第20話一騎元気作戦！取り戻せ闘志！！　作：こんにゃく

ホテルの一室…部屋に明かりはついていなく一騎はソファーで寝転んでいた

このは「いっき！いっき！」

一騎「…ん？」ﾕｻﾕｻ

このは「行くでござるよ！！」

一騎「行くって何処へ？」

ユキ「外へ…だよ♪」

一騎「へ？…うわっちょっと！！」

強引に一騎の手を引っ張りホテルから連れ出そうとするこのはとユキ。

一騎「ちょっと！俺は別にそんな気分じゃないんだって！！」

ユキ「だからこそだよ♪いいから着いてきて！」

このは「そうでござるよぉ！行くでござる♪」

…
一騎「…でここは？」

ユキ「シンクラット名物シンクラット遊園地だよ♪」

このは「ユキが見つけたでござるよ」

一騎「…でもよ…」

このは「いっき…敗北というのは誰にでもあるでござるよ…何時までも引きずっていてはダメでござる」

一騎「ただ負けたのならいいんだ…でも…」

ユキ「…一騎君の気持ち…分かるよでも…ね？」

このは「よーしまずはあれでござるな！」

このはが指を指すのはジェットコースター。それもかなりの『強敵』な感じがする

一騎「ぃぃ！？おいこのはもっと最初は簡単なものにしようぜ？」

このは「何を言うか！最初から飛ばしていくでござるよ！！」

一騎「うぉぉ…やめろぉぉ」

ユキ「ぼ…僕もあまり得意では無いけど…これも一騎君のため…よし！」

…
ｷｬｧｧｳｫｫｫ…ｲｬｧｯﾌｩｩｩ

一騎「う…ぐ…おぇ」

このは「楽しかったでござるなぁ」ﾂﾔﾂﾔ

ユキ「もう…ダメかと思った…」

一騎「もう…あんまり激しいやつは勘弁な」

このは「えぇー私はもっと乗りたいでござるよジェットコースター」

ユキ「アハハ…このはちゃんはこう言うのが好きなんだね…」

このは「ユキも苦手でござるか？」

ユキ「僕も普段木の上にいたりするけどなんか自分が動かせないのに速い乗り物とかは怖いかな…」

一騎「それすげぇ分かる…」

このは「では次は…」

…
その後も一騎はこのはが勧める絶叫系のアトラクションに乗らされ意気消沈してしまっていた。

しかし、一騎はやはり楽しめないでいた。どうしてもジェイドの事が気になってしまう

一騎「…」

ユキ「一騎君…」

そこは遊園地内にある飲食をする場所。このはは飲み物を取りに行って席を外していた。

一騎「俺さ…不安なんだ」

ユキ「え？」

一騎「これから先どんなヤツが相手でも勝たなくちゃって…そう思ってたでも…ジェイドにこてんぱんにやられちまった」

ユキ「一騎君…」

一騎「これから先、ソロモンズを持っているやつはきっと出てくるそれだけじゃないエクサスの刺客やその他のデュエリストだっている…俺がこの先勝っていけるかって…」

ユキ「…っ！一騎君！！」

一騎「ユキ？」

ユキは立ち上がりこう続ける

ユキ「僕とデュエルだ！！一騎君！」

一騎「え？」

ユキ「ちょうどあそこにデュエルスペースがあるねそこで僕とデュエルして」

一騎「いや…なんで…」

ユキ「今の一騎君は全然一騎君じゃない！！僕の憧れた一騎君じゃない！！」

一騎「なっ…！？…分かったよ相手になってやる」

…

このは「おまちど…アレ？いっき？ユキ？何処へいったでござる…ってんん！？」

…

ｻﾞﾜｻﾞﾜ

