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第03話 2人の少女の巣立ち 作:風鼠
葵「瑞樹も合格したかなぁ~電話してみよぉ~っと♪」
電話『プルルル‥』
瑞樹『…はい、こちら静原です』
葵「あ、瑞樹!私葵だよぉ~♪」
瑞樹『‥もう、電話で大声ださないでよ、もう…』
葵「えへへ…でも、瑞樹に言いたい事あって~♪」
瑞樹『まったく…でも、言いたい事はわかるわよ。それに私も言いたい事あるし』
葵『じゃあ、いっせ~ので同時に言おうよ♪』
瑞樹『ええ‥いいわよ。』
葵&瑞樹『いっせ~のっで『合格』したよ♪(したわ)』
葵「瑞樹も♪合格おめでと~♪」
瑞樹『葵もおめでと。…明日、一座の門の前に集合って話見た?』
葵「え?そうなの?」
瑞樹『やっぱりね…合否結果書の最後当たりに書いてるでしょ…もう』
葵「え~と…あ、ホントだ!えへへ…」
瑞樹『明日会おうね、葵』
葵「うん♪そうだね、また明日、いつもの交差点にいつもの時間に集合ね瑞樹♪」
瑞樹『ええ‥そうねじゃあね、葵』
葵「うん、じゃあねぇ~瑞樹♪」
瑞樹と別れのあいさつを交わし葵はガチャリと電話を切る
葵「やったぁ~!瑞樹も合格してたぁ~!じゃあ…明日の準備しなきゃ!他に合格した子ど
んなのかなぁ~…カンナちゃんも合格してればいいなぁ~…」
瑞樹サイド・・
瑞樹「…もう…あの子はいつもね…」
瑞樹父「…桜木さんの娘さんも合格したのか?」
瑞樹「はい。…明日の待ち合わせまで済ませました」
瑞樹父「…そうか。‥準備は今夜中に終わらせておけよ。」
私の父は、気難しい人…一流の検察官であり、感情もあまり見せない人
瑞樹母「…葵さんはいつも通り元気のようね。」
瑞樹「あ、お母さん。ええ…合格の件でいつも以上に燥いでいました」
瑞樹母「ふふ…ホント葵さんは、桜木さんのお母さんに似てるわね」
私の母は、世界的に有名な会計事務所の社長である。
私は小さい頃から、両親による英才教育を受けていた。
私も、両親に言われるがままに勉強を行った
その甲斐があってか幼稚園入学前までに高校レベルの勉強を1通り終え英検漢検2級
まで取得していた。
だが、そんなある日葵に出会った
・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-
○○幼稚園
地元でもそれなりに有名で、施設、広さもそれなりに良かった幼稚園だった。
入園後しばらくして…
??『ね~ね~、一人でなにしてるの?』
瑞樹『…勉強…』
??『ほえ~わたしお勉強苦手なんだぁ…ねえ、この写真の人誰誰ぇ~?』
この子はそういって、教科書の開いていたページに載っていた人物を指さす
瑞樹『アイシュタイン…「光量子理論」でノーベル賞を取った科学者よ』
私はためらいなく、その人物を簡単に説明する
??『すごいねぇ~。ホントに何でも知ってるんだね(キラキラ)』
瑞樹『…!』
この子は、凄く楽しそうなまなざしで私を見つめる…
私にとって当たり前の事が、この子にとっては凄いことなんだ
??→葵『あ!そういえば、まだお名前聞いてなかったね!私ね、『さくらぎあおい』っていうの♪君のお名前教えて♪』
瑞樹『…みずき…しずばらみずき‥よ』
葵『じゃあ…みずきちゃん、お勉強終わったら、一緒に遊ぼうよ♪』
瑞樹『ええ…その…きり良いし今からでも…その…いいわよ…』
葵『良いの?!じゃあねぇ~そうだな~う~ん、じゃあ『かくれんぼ』しようよ♪』
ほんの少しなら、遊んでもいいか、いや、この子となら遊びたい…と無意識に思ってしまった。
葵に会うまでは、子供らしい遊びをしたことが無かった。
私にとっては、葵と遊ぶこと自体凄く新鮮な体験だった。
その後も、葵と遊んでいく内に、それまで友達がいなかった私に、少しずつ友達が増えていった。
そのうちに私にとって、葵はかけがえのない人物になっていた。
だから…あの子の夢を叶える事が私の夢・・
・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-
瑞樹母「ほんとに、歌舞伎役者になるの?」
母は、心配そうに話かける
瑞樹「はい…そのつもりです。」
瑞樹母「それなら、いいけど‥」
