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第17話:思いを込めた切り札 作:光芒
「デルタアクセル―――!!《TG ハルバード・キャノン》!!」
3体のSモンスターからなるSモンスター。デュエルモンスターズのレベルにおいて最高のレベルを持つ限られたこのモンスターこそが梓の持つ【TG】の切り札ともいえるTG ハルバード・キャノンであった。
《TG ハルバード・キャノン》
シンクロ・効果モンスター
星12/地属性/機械族/攻4000/守4000
Sモンスターのチューナー+チューナー以外のSモンスター2体以上
このカードはS召喚でしか特殊召喚できない。
(1):1ターンに1度、自分または相手がモンスターを召喚・反転召喚・特殊召喚する際に発動できる。このカードがフィールドに表側表示で存在する場合、それを無効にし、そのモンスターを破壊する。
(2):このカードがフィールドから墓地へ送られた時、自分の墓地の「TG」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。
「攻撃力4000……」
「バトルフェイズに移ります。ハルバード・キャノンでオッドアイズ・ランサー・ドラゴンを攻撃です! “シューティング・ハルバード”!!」
TG ハルバード・キャノン ATK4000 VS オッドアイズ・ランサー・ドラゴン ATK3000
「オッドアイズ・ランサー・ドラゴンの効果を発動! オッドアイズ・ドラグーンを破壊し、ランサー・ドラゴンの破壊を無効にする!」
「ですがダメージは発生します!」
遊大 LP8000→LP7000
ハルバード・キャノンの巨大な槍がランサー・ドラゴンの身体を貫こうとするが、そのランサー・ドラゴンをオッドアイズ・ドラグーンが身を挺して守る。これによってランサー・ドラゴンは助かったが、その攻撃力差からなるダメージハまでは防ぎようがなかった。
(できればペルソナ・ドラゴンも倒しておきたかったですが……トライデント・ランチャーの攻撃力ではペルソナ・ドラゴンの守備力を超えることはできませんわ)
「私はバトルフェイズを終了してメインフェイズ2に移ります。カードを1枚セットしてターンエンドですわ」
(ハルバード・キャノンを出すことはできましたが、ランサー・ドラゴンもペルソナ・ドラゴンも残したままになってしまいました。ですが、いくら遊大さんと言えどもハルバード・キャノンを倒すことなどそう容易ではありません)
遊大 LP7000 手札3枚
デッキ:41 モンスター:2(オッドアイズ・ランサー・ドラゴン、オッドアイズ・ペルソナ・ドラゴン)魔法・罠:0 墓地:0 Pゾーン:青/赤8(オッドアイズ・アークペンデュラム・ドラゴン)除外:0 EXデッキ:15(3)
梓 LP7000 手札2枚
デッキ:29 モンスター:2(TG ハルバード・キャノン、TG トライデント・ランチャー)魔法・罠:0 墓地:11 Pゾーン:青/赤 除外:0 EXデッキ:9(0)
「白朧院さん凄いんだなぁ……レベル12のシンクロモンスターなんてオイラ初めて見たぞぉ」
「うん、そうだね」
―――遊季都くん? どうしたの?
素直に感激した様子を見せる盛雄に対して、遊季都の返事はどこか上の空だ。二人の第1ターンをじっと見ていた遊季都であるが、彼はあることに気が付いていたのである。
(うん……ハルバード・キャノンはモンスターの召喚・反転召喚・特殊召喚を無効にしてそのモンスターを破壊する効果を持っているからその攻撃力以上に相手の展開防止に長けているモンスターなんだ)
―――なるほど、それだけのモンスターを出されると遊大くんもさすがにきついよね。
(でも遊大さん、全然動揺を見せていないんだ)
―――ポーカーフェイスが上手なだけではないのか?
