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TURN 27 決闘―机上の黒竜― 作:Dann
先攻は黒句から。
「俺のターン。ふむ……魔法カード《召喚師のスキル》を発動。デッキからレベル5以上の通常モンスター1体を手札に加える」
「……!」
「俺は《真紅眼の黒竜》を手札に加えるぜ!」
「《真紅眼》……?」
黒句の手札にレベル7の通常モンスターが手札に加えられた。
「俺はモンスターをセット。カードを2枚伏せ、ターンエンド」
――黒句【LP:4000・手札:3・場:伏せモンスター×1、伏せカード×2】
「私のターン、ドロー」
葵は引いたカードを確認し、手札に加えた。
「私は手札の《アームズD(デイ)・T(サーズ)-ブレード》を魔法・罠カードゾーンへ」
「ほう……そんなカードがあるのか……」
「公には出回ってないカードですしね。さらに私は《アームズD・W(ウェンズ)-フレイル》を召喚」
【ATK/1800】
「召喚に成功した事で効果を発動。デッキから《アームズD》を1体手札に加えます」
葵は《アームズD・S(サン)-ベイオネット》を手札に加え、デッキをシャッフルした。
「チェーンは無い」
「分かりました。なら《フレイル》でセットモンスターを攻撃します」
黒句の場に伏せられた守備モンスターを葵が指差す。
「セットモンスター、《メタモルポット》のリバース効果を発動するぜ」
「っ!」
「互いに手札を全て捨て、新たにデッキからカードを5枚ドローする」
二人はデッキからサーチしたモンスターを捨てる事となった。
《メタモルポット》を戦闘破壊。
「(……《ブレード》は無事)カードを2枚伏せてターンエンド」
――葵【LP:4000・手札:3・場:フレイル(ATK)、ブレード(魔法・罠).伏せカード×2】
「俺のターン、ドロー」
「……」
「罠カード《正統なる血統》を発動、墓地の通常モンスター1体を特殊召喚する。俺は墓地の《真紅眼の黒竜》を特殊召喚だ」
【ATK/2400】
「なるほど、奴はこれを狙ってたわけか……」
真がサーチした《真紅眼の黒竜》をわざわざ墓地に捨てた戦術に納得した。
「しかし、《真紅眼》か。だとすると来るのは……」
「魔法カード《黒炎弾》を発動する。《真紅眼》の攻撃力分のダメージを受けてもらおう」
「っ!!」
真紅眼【ATK/2400】
【LP:4000→1600】
「一気にライフを削られた……!」
「このカードを発動した時、俺の《真紅眼》は攻撃ができない」
「2枚目は無かったのか」
「いや、そんなに早く終わるのは面白くないだろ……」
雀夜が真にツッコんだ。
「俺はカードを1枚伏せてターン終了だ」
――黒句【LP:4000・手札:4・場:真紅眼の黒竜(ATK)―正統なる血統.伏せカード×2】
「私のターン……この瞬間、場の《ブレード》が変形し、特殊召喚されます」
【ATK/2400】
「なるほど、こういう展開方法か……」
「強力なモンスターを生贄無しで召喚できますが、タイムラグがあるのが欠点です」
「ほう……」
「《ブレード》の効果発動。手札を1枚捨てて攻撃力に守備力の半分を加えます。“ナイフ・セパレーション”」
【DEF/2000】
【ATK/2400→3400】
「バトルフェイズ。《ブレード》で《真紅眼の黒竜》を攻撃」
【ATK/3400 vs ATK/2400】
「“サーズド・バンブレード”……」
《真紅眼の黒竜》を戦闘破壊。
それに伴い《正統なる血統》も破壊された。
【LP:4000→3000】
「《フレイル》で直接攻撃」
「なら罠カードを発動。《蘇りし魂》を発動。自分の墓地から通常モンスター1体を守備表示で特殊召喚するぜ」
「っ!」
【DEF/2000】
「あんなカードがあるのか……」
「なら、攻撃は中止です」
「まあ、当然だな」
「カードを1枚伏せてターンエンド」
――葵【LP:1600・手札:2・場:ブレード、伏せカード×3】
