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25:ルナ、デュエルします! 作:ほーがん
第25話「ルナ、デュエルします!」
遊牙と凛香の二人と別れ、一人歩くルナ。
「う〜ん、やっぱりみんな強そう・・・。」
周りには多くのデュエリストが居るが、なかなか声を掛けることができない。
しかし、そんな時。
「あの~、えと、その、デュエル・・・してくれますか?」
突然後ろから響いた声。思わずビクッとなったルナは恐る恐る振り向いた。
「あっ、えと・・・デュエルできます・・・よね?」
その声の主。背の小さく髪の長い女の子は、前髪の隙間からチラチラ見える目でルナを見つめる。
「う、うん!出来るよ!」
戸惑いながらも頷くルナ。女の子は小さく笑う。
「じ、じゃあ、デュエルしましょう。ふ、ふふふ・・・。」
ルナは心の中で思う。
「(な、なんだか不思議な子だなぁ・・・。)」
その女の子は、突然ルナに問う。
「お姉さん・・・強いんですか?」
ルナは正直に答えた。
「うーん、強くはないかなぁ。実は私、この前デュエル始めたばっかりで・・・えへへ。」
その言葉に女の子の口元がにやつく。
「じゃあ・・・私と一緒ですね。」
ルナはぺこりとお辞儀した。
「そうなんだ。じゃあ、初心者どうしよろしくお願いします!」
女の子は頷く。
「よろしく・・・ふふふ。」
ルナは女の子に言った。
「えっと、ポイントはいくつにする?」
女の子は自分のD・ディスクを見る。
「私はまだ50ポイント・・・。賭けるのは20でいいですか?」
ルナは頷く。
「うん、わかった。じゃあ私も20ポイントで!それじゃあ、いっくよー!」
両者はD・ディスクを構えた。
『デュエル!(LP4000 VS LP4000)』
女の子は口を開いた。
「先攻もらいます・・・。私は手札からモンスターを裏側守備表示でセット。」
女の子の場にモンスターが伏せられる。
「さらにカードを1枚伏せて、ターン・・・エンド。」
ルナは戸惑う。
「裏側守備表示・・・なんだろう、あのモンスター。と、とにかく!私のターン!」
引いたカードを手札に加え、ルナはカードとにらめっこする。
「えっと、最初はこれかな!手札から《フレグランス・ダンサー(☆4/風/植物/1800・1300)》を召喚!」
軽快なリズムと共に、妖精の踊り子がルナの前に現れる。
「うーん、裏守備かぁ・・・。こういう時は、バトルしてみる!《フレグランス・ダンサー》で裏守備のモンスターに攻撃!」
踊り子は鋭い短剣を取り出し、ステップを踏むようにセットモンスターへ近づいた。だが、その瞬間。女の子が口を開く。
「この時、リバースした《A:H(アシモフ:ヘリテージ)・アクセサ(☆2/闇/機械/リバース/100・1000)》の効果発動。」
正体をあらわにした、ロボットのフレームのようなモンスター。ルナは驚いて言った。
「はえぇ!り、リバースモンスター!?」
女の子は淡々と言う。
「《A:H・アクセサ》がリバースした時、自分の手札を1枚デッキに戻してシャッフルする。その後、1枚ドローしてそのカードがリバースモンスターだった場合、自分のフィールドにセットできる。」
そう言うと女の子は手札を1枚デッキに戻した。D・ディスクによりデッキがシャッフルされ、女の子はカードを1枚引く。
「私がドローしたのは《A:H・オブジェクト(☆7/闇/機械/リバース/100・3000)》。このモンスターを自分のフィールドにセットする。」
バトルは続行され、破壊されるモンスター。ルナは気を取り直して言った。
「でも、相手モンスターを破壊した事で《フレグランス・ダンサー》の効果発動!このカードが相手モンスターを戦闘で破壊した場合、デッキから「フレグランス」モンスターを手札に加えることができる!私はデッキから《フレグランス・ガール(☆4/風/植物/1200・1000)》を手札に加えます!」
デッキから迫り出したカードを、ルナは手札に加えた。
「これで、メインフェイズ2だから・・・私はカードを1枚セットして、ターンエンド!」
ルナのターンが終了し、女の子は小さく笑う。
「ふふふ。私のターン・・・。」
女の子は待っていたと言わんばかりに、自分のセットモンスターを指差した。
「さぁ、起き上がって・・・。私は《A:H・オブジェクト》を反転召喚。」
宣言と共に立ち上がるモンスター。その姿は未完成のアンドロイドと言った風貌をしていた。
「おお・・・反転召喚・・・。」
関心するようにルナは呟く。
「反転召喚したことで《A:H・オブジェクト》の効果発動。このカードがリバースした時、フィールドの全てのモンスターの攻撃力と守備力を入れ替える。」
その言葉にルナは、自分のモンスターを見る。
