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HOME > コンプリートカード評価一覧 > ANIMATION CHRONICLE 2021 コンプリートカード評価(みめっとさん)

ANIMATION CHRONICLE 2021 コンプリートカード評価

遊戯王アイコン みめっと 」さんのコンプリートカード評価


レアリティ 評価 番号 カード名
No.17 リバイス・ドラゴン
-
▶︎ デッキ
3 JP000 No.17 リバイス・ドラゴン 
最初期の汎用ランク3Xモンスターとなる「No.」の1体で、同期でランク4の《No.39 希望皇ホープ》と同じく自身にX素材がないと適用されるようになるデメリット効果も設定されている。
X素材1つと引き換えに自身の打点を上げる効果を持っており、これによって攻撃力が2500に上がりますが、2回効果を使うと攻撃力が3000になる代わりに自身の持つデメリット効果によって直接攻撃ができなくなる。
登場から長らくランク3のアタッカーとして一定の地位を保ってきましたが、現在ではさすがに自身の攻撃力を500程度上げる効果以外にはデメリット効果しかないカードというのはあまりに厳しいと言わざるを得ない。
「CNo.」体や「FA」が存在しそうでしていないモンスターでもあり、アニメでの立ち位置を考えれば今後出てくる可能性は0とは言えないので、それらのカードに名称指定されることに期待したい。
クリバー
Normal
▶︎ デッキ
4 JP001 クリバー 
アニメのドーマ編に登場した「クリボー5兄弟」とされるモンスターの1体。
クリボー》の「ボ」の字に着目してバ行の「バヒブベボ」で5体のモンスターにするという割とその発想はなかったというカードで、担当カラーは紫。
ルール上「クリボー」カード扱いになるという共通の能力に加えて、自身または他の「クリボー」モンスターの被戦闘破壊誘発で同名モンスター以外の指定の攻守を持つモンスターをリクルートする効果と、自身と他の「クリボー5兄弟」を名称指定のリリースとした大掛かりな発動条件で指定の3領域から《クリバビロン》を特殊召喚できる効果を持っている。
リクルート対象は多くの「クリボー」モンスターや《熟練の栗魔導士》以外にも《魂を削る死霊》などのいくつかのモンスターに対応していますが、基本的には「クリボー」モンスターの中から選ばれることになり、《クリビー》や《アンクリボー》なら後続のモンスターに戦闘破壊されてもその効果を誘発させることができる。
バビロンを特殊召喚する効果は無効にされた時のことは考えたくないほどに重い効果ですが、通すことができればバビロンの効果によってリリースした「クリボー5兄弟」を場に展開することも可能であり、《ティンクル・ファイブスター》を使えばこのカードの効果によるバビロンの特殊召喚の補助にもなります。
リクルート効果の発動条件が自爆特攻でも効果を出せることを除けば名称ターン1もついていてかなりイマイチであり、ファイブスターの発動条件にもなるレベル5モンスターでもあるバビロンは特殊召喚モンスターではない上に自己SS能力があって、それをファイブスターで解体してこのカードを含む「クリボー5兄弟」を展開し、このカードの効果でバビロンに再合体するという流れも何だかよくわからないしそんなに強くないと思うので点数はこの辺りで…。
クリビー
Normal
▶︎ デッキ
5 JP002 クリビー 
「クリボー5兄弟」の1体となるモンスターで、担当カラーは赤。
ルール上「クリボー」カード扱いになるという共通の能力に加えて、自身または他の「クリボー」モンスターが被戦闘破壊された時に誘発する効果で《クリボー》のカード名が記された魔法罠カード1枚をサーチする能力と、他の「クリボー」モンスターがいる時に使えるようになる相手の攻撃を無効化する能力を持っている。
攻撃を無効にする効果は自身のサーチ効果の発動条件とアンチシナジーである上に自身以外の自分の場のモンスターが全ての打点が0化してしまうというデメリットがあり、単独で発動できないこともあって使う機会は少ないと思われます。
メインとなる効果はサーチ効果の方で評価では《ティンクル・ファイブスター》などの4種類のカードが対応しており、特にティンクルをサーチする手段はこの効果頼りになるため、あちらを使うなら重要な効果になります。
とはいえ、それにしたって《クリバー》と同じこの発動条件はイケてないと思うし、サーチ対象となるカードのうち《増殖》は《熟練の栗魔導士》でもサーチすることは可能です。
ティンクルを使う以上は当然採用することになる「クリボー5兄弟」ですが、それらのモンスターの中ではマシな方というか役割として重要なモンスターってだけで断じて強いわけではありません。
クリブー
Normal
▶︎ デッキ
6 JP003 クリブー 
「クリボー5兄弟」の1体となるモンスターで、担当カラーは白。
ルール上「クリボー」カード扱いになるという共通の能力に加えて、相手の攻撃宣言時に自身を手札から捨てて「クリボー」モンスター1体をサーチできる珍しいタイミングのサーチ効果と、お互いのターンにフリチェで使える効果で相手の場のモンスター1体の攻撃力を大幅にダウンする能力を持っている。
サーチ効果によって《クリボー》をサーチすることで、戦闘ダメージを0にしながら《クリバビロン》や《ティンクル・ファイブスター》の蘇生対象となるこのカードや《クリボー》を墓地に送ることができ、サーチ効果の発動条件としてけして良いものではありませんが、テーマモンスター全てにアクセスできる効果なので【クリボー】にとっては有用な効果と言えます。
弱化効果は下がり幅も大きく発動条件も優れていますが、発動のために必要なコストが手札の罠カードという謎の指定になっていることから使いやすい効果とは言い難く、ターン1でこの下がり幅では多くの「クリボー」モンスターが戦闘で相手モンスターに勝つためには不足しているため、墓地効果を持つ罠カードをコストにするなどしないと辛いところがあります。
クリボー》の手札誘発効果をこのカードの枚数分厚くできるカードなので防御カードとしてはそれなりの性能です。
クリベー
Normal
▶︎ デッキ
4 JP004 クリベー 
「クリボー5兄弟」の1体となるモンスターで、担当カラーは緑。
ルール上「クリボー」カード扱いになるという共通の能力に加えて、自身を手札から捨てて発動できるお互いのターンにフリチェで使える誘発即時効果によって対象の「クリボー」モンスターの打点を大幅に上げる効果と、自身と他の「クリボー5兄弟」を名称指定のリリースとした大掛かりな発動条件で指定の3領域から《クリバンデット》をサーチ・サルベージし、さらに多くの「クリボー」モンスターが属する悪魔族1体の召喚を行える効果を持っている。
手札発動の効果は【クリボー】における《BF-月影のカルート》とも言えるもので上がり幅は1500とカルートのそれを凌ぎ、その効果も永続しますが、元々の攻撃力が非常に低い「クリボー」モンスターに1回この効果を使ったところで下級アタッカー程度の攻撃力にしかならないものがほとんどなので、効果に名称ターン1がないのを活かして重ねがけしないと戦闘補助としては機能しにくい。
もう1つの効果は《クリバビロン》に対応していた《クリバー》の《クリバンデット》版となる効果ですが、一応【クリボー】におけるフィニッシャーにもなって展開からのL召喚や《ティンクル・ファイブスター》で解体することも可能はバビロンと違って、汎用にかなり寄った能力であるバンデット1枚をサーチするためにここまでのことをする必要があるとは思えないし、追加の召喚効果もサーチしてきたバンデットの効果をすぐに誘発できるというくらいで【クリボー】におけるそこまで強い動きになるわけではありません。
ティンクル・ファイブスター》を使うために必要なカードというのが全てという感じで、たまに戦闘補助カードとして役立つという程度でしょうかね。
クリバビロン
Super
▶︎ デッキ
7 JP005 クリバビロン 
クリバー》から派生して生まれたモンスターということでこのカード名になっており、この見た目や能力でどの辺りが「バビロン」なのかさっぱりわからないモンスターですが、それは《バビロン》も同じなので気にしてはいけない。
クリバー》の効果によって指定の3領域から特殊召喚が可能ですが、特殊召喚モンスターではなく、通常召喚可能でかつ自己SS能力も持っている。
自己SS条件は自分の墓地のモンスターが相手の墓地のモンスターよりも多いことであり、さらに自分の場と墓地の「クリボー」モンスターの数に比例して自身の攻守を上げる効果も持っており、《クリバー》の効果で特殊召喚すると攻撃力は最低でも3000になるため、【クリボー】においては大変貴重なアタッカー役を担うモンスターでもあります。
また自身を手札にバウンスすることで手札と墓地から「クリボー5兄弟」を1体ずつ特殊召喚する効果を持っており、3つの効果全てが積極的で大量の墓地肥やしと非常に相性が良いことから、このカードをフィニッシャーに据えるなら《隣の芝刈り》のようなカードは是非とも併用したいところ。
