第３話　シノビのユージ　作：にしん

【ターン１：要　遊二のターン】
結花「ねえねえ遊二、“シノビのユージ”時代のテンションでやってよ？」
要「あれもう恥ずかしいからやりたくねえ」
結花「えーっ、身内しかいないしいいじゃーん」
静流「わ、私も覚えてるし・・・」
要「瀬戸さんもいたのか・・・し、しょうがないな」

恥ずかしいけど当時の中二病全開のデュエルを再現してみるしかないようだ。

要「この城がある限り、俺の影忍たちに手も足も出まい・・・＜影忍黙暗城＞発動、そして先陣を切るのは水をも斬る鋭利な刃の忍・・・＜影忍・斬水＞」
＞手札５枚→３枚

攻撃表示召喚＞影忍・斬水：星４：水：ＡＴＫ１９００/ＤＥＦ９００

結花「あはははは、確かそんな感じだったよね遊二って」
要「だ、だからやりたくなかったんだ。こほん、影忍は決して表には出ない。デッキからカードを１枚仕込んで影に潜む・・・そして影忍法を２枚セット」
＞手札３枚→１枚
＞影忍・斬水：裏側守備表示：仕込みカード１枚

静流「噂通りの何が起きるか分からないデッキね」
結花「これのせいで環境に左右されずに勝ってきたんだよねー」
要「何故か俺の思い通りのカードが来るからなぁ。ん、これにて行動は終了とせん」

要　遊二
ＬＰ：８０００
手札：１枚
モンスター：影忍・斬水（裏側守備表示、仕込み１枚）
魔法・罠：影忍黙暗城、セットカード２枚

ＶＳ
川澄　結花
ＬＰ：８０００
手札：５枚

【ターン２：川澄　結花のターン】
結花「んじゃあたしのターンだね、ドロー」
＞手札５枚→６枚

結花「んじゃ早速ペンデュラムというのを説明しようかな。このモンスターカードはペンデュラムモンスターっていってこのペンデュラムゾーンに置くことで魔法カード扱いとして発動ができるんだー」
要「魔法カードとしても扱うということはサイクロンとかで除去されるのか。それよりもその数字は？」
結花「とりあえず＜オーロライト・ラーサ＞と＜オーロライト・リリィ＞をＰゾーンにセッティングしちゃうね」
＞手札６枚→４枚
＞Ｐスケール　＜オーロライト・ラーサ＞　１　×　６　＜オーロライト・リリィ＞

結花のフィールドの左右にあるペンデュラムゾーンとやらにあのモンスターカードが表側表示で置かれた。表側表示の魔法カード扱いということは永続魔法なのだろう。するとその真ん中の枠に書かれている効果が発動できるのか。

静流「綺麗なイラスト」
結花「だよねー。みんなオーロラみたいに輝いてて綺麗だよね。ここに置かれている間は魔法カードの効果として使えるんだ。例えばこのラーサとリリィならお互いにオーロライトがいればラーサはモンスターゾーンのオーロライトモンスターのステータスが少し上がり、リリィはステータスが大きく上がる効果だね。永続タイプだよ」
静流「ターン１で発動したり誘発するのもあるの」
要「それは便利だな。それでその数字は・・・」
結花「ペンデュラムスケールって言って、１ターンに１度までそのスケールの間の数字のレベルのモンスターを手札とエクストラデッキからペンデュラム召喚できるよ。１と６だから出せるモンスターは２から５！ペンデュラム召喚！」
＞手札４枚→１枚
表側守備表示＞オーロライト・ランプ：星２：光：チューナー：ＡＴＫ２００→１１００/ＤＥＦ３００→１２００
表側攻撃表示＞オーロライト・ロト：星４：光：ＡＴＫ１１００→２０００/ＤＥＦ６００→１５００
表側攻撃表示＞オーロライト・レッド：星５：光：ＡＴＫ１１００→２０００/ＤＥＦ２００→１１００

要「そ、そんな簡単に大量展開できるのか！？」
結花「エクストラデッキからは表側表示のペンデュラムモンスターだけ出せるよ」
要「ならそれに合わせて我が忍の苦無が結花を襲う・・・セットカード発動、＜影忍法・奇襲苦無＞！斬水の仕込みカードを苦無として１０００ダメージだ」
結花「やっぱり苦無飛んできたー！」
＞結花：ＬＰ８０００→７０００

要「そして仕込まれたカードは墓地に行く・・・だが、そのカードこそ我が忍の同胞。苦無の追加効果で影に潜む」
裏側守備表示＞上影忍・驟雨：星６：水：ＡＴＫ２０００/ＤＥＦ２２００

静流「相手ターンでも影にどんどん忍が集まっていく・・・これが、シノビのユージ」
結花「そうなんだよー。セットカードも意外とうざくて困るんだよー。んじゃチューナーのランプとそれ以外のロトでシンクロ召喚ね。＜オーロライト・ロンド＞をシンクロ召喚！あ、強化効果はペンデュラムモンスターのみだからロンドはバフなしだよ」
表側攻撃表示＞オーロライト・ロンド：星６：光：シンクロ：ＡＴＫ１７００/ＤＥＦ１０００