瑞樹父「…」
・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-
葵サイド
夜‥葵の部屋
時計はもうすぐ11時を指し示そうとしていた
葵「はうう…緊張して眠れないよぉぉ…」
葵は自分のベットの中で眠る
葵「…はうう…羊さん数えてもダメだぁ…眠れそうにないよぉ。瑞樹を数えれば眠れるかも…う~ん…怖い…一度ホットミルクでも飲んで落ち着こう…」
ベットから起き、ゆっくりとした足取りでリビングに向かう
葵「…ほえ?…お母さん?」
葵母「やっぱり、起きてきたなぁ~」
リビングに入ると、そこには母が待ち伏せの様に椅子に座っていた
葵母「ホットミルク飲みに来たんでしょ?」
葵「う、うん‥」
葵母「はい、これ」
私は母からホットミルクが入ったコップを貰い、母と向かうようにイスに座る
葵「お、お母さんな、なんで‥起きてるの?いつもこの時間は寝てるのに」
葵母「葵の合格が自分事のように感動しちゃってね。それで、私も眠れなかったのよ」
母は人懐っこい笑顔で私の質問にそう答える
葵「お母さん…」
葵母「それに、葵の事だから起きてくるかも、って考えて、ホットミルクも準備したのよ」
葵「あははは‥ありがとう、お母さん」
私の事良くわかってるなぁ~
葵母「…眠れないんでしょ。私秘伝の眠り術…教えてあげようか?」
葵「ほんと!」
そ、そんな必殺技があったなんて…
葵「教えておかぁ~さぁ~ん」
葵母「ふふ…それはね…頭の中でね」
葵「頭の中で…(ワクワク)」
葵母「ニワトリを数える!」
葵「え?に…にわとり?鳥の?」
葵母「うん、鳥のニワトリ。」
葵「ええ~ホントかなぁ~」
なんか、がっかり‥
葵母「ものは試しよ葵!ホットミルク飲んだら、ベットで試しなさい?」
葵「うん…分かった・・やってみる。」
その後、あたしはホットミルクを飲み終わり、自室のベットに潜った。
葵「本当かなぁ~とくかくやってみよ…ニワトリが1匹…じゃない1羽…2羽…3…zzz」
葵が数え始めると数秒後、寝息を立てて深い眠りにつく…。
葵母「ふふ…私の娘ね。やっぱり効果抜群ね。原理は私にもわかんないけどスグ寝ちゃうのよね~」
部屋のドアの隙間から様子を伺い、眠ったのを確認した後、ドアを完全に閉める
・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-
朝
葵「ん~よく寝たぁ~!あ、まだこんな時間なんだ!お母さんから教えてもらった方法効果抜群だったなぁ~」
時計の針はまだ6時を回った直後だった。ベットから体を起こし、葵は時計のアラームを解除する。その後ベットから降り、自分の部屋の窓を思いっきり開ける。
葵「ん~いい天気ぃ~♪風も気持ちいいなぁ~」
そこには、雲が1つもなく、綺麗な青空が広がりやわらかき風も吹いていた。
葵「あ、ストレッチ、ストレッチっと…えへへ…」
窓を閉め、朝の習慣である入念なストレッチを始める。
葵「ストレッチよし!持ってく道具の準備も良し!…のはず。…念のために道具を集合時間まで確認しよーと。…きっと、瑞樹は大丈夫だよね♪しっかりしてるし♪…わたしもしっかりしなきゃな~」
ストレッチを終え、前日に準備した道具を再確認し始める…
葵「…トランプに~、デッキに…ウノに~、下着に…勉強道具に…あ!そうだ!」
葵は急に立ち上がり、自分の小物が多く置かれた水色の棚に置いてあるものを取る
葵「色紙ももってこ~!一座の人たちにサインもらえないかなぁ~♪」
白紙の色紙を抱きしめた後、カバンの中に押しこめる。
葵「あ!もうこんな時間!そろそろ片付けなきゃ!」
葵は確認するために出した荷物を再びカバンの中に詰め始める
葵「お母さん、お父さん、じゃあ行ってくるね♪」
葵は、玄関に持っていく荷物を背負い、両親に笑顔で挨拶を交わす
葵母「いってらっしゃい!楽しむ心、忘れるんじゃないよ」
葵「わかってるよ、お母さん!」
葵父「…葵…一つ言いたい事がある」
葵「ん?どしたの、お父さん」
葵父「…失敗を恐れるな。挑戦する心する気持ちを常に持て。一番怖いのは‥」
葵「『一番怖いのは何もしない事だ』だよね♪お父さん♪お父さん、この言葉好きだよね~、何度も聞いて覚えちゃったよ!」
