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29:二日目開始!誘惑される遊牙? 作:ほーがん
第29話「二日目開始!誘惑される遊牙?」
バトルロイヤル一日目が終わり、カケルは仕事を終え屋敷に帰って来た。
「ただいま~。」
扉を開け、中に入るカケル。すると奥から楽しげな声が聞こえて来た。
「それでね!私エクシーズ召喚して、頑張って勝ったの!」
遊牙に飛びつくルナ。遊牙はルナの頭をなでて言った。
「そうか、頑張ったな。ルナ。」
ルナは照れながら笑う。
「えへへ~。」
カケルに気づいた凛香が声をかける。
「あら、カケルおかえり。」
荷物を置き、カケルは皆に近づく。
「やけに賑やかだな。そんなに楽しかったなら、企画した甲斐があるってもんだぜ。」
ルナははしゃいで言う。
「それでね!それでね!って、遊牙聞いてる?」
遊牙は笑って言う。
「聞いてるよ、ルナ。」
カケルは凛香に耳打ちする。
「なぁ、ルナどうしたんだ?」
凛香は小さな声で答える。
「デュエルして勝った事をずっと遊牙に伝えてるのよ。よっぽど嬉しかったのね。」
カケルは笑った。
「なるほどな。ルナ、こうして色んな人とデュエルするのは初めてだもんな。」
いたずらっぽく笑いながら凛香は訊ねる。
「ところで、カケルは今日何ポイント獲得したわけ?」
カケルは自分のD・ディスクを見せた。
「今日はマーナとしかデュエルできなかったから、90ポイント止まりだな。凛香は?」
凛香は得意げにD・ディスクの画面を見せる。
「ふふーん、今日だけで140ポイントまでいったわ!なかなかいいスタートでしょ?」
カケルは関心する。
「お前も結構頑張ってんだな!よーし、俺も明日からは本格参戦するぜ!っと、おーい!お二人さんはポイントいくつなんだ?」
その声に反応して遊牙が近づく。
「俺は、このくらいだ。」
画面を見せる遊牙。そのポイントにカケルが驚く。
「ええっと・・・280ポイントォ!?」
凛香が呆れたように言う。
「全くどんだけデュエルしてきたんだか。」
遊牙は真面目な顔で言った。
「カゲロウを倒した後、周りに居た人達が急にデュエルを挑んで来たんだ。それで仕方なく一人ずつ相手をしていたら、いつの間にかこんなポイントに。」
凛香が口を挟む。
「きっとカゲロウを倒した遊牙を倒して、一攫千金を狙おうとしたのね。」
カケルは溜め息を付く。
「それで、挑んで来た人全員倒したのか・・・。どうなってんだよ、お前は。」
三人の間にルナが割り込み、D・ディスクを見せる。
「私はこのくらいだよ!」
カケルはその画面を覗き込んだ。
「どれどれ、110ポイントか!ルナも頑張ってるみたいだな!」
ルナは得意げに胸を張る。
「ふふん!私も頑張ったんだよ!」
凛香がカケルを肘でつつく。
「どうやら、この中で一番低いのはカケルみたいだけど?」
カケルは笑って言った。
「へっ、俺の本番は明日だからな!一気にポイント稼いで来てやるぜ!」
ルナはくるっと遊牙へ向いた。
「それでね、遊牙!最初は負けちゃうかなーっておもったんだけど・・・」
その様子を見て凛香は呟く。
「ルナって、二言目には”遊牙”って言ってるわよね。どんだけ好きなのよ。」
カケルは笑う。
「そりゃ、ルナにとって遊牙はナイトだからな!」
その時、カケルはハッとする。
「(でも、遊牙はルナの事どう思ってるんだ・・・?)」
その夜。二段ベッドの上に寝そべった遊牙に、下からカケルが声を掛けた。
「なぁ、遊牙。」
遊牙は天井を見つめながら口を開く。
「なんだ。」
カケルは訊ねる。
「お前、ルナのことどう思ってるんだ・・・?」
その言葉を聞き、遊牙は即答する。
「ルナは大切な仲間だ。それは、カケルだって知ってるだろう。」
体を起こしたカケルは声を上げる。
「そうじゃなくて!もっと、こうなんかないのか?」
遊牙は疑問を漏らす。
「なんかってなんだ?」
カケルは声を小さくして言う。
「そりゃお前、ほら、好き・・・とか!そういうのだよ!」
至って真面目な声で遊牙は答える。
「もちろん、ルナは好きだ。カケルや凛香。おばさんに、街のみんなの事も・・・」
カケルは溜め息を付く。
「はぁー。なぁ、遊牙。ルナの気持ち、よく考えた方がいいぜ。それだけだ。おやすみ。」
遊牙は思わず下を覗く。
「それってどういう・・・。」
しかし、カケルは既に寝息を立てていた。カケルの言葉に疑問を巡らせながら遊牙は瞼を閉じた。
そして、バトルロイヤル二日目の朝。
「じゃあ行って来るね!遊牙も頑張って!」
ルナは遊牙に手を振って走って行った。
「ああ、気をつけて・・・。」
遊牙は昨日の夜からカケルの言葉について考えていた。
「”ルナの気持ちを考えろ”・・・。一体どういう意味だ?」
隣に立つ凛香が遊牙の肩を叩く。
「なーに辛気くさい顔してんのよ!カケルは早朝から張り切って行っちゃったし、私達も遅れないようにしなきゃ!じゃあ、また夜にね!」
凛香も遊牙の前から走り去って行く。一人残された遊牙は、まっすぐ歩き出した。
「ルナの気持ち・・・ルナの・・・。」
悩みながら遊牙は歩く。考えれば考えるほど、答えは遠のくような気がした。
「はぁ、どういう事だ・・・全く分からない。」
周りには目も眩れず歩いて行く遊牙。気づけば、足下がアスファルトでは無くなっていた。
「砂浜・・・海まで来たのか・・・。」
街の南に位置するビーチ。つい最近までは曇り空が覆っていたこの海も、今は輝く太陽に照らされ青い光を反射していた。
海岸を歩く遊牙。しばらくすると前方にパラソルが立っているのが見えた。
「こんな所に誰かいるのか。」
そのパラソルの下。デッキチェアに座る人影が見えた。
「あら、こんな所に来るなんて物好きね。」
白いビキニ姿の女性はサングラスを外し、遊牙を見つめた。
「それはあんたも同じだろう。」
遊牙の言葉に女性は笑った。
「あはは!そうね、私も物好きだわ。」
小さなテーブルの上に置いたグラスからストローを咥える女性は、中身を飲み干しグラスを置くと遊牙に訊ねた。
「あなた、バトルロイヤルに参加してるの?」
遊牙は頷く。
「ああ。今は相手を探してる所だ。」
女性は小さく笑うと立ち上がり、遊牙に歩み寄った。
「ふーん、結構かわいい顔してるじゃない。」
人差し指を伸ばした女性は、遊牙の顎に触れる。
「ふふふ。いい目をしてるわ、あなた。」
その時。ルナはちょうど海岸沿いの道に来ていた。
「ふぅ〜。今日結構暑いなぁ・・・。」
額の汗を拭いながら、ルナは海を見つめた。
「綺麗な青色・・・凄いなぁ、海って。」
