➡100

一騎「そして！『ライフが減った分だけモンスター１体の攻撃力をアップする！！』」

一騎「ハーデストアイズは黒の魔術師のペンデュラム効果により戦闘での破壊が無効となっている！よってハーデストアイズの攻撃力をアップだ！！」

ハーデストアイズ
攻撃力2500➡3800

アイリス「そ…そんな…！！」

一騎「アイリスさん…貴方のおかげで何か見えた気がします」

一騎「簡単なことでした自分ができることをやるだけだなんて…考えるまでも無かったですよ」

一騎「俺は…必ずやってみます！シンクリスのことも…ハートもジェイドもソロモンズも！！全部引っくるめて全部解決して見せる！！」

一騎(そうだ…ハート達を止める…そしてジェイドの憎しみも消す…ソロモンズだってエクサスにも渡さない！…)

一騎(誰かを犠牲にして父親を助けるなんて間違ってる！！必ずそれ以外の方法で助けることができるはずだ！！)

一騎(それも見つけて…そしてシンクリスと協力して…そしてエクサスを止める！！)

アイリス「！なんだかお姉さんも君を見てたら…やる気が出てきちゃったな」

一騎「だからここで終わるわけには行きません！！俺の全力を受け取ってください！！」

アイリス「そうこなくっちゃ！」

アイリス「私はこれでターンエンド！この瞬間マルコシアスの攻撃力はもとに戻るわ」

一騎「俺のターン！！」
手札1

一騎「よし！！俺はハーデストアイズでマルコシアスを攻撃する！！この瞬間！！ハーデストアイズの攻撃力は手札の枚数だけ500ポイントアップする！！」

ハーデストアイズ
攻撃力4300

一騎「いけ！！ハーデストアイズ！！召雷のストライクバァァストォォ！！」

ハーデストアイズ
攻撃力4300
⬇
マルコシアス
攻撃力2600

アイリス「くっきゃぁぁぁ！！！」ﾌﾞﾜｯ
ライフ3200➡0

アイリス「うっぎゅっ！」ﾄﾞｻｯ

一騎「…よし！」

アイリス「…あっはは…負けちゃったなぁ…」

一騎の手元にソロモンズがのる。

一騎「よし」

アイリス「…君の道はどうやら厳しそうだね」

一騎「！…そう…ですね…でもやってみます」

一騎「いえ…やらなくちゃいけないことなんです…これは」

アイリス「よーしそれじゃあ私も頑張らなくちゃ！！トップアイドルを目指すために」

一騎「そうですね」ﾆｺｯ

アイリス「んー？つまり君が私の初めてのファン！？」

一騎「！…そうですね…うん…ファンです」

アイリス「おぉ！やったぁ！！ファン1号だぁ！！」ピョンピョン

一騎(俺の道は決まった…通…お前は…)