「俺のターンだな。罠カード《メタル化・魔法反射装甲》!」
「《魔法反射装甲》……!?」
「また懐かしいカードを……」
雀夜がポツリ呟く。
「コイツは発動後、攻守共に300アップの装備カードになる。俺は《真紅眼の黒竜》に装備する!」
【ATK/2400→2700】
「そして《真紅眼》を攻撃表示に」
【ATK/2700】
「ふむ。《真紅眼》で《木曜日》を攻撃だ」
「も、《木曜日》って……まあ、間違ってませんが……」
【ATK/2700 vs ATK/2400】
「《魔法反射装甲》の効果で攻撃対象のモンスターの攻撃力の半分を貰うぜ」
【ATK/2700→3900】
「でもダメージを受けるわけには行きません。永続罠《エレクトロ・シールド》を発動します」
「む?」
「このカードは自分の場の《アームズD》が攻撃対象となった時、そのモンスターを守備表示にして、バトルを続行させます。この時、そのモンスターは守備力が800ポイントアップ」
【DEF/2000→2800】
「まあ結果は変わらないがな」
【ATK/3900 vs DEF/2800】
《アームズD・T-ブレード》を戦闘破壊。
「くっ……」
「《真紅眼》の攻撃力は元に戻る」
【ATK/3900→2700】
「ふむ。カードを2枚伏せてターンエンドだ」
――黒句【LP:3000・手札:3・場:真紅眼の黒竜(ATK)―蘇りし魂、メタル化・魔法反射装甲(真紅眼の黒竜).伏せカード×2】
「私のターン……《アームズD・F(フライ)-トンファー》を魔法・罠カードゾーンへ」
「今度は《金曜日》か……」
「ターンエンドです」
――葵【LP:1600・手札:2・場:フレイル(ATK)、トンファー(魔法・罠).エレクトロ・シールド.伏せカード×2】
「何もしない……か。俺のターン。このままバトルだ」
【ATK/2700 vs ATK/1800】
「《エレクトロ・シールド》効果で守備表示になります。チェーン発動」
「お?」
「罠カード《ウィーク・プロテクション》。その効果で魔法&罠カードゾーンの《トンファー》を変形させ、バトルフェイズを終了させます」
トンファー【ATK/2400】
フレイル【DEF/1800→2000】
「ほう……」
「まだです。《トンファー》が特殊召喚された時、デッキから《アームズD・S(サタ)-チャクラム》をこのカードに装備します」
「何っ……」
葵はデッキから《チャクラム》のカードを取り出し、デッキをシャッフルする。
取り出されたカードは《トンファー》の装備カードとして魔法&罠カードゾーンに置かれた。
「《チャクラム》が《トンファー》に装備されている時、攻撃力を400ポイントアップさせます」
【ATK/2400→2800】
「ちぃ……ならカードを1枚伏せてターン終了だ」
――黒句【LP:3000・手札:3・場:真紅眼の黒竜(ATK)―蘇りし魂、メタル化・魔法反射装甲(真紅眼の黒竜).伏せカード×2】
「私のターン。バトル!」
「……」
「トンファーで《真紅眼の黒竜》を攻撃!」
【ATK/2800 vs ATK/2700】
「罠発動! 《魔法の筒》!」
「っ! 手札の《アームズO(オールド)・エルドラド》の効果を発動!」
「お?」
「このカードは自分が効果ダメージを受ける時、そのダメージを無効にして特殊召喚します」
「だがチェーン発動だ」
「え?」
「《連鎖爆撃》。このカードの発動中に組まれているチェーンの数×400ポイントのダメージを与える!」
チェーン1.《魔法の筒》
チェーン2.《アームズO・エルドラド》
チェーン3.《連鎖爆撃》
「現在積まれているチェーン数は3。よって1200ダメージだ」
「うっ……!」
【LP:1600→400】
「チェーン2の《エルドラド》を特殊召喚です」
【ATK/2000】
「ダメージは通ってないけど、攻撃は止められた……。カードを2枚伏せてターン終了……」
