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HOME > コンプリートカード評価一覧 > PREMIUM PACK 2022 コンプリートカード評価(みめっとさん)

PREMIUM PACK 2022 コンプリートカード評価

遊戯王アイコン みめっと 」さんのコンプリートカード評価


レアリティ 評価 番号 カード名
パペット・ポーン
Secret
Super

▶︎ デッキ
5 JP001 パペット・ポーン 
直接攻撃効果と相手に戦闘ダメージを与えた時に誘発するサーチ効果という非常に噛み合った2つの能力を持っており、サーチ対象となる《プロモーション》の性能も悪くなく、他の方法で引き寄せることが難しいためその値打ちも高い。
しかしサーチ対象となるカードはメインフェイズ2での発動にはそれほど向いていないこともあり、見た目ほど有用な効果とは言えない。
同じ手法で手札を増やすモンスターとして《オルターガイスト・ペリネトレータ》というカードも登場していますし、相対的に取り立てて優れた効果であり発動条件であるとは言えないんですよね。
このカードは墓地効果でもサーチ効果を出すことができ、サーチ対象は地属性の戦士族ならなんでもという気前の良いものですが、その副産物としてなんと相手にも任意のモンスターを1体をデッキから手札に加えさせてしまうというとんでもないことが書かれてしまっている。
いくら《パペット・キング》や《パペット・クィーン》の自己SS能力とシナジーするからとはいえ、相手に初動でも誘発でも何でも取りに行かせてしまうのはさすがにそんな無茶なという内容であり、せめて自分が相手のデッキを確認して自分が選んだ1枚を強制的に相手の手札に加えさせるとかで良かったのではという感じです。
デッキに触れる効果を2つも持っている上に、それを発動するために手札と場から数的消費をしなくていいとだけ言うとかなり強そうなんですけどねえ。
パペット・ルーク
Secret
N-Parallel

▶︎ デッキ
7 JP002 パペット・ルーク 
自身の1の召喚誘発効果による地戦士1体のデッキから墓地送り、2の相手にこのカードへの攻撃を強要する効果、3の攻撃対象になった時に墓地のレベル6以上の地戦士と入れ替わって戦闘を続行するという3つの効果が全て繋がっていて単独で完結しているのが印象の良いカード。
一介の下級モンスターでありながら攻撃の強要、ひいてはバトルフェイズに必ず移行することを相手に強要できるという効果は実は結構貴重です。
フレイバー的には《パペット・キング》を1で墓地に送って3で蘇生して攻撃を受けさせることになり、これを以てチェスの「キャスリング」的なことを行うわけですが、攻撃力だけなら《バーバリアン・キング》などの方が高く、蘇生制限を満たしているならEXモンスターもこの効果で蘇生することは可能です。
地戦士モンスター群として「ウォークライ」が存在しているのでそちらでも利用可能であり、2と3の効果は無視して単純に地戦士版の《終末の騎士》として見て、《パペット・ポーン》のような墓地で発動する効果を持つモンスターをデッキから墓地送りにしても良いでしょう。
ただし効果処理時に守備表示にならないとデッキからの墓地送りも行われないので、チェーン発動した効果で場を離れる効果は不発となり、サクリファイスエスケープで《エフェクト・ヴェーラー》や《無限泡影》を回避しても意味がないので注意したい。
プロモーション
Secret
Ultra

▶︎ デッキ
8 JP003 プロモーション 
地戦士モンスター専用の《トランスターン》のような効果を持つ魔法カードで、こちらは対象としたレベル3以下の地戦士からレベル4以上ならどのレベル帯の地戦士でもリクルートできる効果範囲の広さが魅力。
ダイレクトアタッカーであり戦闘ダメージを相手に与えることでこれを専門にサーチできる《パペット・ポーン》はこのカードの効果の対象にもなれるので使うなら是非併用したい。
追加効果の存在も考えると高レベルの高打点モンスターを特殊召喚するなら《パペット・キング》の優先度が高いですが、効果が無効にならない点からレベル4モンスターをリクルートしてもそれなりに強く、既に手札か墓地にキングがいるなら《パペット・クィーン》を特殊召喚してそのSS効果で手札や墓地からキングを特殊召喚して、クィーンの追加効果で攻撃力3000超えとなったモンスターを並べるのも悪くない。
対象としたモンスターの墓地送りが効果処理時になるのは良し悪しで、《灰流うらら》などの効果無効には耐性がありますが、フリチェの除去効果には不発にさせられるので弱いです。
戦場の惨劇
Secret
N-Parallel

▶︎ デッキ
4 JP004 戦場の惨劇 
遊戯王Rにおいてこのカードによるライブラリアウトを自身のデッキの戦術の1つに組み込んでいた北森さんの使用した永続魔法。
その効果はモンスター同士で戦闘していない自分のメインフェイズ2にデッキから同名カードをセットすることでその後のデッキデスを複数体制でできるようになる効果と、逆にモンスター同士で戦闘を行っているターンのエンドフェイズにターンプレイヤーのデッキトップから5枚のデッキデスが行われる効果となっている。
3枚体制になると1ターンに15枚ものカードをデッキから墓地に送ることができますが、タイミングが遅いし効率も良くない上に相手にデッキデスを利用される危険性があり、【ルーン】のようなえげつないやり方でようやく形になっているライブラリアウトによる勝利をこれを元にやろうというのはかなり困難で無謀だと思います。
自分のデッキトップのカード5枚を確実に墓地に送りたいなら、相手ターンにフリチェで使うことも可能な《針虫の巣窟》でいいので「デッキの上からカードを5枚墓地へ送る」というテキストに《古尖兵ケルベク》や《古衛兵アギド》の幻影が見えるだけでこのカードは特別強くはありません。
ブラックマンバ
Secret
Super