結花の＜オーロライト＞はどうやらペンデュラムゾーンやらに置いて強化をしつつ、大量展開とシンクロ召喚で攻め込むデッキのようだ。それよりもシンクロ素材となったモンスターは墓地に行かずにエクストラデッキに表側表示で置かれているのはなぜだ。

結花「ペンデュラムモンスターがフィールドから墓地に行く時エクストラデッキに行くんだよ」
要「なるほど・・・あっ、つまりペンデュラム召喚でまた出てくるということか」
結花「大正解～☆ただペンデュラム召喚は１ターンに１度までだからこのターンはもうおしまい。さてバトルフェイズ・・・はお城の効果で攻撃できないんだった。じゃあエクストラデッキからロトを墓地に送って＜極光の垂幕＞発動じゃよ。ペンデュラム召喚できるレベルを持つオーロライトモンスター・・・今回は＜オーロライト・ルピア＞を手札に加えてターンエンドするんじゃよ」
＞結花：手札１枚→０枚→１枚

要　遊二
ＬＰ：８０００
手札：１枚
モンスター：影忍・斬水（裏側守備表示）、影忍・驟雨（裏側守備表示）
魔法・罠：影忍黙暗城、セットカード１枚
ＥＸ：８枚

ＶＳ
川澄　結花
ＬＰ：７０００
手札：１枚
モンスター：オーロライト・レッド、オーロライト・ロンド
魔法・罠：なし
Ｐスケール：オーロライト・ラーサ＞１　×　６＜オーロライト・リリィ
ＥＸ：１１枚、オーロライト・ランプ

【ターン３：要　遊二のターン】
要「なあ、シノビのユージやめて普通にしていい？」
結花「えぇーっ」
静流「そんなぁ」
要「何故だ・・・仕方ない。我が手に忍の道具を追加（ドロー）」
要：手札１枚→２枚

要「忍たちの必須道具を仕込む。そして＜影忍・無風＞を仕込みカードと共に影に潜ませる・・・」
＞手札２枚→０枚
＞セットカード１枚→２枚
表側攻撃表示→裏側守備表示＞影忍・無風：星２：風：ＡＴＫ８００/ＤＥＦ１１００：仕込み１枚

静流「忍がどんどん集まっていく・・・ぱっと見あまり強くなさそうだけど何が起きるの？」
結花「お城さえ陥落させればなぁ・・・次でどうにかしないと怖いんだよこのシノビのユージは。あ、オーロライトの共通効果で全部手札に戻るよ。レッドは戻った時の効果でデッキから＜オーロライト・レスト＞をデッキトップに、ロンドだけは墓地に行ってデッキから＜ＬＵＳ－イノセントレイズ＞を手札に」
＞結花：手札１枚→２枚→５枚

要「マジか」

要　遊二
ＬＰ：８０００
手札：０枚
モンスター：影忍・斬水（裏側守備表示）、影忍・驟雨（裏側守備表示）、影忍・無風（裏側守備表示、仕込み１枚）
魔法・罠：影忍黙暗城、セットカード２枚
ＥＸ：８枚

ＶＳ
川澄　結花
ＬＰ：７０００
手札：５枚
モンスター：なし
魔法・罠：なし
Ｐスケール：なし
ＥＸ：１１枚、オーロライト・ランプ

【ターン４：川澄　結花のターン】
結花「ドロー。そしてラーサとリリィを再びペンデュラムゾーンにセット！そしてペンデュラム召喚で手札からルピア、レッドを、エクストラデッキからランプを展開！」
＞結花：手札５枚→６枚→４枚→２枚
表側攻撃表示＞オーロライト・ルピア：星３：光：ＡＴＫ７００→１６００/ＤＥＦ５００→１４００
表側攻撃表示＞オーロライト・レッド：星５：光：ＡＴＫ：１１００→２０００/ＤＥＦ２００→１１００
表側攻撃表示＞オーロライト・ランプ：星２：光：チューナー：ＡＴＫ２００→１１００/ＤＥＦ３００→１２００

要「まるでム●カみたいに何度でも蘇るな」
結花「オーロラで目がぁ、目がああぁぁ・・・んで、ルピアとレッドをリリースしてレストをアドバンス召喚」
＞結花：手札２枚→１枚
表側攻撃表示＞オーロライト・レスト：星７：光：ＡＴＫ５００→１４００

結花の渾身のネタは滑ったが、瀬戸さんは少しウケていた。俺の反応を見るなりデュエルの続きをする。

結花「まずはエクストラデッキからルピアをコストに＜ＬＵＳ－イノセントレイズ＞発動。墓地のロンドをデッキに戻してレベルが２つ高いシンクロモンスターをシンクロ召喚。＜オーロライト・ルキア＞」
＞結花：手札１枚→０枚
表側守備表示＞オーロライト・ルキア：星８：光：シンクロ：ＡＴＫ１０００/ＤＥＦ２２００

