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19.「Third Performa」 作:tres
(…)
~~~ねえ、大丈夫?
『大丈夫…このくらいのダメージは覚悟してた』
~~~アタシも何かサポートしてあげたいんだけど、プレイヤーを手助けする行為は禁じられてるのよ。したくてもできないっていうか。
『そうなんだ…』
~~~応援くらいならできるけどね。あ、それと非公開情報はちゃんと本人以外非公開だから安心していいわよ。クラウンはもちろんアタシにもアナタの手札は見えないようになってるわ。
『わたし以外には、見えない…』
(もしかしたらクラウンに手の内がバレてるんじゃないかってちょっと気になってたけど…見えてないなら良かった)
~~~まあでも、ここまで勝ち進んできたアナタにサポートとか今更いらないか。アナタの勝利を信じてこのデュエルを見守ってるわ!アタシたちの力でクラウンなんかさっさと倒しちゃいましょ!
『うん…ありがとう』
(アイリスがそばにいるってだけで、すごく心強い…!)
「ドロー…!」
(うん、いいの引いた…!)
「スタンバイ、メイン」
「魔法発動、《ペンデュラム・リアクション》。自分のPゾーンにカードが存在する場合に発動できる。お互いのPゾーンのカードを全てデッキに加えてシャッフルする」
《ペンデュラム・リアクション》
通常魔法
(1):自分のPゾーンにカードが存在する場合に発動できる。お互いのPゾーンのカードを全てデッキに加えてシャッフルする。その後、デッキに加えたカードの枚数によって以下の効果を適用する。
●1枚:自分のEXデッキの表側表示のPモンスター1体を選んで自分のPゾーンに置く。
●2枚:デッキからPモンスター1体を選んで手札に加える。
●3枚:自分のEXデッキの表側表示のPモンスターの種類の数まで、相手フィールドのカードを選んで除外する。その後、お互いのプレイヤーはデッキの一番上のカードをめくり、それがPモンスターだった場合は手札に加える。違った場合は墓地へ送る。
●4枚:
(2):両方の自分のPゾーンにカードが存在する場合に墓地のこのカードを除外して発動できる。相手フィールドにセットされたカード2枚を選び、そのカードを手札に戻す。この効果はこのカードが墓地へ送られたターンには発動できない。
「破壊じゃなくてデッキに戻すってのが強いよね、そのカード」
「その後、デッキに加えたカードの枚数によって効果を適用する。デッキに加えた枚数は4枚なので4枚の効果を適用」
「フィールドのPモンスター及びお互いのEXデッキの表側表示のPモンスターを全て除外する」
「これはまた強烈な効果だ。ボクのPモンスターがたくさん除外されちゃったよ」
「その後、お互いのプレイヤーはデッキの一番上のカードをめくり、それがPモンスターだった場合は手札に加える。違った場合は墓地へ送る」
(ここで手札に加えられなかったら厳しい…どうかPモンスターでありますように…!)
「わたしのデッキの一番上のカードは…」
(!…来た!)
「Pモンスターの《アシンメトリアル・L(ランプ)》…!」
「フフフ、おめでとう。ボクの方は残念ながら《Emハットトリッカー》、Pモンスターじゃないからそのまま墓地だね」
(ひとまずは最高の結果…ただ、重要なのはこのあと…)
(トラピーズ・マジシャンが2体もいるから…このターン、ダメージは与えられない)
「《アシンメトリアル・L(ランプ)》を赤のPゾーンに発動」
《アシンメトリアル・L(ランプ)》
【Pスケール:青4/赤1】
このカード名のP効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードの発動時、もう片方の自分のPゾーンにカードが存在しない場合に発動できる。デッキから炎属性以外の「アシンメトリアル」Pモンスター1体を選び、自分のEXデッキに表側表示で加える。
「L(ランプ)のP効果発動。このカードの発動時、もう片方の自分のPゾーンにカードが存在しない場合に発動できる」
「デッキから炎属性以外の「アシンメトリアル」Pモンスター1体を選び、自分のEXデッキに表側表示で加える」
(攻撃してもダメージは0だし、同じ種族の《アシンメトリアル・N(ニードル)》を選びたいところだけど…もしもの時のことを考えると)
「わたしは水属性の《アシンメトリアル・Q(クオーツ)》をEXデッキに加える」
「《シンメトリアル=W(ホイール)・ローラー》を青のPゾーンに発動」
《シンメトリアル=W(ホイール)・ローラー》
【Pスケール:青5/赤5】
(1):1ターンに1度、もう片方の自分のPゾーンに「シンメトリアル」カードが存在する場合に発動できる。自分フィールドの「シンメトリアル」モンスター1体と相手フィールドの表側表示モンスター1体を選択し、選択したモンスターのコントロールを入れ替える。
「ペンデュラム召喚」
「《アシンメトリアル・Q(クオーツ)》」
《アシンメトリアル・Q(クオーツ)》表側守備
ペンデュラム・効果モンスター
星3/水属性/岩石族/攻600/守1500
【モンスター効果】
このカード名のモンスター効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカード以外の自分フィールドの「アシンメトリアル」カード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊し、このカードのコントロールを相手に移す。
「W(ホイール)・ローラーのP効果発動。1ターンに1度、もう片方の自分のPゾーンに「シンメトリアル」カードが存在する場合に発動できる」
「自分フィールドの「シンメトリアル」モンスター1体と相手フィールドの表側表示モンスター1体を選択し、選択したモンスターのコントロールを入れ替える」
「わたしはQ(クオーツ)とX素材が2つのトラピーズ・マジシャンを選択」
「そういえばシンメトリアルにもいたね。コントロール入れ替えの効果を持つPモンスターが1体」
「カードをセット」
(クラウンのあの手札2枚が気になるけど、少なくともモンスターじゃないはず…)
(大丈夫、次のドローがモンキーボードかドクロバット・ジョーカーじゃなければ凌げる…!)