自己SSしやすいレベル5モンスターということで《ティンクル・ファイブスター》で解体するモンスターとしての適性も高く、自己SSしたターンは自身の効果によって解体できず、こちらの効果では「クリボー5兄弟」のデッキからの特殊召喚ができないことを考えても、このカードを自己SS効果で出してからティンクルでこのカードを解体して5兄弟を特殊召喚し、《クリバー》の効果で5兄弟をリリースしてこのカードを墓地から特殊召喚するという手順になることも多いでしょう。
自身を解体する効果は一見自分のターンのメインフェイズならフリチェで使えるように見えますが、実際にはメインフェイズに使う場合は起動効果、バトルフェイズに使う場合は誘発効果となる仕様で相手バトルフェイズには使えないので間違えないようにしたい。
5兄弟と違ってルール上「クリボー」扱いになる能力がないのが残念なところで、もしそうなら《クリブー》や《クリベー》の戦闘補助効果ももう少し意味のあるものになったのですが…。
ティンクル・ファイブスター
Normal
▶︎ デッキ
7 JP006 ティンクル・ファイブスター 
自分の場のモンスターがレベル5モンスター1体のみの場合に発動ができ、指定の3領域から「クリボー5兄弟」となる5体を一斉に特殊召喚できるという超展開が行える魔法カード。
この効果で出てきたモンスターは《増殖》で特殊召喚される「クリボートークン」と同様にアドバンス召喚のためのリリースに使えないだけで他は自由であり、《クリバー》の効果による《クリバビロン》の特殊召喚、5体素材の《LL-アセンブリー・ナイチンゲール》をはじめとするランク1XのX召喚、リンク5まで簡単に手が届く様々なL召喚などに利用することができる。
こういうカードの存在があると、やはり「クリボー」モンスターにもXかLモンスターのEXモンスターを出して欲しいと思ってしまいますね。
リリースとなるレベル5モンスターは【クリボー】においては自己SS能力を持つ《クリバビロン》や、自身の効果でレベル5になれる《熟練の栗魔導士》などが適していますが、それ以外のより安定した自己SS能力を持つ汎用的なレベル5モンスターやレベル変動効果を持つモンスターなどを採用しても良いでしょう。
評価時点におけるこのカード本体をサーチする専用手段が発動条件がイマイチな《クリビー》しか存在しないのが残念なところ。
あとは発揮する効果自体は強いですが、メインデッキに最低1体ずつは入れることになる「クリボー5兄弟」の性能がちょっと渋いなといったところですね…。
ヨーウィー
Normal
▶︎ デッキ
5 JP007 ヨーウィー 
一部のデュエリストから絶大な支持を集めている、アニメDMにおける屈指の技巧派デュエリスト「BIG1」の使用した爬虫類族モンスターが、《イピリア》に続いてOCG化となりました。
アボリジニ神話を元ネタとしており、トカゲに虫の脚が生えたような不気味な姿が特徴的で、凡そ常人のセンスでは生み出されないであろうモンスターとなっています。
その効果は下級モンスターでありながら、NSやSSで場に出すだけで次の相手の通常のドローをなしにするという絶大なインパクトを持つものとなっている。
ただし、この効果を使う場合そのターン1回しかSSができない制約があるため、NSで出した場合はあと1回しかSSできず、SSで出した場合はそのターンはもうSSできない。
しかも単独でSSした場合にしか効果が出ないため、この効果を使いつつ制圧盤面を敷くまたはモンスター効果によるハンデスで相手の手札を減らすことはかなり難しくなっています。
ドローロックは確かに強力ですが、ただでさえ後攻からでは手遅れなことも多い効果であるにも関わらず、先攻で使う場合でも、相手が通常ドローによるトップ解決にお祈りするしかないような強固な盤面を作ることはほぼ不可能で、相手の反撃の芽を完全に摘み取るためのカードとしては《八汰烏》に到底及びません。
しかもデュエル中に1度しか使えない上に自身のステータスも低いため、現代遊戯王におけるガチ環境で強い運用をするのは相当困難なカードと言えるでしょう。
メタビ系デッキの先攻で、このカードをNS、《毒蛇の供物》などのカードを3〜4枚セットしてエンドってのが一番無理のない使い方になるんでしょうかねえ。
1度だけSSできるということで、《転生炎獣アルミラージ》以外にもこのカード1体から変換できる有用なリンク1モンスターが登場すれば、また評価も変わってくるかもしれません。
そういうわけで、爬虫類族1体で出せる種族向けリンク1モンスターを是非とも宜しくお願いします!といったところで、今回の評価を終わりとさせていただきます。
ペンギン・ソード
Normal
▶︎ デッキ
5 JP008 ペンギン・ソード 
水属性を強化するカードが多数選出された2021年のアニクロにおいて、《ヨーウィー》の下にくるのはビッグ2こと大瀧氏の使用した《再生の海》か鉄壁氷山-ディフェンドアイスバーグか、或いは水属性とは関係ありませんが、大瀧氏の使用したカードでは何かと話題になりやすいリベンジ・サクリファイスかと予想されていましたが、収録されたのはまさかのこのカード。
『ペンギン・ソード』とは言っても、ペンギンを模した装飾などは一切施されておらず、至ってシンプルなデザインが特徴の装備魔法です。
実は1ヶ月後のレギュラーパックでペンギン強化が決まっていましたというオチで、つぐつぐ今年のコレパ改めてアニクロは色々連動しているなと感じさせられます。
ペンギンネームを持つ初のモンスター以外のカードで、アニメ通り装備させたペンギンの打点を上げるわけですが、追加効果により装備モンスターが戦闘ダメージを与えた時にバウンス効果を発揮するようになっており、ダメスメに発動する破壊耐性&対象耐性を貫通する効果ということでその除去性能は高い。
またこのカードを含む「ペンギン」カードの効果によって、相手の表側表示のカードがバウンスされたり除外された時に、そのカード及び同名カードの効果を次のターンの終わりまで無効にする効果もあり、《ペンギン・ソルジャー》や《ペンギン・ナイトメア》の効果によるバウンス、《否定ペンギン》による除外への変換とシナジーするようになっている。
ただし発動する効果によって無効にする&この効果は強制効果なのでチェーン1になりやすいため、フィールドを離れることでトリガーが引かれるモンスターの誘発効果は防げない場合も多いことには注意したい。
全体的に打点の高くないペンギンの攻撃力を強化、強化されたペンギンでモンスターを戦闘破壊するなどして相手に戦闘ダメージを与えるとドミノ式に発動できる耐性貫通力の高い除去、既存のペンギンとのシナジーを考えられた効果とそれなりの効果を揃えてはいますが、ペンギンにとって画期的で革新的なカードかと言われると、正直全然そんなことないよねというのが個人的な印象です。
D-フォース
Super
▶︎ デッキ
8 JP009 D-フォース 
アニメ版GXに登場した《D-HERO Bloo-D》の永続効果のスイッチを入れるために必要だったカードをより良い専用サポートカードとしてOCG化したもの。
発動時にBloo-Dをサーチ・サルベージできる効果を発揮し、それだけでもBloo-Dを主軸としたデッキではかなり有用なカードですが、これが場に出ているとただでさえ相手の場にだけ《スキルドレイン》となる永続効果が強力なBloo-Dに、打点アップ+無条件の2回攻撃+効果破壊・対象耐性を付与してさらに強力なモンスターに仕立てることができます。
対象耐性はこのカード以外の自分の場のカードにも適用されるため、Bloo-D本体だけでなくその効果で装備カードになっている相手モンスターやこのカードも相手の効果の対象にならないのがかなり優れている。
デメリットとしてこれが場に出ているとドローフェイズにおける通常のドローができなくなるという効果がありますが、このデメリットもBloo-Dが場からいなれば適用されなくなるため、このカードだけが場に残って邪魔になることはないという設計はかなり配慮が行き届いていると感じます。
ドクターD
Normal
▶︎ デッキ
7 JP010 ドクターD 
アニメで登場した「D-HERO」に関する効果を持つ魔法罠カードの中では比較的有用な効果を持つとして予てから知られており、カード名にもなっている『ドクターD』なる謎の人物が描かれた独特のイラストから多数とは言わずともOCG化を希望する声があったテーマの蘇生及びサルベージ魔法。
発動コストとして別な墓地の「D-HERO」モンスター1体を除外する必要があるためそれほど使いやすい効果ではなく、《フュージョン・デステニー》などを先行して発動していることが望ましい。
OCGで追加された墓地効果は対象とする場のモンスターの片方を《D-HERO ドグマガイ》などの高打点モンスターにするか、《E・HERO オネスティ・ネオス》などの効果で攻撃力が強化されたものを選ぶことで高打点モンスター2体が並ぶものとなっている。
総じてメインデッキ及びEXデッキ内の「D-HERO」モンスターの比率が高くなる純型の【D-HERO】でこそ真価を発揮するカードですが、【D-HERO】自体が真面目に勝ちにいく構築にするとそういったデッキ構築にはなりにくい上に、このカード自体にサーチ手段がなく事故要因にもなりやすいので実際に使われることはそれほど多くないようです。