葵父「!…分かってるなら良い。」
父親はそういって、目を瞑る。
葵「うん、今度こそいってくるね♪休みとれたら帰ってくるからね♪」
葵はそういうと、両親に大きく手を振りながら瑞樹との集合場所へ向かう
瑞樹サイド
瑞樹「道具良し…時間は…集合時間まで十分ある。…葵…まだ寝てるかしら…。一度、電話すべきかしら…」
瑞樹は昨日準備したものを整え、玄関前に進む
瑞樹「(…大丈夫よね‥きっと。)」
瑞樹は、葵の事を考えつつ、玄関の前で振り返る。
瑞樹「では…お父さん、お母さん行ってきます。」
瑞樹母「頑張るんだよ瑞樹、自分の夢かなえるために」
瑞樹「はい。」
瑞樹父「…瑞樹」
瑞樹「?なにお父さん」
瑞樹父「…その…時々…か、顔合わせて政治のは、話でもしに、帰ってこいよ!お前の政
治論の甘さ鍛えてやるからな」
瑞樹「!…ふふ‥ええ、分かりました。では、行ってきます。」
父親の言葉の裏に隠された意味を理解し、思わず微笑んでしまう。
瑞樹母「いってらっしゃい、瑞樹」
瑞樹は両親に一礼後背後を向き、玄関を出て、葵との集合場所へと向かう
瑞樹母「…あなた」
瑞樹父「なんだ」
瑞樹母「まったく、素直に「寂しいから時々家に帰ってこいよ」っていえないんですか?」
母親は少し呆れたように、父親の悪いところをただす。
瑞樹父「うるさい!…まったく、私も仕事にいってくる!」
瑞樹母「はいはい。」
そういって、若干顔を赤めらせつつ仕事用の鞄を握りしめ瑞樹父は小走りに仕事場へ向かう
葵達の集合場所はいつも同じ。
1本の大きなサクラの木が交差点の中央にそびえたつ堂々と大きな交差点。通称「桜交差点」
桜嵐町の名所の一つであり、桜嵐町にすむあらゆる世代が待ち合わせに使用する地
元では有名な待ち合わせスポットである。
葵「ごめ~ん瑞樹ちょっと遅れたぁ~」
瑞樹「…葵、3分遅刻。まぁ、いつものことだけど」
葵「えへへ…行こう瑞樹!」
瑞樹「ちょ、腕引っ張らないでよまったく葵は…」
葵達は、一座前に向かう…
電話『プルルル‥』
瑞樹『…はい、こちら静原です』
葵「あ、瑞樹!私葵だよぉ~♪」
瑞樹『‥もう、電話で大声ださないでよ、もう…』
葵「えへへ…でも、瑞樹に言いたい事あって~♪」
瑞樹『まったく…でも、言いたい事はわかるわよ。それに私も言いたい事あるし』
葵『じゃあ、いっせ~ので同時に言おうよ♪』
瑞樹『ええ‥いいわよ。』
葵&瑞樹『いっせ~のっで『合格』したよ♪(したわ)』
葵「瑞樹も♪合格おめでと~♪」
瑞樹『葵もおめでと。…明日、一座の門の前に集合って話見た?』
葵「え?そうなの?」
瑞樹『やっぱりね…合否結果書の最後当たりに書いてるでしょ…もう』
葵「え~と…あ、ホントだ!えへへ…」
瑞樹『明日会おうね、葵』
葵「うん♪そうだね、また明日、いつもの交差点にいつもの時間に集合ね瑞樹♪」
瑞樹『ええ‥そうねじゃあね、葵』
葵「うん、じゃあねぇ~瑞樹♪」
瑞樹と別れのあいさつを交わし葵はガチャリと電話を切る
葵「やったぁ~!瑞樹も合格してたぁ~!じゃあ…明日の準備しなきゃ!他に合格した子ど
んなのかなぁ~…カンナちゃんも合格してればいいなぁ~…」
瑞樹サイド・・
瑞樹「…もう…あの子はいつもね…」
瑞樹父「…桜木さんの娘さんも合格したのか?」
瑞樹「はい。…明日の待ち合わせまで済ませました」
瑞樹父「…そうか。‥準備は今夜中に終わらせておけよ。」
私の父は、気難しい人…一流の検察官であり、感情もあまり見せない人
瑞樹母「…葵さんはいつも通り元気のようね。」
瑞樹「あ、お母さん。ええ…合格の件でいつも以上に燥いでいました」
瑞樹母「ふふ…ホント葵さんは、桜木さんのお母さんに似てるわね」
私の母は、世界的に有名な会計事務所の社長である。
私は小さい頃から、両親による英才教育を受けていた。
私も、両親に言われるがままに勉強を行った
その甲斐があってか幼稚園入学前までに高校レベルの勉強を1通り終え英検漢検2級
まで取得していた。
だが、そんなある日葵に出会った
・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-
○○幼稚園
地元でもそれなりに有名で、施設、広さもそれなりに良かった幼稚園だった。