「ターンエンド」
EX0 墓地2 除外5
クラウン LP8000 手札2
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
◇ 空 ◇
◇ ◇ ア イ ◇
ア=《アシンメトリアル・Q(クオーツ)》表側守備
イ=《Emトラピーズ・マジシャン》攻撃表示X素材1《EMペンデュラム・マジシャン》
TURN4→5 譜理子→クラウン
あ=《Emトラピーズ・マジシャン》攻撃表示X素材2《Emトリック・クラウン》《Emダメージ・ジャグラー》
青=《シンメトリアル=W(ホイール)・ローラー》青スケール5
赤=《アシンメトリアル・L(ランプ)》赤スケール1
え=《アシンメトリアル・リカバリー》
◇ ◇ あ ◇ ◇
青 空 赤
◇ ◇ 裏 え ◇
譜理子 LP1100 手札0
EX0 墓地2 除外2
「ボクのターン、ドロー」
「攻撃しなかったんだね」
「…」
「わかるよ。アシンメトリアルモンスターは相手のフィールドにいると何かと都合がいいもんね。それにトラピーズ・マジシャンがいるからダメージも入んなかったし」
「あと譜理子ちゃんも薄々気づいてるかもしれないけど、このデッキは譜理子ちゃんの知るEMEmじゃない。何せこのデッキのモンスターは全て「エンタメ」モンスターだからね。EXデッキも同様に」
「…!」
(だから2回ともトラピーズ・マジシャンだったんだ…)
「フフフ、強力な竜剣士モンスターやランク4モンスターが1枚も入ってないから、Q(クオーツ)はペンデュラム・マジシャンで破壊するくらいしかないよね。モンキーボードをアドバンス召喚するわけにもいかないし」
「あ、攻撃表示にすればトラピーズ・マジシャンでもいけるね。でもわざわざ破壊するためだけに使いたくないなあ」
「そうだ、せっかく譜理子ちゃんが残してくれたんだし有効活用しちゃおう」
「!…」
「フフフ、今見せてあげるよ。EM(エンタメイト)、Em(エンタメイジ)に続く第3の「エンタメ」モンスターをね」
(第3の「エンタメ」モンスター…!?)
「スタンバイ、メイン」
「ボクはQ(クオーツ)をリリースしてアドバンス召喚」
「《エンタメトリアル=i(アイドル)・シンガー》」
「!?」
《エンタメトリアル=i(アイドル)・シンガー》
ペンデュラム・効果モンスター
星6/光属性/悪魔族/攻2000/守2000
【モンスター効果】
(1):このカードが召喚に成功した場合に発動する。このカードを守備表示にする。
(2):1ターンに1度、自分のPゾーンにカードが存在しない場合に発動できる。デッキから元々の攻撃力と元々の守備力が同じ数値の光属性Pモンスター1体を選んで自分のPゾーンに置く。
「驚いたかい?これが第3の「エンタメ」カテゴリ、エンタメトリアルさ。EMEmにエンタメトリアル、この3種のエンタメが混ざったのがボクの「エンタメ」デッキというわけだ」
「エンタメトリアル…!」
「名前からおおよそ想像がついてると思うけど、ボクだけの力じゃなく譜理子ちゃんの力も合わさって生まれたものなんだ」
「フフフ、言わばエンタメトリアルはボクと譜理子ちゃんの娘みたいなものだね。どう?可愛く見えてきたでしょ?」
「!…き、気持ち悪いこと言わないで…!」
(力を貸した覚えなんてないし…!)
「あら、そんなこと言っちゃだめだよ。ほら見て、i(アイドル)・シンガーちゃんも寂しそうにしてる」
「っ…!」
~~~クラウンの言うことなんか真に受けちゃダメよ!ああやってアナタのプレイングを乱そうとしてるだけなんだから!
『うん…わかってる、大丈夫』
「さて、召喚に成功したi(アイドル)・シンガーは自身の効果で守備表示になるよ」
(i(アイドル)・シンガーの(2)のモンスター効果は使わせない…!)