▶︎ デッキ
8 JP005 ブラックマンバ 
漫画GXにて登場し、OCGにはアナンタしか送り出していなかった小日向先輩の爬虫類族モンスター群が大量放出。
こういったマニアックな選出が可能であるのも、第2のアニクロとも言えるPPや定期購読特典の醍醐味と言えますね。
何故か『猛毒マムシ』だけいない辺りも、全出しせずに数体だけ弾き飛ばすという最近よく見るやり方です。
効果は同種族が場にいると手札から自己SSでき、それに連なる形で召喚誘発効果が発動できる、そして自己SS以外のNS・SSでも効果が出せるという現代遊戯王らしい親切仕様で、自己SSによってリンク数を伸ばしながら、相手モンスターを立てたり横にしたりつつ、デッキから墓地に爬虫類を送り込むという一人三役の素晴らしい効果となっています。
昨今増えつつある墓地効果を持つ爬虫類たちの手助けになるほか、単純にアナンタのおやつを稼ぐことにも使っていけます。
唯一残念なのが、相手の場に立てたり横にしたりできるモンスターがいないと効果が使えないため、先攻時の初動としては使いにくいというところ。
テーマ無所属モンスターということもあり、これは結構無視できない欠点だと言わざるを得ません。
ただ自己SS効果だけでもエキドゥーナやゼロオルをリンク召喚するための補助という役割は十分果たせますし、それは爬虫類族があまり得意ではない分野でもあるので、その有用性は高いと言っていいでしょう。
さすがに攻撃表示のモンスター同士の戦闘に使うのは無理があるステータスで、先攻で引いてきたモンスターがこのカードのみだと大爆死になるため点数はこの辺りにさせていただきますが、逆に後攻なら攻撃力は高いが守備力は低い思わぬ強敵を寝かせて抜き去ることに使えたりもするので、限りなく9点に近い価値があるとも思っています。
呪念の化身ウルボヌス
Secret
N-Parallel

▶︎ デッキ
6 JP006 呪念の化身ウルボヌス 
いかにもエースのようなカード名に反して、漫画では上級20打点モンスターながら戦闘する相手モンスターの攻守を300ずつパワーダウンさせる効果しか持っていないという、2期のカードでもどうかと思う(それでも2期までの爬虫類族の中では強い方になってしまうのが爬虫類族の悲しいところ…)性能でしたが、今更そんな状態のまま出てくるはずがなく、弱体化が全体に拡がったほか、自己SS効果とさらなる大幅な弱体化が狙える効果が追加されました。
レベル5の闇爬虫類ということでラミアを《トランスターン》させて呼んでくることも可能となっています。
3の効果はリリースに自身を用いるだけでも相手全体の攻守を2000も弱体化させることができるため、破壊耐性と対象耐性を両方持っているモンスターに有効であり、回数制限がないのでリリースするモンスターさえ続けば効果を重ねがけすることもできます。
このモンスターが場にいると相手の場のモンスターは常に元々のステータスから能力が変化した状態になるため、ラグナゼロなどと組み合わせるのも良いでしょう。
自己SSするにしてもリリースによる弱体化効果にしても、出る時も出た後も基本的にはディスアドにしかならない効果しか持っていないというのは正直あまり印象が良くないですが、思わぬ強敵に有効であったり、同じ闇爬虫類族モンスター群であるレプティレスがお得意とする攻撃力0を参照する効果とのコンボができたりもするんじゃないかなと感じる1枚です。
ラミア
Secret
N-Parallel

▶︎ デッキ
8 JP007 ラミア 
遊戯王OCGの爬虫類族で極めてシンプルなカード名と言えば、元々は真DM2のオリジナルカードであるナーガが思い浮かびますが、このモンスターはそれに極めて近いシンプルさ。
このモンスターはあくまで漫画出身なので偶然の産物ですが、そのうちメデューサとかエキドナとかゴーゴンとかも出てくるのでしょうか?
効果は召喚誘発効果でレベル8の大型爬虫類をサーチできるというもので、これまで種族のサーチを大型モンスターやEXモンスターに頼っていた爬虫類族にとっては革新的な存在と言えます。
ただでさえ評価時点での爬虫類族は召喚権を渡す価値のある下級モンスターがほぼいないので、それが召喚誘発のサーチというのは多くの人が思っている以上に貴重です。
サーチということで自己SS系の効果を持つヴァースキやゴルゴンダと相性が良く、何よりもアナンタがこのカードの登場により「気軽にサーチできるフィニッシャー」となったのは大きいです。
もう1つの効果は除外された時に自分の爬虫類に一時的な破壊耐性を付与するというもので、場と墓地の爬虫類を全除外して出てくるアナンタにそのまま耐性を付与することができ、それによって出したターンはアナンタが自身の効果によって破壊できるカードが他にないので自爆するしかないということもなくなります。
まさに全てがアナンタのために設計されたモンスターと言って良いでしょう。
毒蛇の怨念
Secret
N-Parallel

▶︎ デッキ
6 JP008 毒蛇の怨念 
ヴァイパーリボーンに続いて、種族特権というか特定種族のみで盤面を構築することを受け入れざるを得ないデメリットがついている永続罠。
手札や墓地で発動する効果も爬虫類族以外は使えなくなり、汎用手札誘発による妨害ができなくなるため、この時点でもう「ウッ」と声が聞こえてきそうというか、その先を読むのを辞めた人がいても仕方ない感じの重いデメリットとなっています。
一応このデメリットを逆手に取る手段として、発禁令と同様に「拘束力の高い永続効果と同時にデメリットとなる誘発効果を持つモンスター」のデメリット効果を発動しないようにするというものもあります。
デメリットの見返りは爬虫類族の被戦闘破壊及び場からの墓地送りに反応して下級爬虫類族をなんでもリクルートできるという強力なもので、リンク素材などに用いて墓地に送っても効果が出る能動的に使える仕様であるのが嬉しいところ。
でもこれ、名称ターン1の効果なのはしょうがないとして、前述のようなデメリットまでつけてるのに永続罠なんですよね、永続魔法じゃなくて…。
また場で壊されると除外された爬虫類が全て墓地に舞い戻る効果もあり、これによって自身を除外して発動するタイプの爬虫類たちを墓地に戻して再度効果を使えるようにできるほか、アナンタを出すために全てなげうった資材を復活させておかわりアナンタをすることも可能というリソースの完全回復ができます。
ただこちらも相手によってと書いていないのは救いですが、場に維持したい系のカードなのに被破壊系の効果という噛み合いの悪さで、多くの場面で自ら壊す手段を用意しなければならない不便さから、ヴァイパーリボーンと同様に総合的にはヘビーなデメリットに見合ったカードであるとはちょっと思えないかなというのが正直なところです。
まあ何にしても被破壊時の効果はおまけのようなものだと思っておくか、デメリットがかなり邪魔&リクルートはどうせ名称ターン1なので1回使えれば御の字、リクルートから被破壊からの除外全戻しまで1ターンで全部やってやるぜくらいのつもりで使ったほうが良いのかもしれませんね。
劫火の槍術士 ゴースト・ランサー
Secret
N-Parallel