その視界の隅に、ルナの知る人物が映る。
「ん?あれって・・・遊牙だ!おーい!」
砂浜へ走って行くルナ。しかし、遊牙以外の人物が見え、ルナは足を止めた。
「な!ななな、何やってるの遊牙・・・!?」
近くの岩陰に隠れ、遊牙を見つめるルナ。遊牙は女性に顔を触られていた。
「(だ、誰!?遊牙に何してるの!!)」
遊牙は女性の手を払い退け、一歩下がった。
「なんのつもりだ。」
女性は笑う。
「別になんのつもりも無いわよ。おカタいのね、あなた。」
遊牙はD・ディスクを構えた。
「デュエリストならデュエルしろ。そうでないなら用は無い。」
その言葉に、女性はわざとらしく残念そうな顔をする。
「用がなきゃダメなの?冷たい男はモテないわよ?」
一方、岩陰のルナ。一人であたふたしながら二人を見つめる。
「(も、モテないって・・・!!遊牙はモテなくていいの!!)」
女性はパラソルへ戻り、テーブルからD・ディスクを持ち出した。
「それじゃあ、デュエルで分かり合いましょう。それならいいのよね?」
遊牙は頷く。
「ああ。ポイントはどうする?」
少し考えた後、女性は口を開いた。
「そうね、50ポイントでどうかしら?」
遊牙は承諾する。
「それで構わない。」
女性は笑ってD・ディスクを構えた。
「決まりね。そうだ、ポイントだけじゃつまらないわ。何か賭けましょう。」
怪訝な顔をし、遊牙は問う。
「何かとはなんだ。」
ひらめいたような顔をして女性は言う。
「私が勝ったらデートしてもらおうかしら?」
ルナはさらにあたふたする。
「(で、デート!?ダメダメ!!絶対ダメだよ遊牙!!)」
遊牙は困惑する。
「デート?なぜだ。」
女性は妖艶に微笑む。
「若い男女がデートするのに理由は必要?」
遊牙は即答した。
「断る。デュエルでそんな事を争いたくは無い。」
ルナは岩陰でガッツポーズする。
「(そうだそうだ!遊牙とデートなんて許さないんだから!)」
しかし。女性は諦めなかった。
「じゃあ、デュエルは無しね。それでもいいの?」
周りを見ても暇そうなデュエリストは居ない。遊牙は困窮した。
「くっ・・・。」
女性はいたずらっぽく笑う。
「このままじゃ、相手が見つからないんじゃない?」
遊牙は諦めたように言った。
「俺が勝てば、潔く諦めろ。」
女性は頷く。
「ええ、もちろん。ただ私は負ける気なんてないわよ?」
遊牙は強く言った。
「それは俺も同じだ。」
ルナは小さく応援する。
「(うーん、ほんとはデュエルしてほしくないけど・・・。でも、頑張って遊牙!絶対負けちゃダメだよ!)」
『デュエル!!(LP4000 VS LP4000)』
遊牙は一歩前に出る。
「先攻は貰う!俺のターン!」
手札を確認した遊牙は、その中から1枚を取り出す。
「俺は《コープスナイト・ギミー(☆3/闇/アンデット/1500・0)》を召喚!」
体格に合わない大きな甲冑を身につけた騎士は、遊牙の前に躍り出た。
「俺はこれで、ターンエンド。」
女性は笑う。
「ふーん、それで終わりなんだ。じゃあイッちゃおうかしら?私のターン!」
ドローカードを確認した女性は、そのカードを手札に加え、別のカードを取り出した。
「私は手札からフィールド魔法《グレートブルー・コーラルリーフ》を発動!」
発動されたフィールド魔法の効力により、周りの景色は美しいサンゴ礁へ変わった。
岩陰のルナはビックリしてもがく。
「(んーっ!苦しい・・・って、ソリッドビジョンだった。)」
女性は言葉を続ける。
「ふふ、綺麗でしょ?《グレートブルー・コーラルリーフ》が存在する限り、フィールドの水属性モンスターの攻撃力は500アップする!」
さらに女性はカードを出した。
「そして、手札から《グレートブルー・ハンター(☆3/水/海竜/2000・200)》を召喚!」
鋭い無数の牙と長い首を持った海竜が、フィールドを泳ぎ回る。
「《グレートブルー・ハンター》の攻撃力は、フィールド魔法の効果を受けて500アップ!(ATK2000→2500)」
女性はさらに続ける。
「ふふ、まだよ!私は手札から魔法カード《アクア・ジェット》を発動!海竜族モンスターの攻撃力を1000アップするわ!(ATK2400→3500)」
遊牙は身構えた。
「攻撃力3500・・・!」
女性は遊牙のモンスターを指差す。
「さぁ、バトルよ!《グレートブルー・ハンター》で《コープスナイト・ギミー》を攻撃!」
一気に飛び出した海竜は、大口を開け、騎士の甲冑を噛み砕いた。
「ぐっ!!(LP4000→LP2000)俺は破壊された《コープスナイト・ギミー》の効果発動!デッキから「コープスナイト」を3枚まで墓地に送る!俺は《コープスナイト・フリック(☆2/闇/アンデット/700・0)》《コープスナイト・アイン(☆2/闇/アンデット/0・600)》《コープスナイト・フラーケン(☆5/闇/アンデット/チューナー/2000・2000)》を墓地に送る!」
遊牙のデッキからカードが迫り出し墓地へ送られる。
「まだ行くわよ!《グレートブルー・ハンター》の効果発動!このカードが戦闘を行った場合、このカードを破壊する!」
海竜は暴走し悶えるように泳ぎ回った後、光を放ち破壊された。
「こんなことに何の意味が・・・。」
困惑する遊牙。しかし、女性は笑っていた。
「そ・れ・は、こういうことよ!フィールド魔法《グレートブルー・コーラルリーフ》の効果発動!1ターンに1度、自分フィールドの「グレートブルー」モンスターが破壊された場合、デッキからレベル4以下で同名カード以外の「グレートブルー」モンスターを特殊召喚できる!私はデッキから《グレートブルー・サーペント(☆4/水/海竜/1600・1400)》を特殊召喚!」
細長いからだをくねらせ、巨大なウミヘビが出現した。
「そして《グレートブルー・コーラルリーフ》の効果により攻撃力は500アップ♪(ATK1600→2100)」
それを見たルナは慌てる。
「(これでダイレクトアタックされれば遊牙は負けちゃう・・・!!どうしよう!どうしよう!)」
ウインクした女性は遊牙を指差した。
「終わりね。《グレートブルー・サーペント》でダイレクトアタック!」
一直線に遊牙へ向かうウミヘビ。しかし、遊牙はその瞬間、手札のカードをD・ディスクにセットした。
「俺は手札の《コープスナイト・エレン(☆3/闇/アンデット/1200・0)》の効果発動!自分の「コープスナイト」が破壊されたターン、手札からこのカードを守備表示で特殊召喚できる!」
遊牙の前に小柄な女騎士が膝を付く。女性は残念そうに言った。
