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遊戯王 暗黒界最強最高アカウントさん 最新カード評価一覧 29件中 1 - 15 を表示

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評価・ コメント
投稿日時
トロイメア・ゴブリン ▶︎ デッキ 《トロイメア・ゴブリン》
リンク2で追加の召喚権を供給できる、現代遊戯王でも破格の効果を持ったモンスター。

…といえば聞こえは良いのですが、少々問題点があるために、解禁されてもすぐには使われていないモンスターです。
何がうまくいっていないのか、1つずつ見ていきましょう。


〔①実質リンク値が2じゃない〕
おいおいコイツは何を言っているんだと思ってしまうことでしょうが、改めてゴブリンの効果を振り返ってみると、単に「追加の召喚権を得る」カードではなく、「このカードのリンク先にモンスターをもう1体召喚できる」効果というわけです。
つまり、左右にリンクマーカーを持つこのモンスターの両隣は必ず空けなければならない都合上、EXモンスターゾーンに出すわけにはいきません。何かしら、リンクマーカーを下向きに持つモンスターを経由する必要があるため、召喚権を増やすために必要な実際のリンク値は3・もしくは4です。しかし、それをしてでも手札からモンスターを出せることがアドバンテージになるデッキがあることも事実です。

〔②それならスカルデットでいい〕
ですが、そんなにリンク値を使いたいほど出したいモンスターがいるなら、手札からモンスターを特殊召喚できる効果を持つ《鎖龍蛇-スカルデット》を使うべきです。4体以上のリンク召喚であれば強力なマリガン効果も使えるうえ、EXデッキの枠もさっぱり食わないことから、こちらに軍配が上がってしまいます。というか、出すと手札が減ってしまうゴブリンと比較して、出すとなぜか手札が増えるスカルデットが異常です。
つまり、ゴブリンを使いたいとなると、「通常召喚であること」を強く使っていきたいわけです。召喚時効果持ちがたくさんで召喚権が被りがちでありながら、ゴブリンが出せるくらい展開力に余力があることに加え、EXデッキに余裕があるテーマでもあれば適任ですが…

〔③そんな都合のいいテーマがない〕
そんな都合のいいテーマはありません。召喚権がダブつくデッキがもしゴブリンを出すリンク値を余裕で稼げるのであれば、やることはそのリンク値でデモンスミス展開に直行してリンクの制圧モンスターを展開することであり、ゴブリンで召喚権を増やすことは得策とはいえません。
そもそも、効果の適用に手札コストが必要にも関わらず、普通であればそういう場面で手札から切りたい召喚権被りのモンスターをあえて手札に抱え、別の有効札を切ることはあまりにも非効率的です。現代基準で戦いたいのであれば、そのようなデッキは構造上の欠陥を抱えていることになります。
じゃあ特殊召喚できない《虚無の統括者》みたいなモンスターをアドバンス召喚すればいいんじゃないの?ちょうどリリースできるモンスターもいることだし…と思うことでしょう。確かにその使い方なら、理にかなっているかもしれません。

〔④アドバンス召喚のためにリリースできない〕
追加の召喚権を得る効果は自身のリンク先を参照する効果であるため、なんとゴブリン自身をリリースしてモンスターをアドバンス召喚することができません。最大の欠陥です。
特に最上級モンスターをアドバンス召喚しようとした場合に顕著になる問題で、リンク値4を供給できるデモンスミス展開からセクエン+ゴブリンの盤面を作っても、自身をリリースできないために最上級モンスターを出せません。いっぽう、同様の展開からその素材を用いて3素材スカルデットを出すことができてしまいます。こちらは先述の通り手札が減らず優秀です。
もうアドバンス召喚とも噛み合いが悪いのであれば、ほとんどのデッキにはスカルデットが適任ですし、追加の召喚権が欲しいデッキにゴブリンを採用することはそもそもあまり適切ではないということになってしまいます。これらの問題点から、現在はあまり多くの活躍を見せられない状況にあるのです。


総じて、決して弱い効果ではないのですが、直近のスカルデット完全解除やアポロウーサ禁止などの影響も多少受ける形の扱いとなっており、環境の最前線で活かすには少々噛み合わないカードになっているといえるでしょう。
No.60 刻不知のデュガレス ▶︎ デッキ 《No.60 刻不知のデュガレス》
チカラを前借りできるランク4悪魔族Xモンスター。状況に応じて超強力な効果を3つの中から使い分けることができますが、代償として次のターンの一部を失ってしまいます。

ランク4を出せるテーマならいずれの効果も強く使える反面、発生する代償も十分に重い都合上、このカードを無理なく採用できるかどうかでデッキランクを大きく揺るがすレベルの性能に仕上がっています。単なる出張として利用しても単体では初動にならず、リンクモンスターを蘇生できない点が重くのしかかりますし、ドロー効果も不確定要素です。

デュガレスを使えるデッキの条件は、ランク4に触れられることはもちろん、「ランク4を出した上で展開力にハチャメチャな余裕があるソリティアデッキ」であることです。【オノマトライゼオル】や【未界域】などが例となるでしょう。
ライゼオルの場合は《ヴェルズ・ウロボロス》による大量ハンデス+デッドネーダーやクロスの制圧に加え、追加でデュガレスに向かうことで、手札誘発を引き込んで妨害を散らすことができ、強力です。未界域の場合はドロー+セルフハンデス効果で更なる展開要員を引き込むだけでなく、手札に余裕がある場合は、展開途中であえて制圧モンスターをリンク素材として墓地へ送ることで、後からデュガレスで蘇生して盤面を埋めずに過剰妨害を用意する使い方もできます。

代償を払ったとしても、そのターンで相手に何もさせずに勝ち切ってしまえばデメリットを踏み倒しちゃえるわけですね。

セルフハンデス効果をさらに活かせるテーマであれば、ドロー効果は単なる2アドに化けます。(ここだけの話、【魔轟神】や【暗黒界】で使いたいんですが、縛りやレベル4供給の難しさのせいでうまくまとまっていないのが現状です…)

総じて、展開力のインフレが加速する今こそが最も輝くエクシーズモンスターです。そのうち禁止になっちゃう可能性もありうる…かも…
暗黒界の援軍 ▶︎ デッキ 《暗黒界の援軍》
【暗黒界】専用の蘇生+セルフハンデス。

先駆者様が書いてくださっている通り、実際に触れてみないとその強さが分からない1枚です。

大前提として、暗黒界は「手札から捨てたいカード」と「手札を捨てるカード」の2種を揃えて動く必要があります。
初手の組み合わせ次第で、ありとあらゆる誘発を貫通できるくらいの手数を出し続けることもできれば、どちらかが極端に偏って手数が細くなる場面も訪れます。