ドラゴンロイド
Normal
▶︎ デッキ
7 JP011 ドラゴンロイド 
なんやかんやありましたが、結局カイトロイドより先にOCGとなった最上級機械族ロイド。
その可愛らしい見た目とは裏腹に打点は《アーマロイドガイデンゴー》よりも高いが、場では打点以上の仕事はない脳筋系のモンスター。
しかもロイドには《マシンナーズ・ソルジャー》のような上級以上のロイドでも手札から展開できる効果がなく、《エクスプレスロイド》と《キューキューロイド》の効果を組み合わせて疑似蘇生するような形でしかSSできないため、場での活躍にはそこまで期待しない方がいいでしょう。
墓地でドラゴン族となる効果は専用のデッキでなければ機能しにくいため、基本的には手札から自身を捨てて発動できる効果がメインとなる。
自身を手札から捨てて発動する効果は2つから選べるが、こちらも基本的にはロイドモンスターをサーチする方の効果が主となるでしょう。
エクスプレスロイド》は捨てたこのカードを回収して次ターン以降再度効果を使えるため相性が良く、上記の《キューキューロイド》を用いた展開にも繋げやすい。
サーチ効果では大定番である同名サーチを防ぐという名目で自身と同じ風属性を弾きつつ「スピードロイド」を弾くというやり口は《ミキサーロイド》と同じですが、こちらはアニメの時から風属性だったので上手いこといったなという感じです。
ただその弊害で《ミキサーロイド》を弾いてしまったのは残念というのが正直なところではありますね。
融合召喚を邪魔させない効果は着地後のフリチェ除去には無力なので、起動効果でどうこうするタイプの融合モンスターには助けになりづらいですが、《簡易融合》や《簡素融合》も防がれなくなるので、然るべきデッキではそれなりに役立ってくれるでしょう。
輪廻独断
Ultra
▶︎ デッキ
9 JP012 輪廻独断 
墓地のモンスター全てに永続的に干渉し続ける稀少な永続罠。
しかも種族操作系となるとアンワ以来禁忌に近いものになったと誰もが感じていましたが、この度遂にOCG化となりました。
毎ターン揃える種族を変更することができますが、毎ターンその効力が自動的に切れる性質上、その度にチェーンブロックを作り直さなくてはならないため、墓地メタとして使う場合はドローフェイズの度に一瞬隙を与えてしまうことには注意したい。
氷結界
Normal
▶︎ デッキ
9 JP013 氷結界 
氷結界ネームを持つ初の罠カードは、漫画GXで明日香の使用したまさかの外注品で、こちらは本当に氷の結界。
前半の効果は戦闘をしなければなりませんが、相手モンスターを永続的に完全無力化する強力な効果で、殴る時も殴られる時も使えるのがとても気が利いています。
対象を取らずに打点0化、耐性も嫌な永続効果も全て消し去るというのはノーコストで使える一介の通常罠としてはなかなかのものです。
水属性モンスターを含むモンスターの戦闘だとかそういった無駄な注文もありません。
後半の墓地効果は上級水属性モンスターをデッキから墓地に送りつつ水属性モンスターをサルベージできる優秀なOCG追加効果で、墓地に送られたターンでも発動できるため、この効果を目当てに副葬でデッキから直接墓地送りにするのも良いでしょう。
墓地効果は相手ターンでも使えますが、水属性しかSSできなくなる制約は次の自分のターンの終わりまで続くため完全に制約を踏み倒すのは困難なので、基本的には水属性を中心とした展開を行うデッキで使っていきたいところです。
両方の効果共に汎用性は非常に高く、テキトーなイラストから想像もつかないくらい有用なカードと言えるでしょう。
氷騎士
Normal
▶︎ デッキ
8 JP014 氷騎士 
何の因果かナンバーズの魔力なのか、今回様々な作品からかき集められていた水属性サポートカード、遊戯王GXからはまさかのこのモンスター。
発動する効果によって毎ターン水属性モンスターの召喚権を追加することができ、主である氷帝メビウスとの相性も良好。
効果を使うと水属性モンスターしかNS・SSできなくなってしまいますが、Xならバハシャやクラーゲン、深淵、ラグナゼロ、リンクならコーラルアネモネなどが存在するため、EXからの特殊召喚にも多少の選択肢はあると言えるでしょう。
また自身の打点アップ効果により、追加召喚した水属性モンスターが水族なら2100打点となるため、嫌なシステムモンスターに対して強く出られる場面もあるでしょう。
種族アドバンテージの低い水族のノンテーマモンスターの持つ効果としては多少物足りなさを感じる人もいるかもしれませんが、普通に良いカードではあると思います。
サモン・ストーム
Normal
▶︎ デッキ
6 JP015 サモン・ストーム 
場で発動する場合は定数のライフコストを払って上級以下の風属性モンスターを手札から特殊召喚する効果、墓地で発動する場合は下級モンスターの風属性モンスターを手札から特殊召喚する効果を発揮する通常魔法。
レベル6以下の風属性モンスターとペアを揃えることで、実質的にそれらのモンスターに手札1枚をコストに発動する自己SS能力を与えるというようなカードとなり、自己SS能力のない上級以上のモンスターの展開補助やSS誘発効果を持つモンスターの効果の誘発、召喚権の節約などに利用できる。
墓地発動の効果は範囲が下級モンスターに狭まったものの墓地から除外するだけで発動できるので数的消費なしに展開できるのが優れているのですが、よりによって墓地に送られたターンに使用できない効果なのでテンポとしては最悪です。
この仕様ならさすがにいずれかターン1の方がまだ良かったなというか、最初から墓地効果を目的に使えたのになと思ってしまいますね。
翼の恩返し
Normal
▶︎ デッキ
9 JP016 翼の恩返し 
GXに登場した種族魔法としては、《奇跡の穿孔》や《篝火》などと並ぶ有用なカードとして長きにわたり語り継がれていたこのカードも、LLやふわんだりぃずに乗っかる形でこの度遂にOCG化となりました。
その効果は鳥獣族専用のドロソとなっており、発動するための注文が結構多い代わりに発動後の展開などに制約は一切かからず、発動するタイミングも特に指定されていない。
単独で発動できないため、上手くペアが揃わずに事故札化する場面もあることは否めませんが、鳥獣族テーマはBFのような並べることに長けた効果を持つものも多いため、多くの場面で有用なドロソとなってくれるでしょう。
特にふわんだりぃずのろびーなはデッキから連れてきた鳥獣をその効果で召喚できるため、実質的にろびーな1体からこの発動条件を満たすことが可能です。
ろびーなで烈風を連れてきて場に出し、このカードで烈風を守るバックを探しに行くという流れは、メタビの初動としては上出来と言えるでしょう。
聖騎士の盾持ち
Normal
▶︎ デッキ
9 JP017 聖騎士の盾持ち 
元々サーチの手法が強かったカードが優秀なサーチ先を得たことで真に強いカードになった典型のような存在。
今回の場合は新規カードとなる強いサーチ先が登場したのではなく、新規カードによって元々存在していたサーチ先の一部の重要度が大きく増したために評価が上がったという形です。
5期のフィールド魔法サーチャーと同様にモンスターでありながら手札で発動する効果で召喚権を使うことなくサーチが行えることが強く、下級戦士族で「聖騎士」ネーム持ちのモンスターなのでデッキからも持ってきやすく、除外して発動するサーチ効果なので《ディメンション・アトラクター》や《墓穴の指名者》にも邪魔されない。
1の召喚誘発のドロー効果もけして悪いものではなく、2の効果は手札だけでなく場からこのカードを除外して発動することもできるので場に出したとしてもちゃんと2は使えるのですが、残念なことにいずれかターン1なので、やはり使われることは少ないでしょう。
しかしまあどう見ても実質的な名指しサーチでしかないような、あまりにも特殊過ぎる範囲指定から思いもしないモンスターが出てくるというのはさすが25年来のゲームだなと感じますね。
花騎士団の駿馬
Normal
▶︎ デッキ
8 JP018 花騎士団の駿馬 
召喚誘発効果で光属性の「聖騎士」モンスター1体をサーチでき、起動効果によって場の自身を含む自分の手札と場のモンスターを融合素材に融合召喚を行う能力を持つカード。
「聖剣」に関する効果を持つ「聖騎士」光属性モンスター群とはほとんどシナジーしないため、この効果でサーチされるのは概ね同じパックに同時収録された《聖騎士の盾持ち》か《聖騎士の槍持ち》になるでしょう。
自身を融合素材にして融合召喚できるモンスターもそれなりの数は存在するもののだいたい《ケンタウルミナ》になるといったところで、《増援》や《聖杯の継承》で盾持ちをサーチ、盾持ちの手札発動の効果でこのカードをサーチ、サーチしたこのカードをNSしてその効果で槍持ちをサーチ、このカードの効果で自身と手札の槍持ちを融合素材として《ケンタウルミナ》を融合召喚、あちらの効果で槍持ちを蘇生して《フルール・シンクロン》扱いのチューナーとなりそれら2体をS素材に《フルール・ド・シュヴァリエ》をS召喚して《ケンタウルミナ》の墓地効果を誘発させるという流れを想定してそれぞれをセットで運用することを前提として設計がなされている。
