交流(共通)

一言掲示板 管理人連絡掲示板 遊戯王雑談掲示板 雑談掲示板

メインメニュー

クリエイトメニュー

その他

遊戯王ランキング

注目カードランクング


カード種類 最強カードランキング


種族 最強モンスターランキング


属性 最強モンスターランキング


レベル別最強モンスターランキング


デッキランキング

HOME > コンプリートカード評価一覧 > SECRET UTILITY BOX コンプリートカード評価(みめっとさん)

SECRET UTILITY BOX コンプリートカード評価

遊戯王アイコン みめっと 」さんのコンプリートカード評価


レアリティ 評価 番号 カード名
10 JPS01 アクセスコード・トーカー 
期待できる打点の高さと、チェーンできず回数制限もない対象取らない除去はもちろん「効果モンスター2体以上」という縛りが最強すぎるリンク4。
セレーネなどの3+1で出したいリンク4筆頭になること間違いなしの強カードと言える。
除去効果は場の自身をコストとして除外した場合、スキドレすらも壊すことができるのが特に優秀かと思います。
登場当初はまずまずの採用率でしたが、現在の環境ではリンク4ではヴァレソらを遥かに凌ぐシェアとなりました。
混沌魔龍 カオス・ルーラー
Secret
▶︎ デッキ
9 JPS02 混沌魔龍 カオス・ルーラー 禁止
第11期最初のレギュラーパックに汎用EXモンスターのウル枠として収録されたドラゴン族のSモンスター。
かつて究極の破壊者であったカオスエンペラーを意識したカード名やステータスを持ちますが、その能力はS召喚誘発の墓地肥やし能力と自己蘇生能力という、下準備を整えながら自身は特殊召喚のための素材となる中継役として非常に適したものとなっている。
何しろ墓地に送られるカードがランダムで5枚全てが墓地送りになる可能性があることを除けば、1枚を手札、残り4枚を墓地にという得られる数的なアドバンテージ自体は禁止カードの《苦渋の選択》とまるっきり同じなのですから…。
S素材に縛りがなく2体素材から出せるため、闇と光属性モンスターがメインデッキに入っていなくても墓地肥やし要員として使用でき、逆にこのモンスターを出す過程で手札か墓地にカオスの属性のモンスターが1体ずつ揃うデッキでは、確定で2回分の特殊召喚のための素材、または総打点の一部に数えることができる。
中継役として登場当初からきな臭い感じが漂っていましたが、海外では実際に禁止カードに指定されています。
天霆號アーゼウス
Secret
▶︎ デッキ
10 JPS03 天霆號アーゼウス 
レベル12✕2という素材をメインデッキのモンスターでクリアするのは現在のカードプールではどのデッキでも困難だが、戦闘を行ったエクシーズモンスターが場にいれば、そのターンどのエクシーズにも重ねることができるというまさにX’sエクシーズと言った感じのモンスターで、荘厳な見た目に反してその圧倒的な手軽さと、エクシーズを使うなら常に採用圏内になり得るその汎用性の高さは一級品。
同じ機械族で前回のパックで登場した「ランク4に重ねる」ヴェスペネイトから何か色々といきなりぶち上がり過ぎでは!?とも思えます。
まず3000という打点はランク4以下の汎用エクシーズを変換させる前提でも十分強く、さらにフリチェで破壊&対象耐性無視しつつ最終戦士化する効果は脅威の一言。
縛りのない2体素材のランク4で素材消費が1以下で済むモンスターに限っても、直接攻撃できるハートランドラコや、エクシーズ素材を身代わりに自爆特攻できるアークナイト、一発殴って休憩するクラブキング、起き抜けで殴るバグースカ、同じく場を更地にできるビュートなどからの変換が容易である。
素材を2つ持った状態のこのカードを処理できないままエンドフェイズを迎え、そして場にアーゼウスを止められるカードもない場合、実質的な死を覚悟した方がいいかもしれない。
他にも素材さえあれば効果に回数制限はない、戦闘を行ったX以外のXにも重ねられる、アーゼウスにアーゼウスを重ねることもできるなど、強いことしか書いておらず、元々重ねてエクシーズしまくる十二獣との相性も抜群。
1の効果を使うと自分の場も更地にしてしまうので、2の素材補充効果の発動条件とは相性が悪く、こちらはおまけに近いものの、デッキやEXデッキのカードも利用できるため、何かしらのコンボを考えてみたくなる仕様となっている。
その一方で重ねてエクシーズには戦闘を要求するため先攻時の制圧に使うのはほぼ不可能、このカード自身には耐性やチェーン不可などの効果はない、自分のカードもぶっぱするので損失を抑えようとすると必然的に制圧の添え物は前後衛ともに置きづらくなるという弱点もある。
こういった仕様から、相手が使うとバカみたいに強いが自分が使うとなんか微妙だなと感じるカードになりそうな雰囲気もあります。
9 JPS04 閉ザサレシ世界ノ冥神 
相変わらず片手で数えられるほどしかいない汎用リンク5の新鋭となるリンクモンスターで、捻りに捻ったカード名とルビの組み合わせが個人的になんか好きになれないカード。
新しいものを快く受け入れられないのは老害化のはじまりとも言うので、気をつけなくてはなりませんね…。
素材を最低4体要求してくるリンク5なので、ヴァレルリンク4の面々と同じくリンク3以上のモンスターは1としか扱えませんが、こちらは相手の場の効果モンスター1体も素材にできるため、相手の場に効果モンスターがいれば、3体素材を要求するヴァレルリンク4の面々と盤面上の条件は実質的に同じになります。
エンドスケゴから羊AでEXにスパイダー→羊Bでリンクリ→羊Cとリンクリでスパイダーの下にフェニックス出して1ドロー→羊Dリリースでリンクリ蘇生という、ヴァレルリンク4御用達のいつもの流れをそのまま流用できます。
フェニックスの代わりにマスカレーナを出せば超融合的な感じで相手ターンでの牽制もできますし、相手の場からいただくのがリンク2ならこちらの負担は1体分軽減されることになりますね。
ヴァレロとヴァレソはどちらも相手の場にモンスターがいる時に出していく場面が多く、少なくともアルティメットファルコンのような超耐性モンスター1体を退けることに関しては、リンク素材化というSS封じかリンク素材にできない制約持ち以外では防御不能なこのカードのやり口はヴァレロ&ヴァレソ以上に優れたものになります。
場に出た後の3つの効果もどれも7〜8点くらい付けてもいい汎用的なものが揃っていますが、対象以外耐性(効果を受けないのは発動した効果だけなのでスキドレは効きます)だとか蘇生系とそれに連なる効果を妨害だとか、ややズラした守備範囲になっており、脱出や大捕などの対象を取る汎用除去罠であっさり始末されるのはヴァレロやヴァレソと同じなので、まあ活躍できればいいやという程度の認識で良いと思います。
どうにもならないモンスターをリンク素材に使って葬った時点で役目は果たしたと言えるのではないでしょうかね。
ダーク・オネスト
Secret
▶︎ デッキ
7 JPS05 ダーク・オネスト 
5期からはじめた世代なら誰もがオリカで妄想したであろう闇堕ちした《オネスト》がこの度現実のものとなりました。
その効果は本家と同じ発動条件で対応先が闇属性になったことに加え、あちらが戦闘を行う相手モンスターの攻撃力分自身のモンスターをパンプするのに対し、こちらは相手モンスターの方をその攻撃力分弱体化させるというものになっており、運用方法や戦闘結果、相手に与える戦闘ダメージは基本的に同じになります。
本家オネストのように連続攻撃や全体攻撃効果を持つ自分のモンスターとのコンボには使えないほか、本家オネストには「完全耐性を持つモンスターすら葬ることができる」という非常に大きな強みがあるのですが、こちらはモンスター効果を受けない相手モンスターには効かないので、本家オネストほどの使い勝手の良さは感じ辛いかもしれません。
自分のモンスターをパンプするカードと相手モンスターを弱体化するカードを比べる場合、弱体化は自分の場にモンスターがいなくても機能してくれるというものが常にあるのですが、こちらは効果の仕様上そういうわけにもいかず、その点を考えてもイマイチ感は否めません。
それでも奇襲性の高い戦闘補助としてはオネストと同様に当然強く、ダメージ計算前にチェーンは組まずに後出し必勝のオネストと違ってこちらは先出し後に後出しオネストされても相打ちに持ち込めるし、何よりもこの効果を数々の強力カードを擁する闇属性モンスターの戦闘に対して使えるというのは良いと思います。
この効果を受けたモンスターは、この効果を使用後のダメージ計算前やダメージ計算時に何らかのパンプカードを使われるケースを除きほとんどの場面で攻撃力が0になるため、そのモンスターが戦闘耐性持ちなら後続のモンスターでサンドバッグにできるほか、レプティレススキュラのようなモンスターとの相性も良好です。
人攻智能ME-PSY-YA
Secret
▶︎ デッキ
10 JPS06 人攻智能ME-PSY-YA 
Pゾーンにおくと墓地に送られるモンスター以外を除外する裂け目の亜種に、場に出すと自身が場に存在する間にNS&SSしたモンスターが尽くエンドフェイズに墓地送りになる効果を発揮する、汎用ペンデュラムにして新時代の制圧系モンスター。
墓地送り予約が発動した場合、たとえエンドフェイズまでにこのカードが場から取り除かれても呪いか解けない、遊戯王OCG界のバグの1つと言われるいわゆる残存効果というやつです。
今回のパックのウルトラレアは汎用性の高い精鋭揃いですが、このカードは妖眼と並ぶめちゃ強カードだと思います。
最上級モンスターとしてそれなりのステータス&スケール0という優秀低スケールということで、全てのペンデュラムデッキで採用候補となるどころか、自己SSの条件をPゾーンに出したこのカードと手札から見せるこのカードだけで満たすことができるため、その気になればメタビ系のデッキが苦手とするエルドや姫に対する対策札として「初手から被っても平気なマクロ的なカード」となるこのカード3枚のみを採用することさえ可能でしょう。
天獄の王
Secret
▶︎ デッキ
10 JPS07 天獄の王 
ニビルに続き、メインデッキの岩石族にまたしても大型汎用モンスターが出現しました。
まず自身を相手ターンの終了時まで手札から公開したままにすることで、裏側守備表示モンスターを含めたセットされたカードを効果破壊から守ることができます。
自分が先攻の場合は相手の返しでの帚やライストが、後攻から罠を伏せる場合は自分のエンドフェイズに襲いかかってくるツイツイがとにかく脅威となるのですが、それらに露払いをされなくなるのは罠デッキにとって非常に価値ある効果となります。
開いてしまうと普通に破壊できるようになるので永続置物との相性は微妙なところですが、公開後にセットされたカードにも効果は有効であるのはありがたいところ。
さらに相手のものを含めたセットされた魔法罠が発動されると自身を手札から自己SSする効果を発揮し、公開状態から自己SSした場合はさらにデッキから魔法罠を何でもセットできるという破格の効果を発揮します。
ただし2つの効果はいずれかターン1であり、自分のターンで自身の効果で公開した場合、返しの相手ターンでしか自己SSできない=通常魔法や永続魔法はもちろん、デッキからセットした速攻魔法や罠カードもセットしたターンなのでターンが返ってこないと使用することができず、セットしたカードは伏せたままでも発動しても場にある限り次のターンのエンドフェイズに除外されてしまうため、鉄壁でも張っていない限りは永続やフィールドを呼び寄せるのには向かない、自身の効果で公開されている間は相手のセットカードも効果破壊できなくなるという欠点もあります。
それでも毎ターン手札から見せるだけで伏せ除去からセットカードを守り続けること、追加セットを諦めるなら自分のターンに通常魔法をテキトーにセットして発動するだけで攻撃力3000が飛び出すこと、どんなに引き寄せるのが難しい魔法罠でもデッキから出せることを考えれば、その汎用性の高さに疑いの余地はないかと思います。
ガーディアン・キマイラ
Secret
▶︎ デッキ
9 JPS08 ガーディアン・キマイラ 
ガーディアンの名前を持つ意味がないガーディアンモンスターがまた1体世に送り出されてしまいました。
融合素材に使用することへの特殊な制限がなく、融合素材とする3体のカード名さえ異なれば、トークンでも罠モンスターでもどんなモンスターでも融合素材にできる30打点超えの大型融合モンスター。
ただし手札と自分の場のモンスターしか融合素材にできないため、超融合で相手の場のモンスターを何でも融合素材に、《死魂融合》で墓地のモンスターを融合素材になんてことは出来ません。
そうじゃなければこんなゆる素材でこの打点、さらにトリシュと違って融合素材にしたモンスターの質に関係なく発揮されるこの効果は通常あり得ないので当然と言えば当然ですね。
また手札のみで融合・場のモンスターのみでの融合もできず、必ず2ヶ所から最低1体ずつ融合素材とする必要があります。
どこから融合素材にしたかによってドローと除去で融合のディスアドを即座に回復する強力な効果を発揮しますが、こちらも魔法の効果で融合召喚した時限定であり、アナコンダ対策がきっちりなされていますね。
必ず2ヶ所から融合素材を捻出する性質上、ドローだけ・破壊だけというわけにはいかないため、捕まえられる誘発や罠が増えてしまうのも難点と言えば難点かもしれません。
さらにさらに墓地に融合があれば対象耐性を得られますが、このカードと相性の良い大融合やその他おまけ付きの融合で融合しようとすると、事前に墓地に融合が送られていなければそれも適用されないという感じで、全身がゆる素材と引き換えになる文句で縛られている感じになっています。
ですがだからといって不便なモンスターかと言われるとそんなことは全くなく、普通の融合を使用する・正規の融合召喚を行っても全然平気な体力がある・自前のEX勢に対象耐性持ちがいないファーニマルなどとは特に好相性で、しかるべきデッキではEXの大定番となる融合モンスターであると言えるかと思います。
いやあ対象耐性持ちの高打点モンスターってホンット重いですよねえ、マジで苦手というか控えめに言ってめちゃくちゃ嫌いです!なんて。
それにしてもこの不気味に組み合わされた姿に右上のパーツ、アモルファージ関連のカードと言われても納得してしまう姿ですね。
サイコ・エンド・パニッシャー
Secret
▶︎ デッキ
9 JPS09 サイコ・エンド・パニッシャー 
2体素材のフリー素材で出せるレベル11帯の新たな汎用シンクロモンスター。
3500もの攻守を持ち、さらに自身のライフが相手以下でかつS召喚されているなら相手の発動するあらゆる効果に完全耐性を持つ強固なモンスターとなります。
しかもただ固いだけではなく、ライフコストと自分の場のモンスターを利用した毎自ターン使える万能単体除外効果を発揮し、さらに耐性を打点で踏み越えてくる相手に対しては自身の持つお互いのバトルフェイズ開始時に発動できる効果により元々高い攻撃力をさらにアップさせて応戦することができます。
耐性を得る効果と違い、打点を上げる効果の方はライフがどちら側に振れていても構わない上にこちら側のバトルフェイズ開始時にも使えるので、優勢時でも攻撃力8000超えのフィニッシャーになれる場面もあるでしょう。
いやあ、自前のギミックで処理する手段のないデッキが無対策で挑むと出されるだけでほとんど詰みみたいなこの手のモンスターめちゃくちゃ増えましたよね…。
ライフポイントを参照する昔ながらのサイキック族でありつつも、これからの汎用11シンクロの最右翼になれる性能だと思います。
倶利伽羅天童
Secret
▶︎ デッキ
8 JPS10 倶利伽羅天童 
このターン相手の場で動いたモンスターを全て喰らって自分の場に特殊召喚される特殊召喚モンスター。
召喚条件でリリースできるため完全耐性をも貫通し、チェーン発動するタイプの効果による妨害も受けませんが、自分のターンにしか特殊召喚できないため、ニビルのように展開を妨害するのではなく、既に完成した盤面に風穴を空けるための後手捲りが役割となります。
ただしリリースするためにはそのモンスターを多くの場面で相手の意思によって動かす必要があり、妨害系の誘発即時効果を持っている場合はきっちり一仕事させてしまうため、それらを始末してこのモンスターを特殊召喚したはいいものの、その時にはこちらもかなり疲弊している可能性もあるかと思います。
当然ですが永続効果で制圧してくるモンスターはどうやってもどかすことができないため、捲り札として力不足な面も見受けられます。
その一方でニビルや壊獣のように相手に与える利はなく、1体リリースするだけでも攻撃力は3000に、さらにリリースしたモンスターが特殊召喚可能なモンスターならエンドフェイズに発動する効果によって逆にこちらが従えられたりとリターンもかなり大きいです。
総じて捲り札としての安定性には疑問が残りますが、上手いこと相手モンスター2体以上をリリースして出てこられたらかなり強いと感じますし、レアリティに見合った強き良き調整ではないでしょうか?
9 JPS11 世海龍ジーランティス 
リンク4モンスター専用のリンク1モンスターみたいな条件でリンク召喚できるリンク4モンスター。
今回はリンク4モンスター1体で出せるリンク1ではなく、効果モンスター1体以上で出せるリンク4となったため、当然リンク2や3のモンスターもリンク素材とすることができます。
ジ・アライバル・サイバース@イグニスター》以来となるリンク4モンスターをリンク値4で計算できる素材指定のモンスターですね。
起動効果にて場のモンスターを全て除外した後に場にSSによって戻すことができ、表側表示で戻せばターン1の効果を再度使用でき、裏側守備表示で戻せばそのモンスターの永続効果や誘発即時効果などを無力化することができます。
除外したモンスターの再配置はこちらが任意で行うことができるため、3の相互リンクを要求する除去効果にも繋げやすいと言えるでしょう。
また戻ってきたモンスターは、例えばリンクモンスターであれば「リンク召喚されたターンはリンク素材にできない」といった類の制約は全て消し飛んでしまうため、これは大いに悪用のしがいがある性質にもなります。
リンク4モンスターなら1体でもリンク召喚できることや発揮する効果の強さやコンボ性の高さなど、とにかく評価すべき点の多い今回のレギュラーパックにおける注目の汎用カードだと感じますね。
樹冠の甲帝ベアグラム
Secret
▶︎ デッキ
8 JPS12 樹冠の甲帝ベアグラム 
ビートルーパーやゼクトライク、ドラゴンバイトの来日、レギュラーパックでの羽蛾枠4枚に新たなGモンスター、さらにVJ付属のモンスターまで昆虫族と、秋にかけて続々と現れる新顔に湧く昆虫族陣営にもう1つ用意されていた隠し球、植物族と関連する効果を持つ最上級昆虫族モンスターで特殊召喚モンスター。
デビルドーザー》と類似した特殊召喚方法を持っており、あちらより1体余分に除外コストが必要となりますが、こちらはよりステータスが高いだけでなく、植物族もコストにできる・手札のモンスターもコストにできる・墓地からも特殊召喚できると優位な点もかなり多い。
このモンスターをサーチでき、このモンスターを出すために除外されることで墓地肥やしができる《共振虫》は除外コストとして特に適性が高い。
そうやって除外した昆虫族を今度はネプチューンを特殊召喚するために利用することで、大型昆虫族を並べることもできるでしょう。
効果の方は自分の魔法罠カードの発動に相手にモンスター効果でチェーンさせない効果と、毎自ターンのメインフェイズに無条件で発動できる植物と昆虫族以外の場の表側表示モンスターにブラックホールをぶちかます効果となっています。
前半の効果はこのモンスターの行動自体には直接作用しないため若干ありがたみを感じづらいものですが、後半の効果はモンスター効果によって盤面に干渉できるカードに使い勝手の良いものが少ない昆虫族にとってはとても貴重な効果となり、直接攻撃することこそできなくなりますが、全体除去系の効果として十分及第点の性能だと思います。
個人的には、自身の効果によって別な効果による他力を借りずとも墓地からも特殊召喚できる!攻撃力3000超え!の2点だけでそれなりの評価をするに値すると考えております。
1つだけ気になることがあるとすれば、昆虫族と植物族が混在しているテーマとしてナチュルや蟲惑魔があるにはあるのですが、それにしたってこれに植物族を混ぜる必要ってあったんだろうか?ってところくらいですかね。
植物族が混ざるデメリットが除去効果から相手の場の植物族を弾いてしまうってことくらいしかないので別に構わないですけど…。
竜魔導騎士ブラック・マジシャン
Secret
Super