「あーん、もう!せっかく勝てると思ったのに!私は《グレートブルー・サーペント》でそのモンスターに攻撃!」
ウミヘビは女騎士に巻き付き、その鎧を砕いた。
「この瞬間、《グレートブルー・サーペント》の効果発動!破壊したモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手に与えるわ!」
しなる尾を振りウミヘビは遊牙に向かって衝撃波を飛ばした。
「くっ・・!!(LP2000→800)」
不敵に笑う女性は手札のカードを取り出した。
「ふふふ、私はカードを1枚セットしてターンエンド!さぁ、あなたのターンよ!そのテクニック、見せてちょうだい。」
ルナはほっとして胸を撫で下ろす。
「(ライフが0にならなくてよかったぁ・・・。遊牙、頑張って!)」
遊牙はデッキに手を伸ばした。
「俺のターン、ドロー!」
ドローしたカードを手札に加え、遊牙は言った。
「俺は手札から《コープスナイト・スケイル(☆3/闇/アンデット/1400・0)》を召喚!」
遊牙のフィールドに短剣を携えた騎士が現れる。
「そして、墓地に存在する《コープスナイト・フラーケン》の効果発動!自分フィールドの「コープスナイト」1体の攻撃力を0にすることで、このカードを墓地から特殊召喚する!(ATK1400→0)」
墓地が光り、屈強な身体を持つ騎士が腕を振って出現した。
「さらに墓地の《コープスナイト・アイン》の効果発動!このカードを除外する事で、自分フィールドの「コープスナイト」1体のレベルを1つ分変更する!俺は《コープスナイト・フラーケン》のレベルを1つ下げ、レベル4にする!」
その様子に女性は笑った。
「ふふ、来ちゃうのかしら?」
遊牙は叫んだ。
「俺はレベル3の《コープスナイト・スケイル》にレベル4となった《コープスナイト・フラーケン》をチューニング!」
屈強な騎士は光の輪となり、仲間の甲冑を包み込んだ。
「闇の甲冑よ!鋼の闘志をその身に宿し、敵を切り裂く騎士となれ!シンクロ召喚!現れろ!《コープスナイト・デッドジャック(☆7/闇/アンデット/シンクロ/2500・2000)》!!」
周りの海水を切り裂くように、闇の騎士は剣を振るいながら遊牙の前に降り立った。
「へぇ、シンクロ召喚。あなた、かわいいだけじゃないのね。」
さらに遊牙は畳み掛けるように言った。
「俺は墓地の《コープスナイト・エレン》の効果発動!自分の墓地に「コープスナイト」以外のカードが存在しない場合、墓地からこのカードを除外する事で相手の特殊召喚されたモンスター1体を手札に戻す!俺が戻すのは《グレートブルー・サーペント》!」
女性は《グレートブルー・サーペント》のカードを手札に戻した。
「残念、せっかく召喚したのに〜。」
わざとらしく残念がる女性を余所に、遊牙は言った。
「バトルだ!《コープスナイト・デッドジャック》でダイレクトアタック!!」
闇の騎士は剣を構え駆け出した。しかし、その時。
「攻撃したわね?私は罠カード《絶海の潮風》を発動!」
騎士の動きが止まる。女性は得意げに言った。
「このカードは、自分フィールドにフィールド魔法《グレートブルー・コーラルリーフ》が存在する場合に、相手が攻撃してきた時発動できる!そのモンスターを破壊するわ!」
罠カードの力を受け、闇の騎士はフィールドから消滅した。
「ぐっ!!デッドジャック!!」
女性は言葉を続ける。
「そして、私はデッキから「グレートブルー」カード1枚を手札に加える事ができる!私が加えるのは、魔法カード《グレートブルー・フュージョン》!」
遊牙は警戒する。
「フュージョン・・・融合使いだったのか・・・。」
女性は笑って言う。
「さぁ、どうするの?もう打つ手無しかしら?」
遊牙の額に汗が伝う。
「俺は、ターンエンド。」
ルナは心配そうに遊牙を見つめる。
「(遊牙のフィールドにカードはない・・・このままじゃ・・・。)」
女性はデッキに手を伸ばす。
「うふふ、楽しいデートにしましょうね。私のターン!」
女性は引いたカードを確認し、そのカードを発動した。
「私は魔法カード《浮上》を発動!墓地から魚・水・海竜族かつレベル3以下のモンスターを守備表示で特殊召喚する!私は《グレートブルー・ハンター》を特殊召喚!」
長い首を持つ海竜が再び現れる。
「さぁ、ショータイムよ!私は魔法カード《グレートブルー・フュージョン》を発動!手札の《グレートブルー・サーペント》とフィールドの《グレートブルー・ハンター》を融合!」
舞い上がった海竜とウミヘビは、神秘の渦へ溶け込んで行く。
「陽の光届かぬ深淵に眠る海の王者よ!怒濤の荒波を引き連れ、今こそ姿を現せ!融合召喚!来ちゃいなさい!《グレートブルーR・ネプチュヌスドラグーン(☆6/水/海竜/融合/2500・2300)》」
凄まじく長い、その身体。水中を切り裂くように猛スピードで駆け巡るその海竜は、女性を囲むようにとぐろを巻き、遊牙を睨んだ。
「攻撃力2500・・・!!」
たじろぐ遊牙。女性は笑って言った。
「それは違うわね。フィールド魔法《グレートブルー・コーラルリーフ》の効果を受け、攻撃力は500アップよ!(ATK2500→3000)」
女性は遊牙にウインクする。
「さて、どんなデートにしましょうか?」
その言葉を聞き、遊牙は言った。
「俺は・・・デートなどしたくは無い。」
女性は訊ねる。
「あら、それはどうして?私、顔とスタイルは結構自信あるんだけど。」
遊牙は拳を握った。
「俺も・・・よくわからない・・・。だが、俺はそういう気持ちになれないんだ。」
何かを察したように女性は言う。
「ふーん、あなた彼女がいるの?」
岩陰のルナは赤面する。
「(か、かかか、彼女!?)」
遊牙は答える。
「いや、そういうわけではない。だが、モヤモヤするんだ。他の女とそういう事をするのは・・・。」
女性はフッと笑った。
「今会ったばかりの私には何も分からないけど、何か気になることがあるんじゃない?」
その言葉を聞き、遊牙は目を閉じ考えた。
その様子を緊張した面持ちで見つめるルナ。
「(遊牙・・・。)」
そして。遊牙は目を開け、浮かんで来た言葉を呟いた。
「ルナ・・・。」
ルナは顔を真っ赤にし、あたふたし始める。
「(え!?ゆ、遊牙!?いいい、今、私の名前を・・・!)」
女性は言う。
「そのルナって娘が、あなたの気になる人?」
遊牙は悩んだ。
「分からない・・・だが、ルナの事を考えると、他の女とはそういった事をしたくない・・・そう感じるんだ。」
女性は空を見上げた。