「ええと、《フレグランス・ダンサー》の守備力は1300だから、攻撃力は1300になって、守備力は1800。よかったぁ、500下がっただけで済んだ・・・。(ATK1800→1300)」
女の子は笑う。
「それはどうでしょう・・・お姉さん。」
ルナはキョトンとした顔で言う。
「へ?間違ってないよね?攻撃力は1300になって・・・。」
女の子はちょっと呆れたように言う。
「えと、《A:H・オブジェクト》の攻撃力と守備力も入れ替わるから、《A:H・オブジェクト》の攻撃力は3000になります・・・よ。(ATK100→3000)」
ルナはなるほど、という顔をする。
「おお!そっか!全てのモンスターの、だもんね!そっかそっか!攻撃力3000かぁ・・・え!3000!?」
遅れて仰天するルナ。女の子は構わず攻め込む。
「バトル。《A:H・オブジェクト》で《フレグランス・ダンサー》を攻撃。」
ルナは慌てふためく。
「ちょ、ちょっと待って!ええと、ええと!あ、そうだ!罠カード《香りの壁》を発動!「フレグランス」モンスターが攻撃を受けた時、その攻撃を無効にしてデッキから2枚ドローする!」
しかし、女の子はすかさず場のカードを開いた。
「カウンター罠《リバース・プロテクト》。このカードは、自分のフィールドにリバースモンスターが存在する場合に発動できる。相手の発動した魔法・罠カードを無効にして破壊する。」
ルナの前から罠カードが消える。見上げたそこにはアンドロイドの拳があった。
「そんなぁっ!!(LP4000→2300)」
モンスターが破壊され、ダメージによろめくルナ。女の子はそのまま進める。
「私はカードを1枚伏せる・・・。ターンエンド。」
ルナは自分のデッキに手を伸ばした。その額には汗が伝う。
「うーん、攻撃力3000・・・。どうやって倒そう。倒せるのかなぁ・・・。と、とりあえずドローしなきゃ!私のターン!」
ルナは引いたカードを見て呟く。
「《フレグランス・フレンドシップ》・・・墓地の「フレグランス」を呼び戻せるカード・・・。でも、呼び戻した所で相手が攻撃力3000じゃなぁ・・・。今は守りを固めなきゃ。私はモンスターを裏側守備表示でセット!」
ルナの前に、セットされたモンスターが表示される。
「私はこれで、ターンエンド!」
女の子は笑う。
「お姉さん・・・思ったより大したことないね。」
ルナはムスッとした顔をする。
「なっ!私はいっぱい勝つって、遊牙と約束したの!大した事なくったって、私は負けないもん!」
女の子はデッキに手を伸ばした。
「ふふふ・・・。私のターン。」
引いたカードを確認し、女の子はニヤリと笑う。
「私は罠カード《バースト・リバース》を発動。2000ライフ払い、墓地のモンスター1体を裏側守備表示で特殊召喚する。(LP4000→2000)」
女の子の墓地からモンスターが迫り出し、フィールドにセットされる。
「そして魔法カード《太陽の書》を発動。裏側表示のモンスター1体を表側表示に変更する。私は、たった今特殊召喚した《A:H アクセサ》を表側攻撃表示に変更。」
セットされたモンスターが反転し、その姿を現した。
「そして《A:H アクセサ》の効果発動。手札を1枚デッキに戻し、その後1枚ドロー。ドローしたカードがリバースモンスターだった場合、自分のフィールドにセットできる。」
女の子の手札がデッキに戻る。そして改めて引いたカードを見た女の子はニヤリと小さく笑った。
「私が引いたのはリバースモンスターじゃ無い・・・。でも良いカードを引きました。魔法カード《アシモフの再設計図》を発動。」
女の子は少し高揚した声で言う。
「このカードは自分フィールドに「A:H」モンスターが存在する場合に発動できるカード。1から7までのレベルを宣言し、自分の「A:H」モンスターは全て宣言したレベルになる。私が選ぶレベルは7。」
魔法の効力を受け、2体のアンドロイドが怪しく光り、そのレベルを変えた。
「これでレベル7のモンスターが2体・・・。」
身構えるルナ。女の子は両手を広げ高らかに宣言する。
「私はレベル7の《A:H・オブジェクト》と《A:H アクセサ》でオーバーレイ!」
2体のアンドロイドは光の渦へ飛び込んだ。
「安全性の確保。命令への服従。そして自己を防衛する力。3つの原則に縛られし者よ、その冷たきフレームを解き放て!エクシーズ召喚!《A:H・ALー76(★7/闇/機械/エクシーズ/100・2200)》!」
巨大な人形のような風貌。人間の眼球に似せて作られたカメラアイを見開き、そのロボットはフィールドに降り立った。
「うっ・・・なんか怖い・・・。」
不気味なロボットの姿に怯えるルナ。女の子は構わず言い放つ。
「ふふふ。これが私のエース・・・。《A:H・ALー76》の効果発動。1ターンに1度オーバーレイユニットを1つ使う事で、デッキ・墓地から「A:H」モンスターをセットできる。」