▶︎ デッキ
5 JP009 劫火の槍術士 ゴースト・ランサー 
アンデット族の《サイバー・ドラゴン》が貫通持ちでEXデッキから特殊召喚されたモンスター以外との戦闘では破壊されないというカード。
展開要員として微妙なら戦闘能力も場で発揮する効果も全部微妙以下という、とても《ダイナレスラー・パンクラトプス》とかの後に出たとは思えないような性能です。
当然《サイバー・ドラゴン》のような特別なバリューの数々があるわけでもなく、後攻から使えるレベル5アンデットの展開兼素材要員としての価値を何とかして見出す他ないという感じのカードですね。
劫火の眠り姫 ゴースト・スリーパー
Secret
Super

▶︎ デッキ
6 JP010 劫火の眠り姫 ゴースト・スリーパー 
劫火の翼竜 ゴースト・ワイバーン》と共に《幽合-ゴースト・フュージョン》の専用サーチャーとなるアンデット族モンスターで、召喚誘発でサーチを行うあちらに対してこちらは墓地に送られることで効果が誘発する。
どこからどのような方法で墓地送りになった場合でも効果を使えるのは良いのですが、【アンデット族】でデッキからの墓地送りをしようとすると結局召喚権が必要になることがほとんどなので、だったら単独で効果を使える《劫火の翼竜 ゴースト・ワイバーン》で良いし、《ユニゾンビ》や《牛頭鬼》の効果が通るならこのカードよりデッキから墓地に送って強いアンデット族モンスターはいくらでも存在しているのが現実です。
サーチしてくる《幽合-ゴースト・フュージョン》が《フュージョン・デステニー》や《オスティナート》のような最強カードだと言うならともかくそんなこともなく、せめてこのモンスター1体でL召喚できるリンク1モンスターが出てくれないと色々とキツいです。
墓地効果の方は《幽合-ゴースト・フュージョン》でデッキから除外したアンデット族を対象に発動することで実質サーチとなりますが、《馬頭鬼》などとはあまり相性が良くないし、墓地に送られたターンに使えない鈍重な効果なので、次の自分のターン以降でのリソースの確保に繋がるため悪くはありませんがこれも少し微妙な効果です。
劫火の翼竜 ゴースト・ワイバーン
Secret
N-Parallel

▶︎ デッキ
9 JP011 劫火の翼竜 ゴースト・ワイバーン 
特殊召喚にも対応した召喚誘発効果で《幽合-ゴースト・フュージョン》をサーチできる下級アンデット族モンスター。
単独では召喚権を使って出す必要がありますが、場に出すだけで数的アドバンテージになる効果は間違いなく有用であり、自身が除外されたターンに発動できる効果は、幽合で除外するアンデット族に《霊道士チャンシー》を選ぶことで連続的に除外を行って効果を使うことができる。
サーチまたは墓地送り対象となるレベル2以下のアンデットチューナーには《ゾンビキャリア》や《マッドマーダー》や《グローアップ・ブルーム》や《シノビネクロ》といった墓地に送る価値あるものも多く揃っています。
幽合自体がちょっと微妙なカードというのもあるのですが、あちらが融合素材として墓地やデッキのアンデット族1体を除外できるようになる条件を考えると、サーチ効果にLPを300〜500くらい払うコストがついていれば10点だったという感じのカードですね。
幽合-ゴースト・フュージョン
Secret
Ultra

▶︎ デッキ
6 JP012 幽合-ゴースト・フュージョン 
漫画版5D’sに登場した特殊な融合召喚を行うための魔法カードで、「フュージョン」ネームを持つためそれらが受けられる効果に対応するほか、《劫火の眠り姫 ゴースト・スリーパー》と《劫火の翼竜 ゴースト・ワイバーン》という使い勝手の良い専属のサーチ役も存在する。
効果の方はそのまま使うとアンデット族モンスターしか融合素材にできない上に手札のモンスターを融合素材にできない《融合》の完全劣化版ですが、自分のLPが相手よりも少ないという条件が満たされていれば、手札・デッキ・墓地のアンデット族1体を除外することでそれを融合素材の1つにできるという追加効果を持っており、完全ではありませんがデッキ融合や墓地融合が行えるこれを目当てに使うことになります。
しかしどうにしかして自分のLPを減らすか相手のLPを回復させないと初手からは使うことができず、場のアンデット族1体以上は必ず融合素材に使わなければならないため召喚権も消費しがちで、何よりも一部のアンデット族以外にとっては除外するという行為は多くの場面で【アンデット族】とはアンチシナジーになります。
現在では除外されることで効果を使えるアンデット族も増えましたが、このカードで融合召喚できる融合モンスターのラインナップも割と微妙というかこのカードならではみたいな融合召喚先がほとんどなく、専用の融合魔法に求められるぶっ壊れ感には到底欠けていると言わざるを得ない印象です。
なお融合召喚可能なモンスターは《黄金郷の七摩天》と同じものとなりますが、元々が《冥界龍 ドラゴネクロ》というドラゴン族モンスターのために設計されたカードということもあってか、評価時点ではアンデット族内にはこの効果で融合召喚できるモンスターはごく僅かしか存在しておらず、その性能も低めです。
ナンバーズ・エヴァイユ
Secret
Ultra