入園後しばらくして…
??『ね~ね~、一人でなにしてるの?』
瑞樹『…勉強…』
??『ほえ~わたしお勉強苦手なんだぁ…ねえ、この写真の人誰誰ぇ~?』
この子はそういって、教科書の開いていたページに載っていた人物を指さす
瑞樹『アイシュタイン…「光量子理論」でノーベル賞を取った科学者よ』
私はためらいなく、その人物を簡単に説明する
??『すごいねぇ~。ホントに何でも知ってるんだね(キラキラ)』
瑞樹『…!』
この子は、凄く楽しそうなまなざしで私を見つめる…
私にとって当たり前の事が、この子にとっては凄いことなんだ
??→葵『あ!そういえば、まだお名前聞いてなかったね!私ね、『さくらぎあおい』っていうの♪君のお名前教えて♪』
瑞樹『…みずき…しずばらみずき‥よ』
葵『じゃあ…みずきちゃん、お勉強終わったら、一緒に遊ぼうよ♪』
瑞樹『ええ…その…きり良いし今からでも…その…いいわよ…』
葵『良いの?!じゃあねぇ~そうだな~う~ん、じゃあ『かくれんぼ』しようよ♪』
ほんの少しなら、遊んでもいいか、いや、この子となら遊びたい…と無意識に思ってしまった。
葵に会うまでは、子供らしい遊びをしたことが無かった。
私にとっては、葵と遊ぶこと自体凄く新鮮な体験だった。
その後も、葵と遊んでいく内に、それまで友達がいなかった私に、少しずつ友達が増えていった。
そのうちに私にとって、葵はかけがえのない人物になっていた。
だから…あの子の夢を叶える事が私の夢・・
・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-
瑞樹母「ほんとに、歌舞伎役者になるの?」
母は、心配そうに話かける
瑞樹「はい…そのつもりです。」
瑞樹母「それなら、いいけど‥」
瑞樹父「…」
・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-
葵サイド
夜‥葵の部屋
時計はもうすぐ11時を指し示そうとしていた
葵「はうう…緊張して眠れないよぉぉ…」
葵は自分のベットの中で眠る
葵「…はうう…羊さん数えてもダメだぁ…眠れそうにないよぉ。瑞樹を数えれば眠れるかも…う~ん…怖い…一度ホットミルクでも飲んで落ち着こう…」
ベットから起き、ゆっくりとした足取りでリビングに向かう
葵「…ほえ?…お母さん?」
葵母「やっぱり、起きてきたなぁ~」
リビングに入ると、そこには母が待ち伏せの様に椅子に座っていた
葵母「ホットミルク飲みに来たんでしょ?」
葵「う、うん‥」
葵母「はい、これ」
私は母からホットミルクが入ったコップを貰い、母と向かうようにイスに座る
葵「お、お母さんな、なんで‥起きてるの?いつもこの時間は寝てるのに」
葵母「葵の合格が自分事のように感動しちゃってね。それで、私も眠れなかったのよ」
母は人懐っこい笑顔で私の質問にそう答える
葵「お母さん…」
葵母「それに、葵の事だから起きてくるかも、って考えて、ホットミルクも準備したのよ」
葵「あははは‥ありがとう、お母さん」
私の事良くわかってるなぁ~
葵母「…眠れないんでしょ。私秘伝の眠り術…教えてあげようか?」
葵「ほんと!」
そ、そんな必殺技があったなんて…
葵「教えておかぁ~さぁ~ん」
葵母「ふふ…それはね…頭の中でね」
葵「頭の中で…(ワクワク)」
葵母「ニワトリを数える!」
葵「え?に…にわとり?鳥の?」
葵母「うん、鳥のニワトリ。」
葵「ええ~ホントかなぁ~」
なんか、がっかり‥
葵母「ものは試しよ葵!ホットミルク飲んだら、ベットで試しなさい?」
葵「うん…分かった・・やってみる。」
その後、あたしはホットミルクを飲み終わり、自室のベットに潜った。
葵「本当かなぁ~とくかくやってみよ…ニワトリが1匹…じゃない1羽…2羽…3…zzz」
葵が数え始めると数秒後、寝息を立てて深い眠りにつく…。
葵母「ふふ…私の娘ね。やっぱり効果抜群ね。原理は私にもわかんないけどスグ寝ちゃうのよね~」
部屋のドアの隙間から様子を伺い、眠ったのを確認した後、ドアを完全に閉める
・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-