アナウンサー「シンクラット遊園地名物の即興デュエルパフォーマンス！！今回はこの一騎！！そしてユキカゼさんがデュエルパフォーマンスをしてくれるようです！！」

モブ「デュエルだとよ」

モブ2「いいねいいね！」

一騎「先行はユキに譲るよ」

ユキ「それじゃあお言葉に甘えてと…」

一騎・ユキ「デュエル！！！」
ライフ4000
ライフ4000


ユキ「それじゃあ僕のターンから！僕はモンスターを裏側守備表示でセット！！カードを１枚セットしてターンエンドだよ！」

手札3

一騎「…俺のターン、俺は『Ｃ・銀狼ファング』を召喚！」

銀狼ファング
地 獣 レベル4 ペンデュラム
攻撃力1800


一騎「バトルだ、俺は銀狼ファングで裏側守備表示のモンスターを攻撃する！この瞬間『銀狼ファングの効果を発動、このカードはバトルする時攻撃力を300ポイントアップする』！！」

銀狼ファング
攻撃力2100

ユキ「くぅ…破壊されたモンスターは『常闇のカーテン』！！このカードは『破壊され墓地に送られた時、相手フィールドのレベル4以下のモンスターのコントロールを奪う』！！」

一騎「っっそのカードは！！」

アナウンサー「おぉっと！？一騎選手の銀狼ファングがユキカゼ選手に奪われてしまったぁ！！」

このは「ちょっといいでござるかぁ」

このはは群衆をかき分け、最前列へと立つ。

このは「む！？いっき！？ユキ！？何をしてるでござるです！？」

ユキ「これで一騎君の銀狼ファングは僕のものだ！」

一騎「っく…俺はカードを2枚伏せてターンエンド」

手札3

ユキ「僕のターンだ！僕は魔法カード『カーテンコール』を発動！『このカードはデッキからカーテンと名のつくレベル4以下のモンスターを１体特殊召喚できるよ』！」
手札3


ユキ「僕が呼び出すのは『鋼鉄カーテン・スフューム』を召喚するよ！」

鋼鉄のカーテン・スフューム
闇 悪魔 レベル4
攻撃力1000

ユキ「僕はフィールドの銀狼ファングと鋼鉄のカーテン・スフュームでオーバレイ！！美しくも怪しげな魔の者よ、湾曲させて現れなさい！！エクシーズ召喚！！『カーテン魔人・ドレッドドレープ』！！」

ドレッドドレープ
闇 悪魔 ランク4
攻撃力1800
OUR2

一騎「これが本当のユキのエクシーズモンスター…！！」

ユキ「さらに僕は『カーテン魔人・ブレーンシェード』を召喚するよ！」

ブレーンシェード
闇 悪魔 レベル4
攻撃力1700

ユキ「そしてブレーンシェードのモンスター効果を発動『このカードがフィールドにいる限りカーテン魔人モンスターは攻撃力が300ポイントアップする』！」

ブレーンシェード
攻撃力1700➡2000

ドレッドドレープ
攻撃力1800➡2100

このは「これで合計の攻撃力は4100…まともに受ければ…」

アナウンサー「おおっと！！一騎選手大ピーンチ！！このまま負けてしまうのか！！？」

一騎（そう簡単にいってたまるかよ！！…俺のフィールドには『ジャンク・チェンジ・スケアクロウそしてバイキング・チェンジングがあるこの２つはどちらもダイレクトアタックを防ぐ罠カード！！』）

ユキ「僕はドレッドドレープのモンスター効果を発動！！『オーバレイユニットを２つ使いフィールドのカーテン魔人の数だけ相手フィールドのカードを破壊する』！！カーテンストーム！！」
ドレッドドレープ
OUR0