▶︎ デッキ
7 JP013 ナンバーズ・エヴァイユ 
「No.」Xモンスター群が自身のカード名にそれぞれ持つ数字で遊ぶという実に斬新なカードで、《希望皇アストラル・ホープ》の効果でサーチすることが可能な「ナンバーズ」魔法カードでもある。
EXデッキから選んだ4体の「No.」の持つ数字の合計値と同じ数字を持つ「No.」XモンスターをEXデッキからX召喚扱いで特殊召喚し、さらに選んだ4体全てがそのモンスターのX素材になるというかなり豪快な効果となっている。
相手の場に依存するかなり厄介な発動条件、特定の数字を持っていてかつランクも異なる「No.」Xモンスターを4体も採用しなければならないことによるEXデッキの大幅な圧迫、さらにこの効果で特殊召喚したモンスターが表側表示で存在する限り課せられる特殊召喚の制約といった使いづらい要素も盛りだくさんですが、舞台さえ整えばカード1枚から意中の「No.」や「CNo.」Xモンスターを大量のX素材を持たせた状態でX召喚できるというのにはやはり魅力を感じます。
4体のランクが異なる必要があるという点から「良い組み合わせ見つけたぞ!」と思ってよく見たらランクが被っててダメだった、でもこれを「CNo.」の方に変えればイケるとなるのも、ルートを探す上では一興ではありますね。
これを最大限に活かせるのが、まともに出すと素材縛りがあることから使用できるデッキが限られ、多くのX素材を持つことで究極完全態となる《No.86 H-C ロンゴミアント》だったわけですが、あちらが禁止カードになってしまってからは注目されることも少なくなってしまいました。
他には特殊召喚に関する制約を《No.84 ペイン・ゲイナー》を重ねてX召喚することで即座に解除できるXモンスターとも相性は良いです。
このカードの何よりの功績は本体の性能が低くて現在ではとても使い物にならない「No.」Xモンスターでも、その数字を持つことで別な需要が生まれ得る存在になったということで、個人的にはこのカードと《No.56 ゴールドラット》や《No.63 おしゃもじソルジャー》とかの数字を明らかに意識した「CNo.」ないしは特殊な「○No.」Xモンスター何かが出てくると面白いのになと思いますね。
七皇転生
Secret
N-Parallel

▶︎ デッキ
2 JP014 七皇転生 
評価時期に登場した《時空の七皇》によって、それをサーチできるカードである《七皇昇格》と共ににわかに注目を集めつつある「セブンス」カードですが、こちらは比較的新しいカードであるにも関わらずそれらの中でもかなり影の薄い感じがするPP収録の「セブンス」罠カード。
「オーバーハンドレッドナンバーズ」及びそれらをX素材とする自分のXモンスターが戦闘を行うダメージ計算時に発動ができ、そのモンスターを持っているX素材ごと全て除外するという効果を持っている。
ダメージ計算時にいなくなるのでそこで戦闘は終了となり、相手から攻撃してきた場合は実質的に攻撃を無効にする効果となります。
それだけだとこちらが2枚損失して攻撃をブロックするか攻撃を止めるだけで全く割に合っていないのですが、このターンのエンドフェイズに「No.」ではないランク3以下のXモンスターがEXデッキから特殊召喚され、その元々の攻撃力分の効果ダメージが相手に入るという効果が適用されることになります。
X素材がなくても強い効果が使えて攻撃力も2000を超えている《餅カエル》が禁止カードであることが無限に残念ですが、現在のカードプールにはランク3以下でも高い攻撃力を持つ《エクシーズ・アーマー・トルピード》などが登場しており、トルピードなら《バハムート・シャーク》とも噛み合っており、ランク4XであるバハムートをX召喚する素材でその多くがランク4Xとなる「オーバーハンドレッドナンバーズ」XモンスターのX召喚もできるため相性が良いです。
でもそれはそれとして、そこまでEXデッキを歪め倒してまで使うようなカードでは到底ないため、無理すれば多少噛み合いはしますが全く割には合ってないです。
七皇再生
Secret
N-Parallel

▶︎ デッキ
1 JP015 七皇再生 
PPに《七皇転生》と共に収録された「セブンズ」罠カードで、あちらの発動後に続けて発動することを想定した効果を設定されているカード。
自分の場のXモンスターを全てリリース、蘇生制限を満たしている自分の除外状態のXモンスター1体が帰還、リリースした数+1体まで自分の墓地・ 除外状態の「オーバーハンドレッドナンバーズ」Xモンスターを選んで帰還したXモンスターのX素材として補充、発動ターンのエンドフェイズにお互いに自身の手札枚数に比例した効果ダメージが入るという流れになる。
ごちゃごちゃと色んなことが書かれていますが、自分の場に特殊召喚されるのは1個とか2個とかのX素材を持ったXモンスター1体のみであり、《七皇転生》から続けて発動してなおそのX素材の補充要件をろくに満たせない場合もあるかなり厳しい性能です。
強く使うためには結局「RUM」魔法カードなどを使って「オーバーハンドレッドナンバーズ」をX素材として持ったそれらの「CNo.」体に《CX 冀望皇バリアン》を重ねてX召喚したもの除外するというような手順を踏まなければならず、その割にリリース要件がこれでリターンも果てしなく渋いので到底実用に堪えないでしょう。
エクシーズ弁当
Secret
N-Parallel

