第26話 戦う相手は自分自身！？　作：こんにゃく

一騎「もうこのは達も行っちまったか…」

すでにホテルにはこのは達の姿は無い。

一騎「よし！俺もさっさといっちまうか！」

一騎は自分がデュエルをする。シンクリスの高速道路予定地を訪れた。

一騎「眺めは最高だなぁおい」

そこはまだ工事途中の高速道路、様様な場所が鉄骨むき出しだったりする結構な危険地帯。

一騎「ん？」

？？？「君が僕の対戦相手なんだね！」

赤黒いマントに貴族のような服装をした奇抜な少年が一騎の目の前に現れた。

？？？「僕は鏡音 鏡太郎、君が僕の最初の対戦相手の一騎君だね！」

一騎「どうやらそのようだ」

鏡太郎「君もこの大会に賭けてるものがあるんでしょう？」

一騎「あぁ、俺にはこの大会でやるべきことがあるんだ」

鏡太郎「なら全てをこのデュエルに賭けよう！」

一騎「あぁ！！俺はこの大会で絶対に負けないつもりだ！！」ガシャン

鏡太郎「！…へぇなら僕もそのつもりでやろう！」ガシャン

一騎・鏡太郎「デュエル！！」

IKKI
ライフ4000

KYOTARO
ライフ4000


一騎「先行は俺からいかせてもらうぜ！」
手札5

一騎「俺は手札から『Ｃ・（チェンジ）豪傑の巨人』を召喚！」

豪傑の巨人
地属性/岩石族/レベル4/攻撃力1800

一騎「さらに手札の魔法カード『チェンジ・ゴゴゴ・スピリット』を発動」

魔法
チェンジ・ゴゴゴ・スピリット

一騎「このカードは『手札を１枚墓地に送ることでデッキから豪傑またはゴゴゴと名のつくモンスターを1体特殊召喚できる』！！」

一騎「俺は手札の『Ｃ・豪傑の巨壁』を墓地に送りデッキから『Ｃ・豪傑の巨人兵』を特殊召喚！！」

豪傑の巨人兵
地属性/岩石族/レベル4/攻撃力2000

一騎「俺はレベル4のＣ・豪傑の巨人と豪傑の巨人兵でオーバーレイネットワークを構築！！エクシーズ召喚！」

一騎「全てを撃ち抜く岩石の力…その身に宿し今現れよ！！『Ｃ・豪傑の巨巖城（きょがんじょう）』！！」

豪傑の巨巖城
地属性/岩石族/ランク4/守備力2600/エクシーズ
ORU2

一騎「俺はこれでターンエンドだ」
手札2

鏡太郎「へぇ！１ターン目からエクシーズを…君はかなりの実力者なんだね！！僕も本気でいかなくては…いけないね！！」

鏡太郎「僕のターン！！ドロー！」
手札6

鏡太郎「…君は今越えなければならない壁に直面しているはずだ」

一騎「なに？」

鏡太郎「僕はね、少しばかり占いじみたものをかじっていてね…君が最初に召喚したそのモンスター…いわば君の壁を暗示している」

一騎「壁…」

鏡太郎「その壁は自分を守る壁だ…自分から一歩を踏み出すことを恐れ保身的になってしまう恐れの暗示…」

鏡太郎「…そう今君が越えるべき相手は君が思っている人物ではない！君自身なのだ！」

一騎「俺…自身…？」

鏡太郎「行くぞ！僕はフィールド魔法『ミラーワールド』を発動！」

その瞬間一騎達がいた高速道路は真っ暗となり四方八方に鏡が現れた。

一騎「なっ！！？なんだこれ！？」

一騎「っ！あれ！？鏡太郎が消えた！？」