――葵【LP:400・手札:0・場:トンファー(ATK+).エルドラド(ATK)、チャクラム(トンファー).エレクトロ・シールド.伏せカード×2】
「俺のターン……よし。魔法カード、《黒炎弾》!」
「……罠発動《オールド・カウンター》」
「!」
「自分の場の《アームズO・エルドラド》をリリースして発動。相手がダメージを与えるカードを発動した時、そのダメージを相手プレイヤーに跳ね返します」
「うは……」
【LP:3000→600】
「おお……」
ラッシュが思わず声を漏らす。
「凌ぐか。ディスク付けてやったらどんなエフェクトか見れたのにな、雀夜」
「俺に振るな。俺には関係ない」
「……なんだあの黒い猿は……?」
狩は1人、窓の外の黒い霧で覆われたサテライトを見ていた。
その中に微かに黒い巨大な猿がいるのが見えた。
「ちっ……なら《魔法反射装甲》を装備した《真紅眼》を生贄にしてデッキから《レッドアイズ・ブラックメタルドラゴン》を特殊召喚!」
【ATK/2800】
「デッキから特殊召喚か……珍しいな」
「ああ。でも何で《ブラックメタルドラゴン》なんだ、ラッシュ?」
雀夜がラッシュに訊ねた。
「一応あの人のデッキは【真紅眼バーン】だが、サテライトってカードがあまりないだろ?」
「ああ。そうだな」
「バーンカードもあまり充実しないからな……だから枚数合わせで入れたんだろ」
「……なるほど」
黒句はデッキをシャッフルし、元の位置に戻した。
「《真紅眼の黒竜》は攻撃できないが、《ブラックメタル》に進化した今なら攻撃が可能だ。《トンファー》に攻撃」
【ATK/2800 vs ATK/2800】
「相打ちか?」
「いや違うな。葵の場には《エレクトロ・シールド》がある」
トンファー【ATK/2800→DEF/1000→DEF/1800】
「くっ……《エレクトロ・シールド》の効果で強制的に守備表示に……!」
「“ダーク・メガ・フレア”」
《アームズD・F(フライ)-トンファー》を戦闘破壊。
それに伴い《アームズD・S(サタ)-チャクラム》も破壊された。
「ターンエンドだ」
――黒句【LP:600・手札:3・場:レッドアイズ・ブラックメタルドラゴン(ATK) 蘇りし魂(対象無し)】
「私のターン……永続罠《ギアーフルイド・ハウント》発動! 墓地から《アームズD》1体を特殊召喚します」
「何……?」
「私が呼ぶモンスターは……《アームズD・T-ブレード》!」
【ATK/2400】
「くっ……」
「《ブレード》の効果を発動! 手札1枚をコストに、攻撃力を守備力の半分アップ! そして今の《ブレード》は《エレクトロ・シールド》の効果で守備力は800ポイント上がってます」
【DEF/2800】
【ATK/2400→3800】
「バトル! 《ブレード》で《ブラックメタル》を攻撃!」
【ATK/3800 vs ATK/2800】
「“サーズド・バンブレード”!」
【LP:0】
勝者―神崎 葵。
「か、勝った……」
「ああ、俺の負けだ。満足か、マーカー付き?」
「雀夜だ! 変な呼び方するな!」
黒句の言った呼び方に、半ばキレながら雀夜がすかさずツッコミをいれた。
「はぁ……葵、どうなんだ?」
「うん。お父さんが戦った時のデッキと全然違う」
「あんたデッキを2つ持ってるんじゃないのか?」
真が黒句に疑問をぶつける。
黒句は苛立たしげにその問いに答えた。
「俺のデッキはこれ1つだ……!」
「黒句さんはその《真紅眼》のデッキしか持ってないぜ。これは本当だ」
「ふむ……やっぱりデッキが変わってるのはダークシグナーの力が関係してるのか……?」
雀夜が息をつきながらソファに座った。
「…………今度はシャチか」
窓の外を見ていた狩はそんな事を呟いていた。
「俺のターン。ふむ……魔法カード《召喚師のスキル》を発動。デッキからレベル5以上の通常モンスター1体を手札に加える」
「……!」
「俺は《真紅眼の黒竜》を手札に加えるぜ!」
「《真紅眼》……?」
黒句の手札にレベル7の通常モンスターが手札に加えられた。