▶︎ デッキ
4 JP016 エクシーズ弁当 
相手の場のモンスターが戦闘破壊された場合、または場から墓地に送られた場合に発動が解禁され、対象とした自分の場のXモンスター1体にこちらが選んだ相手の墓地のモンスター1体をX素材という名の食料として与えるという罠カード。
自分の場に特定の種別のモンスターが必要でかつ発動条件があってフリチェで使えないので、少なくとも墓地メタとしては類似カードと比較しても完全に落第であり、XモンスターにX素材を補充する方法としても特別強いとは言えない。
一方で墓地に送られたターンから使えて名称ターン1も設定されていない墓地効果の方はフリチェで使えて便利なのですが、その効果の内容が対象としたEXデッキから特殊召喚された場のモンスター1体の表示形式を変更するというものになっており、数的アドバンテージにならないし有効な妨害にもなりにくく、対象指定の関係でコンボに繋げにくく自分のモンスターも対象にできる利点が半減しているのがかなり残念。
Xモンスターの中にはモンスターを守備表示で特殊召喚する能力を持つものがそれなりにはいるものの、それがEXデッキからともなるとさすがにその数はかなり限られています。
EMオッドアイズ・バトラー
Secret
Super

▶︎ デッキ
9 JP017 EMオッドアイズ・バトラー 
漫画版アークファイブに登場した、作中からOCG化されたカードの中でも特に優秀で【EMオッドアイズ】への貢献度も大きかったカードの1枚となるPモンスター。
モンスターゾーン・魔法&罠ゾーン問わず、自分の場の「EM」または「オッドアイズ」モンスターを対象に手札か墓地で効果を発動でき、自身を特殊召喚しながら対象のモンスターをセルフ破壊するという能力を持っている。
EMオッドアイズ・バレット》はこのカードをデッキから墓地送りにしながら自身が自己蘇生の際の破壊対象になれて破壊された後はPゾーンに移動するので特にシナジーが強く、ここに《オッドアイズ・アークペンデュラム・ドラゴン》のP効果が絡めばPモンスターが2体並んで《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》のL召喚に繋がっていく。
EMジェントルード》と《EMレディアンジュ》が初動になった場合は、ジェントルードを破壊して自己蘇生することで低スケール持ちの《EMペンデュラム・マジシャン》をデッキからPゾーンに設置することができます。
自己SSは手札からも発動できるため時に貫通札になることを考えれば複数積む価値もあり、このモンスター効果は完全なるOCGオリジナルのものということで【EMオッドアイズ】はあまり期待していなかった思わぬところから実に有能な新規を手にすることができたなと思いますね。
EMオッドアイズ・バレット
Secret
Super

▶︎ デッキ
9 JP018 EMオッドアイズ・バレット 
漫画版アークファイブに登場した、作中からOCG化されたカードの中でも特に優秀で【EMオッドアイズ】への貢献度も大きかったカードの1枚となるPモンスター。
NSとSSの両方で誘発する効果によって「EM」または「オッドアイズ」モンスター1体をデッキから墓地に送る効果を持っており、この効果で同時に登場した《EMオッドアイズ・バトラー》を墓地に送ることであちらの墓地効果で自身を自己蘇生しつつ、このカードを効果破壊して自身の効果でPゾーンに移動させることができる。
この時に《オッドアイズ・アークペンデュラム・ドラゴン》がPゾーンに存在していれば、そのP効果によるリクルートによってP召喚前に《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》をL召喚できるという流れになります。
他の墓地送りの対象としては《EMレディアンジュ》が有力で、《EMジェントルード》とアンジュによる2枚初動の有効な組み合わせパターンを増やすことができます。
多くの場面で《EMドクロバット・ジョーカー》と召喚権を食い合うことになるのが気掛かりですが、SSでも効果は誘発するので《ワン・フォー・ワン》などを採用してみるのも良いかもしれません。
総じて【EMオッドアイズ】では初動に絡む優れたモンスターであり、漫画版では詳細不明だったモンスター効果を魔改造によって設定されたことで突然生まれた優秀新規となっています。
ちなみに作中ではカード名が「ヴァレット」でしたが、お察しの通り闇ドラゴンの「ヴァレット」モンスター群とテーマ名が被るため現在のカード名に変更される運びになっている。
EMバロックリボー
Secret
N-Parallel

▶︎ デッキ
5 JP019 EMバロックリボー 
評価時点における唯一の上級以上となるレベルを持つレベル8の「クリボー」モンスターで同時に「EM」にも属しているPモンスター。
攻撃力は他の多くの「クリボー」モンスターと同じ300ですが、守備力は3000とレベル相応に高く、カード名に言葉遊び要素があることを除けば他の多くの「クリボー」モンスターとは一線を画する存在です。
【クリボー】においては自身のP効果によってほとんどの「クリボー」モンスターをサーチ可能であるという、Pモンスターの体をしたサーチ札であることに価値があり、手札で発動する効果を持つものも多いそれらにとって効果がサーチであることには意味があります。
発動タイミングがお互いのバトルフェイズ開始時なので先攻時におけるサーチはできませんが、相手バトルフェイズ開始時にも使えるのでサーチする「クリボー」モンスターによってはそのターンから役目を果たすことはできるでしょう。
モンスター効果の方は守備表示で手札から自己SSして高い守備力で他のモンスターを守りながら戦線を維持できるというものですが、攻撃を受けると攻撃表示なってしまう点や自己SSの条件も含めて、時々使うかもしれない程度の効果にとどまるかと思います。
なお属するモンスターの多くがレベル1である「クリボー」モンスターはPスケールが1であるこのカードではそのほとんどがP召喚できないため【クリボー】の性質とは全く噛み合っておらず、そこはスケール0で良かったのでは感がありますね。
EMクラシックリボー
Secret
N-Parallel