―――でも遊大がこのままやられるとも思えない。
☆TURN03(遊大)
「俺のターン、ドロー。白朧院さん、確認させてもらっていいかな?」
「確認、ですか?」
「うん、ハルバード・キャノンの効果について。ハルバード・キャノンは1ターンに1度、モンスターの召喚・反転召喚・特殊召喚を無効にして破壊するのと破壊された時に墓地のTGモンスターを特殊召喚する、でいいんだよね?」
「はい、それで合っておりますわ。このようなことを自分で言うのもなんですが、私の切り札であり最大戦力のモンスターです。例え遊大さんでもそう簡単に攻略できるモンスターではないとは思いますが……」
恭しい言葉遣いながら、その言葉の端々には何処か自信が見え隠れする。梓にとってこのハルバード・キャノンは彼女にそれだけの力を与えるだけの存在なのだろう。しかし、梓がそれだけの気持ちを抱いていることがわかったところで、遊大のやることは変わらない。
「なるほど。じゃあそんな白朧院さんに俺から一つアドバイスをあげます」
「アドバイス?」
「ハルバード・キャノンは確かに強い。だけどモンスターだ。このゲームではモンスターである以上、神であろうと精霊であろうと無敵ということはありえない。それを教えてあげる。俺は自分フィールドに存在するランサー・ドラゴンのレベルを3つ下げることで手札からチューナーモンスター、貴竜の魔術師を通常召喚!」
《貴竜の魔術師》
ペンデュラム・チューナー・効果モンスター
星3/炎属性/魔法使い族/攻700/守1400
【Pスケール:青5/赤5】
(1):もう片方の自分のPゾーンに「魔術師」カードが存在しない場合にこのカードは破壊される。
【モンスター効果】
このカードをS素材とする場合、ドラゴン族モンスターのS召喚にしか使用できず、他のS素材に「オッドアイズ」モンスター以外のモンスターを使用した場合、
このカードを持ち主のデッキの一番下に戻す。
(1):このカードが手札・墓地に存在する場合、自分フィールドのレベル7以上の「オッドアイズ」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターのレベルを3つ下げ、このカードを特殊召喚する。
オッドアイズ・ランサー・ドラゴン 星8→星5
(ペルソナ・ドラゴンの効果でハルバード・キャノンの効果を封じたいところだけど、トライデント・ランチャーが存在することでTGを対象に取ることはできない。それなら対象を取らなければいい)
「俺はレベル5の闇属性・ペンデュラムモンスターのオッドアイズ・ペルソナ・ドラゴンに、レベル3のチューナーモンスター、貴竜の魔術師をチューニング! “その翼は全てを断つ。その魂は絶望を貫き光をもたらす意志。白翼の魔竜に宿りてあらゆるものを撃ち砕け!!” シンクロ召喚! 転生せよ、調和の竜!《覇王眷竜クリアウィング》!!」
《覇王眷竜クリアウィング》
シンクロ・効果モンスター
星8/闇属性/ドラゴン族/攻2500/守2000
チューナー+チューナー以外の闇属性Pモンスター1体以上
(1):このカードがS召喚に成功した場合に発動できる。相手フィールドの表側表示モンスターを全て破壊する。
(2):1ターンに1度、このカードが相手モンスターと戦闘を行うダメージ計算前に発動できる。そのモンスターを破壊し、破壊したモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手に与える。
(3):このカードが墓地に存在する場合、自分フィールドの「覇王眷竜」モンスター2体をリリースして発動できる。このカードを墓地から特殊召喚する。
「覇王眷竜クリアウィング? クリアウィング・シンクロ・ドラゴンとは似て非なるモンスター……」
「シンクロ召喚に成功した覇王眷竜クリアウィングの効果を発動! 相手フィールドの表側表示モンスターを全て破壊する! もちろんこの効果は対象をとらない効果だからトライデント・ランチャーでも防げない!」
「させませんわ! 覇王眷竜クリアウィングの特殊召喚にチェーンしてハルバード・キャノンの効果を発動します!」
チェーン2(梓):TG ハルバード・キャノン
チェーン1(遊大):覇王眷竜クリアウィング
「チェーン2のハルバード・キャノンの1つ目の効果により、覇王眷竜クリアウィングの特殊召喚を無効にして破壊します! “クローズ・サモン”!!」