朝
葵「ん~よく寝たぁ~!あ、まだこんな時間なんだ!お母さんから教えてもらった方法効果抜群だったなぁ~」
時計の針はまだ6時を回った直後だった。ベットから体を起こし、葵は時計のアラームを解除する。その後ベットから降り、自分の部屋の窓を思いっきり開ける。
葵「ん~いい天気ぃ~♪風も気持ちいいなぁ~」
そこには、雲が1つもなく、綺麗な青空が広がりやわらかき風も吹いていた。
葵「あ、ストレッチ、ストレッチっと…えへへ…」
窓を閉め、朝の習慣である入念なストレッチを始める。
葵「ストレッチよし!持ってく道具の準備も良し!…のはず。…念のために道具を集合時間まで確認しよーと。…きっと、瑞樹は大丈夫だよね♪しっかりしてるし♪…わたしもしっかりしなきゃな~」
ストレッチを終え、前日に準備した道具を再確認し始める…
葵「…トランプに~、デッキに…ウノに~、下着に…勉強道具に…あ!そうだ!」
葵は急に立ち上がり、自分の小物が多く置かれた水色の棚に置いてあるものを取る
葵「色紙ももってこ~!一座の人たちにサインもらえないかなぁ~♪」
白紙の色紙を抱きしめた後、カバンの中に押しこめる。
葵「あ!もうこんな時間!そろそろ片付けなきゃ!」
葵は確認するために出した荷物を再びカバンの中に詰め始める
葵「お母さん、お父さん、じゃあ行ってくるね♪」
葵は、玄関に持っていく荷物を背負い、両親に笑顔で挨拶を交わす
葵母「いってらっしゃい!楽しむ心、忘れるんじゃないよ」
葵「わかってるよ、お母さん!」
葵父「…葵…一つ言いたい事がある」
葵「ん?どしたの、お父さん」
葵父「…失敗を恐れるな。挑戦する心する気持ちを常に持て。一番怖いのは‥」
葵「『一番怖いのは何もしない事だ』だよね♪お父さん♪お父さん、この言葉好きだよね~、何度も聞いて覚えちゃったよ!」
葵父「!…分かってるなら良い。」
父親はそういって、目を瞑る。
葵「うん、今度こそいってくるね♪休みとれたら帰ってくるからね♪」
葵はそういうと、両親に大きく手を振りながら瑞樹との集合場所へ向かう
瑞樹サイド
瑞樹「道具良し…時間は…集合時間まで十分ある。…葵…まだ寝てるかしら…。一度、電話すべきかしら…」
瑞樹は昨日準備したものを整え、玄関前に進む
瑞樹「(…大丈夫よね‥きっと。)」
瑞樹は、葵の事を考えつつ、玄関の前で振り返る。
瑞樹「では…お父さん、お母さん行ってきます。」
瑞樹母「頑張るんだよ瑞樹、自分の夢かなえるために」
瑞樹「はい。」
瑞樹父「…瑞樹」
瑞樹「?なにお父さん」
瑞樹父「…その…時々…か、顔合わせて政治のは、話でもしに、帰ってこいよ!お前の政
治論の甘さ鍛えてやるからな」
瑞樹「!…ふふ‥ええ、分かりました。では、行ってきます。」
父親の言葉の裏に隠された意味を理解し、思わず微笑んでしまう。
瑞樹母「いってらっしゃい、瑞樹」
瑞樹は両親に一礼後背後を向き、玄関を出て、葵との集合場所へと向かう
瑞樹母「…あなた」
瑞樹父「なんだ」
瑞樹母「まったく、素直に「寂しいから時々家に帰ってこいよ」っていえないんですか?」
母親は少し呆れたように、父親の悪いところをただす。
瑞樹父「うるさい!…まったく、私も仕事にいってくる!」
瑞樹母「はいはい。」
そういって、若干顔を赤めらせつつ仕事用の鞄を握りしめ瑞樹父は小走りに仕事場へ向かう
葵達の集合場所はいつも同じ。
1本の大きなサクラの木が交差点の中央にそびえたつ堂々と大きな交差点。通称「桜交差点」
桜嵐町の名所の一つであり、桜嵐町にすむあらゆる世代が待ち合わせに使用する地
元では有名な待ち合わせスポットである。
葵「ごめ~ん瑞樹ちょっと遅れたぁ~」
瑞樹「…葵、3分遅刻。まぁ、いつものことだけど」
葵「えへへ…行こう瑞樹!」
瑞樹「ちょ、腕引っ張らないでよまったく葵は…」
葵達は、一座前に向かう…
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159 | 第29話:大型連休6日目 | 1013 | 2 | 2016-09-18 | - | |
105 | EX03:お祭り企画!? | 1109 | 5 | 2016-09-18 | - | |