「青春ね〜。まぁ、いいわ。気になる人がいるんだったら、無理にはデートできないものね。ここからはデュエリスト同士、楽しく普通にデュエルと行きましょう!」
岩陰でルナは一人ニヤついたり、照れたりしていた。
「(ゆ、遊牙・・・そんな風に思ってたの・・・も、もう不器用なんだから!えへ、えへへ。)」
女性は遊牙を指差した。
「バトルよ!《グレートブルーR・ネプチュヌスドラグーン》でダイレクトアタック!」
ハッとしたルナは遊牙を見つめた。
「(って、これが通ったら負けちゃうよ、遊牙!!)」
しかし。その瞬間、遊牙の墓地が光る。
「俺は墓地の《コープスナイト・フリック》の効果発動!自分のライフポイントが1000以下の時、墓地からこのカードを除外することでこのターンをダメージを0にする!」
墓地から飛び出た騎士の幻影が遊牙を守った。
ルナは安心して息を吐いた。
「(はぁー、よかった。)」
女性は笑って言う。
「ふふ、また防がれちゃったわね。私はターンエンド。さぁ、次のターンで逆転してみせて。」
そして横目で遊牙の後方の岩を見る。
「(それをきっと、あそこに居る娘も望んでいるでしょうしね。)」
遊牙は自分のデッキに指を置いた。
「俺には、まだよく分からない。だが、俺にとってルナは大切な存在だ。何よりも守るべき大事な仲間だ・・・!俺のターン!」
引いたカードを確認し、遊牙はそのカードをD・ディスクにセットした。
「俺は《コープスナイト・エリー(☆3/闇/アンデット/チューナー/1000・0)》を召喚!」
遊牙のフィールドに幼い少女の騎士が現れる。
「この瞬間、《コープスナイト・エリー》の効果発動!このカードの召喚に成功した時、墓地に存在するレベル4以下の「コープスナイト」を特殊召喚できる!蘇れ!《コープスナイト・スケイル》!」
少女の騎士が投げた短剣は、フィールドに穴を開け、その穴から仲間が釣り上げられ復活する。
「俺はレベル3の《コープスナイト・スケイル》にレベル3の《コープスナイト・エリー》をチューニング!」
少女の騎士は光の輪となり、仲間の騎士を包み込んで行く。
「闇の甲冑よ!その魂に炎を宿し、煌めく剣を掲げん!!信じる仲間よ、新たな姿へ進化せよ!!シンクロ召喚!!燃え滾れ!!《コープスナイトプライム・フレアウェイス(☆6/炎/アンデット/シンクロ/2100・0)》」
炎の剣を携えた騎士は、熱き魂を滾らせフィールドに降り立った。
「《コープスナイトプライム・フレアウェイス》の効果!このカードは相手フィールドにエクストラデッキから特殊召喚されたモンスターが存在する場合、相手に直接攻撃できる!」
女性は驚く。
「へぇ、やるじゃない!」
遊牙は女性に向かって言った。
「バトルだ!《コープスナイトプライム・フレアウェイス》でダイレクトアタック!」
炎熱を帯びた剣を構え、騎士は飛び上がる。そして一気に急降下しその剣を振り下ろした。
「うっ!(LP4000→1900)今のは効いたわよ!でも、この時《グレートブルーR・ネプチュヌスドラグーン》の効果が発動!自分がダメージをうけた時、このカードの攻撃力は受けたダメージ分アップする!(ATK3000→5100)」
海竜は怒号を上げ、その力を高める。
「どう?もう終わりかしら?」
笑う女性。しかし、遊牙は手札のカードを取り出し言った。
「いいや、まだだ!俺は手札の《コープスナイト・ギリー(☆1/闇/アンデット/100・0)》の効果発動!このカードを手札から捨てる事で、自分フィールドの「コープスナイト」シンクロモンスター1体は2回攻撃できる!」
驚いた顔で女性は叫ぶ。
「そんな!?」
炎の騎士はもう一度剣を構えた。
「《コープスナイトプライム・フレアウェイス》でもう一度ダイレクトアタックだ!」
一直線に駆け出す騎士は、回転を加えながらその剣を振るった。
「『紅炎のプロミネンス・スライサー』!!」
女性は笑って膝をついた。
「ふふふ、愛の力って所かしらね。(LP1900→0)」
『勝者:霧野遊牙』
女性は遊牙に歩み寄った。
「幸せね、あなたの気になる娘。」
遊牙は問う。
「どういうことだ。」
いたずらっぽく笑って女性は言う。
「だって、こんなにかわいい男の子に好かれてるなんて、羨ましいじゃない?そうでしょ、ルナちゃん?」
女性が声を掛けた先。遊牙が振り向いたそこには見慣れた顔があった。
「あっ!え、あ、えっと、その・・・!」
遊牙は驚く。
「ルナ!居たのか!」
岩陰から出て来たルナは、顔を赤くして慌てる。
「ゆ、遊牙!えっと、その、私も遊牙のこと・・その・・・って!そうじゃなくて!ええっと、か、勝てて良かったね!おめでとう!それじゃ、また!!」
逃げるようにルナは走って行った。
「うふふ。ま、あなたとのデートはしばらくお預けね。」
遊牙は困ったように言う。
「だから、俺は・・・。」
女性は笑った。
「あはは!冗談よ!ほら、D・ポイント。」
互いのD・ディスクを読み込ませた後、女性はパラソルの下へ戻って行った。
「そういえば自己紹介してなかったわね。私は海藤奈々。」
遊牙もそれに合わせて名乗る。
「俺は、霧野遊牙。」
デッキチェアに腰を降ろした奈々は、サングラスを掛ける。
「ふーん、遊牙君ね。機会があったらまたデュエルしましょう。」
遊牙は頷く。
「ああ。それじゃ。」
歩き去ろうとした遊牙に、奈々が声を掛けた。
「あのルナって娘、ちゃんと捕まえておかなきゃダメよ!」
その言葉を聞き、遊牙は再び歩き出した。
「俺にはまだよく分からないが・・・ルナは俺にとって、大切な仲間だ。今は・・・それでいい。」
現在のD・ポイント
・霧野遊牙:330ポイント
・ルナ:110ポイント
・牧瀬凛香:140ポイント
・仁ノ森カケル:90ポイント
・来栖ケンジ:?ポイント
次回第30話「ルナ、またまたデュエルします!」
バトルロイヤル一日目が終わり、カケルは仕事を終え屋敷に帰って来た。
「ただいま~。」
扉を開け、中に入るカケル。すると奥から楽しげな声が聞こえて来た。
「それでね!私エクシーズ召喚して、頑張って勝ったの!」
遊牙に飛びつくルナ。遊牙はルナの頭をなでて言った。
「そうか、頑張ったな。ルナ。」
ルナは照れながら笑う。
「えへへ~。」
カケルに気づいた凛香が声をかける。
「あら、カケルおかえり。」
荷物を置き、カケルは皆に近づく。
「やけに賑やかだな。そんなに楽しかったなら、企画した甲斐があるってもんだぜ。」
ルナははしゃいで言う。
「それでね!それでね!って、遊牙聞いてる?」
遊牙は笑って言う。
「聞いてるよ、ルナ。」
カケルは凛香に耳打ちする。