▶︎ デッキ
5 JP001 竜魔導騎士ブラック・マジシャン 
各アニメ作品における主人公と同作品における別のデュエリストをイメージしたコラボカードを新規カードとして1枚ずつ収録した2022年末箱における唯一の主人公のモンスター同士でコラボしたカードであり、《竜騎士ブラック・マジシャン》や《超魔導騎士-ブラック・キャバルリー》より少しだけ指定範囲の狭まった融合素材で融合召喚できる《ブラック・マジシャン》を融合素材とする融合モンスター。
そういうわけで《ティマイオスの眼》を使うなら全く関係なく融合召喚できるわけですが、困ったことに融合素材が重くなった分それらのモンスターより強くなってるかと言われた全くそんなことはなく、貫通能力+デカい効果ダメージを与えられる可能性がある能力でライフ取り要員としてはそこそこという程度で、自身の打点を上げる能力がないし、破壊された時に展開できる2体もモンスターも強くないという悲惨な仕上がりになってしまっている。
使うなら【ブラック・マジシャン】になるかと思いますが、そうするとリカバリ効果まで使いたいならEXデッキに《竜騎士ガイア》を入れることになるため、そんなカードはさすがに使われないと思います。
一応攻撃後となるバトルフェイズ中に自分の効果で破壊して2体に分裂することで、相手の場ががら空きなら一気に相手のLPを取り切りにいくことくらいはできます。
アームド・ネオス
Secret
Super

▶︎ デッキ
5 JP002 アームド・ネオス 
アニメGXで十代のエースモンスターだった《E・HERO ネオス》と、万丈目が使用したモンスター群の1つである「アームド・ドラゴン」がドッキングして生まれた「E・ HERO」ネームを持たない「ネオス」融合モンスターで、作中のデュエリストとのコラボモンスターでもあるというその性質は《レインボー・ネオス》のそれに非常に近い。
レインボー・ネオス》と同じく《ネオス・フュージョン》で特殊召喚するのが最も楽であり、「アームド・ドラゴン」的な全体除去能力と、自身が戦闘でモンスターを破壊することで解禁するお互いのメインフェイズにフリチェで使えるようになる能力によってEXデッキから「E・HERO」融合モンスター1体を召喚条件を無視して特殊召喚できるという効果を持っています。
全体除去と特殊召喚効果の発動条件がかなり噛み合っていない上にその発動条件もあまり良いものではないのが気になるところですが、該当するモンスターには《E・HERO コスモ・ネオス》や《E・HERO ネビュラ・ネオス》や《E・HERO シャイニング・ネオス・ウィングマン》といった相手ターンに特殊召喚する価値がある能力を持つものも存在しているため、上手く解禁まで持っていければそれなりの強さはあり、相手ターンに特殊召喚を行うことで《ネオス・フュージョン》の発動後のデメリットも無視することが可能です。
しかし【HERO】に「アームド・ドラゴン」モンスターという不純物を入れること自体にそもそもの問題があるカードなので、その対価がこれでは素材となる「アームド・ドラゴン」モンスターに下級モンスターが存在していて大きな事故になり難い点を加味しても、圧倒的な捲り力を持つ《レインボー・ネオス》と同列に考えることは難しくなっている。
そう考えるとほとんどのデッキで融合素材となるモンスターの両方がとんでもない不純物なのに普通に使われていた《超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ》ってやっぱり凄いカードだったんだなと思いますね。
アサルト・シンクロン
Secret
Super

▶︎ デッキ
10 JP003 アサルト・シンクロン 
手札で発動する効果によって無条件で手札から自己SSできる有能なシンクロンチューナーで、クチバシのようなマスクが愛らしく、その性能の高さから各方面から熱視線を浴びせられるカード。
特殊召喚後に効果ダメージを受けますが、《早すぎた埋葬》のライフコストにすら満たない効果によるダメージなど、別に何かの効果とコンボせずにまともに受けたところで何ら問題にならないでしょう。
この効果でSSしたこのモンスターが場にいると自分はSモンスターしかEXデッキから出せなくなりますが、逆にSモンスターであればそれ以外の指定はなく、レベルが2なので精鋭揃いの8Sや、バロネスが属する10Sにも繋げやすい。
もう1つの効果は自分の場のドラゴン族Sモンスターが除外されるかリリースされた場合に、墓地の自身を除外することでそのモンスターを特殊召喚できる能力となっており、壊獣などの相手が使ってくる効果やコストでこちらのドラゴンSモンスターをリリース・除外してくる除去への保険になるだけでなく、自身の効果やコストで自身をリリース・除外する能力を持つドラゴン族Sモンスターと併用することで、それらをすぐに連れ戻して妨害回数を増やしたり、そこに対しての相手の墓穴へのケアにも使うことができる。
変わったところでは《妖精伝姫-シラユキ》の自身を墓地から特殊召喚するためのコストに場のドラゴン族Sモンスターを利用することで、そのドラゴン族Sモンスターが結界波や一滴のようなチェーンクローズ系のカード効果によって効果を無効にされていたとしても、墓地や除外を経由して再出動させることで効果を復活させるという動きを相手ターンフリチェで行うこともできます。
調律》という専用のサーチ魔法までありますし、ビーステッドやカオスルーラーという最高の相方に恵まれたものありますが、まーとにかく何から何まで汎用性の高いシンクロンですね。
最後の希望
Secret
Super

▶︎ デッキ
8 JP004 最後の希望 
2022年末箱に収録された各アニメ作品の主人公と別なデュエリストがコラボして生まれた新規カード群のゼアル枠にあたる存在で、それらの中では唯一のモンスターカードではないカード。
こちらは遊馬とカイトをイメージしており、それ故に「ナンバーズ」カードでありながら「ギャラクシー」カードでもある魔法カードというかなり珍しい代物になっている。
効果の方はモンスター2体の蘇生からのそのままそれら2体による「No.」モンスターのX召喚となっており、蘇生するモンスターのレベルに指定がなく様々なランクのX召喚が可能な汎用的な効果ですが、《フォトン・ジャンパー》や《No.90 銀河眼の光子卿》によるサーチが可能であることを考えるとやはり【ギャラクシー】でランク8「No.」Xモンスターを立てることに使うのが主になるでしょう。
蘇生対象となるモンスターのレベルが同じで特殊召喚先となるXモンスターが「No.」なら他は自由という性質から【ギャラクシー】に【ホルス】要素をドッキングする場合には結構有用なカードであり、《ホルスの栄光-イムセティ》が自身の効果で《フォトン・ジャンパー》を墓地に送ってこのカードをサーチできることから展開の〆に《No.38 希望魁竜タイタニック・ギャラクシー》を立てて制圧したり、《No.97 龍影神ドラッグラビオン》から《No.100 ヌメロン・ドラゴン》を出してキルを取れるという点でも噛み合っています。
一応《希望皇アストラル・ホープ》でもサーチはできますが、コストして支払うLPの重さなども考えると【希望皇ホープ】への採用はあまり向いていないという印象です。
なお何故か「ギャラクシー」ではなく「ギャラクシーアイズ」カードとして扱いますが、評価時点では魔法罠カードが「ギャラクシーアイズ」に属するメリットは特にない。
覇王黒竜オッドアイズ・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン
Secret
Super

▶︎ デッキ
7 JP005 覇王黒竜オッドアイズ・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン 
【覇王魔術師】において《覇王門の魔術師》を自己SSするためにEXデッキから墓地に送るモンスターとして「シンクロ・ドラゴン」である《クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン》と択で採用される「エクシーズ・ドラゴン」となるXモンスター。
あちらは【覇王魔術師】においては基本的にS召喚が不可能ですが、後々《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》で効果をコピーした場合に強いのが利点であり、こちらはシンプルに《覇王門の魔術師》や《覇王門零》や《アストログラフ・マジシャン》などをX素材としてX召喚することが可能な点が優れている。
しかし【覇王魔術師】でランク7Xを出すなら《オッドアイズ・アブソリュート・ドラゴン》とそこから出てくる《オッドアイズ・ボルテックス・ドラゴン》の方が断然強いので、現在ではどちらかというと《クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン》の方が若干優勢であるという状況です。
このカードとは別に《覇王黒竜オッドアイズ・リベリオン・ドラゴン》と《覇王黒竜オッドアイズ・リベリオン・ドラゴン-オーバーロード》というXモンスターもいて実に紛らわしい。
ヴァレット・コーダー
Secret
Super