98 | EX04:お祭り企画前座 | 1068 | 4 | 2016-09-25 | - | |
120 | EX05:特盛親子丼! | 1244 | 4 | 2016-09-25 | - | |
128 | EX06:瑞樹のお仕置き | 1148 | 2 | 2016-09-30 | - | |
132 | EX07:ぞうさん付杏奈ちゃん | 1087 | 2 | 2016-10-02 | - | |
118 | EX08:楓の行動力と代償 | 1040 | 0 | 2016-10-02 | - | |
136 | EX09:カンナ家へ潜入?! | 1095 | 2 | 2016-10-08 | - | |
99 | 第30話:葵と瑞樹の昔話 | 936 | 0 | 2016-11-06 | - | |
146 | 第31話大型連休最後の日 | 1145 | 6 | 2016-11-17 | - | |
137 | 第32話芹と詩音と時々未知 | 997 | 2 | 2017-02-08 | - | |
199 | 第33話:初めての中間テスト | 948 | 0 | 2017-05-10 | - | |
158 | 第34話:中間テスト② | 940 | 0 | 2017-05-17 | - | |
162 | 第35話中間テストと報告 | 1173 | 2 | 2017-06-04 | - | |
159 | 第36話伝説の黒猫? | 1079 | 0 | 2017-08-17 | - | |
149 | 第37話バナナ料理 | 758 | 0 | 2017-08-20 | - | |
156 | 第38話 兼部 | 947 | 0 | 2017-08-26 | - | |
139 | 第39話 夏休み | 982 | 2 | 2017-08-31 | - | |
142 | EX12:第1回人気投票結果発表 | 949 | 2 | 2017-09-01 | - | |
136 | EX13:瑞樹と2人の交わり | 1005 | 2 | 2017-09-03 | - | |
172 | EX14:葵とスイレンと | 963 | 2 | 2017-09-06 | - | |
132 | 第41話慰安旅行2日目 | 1103 | 4 | 2017-10-15 | - | |
148 | 第42話慰安旅行3日目 | 1012 | 0 | 2017-11-05 | - | |
110 | side04:ホテルの部屋では・・・ | 1148 | 0 | 2017-11-16 | - | |
134 | 2018_新年のご挨拶 | 886 | 0 | 2018-01-01 | - | |
133 | 第43話慰安旅行4日目 | 1084 | 0 | 2018-05-06 | - | |
67 | 第44話慰安旅行終盤まで。(おまけあり) | 862 | 2 | 2018-09-27 | - | |
111 | 第45話 杏奈の誕生日 | 1023 | 2 | 2018-10-05 | - | |
125 | 第46話歌舞姫部の合宿1話 | 886 | 2 | 2018-10-06 | - | |
113 | 47話 合宿2日目+特別企画?! | 877 | 10 | 2018-10-07 | - | |
106 | 48話 歌舞伎部合宿3日目‐進展 | 839 | 2 | 2018-10-11 | - | |
107 | 特別企画①_旅行 | 794 | 2 | 2018-10-14 | - | |
78 | 49話 サクラとの別れ…? | 771 | 2 | 2018-10-14 | - | |
73 | 特別企画②たった1日のサバイバル | 678 | 2 | 2018-10-21 | - | |
109 | 第50話 お見舞い | 845 | 2 | 2018-10-25 | - | |
149 | 特別企画③ 昔の姉 | 892 | 2 | 2018-10-31 | - | |
78 | 第51話 瑞樹とカンナの誕生日 | 1071 | 2 | 2019-01-27 | - | |