目の前から突然鏡太郎が消える…しかしどこからともなく声のみが聞こえる。

鏡太郎「ここからは君が君自身と戦うのだ！これを越えなければ君はこの先この壁にぶつかり続けるだろう！！」

その言葉と同時に一騎の目の前にあった鏡からなんと一騎がヌゥッと飛び出てきた。

一騎「うぇ！？」

鏡一騎「ふっふっふ俺は手札から魔法カード『ミラースペルミミック』を発動」

鏡一騎「このカードは『相手フィールドのモンスター１体を選択しそのモンスターと同じモンスターとして扱う』」

一騎「なに！？」

鏡一騎「これで俺のミラースペルミミックは豪傑の巨巖城となった」

ミラースペルミミック➡豪傑の巨巖城

地属性/岩石族/ランク4/守備力2600/魔法

一騎「俺と同じ…モンスターに…！？」

鏡一騎「俺はカードを2枚伏せてターンエンド」
手札2

一騎（…例え俺のモンスターだとしてもコピーしたモンスターはエクシーズモンスター！！オーバーレイユニットの無い豪傑の巨巖城は効果を発動はできない！！）

一騎「俺のターン！！」
手札3

一騎「俺はスケール1の『黒の魔術師』とスケール8の『黒麗の魔術師』でペンデュラムスケールをセッティング！！これでレベル2から7のモンスターが同時に召喚可能だ！！」

一騎「ペンデュラム召喚！！レベル7！！『マジシャンズアイズ・ペンデュラム・ドラゴン』！！！」

マジシャンズアイズ・ペンデュラム・ドラゴン
闇属性/ドラゴン族/レベル7/攻撃力2500/ペンデュラム

一騎「よし！これなら行ける！！俺はマジシャンズアイズでミラースペルミミックの豪傑の巨巖城を攻撃！！そしてマジシャンズアイズは『フィールドの魔術師カードの数だけ攻撃力を500ポイントアップする』！！」

一騎「魔導のケリュケリオンブラストォォ！！」

マジシャンズアイズ
攻撃力2500➡3500

鏡一騎「ふっ…」

ミラースペルミミック「ｺﾞｫｫﾝ！！」

ズガガガァァァン！！！

鏡一騎「フィールド魔法ミラーワールドの効果を発動！『自分フィールドのカードが破壊または除外もしくはフィールドから離れた時、そのカードと同名カードも同じように破壊、除外またはフィールドから離れる』！！」

一騎「なんだと！？」

鏡一騎「つまり今回は戦闘での破壊で豪傑の巨巖城が破壊された！！よってお前の豪傑の巨巖城も破壊される！！」

一騎「っ！！俺は豪傑の巨巖城の効果を発動する！『オーバーレイユニットを１つ使い！戦闘、効果での破壊を無効にする』！！」
ORU1

鏡により反射したマジシャンズアイズの攻撃が無効化される。

一騎「あっぶねぇ…」

鏡一騎「鏡とは常に相手を写すものだ…俺は罠カード『ミラースペル・ミミック・レゼル』を発動」

罠カード
ミラースペル・ミミック・レゼル

鏡一騎「このカードは『自分の墓地のミラースペルカードを選択し発動した瞬間に相手フィールドに存在するモンスターを同名モンスターとして自分フィールドに特殊召喚する』！」

一騎「なんだと！？」

鏡一騎「俺はこのミラースペル・ミミックレゼルとミラースペル・ミミックを素材として召喚する！！現れよ！マジシャンズアイズ・ペンデュラム・ドラゴン！豪傑の巨巖城！！」