「チェーンして罠発動、《シンメトリアル・ブラスト》。自分フィールドの「シンメトリアル」カードを破壊し、フィールドのカード2枚を対象として発動できる」
「そのカードを持ち主の手札に戻す。わたしはW(ホイール)・ローラーを破壊し、あなたのフィールドのトラピーズ・マジシャンとi(アイドル)・シンガーを手札に戻す」
《シンメトリアル・ブラスト》
通常罠
(1):自分フィールドの「シンメトリアル」カードを破壊し、フィールドのカード2枚を対象として発動できる。そのカードを持ち主の手札に戻す。
「おっと、そんなことはさせないよ。チェーンして速攻魔法発動、《エンタメトリアル・バトンタッチ》」
「!」
「自分フィールドの守備表示「エンタメトリアル」モンスター1体をリリースして発動する。デッキからリリースしたモンスターのレベル以下のカード名が異なる「エンタメトリアル」モンスター1体を手札に加えるか守備表示で特殊召喚する」
「その後、デッキから「エンタメトリアル・バトンタッチ」以外の「エンタメトリアル」魔法・罠カード1枚を選んで手札に加える」
《エンタメトリアル・バトンタッチ》
速攻魔法
このカードを発動するターン、自分は「エンタメトリアル」モンスターでしか攻撃宣言できない。
(1):自分フィールドの守備表示「エンタメトリアル」モンスター1体をリリースして発動する。デッキからリリースしたモンスターのレベル以下のカード名が異なる「エンタメトリアル」モンスター1体を手札に加えるか守備表示で特殊召喚する。その後、デッキから「エンタメトリアル・バトンタッチ」以外の「エンタメトリアル」魔法・罠カード1枚を選んで手札に加える。
「ボクはi(アイドル)・シンガーをリリースして、デッキから《エンタメトリアル=x(ザイロフォン)・ヒッター》を特殊召喚」
《エンタメトリアル=x(ザイロフォン)・ヒッター》表側守備
ペンデュラム・効果モンスター
星6/光属性/悪魔族/攻2000/守2000
【モンスター効果】
(1):このカードが召喚に成功した場合に発動する。このカードを守備表示にする。
(2):1ターンに1度、自分のPゾーンにカードが存在しない場合に発動できる。自分のEXデッキの表側表示の元々の攻撃力と元々の守備力が同じ数値の光属性Pモンスター1体を選んで手札に加える。
「そしてデッキから通常罠カードの《エンタメトリアル・バック》を手札に加える」
(躱された…あの手札のカードはエンタメトリアル関連のカードだったんだ、じゃあ残った1枚も…?)
「…でもトラピーズ・マジシャンはEXデッキに戻る」
「そうみたいだね。効果が発動しないのは残念だ」
「まあ、だけどある意味これで良かったかもね。これから肩身の狭い思いをするEmもいないし」
「…?」
「フフフ、今聴かせてあげるよ。ボクと譜理子ちゃんから生まれた彼女たちが奏でるハーモニーをね」
「…!」
「さあ、舞台を用意しよう。フィールド魔法発動、《エンタメトリアル・シアター》」
《エンタメトリアル・シアター》
フィールド魔法
(1):このカードの発動時の効果処理として、デッキからカード名が異なる「エンタメトリアル」Pモンスターを2体まで選んで自分のEXデッキに表側表示で加える。
(2):このカードがフィールドゾーンに存在する限り、元々の攻撃力と元々の守備力が同じ数値の自分の光属性Pモンスターの効果の発動に対して、相手は魔法・罠・モンスターの効果を発動できない。
(3):「エンタメトリアル」Pモンスターが守備表示で特殊召喚された場合、または自身の効果で守備表示になった場合に発動できる。そのモンスターを表側攻撃表示にする。
(4):1ターンに1度、自分のPゾーンにカードが存在しない場合、または片方の自分のPゾーンに「エンタメトリアル」カードが存在する場合に発動できる。自分フィールドに表側表示で存在する元々の持ち主が自分となるPモンスター1体を選んで自分のPゾーンに置く。この効果で置いたPモンスターのP効果は無効化される。
「このカードの発動時の効果処理として、デッキからカード名が異なる「エンタメトリアル」Pモンスターを2体まで選んでEXデッキに加える」
「ボクはデッキから《エンタメトリアル=l(リュート)・フリッカー》、《エンタメトリアル=o(オルガン)・ブースター》の2体をEXデッキに加える」
「あと《エンタメトリアル・シアター》がフィールドゾーンに存在する限り、元々の攻撃力と元々の守備力が同じ数値の自分の光属性Pモンスターの効果の発動に対して、相手は魔法・罠・モンスターの効果を発動できない」
(チェーンはできない、ってことか…)
「x(ザイロフォン)・ヒッターのモンスター効果発動。1ターンに1度、自分のPゾーンにカードが存在しない場合に発動できる」
「自分のEXデッキの表側表示の元々の攻撃力と元々の守備力が同じ数値の光属性Pモンスター1体を選んで手札に加える」
「ボクはEXデッキから《エンタメトリアル=l(リュート)・フリッカー》を手札に加える」
「フフフ、ちょっと回りくどいけど要はエンタメトリアルなら全員選べるってことさ。もちろんエンタメトリアル以外もね。譜理子ちゃんはその意味がわかるかな?」
「…シンメトリアルも全員選べる。エンタメトリアルと同じ、それらのモンスターで構成されたカテゴリだから」
「そういうこと。よくできた娘たちでしょ?」
「…」
「あら、ちょっと視線が冷たくなったね。でもまだまだ耐えられるって感じかな」
「《エンタメトリアル・シアター》の効果発動。1ターンに1度、自分のPゾーンにカードが存在しない場合、または片方の自分のPゾーンに「エンタメトリアル」カードが存在する場合に発動できる」
「自分フィールドに表側表示で存在する元々の持ち主が自分となるPモンスター1体を選んで自分のPゾーンに置く。この効果で置いたPモンスターのP効果は無効化される」
「ボクはx(ザイロフォン)・ヒッターをPゾーンに置く。まあx(ザイロフォン)・ヒッターにP効果は無いんだけどね」
《エンタメトリアル=x(ザイロフォン)・ヒッター》
【Pスケール:青7/赤7】
(…さっきのi(アイドル)・シンガーもP効果が無かった。エンタメトリアルはみんなP効果が無い…?いや、EXデッキに加わった2体は…)
「《エンタメトリアル=l(リュート)・フリッカー》をPゾーンに発動。こっちはちゃんとP効果があるよ。代わりにレベル1の通常モンスターだけどね」
《エンタメトリアル=l(リュート)・フリッカー》
【Pスケール:青3/赤3】
(1):1ターンに1度、もう片方の自分のPゾーンに「エンタメトリアル」カードが存在する場合に自分フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターよりレベルが高い相手フィールドのモンスター1体を選択し、持ち主の手札に戻す。
(代わりに…?エンタメトリアルはどっちか片方だけしか効果が…)
「さあ、セッティング完了だ」
(!…いや違う!これって…!)