▶︎ デッキ
3 JP006 ヴァレット・コーダー 
手札の自身を「コード・トーカー」LモンスターのL素材にできる「コード・○○」及び「○○・コーダー」シリーズの1体となるモンスター。
このカードにはそれらのモンスターが持つ共通の発動条件で誘発する固有効果が設定されおらず、代わりに自身を「ヴァレル」LモンスターのL素材に使う際に発揮できる2つの効果をあわせ持つ「ヴァレット」モンスターとなっている。
そういうわけで【コード・トーカー】では《マイクロ・コーダー》らの劣化版にしかならないので使う価値は皆無であり、【ヴァレル】において《クイック・リボルブ》などでリクルートして自身の効果で「ヴァレル」LモンスターのL素材として利用することになります。
2の効果は評価時点では《ソーンヴァレル・ドラゴン》のL素材にする場合しか意味を為さないので、ソーンをL召喚する場合も含めて3の手札の闇属性モンスター1体もL素材にできる効果を適用することになるわけですが、自身がサイバース族であること自体が【ドラゴンリンク】的な要素もある【ヴァレル】とはかなり噛み合っていないのでわざわざこのカードを使う意義が感じられない。
こんな需要不明なコラボモンスターを出している暇があったら、共通効果と共通条件の固有効果を持った炎属性の「コード・○○」モンスターでも出した方がまだ良かったのではと思ってしまいます。
ファーニマル・ペンギン
Normal
▶︎ デッキ
10 JP007 ファーニマル・ペンギン 
ファーニマルデッキの圧倒的回転力を支える最強下級ファーニマルの1体。
ドッグやドルフィン共々思ったより打点があることに定評のあるペンギンである。
前半の効果は副葬やドルフィンと手を組めばファーニマルに貴重な先攻展開バハシャ餅をもたらし、後半の効果はサイズホエールの素材に使って発動し、チェーンや《トイポット》を捨てることでデタラメな強さを発揮する。
一方で同名カードはSSできないため、このカード単独でペンギンに貢献できる要素は特になく、そこそこ打点のレベル4ペンギンとして水族の《トビペンギン》やナイトメアより優先できるかどうかということになる。
センサーを意識するなら、天使族であるこのカードが役立つこともあるだろう。
魔玩具補綴
Normal
▶︎ デッキ
10 JP008 魔玩具補綴 
ファーニマルが誇るノーコストで1枚が2枚に増える究極のサーチ魔法でこのカード自体も《エッジインプ・チェーン》の効果によってサーチ可能という実に狂った仕様。
普通の《融合》で融合召喚を行うことを選択したデッキへのご褒美とも言える代物です。
当然このカードに《灰流うらら》を当てたいわけなのですが、【ファーニマル】には《ファーニマル・ドッグ》や《トイポット》や《ファーニマル・ウィング》や《おろかな副葬》といった他にも通したくないカードが多く、それらを容易く釣り球にできてしまうのもストロングポイントと言えるでしょうね。
堕天使イシュタム
Normal
▶︎ デッキ
9 JP009 堕天使イシュタム 
「堕天使」モンスターの中でもその見た目の麗しさから登場以降ずっと圧倒的一番人気のカードであり、その能力も【堕天使】において非常に重要なものとなっている。
一部の「堕天使」モンスターが持つ共通効果部分となるコピー効果は、テーマ内の魔法罠カードのほとんどに名称ターン1が設定されている【堕天使】にとって有用であることは言うまでもなく、固有効果部分の手札の自身と「堕天使」カード1枚をコストにした2ドローによって【堕天使】にとって重要な墓地アドバンテージを稼ぎつつ手札を入れ替えることができる。
「堕天使」モンスターをコストに2ドロー、《堕天使の戒壇》を発動してこのカードを蘇生、このカードの効果で墓地の戒壇をコピーしてその効果によって最初にコストにした「堕天使」モンスターを蘇生してモンスターを並べるというのは【堕天使】ではお馴染みの動きとなります。
幻影騎士団ラギッドグローブ
Normal
▶︎ デッキ
8 JP010 幻影騎士団ラギッドグローブ 
メインデッキの「幻影騎士団」モンスター群のうちレベル3グループに属するモンスターの1体。
場の自身をX素材にX召喚したXモンスターにX召喚誘発の打点アップの誘発効果を付与する能力、自身を墓地から除外することでデッキから「幻影騎士団」カードか「ファントム」魔法罠カード1枚を墓地に送る効果を持っている。
【幻影騎士団】では前半の効果を用いることでテーマのランク3Xモンスターである《幻影騎士団ブレイクソード》が3000打点となるため大きな戦力となり、後半の効果は指定されているカードには墓地で発動する効果を持つカードが多く存在しており、それらの中から任意の1枚を自在にデッキから墓地送りにできるため当然その有用性も高い。
現在の【幻影騎士団】でも紛れもなく一軍メンバーの1体ですが、初動適性は高くないため選択肢の1つとしてのピン挿しの必須枠という立ち位置に落ち着いている。
RR-フォース・ストリクス
Normal
▶︎ デッキ
10 JP011 RR-フォース・ストリクス 
フリー素材で2体素材でX召喚できる「RR」に属する汎用ランク4Xモンスター。
自身のX素材1つと引き換えに鳥獣族モンスター1体をサーチする起動効果という、鳥獣族版の《キングレムリン》や《御影志士》と呼ぶべき能力を持っていますが、こちらは鳥獣族の中でもレベル4で闇属性のモンスターのみがサーチ対象となっており、さらにその攻撃力も自身が1の効果として持つ自己強化能力を用いたとしても前述のモンスターが持つ2300打点には到底及ばない。
そういうわけで素材はフリーではあるものの、これを使えるデッキは実質的には【BF】や【RR】といった一部のデッキに限られその汎用性は格段に劣る。
と思いきや実際は全くそんなことはなく、この効果でサーチしてきた《RR-シンギング・レイニアス》を展開して2体で《RR-ワイズ・ストリクス》をL召喚してその効果で《BF-精鋭のゼピュロス》を呼び出すことで、場にもう1体レベル4モンスターが存在していれば再度このカードをX召喚し、名称ターン1が設定されていないこのカードのサーチ効果を再び使うことができてしまう。
さらにそれに反応して《RR-ワイズ・ストリクス》の効果が誘発して「RUM」魔法カード1枚をデッキからセットでき、バウンスできる表側表示カードが自分の場に出ていれば《BF-精鋭のゼピュロス》を自己蘇生させて《ドラグニティナイト-ロムルス》のL召喚に繋げることもできます。
フリー素材で出せるEXモンスターが名称ターン1も発動後の制約もないサーチ効果を持つことの恐ろしさをこれでもかというほどに味わえるカードの1枚と言えるでしょう。
F.A.ライトニングマスター
Normal
▶︎ デッキ
9 JP012 F.A.ライトニングマスター 
フリー素材で2体からS召喚できる汎用レベル7Sモンスターとして優れた妨害能力を持つカード。
ターン1はありますが、出しておけば単独で他のカードを消費することもなく相手の魔法罠カードの発動を妨害することができ、魔法罠カードの「効果の発動」も捉えられるし、他の効果で補助しなくても3回まで効果を使えるというのも優秀です。
効果を一度使うだけでも攻撃力は2100→1500に下がって守備力以下になるので基本守備表示で出すことになるでしょう。
単独ではさすがに抑止力としては心許ない上に1回しか効果を使えない可能性も高くなってしまうため、展開デッキにおいて他の制圧要員と一緒に出すカードということになるでしょう。
VJで連載されているOCG漫画「ストラクチャーズ」でも《ジェネクス・パワー・プランナー》始動の《リペア・ジェネクス・コントローラー》展開で、《A・O・G リターンゼロ》及び《フルール・ド・バロネス》と共に展開されており、このカードの運用例としてわかりやすいですね。
魔轟神獣ユニコール
Normal
▶︎ デッキ
9 JP013 魔轟神獣ユニコール 
逃げようとしても追い越してもらおうとしても、どこまでも並走しようとしてくるめちゃくちゃ嫌な能力を持つSモンスター。
その効果はパーフェクトカウンターとなる無効破壊効果なのですが、直接チェーンを組む必要がある一般的な誘発即時効果によるものではなく、効果処理時に無効破壊が行われる永続効果となっている。
つまるところ、場に既に表側表示で存在する《王宮のお触れ》や《王宮の勅命》が、効果処理時に効果を無効にするだけでなく破壊までしてしまうというような効果となりま、これによりチェーンクローズしてくるカードやスペルスピード3のカウンター罠さえも無効破壊してしまうことができてしまうわけです。
この素材縛りと効果の適用条件であるから許されている最強仕様で、これを現代テーマのEXエースが簡単な条件で搭載するようになったらまさに末期と言えるでしょう。
このモンスターはこのモンスターでレベル4Sモンスターとしては攻撃力がかなり高く、【魔轟神】のソリティア力は同時期のカード群と比較しても指折りの高さで人気があり、苦しめられたデュエリストも少なくないかもしれません。
魔轟神クシャノ
Normal
▶︎ デッキ
8 JP014 魔轟神クシャノ 
DTの第4弾において「魔轟神」が立ち上がった際に登場し、評価時点となる現在でも同時に登場した《魔轟神グリムロ》と共に【魔轟神】におけるメインデッキの一軍モンスターの1体となるレベル3チューナー。
自身が墓地に存在する時、同名カード以外の「魔轟神」モンスター1体をコストとして墓地に捨てることで自身をサルベージするという効果を持っている。
もたらされる結果は手札の「魔轟神」と墓地のこのカードを入れ替えるだけですが、コスト内容が「墓地に捨てる」なので捨て札に《魔轟神クルス》などを選択すればその効果を誘発させることができる。
さらにこの効果には名称ターン1が設定されておらず、「魔轟神」モンスターはその他のカードもその多くが名称ターン1が設定されていないので、別なカードの効果やコストで再度手札から墓地に送ることで、1ターンのうちに手札と墓地を何往復もする「魔轟神」モンスターきっての働き者となります。
【魔轟神】においてはこのカードを早期に墓地に送ることがその後の展開の強さにも大きく関わるため、《おろかな埋葬》や《魔轟神界の階》などで真っ先に墓地に送るべきカードと言えるでしょう。
魔轟神クルス
Normal
▶︎ デッキ
8 JP015 魔轟神クルス 
登場当時から現在に至るまでずっと【魔轟神】における一軍モンスターの1体で、性能の高さだけでなく悲壮感に満ちた少女の姿が描かれたイラストの人気も高いカードです。
その効果は自身が手札から捨てられた時に、強制的に発動する効果にて捨てられたこのカード以外の墓地の「魔轟神」下級モンスター1体を蘇生するというものになっている。
名称ターン1も設定されておらず複数積む価値もある一方で、トリガーを引くためのカードが必要でかつ墓地に蘇生するモンスターがいなければどうにもならない効果でもあります。
ただ多くの場面でこのカードをサーチするために手札から墓地に捨てられた《魔轟神グリムロ》が蘇生対象として墓地に存在していると思われるので大きな事故要因となることはそう多くないでしょう。
何気にSモンスターである《魔轟神獣ユニコール》もレベル4なのでこの効果の蘇生対象に選べることも覚えておきたいところ。
7 JP016 ジ・アライバル・サイバース@イグニスター 
唯一のリンク6にして汎用リンク6としても使えるモンスターで、リンク4をリンク値4扱いでリンク素材にできるリンクモンスターは、2022年にジーランティスが登場するまではこのカードだけでした。
最低素材数となる3体で出した場合、攻撃力3000、完全耐性、自分メインフェイズに使える起動効果による対象を取る破壊というスペックである。
もはや麻痺しているのかもしれないが、これはこの縛りのリンク6としては明らかにもの足りない性能と言わざるを得ない感じで、自分のカードの効果も受けないため強化もできないので、3000程度ならヴァレソやアストラムを出されなくても上から殴られるか相打ちを取られて終いになることも少なくない。
そんな中で耐性以外の制圧系効果を持たないのは寂しい感じで、リンク6という最大リンクであるにも関わらず、単体除去った後にさらにトークンを生むという需要不明の効果を発揮するのも逆に残念さを際立たせてしまっている。
リンク4の面々と比べても、フィニッシュできず圧倒的圧力もなく、縛りだってけして楽ではないリンク4以上のモンスターに一体なんの価値があるのかという話になってしまう感じは否めない。
楽をすると強さがダウンするのは上記の通りなので、じゃあ53アクセスでも敵わない6体素材の最大火力で出そうかとすると、今度は6属性全部を場に揃えなければならず、もの凄くハードルが高くなる。
正直パワーロードとそんなに変わらないのようなってのが個人的な印象で、@イグニスターデッキなどではかなり強いと思いますが、汎用リンクとして使われることはあまりなさそうですね。
もちろん完全耐性は完全耐性なので、相手のデッキに処理手段がメインから入ってなければ、出すだけでほぼ勝ち確は勝ち確なんですが…。
完全耐性を貫通してくる壊獣をケアできる《虚無空間》が禁止カードになってしまったのは特に痛かったですね。
ウィンドペガサス@イグニスター
Normal
▶︎ デッキ
8 JP017 ウィンドペガサス@イグニスター 
「@イグニスター」特殊召喚モンスター群の風属性及びSモンスター枠を担当する汎用レベル7Sモンスターでもあるカード。
自身の起動効果によって単独でも相手のバックのカード1枚に対して対象を取らない破壊効果を出すことができ、墓地に移動すると相手の場のカード1枚に対するデッキバウンス効果で相手の破壊行為を墓地から牽制する能力を発揮することから、展開の中継で出しておくことでアドバンテージを稼いだり妨害効果を出すことができる優れたカードです。
【@イグニスター】本体でもテーマのチューナーである《ブルル@イグニスター》が持つサイバースSモンスターのS素材となった自身以外のモンスターを場に還元する効果の有用性の高さ及び《ファイアウォール・ドラゴン・ダークフルード》の無効効果と《ファイアウォール・ドラゴン・シンギュラリティ》のバウンス効果を強くする目的から採用率は高く、デッキバウンス効果はEXデッキから直に墓地に送ることでも使用可能で自爆特攻にも対応していることから、《ドラグマ・パニッシュメント》などで墓地に送るカードとして《旧神ヌトス》や《中生代化石騎士 スカルナイト》に次ぐ人気のあったカードでもあります。
武神-ヤマト
Normal
▶︎ デッキ
6 JP018 武神-ヤマト 
第8期に登場した最初の「武神」獣戦士族モンスターであり、これらのモンスターはそれぞれ遊戯王GXに登場したキャラクターをモデルとしており、このカードはその主人公である十代がモデルになっている。
その能力は自分エンドフェイズに場で誘発できる効果で、テーマモンスター1体をサーチしてその後手札1枚を墓地に送るという等価交換のサーチ及び墓地送り効果となっている。
1800打点のテーマの万能サーチャーとなる下級モンスターということで【武神】における《E・HERO エアーマン》的な立ち位置のカードであり、かつて【武神】で《同胞の絆》が採用されていた頃にはその起点となるモンスター及び呼び出されるモンスターとして大定番のカードでした。
現在では言うまでもなくテーマのサーチャーとしては自分のエンドフェイズしか効果が出ないというのはあまりに遅く、数的アドバンテージにならない代わりにサーチしたものを含めた手札のカード1枚を墓地送りにできることを活かすにしても、やはり発動が自分のエンドフェイズというのは周囲と比較した時にかなりのハンデになる。
それでも何だかんだで【武神】ではピン挿しなりで使われるカードなんだろうなと「武神」を登場当時から知っていてその後を追っていないデュエリストからは思われがちなこのカードですが、評価時点となる現在の【武神】では普通に不採用になることも珍しいないカードになってしまっている。
獣戦士族の「武神」モンスターも今やこのカードを含めて7種類存在しているので、いくら主人公がモデルのテーマモンスターでデッキにも触れるからといっていつまでも旧態依然な性能のモンスターが採用され続けるほど甘くありません。
ジャンク・コンバーター
Normal
▶︎ デッキ
9 JP019 ジャンク・コンバーター 
ジャンク・シンクロン》の最高の相棒となる能力を持つ非チューナーの下級「ジャンク」モンスター。
手札に他のチューナーが必要になりますが、捨て発動の効果で自身を墓地に送りつつ『シンクロン』モンスターでもあるあちらをサーチすることができる。
さらにサーチしてきたあちらの召喚誘発効果の蘇生対象にもなり、S素材として墓地に送られた場合に墓地のチューナーを特殊召喚する能力によって、あちらとこのカードをS素材に出したSモンスターがS召喚誘発効果を持っている場合、それに直接チェーンを組む必要があるタイプの妨害を拒否しつつ、サーチ効果を使うために捨てたチューナーや《ジャンク・シンクロン》を蘇生してさらなるS召喚に繫げることができる。
捨てるチューナーに《幻獣機オライオン》や《グローアップ・バルブ》を選ぶことができればさらなる展開も見込めますが、2枚を捨てて1枚をサーチする効果なので、貫通できる手札ではない場合はここに受ける妨害が痛恨になり得るので注意したい。
以上のように、両者の属性が不一致であることを除けばまさしく《ジャンク・シンクロン》のために生み出されたジャンクモンスターであると言えるでしょう。
先史遺産ネブラ・ディスク
Normal
▶︎ デッキ
9 JP020 先史遺産ネブラ・ディスク 
レギュラーパックの81から90番に位置するワープレ枠のカードの1枚として登場したアニメでは使われなかった「先史遺産」モンスターで、メインデッキの数少ない機械族の「先史遺産」モンスターの1体。
能力は召喚誘発のテーマの万能サーチ効果、自分の場にテーマモンスターのみが存在する場合に自身を墓地から特殊召喚する効果という両方の効果が数的アドバンテージに繋がる素晴らしいものとなっており、その性能の高さから突然出てきて【先史遺産】を一気に当時の強デッキの一角に引き上げた立役者でもあります。
下級モンスターとして打点も高く、現在の【先史遺産】でも間違いなく一軍モンスターではあるのですが、召喚誘発効果と自己蘇生の墓地効果がいずれかターン1で、墓地効果を発動するターンはテーマカードを以外のあらゆる効果を発動できないというかなり重めの制約が課せられるというのはやはり無視できません。
幸いにもテーマ外モンスターを特殊召喚することは可能なので、《No.41 泥睡魔獣バグースカ》のような永続効果の制圧効果持ちを設置することへの障害にはならないのでそちらも展開の選択肢として持っておきたい。
先史遺産クリスタル・スカル
Normal
▶︎ デッキ
7 JP021 先史遺産クリスタル・スカル 
メインデッキの岩石族の「先史遺産」モンスターの1体となるカードで、イラスト通り《水晶ドクロ》とそのモチーフを同じくするモンスター。
その効果は自分の場に「先史遺産」モンスターが存在する時に自身を手札から捨てることで同名カード以外のテーマモンスター1体をサーチするという【魔轟神】における《魔轟神グリムロ》とほぼ同じ効果を持っており、このカードはサーチだけでなくサルベージも可能となっている。
先史遺産クリスタル・ボーン》とは特に相性が良く、あちらは自身の持つ自己SS効果によって召喚権を使うことなくこのカードの発動条件を満たすことができ、こちらが先に墓地に送られているならそれをあちらのSS誘発効果で蘇生することでランク3XのX召喚に繋げることができる。
【先史遺産】においてはデッキの回転に関わる重要な効果で、《先史遺産ネブラ・ディスク》の召喚誘発効果でこのカードを持ってきてからこのカードのサーチ効果で本命となるモンスターを持ってくることで「先史遺産」モンスターであるこのカードを墓地に送ることができるという作用もありますが、【魔轟神】における《魔轟神グリムロ》ほどこのカードが【先史遺産】の性質とめちゃくちゃ噛み合っているかと言われるとそれほどでもないという印象です。
ダイガスタ・スフィアード
Normal
▶︎ デッキ
9 JP022 ダイガスタ・スフィアード 
遊戯王OCGは最終的な手持ちや捨て札となったカードの枚数差はもちろん、そこに至るまでの過程や美醜などの芸術点的な要素も一切関係なく、相手よりも先に相手のライフを0にすれば勝ちになるカードゲームです。
そして相手の作り上げた盤面を解決することなく、むしろそれを利用して「相手のライフポイントを0にする」勝ちを取りに行くやり方の1つが《アマゾネスの剣士》を開祖とする自分が受けるはずの戦闘ダメージをまるまる相手に返すというものです。
このモンスターはS召喚するためにクリアするべき素材縛りがあるものの、戦闘ダメージ返しをターン1もなくEXモンスターで行うことが可能となるカードであり、さらに自身は戦闘破壊されないため攻撃力を0にしたり連続攻撃をできる状態にして高打点モンスターに繰り返し突撃することも有効となります。
またこのダメージ返し効果は自身を含む自分の全てのガスタモンスターに適用されるため、仲間のガスタリクルーター達に繰り返しカミカゼアタックさせることで初期ライフの8000LPを取り切る総ダメージを生み出すことも難しくありません。
昔のうっかり調整なら自身以外のガスタモンスターにも戦闘破壊耐性を与えてしまいそうなものですが、このカードは実にちゃんとしてますね。
総じてデッキの軸に据える価値のある性能であり、ガスタモンスターでデッキを組む強い動機となるカードと言えるでしょう。
ガスタの神裔 ピリカ
Normal
▶︎ デッキ
8 JP023 ガスタの神裔 ピリカ 
第8期のラストのレギュラーパックで登場したDTテーマの1つである「ガスタ」に属する下級モンスター。
召喚誘発効果で墓地の風属性チューナー1体を守備表示で蘇生する能力を持っており、レベル3のサイキック族で特殊召喚でも効果が誘発するので《緊急テレポート》で出しても効果を使うことができるのが強み。
風属性のチューナーならテーマ外のモンスターでも蘇生できるため【ガスタ】だけでなく【風属性】系列のデッキ全般で使用できますが、効果には名称ターン1が設定されているだけでなく、特殊召喚したモンスターの効果は無効になり、さらに効果の発動後にはそのターン自分は風属性以外のモンスターを特殊召喚できなくなる重い制約が課せられるため、特殊召喚元が墓地からということもあって登場当時ほどはめちゃくちゃ強いカードというわけでもなくなっています。
【ガスタ】においては評価時点におけるレベル3の非チューナーは、テーマ内にはこのカード以外には性能が厳しい《ガスタ・コドル》しか存在しないということもあって、単純にそれを目的とした需要も一定数あるカードです。
ヴァレット・トレーサー
Secret
Super