「俺はモンスターをセット。カードを2枚伏せ、ターンエンド」
――黒句【LP:4000・手札:3・場:伏せモンスター×1、伏せカード×2】
「私のターン、ドロー」
葵は引いたカードを確認し、手札に加えた。
「私は手札の《アームズD(デイ)・T(サーズ)-ブレード》を魔法・罠カードゾーンへ」
「ほう……そんなカードがあるのか……」
「公には出回ってないカードですしね。さらに私は《アームズD・W(ウェンズ)-フレイル》を召喚」
【ATK/1800】
「召喚に成功した事で効果を発動。デッキから《アームズD》を1体手札に加えます」
葵は《アームズD・S(サン)-ベイオネット》を手札に加え、デッキをシャッフルした。
「チェーンは無い」
「分かりました。なら《フレイル》でセットモンスターを攻撃します」
黒句の場に伏せられた守備モンスターを葵が指差す。
「セットモンスター、《メタモルポット》のリバース効果を発動するぜ」
「っ!」
「互いに手札を全て捨て、新たにデッキからカードを5枚ドローする」
二人はデッキからサーチしたモンスターを捨てる事となった。
《メタモルポット》を戦闘破壊。
「(……《ブレード》は無事)カードを2枚伏せてターンエンド」
――葵【LP:4000・手札:3・場:フレイル(ATK)、ブレード(魔法・罠).伏せカード×2】
「俺のターン、ドロー」
「……」
「罠カード《正統なる血統》を発動、墓地の通常モンスター1体を特殊召喚する。俺は墓地の《真紅眼の黒竜》を特殊召喚だ」
【ATK/2400】
「なるほど、奴はこれを狙ってたわけか……」
真がサーチした《真紅眼の黒竜》をわざわざ墓地に捨てた戦術に納得した。
「しかし、《真紅眼》か。だとすると来るのは……」
「魔法カード《黒炎弾》を発動する。《真紅眼》の攻撃力分のダメージを受けてもらおう」
「っ!!」
真紅眼【ATK/2400】
【LP:4000→1600】
「一気にライフを削られた……!」
「このカードを発動した時、俺の《真紅眼》は攻撃ができない」
「2枚目は無かったのか」
「いや、そんなに早く終わるのは面白くないだろ……」
雀夜が真にツッコんだ。
「俺はカードを1枚伏せてターン終了だ」
――黒句【LP:4000・手札:4・場:真紅眼の黒竜(ATK)―正統なる血統.伏せカード×2】
「私のターン……この瞬間、場の《ブレード》が変形し、特殊召喚されます」
【ATK/2400】
「なるほど、こういう展開方法か……」
「強力なモンスターを生贄無しで召喚できますが、タイムラグがあるのが欠点です」
「ほう……」
「《ブレード》の効果発動。手札を1枚捨てて攻撃力に守備力の半分を加えます。“ナイフ・セパレーション”」
【DEF/2000】
【ATK/2400→3400】
「バトルフェイズ。《ブレード》で《真紅眼の黒竜》を攻撃」
【ATK/3400 vs ATK/2400】
「“サーズド・バンブレード”……」
《真紅眼の黒竜》を戦闘破壊。
それに伴い《正統なる血統》も破壊された。
【LP:4000→3000】
「《フレイル》で直接攻撃」
「なら罠カードを発動。《蘇りし魂》を発動。自分の墓地から通常モンスター1体を守備表示で特殊召喚するぜ」
「っ!」
【DEF/2000】
「あんなカードがあるのか……」
「なら、攻撃は中止です」
「まあ、当然だな」
「カードを1枚伏せてターンエンド」
――葵【LP:1600・手札:2・場:ブレード、伏せカード×3】
「俺のターンだな。罠カード《メタル化・魔法反射装甲》!」
「《魔法反射装甲》……!?」
「また懐かしいカードを……」
雀夜がポツリ呟く。
「コイツは発動後、攻守共に300アップの装備カードになる。俺は《真紅眼の黒竜》に装備する!」
【ATK/2400→2700】
「そして《真紅眼》を攻撃表示に」
【ATK/2700】
「ふむ。《真紅眼》で《木曜日》を攻撃だ」
「も、《木曜日》って……まあ、間違ってませんが……」