余裕があるならば、基本は《暗黒界の門番 ゼンタ》《暗黒回廊》《増援》などの手札損失が少ない初動から動き始め、相手のドミナス罠やうららを釣っていきます。
ですが、苦しい時の本命の初動…セルリ効果で捨てた《暗黒界の魔神王 レイン》に誘発を受けたりして展開が止まりかけることもありますから、その際にリカバリーが効くカードが必要になります。できればスノウからサーチできると望ましいのですが…


・《暗黒界の文殿
全く初動に関与できませんが、1枚で2セルフハンデス+2ドローを供給できるので、誘発で止まりかけた際の貫通札としては最適です。しかし、自分の場に暗黒界ネームを要求するので、ゼンタの効果が止められて場に誰もいない場合はサーチの候補になりません。暗黒界ネームを供給できているならぜひとも使いましょう。

・《暗黒界の登極
墓地に落としてもセルフハンデス回数を稼ぎながら、融合効果で手札を切りながら次の誘発ケアが行えるカードですが、龍神グラファを手札に要求するため、スノウからサーチする貫通札としてはあまり信頼できず、初動にもなりません。

・《暗黒回廊
初動になれるほか、貫通札としても1枚で捨てたいカード確保+セルフハンデスや、セルフハンデス+後続確保を行える最強のカードですが、【暗黒界】名称を持たないので素引きが前提となります。また、名称ターン1があり連打できません。

・《三戦の才》《三戦の号
展開次第では初動になりうることもあり、あらゆる魔法カードをサーチしたり、単に2ドローできるため貫通札としても最適です。しかし、素引き前提であることに加え、号は相手フィールドでセルリの効果を起動できていることが条件になるので、毎試合頼ることはできません。また、名称ターン1があるためピン採用しかできません。

・《暗黒界の援軍
名称ターン1があるのでピン採用しかできませんが、【暗黒界】名称があるためサーチが効くほか、スノウでサーチしてすぐに発動すれば、1枚からスノウのサルベージ+セルフハンデスを確保できます。場に戻ったスノウは墓地の魔神王レインで拾ったり、手札が枯渇している場合は効果で捨てた暗黒界モンスターと2体でスミス展開に直行できる素晴らしい貫通札です。素引きは強いほうですが、他の暗黒界を墓地に落とさなければ初動になりません。


このように、それぞれの魔法カードが様々な役割を持つ中、「サーチができて、貫通札としての性能も飛び抜けて優秀」なカードは《暗黒界の援軍》です。もちろん状況に応じて使い分ける必要こそありますが、このカードにしかできない仕事がある以上、採用は必然といえるでしょう。

「本当かな…?」と思う暗黒界デュエリストの皆様、ぜひとも1枚だけ採用してみてください。様々なタイミングで役に立ってくれると思います。
熱血指導王ジャイアントレーナー ▶︎ デッキ 《熱血指導王ジャイアントレーナー》
レベル8テーマのドローソース。

X召喚するには素材が3体必要ですが、普通のデッキではこの重すぎる条件を満たすことはできません。過剰な展開力を持つ【未界域暗黒界】や【純暗黒界】で召喚していくことになりますが…

【未界域】の場合は、《未界域のビッグフット》や《未界域のサンダーバード》を大量に特殊召喚して正規のX召喚を狙うことになります。
しかし、出すために運要素が絡むほか、もっと少ない素材で《No.38 希望魁竜タイタニック・ギャラクシー》などの優秀な妨害効果持ちを出すのが望ましい制圧であり、手札誘発を採用できないうえにそもそもデッキを全部掘りきれるだけの出力がある未界域には適していません。というか、そもそも手札枚数が展開力に直結するデッキタイプで、手札を使って展開した後に得られるリターンが"手札枚数を増やす"ではさっぱり意味がなく、デッキとして破綻しているわけです。
また、未界域の元々の強みである誘発貫通力に寄与するカードでもありません。手札を増やしたいなら、適当なモンスター4体で出してデッキを4枚見れる《鎖龍蛇-スカルデット》のほうが500倍強いです。

【純暗黒界】の場合は、魔神王レインやグラファが容易に並びまくるためX召喚をさせること自体は容易ですが、迂闊なドローは魔神王レインのサーチ先を減らしてしまうことに繋がってしまうのです。
理想の展開が通りそうな手札であれば、それを見ただけで全ハンデス+グラファまでの展開は確定していますし、Gでも投げられようもんならウキウキしながらデッキを枯らしに来るわけです。そのため、別に欲しいカードもないのにこれ以上手札を増やす必要はありません。ジャイアントレーナーを出すリンク値を使ってデモンスミス展開に行く方が、セルフハンデス回数を確実に稼げてお得です。
【マルチャミー】を受けて半端なドローしかさせられない状況になったときに《手札抹殺》を探しに行くカードとしては優秀かもしれませんが、その場合でも他のカードで代用が効きます。原則、【純暗黒界】のデッキは40枚ですから、《鎖龍蛇-スカルデット》を複数枚採用して何度もデッキを掘っていればいずれは《手札抹殺》にたどり着きます。
デッキを4枚見て3枚を山下に戻すわけですから、必要なものをあらかた引っ張り出した後であれば、2回くらい出しておけば、欲しいカードの1枚や2枚程度簡単に手に入りますし、手札にかさばった上級をデッキに返して魔神王レインの効果をアクティブにすることもできます。これに対し、ジャイアントレーナーは勝っているところが何一つありません。


ここまで紹介したデッキはいずれも《エフェクト・ヴェーラー》や《無限泡影》に強いデッキばかりですが、例えばホルスなどのレベル8出張からこれを立てようとすると、途端に無効系誘発をもろに受けるマスカンに変貌してしまい、貴重な3素材を吸収したジャイアントレーナーはスンッと黙ってしまいます。一度でもこんな経験をしてしまえば、コイツじゃなくて《真血公ヴァンパイア》を採用したくなるに決まっています。

総じて、出して弱いわけではないにも関わらず、これを出せるテーマはその手間で別のモンスターを召喚したほうが強いという負のスパイラルに陥っているカードです。
暗黒界の魔神王 レイン ▶︎ デッキ 《暗黒界の魔神王 レイン》
現代【暗黒界】の全てであり、乗り手の練度が最も現れるモンスター。

自分フィールドのレベル7以下の暗黒界を手札に戻して特殊召喚できるチェーンブロックを組まない効果、効果で手札から捨てられた場合にレベル5以上の暗黒界をサーチ・相手の効果で捨てられた場合はさらにデッキ・墓地からレベル4以下の暗黒界を自分か相手のフィールドに特殊召喚できる効果を持ちます。