女の子のデッキからカードが迫り出す。
「私はデッキの《A:H・オブジェクト》をセット。そして《A:H・ALー76》のさらなる効果を発動。1ターンに1度、自分フィールドの裏側表示モンスター1体を表側攻撃表示に変更する。私は《A:H・オブジェクト》を表側表示に変更。」
起き上がるアンドロイド。2体のロボットは威圧するようにルナを見下ろす。
「わかってますよね・・・?《A:H・オブジェクト》がリバースした時、フィールドのモンスターの攻撃力と守備力は入れ替わる。」
《A:H・ALー76》(ATK100・DEF2200→ATK2200・DEF100)
《A:H・オブジェクト》(ATK100・DEF3000→ATK3000・DEF100)
仲間の力を受け、2体のロボットは不気味に光り輝いた。
「そ、そんな・・・。」
ルナはたじろぐ。
「バトル。《A:H・オブジェクト》でセットモンスターに攻撃。」
ロボットの腕がセットモンスターに迫る。その瞬間ルナは口を開いた。
「私のセットしたモンスターは《フレグランス・ガール(☆4/風/植物/1200・1000)》!このモンスターは1ターンに2度まで戦闘では破壊されない!」
姿を現した妖精はバリアを張り、ロボットの一撃を跳ね返した。
「なるほど・・・。お姉さんも、やるときはやるんですね。でも、甘いです・・・。手札から速攻魔法《リバース・バニッシュ》発動。自分フィールドのリバースモンスター1体をリリースし、相手フィールドのカード1枚を除外します。《A:H・オブジェクト》をリリースして、《フレグランス・ガール》を除外。」
ルナのフィールドから妖精の少女が消滅する。
「私の《フレグランス・ガール》が・・・!」
そして。がら空きになったフィールドに迫るのは、ボディの隙間から無数の機械部品を露出した巨大なロボット。
「《A:H・ALー76》でダイレクトアタック。」
振り下ろされる腕。ルナはその衝撃にへたり込んだ。
「うぅっ!!(LP2300→100)」
女の子は得意げに笑う。
「次のターン、また《A:H・ALー76》の効果を使ってリバースモンスターを出せば、もうお姉さんに勝ち目はないですよ・・・ふふふ。私は、ターン・・・エンド。」
ルナは立ち上がる。
「遊牙と・・・約束したんだもん。いっぱいデュエルして、いっぱい勝つって。でも・・・。」
ルナは相手のモンスターを見上げる。その機械の目は、しきりに瞳孔を動かし次の獲物を待っている。
「どうすれば、あのモンスターに勝てるのかな・・・。『フレグランス・ソーサラー』を出しても攻撃力が足りないし、相手に手札は無いから効果も使えない・・・。どうしよう・・・。」
その時。ルナは思い出した。
「そうだ・・・!確か、特訓中に凛香がくれたカード!あれを出せれば勝てるかも。でも、できるかな・・・。」
ルナは自分のデッキを見る。
「凛香のくれたモンスターを出すには、あのカードを引き当てるしかない・・・。こんなとき、遊牙なら・・・。」
そして、ルナはデッキに手を伸ばした。
「遊牙なら・・・諦めない!だったら私も!ドロー!」
引いたカードをゆっくりと確認する。そのカードを見たルナの表情が、段々と笑顔に変わった。
「やったぁー!!私は《フレグランス・トランペッター(☆4/風/植物/1100・1300)》を召喚!」
ルナの前に、管楽器を持つ花の妖精が舞い降りる。
「えへへ、ありがとう来てくれて!」
ルナはその妖精を見て笑う。妖精は同じように優しくルナに微笑んだ。
「さらに私は魔法カード《フレグランス・フレンドシップ》を発動!自分のフィールドに「フレグランス」モンスターが存在する場合、墓地の「フレグランス」モンスター1体を特殊召喚できる!戻って来て!《フレグランス・ダンサー》!」
墓地から妖精の踊り子が飛び出す。ルナはさらに言葉を続けた
「そして、《フレグランス・トランペッター》の効果発動!1ターンに1度、自分の「フレグランス」モンスターのレベルを1つ上げて、攻撃力を300アップする!」
《フレグランス・トランペッター》(☆4→☆5 ATK1100→1400)
《フレグランス・ダンサー》(☆4→☆5 ATK1800→2100)
管楽器を持つ妖精はその楽器を吹き、仲間へ力を与えた。その様子に女の子は呟く。
「これでレベル5のモンスターが2体・・・。」
ルナは笑顔で言った。
「それじゃあ、行くよ!私はレベル5になった《フレグランス・トランペッター》と《フレグランス・ダンサー》でオーバーレイ!」
2体の妖精は、フィールドに発生した光の渦へ飛び込んだ。
「気高き花よ!幸せの香りを振りまき、愛する人を守り抜け!エクシーズ召喚!咲き誇れ!《月華の花騎士 フレグランス・ナイト(★5/風/植物/エクシーズ/2600・1700)》」