マジシャンズアイズ
闇属性/ドラゴン族/レベル7/攻撃力2500

豪傑の巨巖城
地属性/岩石族/ランク4/守備力2600

一騎「ま…また俺と同じ…！！」

鏡一騎「同じではない！さらに俺は罠カード『ミラースペル・ブレイク』を発動！」

鏡一騎「『自分フィールドのモンスターを全て破壊する』」

一騎「なっ！！？まさか！！？」

鏡一騎「これでミラーワールドの効果を発動『破壊されたため相手フィールドの同名モンスターを破壊する』！」

一騎「っ！！もう一度豪傑の巨巖城の効果により破壊を無効だ！！」

豪傑の巨巖城
ORU0

鏡モンスターであるマジシャンズアイズそして豪傑の巨巖城が割れると一騎のマジシャンズアイズそして豪傑の巨巖城が砕け散る

しかし豪傑の巨巖城は効果により破壊を無効とした。

一騎「くっマジシャンズアイズ…！」

鏡一騎「さらに！『ミラースペル・ブレイクで破壊した相手モンスターの攻撃力分、相手にダメージを与える…』破壊できたのはマジシャンズアイズのみ…しかし2500のダメージを受けてもらうぞ！」

一騎「何！？」

鏡一騎「くらいたまえ！！」

破壊されたマジシャンズアイズ達の鏡の破片が次々と一騎に襲いかかる

一騎「うっぐぁぁぁ」ﾄﾞﾋｭｩｩｩ ｽﾞﾊﾞｯｽﾞﾊﾞｯ

一騎「ぐぅぅぅ！！」ﾄﾞｻｧｧ！
ライフ4000➡1500

一騎「あっぐ…」

鏡一騎「さぁ！君のターンは終わりだ！！」

一騎「…俺はこれでターンエンド」
手札0

鏡一騎「今、君は自分自身と戦っている！これを越えることができなければこの大会で優勝することなど無理だ！」

一騎「…くそ…」

鏡一騎「ならばいかせてもらうぞ！僕のターン！！」
手札3

鏡一騎「僕は豪傑の巨巖城を攻撃表示に変更する！」

豪傑の巨巖城
攻撃力1100

鏡一騎「僕はこのままバトルをする！！一騎君の豪傑の巨巖城を攻撃！！」

一騎「だけど、俺のモンスターは守備力が2600…！攻撃力1100では倒せない！」

鏡一騎「いや！これでいい！！」

無情にも鏡豪傑の巨巖城は自らの攻撃で破壊される

鏡一騎「うっぐぅぅ…」
ライフ4000➡2500

鏡一騎「だけどこれで僕の鏡モンスターが破壊されミラーワールドの効果で一騎君…！君の豪傑の巨巖城も破壊される！」

一騎「っ！！これが本当の狙い…！！」

鏡一騎「そしてさらに速効魔法カード『クラップミラー』を発動！」

鏡一騎「これで破壊したモンスターの攻撃力分のダメージを一騎君に与える！！」

一騎「またかよ！！？」

一騎「っいぐぁぁぁ！！！？」

ライフ1500➡400

すると鏡一騎は姿を変え鏡太郎の姿へと戻る。

一騎「ゲホッゲホッ…くっ…」

鏡太郎「僕はカードを2枚伏せてターンエンドだ」
手札0

一騎「…っ」

鏡太郎「君は越えなければならないこの僕を！！」

一騎（…そうだ俺はここでは終われない…この大会でジェイドそしてハートを倒す…そのためにはこの自分を…越える！！）

一騎「俺のターンだ！！！」
手札1

一騎「俺は再びペンデュラム召喚を行う！！ペンデュラム召喚！！現れよ！！マジシャンズアイズ・ペンデュラムドラゴン！！ 」

マジシャンズアイズ
攻撃力2500

鏡太郎「また復活した…！これがペンデュラム召喚…！」

一騎「行くぞ！！マジシャンズアイズの効果を発動！！フィールドの魔術師のカードの数だけ攻撃力をアップさせる！！マジシャンズチャージ！！！」

マジシャンズアイズ「コァァァ！！」
攻撃力2500➡3500

一騎「よし！！」

鏡太郎「ここで罠カード！！『ミラースペル・ミミック・レゼル』！！再び君のモンスターを真似る！！」