手札枚数を減らさずに半永久的な盤面・墓地アドを確保してくれる1枚で、展開序盤では如何にしてこのカードをセルリの効果で捨てるか…が大切になってきます。
また、セルリの効果でこのカードを捨てた場合のサーチ+リクルート先には大量の組み合わせがあり、今の状況で不足しているリソースを補うために、いずれも適切に選択する必要があります。以下にてメジャーなパターンの【暗黒界】サーチ+リクルート先について解説します。



─────────────────────

①サーチ:ケルト リクルート:セルリ(相手フィールド)
【暗黒界】のキホン。任意の悪魔族をデッキからリクルートしつつ、ケルトを手札に回収してリンク値2を確保するルートとなります。リクルート先を《暗黒界の魔神王 レイン》《暗黒界の龍神 グラファ》とすれば墓地に必要な最上級暗黒界を補充しながら《アカシック・マジシャン》へ繋げて相手フィールドのセルリをバウンスし、再度セルリ効果からケルトを捨てて展開を伸ばすことができます。
魔轟神レイヴン》をリクルートした場合は、手札を任意の枚数捨てた後に隣のレインとS召喚を狙ったり、敢えてレインのバウンスを後回しにすることで《アクセルシンクロ・スターダスト・ドラゴン》によるヴェーラー貫通展開を行うこともでき、使用済みのレイヴンは《刻まれし魔の鎮魂棺》に変換してデモンスミス展開へ繋げることで、融合ラクリモーサの効果からレイヴン蘇生or《魔を刻むデモンスミス》のサルベージでさらなる手数を用意できます。


②サーチ:シルバ リクルート:セルリ(相手フィールド)
レイン1枚から即座にシルバの2ハンデスを起動するルートとなります。強力ですが、リンク値は1つしか確保することができません。《虎菱之玄》からスタートしてレインを捨てた場合など、手数に余裕がある状況でのみ利用するとよいでしょう。
初動でこの展開にアクセスできた場合は、ニビルが有効になっていない&ヴェーラーを使うタイミングがない状態で2ハンデスを迫られることになります。誘発をデッキに戻した場合は貫通しやすくなりますし、デッキのメインギミックを手札に戻した場合は展開を止められた場合でも最小限の妨害で相手のターンを凌ぎきることができます。狙える状況であれば、積極的に使っていきましょう。


③サーチ:グラファ リクルート:スノウ(自分フィールド)
レインの効果でリクルートしたスノウをそのまま回収しつつ、《暗黒界の登極》をサーチすることを考えて融合素材のグラファを手札に抱える展開ルートとなります。
シルバもセルリもセルフハンデスもある潤沢な手札の場合は、こちらのルートでスノウを自分の手札に確保した後レインの効果で回収し、セルフハンデスでスノウを切って登極をサーチ、そのまま発動してグラファとセルリを捨てて融合グラファを準備…などでアドと誘発ケアを両立しつつ展開を継続することができます。


④サーチ:ケルト リクルート:ゼンタ(自分フィールド)
魔轟神レイヴン》を素引きしているかつ、初動で召喚権を使ってしまいセルフハンデスが確保できない際に利用するルートになります。ゼンタの特殊召喚制限をレインの効果で使い潰すことになるので、先行展開で用いる場合は最後の手段として使いましょう。ゼンタをレインの効果で回収し、そのまま効果を発動して《暗黒界の門》をサーチ。発動してセルフハンデスしながらドローして後続が確保できるようにお祈りします。
序盤で動けず、無理やり《暗黒界の文殿》を起動して後がなくなった…という状況では非常に優秀で、ここから三戦系の魔法カードを引いて一気に逆転できることもあります。また、手札枚数に余裕ができる後手であれば全ハンデスを狙うルートに向かう必要はないため、手数を確保するためにこのルートを多用することになります。意外とこのルートでしか捲れない盤面もありますので、頭の隅に入れておきましょう。


⑤サーチ:シルバ リクルート:セルリ(自分フィールド)
ルート②と似ていますが、こちらはセルリを自分フィールドに特殊召喚します。展開中盤で使用する3ハンデスルートです。セルリの効果で1ハンデス後、レイン効果でセルリをバウンスしながら特殊召喚し、別のセルフハンデス手段で先ほど回収したセルリを再度起動することでサーチしたシルバを捨てて追加の2ハンデスを行います。
序盤で用いると相手に墓地効果持ちのカードを捨てさせることになるため、少々リスキーな展開です。ロルバを捨てられるならまだしも、急にルルカロスなんて出てこようものなら最悪です。こちらの盤面が整っているか、墓地効果1回程度であれば咎められるリソースを確保できていることが、この展開に向かえる最低限の条件です。相手が誘発を使わなかった場合は5枚の手札を刈り取らないといけないので、シルバのハンデスだけでは最後の手札1枚を落とすことができません。そのため、どこかでこのルートを通る必要があります。


⑥サーチ:ケルト リクルート:スノウ(自分フィールド)
中盤で、セルリが相手フィールドか自分の手札に残っている場合に使うルートです。別のカードでスノウを捨てて《暗黒界の文殿》をサーチ、余った展開リソースで《アカシック・マジシャン》か《魔轟神レヴェルゼブル》を出してセルリを回収後、セルリ効果でケルトを捨てさせてグラファをリクルートします。レインとグラファの蘇生効果を活かして手札枚数・セルフハンデス回数・墓地リソースを一気に稼ぐルートになります。一度でもグラファにアクセスできていれば、出てきたケルトをレインで回収、さらに墓地から特殊召喚したレインをグラファで回収できますので、手札が枯渇しなくなります。何回も繰り返していると墓地の最上級の数が減る点には注意してください。
今まで紹介したルートの中で最も高い展開力を誇りますが、デッキ・手札・フィールド・墓地の状況をよく見る必要がある繊細なルートです。このルートで展開しても手札に残りのセルフハンデスがなければ文殿をサーチする前に息切れしてしまいますし、既に《アカシック・マジシャン》などのバウンス要因を使い切っている場合はスノウから何をサーチしたとしても相手フィールドにセルリを残してしまい、展開が繋がらなくなります。また、レインの効果を何回も使用した状況でこの展開ルートを選ぼうとしてレインを捨てた場合、サーチ先が枯渇しており効果が発動できない状態になることもあります。