「ペンデュラム召喚」
「《エンタメトリアル=i(アイドル)・シンガー》、《エンタメトリアル=o(オルガン)・ブースター》」
《エンタメトリアル=i(アイドル)・シンガー》表側守備
ペンデュラム・効果モンスター
星6/光属性/悪魔族/攻2000/守2000
《エンタメトリアル=o(オルガン)・ブースター》表側守備
ペンデュラム・効果モンスター
星4/光属性/悪魔族/攻 0/守 0
【モンスター効果】
(1):このカードが召喚に成功した場合に発動する。このカードを守備表示にする。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、元々の攻撃力と元々の守備力が同じ数値の自分の光属性Pモンスターは1度のバトルフェイズ中に2回攻撃できる。
(うっ…!o(オルガン)・ブースターの攻守は0!Pスケールも、無い…!)
「フフフ、何でだろうね。P効果が無かったり、レベル1の通常モンスターだったり、攻守0でスケールが無かったり…エンタメトリアルたちは皆何かが欠けてるみたいなんだ。不思議だよね」
(それって過去3戦の時のシンメトリアルと同じ…!でも何で…!?)
~~~不思議でも何でもないわ!これのせいで繋がりが途切れたんだから!
『アイリス…!?どういうこと…?』
~~~アナタの3回目のデュエル開始時にね、クラウンがアナタの力を吸い取ろうとしてたの!
(!…)
~~~阻止しようと頑張ったんだけど、クラウンの力が結構強くてね…一時的にアナタと繋がる力をそっちに回してたの。
『そうだったの…』
(だからアイリスと話せなかったんだ…)
~~~クラウンは4回目、5回目のデュエル開始時にも吸い取ろうとして、アタシも対抗したんだけど…結局3回とも完全阻止できずに終わっちゃったわ。カードが一部分弱体化してたのはそのせいよ。
『そっか…わたしのために頑張ってくれてたんだね。ありがとう、アイリス』
~~~れ、礼なんかいいわよ!にしてもカード弱体化してる中よく勝てたわね。実力もそうだけどカードとの相性も最高レベルなんじゃない?
『どうだろう…わたし自身の力はあまり無いと思う』
~~~そんなことないわ!ここまで負けずに来れたのはアナタ自身の力もあったからよ!自分を信じなさい!
『…うん、そうね』
(アイリスだけじゃなくわたしも…2人の力を合わせて、必ずクラウンを…!)
「まあいいや、続けようか。譜理子ちゃんの表情見てたら、不思議じゃなくなってたし」
「…」
「そうだよ、譜理子ちゃんの力をちょっと吸わせてもらってたんだ。デュエルが始まる瞬間にゾクって寒気がしたでしょ?まるで吸血鬼にでも血を吸い取られたみたいに、ってわかんないか。ボクも血を吸われたことはないし」
「!」
(あれは力を吸い取られてたから…!?)
「まあとにかく、その力のおかげでエンタメトリアルが誕生したってわけさ。譜理子ちゃんと血の繋がった可愛い子たちがね」
「っ…!」
「フフフ、湧き上がる怒りや嫌悪感を必死に耐えてるその表情、素敵だよ」
「しかし困ったな、展開してもトラピーズ・マジシャンを倒せないんだよね。エクシーズモンスターはレベルを持たないからl(リュート)・フリッカーのP効果も使えないし」
「だからカードを1枚セットして、ボクはこれでターンエンド」
EX0 墓地4 除外5
クラウン LP8000 手札0
◇ ◇ 裏 ◇ ◇
ア 場 イ
◇ ウ ◇ エ ◇
ア=《エンタメトリアル=l(リュート)・フリッカー》スケール3
イ=《エンタメトリアル=x(ザイロフォン)・ヒッター》スケール7
場=《エンタメトリアル・シアター》
ウ=《エンタメトリアル=o(オルガン)・ブースター》表側守備
エ=《エンタメトリアル=i(アイドル)・シンガー》表側守備
TURN5→6 クラウン→譜理子
あ=《Emトラピーズ・マジシャン》攻撃表示X素材2《Emトリック・クラウン》《Emダメージ・ジャグラー》
赤=《アシンメトリアル・L(ランプ)》赤スケール1
え=《アシンメトリアル・リカバリー》
◇ ◇ あ ◇ ◇
◇ 空 赤
◇ ◇ ◇ え ◇
譜理子 LP1100 手札0
EX2 墓地3 除外2
~~~ねえ、大丈夫?