114 | 最終回 新たな春の風 | 872 | 4 | 2019-03-03 | - | |
136 | 番外編 葵×明日人 お正月の一幕 | 886 | 0 | 2019-03-14 | - | |
93 | 【番外編】葵×実 | 624 | 0 | 2019-04-14 | - | |
68 | 【番外編】杏奈と優のデート | 762 | 0 | 2019-05-07 | - | |
90 | 【番外編】カンナ*芹*詩音 | 886 | 0 | 2019-05-12 | - | |
81 | 【番外編】スイレン*椿 夜の巡回 | 710 | 0 | 2019-05-16 | - | |
97 | 【番外】杏奈*アザミ | 613 | 0 | 2019-05-18 | - | |
91 | 【番外編】定期的カップリング募集 | 904 | 13 | 2019-05-18 | - | |
161 | 【番外コラボ】 影薄の優等生 | 871 | 2 | 2019-05-26 | - | |
65 | 【番外コラボ】 タイムイズミステリアス | 582 | 2 | 2019-08-29 | - | |
76 | 【番外コラボ】錬金術師 | 724 | 2 | 2019-09-10 | - | |
52 | 【番外コラボ】5人のオカルト騒ぎ | 594 | 2 | 2019-09-25 | - | |
65 | 【番外コラボ】母性の女神? | 684 | 2 | 2019-09-26 | - | |
75 | 【番外コラボ】恋する追跡者 | 962 | 2 | 2019-09-27 | - |
更新情報 - NEW -
- 2024/12/21 新商品 PREMIUM PACK 2025 カードリスト追加。
- 01/10 18:39 評価 7点 《魔妖仙獣 独眼群主》「総合評価:このカードを含む妖仙獣を展開し…
- 01/10 18:33 評価 8点 《妖仙獣の居太刀風》「総合評価:フリーチェーンかつ2枚までのバ…
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- 01/10 17:17 評価 10点 《虚無の統括者》「 すんごい不自然な髪の色とツンとした耳がと…
- 01/10 13:31 評価 9点 《炎魔の触媒》「【暗黒界】の展開補助として。 このカードと手…
- 01/10 13:26 デッキ 【灰滅MD】灰よ
- 01/10 09:49 評価 4点 《ヴェノム・コブラ》「孤独なSilhouette動き出せばそれはまぎれも…
- 01/10 09:47 SS Report#82「揺れ惑う正義」
- 01/10 08:05 SS 第50話:子供の罠遊び
- 01/10 00:22 評価 5点 《妖仙獣 飯綱鞭》「総合評価:便利といえば便利だが、そこまで使う…
- 01/09 21:36 評価 2点 《暗黒大要塞鯱》「専用の魚雷と砲撃を駆使して敵を破壊するセンス…
- 01/09 21:24 評価 10点 《アロマリリス-ロザリーナ》「②を見た途端ぶっ壊れ。もうそうと…
- 01/09 21:21 評価 9点 《サルベージ》「「スペックが高い」元祖サルベージ、種族では無く…
- 01/09 21:13 評価 6点 《甲纏竜ガイアーム》「大型モンスターの素材としつつ召喚先のモン…
- 01/09 18:56 川柳 アザミナが 進化後秒殺 この始末☆
- 01/09 18:51 川柳 アザミナが 進化後秒殺 この始末☆
- 01/09 15:10 評価 9点 《マジックテンペスター》「《魔力カウンター》に関する効果を持つ…
- 01/09 12:14 デッキ サイバー流
- 01/09 11:30 デッキ 泉返しておぢさん
- 01/09 10:55 評価 7点 《BF-疾風のゲイル》「この名前で検索するとえ?なんて?って言…
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2人の友情は
次回はSs先出のキャラが複数出る予定です!お楽しみに?
良いアクセントになればいいけど(汗 (2015-08-23 01:18)