【ATK/2700 vs ATK/2400】
「《魔法反射装甲》の効果で攻撃対象のモンスターの攻撃力の半分を貰うぜ」
【ATK/2700→3900】
「でもダメージを受けるわけには行きません。永続罠《エレクトロ・シールド》を発動します」
「む?」
「このカードは自分の場の《アームズD》が攻撃対象となった時、そのモンスターを守備表示にして、バトルを続行させます。この時、そのモンスターは守備力が800ポイントアップ」
【DEF/2000→2800】
「まあ結果は変わらないがな」
【ATK/3900 vs DEF/2800】
《アームズD・T-ブレード》を戦闘破壊。
「くっ……」
「《真紅眼》の攻撃力は元に戻る」
【ATK/3900→2700】
「ふむ。カードを2枚伏せてターンエンドだ」
――黒句【LP:3000・手札:3・場:真紅眼の黒竜(ATK)―蘇りし魂、メタル化・魔法反射装甲(真紅眼の黒竜).伏せカード×2】
「私のターン……《アームズD・F(フライ)-トンファー》を魔法・罠カードゾーンへ」
「今度は《金曜日》か……」
「ターンエンドです」
――葵【LP:1600・手札:2・場:フレイル(ATK)、トンファー(魔法・罠).エレクトロ・シールド.伏せカード×2】
「何もしない……か。俺のターン。このままバトルだ」
【ATK/2700 vs ATK/1800】
「《エレクトロ・シールド》効果で守備表示になります。チェーン発動」
「お?」
「罠カード《ウィーク・プロテクション》。その効果で魔法&罠カードゾーンの《トンファー》を変形させ、バトルフェイズを終了させます」
トンファー【ATK/2400】
フレイル【DEF/1800→2000】
「ほう……」
「まだです。《トンファー》が特殊召喚された時、デッキから《アームズD・S(サタ)-チャクラム》をこのカードに装備します」
「何っ……」
葵はデッキから《チャクラム》のカードを取り出し、デッキをシャッフルする。
取り出されたカードは《トンファー》の装備カードとして魔法&罠カードゾーンに置かれた。
「《チャクラム》が《トンファー》に装備されている時、攻撃力を400ポイントアップさせます」
【ATK/2400→2800】
「ちぃ……ならカードを1枚伏せてターン終了だ」
――黒句【LP:3000・手札:3・場:真紅眼の黒竜(ATK)―蘇りし魂、メタル化・魔法反射装甲(真紅眼の黒竜).伏せカード×2】
「私のターン。バトル!」
「……」
「トンファーで《真紅眼の黒竜》を攻撃!」
【ATK/2800 vs ATK/2700】
「罠発動! 《魔法の筒》!」
「っ! 手札の《アームズO(オールド)・エルドラド》の効果を発動!」
「お?」
「このカードは自分が効果ダメージを受ける時、そのダメージを無効にして特殊召喚します」
「だがチェーン発動だ」
「え?」
「《連鎖爆撃》。このカードの発動中に組まれているチェーンの数×400ポイントのダメージを与える!」
チェーン1.《魔法の筒》
チェーン2.《アームズO・エルドラド》
チェーン3.《連鎖爆撃》
「現在積まれているチェーン数は3。よって1200ダメージだ」
「うっ……!」
【LP:1600→400】
「チェーン2の《エルドラド》を特殊召喚です」
【ATK/2000】
「ダメージは通ってないけど、攻撃は止められた……。カードを2枚伏せてターン終了……」
――葵【LP:400・手札:0・場:トンファー(ATK+).エルドラド(ATK)、チャクラム(トンファー).エレクトロ・シールド.伏せカード×2】
「俺のターン……よし。魔法カード、《黒炎弾》!」
「……罠発動《オールド・カウンター》」
「!」
「自分の場の《アームズO・エルドラド》をリリースして発動。相手がダメージを与えるカードを発動した時、そのダメージを相手プレイヤーに跳ね返します」
「うは……」
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「おお……」