『大丈夫…このくらいのダメージは覚悟してた』
~~~アタシも何かサポートしてあげたいんだけど、プレイヤーを手助けする行為は禁じられてるのよ。したくてもできないっていうか。
『そうなんだ…』
~~~応援くらいならできるけどね。あ、それと非公開情報はちゃんと本人以外非公開だから安心していいわよ。クラウンはもちろんアタシにもアナタの手札は見えないようになってるわ。
『わたし以外には、見えない…』
(もしかしたらクラウンに手の内がバレてるんじゃないかってちょっと気になってたけど…見えてないなら良かった)
~~~まあでも、ここまで勝ち進んできたアナタにサポートとか今更いらないか。アナタの勝利を信じてこのデュエルを見守ってるわ!アタシたちの力でクラウンなんかさっさと倒しちゃいましょ!
『うん…ありがとう』
(アイリスがそばにいるってだけで、すごく心強い…!)
「ドロー…!」
(うん、いいの引いた…!)
「スタンバイ、メイン」
「魔法発動、《ペンデュラム・リアクション》。自分のPゾーンにカードが存在する場合に発動できる。お互いのPゾーンのカードを全てデッキに加えてシャッフルする」
《ペンデュラム・リアクション》
通常魔法
(1):自分のPゾーンにカードが存在する場合に発動できる。お互いのPゾーンのカードを全てデッキに加えてシャッフルする。その後、デッキに加えたカードの枚数によって以下の効果を適用する。
●1枚:自分のEXデッキの表側表示のPモンスター1体を選んで自分のPゾーンに置く。
●2枚:デッキからPモンスター1体を選んで手札に加える。
●3枚:自分のEXデッキの表側表示のPモンスターの種類の数まで、相手フィールドのカードを選んで除外する。その後、お互いのプレイヤーはデッキの一番上のカードをめくり、それがPモンスターだった場合は手札に加える。違った場合は墓地へ送る。
●4枚:
(2):両方の自分のPゾーンにカードが存在する場合に墓地のこのカードを除外して発動できる。相手フィールドにセットされたカード2枚を選び、そのカードを手札に戻す。この効果はこのカードが墓地へ送られたターンには発動できない。
「破壊じゃなくてデッキに戻すってのが強いよね、そのカード」
「その後、デッキに加えたカードの枚数によって効果を適用する。デッキに加えた枚数は4枚なので4枚の効果を適用」
「フィールドのPモンスター及びお互いのEXデッキの表側表示のPモンスターを全て除外する」
「これはまた強烈な効果だ。ボクのPモンスターがたくさん除外されちゃったよ」
「その後、お互いのプレイヤーはデッキの一番上のカードをめくり、それがPモンスターだった場合は手札に加える。違った場合は墓地へ送る」
(ここで手札に加えられなかったら厳しい…どうかPモンスターでありますように…!)
「わたしのデッキの一番上のカードは…」
(!…来た!)
「Pモンスターの《アシンメトリアル・L(ランプ)》…!」
「フフフ、おめでとう。ボクの方は残念ながら《Emハットトリッカー》、Pモンスターじゃないからそのまま墓地だね」
(ひとまずは最高の結果…ただ、重要なのはこのあと…)
(トラピーズ・マジシャンが2体もいるから…このターン、ダメージは与えられない)
「《アシンメトリアル・L(ランプ)》を赤のPゾーンに発動」
《アシンメトリアル・L(ランプ)》
【Pスケール:青4/赤1】
このカード名のP効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードの発動時、もう片方の自分のPゾーンにカードが存在しない場合に発動できる。デッキから炎属性以外の「アシンメトリアル」Pモンスター1体を選び、自分のEXデッキに表側表示で加える。
「L(ランプ)のP効果発動。このカードの発動時、もう片方の自分のPゾーンにカードが存在しない場合に発動できる」
「デッキから炎属性以外の「アシンメトリアル」Pモンスター1体を選び、自分のEXデッキに表側表示で加える」
(攻撃してもダメージは0だし、同じ種族の《アシンメトリアル・N(ニードル)》を選びたいところだけど…もしもの時のことを考えると)
「わたしは水属性の《アシンメトリアル・Q(クオーツ)》をEXデッキに加える」
「《シンメトリアル=W(ホイール)・ローラー》を青のPゾーンに発動」
《シンメトリアル=W(ホイール)・ローラー》
【Pスケール:青5/赤5】
(1):1ターンに1度、もう片方の自分のPゾーンに「シンメトリアル」カードが存在する場合に発動できる。自分フィールドの「シンメトリアル」モンスター1体と相手フィールドの表側表示モンスター1体を選択し、選択したモンスターのコントロールを入れ替える。
「ペンデュラム召喚」
「《アシンメトリアル・Q(クオーツ)》」
《アシンメトリアル・Q(クオーツ)》表側守備
ペンデュラム・効果モンスター
星3/水属性/岩石族/攻600/守1500
【モンスター効果】
このカード名のモンスター効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカード以外の自分フィールドの「アシンメトリアル」カード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊し、このカードのコントロールを相手に移す。
「W(ホイール)・ローラーのP効果発動。1ターンに1度、もう片方の自分のPゾーンに「シンメトリアル」カードが存在する場合に発動できる」
「自分フィールドの「シンメトリアル」モンスター1体と相手フィールドの表側表示モンスター1体を選択し、選択したモンスターのコントロールを入れ替える」
「わたしはQ(クオーツ)とX素材が2つのトラピーズ・マジシャンを選択」
「そういえばシンメトリアルにもいたね。コントロール入れ替えの効果を持つPモンスターが1体」
「カードをセット」
(クラウンのあの手札2枚が気になるけど、少なくともモンスターじゃないはず…)
(大丈夫、次のドローがモンキーボードかドクロバット・ジョーカーじゃなければ凌げる…!)