「なぁ、ルナどうしたんだ?」
凛香は小さな声で答える。
「デュエルして勝った事をずっと遊牙に伝えてるのよ。よっぽど嬉しかったのね。」
カケルは笑った。
「なるほどな。ルナ、こうして色んな人とデュエルするのは初めてだもんな。」
いたずらっぽく笑いながら凛香は訊ねる。
「ところで、カケルは今日何ポイント獲得したわけ?」
カケルは自分のD・ディスクを見せた。
「今日はマーナとしかデュエルできなかったから、90ポイント止まりだな。凛香は?」
凛香は得意げにD・ディスクの画面を見せる。
「ふふーん、今日だけで140ポイントまでいったわ!なかなかいいスタートでしょ?」
カケルは関心する。
「お前も結構頑張ってんだな!よーし、俺も明日からは本格参戦するぜ!っと、おーい!お二人さんはポイントいくつなんだ?」
その声に反応して遊牙が近づく。
「俺は、このくらいだ。」
画面を見せる遊牙。そのポイントにカケルが驚く。
「ええっと・・・280ポイントォ!?」
凛香が呆れたように言う。
「全くどんだけデュエルしてきたんだか。」
遊牙は真面目な顔で言った。
「カゲロウを倒した後、周りに居た人達が急にデュエルを挑んで来たんだ。それで仕方なく一人ずつ相手をしていたら、いつの間にかこんなポイントに。」
凛香が口を挟む。
「きっとカゲロウを倒した遊牙を倒して、一攫千金を狙おうとしたのね。」
カケルは溜め息を付く。
「それで、挑んで来た人全員倒したのか・・・。どうなってんだよ、お前は。」
三人の間にルナが割り込み、D・ディスクを見せる。
「私はこのくらいだよ!」
カケルはその画面を覗き込んだ。
「どれどれ、110ポイントか!ルナも頑張ってるみたいだな!」
ルナは得意げに胸を張る。
「ふふん!私も頑張ったんだよ!」
凛香がカケルを肘でつつく。
「どうやら、この中で一番低いのはカケルみたいだけど?」
カケルは笑って言った。
「へっ、俺の本番は明日だからな!一気にポイント稼いで来てやるぜ!」
ルナはくるっと遊牙へ向いた。
「それでね、遊牙!最初は負けちゃうかなーっておもったんだけど・・・」
その様子を見て凛香は呟く。
「ルナって、二言目には”遊牙”って言ってるわよね。どんだけ好きなのよ。」
カケルは笑う。
「そりゃ、ルナにとって遊牙はナイトだからな!」
その時、カケルはハッとする。
「(でも、遊牙はルナの事どう思ってるんだ・・・?)」
その夜。二段ベッドの上に寝そべった遊牙に、下からカケルが声を掛けた。
「なぁ、遊牙。」
遊牙は天井を見つめながら口を開く。
「なんだ。」
カケルは訊ねる。
「お前、ルナのことどう思ってるんだ・・・?」
その言葉を聞き、遊牙は即答する。
「ルナは大切な仲間だ。それは、カケルだって知ってるだろう。」
体を起こしたカケルは声を上げる。
「そうじゃなくて!もっと、こうなんかないのか?」
遊牙は疑問を漏らす。
「なんかってなんだ?」
カケルは声を小さくして言う。
「そりゃお前、ほら、好き・・・とか!そういうのだよ!」
至って真面目な声で遊牙は答える。
「もちろん、ルナは好きだ。カケルや凛香。おばさんに、街のみんなの事も・・・」
カケルは溜め息を付く。
「はぁー。なぁ、遊牙。ルナの気持ち、よく考えた方がいいぜ。それだけだ。おやすみ。」
遊牙は思わず下を覗く。
「それってどういう・・・。」
しかし、カケルは既に寝息を立てていた。カケルの言葉に疑問を巡らせながら遊牙は瞼を閉じた。
そして、バトルロイヤル二日目の朝。
「じゃあ行って来るね!遊牙も頑張って!」
ルナは遊牙に手を振って走って行った。
「ああ、気をつけて・・・。」
遊牙は昨日の夜からカケルの言葉について考えていた。
「”ルナの気持ちを考えろ”・・・。一体どういう意味だ?」
隣に立つ凛香が遊牙の肩を叩く。
「なーに辛気くさい顔してんのよ!カケルは早朝から張り切って行っちゃったし、私達も遅れないようにしなきゃ!じゃあ、また夜にね!」
凛香も遊牙の前から走り去って行く。一人残された遊牙は、まっすぐ歩き出した。
「ルナの気持ち・・・ルナの・・・。」
悩みながら遊牙は歩く。考えれば考えるほど、答えは遠のくような気がした。
「はぁ、どういう事だ・・・全く分からない。」
周りには目も眩れず歩いて行く遊牙。気づけば、足下がアスファルトでは無くなっていた。
「砂浜・・・海まで来たのか・・・。」
街の南に位置するビーチ。つい最近までは曇り空が覆っていたこの海も、今は輝く太陽に照らされ青い光を反射していた。
海岸を歩く遊牙。しばらくすると前方にパラソルが立っているのが見えた。
「こんな所に誰かいるのか。」
そのパラソルの下。デッキチェアに座る人影が見えた。
「あら、こんな所に来るなんて物好きね。」
白いビキニ姿の女性はサングラスを外し、遊牙を見つめた。
「それはあんたも同じだろう。」
遊牙の言葉に女性は笑った。
「あはは!そうね、私も物好きだわ。」
小さなテーブルの上に置いたグラスからストローを咥える女性は、中身を飲み干しグラスを置くと遊牙に訊ねた。
「あなた、バトルロイヤルに参加してるの?」
遊牙は頷く。
「ああ。今は相手を探してる所だ。」
女性は小さく笑うと立ち上がり、遊牙に歩み寄った。
「ふーん、結構かわいい顔してるじゃない。」
人差し指を伸ばした女性は、遊牙の顎に触れる。
「ふふふ。いい目をしてるわ、あなた。」
その時。ルナはちょうど海岸沿いの道に来ていた。
「ふぅ〜。今日結構暑いなぁ・・・。」
額の汗を拭いながら、ルナは海を見つめた。
「綺麗な青色・・・凄いなぁ、海って。」
その視界の隅に、ルナの知る人物が映る。
「ん?あれって・・・遊牙だ!おーい!」
砂浜へ走って行くルナ。しかし、遊牙以外の人物が見え、ルナは足を止めた。
「な!ななな、何やってるの遊牙・・・!?」
近くの岩陰に隠れ、遊牙を見つめるルナ。遊牙は女性に顔を触られていた。
「(だ、誰!?遊牙に何してるの!!)」
遊牙は女性の手を払い退け、一歩下がった。
「なんのつもりだ。」
女性は笑う。
「別になんのつもりも無いわよ。おカタいのね、あなた。」
遊牙はD・ディスクを構えた。
「デュエリストならデュエルしろ。そうでないなら用は無い。」
その言葉に、女性はわざとらしく残念そうな顔をする。
「用がなきゃダメなの?冷たい男はモテないわよ?」
一方、岩陰のルナ。一人であたふたしながら二人を見つめる。
「(も、モテないって・・・!!遊牙はモテなくていいの!!)」
女性はパラソルへ戻り、テーブルからD・ディスクを持ち出した。
「それじゃあ、デュエルで分かり合いましょう。それならいいのよね?」