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1枚からこれだけの選択肢に繋がり、手札にさえあればどんな状況にも臨機応変に対応できるのが強みですが、《墓穴の指名者》が最大の弱点である…という点ではグラファと共通しています。むしろ、グラファと違い《暗黒界の登極》をアクティブにできないので、狙われても緊急回避が効きません。最も墓穴を受けるとまずいカードでありながら、回避手段も持ち合わせていないわけです。
後手の場合、基本はゼンタやシルバで相手に墓穴を使わせるか、グラファの除去効果を伏せカードに飛ばして半強制的に発動させるなどで越えていくことになります。万が一食らってしまった場合でも、レインの①の効果はフィールドで発動しない・チェーンブロックを作らない特殊召喚効果ですので、墓穴を受けても無効化されません。そのため、手札コストが必要な場面などでうまく処理し、特殊召喚効果を活用して上級暗黒界を手札に戻していきましょう。

総じて、【暗黒界】を現代基準のパワーに引き上げられるだけのポテンシャルを抱えているカードで、使うなら3投以外ありえません。10点とさせていただきます。
GO-DDD神零王ゼロゴッド・レイジ ▶︎ デッキ 《GO-DDD神零王ゼロゴッド・レイジ》
※当カード評価では【暗黒界】でのこのカードの用法について解説しますが、本来【DD】で使用する際の評価を損なわないために、9点の評価を付けています。



暗黒界の鬼神 ケルト》からリクルートすることで、【暗黒界】でGツッパする際に相手の誘発を全て止めることができるとツイッターで大きな話題になっていたカードです。

結論から申し上げますと、絶対に採用できません。
【暗黒界】で使うことだけを考えた際の10段階評価は0点といっていいでしょう。


まず、【暗黒界】がわざわざゼロゴッドレイジを用いてまで止めたい誘発について考えてみましょう。
展開途中でセルリを用いる都合上、《無限泡影》は使えなくなり、《PSYフレームギア・γ》は発動を強制させることができる点を考慮すると、候補に挙がるカードは…
●《灰流うらら
●《ドロール&ロックバード
●《原始生命態ニビル
●《エフェクト・ヴェーラー
あたりでしょうか。これらのカードに対する【暗黒界】側の印象を順に見ていきましょう。


●《灰流うらら
Gツッパ中は本命の《手札抹殺》を通すためにどうにかして釣り出すか、後引きのうららに対して《コズミック・ブレイザー・ドラゴン》などの妨害を予め立てることで弾きたいカードです。また、通常展開中でも本命のセルリ+レイン展開を通すため、《暗黒界の門》でスノウを捨てて不必要なサーチ効果を露骨に起動したりなど、同じくどうにかして使わせたいカードとなります。
【暗黒界】がこのカードをデッキから呼び出すための手段は、《暗黒界の鬼神 ケルト》以外に一切存在しません。そして、この効果こそがうららのマスカンになるのです。すなわち、このカードを採用しても一切の解決に至ることができません。
ケルトの効果からリクルートできた場合、Gツッパをするシーンでの後引きうららを止める場合には役に立つかもしれませんが、コストで自分フィールドのモンスターをリリースしなければならない都合上、効果の発動後は展開リソースが足りず、もう1回セルフハンデスを要求されることになります。この場合、展開に必要な初期パーツの枚数は最低3枚です。
また、ゼロゴッドレイジの効果発動に合わせて《エフェクト・ヴェーラー》を投げられた場合が最悪です。貴重な初動のリンク値を1つ失うだけでなく、ゼロゴッドレイジはPモンスターなのでL素材として消費した際にEXデッキに行ってしまい、効果にターン1制限がないにも関わらず《光なき影 ア=バオ・ア・クゥー》や《魔界特派員デスキャスター》の墓地蘇生の恩恵を受けられません。こうなるくらいなら、ケルトのリクルート先を変えて《魔轟神レイヴン》のヴェーラー受け展開をする方が圧倒的に良いです。

●《ドロール&ロックバード
【暗黒界】に対する絶対的なメタとして君臨するカードで、Gツッパ中にゼロゴッドレイジを経由したい最大の理由の1つになります。
しかし、このカードをリクルートするためにセルリ+レイン展開を利用すると、レインのサーチ効果使用時にドロバが有効になり、ゼロゴッドレイジが着地する前に効果を適用されてしまいます。この展開ルートの一部は代替カードでも行えます(例:《暗黒回廊》など)が、それらを使用した時点でもドロバが起動し、結局は初手5枚に引かれていた場合もしくはゼロゴッドレイジ着地までの5枚ドローで引かれた場合では何も対策できません。なんなら《エフェクト・ヴェーラー》を持たれていると後引きすらケアできなくなります。どうにもならず割り切らないといけない場面も非常に多い相手ですが、《魔轟神レイヴン》の展開に行けば、相当な後引きであればヴェーラーと合わせて持たれていても手数を供給しながら道中でブレイザーが立てられるので、誘発を弾くことができます。

●《原始生命態ニビル
セルリ+レイン展開を用いる際、相手の盤面にセルリが2体+自分の盤面にケルトとリクルート先のモンスター1体ずつ+レインの自己蘇生効果でちょうど召喚・特殊召喚回数が5回になり、ニビルが有効になります。レインを自己蘇生しないことで、ゼロゴッドレイジでケルトをリリースしてニビルを発動させないようにすることはできますが、単純に手札が2枚減少してしまうのでその後の展開は難しくなります。また、ニビルをケアしてケルトをリリースした際に《エフェクト・ヴェーラー》を受けた場合は後続の確保もできていないので、ニビルが飛んでこなかったとしても展開を継続することがほぼ不可能になります。
これも、ケルトから《魔轟神レイヴン》をリクルートしてレインを自己蘇生することで、盤面にレベル2チューナー+レベル8を用意できます。相手は《フルール・ド・バロネス》を警戒しなければならないのでここでニビルを切るしかありませんが、こちらは後続のケルトを手札に回収しながら墓地にレイヴンを用意しているので、ケルトを出してレインを自己蘇生させ、トークンを用いてデモンスミス展開に直行、レイヴンを蘇生することで任意枚数セルフハンデス+《騎士皇レガーティア》のドロー&盤面破壊を用意でき、貫通となります。

●《エフェクト・ヴェーラー
今まで書いた通り、ゼロゴッドレイジの天敵となるカードですが、ケルトのリクルート先を《魔轟神レイヴン》に変えることで貫通できます。詳細な展開はレイヴンの評価ページを参照ください。