…

ヴァイス「あー」

暁「…」

ヴァイス「ふぁ～あ」

暁「うるさいね君」

ヴァイス「あ？…つってもよ俺らやることねぇじゃんかよ」

ヴァイス「てめぇが寄越したエクサスの雑兵どもはみんなダイヤに蹴散らされちまった…お前やるきあんのか？」

暁「くっふふふ…まぁね…僕には僕のやりたいことがある」

ヴァイス「そうかよ…で？次俺はどうすりゃいい流石にシンクリス四王女を狙うのは無理そうだぜ？」

暁「あぁ…大丈夫だよ…君にはやってほしいこともあるしね…」

ヴァイス「なに？」

暁「…さて…と僕はそろそろやらなきゃ」

ヴァイス「あ？やるってなにを？」

暁「僕は…これ」ｽｯ

そこにはパッドが

ヴァイス「あぁ！？てめぇそれに参加してたのかよ！！」

暁「まぁね…言っただろう？僕には僕のやるべきことがあるって」

ヴァイス「…てめぇなに考えてやがる」

暁「さぁて何だろうね…君には君の道を見つけることだね…それじゃ」

ヴァイス「…ケッ！いけすかねぇ野郎だ」

…

ジョーカー「…」

ｳｨｨﾝと扉が開かれる

ジョーカー「待っていたよ…メーアそしてベクト」

ベクト「一体どうしたって言うですかい？俺達を呼ぶなんて」

メーア「…」

ジョーカー「君達二人は私の娘のお目付け役でホワイトティラーのリーダーを勤める人間…ハート達を除けば間違いなくシンクリス最強でしょ？」

メーア「お言葉ですが…私たちはまだまだです」

ジョーカー「いや～そんな謙遜することはないよ…君達は間違いなく最強さ」

ベクト「それはそうと…何故俺達が呼ばれたのかを…」

ジョーカー「！そうだったね…君達にはやってほしいことがあるんだよね」

ベクト「やってほしいこと？」

ジョーカー「スペードとダイヤがやられてしまってね」

ベクト「なに！？」

ジョーカー「ああ…いや…そんなに大事ではないよ…ただ…それをやったのは」ｽｯ

ジョーカー「この二人だ」

そこには一騎そしてジェイドの姿が

メーア「こいつらは？」

ジョーカー「一人はジェイド…知ってるよね？」

ベクト「あぁ…まぁ…メーアお前の方が知ってるんじゃないのか？」

メーア「え…あぁまぁスペードとこいつは仲が良かったはず…いや２年前までか」

ベクト「ほーん…それでこいつらは？」

ジョーカー「この子達をね始末してほしいんだ」

ベクト「始末？」

ジョーカー「うん…この子達はソロモンズと言うカードを使っている…」

メーア「なるほど…シンクリス王…アレク様を助けるために必要なカードですね」

ジョーカー「そう…彼等はそれを邪魔してくるんだよ…それに」

ジョーカー「ジェイドは昔馴染みのスペードすら躊躇なく葬ろうとした…母としてこれは許せないよねぇ？」

ベクト「なるほどな」

ジョーカー「頼めるかい？」

メーア「…分かりました」

ベクト「でもよ…ソロモンズってあぶねぇんでしょ？そんなもん俺等が集めたら」

ジョーカー「そうだったね…それじゃあ君達に…力を与えよう」ｳｫﾝ

ジョーカーが二人に手を向けると光が二人を包む

ベクト「うっっぐぅぅ！？な…」

メーア「な…なんだ…これは！？！？」

ジョーカー「くっふっふふふ」ｳｫﾝｳｫﾝ

ベクト「ぐぉぉぁぁぁ！！目…目が…ぐっ！！」

メーア「くうっ…つぅ…一体…これは！？！？」

ベクトそしてメーアの瞳にハート達同様紋様が刻み込まれる。

ベクトには蛇、メーアには花の紋様が浮き出る

ベクト「はぁ…はぁ…くっ…はぁ…一体なんだったんだ？」

メーア「はぁ…はぁ…っ」

ジョーカー「これで君達はソロモンズに触れても操られることはない…刻印の力を与えたんだから」

ベクト「刻印…？」

メーア「…」

ジョーカー「さぁ行っておいで…その力でこの二人のソロモンズを奪うんだ」

…

ダイヤ「…」

クローバー「！ダイヤ姉」

ダイヤ「クローバー…どうした？」

クローバー「いや…帰ってこいって言われたから」

ダイヤ「…そうだったのか」

クローバー「ダイヤ姉は体平気なの？」