そういうわけで完全なるデザイナーズコンボの手のひらの上という感じのカードではありますが、それだけに最低限の使用感は保証されており、効果内容的には名称指定はせずに敢えて効果範囲を広くしてあるので、今後別の有効な運用方法が出てくる可能性もあるかもしれません。
聖騎士の槍持ち
Normal
▶︎ デッキ
7 JP019 聖騎士の槍持ち 
召喚誘発効果で自分の場のレベル8以下のモンスター1体を《フルール・シンクロン》扱いのチューナーにする能力を持っており、自身も効果対象にできるため単独でレベル2の非チューナーと「シンクロン」チューナーになることを使い分けられるカードとなります。
聖騎士の盾持ち》や《花騎士団の駿馬》を起点とした展開で《ケンタウルミナ》の融合召喚及び《フルール・ド・シュヴァリエ》のS召喚に繋げるために使われるカードであり、このカード自身にはアドバンテージになるような効果は備わっていないため、これを単独で引いてきた時か一番厳しいということになる。
一応単独でも自身をリリースして発動する効果であらゆる装備魔法1枚をデッキから引き寄せることができますが、この用途なら《アショカ・ピラー》を使った方が良いし「聖剣」装備魔法カードを使用する【聖騎士】においてもさすがにこの効果に頼る必要はないので、盾持ちや駿馬と共に採用した《フルール・ド・フルーレ》を時々持ってくるために使う効果という認識で良さそうです。
ケンタウルミナ
Super
▶︎ デッキ
8 JP020 ケンタウルミナ 
コレパ改めアニクロにおいて、まとまった大枠が必要な未OCGモンスター群が、もはや機皇帝のパーツとゲストキャラの使ったカードくらいしか残ってないと言われるほどにOCG化が進んでいる5D’sから、今回はシェリーの使用したモンスター群がやってきました。
その打点や性能は一見融合の手間が必要なモンスターの割には物足りないように見えますが、盾持ちの手札効果で駿馬をサーチし、NSした駿馬の効果で槍持ちをサーチして駿馬の効果で場の駿馬と手札の槍持ちでこのカードを融合召喚し、このカードの効果で槍持ちを蘇生して槍持ちの効果で自身をフルールシンクロン扱いのチューナーとし、このカードとフルール扱いのチューナーとなった槍持ちでシュヴァリエをS召喚してこのカードの墓地効果を発動するという、アニメでシェリーが使ったモンスター群だけで美しい流れができるように設計されているため何ら問題ないのです。
しかも墓地効果は対象耐性を貫通するモンスター除去という盤面に触れる系の効果なのでこれまた有用なものとなっています。
結果、独りだけアニメ放送時に先に出てしまった《聖騎士ジャンヌ》だけが割を食った感じに仕上がってしまいましたね…。
罠を足蹴にする効果はアニメ放送時から備わっていた効果で実戦ではおまけのような効果となりますが、ノーコストはノーコストなので悪い効果ではないでしょう。
エコール・ド・ゾーン
Ultra
▶︎ デッキ
9 JP021 エコール・ド・ゾーン 
アニメ5D’sにて登場し、TFでオリジナルカードとして収録された際には、場に出されたモンスターを尽く泥人形のようなトークンに変えてしまうそのスキドレ的な性質を持つ効果から、Sinモンスターと驚異的なシナジーを作り出した地獄のフィールド魔法がOCG向けに調整されてカード化となりました。
その効果はターンプレイヤーが1体だけ出したモンスターを最初の1度だけマスクトークンに変化させてしまうというもので、変化させられたモンスターは破壊されたモンスターと同じ能力値を持つものの、永続効果などのモンスター効果やチューナーである情報などは消され、カード名・魔法使い族以外の種族・レベル1以外のレベルを参照する効果も軒並み使えなくなり、さらに直接攻撃することもできない。
トークンへの変換にターン1がついたり、変換されたトークンは直接攻撃できなくなったりと、さすがにTF収録時からその拘束力やSinモンスターとのシナジー等は大幅に低下したもののそのメタ性能は健在と言えるでしょう。
ペンデュラム召喚のような同時に2体以上特殊召喚する行為には対応せず、1度モンスターをトークンに変換された程度では展開の阻害にもならない体力のあるデッキ&素材にするモンスターを特に指定しないタイプのリンク召喚系デッキには効き目が薄いですが、そうじゃないデッキにはめちゃくちゃキツいカードで、展開系よりもむしろNSからの永続効果で相手に圧力をかけるメタビ系のデッキに相当刺さるのではないでしょうか。
NSしたモンスターの永続メタ効果や誘発即時効果は消され、変換させられたトークンは直接攻撃できないのでライフ取りもできず、種族もレベルも変えられるので同胞の起点にもできず、さらに反転召喚も捉えるのでセットして凌ぐことも厳しいという感じで、私の使用する岩石メタビではもし相手に先攻でこれを使われたら、サイドから帚などのバック剥がしを入れてない限りそれだけで真面目に負け確レベルです。
魂縛門
Normal
▶︎ デッキ
5 JP022 魂縛門 
ZONE側に回ったシェリーが使用した、エコールともう1つの展開を拘束する系のフィールド魔法。
場に出された自身のライフ以下の攻撃力を持つお互いのモンスターを爆破するワンフーのような効果を持ち、破壊後にお互いに効果ダメージを受ける。
エコールと違ってこちらには回数制限がないため、相手が特殊召喚のための素材を場に出すタイプのデッキを使う場合、たとえ自分のライフが半分以下になっていてもそれらを際限なく破壊し続けることで展開を妨害することができるでしょう。
強制効果でかつ自分にも脅威となる効果で、先に自分が効果ダメージを受けてしまうという欠点もありますが、こちらはカード効果などによって攻撃力4000超えや効果破壊耐性を持つ大型モンスターを直出しする、2体以上のモンスターを同時に特殊召喚する、メインフェイズ以外でモンスターを場に出す、ビートダウンでの勝利を目指さないデッキで使用するなど、このカードの抜け穴をこちら側が上手く利用していきたい。
最大の問題点はこのカードの発動条件と効果の適用条件であり、自分のセットされたバックが壊されたターン+自分の場にモンスターがいない時にしか発動できない+効果の適用には墓地に特定の魔法カードが必要という、かなり面倒な注文がつけられています。
特にバック割りはまず間違いなく自分でしないといけないので、これをどれだけディスアドを抑えつつ実行できるかがこのカードを運用する鍵となるでしょう。
被破壊誘発効果や墓地効果を持つ魔法罠を巻き込んだり、発動条件を1度に満たせる黒薔薇のような前後衛完全破壊効果によって発動できる状況が作れると理想的ですが…。
そこまでして使いたいカードかなと言われるとちょっと微妙な感じですかね、軸に据えたいタイプの効果を持つカードなのに運用が不安定になりがちで、やっとの思いで発動できても耐性も何もないし自分もまあまあ縛られるというのはやはりイケてないんじゃないかと。
ピリ・レイスの地図
Super
▶︎ デッキ
7 JP023 ピリ・レイスの地図 
さすがにOCG化するカードがなくなってきたのか、とうとう収容所の矢薙じーさんのカードにまで手を伸ばしてきたアニクロ5D’s枠の魔法カード。
その効果は攻撃力0のモンスターなら何でもサーチできるというもので、とにかく節操のない広いサーチ範囲が特徴。
ただし効果が通るとライフが半分になってしまう他、サーチしたモンスターとその同名カードは召喚に成功しないと返しの相手ターンの終わりまで発動する系の効果を使えないため、手札誘発や墓地誘発系のモンスターはこの効果で持ってきてもすぐには役立たない場合がほとんどになってしまう。
サーチ範囲が広すぎるせいか一介のサーチ魔法としては相当重いデメリットが2つもついており、さらに発動タイミングまでメインフェイズ1開始時に限定されているため、基本的にはNSからの起動・誘発効果で初動を作る、メタ系の永続効果持ち、初動が細く他に換えが利く一発サーチ魔法がほぼほぼ存在しない、サーチ先の攻撃力0のモンスターが果たす役割がかなり大きいなどの要素を持つ一部のデッキにのみ採用することになるでしょう。
既に言われている時械神や幻魔デッキの下級モンスターの面々以外で例を挙げるなら、天気デッキにおける《雪天気シエル》や、ナチュルデッキにおける《ナチュル・モルクリケット》などはこれに該当すると言えるでしょうか。
アイス・ミラー
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4 JP024 アイス・ミラー 
「アニメ5D’sに登場した優秀な魔法カード」として、埋葬呪文の宝札など共に度々名前が挙がっていたカードの1枚。
レベル3以下の水属性モンスターを対象に、その同名モンスターをデッキからリクルートできる。
ただしOCGではこの効果でSSしたモンスターが自分の場にいる限りEXデッキから一切特殊召喚できなくなるデメリットが加えられたため、リクルートしたモンスターをXやリンク素材には使えず、このカードを強く使えるデッキはかなり限られていしまいます。