というわけで、ゼロゴッドレイジを用いるシーンの大半を《魔轟神レイヴン》で代替することができます。

またこのカードの最大の弱点が、初手で素引きした場合に現実的に場に出す手段がなくなってしまうことです。ケルトのリクルート効果は範囲がデッキからと限定的ですので、ゼロゴッドレイジが手札にある状態でどうにかして無理やり出そうと思うと、貴重なセルフハンデス効果を捨てる恩恵がないゼロゴッドレイジにわざわざ割いたうえで、悪魔族縛りをつけてしまうデスキャスターで蘇生するか、別のリンク値4を供給してア=バオ・ア・クゥーで釣ってくるしかありません。そうして出した場合でも、効果発動のためさらにリンク値を食い散らすことになります。
比較対象として出していた《魔轟神レイヴン》はむしろ素引きが強い部類のカードであり、通常召喚後の起動効果をヴェーラーか泡影で止められた場合でも、光属性・悪魔族であることを活かしてレクイエムに変換することで貫通し、融合ラクリモーサから蘇生して損失なく効果を再発動できますので無駄がありません。

総じて、【暗黒界】で採用する意味はゼロです。
刻まれし魔の神聖棺 ▶︎ デッキ 《刻まれし魔の神聖棺》
あまり使われない【デモンスミス】のリンク体。

フリーチェーンで墓地の光属性・悪魔族を蘇生しながら自身を装備する効果と、装備モンスターに打点増強+守備貫通を付与する効果を持ちます。

【デモンスミス】を出張ギミックとして使うデッキのほとんどでは、このカードを採用しても蘇生先が使用済みの【デモンスミス】カードしか存在しないせいで効果を強く運用できないだけでなく、光属性・悪魔族を含むリンク値3の捻出が重いことや、ただでさえEXの枠を食いまくる【デモンスミス】出張にEXをもう1枠割かされることなどもあり、基本的に採用されることはありません。

ですが、効果に名称ターン1制限がないこと、《アクセスコード・トーカー》や《ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴン》を戦闘で超える手段に乏しいデッキであれば採用するだけで打点問題を解消できること、リンク値3を任意の光属性・悪魔族に変換できることから、過剰な展開力を持ちつつ光属性・悪魔族を使用するデッキであればこのカードを強く使うことができます……そんなデッキ、あるんでしょうか?



あるんです。それこそが【魔轟神】です。

そもそも、テーマ内のモンスターが光属性・悪魔族で構成されている【魔轟神】は、好きなモンスター1体から《刻まれし魔の鎮魂棺》にアクセスできる点でも【デモンスミス】との相性がずば抜けて高く、デモンスミス側のカードからも《刻まれし魔の詠聖》により好きな【魔轟神】モンスターにアクセスしながらセルフハンデスを行うことができるため、異常なほどの親和性を誇っているのです。

このカードは光属性・悪魔族でさえあればLモンスター以外の好きなモンスターを墓地から釣ってこれる都合上、自分ターンではリンク値3を使用して《魔轟神レヴュアタン》を蘇生させるなり、相手ターンでは《魔轟神レヴェルゼブル》を蘇生して名称ターン1制限のないコントロール奪取効果をもう一度使い直したりなど、このモンスターを1枚採用するだけで齎される恩恵が非常に大きいのです。

また、【デモンスミス】はテーマの特性上、墓地の光属性・悪魔族をデッキに戻すことで追加効果を利用することができますので、このカードをEXデッキに戻し続けることで、たとえピン採用の場合であっても複数回にわたり蘇生効果を利用することができます。



また、リンク値の供給においては他の追随を寄せ付けない【暗黒界】でも、その効果を非常に強く利用することができます。

暗黒界の導師 セルリ》(もしくは《虎菱之玄》《暗黒回廊》)+《暗黒界の魔神王 レイン》の手札からでは、《刻まれし魔の神聖棺》を採用していない場合ではヴェーラー泡影を貫通するセルフハンデス1回だけしか恩恵はなく、ケルトからリクルートする《魔轟神レイヴン》を《刻まれし魔の鎮魂棺》に変換してデモンスミスルートへ移行しても従来通りアポロウーサを立てて終わり…となっていましたが、このカードを採用することで展開ルートが激変し、ヴェーラー泡影を《アクセルシンクロ・スターダスト・ドラゴン》で貫通する任意枚数のセルフハンデス3回+ケルト回収+《騎士皇レガーティア》による1ドロー+《コズミック・ブレイザー・ドラゴン》による万能妨害を構えられる超強力な展開ルートを利用することができるようになります。
(なお、ここで出したレガーティアは単発ドローで役割を終えるわけではなく、相手ターンに《光なき影 ア=バオ・ア・クゥー》の効果で蘇生することでさらに1ドロー+盤面破壊として利用できます。どのみち全ハンデスするのであまり意味はありませんが…)

また、何度も光属性・悪魔族を蘇生できるため、
●神聖棺効果→レイヴン蘇生→手札に貯まりがちな上級【暗黒界】モンスターを大量ハンデス→共通効果でまとめて自己蘇生→最上級【暗黒界】モンスターの共通効果でさらに墓地から特殊召喚→増えたリンク値で《光なき影 ア=バオ・ア・クゥー》をL召喚→神聖棺を蘇生
の流れによって《増殖するG》や《マルチャミー・ニャルス》を受けた際に《手札抹殺》なしでも相手をLOに追い込むことができるのも大きな利点です。

もう1つ稀に使う用法として、《ジ・アライバル・サイバース@イグニスター》などの完全耐性モンスターを単独で出されて突破が困難になった際に、相手フィールドにセルリを送り付けてとにかく手札枚数を稼ぐように展開し続け、このカードから蘇生したレイヴンに《刻まれし魔の大聖棺》を装備させて打点を3000アップ、レイヴン自身の効果で手札を10枚捨てることで攻撃力8400の守備貫通モンスターを作ってワンパン、といったものがあります。セルリの守備力は300なので、このまま攻撃すると相手に8100ダメージが入ります。

(セルリは自身の効果で相手フィールドに特殊召喚される際、守備表示でしか特殊召喚できないようになっています。これまではこの問題を解消するため魔神王レインの効果で相手フィールドに攻撃表示のセルリを用意してから、1相互リンク《トライゲート・ウィザード》の打点をデュガレスでパンプしてワンパン…といった、非常にめんどくさいステップを踏む必要がありました。)


総じて、使えるデッキこそ限られてしまいますが、使いやすい出張セットから簡単にアクセスできるわりに蘇生効果の汎用性も高く、デッキの自由度を大幅に上げてくれるカードであるため、10点としています。
暗黒回廊 ▶︎ デッキ 《暗黒回廊》
【暗黒界】における、最も分かりやすい初動札。