ダイヤ「スペード姉様程ではない」

クローバー「！！」

ダイヤ「どうやらデュエルに敗北したようだ」

クローバー「そんな…さっき確かにシュテルン・グラディウスが見えてたから…もしかしてと思ったけど…やっぱり母様が言ってた事は本当だったんだ」

ダイヤ「すまないが私と姉様は動けそうにない…私は動けるのだが…母様が私も動くなと」

クローバー「それでうちが呼ばれたんだね…」

ダイヤ「あぁ…だがもうすぐなんだ」

クローバー「…うん」

ダイヤ「もうすぐで私達の悲願である異世界の扉が開くことができる…父様に会えるんだ…！！」

クローバー「だからうち逹はここまで頑張ってこれたんだ…！シンクリスの兵隊達を使って戦争に乗じて散らばってるソロモンズを集めたんだ」

ダイヤ「…私達家族が再び笑顔を取り戻すためにはこの計画を必ず成功させる…その為にはどんな犠牲を払う覚悟がある」ｷﾞｭｯ

クローバー「！ダイヤ姉…そのデッキは…！！」

ダイヤ「私もスペードも本気だ…これからは本気で挑まなければならない」

クローバー「…分かった…ダイヤ姉もスペード姉もハート姉も頑張ってるんだ…うちも頑張るんだ」グッ

クローバー「それじゃあうちもう行くね」

ダイヤ「あぁ…頼んだぞクローバー」

…

遊姫「ねぇ」

トラクリボー『なにかしら』

遊姫「隠し事ってなに？」

トラクリボー『分からないわ…ただ』

遊姫「ただ？」

トラクリボー『ソロモンズを集めるってどう言うことだかわかる？』

遊姫「えっ？」

トラクリボー『ソロモンズの力は強大なの…それも精霊達の力に匹敵するくらい』

遊姫「…その言い方だとソロモンズって昔から無かったみたいね」

トラクリボー『ええ…ソロモンズは突然現れたわ…２年前にね』

遊姫「２年前…」

トラクリボー『私達精霊には使命があるのその為にはもう一度この世界と精霊世界をリンクさせなくちゃダメなの』

遊姫「そのためには…？」

トラクリボー『ソロモンズを全て破壊する』

遊姫「でも…」ｽｯ

遊姫の手には２枚のソロモンズ

遊姫「クローバーはこれが必要って言ってたし…別にすぐ破壊しなくてもいいよね？全部集まってからでも！！」

トラクリボー『だからこそ彼女達に協力はしているのだけど…』

トラクリボー『なんだか…嫌な感じがするのよね…』

…

通「…」

…

キルヴィス『行くのか？』

通『あぁ』

キルヴィス『…』

通『どうやら俺の迷いってやつを断ち切れって神が言ってるみてぇだな』

キルヴィス『…神…ね』

通『まぁ俺は神様なんてもんは信じてねぇけどよ…自分の道は自分で切り開くもんだからな』

キルヴィス『分かった…行ってこいお前なら行けるさ』

通『たりめぇよ！』

…

通「…」ｻﾞｯ

そこは本来なら人通りが多いであろう大通…しかしそこには人の影はない

通「次のお前の相手は…俺だ」

ジェイド「貴様はさっきの…一騎とか言うやつのそばにいた」

通「俺は通だ！」

ジェイド「そうか…あまり興味はないが…誰であろうとデュエルでは真剣に取り組むのが俺の流儀だ」

通「お前は…」

ジェイド「？」

通「お前は怖くないのか？」

ジェイド「…お前の言う恐怖とはなんだ」

通「そりゃ…！…お前はスペードと戦うことがだよ」

ジェイド「そんな事を聞くためにこの俺とデュエルをしに来たのか？」

通「違う！！違う…けどよ」

ジェイド「…お前は一騎とは違いもっと強い心を持っていると思っていたんだがな」

通「…悪いな…俺はそんなに強くねぇよ」

ジェイド「ふん…そうか…」ｶﾞｼｬﾝ

通「っ！」ｶﾞｼｬﾝ

ジェイド「だが…俺はどんなことをしてもソロモンズを集めくなくてはならんのでな」

通「…くっ」

ジェイド・通「デュエル！！！」



続く

次回

一騎「通とジェイドのデュエルは熱く燃え上がりを見せていた、そして俺の目の前にはジョーカーが送り込んできた刺客が現れる！」

一騎「次回『ジョーカーの暗躍』一気に駆け上がれ！」