「ターンエンド」
EX0 墓地2 除外5
クラウン LP8000 手札2
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
◇ 空 ◇
◇ ◇ ア イ ◇
ア=《アシンメトリアル・Q(クオーツ)》表側守備
イ=《Emトラピーズ・マジシャン》攻撃表示X素材1《EMペンデュラム・マジシャン》
TURN4→5 譜理子→クラウン
あ=《Emトラピーズ・マジシャン》攻撃表示X素材2《Emトリック・クラウン》《Emダメージ・ジャグラー》
青=《シンメトリアル=W(ホイール)・ローラー》青スケール5
赤=《アシンメトリアル・L(ランプ)》赤スケール1
え=《アシンメトリアル・リカバリー》
◇ ◇ あ ◇ ◇
青 空 赤
◇ ◇ 裏 え ◇
譜理子 LP1100 手札0
EX0 墓地2 除外2
「ボクのターン、ドロー」
「攻撃しなかったんだね」
「…」
「わかるよ。アシンメトリアルモンスターは相手のフィールドにいると何かと都合がいいもんね。それにトラピーズ・マジシャンがいるからダメージも入んなかったし」
「あと譜理子ちゃんも薄々気づいてるかもしれないけど、このデッキは譜理子ちゃんの知るEMEmじゃない。何せこのデッキのモンスターは全て「エンタメ」モンスターだからね。EXデッキも同様に」
「…!」
(だから2回ともトラピーズ・マジシャンだったんだ…)
「フフフ、強力な竜剣士モンスターやランク4モンスターが1枚も入ってないから、Q(クオーツ)はペンデュラム・マジシャンで破壊するくらいしかないよね。モンキーボードをアドバンス召喚するわけにもいかないし」
「あ、攻撃表示にすればトラピーズ・マジシャンでもいけるね。でもわざわざ破壊するためだけに使いたくないなあ」
「そうだ、せっかく譜理子ちゃんが残してくれたんだし有効活用しちゃおう」
「!…」
「フフフ、今見せてあげるよ。EM(エンタメイト)、Em(エンタメイジ)に続く第3の「エンタメ」モンスターをね」
(第3の「エンタメ」モンスター…!?)
「スタンバイ、メイン」
「ボクはQ(クオーツ)をリリースしてアドバンス召喚」
「《エンタメトリアル=i(アイドル)・シンガー》」
「!?」
《エンタメトリアル=i(アイドル)・シンガー》
ペンデュラム・効果モンスター
星6/光属性/悪魔族/攻2000/守2000
【モンスター効果】
(1):このカードが召喚に成功した場合に発動する。このカードを守備表示にする。
(2):1ターンに1度、自分のPゾーンにカードが存在しない場合に発動できる。デッキから元々の攻撃力と元々の守備力が同じ数値の光属性Pモンスター1体を選んで自分のPゾーンに置く。
「驚いたかい?これが第3の「エンタメ」カテゴリ、エンタメトリアルさ。EMEmにエンタメトリアル、この3種のエンタメが混ざったのがボクの「エンタメ」デッキというわけだ」
「エンタメトリアル…!」
「名前からおおよそ想像がついてると思うけど、ボクだけの力じゃなく譜理子ちゃんの力も合わさって生まれたものなんだ」
「フフフ、言わばエンタメトリアルはボクと譜理子ちゃんの娘みたいなものだね。どう?可愛く見えてきたでしょ?」
「!…き、気持ち悪いこと言わないで…!」
(力を貸した覚えなんてないし…!)
「あら、そんなこと言っちゃだめだよ。ほら見て、i(アイドル)・シンガーちゃんも寂しそうにしてる」
「っ…!」
~~~クラウンの言うことなんか真に受けちゃダメよ!ああやってアナタのプレイングを乱そうとしてるだけなんだから!
『うん…わかってる、大丈夫』
「さて、召喚に成功したi(アイドル)・シンガーは自身の効果で守備表示になるよ」
(i(アイドル)・シンガーの(2)のモンスター効果は使わせない…!)