名称ターン1持ちの通常魔法で、任意の暗黒界モンスターをサーチ後、手札を1枚捨てるセルフハンデス効果を持ちます。

初動では《暗黒界の導師 セルリ》か《暗黒界の魔神王 レイン》のうち足りない方をサーチしながらセルフハンデスで動き始め、展開中盤で引いた場合には《暗黒界の術師 スノウ》をサーチ→そのまま捨てることで各種【暗黒界】魔法罠にアクセスするなど、いつどんな場面で引いても一切腐ることのない強力な1枚です。

このカードを採用しているだけで、全ての【暗黒界】カードが実質+3枚体制になるのが非常に優秀であり、スノウにアクセスする余裕がなく《暗黒界の登極》に行けるか不安な展開になってしまった場合でも、このカードを発動するだけでそれを解消することが出来ます。暗黒回廊にアクセスできる《三戦の号》も同様の役割を持ちます。

また、純【暗黒界】デッキで数少ない「コレ1枚でうららを踏めるカード」です。
ぶっちゃけた話、本来は《暗黒回廊》にうららを使ってはならず、サーチ先に当てなければいけません。しかし、1枚で何でもできてしまう印象が独り歩きしていることを逆手に取り、誘発受けとしてさっさと使い潰してしまう用法も存在するのです。特に【暗黒界】デッキに精通していないプレイヤーに対しては効果を顕著に発揮します。

この文章を最後まで読んでくださった方へ、何がなんでもうららは《暗黒界の鬼神 ケルト》に当てるようにしてください。
炎魔の触媒 ▶︎ デッキ 《炎魔の触媒》
【暗黒界】の展開補助として。

このカードと手札の悪魔族を見せて片方を特殊召喚しもう片方を捨てる効果、悪魔族モンスターの戦闘でモンスターが破壊された場合に墓地から手札に戻る効果を持ちます。

【暗黒界】デッキはその性質上、セルフハンデス効果を持つカードを多数採用することになります。ですが、それらのカードは思ったよりも取り回しが良くない場合が多いです。
例を挙げるなら、相手の手札交換を許してしまう《暗黒界の取引》、墓地にないとセルフハンデスを起動できない《暗黒界の登極》、自分フィールドに暗黒界モンスターを要求する《暗黒界の文殿》、初手では墓地リソースが足りず使えない《暗黒界の門》、召喚権を要求する《虎菱之玄》など…。
使いやすいカードは《暗黒界の門番 ゼンタ》《暗黒回廊》くらいでしょうか。

そんな中、この《炎魔の触媒》は、召喚権を食い潰すことなくリンク値1とセルフハンデスを供給することができるので、上記のカードよりもずば抜けて腐りにくいのです。とりあえず初手にこいつが見えたら安心していいくらいには強いです。

サーチは効きませんが、初手に引き込めなかった場合でも、セルリの効果で捨てた《暗黒界の鬼神 ケルト》のリクルート効果で《炎魔の触媒》を特殊召喚し、《アカシック・マジシャン》で場のセルリと触媒を両方とも回収することで、減ったリンク値を戻しつつセルリの効果を起動する初動プランもあります。

じゃあどうして10点じゃないの…?となるかもしれませんが、その最大の要因が名称ターン1です。
強力な効果ゆえに是非とも展開に絡めたいカードであるにも関わらず、複数枚引いた場合は2枚目以降が必ず腐ってしまいます。
それは《暗黒回廊》も同じじゃないか!と思うかもしれませんが、効果で捨てたい暗黒界モンスターを要求する触媒に対し、暗黒回廊は無の状態からサーチ+セルフハンデスで手数を出力することができ、初手に引けた際のパワーにあまりにも大きな差があるのです。触媒を2枚引いた時の初手5枚を想像してみてください…残りの手札は3枚しかありません…

そういうわけで、強力であるにも関わらず【暗黒界】ではピン採用しかされないカードです。
鎖龍蛇-スカルデット ▶︎ デッキ 《鎖龍蛇-スカルデット》
医龍スカルデット。

単純に手札枚数を増やす強烈なマリガン効果と、手札から好きなモンスターを特殊召喚できる展開補助効果をメインに使っていくことになります。


デッキの下限をぐっと引き上げてくれるカードで、素引きしたくないカード・召喚権を使いたいカードが複数あるデッキや、キーカードを素引きに頼っているデッキでは非常に重宝される存在になるといえます。
しかし、現代のデッキではスカルデットを使うまでもないほど展開力と安定性を保障されているデッキタイプがほとんどで、どのみち縛りによってスカルデットが出せなくなるデッキすら多く存在する状態です。

ではそれ以外のデッキであれば万能なのか…と言われると、リンク値を4捻出することなど容易いと豪語できるほどの展開力を余したデッキでないと、スカルデットを経由するより同じ量の素材でアポロウーサを出した方が、盤面が強くなってしまうことがほとんどなのです。


総じて、決してどのデッキにも手放しで採用していいほど万能な存在ではありません。ハマった時の強さはピカイチですが、乗り手は選ぶことになります。

「●3体以上」の効果を利用したい場合は、MDであれば直近で禁止解除された《トロイメア・ゴブリン》を使うのも一考の余地ありです。まあ、ほとんどの場合はスカルデットでいいのですが…


追記:
アポロウーサ禁止だあああああああああああ!!!!!!!!よって10点です。みんな医龍を使いましょう
刻まれし魔の詠聖 ▶︎ デッキ 《刻まれし魔の詠聖》
【デモンスミス】カテゴリに属する魔法カード。

デッキから光属性・悪魔族モンスターを手札に加えた後、自分の手札を1枚選んで捨てます。基本的には《魔轟神ルリー》をサーチ、そのまま捨てて特殊召喚からデモンスミス展開へ向かうことが多いです。


出張セットや純【デモンスミス】での運用については先駆者の方々が触れてくださっている通りですので、私からは【暗黒界】での運用方法について解説したいと思います。

結論から述べますが、1枚から手数を2つ出力するありえないカードです。
召喚権を使いたいカードが手札にない場合はデッキから《魔轟神レイヴン》をサーチし、その後のセルフハンデス効果で捨てたい暗黒界を捨てて効果を起動できます。既に召喚権を使いたいカードがある場合や、レイヴンで捨てたいカードが少なくセルフハンデスカードが多い場合は《魔轟神ルリー》をサーチし、そのまま捨てるか他の暗黒界を捨てて効果を起動、手数として利用することができます。

それぞれ、捨てたカードによる動きが止められた場合は、サーチしたもう片方のカードを利用して強引に動き始めることができます。また、このカード自身はデュエル中に1回使用できればいいのでピン採用ですが、《魔を刻むデモンスミス》からサーチできるので実質4枚体制で利用できます(OCGの場合は最大2枚体制ですが)。やっていることが《暗黒回廊》と同じだといえばわかりやすいと思います。