ラッシュが思わず声を漏らす。
「凌ぐか。ディスク付けてやったらどんなエフェクトか見れたのにな、雀夜」
「俺に振るな。俺には関係ない」
「……なんだあの黒い猿は……?」
狩は1人、窓の外の黒い霧で覆われたサテライトを見ていた。
その中に微かに黒い巨大な猿がいるのが見えた。
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【ATK/2800】
「デッキから特殊召喚か……珍しいな」
「ああ。でも何で《ブラックメタルドラゴン》なんだ、ラッシュ?」
雀夜がラッシュに訊ねた。
「一応あの人のデッキは【真紅眼バーン】だが、サテライトってカードがあまりないだろ?」
「ああ。そうだな」
「バーンカードもあまり充実しないからな……だから枚数合わせで入れたんだろ」
「……なるほど」
黒句はデッキをシャッフルし、元の位置に戻した。
「《真紅眼の黒竜》は攻撃できないが、《ブラックメタル》に進化した今なら攻撃が可能だ。《トンファー》に攻撃」
【ATK/2800 vs ATK/2800】
「相打ちか?」
「いや違うな。葵の場には《エレクトロ・シールド》がある」
トンファー【ATK/2800→DEF/1000→DEF/1800】
「くっ……《エレクトロ・シールド》の効果で強制的に守備表示に……!」
「“ダーク・メガ・フレア”」
《アームズD・F(フライ)-トンファー》を戦闘破壊。
それに伴い《アームズD・S(サタ)-チャクラム》も破壊された。
「ターンエンドだ」
――黒句【LP:600・手札:3・場:レッドアイズ・ブラックメタルドラゴン(ATK) 蘇りし魂(対象無し)】
「私のターン……永続罠《ギアーフルイド・ハウント》発動! 墓地から《アームズD》1体を特殊召喚します」
「何……?」
「私が呼ぶモンスターは……《アームズD・T-ブレード》!」
【ATK/2400】
「くっ……」
「《ブレード》の効果を発動! 手札1枚をコストに、攻撃力を守備力の半分アップ! そして今の《ブレード》は《エレクトロ・シールド》の効果で守備力は800ポイント上がってます」
【DEF/2800】
【ATK/2400→3800】
「バトル! 《ブレード》で《ブラックメタル》を攻撃!」
【ATK/3800 vs ATK/2800】
「“サーズド・バンブレード”!」
【LP:0】
勝者―神崎 葵。
「か、勝った……」
「ああ、俺の負けだ。満足か、マーカー付き?」
「雀夜だ! 変な呼び方するな!」
黒句の言った呼び方に、半ばキレながら雀夜がすかさずツッコミをいれた。
「はぁ……葵、どうなんだ?」
「うん。お父さんが戦った時のデッキと全然違う」
「あんたデッキを2つ持ってるんじゃないのか?」
真が黒句に疑問をぶつける。
黒句は苛立たしげにその問いに答えた。
「俺のデッキはこれ1つだ……!」
「黒句さんはその《真紅眼》のデッキしか持ってないぜ。これは本当だ」
「ふむ……やっぱりデッキが変わってるのはダークシグナーの力が関係してるのか……?」
雀夜が息をつきながらソファに座った。
「…………今度はシャチか」
窓の外を見ていた狩はそんな事を呟いていた。
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うおさ123
いつか、真紅眼の闇竜が出てくるのに期待。あと、黒炎弾は元々の攻撃力なので、与えるダメージは2400です。 (2013-01-09 17:13)
Dann
報告ありがとうございます。明後日までに修正しておきます。 (2013-01-09 19:27)
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96 | TURN 34 共闘―緊急の召使―上 | 1107 | 0 | 2013-01-23 | - | |