仕方のないことではありますが、特定のモンスターが場とデッキにそれぞれいないと発動すらできない、それでいて特別サーチの利かない魔法カードとしてはこれは結構重いデメリットです。
リクルートしたモンスターは攻撃は可能であり、モンスター効果は無効にならないため、《氷結界の伝道師》のような、自身の効果で自力で場を離れられる、欲を言えば名称ターン1のない効果を持つモンスターと合わせて使いたいところです。
ガエルモンスターはメインの下級モンスターが全てレベル3以下であり、このカードと相性の良い《鬼ガエル》、《デスガエル》扱いとなるためこのカードの対象にすることで《デスガエル》をリクルートできる《魔知ガエル》&《粋カエル》、自力で自分の場から移動できる《寝ガエル》などが存在するため、ガエルならこのカードを上手く使いこなせるかもしれませんね。
最近のカードとしては珍しく、とりあえずの名称ターン1がないため、ダブり耐性があるのも特徴の1つと言えるでしょう。
ZW-天風精霊翼
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3 JP025 ZW-天風精霊翼 
「希望皇ホープ」Xモンスターに装備される「ZW」モンスターの中でも、装備モンスターの攻撃力という意味でのパワーを上げることに超特化した効果を持つカード。
装備させるだけで攻撃力が800アップし、さらにターン1で条件が満たされる度に攻撃力が1600アップし、この条件を満たしたことによる攻撃力アップはこのカードが破壊されたり、自身の効果でX素材の肩代わりにして装備モンスターから剥がれても永続する。
これにより1度効果を発動するだけでも装備モンスターの攻撃力は5000近くになるわけですが、その条件というのが相手が効果によってモンスターを特殊召喚した場合というほとんどの場面で相手ターンに条件を満たすものとなっているため、そのパワーを活かす前に除去される場合も多く、下手したら上がった攻撃力を利用されてとんでもないダメージを受ける危険性すらある。
手札と場の両方から装備カードになれるのは良いのですが、アドが取れず妨害もできず、キルを取るためのカードとしても【希望皇ホープ】関連のカードの中では半端者で特有の強みに乏しく、比較的新しいカードであるにも関わらず「ZW」の中では優先度の低いカードだと言わざるを得ないでしょう。
ZS-双頭龍賢者
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2 JP026 ZS-双頭龍賢者 
召喚誘発効果で墓地の光属性以外の「No.」Xモンスター1体を効果を無効にして蘇生、続けて自分の場から自身と「希望皇ホープ」モンスターの2体が蘇生したモンスターの装備カードとなって攻撃力がトータルで3400アップ、さらにこの効果で装備カードを装備しているモンスターが攻撃する際にその攻撃力が倍になることでだいたい攻撃力8000くらいは軽く超えることになりワンキルを取れるという能力を持つ「ZS」モンスター。
しかしまず以て属するモンスターがほぼ光属性である【希望皇ホープ】のEXデッキにそれ以外の属性の「No.」Xモンスターを仕込んでそれを一旦X召喚した後に墓地に送る必要があるという手順がかなり面倒くさく、その上で「希望皇ホープ」モンスターまで場に出して温存した召喚権をこのカードに充てる必要があるので使いづらいどころの話ではない。
キルを取る手法を考えても《No.39 希望皇ホープ・ダブル》から展開した《No.39 希望皇ホープ》に《ダブル・アップ・チャンス》を使って10000打点にした方が【希望皇ホープ】では遥かにてっとり早いでしょう。
しかもこのカードはレベル3なのでそのままでは「希望皇ホープ」Xモンスター群のX素材にすら使えないし、召喚でしか効果が誘発しないので《ZS-希望賢者》の効果でリクルートしてもほとんど意味がなく、とにかく何から何まで噛み合っていない。
その要求の高さから少なくとも2ターン目、つまり後攻1ターン目から全ての準備を整えてキルを取りに行くのはかなり無謀であり、先攻1ターン目にある程度の準備を終え、3ターン目で決めにいく感じの方がまだ現実的でしょう。
獣装合体 ライオ・ホープレイ
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10 JP027 獣装合体 ライオ・ホープレイ 
No.39 希望皇ホープ・ダブル》をX召喚してサーチしてきた《ダブル・アップ・チャンス》と自身の効果で重ねてX召喚した《No.39 希望皇ホープ》でワンキルを取るというような戦術を得意とする【希望皇ホープ】が先攻でも立てておけるXモンスターとして優秀な能力を持つカード。
竜装合体 ドラゴニック・ホープレイ》と同じく自身をルール上《CNo.39希望皇ホープレイ》として扱うため、《ZW-一角獣皇槍》や《ZW-不死鳥弩弓》を装備でき、このカードもダブルの効果であちらに重ねてX召喚できる「希望皇ホープ」Xモンスターでもある。
自身の効果によってX素材1つと引き換えにデッキかEXデッキから「ZW」モンスターをあちらの効果で装備した扱いで自身に装備することができ、そうやって「ZW」を装備していることで対象とした相手の場のモンスター1体の攻撃力を半減+効果を無効にする能力が解禁され、これをお互いのターンにノーコストでかつフリチェで発動することができる。
装備している「ZW」が《ZW-天馬双翼剣》ならあちらの効果と合わせて相手の場のモンスター効果に対して1体で2回妨害を出すことも可能であるため【希望皇ホープ】の先攻時の選択肢として欠かせない存在と言えるでしょう。
ZS-昇華賢者》と手札のレベル4モンスターのペアが揃えば、賢者の効果で持ってきた《RUM-ゼアル・フォース》などで簡単にX召喚できるのも優秀です。
ゼアル・カタパルト
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4 JP028 ゼアル・カタパルト 
希望皇アストラル・ホープ》の効果でサーチすることも可能な「ゼアル」ネームを持つ魔法カードで、手札からの「ZW」及び「ZS」の発射台となるカード。
「ZW」の多くは手札から「希望皇ホープ」モンスター及びその関連モンスターの装備カードになる能力を持つモンスターも多く、「希望皇ホープ」モンスターが場にいると適用できるレベル合わせ効果は「ZS」モンスターも含めてそのほとんどがレベル4か5のモンスターなのでその恩恵も小さくそれをカード1枚を使って手札からしか特殊召喚できないというのはあまり良い効果とは言えない。
もちろんそれらの中にはレベル4・5以外のモンスターも存在しており、テーマ外のモンスターのレベルも揃えることができて、「ZW」モンスターの一部には場からしか装備カードになれないものも存在するのでそういった特殊召喚する意義も大きい。
墓地効果も墓地に送られたターンは使えませんが、こちらは墓地の「ZW」や「ZS」を相手の場のカード目掛けて発射するタイプ効果となっており、墓地で発動できる万能単体除去効果ということでなかなか強い効果です。
とはいえ、いくらサーチできてもメイン効果が手札からテーマモンスターを特殊召喚できるだけのカードであるという程度では、追加効果がよほど強力でない限りはテーマサポートの種類数が充実している【希望皇ホープ】においては、よほど確立した最強初動に必ず絡むようにならなければ使われることも少ないでしょう。
サイレンス・シーネットル
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7 JP029 サイレンス・シーネットル 
アニメ遊戯王ゼアルに登場したクラゲ先輩の使用したメインデッキ側のモンスター。
そのスペックは自分の場に水属性モンスターが存在する場合に手札から雪崩出られる低打点レベル4モンスターということで、X素材やリンク素材に用いるのが主となり、役割は《サイレント・アングラー》とほぼ同じとなる。
こちらはSSにチェーンブロックを作るほか、水属性しかSSできない制約を守らないと発動すらできないため、使い勝手はアングラーにやや劣る印象です。
こちらには墓地効果によって自身を除外することで水属性モンスターをデッキに戻す効果が備わっており、これによりOCGでは蘇生制限や仕様の変更で不可能となった「ステルス・クラーゲン」の無限発生を、この効果で《No.4 猛毒刺胞ステルス・クラーゲン》や《ステルス・クラーゲン・エフィラ》をジャグリングすることにより実現に近づけることかできます。
単独では仕事ができませんが、単純に展開札として一定の強さはあるので、ステルスクラーゲンを使うなら入れておいて損のないモンスターではあると思います。
しかしまあ、このカードを収録するなら、《No.3 地獄蝉王ローカスト・キング》が登場した去年のコレパに《夢蝉スイミンミン》も入れといて欲しかったなとも思ってしまいますね。

追記:スイミンミンは2022年のアニクロで、《No.2 蚊学忍者シャドー・モスキート》らと共に無事にOCG化となりました!