こうなると相手はトラクトゥス自体にうららを当てるしかありませんが、【暗黒界】は相手がうららさえ切ってくれれば後の誘発はどうとでもできることが多いです。本命のセルリ+ケルト展開もうららを重く受ける代わり、ヴェーラーは貫通できるうえに《無限泡影》はそもそも撃つことすらできなくなる展開ですので、相手の誘発を腐らせたまま全ハンデスまで走り抜けることができます。これにより、【暗黒界】の先攻勝率は尋常でないことになってしまうのです。


総じて、暗黒界の展開を大きく支える最強クラスのカードでありながら、展開途中にアクセスすることもできる脱法級のカードといえるでしょう。


余談ですが、【暗黒界】はセルフハンデスを主軸として動いていくテーマですのでもともと【魔轟神】との親和性が非常に高く、《魔轟神ルリー》のみを素引きした場合に一切腐らないところも、デモンスミス展開を用いる大きな利点であるといえます。その代わり《紅涙の魔ラクリモーサ》を素引きした際のケアが苦手です。
暗黒界の鬼神 ケルト ▶︎ デッキ 《暗黒界の鬼神 ケルト》
【暗黒界】の展開力を一身に担う最強の過労死枠。

効果で捨てられた場合に自己蘇生+相手の効果で捨てられた場合はデッキから好きな悪魔族を自分か相手の場に特殊召喚できる効果を持ちます。


数ある暗黒界のうち、《暗黒回廊》orセルリとの組み合わせ初動で唯一明確に展開ルートが定まっているカードです(ケルトにアクセスできる魔神王レインも初動になれます)。詳しいルートは《魔轟神レイヴン》を参照ください。

純【暗黒界】は、組み合わせ初動以外は複数のアドリブ初動か召喚権モンスター初動に依存するので、決まった展開ルートがなく、回すのが難しいと言われています。ですが、未界域を採用していないため展開に運要素が全く絡まず、的確に動けばまず行き詰まることはないように設計されています。
その展開力の再現性を保証するカードこそがこのケルトです。セルリ経由で捨てることで、今アクセスしたい悪魔族をデッキから無条件で呼び出しつつ、自身は魔神王レインやグラファの効果で手札に戻ります。莫大なリンク値を捻出しながら好きな悪魔族ギミックにアクセスし、次に捨てるための暗黒界も勝手に補完されるという衝撃的な展開力の強さを支えるカードとして、確固たる立ち位置を手にしているわけです。

超魔神イド》を送り付けてターンを返すイドロック型の構築も見られますが、イドの素引きがとことん苦しいのであまり使われず、現在最もメジャーなリクルート先としては、デモンスミス展開に必要な光属性・悪魔族でありながらさらなるセルフハンデスを供給でき、ヴェーラーで止められた場合でもアクセルスタダから強引に誘発を貫通できる《魔轟神レイヴン》が利用されることが多いです。
なお、《魔を刻むデモンスミス》を自身の場に特殊召喚して《アカシック・マジシャン》でセルリと同時にバウンスすることで手札を増やしながらデモンスミス展開に向かう脱法スミスルートも存在します(あまり使うことはありませんが…)。


総じて、【暗黒界】における全ての展開はこのケルトから始まっていると言い切っても決して過言ではありません。純暗黒界を作るなら必ず3投しましょう。
暗黒界の隠者 パアル ▶︎ デッキ 《暗黒界の隠者 パアル》
墓地蘇生を担う、【暗黒界】のパール担当。

効果で捨てられた場合に自身以外の暗黒界を蘇生、相手の効果で捨てられた場合は好きな悪魔族を蘇生することができます。基本的には《暗黒界の導師 セルリ》の効果で捨てることを前提として、ピン採用されるモンスターです。


結論から簡単に述べます。
間違いなく書いてあることは強いんですが、どうしようもない問題があるために現在の暗黒界では全く採用されないモンスターとなっています。
セルリから捨てられた場合に同じくリンク値を2つ供給できる《暗黒界の鬼神 ケルト》と比較してみましょう。なお、ケルトは自身の特殊召喚+悪魔族のデッキリクルート効果を持っています。


〔問題①:使い回せない〕
最も差が出るのは、自身を特殊召喚しているかどうかです。場に出た暗黒界は、《暗黒界の魔神王 レイン》《暗黒界の龍神 グラファ》で回収して何度も何度も使い回すのが暗黒界のキホン。ゆえに、展開を担う暗黒界は「自身が手札に戻ってこれて、もう一度役割を果たせること」が重要です。
パアルはその点、自身を復活させることもできなければ、なんと名称ターン1があるせいで手札に戻せたとしても再利用が許されません。そのため引き被った際に弱く、構築段階で複数枚採用することができず、デッキの展開力にあまり関与してくれなくなります。

〔問題②:初動にならない〕
【暗黒界】というデッキに明確な1枚初動のカードはありません。初期手札5枚(もしくは6枚)の「捨てたい暗黒界カード」、「手札を捨てられるカード」、「召喚権を使いたいカード」の組み合わせによって出せる手数が変わり、とにかくバランスよくカードを引くことができれば大量の誘発を貫通しながら展開を伸ばすことができます。ケルトは、セルリor《暗黒回廊》と合わせて引くことで、《魔轟神レイヴン》を経由しながら、手札を任意の枚数捨ててS展開へ向かえる初動ルートがあります。なおこの展開で使う魔轟神レイヴンも、通常召喚から捨てたいカードを全部捨てて誘発を貫通できるので、素引きして強いカードです。
それを踏まえてパアルですが、初動では自身を蘇生できないために「捨てたい暗黒界カード」には該当せず、セルフハンデス効果はないので「手札を捨てられるカード」でもない、「召喚権を使いたいカード」でもないので、初手に引き込んだだけでは何の役割も果たせず、そのまま腐ってしまうのです。


以上の点から、純暗黒界で使用する恩恵は薄いと言えるでしょう。
魔轟神レイヴン ▶︎ デッキ 《魔轟神レイヴン》
手札を豪快に捨て去る悪魔族の下級チューナー。

基本的には、効果で手札を捨てた時のアドバンテージが高い【魔轟神】【暗黒界】で使用されますが、魔轟神での使い方については既に先駆者様が触れられている通りですので、私からは【暗黒界】での活用方法について解説しようと思います。


