第１話 異世界へ 後半　作：こんにゃく

一騎「死ぬ…だと？」

黒騎士「俺はカードを１枚伏せてターンエンドだ、さぁ貴様のターンだ」

手札３

『ＢＢハンニバルヘンリー』
『伏せカード１枚』

一騎（どういうことだよ…死ぬって…いや考えてても埒があかねぇ！俺のターンだ…くぅ）

一騎の表情は苦虫を食い潰したような状態になるそれは手札が

一騎（『ブラックマジシャン』、『ブラックマジシャンガール』、『EHEROスパークマン』、『緊急同調』、『オシリスの天空竜』、『最強の盾』かよ…）

しかしやるべきことはたった１つ、スパークマンを出すしかない。

一騎「俺は『EHEROスパークマン』を通常召喚！！」

『EHEROスパークマン』光 レベル４ 戦士族

攻撃力1600 守備力1200

一騎「よし！俺はスパークマンで攻げ…」

ここで一騎の頭にあることが過る、それは『ダメージが実体化しすること』ここで自分が攻撃したらどうなる？相手のモンスターは攻撃力０

そして自分のモンスターの攻撃力は1600…つまり相手は自分の３倍のダメージを受ける…

一騎「…ッ！お…俺はターンエンド」

黒騎士「？どうした攻撃しないのか？」

一騎「う…うるせぇ！俺はこれで終わりだ！！」

一騎 手札5

『E-HEROスパークマン』

すぐに『何やってんだ俺！！』と後悔をした、ただでさえ『手札事故』を起こしていて尚且つ負けたら死ぬというのに自分はなんてことを…と自分のこの行為を恨んだ

黒騎士「ふざけた真似を…後悔するなよ！」

一騎（もうしてるよ！！）

黒騎士「俺のターン！！俺は手札から『ＢＢイーター・ダーマー』を召喚！」

『ＢＢ イーター・ダーマー』闇 レベル４
悪魔族
攻撃力1000 守備力1800

黒騎士「そしてフィールドのハンニバルの効果を発動！『このモンスターとフィールドのＢＢモンスターを破壊しデッキから破壊したモンスターのレベルの合計となるＢＢモンスターを特殊召喚する』現れろ！『ＢＢレッドリッパー・アンドレイ』！」

『ＢＢレッドリッパー・アンドレイ』闇 レベル５ 戦士族

攻撃力1800 守備力1500

黒騎士「まだだ！！墓地に送られたイーターのモンスター効果を発動！！『このカードがカードの効果により破壊され墓地に送られた時、墓地のこのカードと墓地に存在するＢＢモンスターをゲームから除外することで手札から除外したモンスターのレベルの合計以下のレベルを持つモンスターを特殊召喚する！！』こい！『ＢＢスタート・テッド』 ！」

『ＢＢ スタート・テッド』闇 レベル５ 戦士族

攻撃力1800 守備力600

一騎は１つ思ったことがあった、それは『相手が何をしてくるのかわからない』ということ、現実なら相手のデッキは大体分かる『○○デッキ』だとか『ブラックマジシャン』だとか現実ならそのカードは発売されていて効果も分かる

それだけではない大会で優勝などしているデッキであるならば次に何をするのかというのも大体予想がつくのだが『ここ』は違う、相手のデッキ、カードは見たこともない物…いわば効果など『言ったもの勝ち』のようなものだ、だとすれば

一騎（俺に勝ち目は有るのか…？）

黒騎士の手は止まない、次にとった彼の行動は

黒騎士「俺はレベル５の『ＢＢイーター・ダーマ』と『ＢＢスタート・テッド』でオーバレイ！！」

一騎「なっ！？まさか！エクシーズ！？」

黒騎士「沸き上がる衝動、血の快楽に溺れて悶え苦しめ！！エクシーズ召喚！！ランク５！！『ＢＢクラウン・ゲイシー』！！」

『ＢＢクラウン・ゲイシー』闇 ランク５ 悪魔族

攻撃力2700 守備力1000

ピエロの姿をした不気味な大男、それはエクシーズモンスター、同じレベルのモンスター同士で召喚がすることがてきる召喚方法

黒騎士「ゆくぞ！！バトルだ！！クラウンゲイシーでスパークマンを攻撃！！『バーサクシャウト』！！」

一騎「くそっ！！」

敵の攻撃を避けるため横に大きく跳ぶ、しかしその攻撃の衝撃波により大きく吹き飛ばされる。

一騎「うっぐぅああぁぁあ！！？」ライフ2400

直撃することは避けたが一騎の体は既にボロボロだった。

一騎（これ…以上は俺の体が…もたねぇ…）ﾊｧﾊｧ

黒騎士「俺はこれでターンエンドだ…拍子抜けだなこの程度が『シンクリス』の人間だとは思えん…貴様何者だ？」
手札２

『ＢＢクラウン・ゲイシー』

『伏せ１枚』

一騎「だから初めからそのシン何とかってのは知らねぇって言ってるだろうが！！くそ！！」

黒騎士「…だがこの戦場にいるということはただの人間ではないことは間違いない…ここで倒すことに変わりはない」

一騎「なんなんだよ…くそ…」

自分の置かれている状況に改めて絶望する、しかしここで折れる訳にはいかない

一騎（簡単に死んでたまるかよ…最後まで足掻いてやる！！）

一騎の手札に召喚できるモンスターはいない、このドローに全てがかかっている。

心臓がすごい早さで脈打つ…汗が吹き出る…こい！！

一騎「ドロー！！」ｶーﾝ

『オッドアイズペンデュラムドラゴン』

一騎はその場で膝をついた…勝てない、そう悟った

黒騎士「ん？どうしたまさか諦めたのか？」

一騎（くそ…俺じゃあ主人公になれねぇのかよ…こんなとこで終わっちまうのかよ…結局憧れた世界でも通用しない…現実でも通用しなかった…俺は…俺は！！）

《かっとビングだ！！》

一騎「！！」

《これが俺達の絆だ！》

一騎（これは…俺の憧れた主人公達…）

《ガッチャ楽しいデュエルだったぜ》

一騎（…）

《お楽しみはこれからだ！》

一騎「そうだ…」

黒騎士「ん？」

《行くぜ相棒！》

一騎「諦めてたまるかぁぁぁ！！」

その瞬間、一騎は目映い光に包まれる。そして一騎の手札のカードが変わっていく…

黒騎士「これはなんだ！！？」

一騎「俺はスケール１の『黒の魔術師』とスケール８の『黒麗の魔術師』でペンデュラムスケールをセッティング！！」

黒騎士「ペンデュラムだと！！？」

一騎「揺れろ魂のペンデュラム！天空に描け光のアーク！！」

天高く舞い上がった魔術師、天空に輝く光のアーチそして…

一騎「ペンデュラム召喚！！冥界を見つめし紫煙の眼！『ハーデストアイズ・スカイ・ドラゴン』！！！」

『ハーデストアイズ・スカイ・ドラゴン』闇 レベル７ ドラゴン族 ペンデュラム

攻撃力2500 守備力2000

一騎「さぁ！！反撃はここからだ！！」


次回
一騎「うぉぉ！！？俺がペンデュラム！？マジかよ！！1度やってみたかったんだよなぁ口上！それにしてもカードが書き換わるなんてそれにどことなく元のカードに似てるし…ん？手札が１枚減ってる…まさかオッドアイズとオシリスが合体したのか！？次回『デュエルの世界』