No.4 猛毒刺胞ステルス・クラーゲン
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9 JP030 No.4 猛毒刺胞ステルス・クラーゲン 
昨年の《No.3 地獄蝉王ローカスト・キング》に続いてOCG化された、夏場の嫌なヤツで構成されたいわゆる「偽ナンバーズ」の1体。
最近のXとしては珍しく素材に縛りがあり、水縛りのランク4ということで《バハムート・シャーク》からの《餅カエル》という強力な競合相手がいるわけですが、こちらも負けず劣らず、少なくとも共存する価値は間違いなくある強力効果を持っています。
自身が場にいる限り全てのモンスターは水属性となり、お互いのメインフェイズに相手の水属性モンスターをフリチェで対象耐性を無視して爆破して効果ダメージを与えることができ、相手モンスターはこのカードの効果により全て水属性化されているため、実質的に全ての相手の表側表示モンスターに有効となります。
水属性はメイン側でもマイナーな部類の属性ですが、とりわけ汎用EXにメジャーなモンスターが非常に少ないため、《御前試合》と同時出ししておけばほとんどの展開デッキはモンスターを並べたり、それらを素材にEXデッキからモンスターを特殊召喚することが不可能となるでしょう。
ここまでの効果は全てX素材の有無に関係なく発動・適用できる点も優秀で、登場以降は水属性のXモンスターの代表的な存在としてX召喚が可能なデッキではほとんどの構築で使用されるようになっています。
後半の効果は破壊された時に持っていたX素材の数までこのカードの眷属である《ステルス・クラーゲン・エフィラ》に分裂し、それぞれ墓地の水属性モンスター1体をX素材として分け与えるというもので、状況次第では水属性デッキで有用な墓地効果を持つ《海竜神の激昂》でサーチ可能な《激流葬》などで自爆することなども考えていきたい。
エクシーズ・リモーラ》を用いた水属性デッキなら、《餅カエル》や《FNo.0 未来龍皇ホープ》と一種にこのモンスターを並べることさえも可能となるでしょう。
ステルス・クラーゲン・エフィラ
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7 JP031 ステルス・クラーゲン・エフィラ 
設定的にはこの世に1枚しかないとされるナンバーズの眷属という非常に珍しいXモンスターであり、本体となるナンバーズクラーゲンと同じ攻守・ランク・素材縛りですが、こちらには本体の持っていた水属性化効果がないためフリチェ爆破効果の制圧力と使い勝手が大幅に下がっており、効果ダメージもなくなっている。
また本体の効果を含むナンバーズXの効果で特殊召喚されている場合は、倒れた時に持っていたX素材の数までステルスクラーゲンを蘇生し、墓地の水属性モンスターをX素材として分け与えることができます。
ステルスクラーゲンモンスターは現在のところ、本体とエフィラの2種のみですが、本体から呼び出したエフィラは蘇生制限を満たしていないためこの効果では蘇生できず、エフィラは本体の効果でEXデッキから呼び出さないと倒れた時の効果を使えないため、先にこちらをX召喚するメリットが少なく、基本的にはエフィラを呼び出した本体を蘇生することになります。
そういった具合でイマイチ環が作れていないわですが、こちらに関してはシーネットルに助力してもらうなどしてなんとかしたいところ。
本体となるナンバーズクラーゲンだけでも十分強いため、このカードを採用する必要が果たしてあるのだろうかと言われると非常に微妙なところですが、デッキに激流葬などが採用されているなら、せっかくの専用モンスターなのでやっぱり採用しておきたいモンスターだと個人的には思います。
効果に名称ターン1がないので、本体とエフィラ2体を同時に並べられれば理想的なんですが…それも本体を2体並べた方が楽で強いかもしれませんね。
ヌメロン・ストーム
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1 JP032 ヌメロン・ストーム 
「ヌメロニアス」モンスターが自分の場にいる時に発動できる、定数の効果ダメージを相手に与えるおまけ効果のついた《ハーピィの羽根帚》となる「ヌメロン」通常魔法。
しかしその発動条件となる「ヌメロニアス」モンスター群が場に出すことがきわめて困難なモンスターであり、その存在を発動条件とする通常魔法としてはまるで割に合っていない。
「ヌメロン」通常魔法なので《ヌメロン・ネットワーク》の効果でコピーできるものの、あちらの発動条件を満たしていないカードはコピーできない仕様の影響をモロに受けるためまず使われることはないでしょう。
人形の家
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5 JP033 人形の家 
アニクロ2021でOCG化された【プリンセス・コロン】の専用サポートカードとなるフィールド魔法。
毎自ターンに対象とした自分の墓地の攻撃力か守備力0の通常モンスター1体と同名モンスターをレベル6の闇属性モンスターとしてリクルートする効果を発揮でき、自分の場に《プリンセス・コロン》が存在していればその対象を2体にできる追加効果を発揮する。
【プリンセス・コロン】においては《人形の幸福》でサーチした《おもちゃ箱》をセルフ破壊してその効果でリクルートした《ドール・モンスター ガールちゃん》と《ドール・モンスター 熊っち》でコロンをX召喚し、《人形の幸福》の効果と何らかの効果でガールちゃんと熊っちを墓地に送り、このカードでリクルートした別のガールちゃんと熊っちでランク6のX召喚に繋げるというデザインになります。
しかしこれらのカードはいずれもデッキからしか特殊召喚できないため《おもちゃ箱》と《人形の幸福》を使った時点でデッキ内の通常モンスターの多くが出払うことになり、デッキ内の通常モンスターとして上記の「ドール・モンスター」2種類を3体ずつしか採用していない場合、あっという間に効果を使えなくなる上に、両方が1枚ずつ手札にくるとこのカードの発動さえ困難になってしまいます。
【プリンセス・コロン】はこのカードの効果を用いたランク6Xよりも《デメット爺さん》の効果によるランク8Xを優先したいデッキであり、2の効果の方もないのと同然レベルとなると、せっかくのテーマのホームグラウンドではあるものの、別にデッキに入れなくてもいいかなという程度の性能でしかないと感じます。
プリンセス・コロン》が単独で能動的にX素材を剥がして墓地に送る効果を持たないので、このカードと《人形の幸福》の2枚でランク6Xが立つというわけでもないのもかなりイマイチです。
スターヴ・ヴェネミー・ドラゴン
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6 JP034 スターヴ・ヴェネミー・ドラゴン 
漫画版アークファイブに登場した、アニメ版出身の《スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン》の派生モンスターとなる融合Pモンスターで、作中でその進化形態であった《スターヴ・ヴェネミー・リーサルドーズ・ドラゴン》よりかなり遅れる形で2021年のアニクロでOCG化されたカード。
その能力はヴェノムとリーサルのあいの子のようなものとなっており、モンスター効果をコピーする効果とヴェネミーカウンターを用いた弱化効果がそれぞれ自身のモンスター効果とP効果に設定されている。
融合素材指定の片割れがPモンスターに変更されたことで《超融合》要員としてはヴェノムよりも格段に落ちますが、こちらはトークンや手札のモンスターも融合素材とすることができ、効果をコピーする相手の場のモンスターにレベル指定などがなく、さらに対象となったモンスターを弱化させた上で効果も無効にするため、倒れてもPゾーンに移動して引き続き影響力を持つことも含めて性能自体はこちらの方が高いと言える。
しかし登場が遅れた割には相手ターンでも効果を発動できるように改造されているわけではなく、効果の質では勝っていても《超融合》要員になるという1点のみでヴェノムに負ける程度の性能で順当にOCG化されたのは、待たされた期間のことを考えると少し残念という感じです。
結局のところヴェノムはそれそのものが強いわけではなく《超融合》で相手の場のモンスター2体を除去して出てくる副産物的があれなので強かったんだという現実を改めて実感しましたね。
SRスクラッチ
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9 JP035 SRスクラッチ 
風DPにてスピードロイド魔法罠をサーチできる効果を持つコルク10が登場したものの、サーチ先となるカードが同時に登場した新規2種しか存在しなかったことから、アニクロに収録されることが予想されていたカードであり、やはりと言うべきか登場する運びとなりました。
その効果はほぼアニメ通りの、手札のスピードロイドを切ってスピードロイドモンスターをサーチできるテーマのサーチ札となっている。
コスト払いなのでうららなどに無効にされると大きなアド損となるリスクがあり、追加効果や墓地効果もないのに今どきただのテーマ専用の等価交換サーチ札に手札コストを要求するんですか?という話にもなるかと思いますが、スピードロイドは墓地から何かしたり墓地のカードを参照するカードも多数あるため、それらを有効に墓地へ送るための手段として使うことができます。
またアニメ効果と違ってスピードロイド魔法罠も切ることができるため、名称ターン1のあるダブったこのカードや、墓地効果を持つデュプリゲートを切ることも可能です。
LL-バード・ストライク
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4 JP036 LL-バード・ストライク 
DPに収録されたLLカードが強すぎたせいか、アニクロ収録のこちらは速攻魔法に改造されるとか、墓地から除外して使える追加効果があるとかでもなくほとんどそのままOCG化しました。
その効果はLLがいる時に打てる、LLネームを持つのでワグテイルでサーチできてダメージも入れられる結界波なわけですが、結界波はチェーンクローズするのが強いわけであって果たして比較対象とすべきかどうかは微妙なところ。
その効果の性質上手札誘発対策とはならないため、先攻でこちらが動き出すのを妨害する相手の行動を踏み越えることには基本的に使えません。
先攻では役立ち難く、LLモンスターがいないと発動すらできず、LLは強いとは言っても1枚初動というわけでもないため、事故札化する場面もあるんじゃないかなあと。
ワグテイルでサーチしないのであれば、汎用札である結界波や一滴で十分であるように思えますね。
トイ・パレード
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8 JP037 トイ・パレード 
アニクロ2021におけるAV新規枠の最後の1枠を射止めたカードであり、EXから出てきた闇属性モンスターが擬似的に全体攻撃ができるようになる魔法。
対象にしたモンスターが相手の場のモンスター全ての攻守より攻撃力が高い場合、相手モンスターを全滅させた上に直接攻撃を叩き込むことができるなかなかのぶっ殺力を発揮する。
融合モンスター以外の闇EXモンスターにも対応しているため、打点の上がったヴァレソやアクセスで超無双することも可能となっております。
墓地効果は天使族のファーニマルと闇属性のエッジインプで構成されたファーニマル&デストーイデッキと相性の良いものとなっており、このカードはデストーイカード扱いとなるためチェーンでサーチすることもできる。
そして効果よりも何よりも、見てください(多少のコピペ感はありますが)この心躍る素晴らしいイラストを…。
ファーニマルの面々以外にも《デビル・ボックス》、《ブロックマン》、《天使のサイコロ》、ネクロツインズ、トイエンペラー&ソルジャー、《トイナイト》、トマトマトリョーシカ、そしてコロンちゃんと、作品やカードの種別や未OCGの垣根さえも超えたトイカードが大集合しており、そのままスリーブにも使えそうな傑作と言っていいのではないでしょうか!?