現行の【暗黒界】は未界域関連カードを全く採用しなくなる関係上、展開の中で運に頼る部分がほとんどなくなりました。そのため、かつて【未界域】の効果で捨てられた時に何のアドバンテージもなかったという理由でデッキに入らなかったカードたちが採用されるようになってきたのです。この《魔轟神レイヴン》も例に漏れずそのうちの1枚です。
また、強力な新規を手に入れて展開力が覚醒してしまったため、最終的な展開の終着点が《暗黒界の軍神 シルバ》による全ハンデスになります。全ハンデスして適当にライゴウでも立てておけば突破は困難ですので、過剰なリンク展開による妨害はもはや不要になりつつあります。

結果、かつての【暗黒界】になかったシンクロ展開に加え、セルリ+ケルトor魔神王レインから《無限泡影》とヴェーラーをケアしつつセルフハンデスを供給できる(後で解説します)強力な展開手段として利用することができますし、手札にある場合は通常召喚から爆発的な展開→無効を受けた場合は悪魔族・光属性であることを活かしてスミス展開に繋がる存在として大躍進を遂げました。


〔展開例〕
○セルリ+ケルト
セルリを捨てて動き始めます。効果で相手フィールドに特殊召喚→ケルトを捨てます。ケルト効果で自身を特殊召喚しつつ、レイヴンをデッキからリクルートします(うららを受けますが、才と号がアクティブになっているので貫通できる札はかなり多いです)。ここまでで泡影ヴェーラーを使用できるタイミングはありません。また、セルリが立ってしまったので相手はもう泡影を発動できません。
レイヴンの効果を起動します。誘発がなかった場合は爆発確定ですので適当に展開を伸ばしていきましょう。
ここにヴェーラーを受けた場合ですが、場に☆2魔轟神レイヴンと☆6ケルトがおり☆8シンクロができますので《アクセルシンクロ・スターダスト・ドラゴン》を作ります。どういうわけか魔轟神レイヴンのレベルが偶然たまたま☆2ですので、アクセルスタダの効果で蘇生し、もう一度レイヴンの効果を使用すれば貫通です。

○セルリ+魔神王レイン
セルリを捨てて動き始めます。効果で相手フィールドに特殊召喚→レインを捨てます。レイン効果でケルトをサーチし、ここから動きが分岐します。
①自分フィールドにスノウをリクルートしレインで回収、他のセルフハンデス札から従来通りの【暗黒界】展開を行います。
②相手フィールドにセルリをリクルートし、効果でケルトを捨てます。ケルト効果で自身とレイヴンを特殊召喚し、レイヴンの効果を起動します。通った場合はセルリ+ケルト展開と同じアドバンテージが得られるので、S召喚からさらに手数を伸ばすなり、手札を2枚捨ててレベルを4にすることですぐに《フルール・ド・バロネス》を着地させてハンデスの墓地効果を阻害+ニビルケアをすることもできます。妨害を受けた場合ニビルケアはできなくなりますが、上記のアクセルスタダによる貫通か、ケルトをバウンスして墓地の魔神王レインを特殊召喚することで《フルール・ド・バロネス》を作ってエンドorさらに展開することができます。

○魔轟神レイヴン素引き
言うまでもありません。通常召喚して捨てられる手札を捨てまくり、暗黒界たちの効果を起動してドカンです。道中のアカシックマジシャンや川中島が受けると厳しくなるヴェーラーを吸ってくれるうえ、場に残りさえしていれば腐ってもチューナーですので、《虎菱之玄》が手札にあり召喚権が競合してしまった場合でも、あちらは《アカシック・マジシャン》に繋がらないことも考慮の上で、他に手数がありそうな場合はレイヴンスタートを心がけるとよいでしょう。
あと、何故か偶然たまたま悪魔族・光属性なので、ヴェーラーを受けた場合はそのままスミス展開に直行できます。初期手札の中に混ざっていても、1枚で2回の誘発を踏める強力な初動札です。


コイツの更にエラいところなんですが、名称ターン1がないので《魔界特派員デスキャスター》から釣り上げた際にまた手数が増えてくれます。ただでさえデスキャスターは悪魔族蘇生+効果によるセルフハンデスがあるので暗黒界と相性抜群なんですが、効果でさらにセルフハンデスを、しかも何枚でも捨ててよく、場合によっては悪魔族シンクロ展開…となると、展開の幅が一気に広がってくれます。悪魔族縛りが付きますが、当然ながら縛り下でも全ハンデスは容易に達成できてしまうのが【暗黒界】の恐ろしいところです。

総じて、レイヴンがデッキにいてくれるだけでケルトとレインをフル投入する理由が生まれ、素引きしても初動に関与してくれますから、1投で【暗黒界】デッキに膨大な貫通リソースを与える画期的なカードとして機能します。よって、10点としています。
暗黒界の龍神王 グラファ ▶︎ デッキ 《暗黒界の龍神王 グラファ》
【暗黒界】の融合エースモンスター。

相手の通常魔法・通常罠・モンスターの効果をセルフハンデスに書き換える誘発即時の妨害効果と、相手によって除去された際に墓地・除外状態の《暗黒界の龍神 グラファ》を蘇生し、両プレイヤーにセルフハンデスを強要する効果を持ちます。

①の書き換えは全ての効果に対応しているわけではないものの、他の妨害効果と比較しても非常に質の高い妨害効果であり、相手の誘発対策として先に立てておくのも強力です。相手の効果を書き換えるため、暗黒界たちの「相手によって捨てられた時」効果を発動させることができます。《暗黒界の武神 ゴルド》を手札に残しておき、書き換えた効果によって手札から捨てることで、フィールドのカードを2枚破壊することができるため、妨害効果がより強烈になります。

比較的出しやすいモンスターなので【ティアラメンツ】でも《沼地の魔神王》を利用することで出していくことができますが、【暗黒界】純構築では②の効果も有効活用していくことができます。相手によって倒されてしまった場合でも、グラファを帰還させつつ、手札があるプレイヤーにセルフハンデスさせることで、相手の最後の攻め手を叩き落としつつ、自分は暗黒界の効果を起動してさらなるモンスターを並べたり、後続をサーチしたりできます。

ここからは純構築の話になりますが、【暗黒界】では《暗黒界の登極》の存在があるので、本来であれば初手に引いてしまうと手数にならない《暗黒界の龍神 グラファ》を他の暗黒界モンスターと一緒に捨てながら展開していくことができます。この場合、本命の捨てられた時効果に龍神グラファの効果をチェーンして妨害を回避できるほか、その後の展開に誘発をもらった場合でも一度はケア可能ですし、盤面に残っていれば次のターンの妨害としても使えて無駄がありません。

総じて、【暗黒界】エースの名に恥じぬ、非常にかっこいいエースモンスターといえるでしょう。

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