▶︎ デッキ
5 JP020 EMクラシックリボー 
「クリボー」モンスターではお初となるPモンスターとして《EMバロックリボー》と共に漫画版アークファイブで生み出された《クリボー》と同一の5つの基本ステータスを持つモンスター。
P効果は相手モンスターが直接攻撃を仕掛けてきた時に自爆するというだけの効果ですが、これに連動する形で自身の3の効果が誘発し、そのバトルフェイズを終了させることができる。
PゾーンのカードのPスケールを1にする効果は【クリボー】にとってはほとんど無意味な効果ですが、これを発動することで手札の自身を墓地に送ることができ、これが戦闘ダメージを受けた時に自身を墓地からPゾーンに設置する効果に繋がり、前述の自爆してバトルフェイズを終わらせる効果にも繋がっていくという設計になっている。
一見継続的に直接攻撃を止められるように見えますが、ご存知の通り破壊されたPモンスターの行き先はEXデッキになるため、自爆後は墓地に送られないのでそことは全く噛み合っていません。
またレベル1であるこのカードは、2枚目のこのカードと《EMバロックリボー》の2体が作るPスケールではP召喚できず、EXデッキから場に復帰させるには別なカードに頼る必要があるという点も【クリボー】にとって良い話ではないでしょう。
単体で直接攻撃による戦闘ダメージを1ターンまるまる流せるカードとしては一応の価値はあると思います。
暗黒騎士ガイアオリジン
Secret
▶︎ デッキ
5 JP021 暗黒騎士ガイアオリジン 
VJの付録カードとして登場した、評価時点における唯一の下級モンスターとなる『暗黒騎士ガイア』モンスター。
その能力は手札のレベル5以上のモンスターをコストにした手札からの自己SS能力、戦士族をアドバンス召喚する際に2体分のリリースになれる効果となっており、これによりその他のモンスターが全て戦士族の最上級モンスターである『暗黒騎士ガイア』モンスターを展開するための補助になる。
しかし通常モンスターである《暗黒騎士ガイア》を除き、それらのモンスターは全て自身をリリースなしで召喚するか手札から特殊召喚する能力があるため【暗黒騎士ガイア】とはかなり噛み合っていないし、それでいて手札から自己SSするための手札コストとなるモンスターにレベル指定まであるというのは相当使いづらい。
3の墓地効果はバトルフェイズにて対象のモンスター1体の攻撃力の弱化と強化をオールクリアするというもので、こちらは《竜魔道騎士ガイア》が自身の効果で弱化している場合に役立つ効果になりますが、それ以外だと時々これが有効なモンスターと対面した時に機能する程度で、そういう効果を使うだけのために1と2の効果が大して強くないこのカードを【暗黒騎士ガイア】に採用する価値は低いです。
他に競合となる『暗黒騎士ガイア』下級モンスターが1体も存在しないにも関わらずこの体たらくはさすがに酷いの一言。
PPシリーズにはPP2021以降、一定期間のVJ付録カードとなった1年分で12枚のカードが新規カードと共に収録されるようになりましたが、このカードからスタートしたPP2022の収録カードを見ていくと、この期間のVJ付録カードは何とも不作揃いだなあと思ってしまいますね。
百年竜
Secret
▶︎ デッキ
4 JP022 百年竜 
VJ付録カードとして登場した千年竜のリメイクモンスターで、応募者全員サービスパックに収録されているEXモンスター群とのシナジーを意識した効果設定がされている。
自身のレベル変動効果によって様々なEXモンスターを特殊召喚するための素材に適応できるようになり、墓地に送られた時に誘発する効果によってこのモンスターを素材に特殊召喚したEXモンスターに両面の破壊耐性を付与するという流れになっている。
しかし自身を特殊召喚する効果がないため、モンスターを特殊召喚するための素材としての適性は微妙な感じで、EXモンスターに付与する両面の破壊耐性も1度しか適用されない。
どうせならお互いのモンスターを全体除去するタイプのモンスターに耐性を付与して、この破壊耐性を自ら積極的に活かしていきたい。
結局単独でも攻撃力1900のアタッカーになるのが一番良いところとかそんな感じになってしまいそうなモンスターってところですかねえ。
太陽の魔術師エダ
Secret
▶︎ デッキ
6 JP023 太陽の魔術師エダ 
召喚またはリバース時に効果が誘発し、デッキに触れる効果で1体が2体に増える能力を持つ魔法使い族の下級モンスター。
特殊召喚できるモンスターの指定内容から「霊使い」モンスター群とのシナジーを見込んで設計されたカードであり、相手のメインフェイズに自分の場のセットされた魔法使い族をフリチェで起こせることから、自身の効果でセットした魔法使い族のリバース効果などを誘発させる補助ができる。
この効果で特殊召喚できる魔法使い族は霊使い・憑依装着以外にも《見習い魔笛使い》や《玄武の召喚士》や《ファイヤーソーサラー》など割と色々と存在しているので、使用の際は一通り目を通しておきたい。
しかし特殊召喚効果はセット状態限定となっており、それらを起こす効果は自分のターンには発動できず、自身とデッキから特殊召喚したモンスターをそのままEXデッキからの特殊召喚のための素材に使う《魔界発現世行きデスガイド》のような使い方をされないために確かに適切な調整ではあるのですが、その分だけ使い途も限られてしまいます。
相手の手札誘発も重いですが効果自体は結構強いと思うので、今後《ゴーストリック・フェスティバル》のようなセットモンスターも特殊召喚のための素材にできるLモンスター、特にセットモンスターを含むモンスター2体みたいな具合のLモンスターが登場すれば、また違った評価が得られるかもしれませんね。
イラスト的な意味では、霊使いたちとシナジーするカードとして設計されたにも関わらず、その《サイバネティック・マジシャン》のような風貌から霊使い・憑依装着の面々との親和性は非常に低く、その辺もあんまし人気がない理由ではないかと。
超重禽属コカトリウム
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7 JP024 超重禽属コカトリウム 
トライブリゲートとのシナジーを見込んで作られたと思われる、VJ付録カードとなるテーマ無所属の鳥獣族モンスター。
自分の場のトライブリゲートの3種族の中から1体をリリースすることで自身を手札か墓地から特殊召喚する効果と、デッキ内の下級モンスターとなる指定の3種族のうちから1体を除外することで、除外したモンスターのカード名及び種族・属性・レベルをコピーする起動効果を持つ。