そういうわけで込み込み8点です、いやぁ元がアニメカードなので初見というわけではないのですが、改めてこれは良いモン見たなという感じです。
光波複葉機
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8 JP038 光波複葉機 
アニメに登場した「サイファー」モンスターで唯一OCG化されていなかったカードでしたが、2021年のアニクロにて予てよりOCG化を熱望されていた《光波干渉》と共に無事OCGかを果たした機械族の上級モンスター。
自分の場に「サイファー」モンスターが出てきた時に手札から自己SSすることができ、さらに場の「サイファー」モンスター2体を対象にそのレベルを8にする効果によって【サイファー】におけるEXエースとなるランク8の《銀河眼の光波竜》と、それに重ねてX召喚できる《銀河眼の光波刃竜》や《銀河眼の極光波竜》に繋げることができる。
光波翼機》の効果を受けてもランク8XのX素材にならない《光波異邦臣》もこのカードの効果対象にすれば使えるようになるし、《光波双顎機》の効果でリクルートしてくることでも同様の運用が可能であり、その噛み合いの良さから【サイファー】では展開の必須カードとなるでしょう。
ただし低打点の上級モンスターであることも含めて単独で引いてくるとさすがに弱く、3のおまけ効果もそこのカバーにはなっていないことには注意したい。
光波干渉
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7 JP039 光波干渉 
銀河眼の光波竜》や《光波双顎機》の効果及びテーマのサポートカードによって同名モンスターを並べることをデッキコンセプトの1つとしている【サイファー】が予てよりOCG化を強く希望していた戦闘補助効果を持つ「サイファー」永続魔法で、それがアニクロ2021にて遂にOCG化したもの。
双顎機の効果で手札の《光波異邦臣》をコストして《光波複葉機》をリクルートすることで、異邦臣の墓地効果でこれをサーチし、リクルートした複葉機で自身と双顎機のレベルを8にして《銀河眼の光波竜》をX召喚し、このカードを発動して光波竜のコントロール奪取効果を使うことで、奪ったモンスターが光波竜扱いとなって同名モンスター2体が並び、光波竜は倍となる攻撃力6000で戦闘を行うことができる。
ダメージ計算時に現在の攻撃力が倍になるため、ダメージ計算前までに攻撃力を大きく上げられる《オネスト》などとの組み合わせでモンスターとの戦闘でもワンショットキルを狙うこともできるでしょう。
ただOCG化を熱望されていた割にはデッキのエンジンになるような性質を持っていたり、通れば爆アドだとか1枚で〇〇みたいなカードではないどころか通れば確実にワンショットキルということもなく、デッキコンセプトと凄く噛み合っているというだけで効果自体は大したことがないというか、今後の「サイファー」の新規次第では普通に不採用になりそうなカードだとも感じますね。
二重露光
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2 JP040 二重露光 
「サイファー」に関する効果を持つ魔法罠カードの中で、評価時点では唯一の「サイファー」ネームを持たない永続魔法。
高ランクのXモンスターのX召喚の補助として汎用的に使える1の効果と、【サイファー】において主に《光波干渉》とのシナジーを考えて設定された2の効果がセットになっている。
テーマネームが設定されていてサーチが可能だとしてもカード1枚からやることとしてはあまりに微妙すぎる効果であり、それにテーマネームがないのではなおさら使えない。
先攻で《天霆號アーゼウス》のX召喚を狙うという場合でも、使い切りで構わないならレベルを持つモンスター2体なら何でも構わない《エクシーズ・アライン》の方が良いでしょう。
キ-Ai-
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7 JP041 キ-Ai- 
2021年のアニクロでOCG化された《Aiドリング・ボーン》の後発となる「Ai」ネームを持つ同じ蘇生札となる魔法カード。
本来通常魔法のような使い切りのカードは場で発動する効果が1つ、墓地で発動する効果が1つの計2つまでしか効果が設定されないことがほとんどなのですが、こちらは2の墓地効果に連動する形で発動する3の効果まで設定されているという通常魔法としてはかなり珍しいカードです。
速攻魔法である《Aiドリング・ボーン》との違いは、こちらは通常魔法なので自分メインフェイズのチェーン1でしか発動できない代わりに、あちらのような特殊召喚先を縛る制約が設定されておらず、墓地効果となる効果破壊への身代わり効果、それに連なる形で発動できる除外誘発の戦闘耐性付与効果があちらの墓地効果よりは発動機会がありそうという点となる。
しかしその墓地効果は確かに堅実なものであるとは言えどそこまで強力かと言われればそういうわけでもなく、《ダークナイト@イグニスター》の効果に飛んできた《幽鬼うさぎ》を受けられることなどを除けば、ほとんどの場面でお互いのターンにフリチェで使えるあちらの利便性に勝っているとは言い難く、特殊召喚先に関する縛りも【@イグニスター】においては特別ハンデになることもありません。
サーチできるテーマの蘇生札という時点でその採用枚数はかなり絞られる傾向にあり、結果的に主流の【@イグニスター】の構築ではこちらの採用は見送られて《Aiドリング・ボーン》のみがピン挿しされる傾向が強くなっている。
Ai-SHOW
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1 JP042 Ai-SHOW 
【@イグニスター】の評価時点における主流の構築では1枚たりとも採用されることのない「Ai」罠カードの中でも特別に低性能なカード。
発動条件の全てがあまりに終わっている上に発揮する効果もひたすらに弱く、「ファイアウォール」Lモンスター群を並べるのではなく《ジ・アライバル・サイバース@イグニスター》のL召喚を優先する主流ではないタイプの【@イグニスター】においてもなお使う価値がない。
このカードで2体以上のモンスターをEXデッキから展開したことある人ってこの世に存在してるんでしょうかね?