遊牙は頷く。
「ああ。ポイントはどうする?」
少し考えた後、女性は口を開いた。
「そうね、50ポイントでどうかしら?」
遊牙は承諾する。
「それで構わない。」
女性は笑ってD・ディスクを構えた。
「決まりね。そうだ、ポイントだけじゃつまらないわ。何か賭けましょう。」
怪訝な顔をし、遊牙は問う。
「何かとはなんだ。」
ひらめいたような顔をして女性は言う。
「私が勝ったらデートしてもらおうかしら?」
ルナはさらにあたふたする。
「(で、デート!?ダメダメ!!絶対ダメだよ遊牙!!)」
遊牙は困惑する。
「デート?なぜだ。」
女性は妖艶に微笑む。
「若い男女がデートするのに理由は必要?」
遊牙は即答した。
「断る。デュエルでそんな事を争いたくは無い。」
ルナは岩陰でガッツポーズする。
「(そうだそうだ!遊牙とデートなんて許さないんだから!)」
しかし。女性は諦めなかった。
「じゃあ、デュエルは無しね。それでもいいの?」
周りを見ても暇そうなデュエリストは居ない。遊牙は困窮した。
「くっ・・・。」
女性はいたずらっぽく笑う。
「このままじゃ、相手が見つからないんじゃない?」
遊牙は諦めたように言った。
「俺が勝てば、潔く諦めろ。」
女性は頷く。
「ええ、もちろん。ただ私は負ける気なんてないわよ?」
遊牙は強く言った。
「それは俺も同じだ。」
ルナは小さく応援する。
「(うーん、ほんとはデュエルしてほしくないけど・・・。でも、頑張って遊牙!絶対負けちゃダメだよ!)」
『デュエル!!(LP4000 VS LP4000)』
遊牙は一歩前に出る。
「先攻は貰う!俺のターン!」
手札を確認した遊牙は、その中から1枚を取り出す。
「俺は《コープスナイト・ギミー(☆3/闇/アンデット/1500・0)》を召喚!」
体格に合わない大きな甲冑を身につけた騎士は、遊牙の前に躍り出た。
「俺はこれで、ターンエンド。」
女性は笑う。
「ふーん、それで終わりなんだ。じゃあイッちゃおうかしら?私のターン!」
ドローカードを確認した女性は、そのカードを手札に加え、別のカードを取り出した。
「私は手札からフィールド魔法《グレートブルー・コーラルリーフ》を発動!」
発動されたフィールド魔法の効力により、周りの景色は美しいサンゴ礁へ変わった。
岩陰のルナはビックリしてもがく。
「(んーっ!苦しい・・・って、ソリッドビジョンだった。)」
女性は言葉を続ける。
「ふふ、綺麗でしょ?《グレートブルー・コーラルリーフ》が存在する限り、フィールドの水属性モンスターの攻撃力は500アップする!」
さらに女性はカードを出した。
「そして、手札から《グレートブルー・ハンター(☆3/水/海竜/2000・200)》を召喚!」
鋭い無数の牙と長い首を持った海竜が、フィールドを泳ぎ回る。
「《グレートブルー・ハンター》の攻撃力は、フィールド魔法の効果を受けて500アップ!(ATK2000→2500)」
女性はさらに続ける。
「ふふ、まだよ!私は手札から魔法カード《アクア・ジェット》を発動!海竜族モンスターの攻撃力を1000アップするわ!(ATK2400→3500)」
遊牙は身構えた。
「攻撃力3500・・・!」
女性は遊牙のモンスターを指差す。
「さぁ、バトルよ!《グレートブルー・ハンター》で《コープスナイト・ギミー》を攻撃!」
一気に飛び出した海竜は、大口を開け、騎士の甲冑を噛み砕いた。
「ぐっ!!(LP4000→LP2000)俺は破壊された《コープスナイト・ギミー》の効果発動!デッキから「コープスナイト」を3枚まで墓地に送る!俺は《コープスナイト・フリック(☆2/闇/アンデット/700・0)》《コープスナイト・アイン(☆2/闇/アンデット/0・600)》《コープスナイト・フラーケン(☆5/闇/アンデット/チューナー/2000・2000)》を墓地に送る!」
遊牙のデッキからカードが迫り出し墓地へ送られる。
「まだ行くわよ!《グレートブルー・ハンター》の効果発動!このカードが戦闘を行った場合、このカードを破壊する!」
海竜は暴走し悶えるように泳ぎ回った後、光を放ち破壊された。
「こんなことに何の意味が・・・。」
困惑する遊牙。しかし、女性は笑っていた。
「そ・れ・は、こういうことよ!フィールド魔法《グレートブルー・コーラルリーフ》の効果発動!1ターンに1度、自分フィールドの「グレートブルー」モンスターが破壊された場合、デッキからレベル4以下で同名カード以外の「グレートブルー」モンスターを特殊召喚できる!私はデッキから《グレートブルー・サーペント(☆4/水/海竜/1600・1400)》を特殊召喚!」
細長いからだをくねらせ、巨大なウミヘビが出現した。
「そして《グレートブルー・コーラルリーフ》の効果により攻撃力は500アップ♪(ATK1600→2100)」
それを見たルナは慌てる。
「(これでダイレクトアタックされれば遊牙は負けちゃう・・・!!どうしよう!どうしよう!)」
ウインクした女性は遊牙を指差した。
「終わりね。《グレートブルー・サーペント》でダイレクトアタック!」
一直線に遊牙へ向かうウミヘビ。しかし、遊牙はその瞬間、手札のカードをD・ディスクにセットした。
「俺は手札の《コープスナイト・エレン(☆3/闇/アンデット/1200・0)》の効果発動!自分の「コープスナイト」が破壊されたターン、手札からこのカードを守備表示で特殊召喚できる!」
遊牙の前に小柄な女騎士が膝を付く。女性は残念そうに言った。
「あーん、もう!せっかく勝てると思ったのに!私は《グレートブルー・サーペント》でそのモンスターに攻撃!」
ウミヘビは女騎士に巻き付き、その鎧を砕いた。
「この瞬間、《グレートブルー・サーペント》の効果発動!破壊したモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手に与えるわ!」
しなる尾を振りウミヘビは遊牙に向かって衝撃波を飛ばした。
「くっ・・!!(LP2000→800)」
不敵に笑う女性は手札のカードを取り出した。
「ふふふ、私はカードを1枚セットしてターンエンド!さぁ、あなたのターンよ!そのテクニック、見せてちょうだい。」
ルナはほっとして胸を撫で下ろす。
「(ライフが0にならなくてよかったぁ・・・。遊牙、頑張って!)」
遊牙はデッキに手を伸ばした。
「俺のターン、ドロー!」
ドローしたカードを手札に加え、遊牙は言った。
「俺は手札から《コープスナイト・スケイル(☆3/闇/アンデット/1400・0)》を召喚!」