薔薇の甲冑に身を包んだ女騎士は、舞い散る花びらと共にルナの前に降り立った。
「な、攻撃力2600・・・。」
女の子は焦る様子を見せる。
「やったぁー!決まったよ、遊牙!あ、遊牙居ないんだった・・・。」
少し残念そうな顔をしたルナは、気を取り直して言う。
「えっと、《月華の花騎士 フレグランス・ナイト》の効果発動!1ターンに1度、オーバーレイユニットを1つ使う事で、自分フィールドの「フレグランス」モンスター1体は2回攻撃できる!」
花騎士はその剣を構え、両足を合わせる。女の子はたじろいだ。
「うう・・・。この、わ、私が・・・。」
ルナは得意げな顔で言った。
「さらにオーバーレイユニットになった《フレグランス・トランペッター》の効果発動!相手フィールドのモンスターの攻撃力・守備力は600ダウンする!」
花騎士が剣を振ると香りの風が巻き起こる。風は相手の回路を麻痺させ、その力を弱めた。(ATK2200・DEF100→ATK1600・DEF0)
「じゃあ、バトル!《月華の花騎士 フレグランス・ナイト》で《A:H・ALー76》を攻撃!」
そして、花騎士は飛び出し、巨大なロボットを捉えた。
「『スイートローズ・フルーレ』!!」
突き出された剣は、ロボットのボディを砕く。そこから走った亀裂は全身へと広がり、ロボットのボディはガラガラと崩れ落ちた。
「わ、私のエースが・・・。(LP2000→1000)」
すかさずルナは言う。
「そして、2回目の攻撃!《月華の花騎士 フレグランス・ナイト》でダイレクトアタック!」
空中で剣を構えた花騎士はそのまま急降下し、女の子へ剣を突き立てた。
「うう・・・私が・・負けた・・・。(LP1000→0)」
ルナは笑顔で飛び跳ねた。
「やったぁー!!勝ったよ、遊牙!!あ、居ないんだった・・・。」
『勝者:ルナ』
「ええ!初心者じゃなかったの!?」
ルナの言葉に女の子は頷く。
「ごめんなさい・・・初心者って言ったら、お姉さん油断するかなーって・・・。」
女の子の言葉に、ルナはガクッと肩を落とす。
「どうりで強いはずだよ・・・。もう、今度からは正直に言わなきゃダメだよ?」
こくこくと女の子は頷く。
「でも、私楽しかったよ!またデュエルしようね!」
女の子はルナの顔見て、笑顔を見せた。
「・・・うん!」
ルナは、ハッと思い出したように訊ねる。
「そういえば、名前聞いてなかったね。なんていうの?」
女の子は小さく言った。
「私は・・・チズっていいます。」
ルナは笑って言う。
「そっか、じゃあチズちゃんまたね!」
その不思議な女の子、チズは一礼すると、どこかへ走って行った。
「これで私のD・ポイントは70・・・。きっと皆も頑張ってる。私も頑張らなきゃ!」
新たな相手を探すため、ルナは歩き出した。
一方、ここはルナの居た場所とは正反対の場所。
「なあ、おい。あそこに突っ立ってるガキなら、楽に倒せんじゃねえか?」
3人の男の内の1人が、建物の影に立つ少年を指差す。
「そうだな、ちゃっちゃと倒してD・ポイントを頂くとするか。」
男達は少年に近づき言った。
「おい、お前!俺達とデュエルしな!」
その少年、ケンジはフッと笑って言う。
「いいよ。相手になってあげる。ただ、後悔しないようにね・・・。」
次回第26話「心に巣食う魔物」
遊牙と凛香の二人と別れ、一人歩くルナ。
「う〜ん、やっぱりみんな強そう・・・。」
周りには多くのデュエリストが居るが、なかなか声を掛けることができない。
しかし、そんな時。
「あの~、えと、その、デュエル・・・してくれますか?」
突然後ろから響いた声。思わずビクッとなったルナは恐る恐る振り向いた。
「あっ、えと・・・デュエルできます・・・よね?」
その声の主。背の小さく髪の長い女の子は、前髪の隙間からチラチラ見える目でルナを見つめる。
「う、うん!出来るよ!」
戸惑いながらも頷くルナ。女の子は小さく笑う。
「じ、じゃあ、デュエルしましょう。ふ、ふふふ・・・。」
ルナは心の中で思う。
「(な、なんだか不思議な子だなぁ・・・。)」
その女の子は、突然ルナに問う。
「お姉さん・・・強いんですか?」
ルナは正直に答えた。
「うーん、強くはないかなぁ。実は私、この前デュエル始めたばっかりで・・・えへへ。」
その言葉に女の子の口元がにやつく。
「じゃあ・・・私と一緒ですね。」
ルナはぺこりとお辞儀した。
「そうなんだ。じゃあ、初心者どうしよろしくお願いします!」
女の子は頷く。
「よろしく・・・ふふふ。」
ルナは女の子に言った。
「えっと、ポイントはいくつにする?」
女の子は自分のD・ディスクを見る。
「私はまだ50ポイント・・・。賭けるのは20でいいですか?」
ルナは頷く。
「うん、わかった。じゃあ私も20ポイントで!それじゃあ、いっくよー!」