一騎「なっ！？俺の罠カードが！！？」

アナウンサー「ななななんと！！一騎選手のフィールドががら空きに！！？これは本当に決まったか！！？」

ユキ「これで終わりだね！僕はドレッドドレープでダイレクトアタックだ！！」

このは「これで勝負ありでござるか！？」

一騎「っく！俺は手札の『Ｃ・我流の盾戦士』を特殊召喚する！！」

盾戦士
地 戦士 レベル4 ペンデュラム
守備力2000

一騎「このカードは『ダイレクトアタックを受ける時手札から守備表示で特殊召喚する！！』」

ユキ「だけどそのモンスターは破壊させてもらうよ！！」

一騎「くぅ…！！」

ユキ「さらにブレーンシェードでダイレクトアタックだ！！」

一騎「うっぐぁぁぁ！！！」
ライフ4000➡2000

アナウンサー「ああっと一騎選手のライフは一気に半分に！！」

一騎「くっ…」

ユキ「それだけじゃないよ！僕はさらに魔法カード『悪夢のカーテンスプラッシュ』を発動！『このカードは自分フィールドのカーテンと名のつくモンスターの数×500ポイントのダメージ与える』！！」

一騎「うっ…うぁぁぁ！！！」
ライフ1000

ﾄﾞｻｧｧ

ユキ「僕はカードを１枚伏せてターンエンドだよ」
手札0

一騎「くぅ…」

ユキ「一騎君…」

一騎（くっ…やばい…このままだと…俺…）

ユキ「一騎君！！」

一騎「っ！！」

ユキ「一騎君…君は僕の憧れだ…僕よりもずっと強くてかっこよくて…」

一騎「…そんなこと…俺は…」

ユキ「一騎君は負けて悔しいの？」

一騎「そりゃあ！…でもそれだけじゃない…俺は勝たなくちゃいけないだ…これからは…！！」

ユキ「一騎君…」

モブ「なんだなんだ？どうしたんだ？」

モブB「デュエルが止まったぞ？」

このは「いっき…」

ユキ「ごめんね一騎君」

一騎「えっ？」

ユキ「君一人で背負わせてしまって…でも僕もこのはちゃんだっているよ！！」

一騎「っ！！」

ユキ「僕だってこのはちゃんだって一緒に戦うんだ！一騎君だけじゃない！僕たちだって一緒だよ！」

一騎「ユキ…」

ユキ「それに一騎君の強さはデュエルだけじゃない…諦めない心…そして信じる強さでしょ！！」

一騎「！！」

このは「そうでござるよぉいっきぃ！！諦めない心がいっきの取り柄でござるよぉ！！」

一騎「…ふ」

アナウンサー「な…なんだかよく分からないですが熱い展開になってきましたよぉ！！！」

一騎「…ユキ…サンキュー…お陰で目が覚めたぜ！！」

ユキ「一騎君…」

一騎「俺の強み…それは主人公のようになること…諦めないことだ…！！」

このは「その調子でござるよ！！いっき！」

一騎「ユキ…いくぜ？」

ユキ「うん♪」

一騎（今の俺の状況はかなりやべぇ…だけど…だからこそ！！）

一騎「俺のターン！！！ドロー！！！」
手札4

一騎「よし！いくぜ！ユキ！！俺はスケール１の『我鎖の魔術師』とスケール８の『我麗の魔術師』でペンデュラムスケールをセッティング！！これでレベル１から7のモンスターが同時に召喚可能！！」

一騎「現れろぉ！！エクストラデッキからレベル4『我流の盾戦士』！そして手札からレベル4『豪傑の巨人』！！」

我流の盾戦士
地 戦士 レベル4 ペンデュラム
守備力2000

豪傑の巨人
地 岩石 レベル4
攻撃力1800

一騎「そして俺はこの２体を素材としてオーバーレイネットワークを構築！！エクシーズ召喚！！太陽の瞳を持つ竜！！『ホープアイズ・ブレイブ・ドラゴン』！！」

ホープアイズ
光 ドラゴン ランク4 エクシーズ
攻撃力2500
OUR2

一騎「さらに手札から魔法カード『エクシーズトレジャー』を発動！！『このカードはフィールド上のエクシーズモンスターの数だけデッキからカードをドローする！』」

一騎「俺とユキのフィールドには合計で2体！よってデッキから２枚ドローする！！」
手札2

アナウンサー「一体一騎選手はなにをする気だぁ！？」

一騎「俺はさらに魔法カード『エクシーズ・リサイクル・プレゼント』を発動！！『このカードはお互いのフィールドにエクシーズモンスターが存在する時発動できる！お互いエクシーズモンスターを１体選択し自分の墓地からモンスター１体をオーバーレイユニットとすることができる』！！俺はホープアイズを選択！！」