要「レベルアップシンクロ！？ランクアップマジックの亜種か？」
結花「だよー。今のところオーロライトとソニックスワローでしか出てないから知らないのも当然だね。あとはチューナーのランプとレストでシンクロ召喚。＜オーロライト・ロード＞だよ」
表側攻撃表示＞オーロライト・ロード：星９：ＡＴＫ２２００/ＤＥＦ２２００

静流「川澄さん、これじゃ攻撃できないんじゃ」
結花「遊二が準備型デッキならあたしも実は準備型デッキなんだ。だから大丈夫だよ」
要「ではこの巻物を開くとしよう・・・セットカード発動＜影忍法巻物＞。開いた時に更に忍が待機する。＜上影忍・驟雨＞」
＞要：手札０枚→１枚

要　遊二
ＬＰ：８０００
手札：１枚（上影忍・驟雨）
モンスター：影忍・斬水（裏側守備表示）、上影忍・驟雨（裏側守備表示）、影忍・無風（裏側守備表示、仕込み１枚）
魔法・罠：影忍黙暗城、影忍法巻物、セットカード１枚
ＥＸ：８枚

ＶＳ
川澄　結花
ＬＰ：７０００
手札：０枚
モンスター：オーロライト・ルキア（守備表示）、オーロライト・ロンド
魔法・罠：なし
Ｐスケール：オーロライト・ラーサ＞１　×　６＜オーロライト・リリィ
ＥＸ：９枚、オーロライト・ランプ、オーロライト・レッド、オーロライト・レスト

【ターン５：要　遊二のターン】
要「再び忍術の紙が増えていく・・・」
要：手札１枚→２枚

要「そろそろ任に向かわすとするか・・・」
結花「やっとくるのか」
静流「いったいどんな奇襲が・・」
要「まずは無風よ、物資を更に調達せよ。仕込みをリリース、種類は魔法の＜サイクロン＞・・・効果でデッキから音も風も無く物資を調達」
リバース＞影忍・無風：仕込みカード１枚→０枚
要：手札２枚→３枚

要「更に斬水も出現、そして無風をリリースして２人目の驟雨参上。仕込みは行わずに驟雨２人で合体の術・・・」
要：手札３枚→２枚

結花「合体！？そうだ、エクシーズ使ってたね遊二のデッキ」
静流「引退前の時代だね」
要「影に潜む影忍より見えざる忍・・・それはまるで幻影。まずは１人。＜幻影忍・絶風＞」

エクシーズ召喚＞幻影忍・絶風：ランク６：闇：ＡＴＫ０/ＤＥＦ０：Ｘ素材２枚

静流「これが、シノビのユージの切り札・・・！？」
結花「いや、遊二の影忍はまだまだこんなものじゃないって知ってる」
要「その通り・・・この不可視の幻影の忍に手は出せぬ。エクシーズ素材を全て取り除き、眼前に広がる敵共を消し去ってしまえ」
＞幻影忍・絶風：Ｘ素材２枚→０枚

除外＞オーロライト・ルキア
除外＞オーロライト・ロード

結花「あたしのオーロラたちが！で、でも幻影忍は攻撃力を持たないからまだいける・・・」
静流「でもまだ斬水が残ってる・・・ルキアは効果対象と破壊耐性持ってなかったっけ？」
要「絶風の前には対象なぞないもの・・・対象を取らずに２枚除外する幻影の忍者」
結花「そうなんだよー、遊二の忍は大抵対象をとってくれないんだよー」
要「そして斬水で防ぐことのできない攻撃、そして２枚セット」
結花「ぎゃーっ！」

＞影忍・斬水：ＡＴＫ１９００　ダイレクトアタック
結花：ＬＰ７０００→５１００

結花「くそ～、流石は遊二。とりあえずオーロライトたちは相手ターンエンドに手札に戻るのだよ」
結花：手札０枚→２枚

要「役目を終えた絶風も幻影の如く消え去り、後続の忍が待機する。＜影忍ノ参・影分身忍者＞出現、Ｘ素材として木葉丸と黒薔薇を仕込む」

特殊召喚＞影忍ノ参・影分身忍者：ランク３：闇：ＡＴＫ０/ＤＥＦ０：Ｘ素材２枚

要　遊二
ＬＰ：８０００
手札：０枚
モンスター：影忍・斬水、影忍ノ参・影分身忍者（Ｘ素材２枚）
魔法・罠：影忍黙暗城、影忍法巻物、セットカード３枚
ＥＸ：７枚
除外：幻影忍・絶風

ＶＳ
川澄　結花
ＬＰ：５１００
手札：２枚
モンスター： なし
魔法・罠：なし
Ｐスケール：なし
ＥＸ：９枚、オーロライト・ランプ、オーロライト・レッド、オーロライト・レスト

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5/7：即席エラッタのお知らせ
デュエル中に結花が使用している＜オーロライト・ラーサ＞のＰ効果に「自分フィールドのオーロライトのレベル、ステータスを上げる」のレベルアップを適用するのを忘れてにデュエルが進んでいました。

再執筆はリアル事情で少々難しいので、今回はエラッタとして「レベルが上がる」効果をナーフします。投稿済みオリカ側とは違いが生まれますがご了承ください。