▶︎ デッキ
10 JP024 ヴァレット・トレーサー 
【ドラゴンリンク】において最も重要な役割を果たす「ヴァレット」モンスターとなる闇ドラゴン。
ドラグニティナイト-ロムルス》の効果で持ってきた《竜の渓谷》によって墓地送りにした《アブソルーター・ドラゴン》によってサーチされ、《ストライカー・ドラゴン》が持ってきた《リボルブート・セクター》によって出撃し、自身の効果でセクターを壊して《ヴァレット・リチャージャー》をリクルートしてくるのが主な仕事。
しかしこれは手札内容が若干下振れていてロムルスなどのリンク2を出す過程で召喚権を切っている場合の話であり、《クイック・リボルブ》などを引いているなら必ずしもそのように展開する必要はないどころか、《エフェクト・ヴェーラー》や《無限泡影》などの効果を無効にするだけの誘発はいとも簡単に貫通してしまう。
レベル4でチューナーでもあるため【ドラゴンリンク】において《ヴァレルロード・S・ドラゴン》や《深淵の神獣ディス・パテル》をS召喚するためにも欠かせないカードであり、素材としての重要度も高いです。
ヴァレットにせよ非ヴァレットにせよ、アニメでリボルバーが使用したモンスター及びその関連カード群が闇ドラゴンに与えた力はあまりに大きかったと改めて感じますね。
クイック・リボルブ
Normal
▶︎ デッキ
10 JP025 クイック・リボルブ 
ヴァレット専用の《緊急テレポート》。
手札から特殊召喚することこそできませんが、それ以外はほとんど無意味なデメリットがあるだけで強いことしか書いていないというか、最低限の調整もされていないカードという印象。
とりあえず出してみて何ともなかったからそのまま許されているという完全な出し得なカードという感じですが、変に警戒して調整したら使い物にならないものが出てきたなんてよりはよっぽどまし。
何故なら一度生まれたカードは基本的に強く生まれ変わることはできないのだから。
その代わりに何かあったらタダでは済まないということは間違いないでしょう、そう例えば《鬼ガエル》などのように…。
D-HERO デッドリーガイ
Normal
▶︎ デッキ
7 JP026 D-HERO デッドリーガイ 
かなり緩めの融合素材で融合召喚できる「D-HERO 」の融合モンスター。
自身の効果で手札1枚を切りながら、主にデッキから《D-HERO ディナイアルガイ》を墓地に送ることが役目のカードであり、基本的にはこのカードの仕事ではその時点で終わるためその後は別なEXモンスターの素材として利用することになります。
「X・HERO 」Lモンスター群以外にも、このカードはレベル6ということでこのカードの効果で墓地に送ることもできる《D-HERO ディアボリックガイ》と共に《永遠の淑女 ベアトリーチェ》のようなランク6XモンスターのX召喚を出すことに使われることもあるカードです。
D-HERO ダッシュガイ
Normal
▶︎ デッキ
7 JP027 D-HERO ダッシュガイ 
デスフェニが席巻していた在りし日の環境で、あちらが融合素材の1つに指定する「レベル6以上のD」としてよく用いられていたモンスター。
レベル6のDには有力な墓地効果を持つディアボが存在していましたが、それ1枚をデッキに入れたところでは何もできないあちらに対し、こちらは単独で使用可能かつテーマ以外でも普通に使える墓地効果を持っていたのが大きなポイント。
また戦闘能力がディアボと比べると段違いに高く、自身の効果を使えば攻撃力3000のモンスターも打ち倒せることから、SS封じなどの嫌な永続効果を持つモンスターを押し付けられた時に仕方なくそれをリリースしてアドバンス召喚するようなディアボやアトラクターとは違い、状況によっては普通にアドバンス召喚で出す値打ちもあるでしょう。
幻想の見習い魔導師
Normal
▶︎ デッキ
8 JP028 幻想の見習い魔導師 
指定のない手札コスト1枚で手札から自己SSできるレベル6モンスターが、特殊召喚で誘発するサーチ効果を持っており、これにより数的損失なし・召喚権なしにレベル6モンスター1体を場に出すことができるというカード。
全体的に《銀河戦士》にかなり近い能力となっていますが、こちらはサーチできるのが《ブラック・マジシャン》という最上級通常モンスター1択になるので、レベル6の素材要員として【ブラック・マジシャン】以外のデッキで使う場合は、基本的に使えない手札が1枚増えるだけになります。
ただデッキによってはさらに別な効果を発動するためのコストに利用したり、何らかの特殊召喚効果でアタッカーとして利用することもできないことはないかもしれない。
場に展開しなくても手札から相手ターンでも使える戦闘補助効果もあり、闇魔法使いの下級モンスターでも相手の攻撃力3000超えでカード効果に対してかなり強い耐性を持つモンスターにも勝てるのは十分優秀と言えるでしょう。
これの幻想魔族版として12期に登場したのが《幻惑の見習い魔術師》であり、あちらはこのカードの3の効果にあたる部分が幻想魔族共通の戦闘破壊耐性で微妙な代わりに、サーチ対象が同名カード以外の幻想魔族全てという非常に強力なサーチ範囲となっています。
対してこちらは3つ全ての効果に名称ターン1が設定されておらず、被ってもそのターンに自己SS・サーチ効果・戦闘補助効果全てを連発できるという強みがあります。
ティマイオスの眼
Normal
▶︎ デッキ
7 JP029 ティマイオスの眼 
原作漫画にはなかったアニメオリジナルシリーズとなる「ドーマ編」において物語の核となったカードの1枚。
作中ではモンスターとこのカード自身が融合することで新たな融合モンスターを生み出すというカードでしたが、OCGでは合体相手が『ブラック・マジシャン』モンスター、具体的には《ブラック・マジシャン》と《ブラック・マジシャン・ガール》の2体に限定されました。
自分の場に存在する上記のモンスターのうち1体とこのカードのみで対象に指定したモンスターのカード名が融合素材として名称指定されている融合モンスターを融合召喚できるというもので、通常の《融合》よりもモンスター1体分の消費が少なくなり、対象がガールなら《竜騎士ブラック・マジシャン・ガール》か《超魔導師-ブラック・マジシャンズ》を、ブラマジなら評価時点では禁止カードである《超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ》を含む9種類もの融合モンスターを融合召喚することができる。
効果対象は『ブラック・マジシャン』モンスターを指定していますが、自身が名称指定の融合素材とした融合モンスターが存在しない《ブラック・マジシャンズ・ナイト》や《トゥーン・ブラック・マジシャン》は効果対象に指定できず、一方で《E・HERO プリズマー》など自身の効果でカード名をブラマジ扱いにできるモンスターは対象に指定でき、墓地送りと融合召喚も正常通り行われます。
よって本来この効果の対象外である《竜騎士ブラック・マジシャン》も、自身にカード名をブラマジ扱いする能力があるため効果対象にできるというちょっとややこしいことになっている。
また次なる問題として、このカードが指定するのはあくまで『ブラック・マジシャン』モンスターであって《ブラック・マジシャン》のカード名が記されたカードとしては扱われないため、《マジシャンズ・ロッド》などの専用のサーチカードによる恩恵を受けられず、『融合』『フュージョン』ネームもないため基本的にサーチが利かないというものもあります。
この辺りは「伝説の竜」か「ティマイオス」関係の後続の新規カードで改善されることを期待して、とりあえずは《真紅眼融合》と同様にドラグーンの禁止解除でも待つことにしましょうか。
黒の魔導陣
Normal
▶︎ デッキ
9 JP030 黒の魔導陣 
発動時の効果がサブ効果で場で発揮する効果がメイン効果となるタイプの永続魔法で、《ブラック・マジシャン》のサポート魔法罠カードとしては特に重要なポジションにあるカード。
発動時効果はデッキトップから3枚をめくることによる不確定なサーチ効果となっており、成功すれば1枚のアドバンテージとなり、《魂をのしもべ》などとの併用で確定サーチに持っていくことができる。
場での効果はブラマジの召喚・特殊召喚時に相手の場のカード1枚に対して出せる単体除外というもので、ブラマジを《永遠の魂》のようなフリチェの効果で召喚・特殊召喚することでその効果処理後にお互いのターンに1度使える実質的なフリチェ除去として使うことができ、単体ではそれほど攻撃力が高くない以前に単なる通常モンスターでしかないブラマジにとって大変価値のあるものとなる。
対象を取る効果で名称ターン1はあるものの、継続的に使える上に除去内容が除外でバックのカードにも干渉することができ、【ブラック・マジシャン】における最終盤面でこのカード抜きに話を進めるのは評価時点では困難となるでしょう。
太古の白石
Secret
Super