このは「ユキのフィールドにはエクシーズモンスターはドレッドドレープのみつまり…」

ユキ「僕はドレッドドレープを選択」

一騎「俺は墓地のＣ・銀狼ファングをホープアイズのオーバーレイユニットとする！」

ユキ「僕は鋼鉄のカーテン・スフュームをオーバーレイユニットとするよ」

ホープアイズ
OUR3

ドレッドドレープ
OUR1

一騎「そしてホープアイズのモンスター効果を発動！！『フィールドに存在する全てのオーバーレイユニットを吸収する！！』オーバーレイチャージ！！」

ホープアイズ
OUR4
ドレッドドレープ
OUR0

一騎「そして！ドレッドドレープはオーバーレイユニットを取り除かれたことにより攻撃力が500ポイントダウンする！！」

ドレッドドレープ
攻撃力2100➡1600

一騎「さらにホープアイズのさらなる効果！！『オーバーレイユニットを１つ使い今あるオーバーレイユニットの数×500ポイント攻撃力がアップする！！』オーバーレイブースト！！」

ホープアイズ
攻撃力2500➡4000

一騎「バトルだ！！ホープアイズでドレッドドレープを攻撃！！ホープブレイドバーストォォ！！」

ユキ「まだだよ！！僕は罠カード『不発な赤カーテン』を発動！！『自分フィールドのカーテンモンスターが攻撃対象にされた時、その攻撃を無効にする』！！」

アナウンサー「おおっと！！ユキ選手耐えたぁ！！！」

ユキ「へへっ僕だって諦めは悪いんだよ！！」

一騎「あぁ…そうだな…けど俺はもっと諦めが悪いぜ！！」

ユキ「え！？」

一騎「俺は速攻魔法『ダブルアップ・チャンス』を発動！！『このカードは攻撃が無効となった時、無効となったモンスターの攻撃力を倍にしてもう一度攻撃できる』！！」

ホープアイズ

攻撃力4000➡8000

アナウンサー「ななななんとぉ！！攻撃力8000！？」

ユキ「う…そ…」

一騎「いっけぇぇ！！ホープアイズゥゥ！！ 」

ホープアイズ「ゴァァァ！！！」

ユキ「う…うわぁぁぁ！！」
ライフ4000➡0

ﾄﾞｼﾔｧｧ

WIN一騎

ワァァァ…

…

ユキ「…」ﾆｺﾆｺ

一騎「本当にありがとなユキ」

ユキ「ううん…最後のあれはやっぱり一騎君の力だよ…僕はなにもしてない」

一騎「いや…それでも君がいなかったら俺は立ち直れなかったかもしれない」

ユキ「一騎君//」

このは「いやぁいいデュエルなのですよ」

一騎「うぉ！？このはいつの間に！！？」

このは「初めから居たでござるよ…それでいっき、もう大丈夫でござるか？」

一騎「あぁ…大丈夫も大丈夫！前よりなんかやる気が出ちまった！！」

ユキ「フフッそれはよかった」

一騎「そういや、遊園地…全然楽しめてなかったよな」

ユキ「え？」

このは「そうでござったなぁ」

一騎「よーし今からでも遅くねぇ！遊びまくるぞぉ！」

このは「おー！！」

ユキ「怖いのだけは勘弁してぇぇ！！」

…

続く

一騎「孤高の男ジェイド、一人ソロモンズを集める彼の前に暁の刺客が現れる！！」

一騎「次回『全ては妹の為に！孤高のデュエリストジェイド！！』一気に駆け上がれ！！」

・カーテン魔人 ドレッドドレープ
ユキの新たなカーテンモンスター！相手のカードを破壊する効果をもつ！