9 JP043 扇風機塊プロペライオン 
「機塊」リンク1モンスター群の1体となるLモンスターで、独りだけ1年間寝かされた代わりにアニメ登場時から全部がきっちり強くなってOCG化されたカード。
相互リンク状態の時の効果は自身を含む自分のモンスターが相手モンスターと戦闘を行う場合にダメージ計算時のみ相手モンスターの攻撃力を0にする効果、そうでない時の効果は自身が相手モンスターと戦闘を行う場合にダメージ計算時のみ相手モンスターの攻撃力を0にする効果を発揮する。
またリンク状態がどうとか関係なく常に直接攻撃が可能という、元々の攻撃力の高さで勝ることも含めて含めて《掃除機塊バキューネシア》の相互リンク状態ではない時の効果のお株を奪う能力も持っています。
相互リンク状態であろうとなかろうとこのモンスターと戦闘を行うモンスターの攻撃力をダメージ計算時のみ0にでき、相互リンク状態であれば自分の他のモンスターが戦闘する場合にもこの効果は拡張されるという状況によっては《洗濯機塊ランドリードラゴン》以上に有用な能力であり、アニメでは半分だったのが0になったため、効果破壊耐性と対象耐性を両方持っているが上から殴られるのは苦手というモンスターを楽々突破できるようになりました。
相互リンク状態の時の効果とそうでない時の効果はそれぞれ1回ずつ使えるため、《乾燥機塊ドライドレイク》の効果でカードの位置を変えて2回攻撃能力を付与すれば同一ターンに効果を使用することも可能となり、ダイレクトアタッカーであるという点でもドライドレイクの効果とこのカードとの相性は良いですね。
機塊コンバート
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8 JP044 機塊コンバート 
アニクロ2021において昨年の「機塊」カード群に続く形でOCG化された「機塊」速攻魔法。
自分のメインモンスターゾーンの「機塊」Lモンスターを全除外した後、除外した数まで除外状態の「機塊」Lモンスターを帰還させるという効果を持っている。
この効果で除外された「機塊」Lモンスターをそっくりそのまま帰還させることもできますが、「機塊」LモンスターにはSS誘発のアドバンテージになる効果などが備わっているわけではなく、それだけではこのカード1枚の消費にしかなりません。
しかしお互いのターンにフリチェで使えてかつ、相互リンク状態の時とそうでない時に使える効果を合わせ持ち、L召喚したターンはL素材できない「機塊」リンク1モンスターにとって、場を離れることでモンスター情報がリセットされ、メインモンスターゾーンの任意の位置に特殊召喚されることは非常に噛み合っています。
バトルフェイズの攻撃後に発動すれば再度攻撃できるという点も、持っている効果の内容からその意義が大きい《洗濯機塊ランドリードラゴン》や《扇風機塊プロペライオン》とも噛み合っています。
テーマの動きを考えれば当然の仕様ではありますが、EXモンスターゾーンの《充電機塊セルトパス》まで除外してしまわないのはちゃんとしてるなと思いますね。
墓地から自身をサルベージする効果は、前半の効果ともども名称ターン1で墓地に送られたターンに使えないおまけに近い効果ですが、他に利用手段の少ない使い終わった「機塊」魔法カードを活用できる手段としてはまずまずです。
なお除外コストには「機塊」魔法罠カードを指定していますが、評価時点で「機塊」罠カードはOCGどころかアニメに登場した未OCGカードの中にも存在していません。
大皇帝ペンギン
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7 JP045 大皇帝ペンギン 
自身をリリースして発動し、大皇帝以外のペンギン2体をリクルートする。
リクルートするペンギンは同名カード2体でも構わない。
すぐリリースするので上級モンスターとしては貧弱なステータスは気にならないが、展開の起点となるモンスターが自己SS効果のない上級モンスターであることはやっぱりキツい。
当然他のカードによるサポートが必要になるのだが、ペンギンの中にこのカードを素早く有効にSSできるモンスターがいないのは何よりも痛手で、《子型ペンギン》にこれを任せるのはさすがに厳しいだろう。
そんな中で墓穴の脅威に晒されたり、リターンがなんだかなという感じだと、まだまだ真の力は発揮できていない感じです。
手札に引き寄せるだけならクリスタルガール辺りに任せてみるのも良いと思います。

追記:11期に登場したペンギンサポートのロイヤルペンギンズガーデンの効果により、このカードをサーチしつつレベルを下げて下級モンスター扱いにできるようになったため、その利便性は大幅に向上しました。
誘発や墓穴リスクがあるのは相変わらずですが、カード1枚から簡単に引き寄せられる&リリースなしで召喚できるようになったのはやはり大きいかと思います。
おもちゃ箱
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▶︎ デッキ
7 JP046 おもちゃ箱 
どこからどのような方法で破壊された場合でも効果が誘発し、攻撃力か守備力が0でカード名が異なる通常モンスター2体をリクルートできる効果を持つカードで、この見た目でどういうわけか機械族のモンスター。
条件さえ満たしていれば上級以上の通常モンスターもリクルートできますが、厄介な発動条件とリクルートするモンスターの指定内容から、X召喚に繋げるなら概ね《レスキューラビット》の方が使いやすい。
あちらのようにデッキに1種類しか入れていない通常モンスター2体を引いた瞬間に効果が使えなくなるということは無いものの、こちらも採用している通常モンスターが3種類以下でそれぞれ1枚しか採用していない場合は全く同じことが起こり得るし、それでいて発動条件が他のカード任せもいうのはなかなか渋いものがあります。
こちらは《プリンセス・コロン》や《人形の幸福》に名称指定されており、特に《人形の幸福》はこのカードのサーチと手札からのセルフ破壊を1枚でやってのけるので、やはり【プリンセス・コロン】で使用してこそ真価を発揮するカードであり、あちらではまず何よりもこのカードを破壊するところからはじまるのでデッキの心臓とも呼べる存在になります。
レベル1で攻守0ということで受けられる効果は多く、《ワン・フォー・ワン》や《ワンチャン!?》を《デメット爺さん》と共有できるのはメリットであると言えるでしょう。
10 JP047 聖騎士の追想 イゾルデ 
ケルビーニなどと共に、割とそこらじゅうでソリティアパーツに悪用されながらもなんだかんだでタイミングが合わなくて未だに規制経験がないことが不思議なリンク2モンスター。
全3弾からなるリンクヴレインズパックは、良くも悪くも「前弾の反省を踏まえた」波打った調整がされているのが特徴ですが、既に禁止・制限カードになっているハリファやエレクトラムらと一緒にリンクヴレインズパック1の大きな山を作り出したリンクモンスターの1体です。
その性能は発揮する2種類の効果にそのうち片方を発動するためのコストを含めた3つ全てがデッキに触る手札・場・墓地の数的アドを稼げるものという夢のような仕様で、前半のサーチ効果使用後に厳しい制約が課せられているため一見そうでもないように見えてしまうかもしれませんが、間違ってもこのような目眩ましのデメリットに惑わされてはいけません。
もう1つの効果でリクルートしてきた戦士族が効果が無効になったり、リンク素材にできなくなるデメリットなどがついていないことの方を疑問に思いましょう。
8 JP048 リングリボー 
下級サイバース1体でリンク召喚できるリンク1モンスターの1体で、評価時点において最強ジャンプの付録カードとなった最後のOCGカードです。
下級モンスター1体でリンク召喚できるリンク1が存在しない種族にとってはそれだけで羨望の眼差しを受けるべきモンスターですが、その効果は相手の罠カードの発動を自身をリリースすることによって捉えるというもので、効果だけを無効にするので発動に名称ターン1のある罠カードを連発されず、無効にした罠カードは除外されるのでそれらの持つ墓地効果を使わせないという点が優れています。
当然カウンター罠は捉えることができず、既に表側表示で存在する永続罠や墓地の罠カードの「効果の発動」にも非対応、罠カードをほとんど使わない相手に対して出しても【@イグニスター】以外ではその役割が限られますが、この素材縛りのリンク1で単独で1妨害になるのはそれだけでも十分優秀と言えるでしょう。
まあなんというか《リンクリボー》の汎用性があまりに高すぎで、こんなカード名と見た目なので比較されるのは当然ではありますが、両者は指定素材も違いますし、そこと比べられると辛いところがあるかなとは思います。
一応「@イグニスター」に関する墓地効果も持っていますが、現在の【@イグニスター】で採用されるサイバース族のリンク1モンスターは《リンク・デコーダー》の方が遥かに優先度が高いです。
No.34 電算機獣テラ・バイト
Ultra
▶︎ デッキ
2 JP049 No.34 電算機獣テラ・バイト 
モンスター効果のクオリティと必要X素材数が全く釣り合っていない典型と言えるXモンスターで、最初期のナンバーズの1体。
必ず3体のX素材を要求されるXモンスターの不人気さの象徴のようなモンスターという感じで、現在では3体以上のX素材でX召喚できるほとんどのXモンスターが「2体以上」を指定している。
下級モンスターをコントロール奪取する効果をメインフェイズの起動効果でというのは、この重さのEXモンスターの仕事としてはさすがに厳しいかなあというのもさることながら、このモンスター自身に戦闘能力が全くないというのがとにかく辛い。
こんなのでも最初にイラスト違いカードを得たXモンスターでもあり、それまでSモンスターには1枚もイラスト違いが存在していなかった中でなので妙に優遇されていた。




※「*」付きのカードは「評価投稿済み」を表します。

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