66 | TURN 34 共闘―緊急の召使―下 | 1039 | 0 | 2013-01-23 | - | |
84 | TURN 35 一掃―証の真実―上 | 996 | 0 | 2013-01-26 | - | |
67 | TURN 35 一掃―証の真実―下 | 910 | 0 | 2013-01-26 | - | |
76 | TURN 36 疾闘―再会と激突― | 1023 | 0 | 2013-01-29 | - | |
106 | TURN 37 出会―星の降る宇宙で―上 | 1028 | 0 | 2013-02-01 | - | |
95 | TURN 37 出会―星の降る宇宙で―中 | 1044 | 1 | 2013-02-03 | - | |
72 | TURN 37 出会―星の降る宇宙で―下 | 843 | 1 | 2013-02-06 | - | |
65 | TURN 38決闘―不定の星と調律の星― | 1087 | 0 | 2013-02-08 | - | |
108 | TURN 39 敗北―動力開発― | 981 | 2 | 2013-02-13 | - | |
84 | LASTTURN 団円―歪みゆく運命―上 | 977 | 1 | 2013-02-14 | - | |
48 | LASTTURN 団円―歪みゆく運命―中 | 910 | 0 | 2013-02-15 | - |
更新情報 - NEW -
- 2024/11/23 新商品 TERMINAL WORLD 2 カードリスト追加。
- 11/24 18:52 掲示板 オリカコンテスト投票所
- 11/24 18:37 評価 4点 《コスモクイーン》「唯一のレベル8・魔法使い族の通常モンスター…
- 11/24 18:18 評価 1点 《エビルナイト・ドラゴン》「《真紅眼の黒竜》で良すぎるモンスタ…
- 11/24 18:11 評価 3点 《千年原人》「のちに《千年の眠りから覚めし原人》としてリメイク…
- 11/24 18:06 評価 3点 《トライホーン・ドラゴン》「のちに《メメント・ホーン・ドラゴン…
- 11/24 18:01 評価 4点 《ファイヤー・ウイング・ペガサス》「唯一のレベル6・炎・獣族。 …
- 11/24 17:54 評価 3点 《メテオ・ドラゴン》「《メテオ・ブラック・ドラゴン》の融合素材…
- 11/24 17:49 評価 4点 《メテオ・ブラック・ドラゴン》「同じ素材で《流星竜メテオ・ブラ…
- 11/24 17:43 ボケ ウィッチクラフトマスター・ヴェールの新規ボケ。ほーう?では君が、私…
- 11/24 17:38 掲示板 オリカコンテスト投票所
- 11/24 17:32 評価 3点 《ブラック・デーモンズ・ドラゴン》「デーモンとレッドアイズを繋…
- 11/24 17:19 評価 4点 《串刺しの落とし穴》「発動タイミングが攻撃宣言時というレアな落…
- 11/24 17:12 評価 6点 《トゥーン・ブラック・マジシャン・ガール》「召喚酔いしないトゥ…
- 11/24 16:39 掲示板 オリカコンテスト投票所
- 11/24 16:25 評価 4点 《ジェムナイト・ルマリン》「《ジェムナイト・パーズ》の融合素材…
- 11/24 16:15 デッキ 俺の最強のシュラッグ
- 11/24 16:11 評価 7点 《メタル・リフレクト・スライム》「主にラーデッキ等でEXデッキか…
- 11/24 15:52 評価 1点 《レッドアイズ・ブラックメタルドラゴン》「《メタル・デビルゾア…
- 11/24 15:52 評価 5点 《ジェムナイト・ラピス》「《ジェムナイトレディ・ラピスラズリ》…
- 11/24 15:42 評価 8点 《ジェムナイト・ルビーズ》「《ジェムナイト》の融合モンスターの…
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