両者はD・ディスクを構えた。
『デュエル!(LP4000 VS LP4000)』
女の子は口を開いた。
「先攻もらいます・・・。私は手札からモンスターを裏側守備表示でセット。」
女の子の場にモンスターが伏せられる。
「さらにカードを1枚伏せて、ターン・・・エンド。」
ルナは戸惑う。
「裏側守備表示・・・なんだろう、あのモンスター。と、とにかく!私のターン!」
引いたカードを手札に加え、ルナはカードとにらめっこする。
「えっと、最初はこれかな!手札から《フレグランス・ダンサー(☆4/風/植物/1800・1300)》を召喚!」
軽快なリズムと共に、妖精の踊り子がルナの前に現れる。
「うーん、裏守備かぁ・・・。こういう時は、バトルしてみる!《フレグランス・ダンサー》で裏守備のモンスターに攻撃!」
踊り子は鋭い短剣を取り出し、ステップを踏むようにセットモンスターへ近づいた。だが、その瞬間。女の子が口を開く。
「この時、リバースした《A:H(アシモフ:ヘリテージ)・アクセサ(☆2/闇/機械/リバース/100・1000)》の効果発動。」
正体をあらわにした、ロボットのフレームのようなモンスター。ルナは驚いて言った。
「はえぇ!り、リバースモンスター!?」
女の子は淡々と言う。
「《A:H・アクセサ》がリバースした時、自分の手札を1枚デッキに戻してシャッフルする。その後、1枚ドローしてそのカードがリバースモンスターだった場合、自分のフィールドにセットできる。」
そう言うと女の子は手札を1枚デッキに戻した。D・ディスクによりデッキがシャッフルされ、女の子はカードを1枚引く。
「私がドローしたのは《A:H・オブジェクト(☆7/闇/機械/リバース/100・3000)》。このモンスターを自分のフィールドにセットする。」
バトルは続行され、破壊されるモンスター。ルナは気を取り直して言った。
「でも、相手モンスターを破壊した事で《フレグランス・ダンサー》の効果発動!このカードが相手モンスターを戦闘で破壊した場合、デッキから「フレグランス」モンスターを手札に加えることができる!私はデッキから《フレグランス・ガール(☆4/風/植物/1200・1000)》を手札に加えます!」
デッキから迫り出したカードを、ルナは手札に加えた。
「これで、メインフェイズ2だから・・・私はカードを1枚セットして、ターンエンド!」
ルナのターンが終了し、女の子は小さく笑う。
「ふふふ。私のターン・・・。」
女の子は待っていたと言わんばかりに、自分のセットモンスターを指差した。
「さぁ、起き上がって・・・。私は《A:H・オブジェクト》を反転召喚。」
宣言と共に立ち上がるモンスター。その姿は未完成のアンドロイドと言った風貌をしていた。
「おお・・・反転召喚・・・。」
関心するようにルナは呟く。
「反転召喚したことで《A:H・オブジェクト》の効果発動。このカードがリバースした時、フィールドの全てのモンスターの攻撃力と守備力を入れ替える。」
その言葉にルナは、自分のモンスターを見る。
「ええと、《フレグランス・ダンサー》の守備力は1300だから、攻撃力は1300になって、守備力は1800。よかったぁ、500下がっただけで済んだ・・・。(ATK1800→1300)」
女の子は笑う。
「それはどうでしょう・・・お姉さん。」
ルナはキョトンとした顔で言う。
「へ?間違ってないよね?攻撃力は1300になって・・・。」
女の子はちょっと呆れたように言う。
「えと、《A:H・オブジェクト》の攻撃力と守備力も入れ替わるから、《A:H・オブジェクト》の攻撃力は3000になります・・・よ。(ATK100→3000)」
ルナはなるほど、という顔をする。
「おお!そっか!全てのモンスターの、だもんね!そっかそっか!攻撃力3000かぁ・・・え!3000!?」
遅れて仰天するルナ。女の子は構わず攻め込む。
「バトル。《A:H・オブジェクト》で《フレグランス・ダンサー》を攻撃。」
ルナは慌てふためく。
「ちょ、ちょっと待って!ええと、ええと!あ、そうだ!罠カード《香りの壁》を発動!「フレグランス」モンスターが攻撃を受けた時、その攻撃を無効にしてデッキから2枚ドローする!」
しかし、女の子はすかさず場のカードを開いた。
「カウンター罠《リバース・プロテクト》。このカードは、自分のフィールドにリバースモンスターが存在する場合に発動できる。相手の発動した魔法・罠カードを無効にして破壊する。」
ルナの前から罠カードが消える。見上げたそこにはアンドロイドの拳があった。
「そんなぁっ!!(LP4000→2300)」
モンスターが破壊され、ダメージによろめくルナ。女の子はそのまま進める。
「私はカードを1枚伏せる・・・。ターンエンド。」