遊牙のフィールドに短剣を携えた騎士が現れる。
「そして、墓地に存在する《コープスナイト・フラーケン》の効果発動!自分フィールドの「コープスナイト」1体の攻撃力を0にすることで、このカードを墓地から特殊召喚する!(ATK1400→0)」
墓地が光り、屈強な身体を持つ騎士が腕を振って出現した。
「さらに墓地の《コープスナイト・アイン》の効果発動!このカードを除外する事で、自分フィールドの「コープスナイト」1体のレベルを1つ分変更する!俺は《コープスナイト・フラーケン》のレベルを1つ下げ、レベル4にする!」
その様子に女性は笑った。
「ふふ、来ちゃうのかしら?」
遊牙は叫んだ。
「俺はレベル3の《コープスナイト・スケイル》にレベル4となった《コープスナイト・フラーケン》をチューニング!」
屈強な騎士は光の輪となり、仲間の甲冑を包み込んだ。
「闇の甲冑よ!鋼の闘志をその身に宿し、敵を切り裂く騎士となれ!シンクロ召喚!現れろ!《コープスナイト・デッドジャック(☆7/闇/アンデット/シンクロ/2500・2000)》!!」
周りの海水を切り裂くように、闇の騎士は剣を振るいながら遊牙の前に降り立った。
「へぇ、シンクロ召喚。あなた、かわいいだけじゃないのね。」
さらに遊牙は畳み掛けるように言った。
「俺は墓地の《コープスナイト・エレン》の効果発動!自分の墓地に「コープスナイト」以外のカードが存在しない場合、墓地からこのカードを除外する事で相手の特殊召喚されたモンスター1体を手札に戻す!俺が戻すのは《グレートブルー・サーペント》!」
女性は《グレートブルー・サーペント》のカードを手札に戻した。
「残念、せっかく召喚したのに〜。」
わざとらしく残念がる女性を余所に、遊牙は言った。
「バトルだ!《コープスナイト・デッドジャック》でダイレクトアタック!!」
闇の騎士は剣を構え駆け出した。しかし、その時。
「攻撃したわね?私は罠カード《絶海の潮風》を発動!」
騎士の動きが止まる。女性は得意げに言った。
「このカードは、自分フィールドにフィールド魔法《グレートブルー・コーラルリーフ》が存在する場合に、相手が攻撃してきた時発動できる!そのモンスターを破壊するわ!」
罠カードの力を受け、闇の騎士はフィールドから消滅した。
「ぐっ!!デッドジャック!!」
女性は言葉を続ける。
「そして、私はデッキから「グレートブルー」カード1枚を手札に加える事ができる!私が加えるのは、魔法カード《グレートブルー・フュージョン》!」
遊牙は警戒する。
「フュージョン・・・融合使いだったのか・・・。」
女性は笑って言う。
「さぁ、どうするの?もう打つ手無しかしら?」
遊牙の額に汗が伝う。
「俺は、ターンエンド。」
ルナは心配そうに遊牙を見つめる。
「(遊牙のフィールドにカードはない・・・このままじゃ・・・。)」
女性はデッキに手を伸ばす。
「うふふ、楽しいデートにしましょうね。私のターン!」
女性は引いたカードを確認し、そのカードを発動した。
「私は魔法カード《浮上》を発動!墓地から魚・水・海竜族かつレベル3以下のモンスターを守備表示で特殊召喚する!私は《グレートブルー・ハンター》を特殊召喚!」
長い首を持つ海竜が再び現れる。
「さぁ、ショータイムよ!私は魔法カード《グレートブルー・フュージョン》を発動!手札の《グレートブルー・サーペント》とフィールドの《グレートブルー・ハンター》を融合!」
舞い上がった海竜とウミヘビは、神秘の渦へ溶け込んで行く。
「陽の光届かぬ深淵に眠る海の王者よ!怒濤の荒波を引き連れ、今こそ姿を現せ!融合召喚!来ちゃいなさい!《グレートブルーR・ネプチュヌスドラグーン(☆6/水/海竜/融合/2500・2300)》」
凄まじく長い、その身体。水中を切り裂くように猛スピードで駆け巡るその海竜は、女性を囲むようにとぐろを巻き、遊牙を睨んだ。
「攻撃力2500・・・!!」
たじろぐ遊牙。女性は笑って言った。
「それは違うわね。フィールド魔法《グレートブルー・コーラルリーフ》の効果を受け、攻撃力は500アップよ!(ATK2500→3000)」
女性は遊牙にウインクする。
「さて、どんなデートにしましょうか?」
その言葉を聞き、遊牙は言った。
「俺は・・・デートなどしたくは無い。」
女性は訊ねる。
「あら、それはどうして?私、顔とスタイルは結構自信あるんだけど。」
遊牙は拳を握った。
「俺も・・・よくわからない・・・。だが、俺はそういう気持ちになれないんだ。」
何かを察したように女性は言う。
「ふーん、あなた彼女がいるの?」
岩陰のルナは赤面する。
「(か、かかか、彼女!?)」
遊牙は答える。
「いや、そういうわけではない。だが、モヤモヤするんだ。他の女とそういう事をするのは・・・。」
女性はフッと笑った。
「今会ったばかりの私には何も分からないけど、何か気になることがあるんじゃない?」
その言葉を聞き、遊牙は目を閉じ考えた。
その様子を緊張した面持ちで見つめるルナ。
「(遊牙・・・。)」
そして。遊牙は目を開け、浮かんで来た言葉を呟いた。
「ルナ・・・。」
ルナは顔を真っ赤にし、あたふたし始める。
「(え!?ゆ、遊牙!?いいい、今、私の名前を・・・!)」
女性は言う。
「そのルナって娘が、あなたの気になる人?」
遊牙は悩んだ。
「分からない・・・だが、ルナの事を考えると、他の女とはそういった事をしたくない・・・そう感じるんだ。」
女性は空を見上げた。
「青春ね〜。まぁ、いいわ。気になる人がいるんだったら、無理にはデートできないものね。ここからはデュエリスト同士、楽しく普通にデュエルと行きましょう!」
岩陰でルナは一人ニヤついたり、照れたりしていた。
「(ゆ、遊牙・・・そんな風に思ってたの・・・も、もう不器用なんだから!えへ、えへへ。)」
女性は遊牙を指差した。
「バトルよ!《グレートブルーR・ネプチュヌスドラグーン》でダイレクトアタック!」
ハッとしたルナは遊牙を見つめた。
「(って、これが通ったら負けちゃうよ、遊牙!!)」
しかし。その瞬間、遊牙の墓地が光る。
「俺は墓地の《コープスナイト・フリック》の効果発動!自分のライフポイントが1000以下の時、墓地からこのカードを除外することでこのターンをダメージを0にする!」
墓地から飛び出た騎士の幻影が遊牙を守った。
ルナは安心して息を吐いた。
「(はぁー、よかった。)」
女性は笑って言う。
「ふふ、また防がれちゃったわね。私はターンエンド。さぁ、次のターンで逆転してみせて。」