ハルバード・キャノンの槍がクリアウィングの身体を貫く。クリアウィングは断末魔の咆哮と共に消えていった。
「特殊召喚を無効にされたことでクリアウィングの特殊召喚成功時の効果は発動されない。でも、これでいい」
「まさか……クリアウィングは囮?」
「クリアウィングはシンクロ召喚成功時に禁止カードの《サンダー・ボルト》を発動するようなモンスターだ。さっき俺がサウザンド・アイズ・サクリファイスの効果に対してペルソナ・ドラゴンの効果を使ったように、強力な効果を持ったモンスターを出しておけば嫌でも相手はカウンターを使わざるを得なくなるからね。さて、これで好きに動くことができる。俺は手札のPモンスター、オッドアイズ・ジークペンデュラム・ドラゴンをPゾーンにセッティング!」
カード名や体色、組み合わせることが前提と思われるP効果からアークペンデュラムの対の位置にあるオッドアイズ・ジークペンデュラム・ドラゴンが片方のPゾーンに現れる。ジークペンデュラムのスケールは2であるため、遊大はレベル3からレベル7までのモンスターをペンデュラム召喚できるようになった。
「俺はEXデッキからレベル7のオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン、レベル5のオッドアイズ・ペルソナ・ドラゴン、レベル4のEMオッドアイズ・ドラグーン、レベル3の貴竜の魔術師の4体をペンデュラム召喚! そして特殊召喚に成功したオッドアイズ・ドラグーンの効果で俺はデッキから《オッドアイズ・アドバンス・ドラゴン》を手札に加える!」
「オッドアイズ・アドバンス・ドラゴン……?」
「そして俺はレベル5となったランサー・ドラゴンをリリースし、オッドアイズ・アドバンス・ドラゴンをアドバンス召喚!!」
《オッドアイズ・アドバンス・ドラゴン》
効果モンスター
星8/闇属性/ドラゴン族/攻3000/守2500
このカードはレベル5以上のモンスター1体をリリースしてアドバンス召喚できる。このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがアドバンス召喚に成功した場合に発動できる。相手フィールドのモンスター1体を選んで破壊し、そのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手に与える。
(2):このカードが戦闘でモンスターを破壊した時に発動できる。自分の手札・墓地から「オッドアイズ・アドバンス・ドラゴン」以外のレベル5以上のモンスター1体を選んで守備表示で特殊召喚する。
「レベル8のモンスターを1体のリリースでアドバンス召喚!?」
「オッドアイズ・アドバンス・ドラゴンはレベル5以上のモンスター1体をリリースしてアドバンス召喚できる。そしてアドバンス召喚に成功したアドバンス・ドラゴンの効果を発動。相手フィールドのモンスター1体を選んで破壊し、そのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを与える! 選ぶのはもちろんハルバード・キャノン!」
アドバンス・ドラゴンの放った火球がハルバード・キャノンの鋼鉄の身体を焼き尽くす。アドバンス・ドラゴンの効果は対象を取らない効果であるため、トライデント・ランチャーの効果でも防ぐことはできないのだ。
梓 LP7000→LP4000
「きゃあっ! ハ、ハルバード・キャノンが……こんなにも呆気なく……? ですが、フィールドから墓地へ送られたハルバード・キャノンの効果を発動します! 墓地のTG1体を特殊召喚します! 対象はハイパー・ライブラリアンですわ!」
「その効果にチェーンして手札から速攻魔法、墓穴の指名者を発動。ハルバード・キャノンを除外し、その効果の発動を無効にする!」
「除外まではさせません! 更にチェーンしてリバースカードを発動します! 罠カード《TGX3-DX2》を発動します!」
《TGX3-DX2》
通常罠
自分の墓地に存在する「TG」と名のついたモンスター3体を選択して発動する。選択したモンスターをデッキに加えてシャッフルする。その後、自分のデッキからカードを2枚ドローする。
チェーン3(梓):TGX3-DX2
チェーン2(遊大):墓穴の指名者
チェーン1(梓):TG ハルバード・キャノン
「チェーン3のTGX3-DX2の効果! 墓地のハルバード・キャノン、レシプロ・ドラゴン・フライ、タンク・ラーヴァの3体をデッキに加えてシャッフルします。そして2枚ドローします!」