コストによってデッキから除外するため妨害を受けづらく、除外したモンスターと同名カードに課せられる効果の発動の制約がなく、手札のみならず墓地からも自己SSできる能力も持っていることから、《鉄獣鳥 メルクーリエ》のような該当種族で被除外誘発の効果を持つモンスターと併用が有効であり、特にデッキに触る系の効果を持つものであれば、それを用いた初動を厚くするためのカードとしての今後の活躍にも期待が持てそうです。
コピー効果はモンスター効果はコピーしないので用途は限られてきますが、特定のカード名やテーマ名を持つモンスターが場に存在することを条件とする効果をこのカードで受けられたり、EXモンスター側の素材縛りをカード名や種族や属性をコピーしたこのカードでクリアできるなどの作用があります。
しかしこのカードの本命と未来は、やはりデッキに触ってコスト除外するカードの持つ被除外誘発の効果の方にあると言っていいでしょう。
ドラグニティ-ギザーム
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7 JP025 ドラグニティ-ギザーム 
ドラグニティストラクRの連動カードとしてVJの付録カードとして登場した、ドラグニティに属するドラゴンチューナー。
効果の方は召喚誘発の蘇生効果というシンクロ黎明期の《ジャンク・シンクロン》より続く伝統あるのものとなっており、VJ付録ということで蘇生対象はドラグニティのみならず、それらが属する風属性の下級鳥獣・ドラゴン全般となっている。
特殊召喚したモンスターの効果はジャンクロンと同様に無効になるため、自身と共にS召喚やL召喚などの特殊召喚のための素材として利用することなります。
また装備カード状態の自身を特殊召喚する《ドラグニティ-ファランクス》や《ドラグニティ-クーゼ》と同様の効果も持っており、このカードにだけ発動に名称ターン1がありますが、それらとはレベルの異なるチューナーとして差別化できる。
効果発動後の特殊召喚先の縛りなどもなく、前述の通り【ドラグニティ】以外の鳥獣族やドラゴン族を主体としたデッキでも採用可能であり、特にドラゴン族は《竜の渓谷》や《竜の霊廟》で蘇生対象となるモンスターを墓地に送ることは容易です。
その一方でドラグニティでは、主力となる《ドラグニティ-ドゥクス》をはじめとする非チューナー側となる鳥獣族はレベル4が多く、Sモンスター側も偶数レベルが厚いため、奇数レベルチューナーであるこのカードはそれらを出すためのチューナーとしては適性が低く、ドゥクスらと召喚権がかち合うのも気になる。
このカードを【ドラグニティ】で使うなら、レベル7ドラグニティSモンスターであり、それぞれの持つ効果からそのまま自由なレベル10Sに繋がる《ドラグニティナイト-ゴルムファバル》はまず採用することになるでしょう。
エーリアンモナイト》や《ブラック・ボンバー》や《BF-極北のブリザード》がかなりの強カードとして扱われていた時代なら有り難く3投されるカードだったかもしれませんが、現在ではこういった召喚権必要+墓地から1体特殊召喚といういわゆる「釣り上げチューナー」は、その1体を通すことでよほど強固な盤面を敷けるか、展開のほぼ全てがそれに依存しておりデッキ内に他に召喚権を渡す価値があるやつがいないとかでもない限り、特殊召喚でも効果が誘発してかつ一定条件下で自己SSすることができたとしても、手放しで3投されることは稀です。
このカードもそれに漏れず、何だかんだで釣り上げチューナーで、自身のレベル設定もデッキ・EXデッキの構築次第で色々とできることはあると思いますが、通常は入れて1枚だろうなという良くも悪くもVJ付録カードとして適正なカードであると言えるでしょう。
カオス・グレファー
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8 JP026 カオス・グレファー 
いくつにも運命が分岐するダイグレファーの新たな到達点は闇と光の力をあわせ持つカオスモンスターとしての姿でした。
光と闇のいずれかのモンスターを手札コストに、コストにしなかった方の属性のモンスターをデッキから墓地に送る効果を持っており、墓地に送りたい属性が偏っている場合はワンペアのハードルが上がるためそれ専門のモンスターに任せたほうが無難という感じで、さらに墓地送りにしたモンスター及び同名カードはこのターン特殊召喚できないため、このモンスターを優先して採用したいようなデッキは比較的限られてくるように思います。
墓地の光と闇を除外して特殊召喚するカオスモンスターの墓地コストを素早く揃えることには長けており、墓地に送ったモンスターは特殊召喚できないだけで効果を発動することは可能という利点もあるため、これらを活かした運用を考えたいですね。
迅雷の暴君 グローザー
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6 JP027 迅雷の暴君 グローザー 
VJに付属した近場のレギュラーパックに新規カードが収録された魔轟神とのシナジーを見込んで設計されたモンスター、でも属性は光じゃなくて闇。
非チューナー側に悪魔縛りのある8シンクロで、効果の方は11期に入ってからやたら見るようになった起動効果による場のモンスターを対象としたモンスター効果の無効、その効果処理時に手札から捨てるモンスターを悪魔族にすることで、それに連なる形で3つのうちから好きな耐性1つを得られるというものである。
どのような方法で悪魔族が手札から自分の墓地に送られても耐性を得られるので、他のカードとの組み合わせで相手ターンに耐性を得ることもできますが、全効果処理後にチェーンブロックを作って耐性を得るため、相手の除去効果に直接合わせることはできません。
嫌な永続効果持ちを黙らせるということで、けして弱いわけではないのですが、素材フリーのシンクロだけでも大魔境状態のレベル8帯で、縛りがあってこの打点この性能というのはやはり物足りない感じで、このサイトでも書籍付属の大型モンスターであるにも関わらずこの閲覧数であることが、このカードの需要や注目度の低さを物語ってしまっていることかと思います。
氷結界の随身
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5 JP028 氷結界の随身 
それはまだ氷結界が一つだった頃の物語。
ここまで2020年度号はどうしたVJと言われても仕方ないような微妙な付属カードばかりが続きましたが、残念ながらこのカードもそれに漏れない感じになってしまいました。