そして横目で遊牙の後方の岩を見る。
「(それをきっと、あそこに居る娘も望んでいるでしょうしね。)」
遊牙は自分のデッキに指を置いた。
「俺には、まだよく分からない。だが、俺にとってルナは大切な存在だ。何よりも守るべき大事な仲間だ・・・!俺のターン!」
引いたカードを確認し、遊牙はそのカードをD・ディスクにセットした。
「俺は《コープスナイト・エリー(☆3/闇/アンデット/チューナー/1000・0)》を召喚!」
遊牙のフィールドに幼い少女の騎士が現れる。
「この瞬間、《コープスナイト・エリー》の効果発動!このカードの召喚に成功した時、墓地に存在するレベル4以下の「コープスナイト」を特殊召喚できる!蘇れ!《コープスナイト・スケイル》!」
少女の騎士が投げた短剣は、フィールドに穴を開け、その穴から仲間が釣り上げられ復活する。
「俺はレベル3の《コープスナイト・スケイル》にレベル3の《コープスナイト・エリー》をチューニング!」
少女の騎士は光の輪となり、仲間の騎士を包み込んで行く。
「闇の甲冑よ!その魂に炎を宿し、煌めく剣を掲げん!!信じる仲間よ、新たな姿へ進化せよ!!シンクロ召喚!!燃え滾れ!!《コープスナイトプライム・フレアウェイス(☆6/炎/アンデット/シンクロ/2100・0)》」
炎の剣を携えた騎士は、熱き魂を滾らせフィールドに降り立った。
「《コープスナイトプライム・フレアウェイス》の効果!このカードは相手フィールドにエクストラデッキから特殊召喚されたモンスターが存在する場合、相手に直接攻撃できる!」
女性は驚く。
「へぇ、やるじゃない!」
遊牙は女性に向かって言った。
「バトルだ!《コープスナイトプライム・フレアウェイス》でダイレクトアタック!」
炎熱を帯びた剣を構え、騎士は飛び上がる。そして一気に急降下しその剣を振り下ろした。
「うっ!(LP4000→1900)今のは効いたわよ!でも、この時《グレートブルーR・ネプチュヌスドラグーン》の効果が発動!自分がダメージをうけた時、このカードの攻撃力は受けたダメージ分アップする!(ATK3000→5100)」
海竜は怒号を上げ、その力を高める。
「どう?もう終わりかしら?」
笑う女性。しかし、遊牙は手札のカードを取り出し言った。
「いいや、まだだ!俺は手札の《コープスナイト・ギリー(☆1/闇/アンデット/100・0)》の効果発動!このカードを手札から捨てる事で、自分フィールドの「コープスナイト」シンクロモンスター1体は2回攻撃できる!」
驚いた顔で女性は叫ぶ。
「そんな!?」
炎の騎士はもう一度剣を構えた。
「《コープスナイトプライム・フレアウェイス》でもう一度ダイレクトアタックだ!」
一直線に駆け出す騎士は、回転を加えながらその剣を振るった。
「『紅炎のプロミネンス・スライサー』!!」
女性は笑って膝をついた。
「ふふふ、愛の力って所かしらね。(LP1900→0)」
『勝者:霧野遊牙』
女性は遊牙に歩み寄った。
「幸せね、あなたの気になる娘。」
遊牙は問う。
「どういうことだ。」
いたずらっぽく笑って女性は言う。
「だって、こんなにかわいい男の子に好かれてるなんて、羨ましいじゃない?そうでしょ、ルナちゃん?」
女性が声を掛けた先。遊牙が振り向いたそこには見慣れた顔があった。
「あっ!え、あ、えっと、その・・・!」
遊牙は驚く。
「ルナ!居たのか!」
岩陰から出て来たルナは、顔を赤くして慌てる。
「ゆ、遊牙!えっと、その、私も遊牙のこと・・その・・・って!そうじゃなくて!ええっと、か、勝てて良かったね!おめでとう!それじゃ、また!!」
逃げるようにルナは走って行った。
「うふふ。ま、あなたとのデートはしばらくお預けね。」
遊牙は困ったように言う。
「だから、俺は・・・。」
女性は笑った。
「あはは!冗談よ!ほら、D・ポイント。」
互いのD・ディスクを読み込ませた後、女性はパラソルの下へ戻って行った。
「そういえば自己紹介してなかったわね。私は海藤奈々。」
遊牙もそれに合わせて名乗る。
「俺は、霧野遊牙。」
デッキチェアに腰を降ろした奈々は、サングラスを掛ける。
「ふーん、遊牙君ね。機会があったらまたデュエルしましょう。」
遊牙は頷く。
「ああ。それじゃ。」
歩き去ろうとした遊牙に、奈々が声を掛けた。
「あのルナって娘、ちゃんと捕まえておかなきゃダメよ!」
その言葉を聞き、遊牙は再び歩き出した。
「俺にはまだよく分からないが・・・ルナは俺にとって、大切な仲間だ。今は・・・それでいい。」
現在のD・ポイント
・霧野遊牙:330ポイント
・ルナ:110ポイント
・牧瀬凛香:140ポイント
・仁ノ森カケル:90ポイント
・来栖ケンジ:?ポイント
次回第30話「ルナ、またまたデュエルします!」
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81 | 28:銀河に響け!スペースアイドル再び | 950 | 3 | 2015-06-29 | - | |
121 | 29:二日目開始!誘惑される遊牙? | 886 | 3 | 2015-07-01 | - | |
94 | 30:ルナ、またまたデュエルします! | 929 | 3 | 2015-07-10 | - | |
127 | 31:光差す道となれ! | 998 | 5 | 2015-07-11 | - | |
104 | 32:ぶつかり合う本気 | 897 | 4 | 2015-07-20 | - | |
214 | 33:出揃った出場者 | 2022 | 3 | 2015-07-22 | - |
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なにかと一喜一憂するルナちゃんが可愛いですね。
グレートブルーがめちゃくちゃ強くてびっくりw (2015-07-01 03:40)
さて次回は皆の人気者ルナちゃんのデュエル回。楽しみです。 (2015-07-01 07:09)
>ギガプラントさん
気づいたらルナ成分が濃くなってしまいました。ルナは書いてても楽しいキャラクターですね。グレートブルーについては、また説明の機会を設けたいと思います。
>ター坊さん
思えば1話も女の子(ルナ)と出会う所から始まってました。意識した訳じゃありませんが、まあ、主人公だしモテてもいいんじゃないかなーと(笑)次回は正真正銘のルナ回です。また読んでて頂けると嬉しく思います。
お二方コメントありがとうございました。 (2015-07-02 11:30)