▶︎ デッキ
7 JP031 太古の白石 
第6期に登場した《伝説の白石》の派生モンスターとして第9期に登場した、同じレベル1チューナーで攻守があちらの倍になったドラゴン族モンスター。
あちらは墓地に送られることで即座に効果が誘発し《青眼の白龍》1体をサーチする効果でしたが、こちらは墓地に送られたターンのエンドフェイズに効果が誘発し《青眼の白龍》を含む全ての「ブルーアイズ」モンスター1体をリクルートできるものになっている。
発動がエンドフェイズと遅い上に、リクルートできる「ブルーアイズ」モンスター群は打点こそ高いものの相手ターンを過ごすのに適した妨害能力や耐性を持つモンスターがいないのがかなり微妙ですが、効果に名称ターン1がないので複数体墓地に送ればその分リクルート効果を使うことができる。
ブルーアイズ・ジェット・ドラゴン》は単独で自身以外の自分の場のカード全てに効果破壊耐性を持たせられる能力があり、相手の《サンダー・ボルト》や《ハーピィの羽根帚》へのケアになるためリクルート先としては優秀と言えます。
また相手ターンに墓地に送れば相手エンドフェイズに効果を使えるので、そうすれば自分のターンにおける攻撃的な能力を持つ「ブルーアイズ」モンスターもリクルート候補になりやすく、ルール上「ブルーアイズ」モンスター扱いである《白き霊龍》をリクルートすればその誘発効果で相手がそのターン場にセットした速攻魔法や罠カードを安全に剥がすこともできる。
後半の効果は墓地から除外することで「ブルーアイズ」モンスター1体をサルベージできるというもので、この効果を使うとこのカードがエンドフェイズ前に墓地から移動してしまうのでリクルート効果が使えなくなるものの、こちらは墓地に送られてからすぐに使用可能な効果となるため、自己SS能力を持つ《青眼の亜白龍》をサルベージするなど状況次第ではデッキに触れるあちらの効果に優先する価値もあると言えるでしょう。
相手ターンに誘発効果や誘発即時効果で相手に圧力をかけらたり、それなりの耐性を持つ「ブルーアイズ」モンスターが登場すればさらに有用性が上がるカードだと思います。
7 JP032 極星天グルヴェイグ 
リスクも制約も消費も大きいがなんだかんだで実質的な1枚初動で、上手く通れば極神をすぐにシンクロ召喚できる&貪欲の弾も墓地にモリモリになる。
除外するカードは種類を選ばないのはありがたい感じで、《精神操作》などで奪い取った相手モンスターを利用できればおいしく、特に《大捕り物》ならその効果で奪ったモンスターと大捕自身を除外すれば2枚分も楽ができます。
リンク先に極神が出れば、自身は攻撃の的から外れ、リンク先の極神は対象耐性を得るので、一滴を採用しているなど、グルヴェイグ&オーディンの構えを安定して一瞬で踏みつぶせるデッキでないと案外キツい。
またアルヴィースが来日したことにより消費面も若干楽できるようになったし、イーヴァルディやスヴァリンの登場でその有用性は確実に高くなっていっているかと思います。
極神の性能はさることながらこのカード自体は結構強いんですが、発動後は他に類を見ないくらいNSとSSがきつく縛られるのは気になるところです。
DDD狙撃王テル
Normal
▶︎ デッキ
7 JP033 DDD狙撃王テル 
「DDD」に属するランク5Xモンスターで、ランク4の「DDD」Xモンスターに重ねてX召喚することもでき、評価時点では《DDD怒濤王シーザー》のみがこれに対応している。
メインとなる効果は自身が場から墓地送りになった場合に誘発できる「DD」カードまたは「契約書」カード1枚をデッキから墓地に送る能力で、その効果で《DDネクロ・スライム》を墓地に送ることで《DDD烈火王テムジン》の融合召喚に繋げることができ、《魔神王の契約書》などを用いて別なテムジンを融合召喚しておけば、2体のテムジンでランク6Xの《DDD怒涛大王エグゼクティブ・シーザー》をX召喚することも可能です。
このカードを墓地に送る手段としては、《DDオルトロス》のP効果を利用したり、《DDD深淵王ビルガメス》などのL素材にすることなどが有効と言えるでしょう。
この墓地効果には名称ターン1が設定されていないため、場と墓地を往復させることで1ターン中に複数回効果を使えるのも優秀であり、評価時点における【DD】においてもEXデッキに1枚は採用する価値のあるカードです。
ゴーストリック・ハウス
Normal
▶︎ デッキ
7 JP034 ゴーストリック・ハウス 
評価時点までに3種類のカードが登場している「ゴーストリック」フィールド魔法の1枚。
このカードの効果はお互いにセットモンスターには攻撃できず、相手の場のモンスターがセットモンスターのみの場合は自分のモンスターが直接攻撃できるようになる効果と、このカードが場に出ているとお互いに受ける効果ダメージと「ゴーストリック」モンスター以外のモンスターが相手に与える戦闘ダメージが全て半減するというものになっている。
その性質から【ゴーストリック】以外のデッキでも採用可能で、攻撃制限とダメージ半減でそれなりに防御性能も高いカードですが、基本的には【ゴーストリック】において相手ターンのエンドフェイズに《ゴーストリックの人形》の効果を通した返しのターンに持ってきて、「ゴーストリック」モンスターによる直接攻撃でキルを取るためのカードとして扱うのが一番強い使い方になるかと思います。
交血鬼-ヴァンパイア・シェリダン
Normal
▶︎ デッキ
10 JP035 交血鬼-ヴァンパイア・シェリダン 
元々の持ち主が相手のレベルを持つモンスターをエクシーズ素材とする場合、レベル6でなくても6扱いにしてエクシーズできてしまう異色のモンスター。
その性質からコントロール奪取系のカードや相手の墓地から蘇生する系のカードと非常に相性が良い。
そしてその効果は万能単体除去を含む2つの効果を持ち、しかもそれらは連動していてそれでなお単体で完結しているという素晴らしいものである。
汎用カードでも《死者蘇生》、《精神操作》、《三戦の才》、《天龍雪獄》、《大捕り物》などを用いればデッキにレベル6モンスターを1体も入れてなくても出すことさえ可能だろう。
さらに素材数に上限がなく、自身の効果も素材の数が多いほど2つの効果を使える回数も増えるので、複数のモンスターをコントロール奪取できる効果を持つ《エーリアン・ヒュプノ》や《集団催眠》などを使うエーリアンのようなデッキでも採用候補になるだろう。
起動効果であることを除けば、その除去能力はこのカード以上にいかなるモンスターでも素材にしやすいケルベロスやフェニックスを遥かに凌ぐので、相手のモンスターをコントロールできるカードがデッキに入っていて、現実的に出すことが可能なデッキがあれば是非とも。
オッドアイズ・アークペンデュラム・ドラゴン
Normal
▶︎ デッキ
9 JP036 オッドアイズ・アークペンデュラム・ドラゴン 
「オッドアイズ」で「ペンデュラム・ドラゴン」な通常モンスターのPモンスターということて実に多様な方法によってサーチすることが可能なスケール8。
それらの中でも《超天新龍オッドアイズ・レボリューション・ドラゴン》と《デュエリスト・アドベント》によるサーチに対応しているのが特に大きいです。
通常モンスターということで当然本体となるのは自身のP効果によるリクルートであり、【EMオッドアイズ】では様々な方法によってその発動条件を満たすことが可能で、例えばこのカードをPゾーンに発動した後、《EMオッドアイズ・バレット》をNSするか《ワン・フォー・ワン》などでSSして誘発する効果で《EMオッドアイズ・バトラー》を墓地に送り、墓地のバトラーの効果で自己蘇生しながらバレットを破壊することでこのP効果を発動することができる。
あとは状況や初動となったカードによって《EMオッドアイズ・プリースト》や《EMオッドアイズ・ディゾルヴァー》やバレットをリクルートして展開を続けるという形になります。
このように特定のカード2枚による2枚初動展開になる場合、その片方をサーチによって厚くしやすいというのは大変価値があると言って間違いないでしょう。
オッドアイズ・ペルソナ・ドラゴン
Normal
▶︎ デッキ
7 JP037 オッドアイズ・ペルソナ・ドラゴン 
漫画版アークファイブに登場したメインデッキの「オッドアイズ」モンスターの1体で、VJの付録カードとしてOCG化された上級Pモンスター。
EXデッキから特殊召喚されている場の対象のモンスター1体の効果を無効にするという、メインデッキの「オッドアイズ」モンスターとしては貴重な相手ターンでもフリチェで使える妨害能力を持っており、基本的にはこれを目当てに守備表示でモンスターゾーンに出しておくカードとなります。
P効果の方はその発動条件などからほぼ使わない効果となりますが、単純に「オッドアイズ」ネームを持つ低スケールというだけでも見所があり、【EMオッドアイズ】においては現在でも制圧要員兼低スケール要員としてピン挿しで採用されていることが多いカードです。
EMドクロバット・ジョーカー
Secret
Super

▶︎ デッキ
10 JP038 EMドクロバット・ジョーカー 
召喚誘発効果によって同名カード以外の関連する3つのテーマのモンスター1体を何でもサーチできる能力を持つ「EM」Pモンスターで、下級モンスターで1800打点という点から正統なる「○○」版の《E・HERO エアーマン》の一種となるカード。
かつて制限カードに指定されていた経験もあるカードですが、P効果は無効にできないデメリットのみの効果、モンスター効果は召喚にしか対応しない効果で誘発受けがめちゃ弱いという点から評価時点となる現在ではよほど強いテーマであっても優先的に規制されるようなことはまずない性能という感じで、それでも規制されていた辺り、やはりサーチ効果というものはサーチ先となるカードが強くてナンボで、自身も他の効果によるサーチが利くことが重要だということを改めて感じさせられます。
それはそれとして、今となってはサーチ効果は名称ターン1がつくならP召喚にくらいは対応していても良かったように錯覚してしまうのがインフレってやつは恐ろしいなと思いますね。
なおこのカードは評価時点となる現在でも環境で一定の結果を残す【覇王魔術師】に3枚積まれるカードとなっており、1枚が2枚に増えるP召喚を主体とするデッキにおいて大変貴重な効果を持つことから召喚権を充てる価値も大きいとされている。
捕食植物トリフィオヴェルトゥム
Secret
Super

▶︎ デッキ
8 JP039 捕食植物トリフィオヴェルトゥム 
レジェンドDPのエネミーデュエリスト編とも呼べる第5弾のアークファイブ枠で登場した、場の闇属性モンスター3体で融合召喚できる「捕食植物」融合モンスターで、新たなる《超融合》要員にもなるカード。
場の闇属性モンスター2体で融合召喚できる《スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン》と比べると、より高い攻撃力を持つこと、異なるテーマネームを持つこと、トークンも融合素材にできるなどの違いがあり《闇黒世界-シャドウ・ディストピア-》と相性が良いのはあちらと同一となります。
持っている能力は基本的に【捕食植物】が扱う「捕食カウンター」に依存するもので自身にはそのカウンターを発生させる効果は備わっていませんが、2の相手のEXデッキからの特殊召喚を無効破壊する効果はカウンターを必要とせず、【捕食植物】以外でも単独で使えて相手ターンで発動できる妨害能力となっているため、その点でも《超融合》要員として《スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン》よりも優れていると言えるでしょう。
捕食活動
Normal
▶︎ デッキ
8 JP040 捕食活動 
レジェンドDPのエネミーデュエリスト編とも呼べる第5弾のアークファイブ枠で登場した、「捕食植物」のサポートカードとなる新たな「プレデター」魔法カード。
手札から「捕食植物」モンスター1体を特殊召喚し、さらに同名カード以外の「プレデター」カード1枚をサーチできるという【捕食植物】における実にわかりやすい2枚初動を作るためのカードとなります。
追加効果でサーチが付いてくるカードとはいえ、メイン効果が手札からの特殊召喚を行う通常魔法で、しかも発動後のEXデッキからの特殊召喚を融合モンスターに縛る制約まであるため、正直なところ《LL-バード・コール》みたいなカードと比較するとかなり微妙なカードに見えてしまいます。
それでも手札からの特殊召喚を行うカードについてくる追加効果としてはもちろん強いし、数ある「プレデター」魔法罠カードの中ではその性能・優先度共に高く、【捕食植物】を組む上での必須カードであることは間違いありません。
H・C クラスプ・ナイフ
Normal
▶︎ デッキ
7 JP041 H・C クラスプ・ナイフ 
2014年にはじめて発売されたコレパ・アニクロ系列のパックでOCG化された「H・C」モンスターの1体。
「H・C」モンスターの効果によって特殊召喚されることで誘発するテーマモンスター1体をサーチする能力を持っている。
登場当時はこの発動条件を満たせるモンスターがその発動タイミングがイマイチな《H・C アンブッシュ・ソルジャー》しか存在しておらず、サーチできる「H・C」の中も自己SS能力を持つモンスターが存在せず、必然的にこちらも残念なカードとして扱われていました。
しかしその後このカードをリクルートできる能力を持つ《H・C サウザンド・ブレード》や、手札からの自己SS能力を持つ《H・C モーニング・スター》の登場によってその有用性が大幅にアップし、さらにモーニングのSS誘発効果でサーチできる《ヒロイック・エンヴォイ》で《H・C ナックル・ナイフ》をサーチして展開すれば、このカードとナックルでテーマのランク1Xモンスターである《H-C ヤールングレイプ》のX召喚に繋ぐこともできます。
元々後続の新規カードによってその有用性が上がるタイプの性質を持っていたカードではありましたがそれが後続の新規カードたちの力によって引き出され無事成就した形ですが、それはそれとして単独では召喚権を充てても何もできないカードなので【ヒロイック】で使用する場合でも複数積まれることは少ない。
森羅の守神 アルセイ
Normal
▶︎ デッキ
8 JP042 森羅の守神 アルセイ 
「森羅」に属するフリー素材で2体素材の汎用ランク8Xモンスターで、同じ植物族のランク8Xモンスターである《六花聖ティアドロップ》とは競合であり、相互互換関係にもあるモンスター。
その効果はカード名を宣言してデッキトップをめくり、それがアタリな手札に加わり、ハズレなら墓地に送るというものですが、このカードにはハズレの方を引いてカードが墓地に送られることで誘発する能力も備わっているため、基本的には適当なカード名を宣言してハズレを引きにいくためのカードとなります。
その誘発効果というのが自身のX素材1つと引き換えにした場のカード1枚のデッキトップまたはデッキボトムへのバウンスとなっており、《六花聖ティアドロップ》と比較するとフリチェで使えない代わりに除去方法が強く、バックのカードも除去できるのが強みとなっています。
【六花】で使用する場合はこの効果を相手ターンに誘発させるのは難しく、それ故に相手ターンにおける妨害要員にはなりませんが、除去の質自体は概ねこちらの方が強力であり、EXデッキのほとんどが植物族で固められやすい【六花】や【サンアバロン六花】ではティアドロップと併用されることも少なくありません。
9 JP043 虹天気アルシエル 
効果はリンク先の天気モンスターに天気模様と同じ条件で発動できるパーフェクトカウンター効果を付与するというかなり強力なもので、さらに自身を墓地に送ることでチェーンブロックを組まない特殊召喚を無効にして破壊する効果と、メインデッキの天気モンスターと同じ条件で帰還する効果も備わっている。
しかし天気デッキで不純物なしにリンク3であるこのモンスターを出すことは虹模様を使ったとしてもけして楽なものではないどころか、かえってリスクを負う場合も多く、雷模様や永続メタとメインの天気モンスターの物量で圧力をかけた方が強い場合も少なくない。
またリンクマーカーが全て下向きなのでメインモンスターゾーンに復活すると天気モンスターにパーフェクトカウンター効果を付与できないことや、特殊召喚を無効にする効果もリンク召喚してないと使えないため復活後には発動できないというのもイマイチ感を加速させてしまっている。
一応エクストラに挿しはするものの、天気デッキのけして太くない初動を成立させるために強金や金謙の除外コストの一部になってしまう場面がほとんどでしょう。