「対象が墓地に存在しなくなったことでチェーン2の墓穴の指名者は不発に終わるよ」
「そして墓穴の指名者が不発に終わったことでチェーン1のハルバード・キャノンの効果は適用されます。墓地のライブラリアンを守備表示で特殊召喚します! ハルバード・キャノンの効果を無効にしてデュエルを決めに行こうとしたようですが、残念でしたわね。まだデュエルは終わらせません!」
「うん、いいかわし方だったね。シンクロ召喚でモンスターを大量に消費するTGだとTGX3-DX2のような墓地のカードを戻しつつ手札を増強できるカードがあれば相手の狙いを挫くことができる。でも……もう白朧院さんとのデュエルも終わり」
「終わり……?」
「俺はレベル5のオッドアイズ・ペルソナ・ドラゴンに、レベル3の貴竜の魔術師をチューニング! “竜の力をその身に宿し剣士よ。紅炎を纏いて灼熱の嵐を吹き荒らせ!” シンクロ召喚! 来い、《爆竜剣士イグニスターP》!」
《爆竜剣士イグニスターP(プロミネンス)》
シンクロ・効果モンスター
星8/炎属性/ドラゴン族/攻2850/守0
チューナー+チューナー以外のPモンスター1体以上
(1):1ターンに1度、フィールドのPモンスター1体
またはPゾーンのカード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊し、フィールドのカード1枚を選んで持ち主のデッキに戻す。
(2):1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。デッキから「竜剣士」モンスター1体を守備表示で特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターはS召喚の素材にできない。
「イグニスターP……なんという」
「Pモンスターであるオッドアイズ・ドラグーンを対象にイグニスターPの効果を発動。ドラグーンを破壊し、フィールドのカード1枚を選んで持ち主のデッキに戻す。戻すのはトライデント・ランチャーだ」
「っ!?」
「そしてフィールドのオッドアイズが破壊されたことでPゾーンのアークペンデュラムとジークペンデュラムの効果が発動」
チェーン2(遊大):オッドアイズ・アークペンデュラム・ドラゴン
チェーン1(遊大):オッドアイズ・ジークペンデュラム・ドラゴン
「チェーン2のアークペンデュラムの効果でデッキから2体目のオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンを特殊召喚。そしてチェーン1のジークペンデュラムの効果でハイパー・ライブラリアンを破壊。これで白朧院さんのフィールドはがら空きになった。バトル! オッドアイズ・アドバンス・ドラゴンでダイレクトアタック!“螺旋のアドバンス・バースト”!」
オッドアイズ・アドバンス・ドラゴン ATK3000
梓 LP3000→LP0
*
「っ……まさか、ここまで一方的に押し切られてしまうとは……」
「これで二つ。白朧院さんは、ハルバード・キャノンを過信しすぎていたね。切り札に自信を持つことは悪いことじゃないけど、どんなモンスターであってもモンスターである以上絶対無敵ということはあり得ない。それは俺が遊路さんとのデュエルで身をもって証明したはずだよ?」
遊大もとい覇王星竜ドラグリステル・ペンデュラム・ドラゴンの精霊としての単純な力や格は精霊でない他のモンスターが及ぶものではない。しかし、デュエルとなっては話は別だ。デッキのエース兼切り札である自身であっても、攻撃力の高いモンスターには一方的に破壊されてしまう。ゲームの上では神であろうと精霊であろうとそのようなものは肩書きに過ぎないのだ。
「白朧院さんのデュエルタクティクスは見事だったよ。でも、まだまだ未熟。今のままでは日本一など到底難しいだろうね」
「っ……」
盛雄の時とは打って変わって少し辛辣な態度で梓に接する遊大。しかし、もちろんこれにも理由がある。それは梓の今に至るまでの境遇があった。
梓は『ハクロウ・コーポレーション』の社長である父を持っており、正真正銘のお嬢様であると言える。しかし、今の彼女はその豪華な暮らしを捨ててHoney Angelでアルバイトをしながら魅河荘で暮らしている。そして、その理由は彼女の母親にあった。