ルナは自分のデッキに手を伸ばした。その額には汗が伝う。
「うーん、攻撃力3000・・・。どうやって倒そう。倒せるのかなぁ・・・。と、とりあえずドローしなきゃ!私のターン!」
ルナは引いたカードを見て呟く。
「《フレグランス・フレンドシップ》・・・墓地の「フレグランス」を呼び戻せるカード・・・。でも、呼び戻した所で相手が攻撃力3000じゃなぁ・・・。今は守りを固めなきゃ。私はモンスターを裏側守備表示でセット!」
ルナの前に、セットされたモンスターが表示される。
「私はこれで、ターンエンド!」
女の子は笑う。
「お姉さん・・・思ったより大したことないね。」
ルナはムスッとした顔をする。
「なっ!私はいっぱい勝つって、遊牙と約束したの!大した事なくったって、私は負けないもん!」
女の子はデッキに手を伸ばした。
「ふふふ・・・。私のターン。」
引いたカードを確認し、女の子はニヤリと笑う。
「私は罠カード《バースト・リバース》を発動。2000ライフ払い、墓地のモンスター1体を裏側守備表示で特殊召喚する。(LP4000→2000)」
女の子の墓地からモンスターが迫り出し、フィールドにセットされる。
「そして魔法カード《太陽の書》を発動。裏側表示のモンスター1体を表側表示に変更する。私は、たった今特殊召喚した《A:H アクセサ》を表側攻撃表示に変更。」
セットされたモンスターが反転し、その姿を現した。
「そして《A:H アクセサ》の効果発動。手札を1枚デッキに戻し、その後1枚ドロー。ドローしたカードがリバースモンスターだった場合、自分のフィールドにセットできる。」
女の子の手札がデッキに戻る。そして改めて引いたカードを見た女の子はニヤリと小さく笑った。
「私が引いたのはリバースモンスターじゃ無い・・・。でも良いカードを引きました。魔法カード《アシモフの再設計図》を発動。」
女の子は少し高揚した声で言う。
「このカードは自分フィールドに「A:H」モンスターが存在する場合に発動できるカード。1から7までのレベルを宣言し、自分の「A:H」モンスターは全て宣言したレベルになる。私が選ぶレベルは7。」
魔法の効力を受け、2体のアンドロイドが怪しく光り、そのレベルを変えた。
「これでレベル7のモンスターが2体・・・。」
身構えるルナ。女の子は両手を広げ高らかに宣言する。
「私はレベル7の《A:H・オブジェクト》と《A:H アクセサ》でオーバーレイ!」
2体のアンドロイドは光の渦へ飛び込んだ。
「安全性の確保。命令への服従。そして自己を防衛する力。3つの原則に縛られし者よ、その冷たきフレームを解き放て!エクシーズ召喚!《A:H・ALー76(★7/闇/機械/エクシーズ/100・2200)》!」
巨大な人形のような風貌。人間の眼球に似せて作られたカメラアイを見開き、そのロボットはフィールドに降り立った。
「うっ・・・なんか怖い・・・。」
不気味なロボットの姿に怯えるルナ。女の子は構わず言い放つ。
「ふふふ。これが私のエース・・・。《A:H・ALー76》の効果発動。1ターンに1度オーバーレイユニットを1つ使う事で、デッキ・墓地から「A:H」モンスターをセットできる。」
女の子のデッキからカードが迫り出す。
「私はデッキの《A:H・オブジェクト》をセット。そして《A:H・ALー76》のさらなる効果を発動。1ターンに1度、自分フィールドの裏側表示モンスター1体を表側攻撃表示に変更する。私は《A:H・オブジェクト》を表側表示に変更。」
起き上がるアンドロイド。2体のロボットは威圧するようにルナを見下ろす。
「わかってますよね・・・?《A:H・オブジェクト》がリバースした時、フィールドのモンスターの攻撃力と守備力は入れ替わる。」
《A:H・ALー76》(ATK100・DEF2200→ATK2200・DEF100)
《A:H・オブジェクト》(ATK100・DEF3000→ATK3000・DEF100)
仲間の力を受け、2体のロボットは不気味に光り輝いた。
「そ、そんな・・・。」
ルナはたじろぐ。
「バトル。《A:H・オブジェクト》でセットモンスターに攻撃。」
ロボットの腕がセットモンスターに迫る。その瞬間ルナは口を開いた。
「私のセットしたモンスターは《フレグランス・ガール(☆4/風/植物/1200・1000)》!このモンスターは1ターンに2度まで戦闘では破壊されない!」
姿を現した妖精はバリアを張り、ロボットの一撃を跳ね返した。
「なるほど・・・。お姉さんも、やるときはやるんですね。でも、甘いです・・・。手札から速攻魔法《リバース・バニッシュ》発動。自分フィールドのリバースモンスター1体をリリースし、相手フィールドのカード1枚を除外します。《A:H・オブジェクト》をリリースして、《フレグランス・ガール》を除外。」