追記:私は初回の評価投稿時、天気デッキはメインモンスターと性能の良い天気模様と汎用永続メタで戦う方が強いデッキでこのモンスターは出すことが自体が困難でリスクも大きいとしてこのモンスターの評価を「5」としていましたが、《天気予報》登場以降の天気デッキの性質及びこのモンスターの評価をそういったものに止めることには無理があると判断しましたので、点数を現在のものに上方修正致しました。
雪の天気模様
Normal
▶︎ デッキ
9 JP044 雪の天気模様 
天気デッキの回転を支える天気模様で、シエルとは相互に引き合う関係。
相手の出方を伺いながらどっしり構える低中速系のデッキは、このカードを放置しているとお互いのターンで天気カードをもりもりサーチされてあっという間にとんでもないアド差をつけられてしまう。
仮に通告などで無効にしてもそれはこのカードが天気モンスターに与えた効果なだけであって、このカードは壊れないし、除外された天気モンスターは普通に帰還してしまいます。
シエルがいなくてもこのカードさえ初手にきていれば、効果は強いが単独で仕事ができないターメルやスレットも実質的に初動化するため、天気デッキでは3積みは確実となるでしょう。
サーチ効果もさることながら、ダメステ以外なら相手の場の状況に一切依存せずに発動できるフリチェ模様=常にエスケープ可能というだけでも、他の天気模様とは比べ物にならない便利さです。
ゾンビキャリア
Normal
▶︎ デッキ
10 JP045 ゾンビキャリア 
シンクロ期の1年目に生まれた、シンクロ期を代表するチューナーの1体となるカードで、【アンデシンクロ】と呼ばれていた超展開デッキのキーカード。
手札1枚をデッキトップに戻すという珍しい内容のコストで自身を墓地から蘇生する効果を持っている。
手札を消費する上にデッキトップを固定してしまいますが、様々なコンボへの転用が可能なほか、絶対に直に引いてはいけないデッキに眠っておくべきカードを山に押し戻すことにも利用でき、評価時点ではこれが重要なデッキもかなり多くなっている。
自己蘇生能力には名称ターン1がないことから、自己蘇生後の除外デメリットを別な効果やX素材にして回避すれば連発することも可能であり、《馬頭鬼》と一緒に《異次元からの帰還》で墓地に埋め直して使い回すという光景も度々見られました。
このカードをデッキから墓地に送る手段自体は元々いくつか存在していましたが、出しやすいEXモンスターでそれができる《スプライト・スプリンド》が登場してからはさらに扱いやすくなっており、特殊召喚のための素材になることに特化した能力を持つレベル2チューナーとしては現在でも最高レベルの性能と言えるかと思います。
自身のカード名をS素材に指定したアンデットSモンスターも複数登場しており、後にカード名をこのカードのそれとして扱う《ペインペインター》や《マッドマーダー》といったカードも存在するなど一介の下級チューナーとは思えない存在感があります。
あまりの性能の高さから、【アンデシンクロ】が環境を席巻していた当時「頼むから死んでくれ」などと多くのデュエリストたちから言われていましたが「死んでくれと言われたけどもう死んでいました」というのはゾンビでありアンデット族であるこのカードならではの一発ギャグでしたね。
E・HERO マリン・ネオス
Normal
▶︎ デッキ
7 JP046 E・HERO マリン・ネオス 
E・HERO ネオス》の「コンタクト融合体」と呼ばれる融合モンスターの1体で、このカードは2体で行うコンタクト融合体であり、それらの中で唯一エンドフェイズに強制的にEXデッキに戻る実質的なデメリット効果がない。
代わりにこのカードはネオスの相方となるモンスターが《N・マリン・ドルフィン》という《NEX》の効果以外で特殊召喚できないEXデッキのモンスターなので、他の2体コンタクト融合体と違って召喚難易度自体が高くなっている。
しかしこれも《E・HERO スピリット・オブ・ネオス》のSS誘発効果でサーチした《インスタント・コンタクト》で《N・マリン・ドルフィン》を召喚条件を無視してEXデッキから特殊召喚し、さらに《E・HERO スピリット・オブ・ネオス》の自身をでデッキに戻して発動できる効果で《E・HERO ネオス》をリクルートすることで簡単に満たせるようになり、他にも《融合識別》や《融合超渦》を用いて《N・マリン・ドルフィン》を代用することでも特殊召喚を狙いやすくなる。
持っている効果は毎自ターンに起動効果にて無料で相手に対してランダムの1ハンデスを出せるという、発動コストが必要な《E・HERO アクア・ネオス》の上位版となる強力なものですが、あちらと同じく破壊効果によってハンデスを行うためハンデスしたカードによってはその誘発効果を使わせてしまうことになるのは注意したいところ。
一度正規手順で特殊召喚すればそこからは蘇生・帰還効果によって墓地や除外状態からの特殊召喚も解禁されるので、そうなるとハンデス効果がノーコストで使えて名称ターン1が設定されていないアドバンテージも大きくなってきます。
N・マリン・ドルフィン
Normal
▶︎ デッキ
5 JP047 N・マリン・ドルフィン 
N・アクア・ドルフィン》に《NEX》を使用することでのみEXデッキからの特殊召喚が可能な融合モンスターで、《E・HERO マリン・ネオス》の名称指定の融合素材でもあるカード。
ルール上《N・アクア・ドルフィン》としても扱うため《E・HERO アクア・ネオス》の素材にも使える一方で、あちらと合わせてデッキ・EXデッキに3枚までしか入れられないのが特徴。
能力としてはあちらよりも僅かに攻守が高く、《N・アクア・ドルフィン》のハンデス効果に失敗時のペナルティとなる自分への効果ダメージが設定されていないこと以外はあちらと同一であり、それぞれが効果を使うことでピーピング+計2枚のハンデスを狙えますが、それぞれに手札コストが必要でかつ《NEX》も必要となるとさすがに現実味は薄いです。
基本的には《インスタント・コンタクト》などでEXデッキから召喚条件を無視して特殊召喚するか、《融合識別》や《融合超渦》を利用するなどして《N・アクア・ドルフィン》や《NEX》を用いずに場に用意して《E・HERO マリン・ネオス》の特殊召喚に繋げていくことになるでしょう。
インスタント・コンタクト》で特殊召喚する場合はその際に《E・HERO ネオス》が自分の場か墓地に存在していれば自身のハンデス効果も使うことができ、《融合超渦》の追加効果でEXデッキから墓地送りにした場合は《ミラクル・コンタクト》によってEXデッキに戻して《E・HERO マリン・ネオス》の特殊召喚に繋げることも可能です。
メインデッキの「N」モンスターは6種類存在していますが、《NEX》に対応する融合モンスターは評価時点ではこのカードと《N・ティンクル・モス》のみで、《E・HERO ネオス》のコンタクト融合に対応するものに至ってはこのカードしか存在しないので、いつかはこの辺の補完もしてくれると嬉しく思いますね。
ネオス・フュージョン
Normal
▶︎ デッキ
10 JP048 ネオス・フュージョン 
融合素材として《E・HERO ネオス》を名称指定していてかつ《E・HERO ネオス》を含むモンスター2体で出せる融合モンスターを召喚条件を無視してEXデッキから特殊召喚できる「フュージョン」魔法カード。
融合素材となるモンスターをこのカード1枚でデッキからも捻出できるいわぬる「デッキ融合」を行える効果ですが、このカードの効果による特殊召喚は召喚条件を無視できるだけで融合召喚扱いではなく、融合召喚を条件とする効果は適用できず蘇生制限も満たせないので「フュージョン」ネームを持っているだけに勘違いしやすいため注意したい。
「E・HERO 」ネームを持たない《レインボー・ネオス》や《アームド・ネオス》にとっても価値があるカードであり、《レインボー・ネオス》を《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》の効果で特殊召喚するカードとして《超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ》亡き後の環境でも使われた実績のあるカードです。
後半の身代わり効果はいわゆる「コンタクト融合体」と呼ばれるネオス関連の融合モンスターにとって有用なものであり、今後ドラグーンのような単騎でも盤面を任せられるような相手ターンでの妨害に長けた能力を持つ融合モンスターが新たに登場すれば両効果とも今以上に輝けるものになることでしょう。
真紅眼融合》と違って特殊召喚制限がかかるのがこのカードの発動後という点も将来性が高いと言えますね。
ジェムナイトマスター・ダイヤ
Normal
▶︎ デッキ
8 JP049 ジェムナイトマスター・ダイヤ 
DTテーマの1つである「ジェムナイト」がその最終弾となる14弾で世に送り出した一旦のテーマの到達点となる融合モンスター。
自身の効果によってその攻撃力は容易に3000を超えてくるほか、目玉となる能力は墓地のレベル7以下の「ジェムナイト」融合モンスターを除外することでエンドフェイズまで除外したモンスターのカード名とモンスター効果をコピーする効果となります。
【ジェムナイト】には場の特殊召喚されたモンスターの数の500倍の効果ダメージを与える効果を持つ《ジェムナイトレディ・ラピスラズリ》という融合モンスターが存在しており、そちらの効果には名称ターン1が設定されていない代わりに同名カードを1ターンに1体しか特殊召喚できない制約があるのですが、このカードで墓地のラピスラズリの効果をコピーすることで、デッキ・EXデッキからの墓地送り効果も含めて融合召喚した2体のこのモンスターで9000ダメージを与えて先攻1キルを行うことすらできてしまう。
一見困難なこのカードを2体融合召喚するという要求も、現在の【ジェムナイト】にかかれば《ブリリアント・フュージョン》1枚からこのカードの2体の融合召喚どころか先攻1キルまで持っていけてしまう。
個人的には「ジェムナイト」モンスターの中でも特にその見た目が大変素晴らしい荘厳なモンスターだと思っているので、テーマの真エースとして設計されたモンスターがその使われ方がどうであれ現在でも真面目な構築でちゃんと使われているというのはとても良いことです。
10 JP050 ジェムナイト・ファントムルーツ 
第10期におけるEXデッキからの特殊召喚に関するルールの変更で起こったいわゆる「リンクショック」を収拾するべく発売された「LVP」シリーズの第1弾にて【ジェムナイト】にもたらされた、それらの中でも特に優秀な効果を持つリンク2のLモンスター。
L素材指定は《ジェムレシス》などへの配慮もあってか「ジェムナイト」ではなく「ジェム」モンスター2体という指定になっている。
その能力はL召喚誘発効果で「ジェムナイト」カードをサーチすることができ、【ジェムナイト】における待望の使いやすい《ジェムナイト・フュージョン》をサーチできる効果となるためその有用性の高さに疑いの余地はない。
2の定数のLPを払って墓地・除外状態の融合素材モンスターをデッキに戻して「ジェムナイト」融合モンスターを融合召喚できる効果も、モンスター効果によって融合召喚が行えるというだけでなく、墓地から「ジェムナイト」モンスター1体を除外することで名称ターン1なく自己サルベージできる《ジェムナイト・フュージョン》の効果とも強くシナジーする強力な効果です。
このカードが登場して以降、現在の【ジェムナイト】は先攻で1キルができるほどの展開力を持つデッキにまで成長しており、「ジェムナイト」は間違いなく「大当たり」のLモンスターをLVPでもらったテーマの1つと言って良いでしょう。
何ならこのカードの存在があるために、今後の「ジェムナイト」関連のカードに「この効果を発動するターン、自分は融合モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない」という制約が書かれていると、Lモンスターであるこのカードが出せなくなるのでその有用性がかなり怪しくなってしまいそうです。
リヴェンデット・エグゼクター
Normal
▶︎ デッキ
6 JP051 リヴェンデット・エグゼクター 
儀式モンスターを中心とした海外生まれのアンデット族モンスター群「ヴェンデッド」の儀式モンスターの中で最も高い元々の攻撃力を持つカード。
自身のカード名を場では《リヴェンデット・スレイヤー》として扱うため、《ヴェンデット・スカヴェンジャー》の自己蘇生条件を満たすことができ、《リヴェンデット・ボーン》の身代わり効果の恩恵も受けることができる。
儀式召喚されていると自分の場の自身以外の全てのカードが相手の効果に対する対象耐性を獲得し、このカードの儀式召喚のリリースに《ヴェンデット・コア》を用いることでこのカードも相手の効果への対象耐性を得るためより強固な盤面になります。
3つ目の墓地効果はテーマカード全てをサーチできるという効果内容自体は優秀ですが、発動条件は類似する墓地効果を持つ《リヴェンデット・スレイヤー》や《ヴェンデット・バスタード》と比べると破壊限定でしかも相手依存というかなり劣化したものになっているので注意したい。
現状《リヴェンデット・スレイヤー》としても扱うメリットがそれほど大きくないことや、メイン効果が自身には適用されない耐性効果で、これが有効なデッキが相手でなければ大した活躍は見込めなそうという印象です。
9 JP052 アドヴェンデット・セイヴァー 
評価時点における「ヴェンデッド」の唯一のEXモンスターとなるリンク2のLモンスター。
L素材指定はアンデット族2体となっており、3の効果が【アンデット族】系列のデッキで汎用的に使える能力となっているため、【ヴェンデッド】以外の【アンデット族】でも《ヴァンパイア・サッカー》との択で使用することができる。
リヴェンデット・エグゼクター》と同じく場で自身のカード名を《リヴェンデット・スレイヤー》として扱うので《ヴェンデット・スカヴェンジャー》と《リヴェンデット・ボーン》の効果に関係してくるほか、2の効果が起動効果にて毎ターンノーコストかつ無制約でテーマカード1枚を何でもサルベージできる効果、3の効果が自身がモンスターと戦闘を行うダメージ計算時にデッキからアンデット族モンスター1体をコストで墓地に送り、墓地に送ったモンスターのレベルに応じて相手モンスターが弱化するという、手軽に手札・墓地アドバンテージを稼げるリンク2モンスターとしてかなり強い効果を持っています。
特に3はコストによるデッキからの墓地送りということで効果無効にも強く、アンデット族なら「ヴェンデッド」モンスター以外も選べるので《馬頭鬼》や《死霊王 ドーハスーラ》などを墓地に送るのも良いでしょう。
また自己蘇生した《スカー・ヴェンデット》や《ヴェンデット・リボーン》の効果で特殊召喚したトークンが出ていると「ヴェンデッド」モンスター以外を特殊召喚できなくなる制約が自分に課せられるのですが、それらをL素材としてこのカードをL召喚することでその制約を簡単に外せることも覚えておきたい。
炎斬機ファイナルシグマ
Normal
▶︎ デッキ
8 JP053 炎斬機ファイナルシグマ 
【斬機】のエースモンスターとして設計された汎用素材で2体素材からでも出せるレベル12のSモンスター。
EXモンスターゾーンに出すことで攻撃力3000の完全耐性持ち、さらに相手モンスターとの戦闘で相手に与えるダメージが倍になるという頑強さと決定力を兼ね備えたカードとなり、ここまでの運用は【斬機】以外のデッキでも可能となる。
完全耐性は自分の効果も受けないものですが、「斬機」カードの効果のみは受けることができるのがポイントで、これにより《斬機ナブラ》や《斬機マルチプライヤー》の効果で補助することが可能であり、【斬機】で使うことでより強力なモンスターに仕上がる。
とはいえ「壊獣」などの存在から、いくら完全耐性でどれだけ攻撃力が高くても単騎では不安が残るというのは当然の帰結であり、そうやってテーマエースとしては使われなくなったこのカードや《ジ・アライバル・サイバース@イグニスター》のようなカードを見ていると、やはり殺意に全振りした《アクセスコード・トーカー》のようなカードが好まれるのも仕方のないことなのかとも思ってしまいます。
12期にはこのカードの存在を強く意識した《DPAジャンダムーア》というテーマ外の中継Sモンスターが登場しており、デュエリストたちから愛されている感じはありますね。
六花のひとひら
Normal
▶︎ デッキ
10 JP054 六花のひとひら 
DBPで登場したテーマの1つである「六花」における1枚初動となる最重要モンスター。
起動効果にて同名カード以外の「六花」モンスター1体をサーチするかデッキから墓地送りにすは効果を持っており、【六花】においては主に《六花精ボタン》をサーチし、さらにあちらの効果で自身を手札から自己SSしてそのSS誘発効果で《六花来々》をサーチするという形で展開を進めていくことになる。
【六花】においては《六花絢爛》によるサーチの他にも《ピリ・レイスの地図》や《ローンファイア・ブロッサム》や《ワン・フォー・ワン》といったこのカードをサーチ・リクルートできるカードが初動となります。
初動として使った後は相手エンドフェイズ毎に使える自己蘇生効果によって無限リソースにもなるという文句なしの優秀さで、誘発受けに関する事項を考慮しないなら、前半の効果を発動したターンの制約の関係で植物族以外をEXデッキに採用し辛いことくらいしか問題点が見当たりません。
六花絢爛
Normal
▶︎ デッキ
10 JP055 六花絢爛 
六花のモンスターサーチ魔法で、任意で自分の場の植物族をリリースして発動することで最初にサーチした六花モンスターのレベルに応じた植物族モンスターをもう1枚サーチできるというカード。
その性質からうららをもらうと激痛が走るため、リリースして発動するべきかどうか葛藤が生まれてしまうリスクの高いサーチ札でしたが、来々の適用下では相手モンスターをリリースして追加効果を発動できようになり、うららをもらっても数的にはこちらが1枚分のアドバンテージになっているというわけのわからないカードに。
しかもこのカード自体もうららに邪魔されることなく来々によってデッキから場にセットできる&1枚目の絢爛にうららを当てられても次ターンですかさず2枚目を持ってこられるようになったため、これらの要素を総合して10点とさせていただきましょう。
それでもこちらの先攻時には相手の場にはリリース可能なモンスターはいないと思われるので油断なきよう。
追加効果は当然強力ですが、追加でサーチする対応レベルの六花モンスター以外の植物族の選定には案外苦労するという印象で、あまり自分のデッキに適合するものがなければストレートに同じレベルで別名の六花モンスターをサーチするのが良さそうですね。
BF-フルアーマード・ウィング
Secret
Super