まず前半の自身をリリースして虎将の面々をはじめとする手札の上級氷結界をSSする効果ですが、ジョーカー的な役割を果たせる紋章の存在によりこのカードと上級氷結界のワンペアを作るのは難しくないため悪くない効果です。
後半は水属性限定のレベルスティーラー的な自己蘇生効果ですが、名称ターン1と離れた時に除外されるのはまぁそりゃそうですよねとなるのだが、なんと墓地に送られたターンには発動できないという信じ難いことが書かれている。
チューナーでもないし名称ターン1なのに…慎重な調整が必要な効果なのはわかりますが、こんな仕様にするくらいなら最初から水属性全体とかいう広い間口にせずに氷結界限定にして墓地に送られたターンでも効果を使えるようにすれば良かったのでは…これもできる限り多くの人に使っていただきたいVJ付録であるが故の弊害なのでしょうか?
実際に動かしてみるとテキストから受ける印象ほど弱くはないのですが、結局氷結界の動きを劇的に変えたり強いところをさらに強くというところには至らず、それほど期待には応えられなかった感じです。
まぁ悪くないんだけど欲しかったのはこういうんじゃない、なんて思いをしてるのは今時どのテーマにもあることなので仕方ないですね。
プロキシー・ホース
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9 JP029 プロキシー・ホース 
場の自身をサイバースリンクのリンク素材とする際に、手札のサイバースも1体までリンク素材とできる効果を持つ下級サイバースモンスター。
この効果により、場で単独でリンク2のサイバースモンスターになれる・場への展開を1回分減らしつつリンク数を稼ぐことができ、類似効果を持つサイバースモンスターと比べると、その条件がより緩くなっているのが魅力。
ただしこちらの手札リンクは永続効果なので、カードの効果によって無効にされてしまうことには注意したい。
墓地効果も発動タイミングがあまり良くない点は気になりますが、一体EXデッキ何枚あるの?ってくらいに1ターンで展開しまくることができるサイバース系列のデッキにおいて、自前のEXデッキ補充手段を用意できるのは良いことだと思います。
ステイセイラ・ロマリン
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8 JP030 ステイセイラ・ロマリン 
全然植物じゃないし妖精ですらなさそうな完全に人間の女の子の姿をした植物族モンスターの1体。
自分の場の植物族を効果で墓地送りにすることで、対象のモンスターにフリチェで破壊耐性を与えるアルミラのような効果を持ちますが、こちらは自身が効果で墓地送りになった時に発動できる墓地誘発効果を持つため、そちらに繋げるために自身を墓地送りにする一手段という扱いになるでしょう。
そしてその墓地誘発はというと、レベル5以下の植物族をデッキから墓地送りにするというもので、大型モンスターを墓地送りにして蘇生という使い方はできないものの、有力な墓地効果を持つ数々の下級植物族とシナジーする順当に便利な効果です。
それだけだとこのカードじゃなくても似たような仕事ができてしまいますが、このカードの場合は自身も植物族であることに加え、EXからの墓地送りも可能であり、今後本体の能力は低いが墓地で発動する効果が強力という低レベルの植物族EXが登場した際に注目される可能性もあり、将来性のあるカードだと思います。
霊塞術師 チョウサイ
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7 JP031 霊塞術師 チョウサイ 
空海と最澄、実に20年近い時を経て突然登場したカイクウのライバルとなるお坊モンスターの新鋭。
カイクウと同じ種族・属性・レベルで攻守が100ずつ高くなっており、それにより下級19打点というシステムモンスターとしてはかなり心強い攻撃力になっている。
効果の方はお互いの墓地の魔法罠の発動を完全に封じる効果と、相手依存の墓地送りでモンスターを除外するランシンに対し、こちらは場からどのような方法で墓地送りになっても相手の墓地の魔法罠1枚を除外できる効果を持っている。
墓地で発動する魔法罠は年々増加傾向にあり、環境レベルのデッキにも刺さる相手は存在するのですが、肝心のモンスター効果を捉えられないことはまあ仕方ないとして、墓地で発動する魔法罠はそのカードを除外して発動するものも多く、それならカイクウでも防ぐことができてしまうというのはさすがに気になるところ。
墓地送りになった時に墓地の魔法罠を除外する効果は、魔法罠をサルベージできるデッキなど前半の効果以上に有効な相手や場面が限られており、除外枚数を稼ぐとかピンポイントでの働きをしてくれる可能性はありますが、何しろ焼け石に水な感じが否めない。
打点も含めて悪いカードではないのですが、メタ先があまりに細すぎてこのカードがメインから積まれるような環境、サイドに仕込んでおく必要性というのがちょっと想像し辛いというのが正直な感想です。
雑誌での触れ込みや高い攻撃力を見て、インスペや《ライオウ》に続く新たな高打点下級システムモンスターの誕生かと結構期待していたのにお出しされたものはこんな程度の性能、所詮今年度のVJ付録か…というような扱いを受けている損なカードではあるかと思います。
華信龍-ノウルーズ・エリーズ
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7 JP032 華信龍-ノウルーズ・エリーズ 
VBEX付属カードとなるドラゴン族2体とのシナジーを考えて設計されたVJ付属のドラゴン族モンスターで、風属性なのはそういうこと。
上級以上のモンスターをコストに自己蘇生することができ、X素材に使えば除外されることもないためランク7デッキのX素材要員としても最適のモンスターです。
そしてもう1つの効果として、最近やたら見るようになった「このカードが戦闘または相手の効果で破壊された場合」というほぼ相手依存となる残念な発動条件の効果を持ちますが、その効果は対象こそ取るものの、万能単体除外という中々の除去性能を持つ物となっている。
この発動条件である時点で、相手のデッキの主戦力となるモンスターの除去系統が効果破壊でなければ限りなくおまけに近い効果にはなりますが、相手の中型くらいのモンスターに無理なく自爆特攻可能な20打点なので、能動的に効果を使える場面もけして少なくはないでしょう。




※「*」付きのカードは「評価投稿済み」を表します。

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