ルナのフィールドから妖精の少女が消滅する。
「私の《フレグランス・ガール》が・・・!」
そして。がら空きになったフィールドに迫るのは、ボディの隙間から無数の機械部品を露出した巨大なロボット。
「《A:H・ALー76》でダイレクトアタック。」
振り下ろされる腕。ルナはその衝撃にへたり込んだ。
「うぅっ!!(LP2300→100)」
女の子は得意げに笑う。
「次のターン、また《A:H・ALー76》の効果を使ってリバースモンスターを出せば、もうお姉さんに勝ち目はないですよ・・・ふふふ。私は、ターン・・・エンド。」
ルナは立ち上がる。
「遊牙と・・・約束したんだもん。いっぱいデュエルして、いっぱい勝つって。でも・・・。」
ルナは相手のモンスターを見上げる。その機械の目は、しきりに瞳孔を動かし次の獲物を待っている。
「どうすれば、あのモンスターに勝てるのかな・・・。『フレグランス・ソーサラー』を出しても攻撃力が足りないし、相手に手札は無いから効果も使えない・・・。どうしよう・・・。」
その時。ルナは思い出した。
「そうだ・・・!確か、特訓中に凛香がくれたカード!あれを出せれば勝てるかも。でも、できるかな・・・。」
ルナは自分のデッキを見る。
「凛香のくれたモンスターを出すには、あのカードを引き当てるしかない・・・。こんなとき、遊牙なら・・・。」
そして、ルナはデッキに手を伸ばした。
「遊牙なら・・・諦めない!だったら私も!ドロー!」
引いたカードをゆっくりと確認する。そのカードを見たルナの表情が、段々と笑顔に変わった。
「やったぁー!!私は《フレグランス・トランペッター(☆4/風/植物/1100・1300)》を召喚!」
ルナの前に、管楽器を持つ花の妖精が舞い降りる。
「えへへ、ありがとう来てくれて!」
ルナはその妖精を見て笑う。妖精は同じように優しくルナに微笑んだ。
「さらに私は魔法カード《フレグランス・フレンドシップ》を発動!自分のフィールドに「フレグランス」モンスターが存在する場合、墓地の「フレグランス」モンスター1体を特殊召喚できる!戻って来て!《フレグランス・ダンサー》!」
墓地から妖精の踊り子が飛び出す。ルナはさらに言葉を続けた
「そして、《フレグランス・トランペッター》の効果発動!1ターンに1度、自分の「フレグランス」モンスターのレベルを1つ上げて、攻撃力を300アップする!」
《フレグランス・トランペッター》(☆4→☆5 ATK1100→1400)
《フレグランス・ダンサー》(☆4→☆5 ATK1800→2100)
管楽器を持つ妖精はその楽器を吹き、仲間へ力を与えた。その様子に女の子は呟く。
「これでレベル5のモンスターが2体・・・。」
ルナは笑顔で言った。
「それじゃあ、行くよ!私はレベル5になった《フレグランス・トランペッター》と《フレグランス・ダンサー》でオーバーレイ!」
2体の妖精は、フィールドに発生した光の渦へ飛び込んだ。
「気高き花よ!幸せの香りを振りまき、愛する人を守り抜け!エクシーズ召喚!咲き誇れ!《月華の花騎士 フレグランス・ナイト(★5/風/植物/エクシーズ/2600・1700)》」
薔薇の甲冑に身を包んだ女騎士は、舞い散る花びらと共にルナの前に降り立った。
「な、攻撃力2600・・・。」
女の子は焦る様子を見せる。
「やったぁー!決まったよ、遊牙!あ、遊牙居ないんだった・・・。」
少し残念そうな顔をしたルナは、気を取り直して言う。
「えっと、《月華の花騎士 フレグランス・ナイト》の効果発動!1ターンに1度、オーバーレイユニットを1つ使う事で、自分フィールドの「フレグランス」モンスター1体は2回攻撃できる!」
花騎士はその剣を構え、両足を合わせる。女の子はたじろいだ。
「うう・・・。この、わ、私が・・・。」
ルナは得意げな顔で言った。
「さらにオーバーレイユニットになった《フレグランス・トランペッター》の効果発動!相手フィールドのモンスターの攻撃力・守備力は600ダウンする!」
花騎士が剣を振ると香りの風が巻き起こる。風は相手の回路を麻痺させ、その力を弱めた。(ATK2200・DEF100→ATK1600・DEF0)
「じゃあ、バトル!《月華の花騎士 フレグランス・ナイト》で《A:H・ALー76》を攻撃!」
そして、花騎士は飛び出し、巨大なロボットを捉えた。
「『スイートローズ・フルーレ』!!」
突き出された剣は、ロボットのボディを砕く。そこから走った亀裂は全身へと広がり、ロボットのボディはガラガラと崩れ落ちた。
「わ、私のエースが・・・。(LP2000→1000)」
すかさずルナは言う。
「そして、2回目の攻撃!《月華の花騎士 フレグランス・ナイト》でダイレクトアタック!」
空中で剣を構えた花騎士はそのまま急降下し、女の子へ剣を突き立てた。