▶︎ デッキ
9 JP056 BF-フルアーマード・ウィング 
レジェンドDPのライバル編とも呼べる第3弾で登場した《BF-アーマード・ウィング》のリメイクというか強化版というかそんな感じのSモンスター。
3000打点で自身以外の効果に対する完全耐性を持つという、もう読むだけでわかるとにかく処理が面倒な効果を持っており、弱点の1つである戦闘破壊にも、テーマのサポートカードである《黒羽の旋風》の2の効果で耐えることができ、《BF-下弦のサルンガ》の墓地効果で攻撃してくるモンスターを撃退することでも防御できる。
2のカウンターを置く効果と繋がっている3と4は相手ターンにフリチェで行える系の妨害効果にこそなりませんが、3は起動効果にてコントロール奪取を行うもの、4は自分エンドフェイズにカウンターが置かれたもモンスターを全滅させる効果は【BF】にとって貴重な対象を取らない除去であり、相手は完全耐性を持つこのカードの前で下手に動くことはできない。
自ら盤面を処理しにかかる力には乏しく、このカードを突破すること自体も登場当時よりは難しくなくなってはいるものの、相手によって優先度が変化するというだけでその詰ませ性能の高さから現在でも【BF】のEXデッキの一軍モンスターであることに疑いの余地はないでしょう。
A BF-五月雨のソハヤ
Normal
▶︎ デッキ
6 JP057 A BF-五月雨のソハヤ 
アニメ版アークファイブに登場した「A BF」に属する「BF」のSモンスターの1体で、過調整の結果全く使い物にならなくなった《BF-煌星のグラム》の無念を晴らすべく顕現したレベル5のSモンスター。
あちらのような厄介な召喚条件がないので《BF-大旆のヴァーユ》の墓地効果によって「BF」レベル4モンスターとの組み合わせで特殊召喚することができる。
また「A BF」ネームを持つモンスターは他にも何体か存在していますが、「A BF」を指定した効果を持つのは評価時点ではこのカードのみとなっています。
効果はそれらのSモンスターが共通して持つチューナー化能力に加えて、S召喚誘発効果で「A BF」モンスターを蘇生する効果と、墓地に送られたターンに自身以外の同名カードを除外して自己蘇生できる効果を持っている。
自身がチューナー化している時に《A BF-雨隠れのサヨ》を蘇生すればレベル7のS召喚に繋ぐことができ、《A BF-霧雨のクナイ》ならランク5のX召喚やあちらのレベル変動効果によって様々なレベル帯のS召喚を行うことができる。
自己蘇生効果も上記効果との合わせて有用な効果ではあるのですが、蘇生できる《A BF-霧雨のクナイ》や《A BF-雨隠れのサヨ》がこのカードとシナジーするだけで本体の性能は微妙なことや自己蘇生効果を使うためにはこのカードを最低でも2枚EXデッキに採用する必要がある中で、2022年のレギュラーパックでメイン・EXデッキ共に複数積まれる優秀な新規カードを獲得した【BF】ではこれらのカードを採用するスペースがなくなっているのが現実です。
BF-残夜のクリス
Normal
▶︎ デッキ
9 JP058 BF-残夜のクリス 
19打点に加えて魔法罠に対する完全耐性という、漫画で初登場した際には作画がBF使いだかなんだか知らないが自分に都合の良いオリカ作るのも大概にしろ!と、煌星のグラムらと共に酷評されていたカード。
(作画の人とデュエル構成を担当する人は別人であることも含め、この件における真偽は定かではありません)
しかし時は流れ、OCG化までに時間がかかったこのカードは、比較的すぐにOCG化されたことでヴァーユの墓地効果では出せないという大幅な下方修正を食らったグラムとは違い、ほぼ原作の性能のままで登場する運びとなった。
それが難なく許可されるまでに、デュエルは加速していたのである。
さすがに完全耐性とはいかなかったが単独で魔法罠による破壊に耐性を持ち、BFの準共通効果であるSS効果もある、打点も19ということで下級モンスターとして高水準であることに疑いの余地はない。
ナチュル・エクストリオ
Normal
▶︎ デッキ
8 JP059 ナチュル・エクストリオ 
融合素材の両方が名称指定のEXモンスターという大変珍しい融合モンスター。
ナチュビとパルキオンのコストをミックスしたコストを支払うことで際限なく魔法罠を無効にし続ける強力効果を発揮するが、モンスター効果に対しては無力でかつ重い素材の割に打点が低く倒されやすいので、基本的にはデビフラややぶ蛇などの「ならぬ方法」で出して制圧の添え物にすることが主流となっている。
ナチュビらと同様に効果処理時に自身が場に表側表示でいないと効果を無効にできないので、モンスターの誘発即時効果には注意。
融合強兵》が登場してからは、ナチュビやパルキオンをEXデッキから直接ひねり出すためにEXデッキから見せるモンスターとしても使えるようになりました。
ナチュル・サンフラワー
Normal
▶︎ デッキ
5 JP060 ナチュル・サンフラワー 
全領域の発動するモンスター効果を捉えて破壊する強力な効果を持ちますが、自身の貧弱さと発動コストの重さからこのような評価となってしまっています。
場に並べるのが大変、有効な場面で発動するのも大変、墓穴とかに無効にされたらもう大変どころじゃないほどに大変ってところです。
光天使チューナーというステータス面でも恵まれているバーデクが手札からこれを放てるんですから、このモンスターも場と手札の両方で発動できる手札誘発モンスターでも良かったんじゃないでしょうか?
手札から誘発できるならナチュルが再強化された際の将来性も抜群に高くなって、最低でもあと5点は加点できそうだっただけに残念。

追記:2022年7月のレギュラーパックにて、モルクリケットとカメリアが登場したことにより比較的容易に2回妨害ができるようになったため、点数を2→5に上方修正いたします。
生まれた時代と効果の性質上当然と言えば当然でしたが、こうなるとターン1や名称ターン1がないのはホント強いですね。
ナチュル・ナーブ
Normal
▶︎ デッキ
4 JP061 ナチュル・ナーブ 
魔力吸収球体》とトラップ処理班をドッキングさせたような効果を持つ下級ナチュルの1体。
魔法罠の両方をタイミングを選ばずに見ることができますが、効果を発動するためには自身及び別なナチュルモンスターの計2体をリリースしなければならず、そのあまりの燃費の悪さ、墓穴への弱さ、ナチュル自体がモンスターを並べることがあまり得意でないことなどから実用性は低く、アンドジョーでリクルートするモンスターの選択肢という程度が精一杯でした。
そんな中2022年の11期に新規ナチュルとしてモルクリケットとカメリアが登場したことで、これのモンスター効果版となる効果を持つサンフラワーともども多少はまともに運用できるようになりました。
自身をリリースするのもあって回数制限がないので、カメリアの効果でリリースを踏み倒すことで1ターンに2回まで発動を防げるようになったのはやはり大きいと言えます。
爆竜剣士イグニスターP
Normal
▶︎ デッキ
9 JP062 爆竜剣士イグニスターP 
非チューナーにPモンスターを指定している「竜剣士」のレベル8Sモンスター。
起動効果にて「竜剣士」モンスター1体を無料でかつ制約軽めでリクルートすることができ、これに名称ターン1が設定されていないため、《超天新龍オッドアイズ・レボリューション・ドラゴン》のP効果で蘇生するなどすれば1ターン中に複数回効果を使うこともできる。
また場にPモンスターまたはPゾーンに置かれたカードが存在する場合、それを破壊することで場のカード1枚を対象に取らない効果でデッキバウンスするという捲り性能も高い能力も備わっており、自分の場にセルフ破壊したいカード、相手の場にデッキバウンスしたいカードが存在している時は積極的に狙っていきたい。
攻撃力もそれなりに高いですが相手ターンでは使える能力がないので、効果使用後は可能ならば同時展開した《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》と共に《No.38 希望魁竜タイタニック・ギャラクシー》のX素材にするなどして有効に処理したいところ。
竜剣士ラスターP
Normal
▶︎ デッキ
9 JP063 竜剣士ラスターP 準制限
初のPモンスターのチューナーとして登場したカードで、制限カードに指定されてから評価時点まで実に8年以上も制限カードに指定されている「竜剣士」モンスターで「ペンデュラム」モンスターなので《デュエリスト・アドベント》によるサーチにも対応するモンスター。 またレベル8以下のドラゴン族Pモンスターなので《超天新龍オッドアイズ・レボリューション・ドラゴン》の効果によるサーチ、メインデッキの「竜剣士」モンスターなので《爆竜剣士イグニスターP》の効果によるリクルートにも対応している。
メインとなる能力はP効果によってもう片方のPゾーンに置かれたPモンスターをセルフ破壊しながら同名カード1枚をサーチできる効果で、これによりPゾーンを空ける・P召喚できるモンスターを増やす・破壊されることで誘発するPモンスターの効果を発動できるといった様々な恩恵をもたらす。
環境においても【EMEm】や【EM竜剣士】で活躍し、その当時から相性が良かった《EMペンデュラム・マジシャン》との組み合わせで2枚初動になることから現在でも【EM魔術師】などで使われるカードとなっています。
場に存在する時の能力は「竜剣士」モンスター以外の融合・S・Xモンスターの素材に使えないデメリットのみの効果ですが、L素材に使うことには制限がないため《召命の神弓-アポロウーサ》などのL素材として利用可能です。
9 JP064 空牙団の大義 フォルゴ 
DBPで登場した「空牙団」のレギュラーパックの新規カードとして登場した、遅れてやってきたEXデッキ側のエースとなるリンク3のLモンスター。
種族が異なるモンスター3体という重い召喚条件を持っており、L誘発効果で自身のL素材とした3体のモンスターのいずれにも該当しない種族の「空牙団」モンスターをリクルートする効果と、相手の場のカードが破壊された時に1ドロー、その際に自分の場に「空牙団」モンスターが3種類以上存在していれぱさらに2ドローして合計3ドローできるという強力な効果を持っている。
【空牙団】においてはL召喚自体は《空牙団の剣士 ビート》と手札のビート以外の「空牙団」下級モンスターのペアが揃っていれば簡単にモンスターが3体並ぶので難しくないのですが、ビートのNSからスタートする展開で出した場合はこのカードの2のドロー効果を最大限に活かすことは難しい。
しかし《空牙団の積荷 レクス》からスタートすれば、このカードでリクルートするのを《空牙団の撃手 ドンパ》にして、レクスの墓地効果で相手メインフェイズに蘇生するのをビートでサーチしてきて別な「空牙団」下級モンスターの効果で展開し、このカードのL素材として墓地に送った《空牙団の英雄 ラファール》にすることで、相手メインフェイズに実質フリチェで相手の場の表側表示のカードを破壊しながら、ラファールのサーチ効果で手札を1枚増やし、さらにこのカードとドンパとラファールが自分の場に存在することで3枚ドローすることができてしまう。
また異なる種族のモンスターなら「空牙団」モンスター以外でも自身のL素材に利用できることも活かしたいところで、《空牙団の叡智 ウィズ》をデッキから墓地に送りながら自身を手札から自己SSできる《マジシャンズ・ソウルズ》などはこのカードのL素材として適しています。
空牙団の剣士 ビート
Normal
▶︎ デッキ
9 JP065 空牙団の剣士 ビート 
手札から同名カード以外のテーマモンスターを特殊召喚できる共通効果と、自身が既に場に存在する状態でテーマモンスターが特殊召喚された時に誘発できる固有効果という組み合わせの能力を持つメインデッキの「空牙団」下級モンスターの1体となる戦士族モンスター。
このカードの固有効果は同名モンスター以外のテーマモンスターのサーチとなっており、サーチしたモンスターもこのカードの1の効果で展開した「空牙団」下級モンスターの共通効果によって展開できるため一気にモンスター3体を並べることが可能であり、【空牙団】においてはこのカードと手札の「空牙団」下級モンスターの2枚で初動札となるテーマの下級モンスターの中で最も重要なカードになります。
並べた3体の「空牙団」モンスターで《空牙団の大義 フォルゴ》のL召喚が行えるほか、このカードがサーチする「空牙団」モンスターを《空牙団の英雄 ラファール》にすればそのSS誘発効果でドローしつつ1妨害を用意することができます。
【空牙団】におけるキーカードとなるため《増援》は必ず採用したいところで、《化石調査》でサーチできる《空牙団の積荷 レクス》が召喚誘発効果で持ってこられる《新風の空牙団》でレクスをリリースすることでリクルートすることも可能なのでそちらも是非とも利用したい。
9 JP066 忍者マスター SAIZO 
遊戯王OCGに存在する数あるテーマの中でも「ゴブリン」や「デーモン」などと並び、所属するモンスターの登場時期もテーマとしてのコンセプトもその全てが雑多な「忍者」モンスターですが、このカードはそれらの中で唯一のLモンスターとなる海外生まれのリンク2モンスターで、《忍者マスター SASUKE》と《忍者マスター HANZO》に続く3体目の「忍者マスター」となるカード。
起動効果にて毎ターン「忍法」魔法罠カード1枚をデッキからセットできる効果を持っており、これで《忍法装具 鉄土竜》を持ってきて盤面破壊やワンキルを決めたり、《忍法 落葉舞》や《忍法 分身の術》をセットして手軽に「忍者」モンスター+「忍法」罠カードの構えを作ることができる。
リンク2モンスターとしては攻撃力も高めで条件付きではありますが耐性効果も持っており、テーマのリンク2モンスターとして十分満足できる性能と言えますが、継続的にデッキからのセット効果を使うことはあまり考えずに、「忍法」魔法罠カード1枚をセットしたらそのターンのうちに《戎の忍者-冥禪》の融合素材またはあちらを特殊な方法でEXデッキから特殊召喚するためのリリースとなる中継役として使った方が良い場面が多そうです。
サイキック・ビースト
Normal
▶︎ デッキ
5 JP067 サイキック・ビースト 
召喚誘発効果でデッキからサイキック族1体を除外する能力を持つサイキック族の下級モンスターで、《終末の騎士》の除外版でサイキック族版となるカード。
その副産物として除外したサイキック族と自身のレベルを同じにする効果も発揮されますが、自身のレベルと同じレベルを持つサイキック族でも除外することは可能です。
評価時点での《終末の騎士》の役割を考えれば噛み合うモンスターやテーマ次第でいつでも1枚初動になり得るポテンシャルを秘めていますが、せっかく《緊急テレポート》に対応しているのにあちらと違って特殊召喚では効果が誘発しないため、誘発受けの弱さを嫌って次第に結局使われなくなるというパターンは大いに考えられますね。
銀河の魔導師
Secret
Super