鏡マジシャンズアイズ
攻撃力2500

一騎「だが俺のモンスターの方が攻撃力が上だ！！」

鏡太郎「ぐっぅぅ！！！」
ライフ2500➡1500

鏡太郎「だがこの瞬間ミラーワールドの効果で君のモンスターは破壊されさらに速効魔法！『クラップミラー』を発動！」

鏡太郎「これで君のモンスターの攻撃力分のダメージを受けてもらうよ！！」

一騎「それはどうかな！！」

鏡太郎「何！？」

一騎「黒麗の魔術師のペンデュラム効果を発動！！『自分フィールドのペンデュラムモンスター１体を破壊する効果を無効にする！！』」

一騎「破壊されなかったことによりそのダメージを無効だ！！」

鏡太郎「ダメージを無効にするなんて…！！だけど君の攻撃は終わったよ！これで…」

一騎「いいや、俺の攻撃は残っているぜ！」

鏡太郎「なに！？」

一騎「俺は手札から『Ｃ・閃光の戦士』を召喚！」

光属性/戦士族/レベル4/攻撃力1600

一騎「そして！墓地の『Ｃ・豪傑の巨壁』の効果を発動！『フィールドにＣ・モンスターが召喚されたときこのモンスターを守備表示で特殊召喚する』！」

地属性/岩石族/レベル4/守備力2200

一騎「そしてこの２体でオーバーレイ！！爆砕の理を今打ち砕く！！エクシーズ召喚！！『GD，23！岩爆炭鉱アイム・ストーン』！！」

GD，23岩爆炭鉱アイム・ストーン
ランク4/地属性/岩石族/守備力3000 /エクシーズ /ORU2

鏡太郎「またエクシーズ召喚を…！でも今さらモンスターを召喚した所で…！！」

一騎「アイムストーンのモンスター効果を発動！『オーバーレイユニットを１つ使い！相手に1500ポイントのダメージを与えることができる』！！」

鏡太郎「何！？」

一騎「いっけぇぇ！！アイムストーン！！」

鏡太郎「っ！！」

鏡太郎「うっぁぁぁ！！！」
ライフ1500➡0

ﾄﾞｻｧｧ！！！

一騎「うっく…ハァハァ…勝った…みたいだ…な」

周りの鏡が壊れ元の景色へと変わっていく。

一騎（俺にはアイズとソロモンズというカードがある…これは俺の武器になるのではないか？…ジェイド達を倒すには…きっとこの力は必要になってくるはずなんだ…）

鏡太郎「どうやら越えたようだね」

一騎「…！…俺は越えられたのか？」

鏡太郎「あぁ」

一騎「そういやさ…途中からお前、俺を応援する側になってなかったか？」

鏡太郎「ふっあぁ…さっきも言ったけど僕は占い事をやってるせいかつい熱くなると助言をあげてしまう質なんだよ」

一騎「なんだよそれw」

鏡太郎「さて負けてしまったね」

鏡太郎はパッドを差し出し一騎のパッドに向ける。

するとﾋﾟﾋﾟｯという音と共に数字の1が表示される。

一騎「これは…」

鏡太郎「これで君は１、僕は-1って事だね」

一騎「よし！てことは俺は次の戦いに向けて…うぉぉぉ！！」

鏡太郎「ふふっ君は壁を越えた…だけどね…」

鏡太郎は１枚の鏡を取り出す。そこには一騎の姿

鏡太郎（さっき召喚したマジシャンズアイズそしてソロモンズ…このカードは彼の運命に関わる事だろう…）

鏡太郎（彼は近い将来…もっと大きな壁に直面することになる…その時は…）

一騎「よっしゃぁ！まずは1勝だぜ！どんどん勝って優勝だぁ！！」


つづく

次回

一騎「今回はだいぶ短めだったな」

このは「今回は越えるをテーマにしていたことと1話デュエルだから文字に興すと尺が短くなってしまうのでござろう」

一騎「とはいえ次回だ！俺の次の相手はフュージニアからきた考古学者！俺に多次元の話を聞かせてくれるらしい…」

一騎「次回『遺跡の国フュージニアからきた男』！一気に駆け上がれ！！」