「うう・・・私が・・負けた・・・。(LP1000→0)」
ルナは笑顔で飛び跳ねた。
「やったぁー!!勝ったよ、遊牙!!あ、居ないんだった・・・。」
『勝者:ルナ』
「ええ!初心者じゃなかったの!?」
ルナの言葉に女の子は頷く。
「ごめんなさい・・・初心者って言ったら、お姉さん油断するかなーって・・・。」
女の子の言葉に、ルナはガクッと肩を落とす。
「どうりで強いはずだよ・・・。もう、今度からは正直に言わなきゃダメだよ?」
こくこくと女の子は頷く。
「でも、私楽しかったよ!またデュエルしようね!」
女の子はルナの顔見て、笑顔を見せた。
「・・・うん!」
ルナは、ハッと思い出したように訊ねる。
「そういえば、名前聞いてなかったね。なんていうの?」
女の子は小さく言った。
「私は・・・チズっていいます。」
ルナは笑って言う。
「そっか、じゃあチズちゃんまたね!」
その不思議な女の子、チズは一礼すると、どこかへ走って行った。
「これで私のD・ポイントは70・・・。きっと皆も頑張ってる。私も頑張らなきゃ!」
新たな相手を探すため、ルナは歩き出した。
一方、ここはルナの居た場所とは正反対の場所。
「なあ、おい。あそこに突っ立ってるガキなら、楽に倒せんじゃねえか?」
3人の男の内の1人が、建物の影に立つ少年を指差す。
「そうだな、ちゃっちゃと倒してD・ポイントを頂くとするか。」
男達は少年に近づき言った。
「おい、お前!俺達とデュエルしな!」
その少年、ケンジはフッと笑って言う。
「いいよ。相手になってあげる。ただ、後悔しないようにね・・・。」
次回第26話「心に巣食う魔物」
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81 | 21:戻ってゆく日常 | 910 | 2 | 2015-06-18 | - | |
84 | 22:遊牙先生のデュエル教室 | 1101 | 4 | 2015-06-18 | - | |
90 | 23:意地の張り合い!昆虫レース開幕? | 927 | 3 | 2015-06-22 | - | |
119 | オリカ説明:リチャード編 | 804 | 2 | 2015-06-22 | - | |
96 | 23.5:輝岩鎧竜の逆鱗 | 859 | 4 | 2015-06-23 | - | |
47 | 24:開幕!チャリティーデュエル大会 | 904 | 3 | 2015-06-24 | - | |
78 | メインキャラ解説 | 735 | 4 | 2015-06-25 | - | |
106 | 25:ルナ、デュエルします! | 1053 | 3 | 2015-06-25 | - | |
65 | 26:心に巣食う魔物 | 910 | 3 | 2015-06-26 | - | |
75 | 27:太古のデュエル!恐竜VSマンモス? | 941 | 3 | 2015-06-27 | - | |
81 | 28:銀河に響け!スペースアイドル再び | 950 | 3 | 2015-06-29 | - | |
120 | 29:二日目開始!誘惑される遊牙? | 885 | 3 | 2015-07-01 | - | |
94 | 30:ルナ、またまたデュエルします! | 929 | 3 | 2015-07-10 | - | |
127 | 31:光差す道となれ! | 998 | 5 | 2015-07-11 | - | |
104 | 32:ぶつかり合う本気 | 897 | 4 | 2015-07-20 | - | |
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Amazonのアソシエイトとして、管理人は適格販売により収入を得ています。
さて、次回は意味深なタイトルです。やはりあの謎のモンスターが登場するのでしょうか?楽しみに待ってます。 (2015-06-25 17:57)
今回のデュエルは強力なカードのぶつかり合いでヒヤヒヤしました。ルナちゃんの逆転劇は格好良いです! (2015-06-25 21:01)
>ター坊さん
フレグランス・トランペッターの考案ありがとうございました。早速使わせて頂きました。話の流れ的にも逆転の場面にぴったりでした。次回はあのモンスターの能力が明らかになります。読んで頂けたら嬉しいです。
>ギガプラントさん
フローラルとかエッセンスとか色々候補はあったんですが、フレグランスに落ち着きましたね。リバースモンスターを出したのは初めてでしたが、トリッキーで扱いが難しいですね。これからもルナの活躍を見てもらえるとありがたいです。
お二方コメントありがとうございました。 (2015-06-26 12:22)