梓の母親は酷い選民思想の持ち主で、かつて自宅に招いた遊季都と盛雄を母は汚い言葉で罵ったのである。二人を友として、仲間として認めていた梓はその母に反発しては一人家を出た。友人のため、仲間のために豪勢な暮らしを捨ててまで抗議するということはそうできることではない。
「梓はよく頑張っている。あいつは一見たおやかなお嬢様に見えて芯のしっかりした子だ」
行く宛の無かった梓を魅河荘に住まわせてアルバイト先としてHoney Angelを紹介した遊路は遊大相手に梓をこう評していた。遊路の言葉を信じれば、少なくとも彼女は精神的な強さ、逆境においてもなお輝くという点では遊季都・盛雄より優れているだろう。そのため、遊大は敢えて厳しめの言葉で梓に接したのである。この遊大の冷たい言葉が彼女のエンジンに火をつけるものとなり、それが彼女の成長の糧になることを信じて。
「……あー、だめだ。やっぱり俺にはできない」
しかし、そこで初志貫徹できないのが遊大という人間であった。
「?」
「白朧院さん、今俺は敢えてあなたに厳しめの言葉で言ったけど、女の子相手にそんな言葉使うことはいいことじゃないね……えっと、結果は残念だったけど、それはまだまだ伸びるということ。このデュエルで何か成長のきっかけをつかんでくれれば俺はそれで嬉しいよ。だから、日々の研鑽を忘れずにね?」
「遊大さん……はい、ありがとうございます!」
そう言って深々と礼をする梓。敗れてもなお、彼女の纏う気品というものは失われなかった。
「さて、お待たせ。遊季都くん! あの時の約束、今こそ果たす時だよ!」
●次回予告
大空 仁
「見事レベル12のシンクロモンスターを攻略して勝利を収めた遊大。デュエルに関してはお前の腕を認めるが、せめて教えを乞う相手に態度くらい定めた方がいいと思うぞ? 優しくするなら優しく、厳しくするなら厳しく……まあその相手の性格を見極めた上でそうするのならいいのだが。さて、赤崎 遊季都の場合はどうだろうかな?」
次回 相対する闇と炎の竜 前編
大空 仁
「しかし、書いていたら話が長くなって遊季都とのデュエルにすら入れないというのはなんとも滑稽な話だ。愚かな作者め」
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117 | エピローグ:焔獄と虹彩の輪舞・4 | 857 | 5 | 2019-04-11 | - | |
104 | エピローグ:焔獄と虹彩の輪舞・5 | 908 | 4 | 2019-04-13 | - | |
101 | 最終話:帰結する世界 | 1172 | 5 | 2019-04-15 | - |
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- 2025/02/22 新商品 QUARTER CENTURY ART COLLECTION カードリスト追加。
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- 03/02 15:26 評価 8点 《デスピアの大導劇神》「融合素材にするとなんやかんやでフィール…
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さていよいよお待ちかね主人公対決。流石にこれはあっさりと終わらない……筈。 (2019-02-07 01:43)
本編ではまだ出せていないデルタアクセルシンクロ、決まるとやはりカッコいいですね。しかしそれを原初的(?)なアドバンス召喚で覆すのはロマンです。
さぁ、いよいよ主人公決戦。遊季都、見事に戦い抜け(父ちゃん感) (2019-02-07 08:27)
オッドアイズは確かにできることがかなり多くなりましたね。ただそれは逆を返せば器用貧乏ということにもなりかねないわけで。EMや魔術師のようなわかりやすい強さがないのが勿体無いですね。
主人公対決はある意味オリカvsオリカですからね。盛り上げたいですけどどうなるか。
ター坊さん
おっと、究極竜の悪口は(ry
でも切り札を出して満足さんしてると返しのターンであっさり倒されて負けるというのはリアルでも創作でもありえることですね。
>しかしそれを原初的(?)なアドバンス召喚で覆すのはロマンです。
シンクロやドライヴといった特殊な召喚法の相手をアドバンスという基本的なやり方で圧倒するというのは画になりますね。 (2019-02-08 12:04)