▶︎ デッキ
9 JP068 銀河の魔導師 
【ギャラクシー】においてアニメ版ゼアルの放送時からそこに存在しているモンスターで、評価時点となる現在でも【ギャラクシー】の初動要員として3枚積まれるテーマの一軍モンスターです。
その能力は自身をリリースして発動できる「ギャラクシー」カード1枚をサーチする効果となっており、《銀河戦士》などのモンスター以外のカードにもアクセスできることから《銀河百式》をサーチしてその効果で《フォトン・ジャンパー》を墓地に送って初動を作ったり、《銀河天翔》をサーチして展開を行うことなどができる。
発動時に自身をリリースする必要がある代わりに効果に名称ターン1が設定されていないのがかなり優秀で、自身のレベルを4つ上げて8にする効果もランク8Xモンスターの展開の際には役立つこともあるでしょう。
ここからは完全に余談なのですが、このモンスターの姿を見る度に「2ちゃんねる」に昔から存在しているあの「AA」(アスキーアート)とかフラッシュ動画なんかを思い出して懐かしい気分になってしまうんですよね、ナントカ音頭っていうやつなんですけど…。
銀河遠征
Normal
▶︎ デッキ
7 JP069 銀河遠征 
自分の場に「フォトン」または「ギャラクシー」に属する上級以上のモンスターが存在する場合に発動でき、「フォトン」または「ギャラクシー」の上級以上のモンスター1体を守備表示でリクルートできる効果を持つ「ギャラクシー」魔法カード。
リクルートするモンスターは効果が有効ですが守備表示での特殊召喚になるため、基本的には発動条件となったモンスターとリクルートしたモンスターの2体でX召喚に繋ぐためのカードとなる。
発動条件の関係で事故札になる場面もありますがデッキからの特殊召喚は当然強力であり、【ギャラクシー】においては《銀河の魔導師》をはじめとした展開の中でこのカードをサーチできる効果を持つカードが複数存在するため、必要な時に持ってきて使う展開の必須カードとしてピン挿し採用されることがほとんどとなっている。
魔界劇団-ビッグ・スター
Normal
▶︎ デッキ
9 JP070 魔界劇団-ビッグ・スター 
レベル7で攻撃力2500というステータス設定から、名実ともにテーマの主役になるべく存在として生み出された「魔界劇団」の最上級Pモンスター。
テーマの専用カードとなる「魔界台本」魔法カードに関する2つの効果を持っており、P効果は「魔界台本」魔法カード1枚のサルベージ、モンスター効果は「魔界台本」1枚をデッキからセットする形でのサーチとなっている。
特に起動効果にて毎自ターン「魔界台本」魔法カードをデッキから持ってこられる効果が有用であり、【魔界劇団】においては主にこの効果で持ってきた《魔界台本「魔王の降臨」》でPゾーンの自分の「魔界劇団」モンスターを破壊して、そうすることでトリガーが引かれるモンスターゾーンの《魔界劇団-メロー・マドンナ》の効果で《魔界劇団カーテン・ライザー》を特殊召喚するという展開に使われることになる。
自己SS能力がない最上級モンスターという点も、【魔界劇団】は《魔界劇団-エキストラ》の1枚初動から特に妨害がなければ確実にこのカードをサーチした上で手札からP召喚できる展開ルートが確立しているため、これがほぼ減点要素にならないというのも強いですね。
魔界台本「魔王の降臨」
Normal
▶︎ デッキ
8 JP071 魔界台本「魔王の降臨」 
「魔界台本」魔法カードの中でも特に汎用性の高い除去札となるカード。
効果は自分の場の攻撃表示の「魔界劇団」モンスターの種類数まで対象とした場の表側表示のカードを破壊するというもので、簡単に2枚以上の相手の盤面破壊が狙えるだけでなく、場にレベル7以上の「魔界劇団」モンスターが存在していれば相手はこれにチェーンできなくなるため、その条件を満たせる《魔界劇団-ビッグ・スター》は自身の効果でこれをデッキからセットできる点からも相性は最高です。
また自分の場のカードも破壊できることから先攻展開時にも役割があるカードで、自分のモンスターゾーンに《魔界劇団-メロー・マドンナ》が存在する状態で《魔界劇団-ワイルド・ホープ》をセルフ破壊することで、処理後にそれぞれの効果を好きなチェーン順で誘発させてデッキを回転させることができます。
チェーンクローズ効果があるために相手はこのカードの1の効果を通したくない場合は基本的に《魔界劇団-ビッグ・スター》の効果でセットした直後にこれを処理する必要があり、そうなると相手依存の2の効果も他の「魔界台本」魔法カードより発動させやすいということになるでしょう。
シャドウ・リチュア
Normal
▶︎ デッキ
9 JP072 シャドウ・リチュア 
後に登場する《ヴィジョン・リチュア》と対になる能力を持つ「リチュア」モンスターで、水属性モンスターの儀式召喚のリリースにする場合にこのカード1枚でリリースを賄える点は共通していますが、このカードは自身を手札から捨ててサーチできるカードが「リチュア」儀式魔法である点が異なる。
評価時点ではこのカードでサーチできる儀式魔法は4種類存在しており、このうち3種類が主流となる構築でも採用圏内であり、それらを状況に合わせて選べるので当然その有用性は高く、サーチの手法としても召喚権が不要なだけでなく場への展開すら伴わないので優秀です。
「リチュア」の下級モンスターはレベル4が最もシェアが大きいのですが、現在の【リチュア】に採用されるレベル4モンスターは大抵このカードのみであり、「スプライト」との混合構築にする場合はその恩恵を受けられないので注意したい。
ヴィジョン・リチュア
Normal
▶︎ デッキ
9 JP073 ヴィジョン・リチュア 
先行していた《シャドウ・リチュア》と対になる能力を持つ「リチュア」モンスターで、水属性モンスターの儀式召喚のリリースにする場合にこのカード1枚でリリースを賄える点は共通していますが、このカードは自身を手札から捨ててサーチできるカードが「リチュア」儀式モンスターである点が異なる。
現在の【リチュア】ではサーチ先となる「リチュア」儀式モンスターを《イビリチュア・ネーレイマナス》しか採用しない場合も少なくなく、それを普通に引いてきた瞬間に効果の有用性が低下するためその重要度は《シャドウ・リチュア》に比べるとやや劣ります。
こちらは《リチュア・アビス》や《グリム・リチュア》といった他のメインデッキの「リチュア」の一軍モンスターと同じレベル2なので「スプライト」との混合構築にする場合には都合が良いです。
また攻撃力もあちらと違って1000以下なので、《リチュア・アビス》や《グリム・リチュア》と《再生の海》を共有することも可能となっています。
リチュア・アビス
Normal
▶︎ デッキ
10 JP074 リチュア・アビス 
召喚誘発効果で同名カードを除く守備力1000以下の「リチュア」モンスター1体をサーチするという、【リチュア】における《E・HERO エアーマン》の微調整版のような能力を持つ「リチュア」の下級モンスター。
微調整版とは言ってもアタッカー適性が低くて同名モンスターをサーチできず、他に能力を持っていないというだけで、特殊召喚でもしっかり効果は誘発するし、名称ターン1が設定されていないので墓地からの特殊召喚を繰り返すなどすれば1ターン中に何体でもサーチすることができる。
「リチュア」は水属性のモンスター群でかつこのカードの攻撃力は1000以下、さらにサーチ先となるモンスターには《グリム・リチュア》のようなSS誘発の能力を持っていたり、《ヴィジョン・リチュア》のような自身を手札から捨てて発動する能力を持つ攻撃力1000以下のモンスターも存在することから、【リチュア】はアニクロ2024にてOCG化した《再生の海》を採用できるデッキとして特に適していると言えますね。
8 JP075 呪眼の王 ザラキエル 
DBPテーマの1つである【呪眼】のエースモンスターとなるリンク3のLモンスター。
【呪眼】においては《呪眼の死徒 サリエル》・《災誕の呪眼》・《呪眼領閾-パレイドリア-》と、パレイドリアをサーチできる《テラ・フォーミング》の計10枚の1枚初動からの展開で、自身の2の効果を相手ターンにフリチェで使えるようになる《セレンの呪眼》を装備した状態で出すことができる。
2019年に登場当初からで強かったわけではなく、2022年発売のレギュラーパックで後続の新規カードとして登場した《呪眼の眷属 バジリコック》と《災誕の呪眼》によってで大きく株を上げたカードです。
DBPのカード群は発売した直後かその次のレギュラーパックの新規カードで短期間で大きく強化されることが多く、さすがにそういうのはちょっと売り方としてどうかとは思うので【呪眼】はちょうど良い塩梅だったと感じますね。
無条件の2回攻撃ができるようになる効果は《セレンの呪眼》を装備してその打点アップ効果が2回適用された《呪眼の死徒 サリエル》をL素材とすることで満たすこともでき、妨害役としての強さはもちろんキル力も高いことから、多くの場面でテーマのリンク2である《呪眼の女王 ゴルゴーネ》よりも優先度が高く、リンク数があちらよりも1つ多いことも1枚初動のそれなりの多さとその展開の手法から【呪眼】においてはハンデになり難いです。
とはいえ同じ条件で相手ターンにフリチェで使えるようになる効果範囲はこのカードとは異なるので、基本的には状況に応じて使い分ける感じになるでしょう。
セレンの呪眼
Normal
▶︎ デッキ
8 JP076 セレンの呪眼 
【呪眼】における魔法罠カード側のキーカードとなる装備魔法で、テーマ内の様々なカードがその効果にこのカードを名称指定している。
特にこれを装備していると自身の効果がフリチェ化して妨害数に数えられるようになる《呪眼の死徒 サリエル》や《呪眼の王 ザラキエル》などには確実に装備した状態にさせたい。
場でカード名をこれとして扱う《ゴルゴネイオの呪眼》という代用品もありますが、場で発揮する効果と墓地で発揮する効果の両方にそれぞれ違いがあり、どちらも【呪眼】において有用な効果となるため併用することが望ましい。
あちらは墓地効果で《呪眼領閾-パレイドリア-》や《喚忌の呪眼》などを持ってこられる点が優れており、こちらは自身を墓地からセットできる再利用効果はもちろん、装備モンスターに与える両面破壊耐性と対象耐性で《呪眼の死徒 サリエル》や《呪眼の王 ザラキエル》による妨害を剥がすことをさらに困難なものにできる点が優秀です。
自力で墓地から再利用できるため、《ゴルゴネイオの呪眼》の墓地効果を発動するための捨て札にも適しており、このシナジーはもはや競合関係にあるとは言えないでしょうね。
光の王 マルデル
Normal
▶︎ デッキ
8 JP077 光の王 マルデル 
様々な種族のモンスターが属しており、メインデッキのモンスターの多くが自身と同じ種族のモンスターを自身の効果やコストに指定した能力を持つ「ジェネレイド」レベル9モンスター群の植物族に対応するモンスター。
このカードの能力はSSでも誘発する召喚誘発効果によって「ジェネレイド」カード1枚または植物族モンスター1体をサーチするというものになっており、【ジェネレイド】においては《王の影 ロプトル》または《ローンファイア・ブロッサム》の効果でリクルートし、その効果で【ジェネレイド】のキーカードとなる《王の舞台》をサーチ、それがあるなら《王の影 ロプトル》や《王の呪 ヴァラ》を持ってくるのが基本となる。
自己SS能力がないので手札に来た時に腐りやすいという難点がありますが、こちらは他の「ジェネレイド」レベル9モンスターとも相性が良い《星遺物の胎導》を採用するなどしてカバーしたいところ。
【植物族】系列のデッキでは《ローンファイア・ブロッサム》でリクルートしてきてその効果で《セリオンズ“リリー”ボレア》をサーチし、あちらの効果で墓地のロンファを対象に自身を展開することで、あちらの効果で装備カードとなったロンファを墓地に送って《円盤闘技場セリオンズ・リング》をサーチし、それを発動して《セリオンズ“キング”レギュラス》をサーチするという【セリオンズ】展開を行うこともできるため、この間特殊召喚に関する縛りが課せられないこともあって「セリオンズ」要素を取り込んだ【六花セリオンズ】や【植物族GS】などでも使われることのあるモンスターです。
王の影 ロプトル
Normal
▶︎ デッキ
10 JP078 王の影 ロプトル 
DBPのテーマの1つとして登場した「ジェネレイド」が10期最後のレギュラーパックで獲得した後続の新規カードで、評価時点までに登場しているメインデッキの「ジェネレイド」モンスターの中で唯一の下級モンスターであり、自身の種族でもある天使族を指定した効果やそれを発動するためのコストを持たないカード。
その能力はお互いのメインフェイズにフリチェで発動できる効果によって、自分の場の「ジェネレイド」モンスター1体をリリースして、それとはカード名の異なるレベル9の「ジェネレイド」モンスター1体をリクルートできるというもので、単独で自身をリリースに使える【ジェネレイド】における完全なる《ローンファイア・ブロッサム》であり、その初動適性の高さは最高レベル。
効果をフリチェで使える性質から自身をリリースして発動する場合は《エフェクト・ヴェーラー》や《無限泡影》にも実質的な耐性があり、相手ターンにこの効果を使う場合は《王の舞台》で特殊召喚した「ジェネレイドトークン」もリリースに充てやすく、生き残れば次の自分のターンでもリクルート効果を使うことができてしまう。
適用は相手ターンのみですがテーマモンスターを全体パンプする効果で単独でも2500打点となり、【ジェネレイド】においては下級モンスターの初動要員ということで3積み以外はあり得ないカードで《スモール・ワールド》なども駆使して何としても初動の手札に引き込みたい存在です。
八汰烏
Normal
▶︎ デッキ
10 JP079 八汰烏 
第3期のデュエルシーンにおいて、数多のパワーカードたちと手を取り、ドローロック効果によりゲームを破壊した下級スピリットモンスターで、鳥獣族と思いきや風属性の悪魔族。
はじめて禁止カード制が導入された2004年3月施行の制限改訂で最初の禁止カードに指定されてから2022年現在に至るまで、実に18年禁止カードという遊戯王OCGの長い歴史の中でも屈指の凶状持ちです。
私自身が遠からずな性質を持つオルターを使っているのでこう言うのは何なのですが、このモンスターが特に悪質なのが「ほぼ勝ち確だけど一応デュエルは続ける、それもそこそこ長々と」というところではないでしょうか?
確かに現在のカードプールであれば未然に防ぐことはそれほど難しいわけではなく、このモンスターを用いるよりも遥かに安定した勝ち確ムーブができるカードだっていくらでもあるでしょう。
当時一緒になって悪さをしていた終焉やウィクリも軒並み禁止を経てエラッタ解除されており、当時と同様の運用は到底不可能という事実もあります。
しかしゲームを破壊するその性質から、いつまた危険因子になるかわかったもんじゃないこのようなカードをわざわざ緩和する道理もないという感じで、一度でも禁止カードに指定されてしまったカードならではのバイアスがかかっていると言いますか、事なかれ的な感情が働いてしまうのも無理もありません。
それを惰性で禁止カード、惰性で制限カードのままとしているかそうではないのかを決めるのは、消費者である1プレイヤーではないということですね。

追記:海外で一足先に制限復帰していたこのモンスターですが、国内でも2022年10月のリミットレギュレーションにて遂に野に放たれました。
敢えて呼び覚ます必要のないカードではありましたが、もはや禁止カードに指定するほどの性能ではないといった判断でしょうか。
良い傾向ではありますし話題性も高いカードですが、それはそれとして本当に敢えて解除する必要のないモンスターではありますね…。
刻の封印
Normal
▶︎ デッキ
5 JP080 刻の封印 
2022年10月のリミットレギュレーションにて、長い『刻の封印』から解き放たれることとなった『刻の封印』という名の罠カード。
相手のドローフェイズ、つまり相手の通常ドローをすっ飛ばす効果により、相手の可能性を1つ遮断する、しかるべき場面で伏せることができたら最高の嫌がらせになる凄いカード。
しかし《処刑人-マキュラ》だとかを使わない限りは、最速で発動できる相手の後攻1ターン目のドローフェイズに発動しても全く意味がないので、先攻1ターン目でセットできても《ダスト・シュート》と違ってちっとも強くない、それって罠カードとしてどうなんですかね?という感じも否めない。
そして何よりもこのカードが制限復帰したことにより、禁止カード以外の規制されている状態の罠カードがまた1枚増えてしまった。
とても個人的な話なのですがそれが何よりも気に入らない、なのでこんな程度のカードはさっさと制限解除までいってくれちゃっていいですよ!




※「*」付きのカードは「評価投稿済み」を表します。

更新情報 - NEW -


Amazonのアソシエイトとして、管理人は適格販売により収入を得ています。
Amazonバナー 駿河屋バナー 楽天バナー Yahoo!ショッピングバナー