「チェーンして罠発動、《シンメトリアル・ブラスト》。自分フィールドの「シンメトリアル」カードを破壊し、フィールドのカード2枚を対象として発動できる」
「そのカードを持ち主の手札に戻す。わたしはW(ホイール)・ローラーを破壊し、あなたのフィールドのトラピーズ・マジシャンとi(アイドル)・シンガーを手札に戻す」
《シンメトリアル・ブラスト》
通常罠
(1):自分フィールドの「シンメトリアル」カードを破壊し、フィールドのカード2枚を対象として発動できる。そのカードを持ち主の手札に戻す。
「おっと、そんなことはさせないよ。チェーンして速攻魔法発動、《エンタメトリアル・バトンタッチ》」
「!」
「自分フィールドの守備表示「エンタメトリアル」モンスター1体をリリースして発動する。デッキからリリースしたモンスターのレベル以下のカード名が異なる「エンタメトリアル」モンスター1体を手札に加えるか守備表示で特殊召喚する」
「その後、デッキから「エンタメトリアル・バトンタッチ」以外の「エンタメトリアル」魔法・罠カード1枚を選んで手札に加える」
《エンタメトリアル・バトンタッチ》
速攻魔法
このカードを発動するターン、自分は「エンタメトリアル」モンスターでしか攻撃宣言できない。
(1):自分フィールドの守備表示「エンタメトリアル」モンスター1体をリリースして発動する。デッキからリリースしたモンスターのレベル以下のカード名が異なる「エンタメトリアル」モンスター1体を手札に加えるか守備表示で特殊召喚する。その後、デッキから「エンタメトリアル・バトンタッチ」以外の「エンタメトリアル」魔法・罠カード1枚を選んで手札に加える。
「ボクはi(アイドル)・シンガーをリリースして、デッキから《エンタメトリアル=x(ザイロフォン)・ヒッター》を特殊召喚」
《エンタメトリアル=x(ザイロフォン)・ヒッター》表側守備
ペンデュラム・効果モンスター
星6/光属性/悪魔族/攻2000/守2000
【モンスター効果】
(1):このカードが召喚に成功した場合に発動する。このカードを守備表示にする。
(2):1ターンに1度、自分のPゾーンにカードが存在しない場合に発動できる。自分のEXデッキの表側表示の元々の攻撃力と元々の守備力が同じ数値の光属性Pモンスター1体を選んで手札に加える。
「そしてデッキから通常罠カードの《エンタメトリアル・バック》を手札に加える」
(躱された…あの手札のカードはエンタメトリアル関連のカードだったんだ、じゃあ残った1枚も…?)
「…でもトラピーズ・マジシャンはEXデッキに戻る」
「そうみたいだね。効果が発動しないのは残念だ」
「まあ、だけどある意味これで良かったかもね。これから肩身の狭い思いをするEmもいないし」
「…?」
「フフフ、今聴かせてあげるよ。ボクと譜理子ちゃんから生まれた彼女たちが奏でるハーモニーをね」
「…!」
「さあ、舞台を用意しよう。フィールド魔法発動、《エンタメトリアル・シアター》」
《エンタメトリアル・シアター》
フィールド魔法
(1):このカードの発動時の効果処理として、デッキからカード名が異なる「エンタメトリアル」Pモンスターを2体まで選んで自分のEXデッキに表側表示で加える。
(2):このカードがフィールドゾーンに存在する限り、元々の攻撃力と元々の守備力が同じ数値の自分の光属性Pモンスターの効果の発動に対して、相手は魔法・罠・モンスターの効果を発動できない。
(3):「エンタメトリアル」Pモンスターが守備表示で特殊召喚された場合、または自身の効果で守備表示になった場合に発動できる。そのモンスターを表側攻撃表示にする。
(4):1ターンに1度、自分のPゾーンにカードが存在しない場合、または片方の自分のPゾーンに「エンタメトリアル」カードが存在する場合に発動できる。自分フィールドに表側表示で存在する元々の持ち主が自分となるPモンスター1体を選んで自分のPゾーンに置く。この効果で置いたPモンスターのP効果は無効化される。
「このカードの発動時の効果処理として、デッキからカード名が異なる「エンタメトリアル」Pモンスターを2体まで選んでEXデッキに加える」
「ボクはデッキから《エンタメトリアル=l(リュート)・フリッカー》、《エンタメトリアル=o(オルガン)・ブースター》の2体をEXデッキに加える」
「あと《エンタメトリアル・シアター》がフィールドゾーンに存在する限り、元々の攻撃力と元々の守備力が同じ数値の自分の光属性Pモンスターの効果の発動に対して、相手は魔法・罠・モンスターの効果を発動できない」
(チェーンはできない、ってことか…)
「x(ザイロフォン)・ヒッターのモンスター効果発動。1ターンに1度、自分のPゾーンにカードが存在しない場合に発動できる」
「自分のEXデッキの表側表示の元々の攻撃力と元々の守備力が同じ数値の光属性Pモンスター1体を選んで手札に加える」
「ボクはEXデッキから《エンタメトリアル=l(リュート)・フリッカー》を手札に加える」
「フフフ、ちょっと回りくどいけど要はエンタメトリアルなら全員選べるってことさ。もちろんエンタメトリアル以外もね。譜理子ちゃんはその意味がわかるかな?」
「…シンメトリアルも全員選べる。エンタメトリアルと同じ、それらのモンスターで構成されたカテゴリだから」
「そういうこと。よくできた娘たちでしょ?」
「…」
「あら、ちょっと視線が冷たくなったね。でもまだまだ耐えられるって感じかな」
「《エンタメトリアル・シアター》の効果発動。1ターンに1度、自分のPゾーンにカードが存在しない場合、または片方の自分のPゾーンに「エンタメトリアル」カードが存在する場合に発動できる」
「自分フィールドに表側表示で存在する元々の持ち主が自分となるPモンスター1体を選んで自分のPゾーンに置く。この効果で置いたPモンスターのP効果は無効化される」
「ボクはx(ザイロフォン)・ヒッターをPゾーンに置く。まあx(ザイロフォン)・ヒッターにP効果は無いんだけどね」
《エンタメトリアル=x(ザイロフォン)・ヒッター》
【Pスケール:青7/赤7】
(…さっきのi(アイドル)・シンガーもP効果が無かった。エンタメトリアルはみんなP効果が無い…?いや、EXデッキに加わった2体は…)
「《エンタメトリアル=l(リュート)・フリッカー》をPゾーンに発動。こっちはちゃんとP効果があるよ。代わりにレベル1の通常モンスターだけどね」
《エンタメトリアル=l(リュート)・フリッカー》
【Pスケール:青3/赤3】
(1):1ターンに1度、もう片方の自分のPゾーンに「エンタメトリアル」カードが存在する場合に自分フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターよりレベルが高い相手フィールドのモンスター1体を選択し、持ち主の手札に戻す。
(代わりに…?エンタメトリアルはどっちか片方だけしか効果が…)
「さあ、セッティング完了だ」
(!…いや違う!これって…!)
「ペンデュラム召喚」
「《エンタメトリアル=i(アイドル)・シンガー》、《エンタメトリアル=o(オルガン)・ブースター》」
《エンタメトリアル=i(アイドル)・シンガー》表側守備
ペンデュラム・効果モンスター
星6/光属性/悪魔族/攻2000/守2000
《エンタメトリアル=o(オルガン)・ブースター》表側守備
ペンデュラム・効果モンスター
星4/光属性/悪魔族/攻 0/守 0
【モンスター効果】
(1):このカードが召喚に成功した場合に発動する。このカードを守備表示にする。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、元々の攻撃力と元々の守備力が同じ数値の自分の光属性Pモンスターは1度のバトルフェイズ中に2回攻撃できる。
(うっ…!o(オルガン)・ブースターの攻守は0!Pスケールも、無い…!)
「フフフ、何でだろうね。P効果が無かったり、レベル1の通常モンスターだったり、攻守0でスケールが無かったり…エンタメトリアルたちは皆何かが欠けてるみたいなんだ。不思議だよね」
(それって過去3戦の時のシンメトリアルと同じ…!でも何で…!?)
~~~不思議でも何でもないわ!これのせいで繋がりが途切れたんだから!
『アイリス…!?どういうこと…?』
~~~アナタの3回目のデュエル開始時にね、クラウンがアナタの力を吸い取ろうとしてたの!
(!…)
~~~阻止しようと頑張ったんだけど、クラウンの力が結構強くてね…一時的にアナタと繋がる力をそっちに回してたの。
『そうだったの…』
(だからアイリスと話せなかったんだ…)
~~~クラウンは4回目、5回目のデュエル開始時にも吸い取ろうとして、アタシも対抗したんだけど…結局3回とも完全阻止できずに終わっちゃったわ。カードが一部分弱体化してたのはそのせいよ。
『そっか…わたしのために頑張ってくれてたんだね。ありがとう、アイリス』
~~~れ、礼なんかいいわよ!にしてもカード弱体化してる中よく勝てたわね。実力もそうだけどカードとの相性も最高レベルなんじゃない?
『どうだろう…わたし自身の力はあまり無いと思う』
~~~そんなことないわ!ここまで負けずに来れたのはアナタ自身の力もあったからよ!自分を信じなさい!
『…うん、そうね』
(アイリスだけじゃなくわたしも…2人の力を合わせて、必ずクラウンを…!)
「まあいいや、続けようか。譜理子ちゃんの表情見てたら、不思議じゃなくなってたし」
「…」
「そうだよ、譜理子ちゃんの力をちょっと吸わせてもらってたんだ。デュエルが始まる瞬間にゾクって寒気がしたでしょ?まるで吸血鬼にでも血を吸い取られたみたいに、ってわかんないか。ボクも血を吸われたことはないし」
「!」
(あれは力を吸い取られてたから…!?)
「まあとにかく、その力のおかげでエンタメトリアルが誕生したってわけさ。譜理子ちゃんと血の繋がった可愛い子たちがね」
「っ…!」
「フフフ、湧き上がる怒りや嫌悪感を必死に耐えてるその表情、素敵だよ」
「しかし困ったな、展開してもトラピーズ・マジシャンを倒せないんだよね。エクシーズモンスターはレベルを持たないからl(リュート)・フリッカーのP効果も使えないし」
「だからカードを1枚セットして、ボクはこれでターンエンド」
EX0 墓地4 除外5
クラウン LP8000 手札0
◇ ◇ 裏 ◇ ◇
ア 場 イ
◇ ウ ◇ エ ◇
ア=《エンタメトリアル=l(リュート)・フリッカー》スケール3
イ=《エンタメトリアル=x(ザイロフォン)・ヒッター》スケール7
場=《エンタメトリアル・シアター》
ウ=《エンタメトリアル=o(オルガン)・ブースター》表側守備
エ=《エンタメトリアル=i(アイドル)・シンガー》表側守備
TURN5→6 クラウン→譜理子
あ=《Emトラピーズ・マジシャン》攻撃表示X素材2《Emトリック・クラウン》《Emダメージ・ジャグラー》
赤=《アシンメトリアル・L(ランプ)》赤スケール1
え=《アシンメトリアル・リカバリー》
◇ ◇ あ ◇ ◇
◇ 空 赤
◇ ◇ ◇ え ◇
譜理子 LP1100 手札0
EX2 墓地3 除外2
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Amazonのアソシエイトとして、管理人は適格販売により収入を得ています。
コメントありがとうございます。予想されてました通りエンタメ縛りです。同じエンタメですが、EMとEmの相性の良さに比べるとエンタメトリアルはその効果も相俟って若干異物感がありますね。
ちょっとアレな言動が目立ってきました。漫画やアニメの道化師ってだいたい掴みどころが無く、狂っているようなキャラが多い気がします。この先どんなクラウンが待ち受けているのでしょうね… (2019-11-27 01:30)