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TURN 38決闘―不定の星と調律の星― 作:Dann
注文した料理が無事届き、全員が食事を終えた頃雀夜は卓上のレシートに目を通した。
¥6126。
それにはそう書かれていた。
自分達は6000円分も食べただろうか……
考えられる可能性は一つ。今現在ジャックの喉を潤す、熱くて苦味の有る黒い飲み物……「ブルーアイズ・マウンテン」。
これの値段は如何に……?
「……これ1杯で3000円……だと?」
仮に狩と悠美の分を引いても5000円近くにはなる。
「……まあいいや。さて、会計行きますか~」
「そうだな」
「悪いな、奢ってもらって」
「ふん、当然だ」
一通り全て食べ終わったので雀夜達は会計をしに立ち上がった。
「あんた等二人は自分で払えよ?」
「ああ」
「え~? 別にいいけど~」
そのなかなか高額な会計を終え、雀夜達はファミレスを後にした。
「で、これからどうするんだ?」
「帰るか……」
「D-ホイールは? 徒歩で往復するのは流石に嫌だぞ……」
狩の返答に、ダルそうに雀夜が呟く。
「なぁ雀夜、決闘しないか?」
「……え?」
不意に遊星がそんな事を言ってきた。
「俺達“シグナー”が“ダークシグナー”のような世界を終わらせる敵と戦ったように、お前達“ID”も世界を滅ぼすような敵を相手にしている。共に世界、この街を守る者同士、決闘をしてみたいんだ」
「……わかった。それじゃあ、手合わせ願おう」
雀夜と遊星は互いにハイブリットタイプのD-ホイールだが、ディスクは持っていっていいとセキュリティの職員に言われたため持っていた。
デッキを入れて互いにディスクを起動させ、声高らかに決闘の開始の合図をする。
「「決闘!!」」
――不動 遊星【LP:4000】VS遊幻 雀夜【LP:4000】――
先攻は遊星。
「俺の先攻! モンスターをセット、カードを1枚伏せてターンエンド」
――遊星【LP:4000・手札:4・場:伏せモンスター×1、伏せカード×1】
「ドロー! 《ヴァリアブル・ツアーズ》を召喚!」
【ATK/1600 ★3】
「《ヴァリアブル》……か」
「バトル! 《ツアーズ》でセットモンスターを攻撃!」
セットモンスターは《シールド・ウィング》。
【ATK/1600vsDEF/900】
《ツアーズ》の投げた鎖は緑色の始祖鳥のような生き物の固い翼で弾かれてしまった。
「《シールド・ウィング》は1ターンに2度まで戦闘では破壊されないモンスター効果を持つ!」
「くっ……カードを1枚伏せてターン終了!」
「エンドフェイズに罠カード発動、《トゥルース・リインフォース》! デッキからレベル2以下の戦士族モンスターを特殊召喚する」
遊星はデッキから《マッシブ・ウォリアー》を特殊召喚した。
【DEF/1200 ★2】
――雀夜【LP:4000・手札:4・場:ツアーズ(ATK)、伏せカード×1】
「俺のターン! 《スピード・ウォリアー》を召喚!」
【ATK/900 ★2】
「バトル! 《スピード・ウォリアー》で、《ヴァリアブル・ツアーズ》を攻撃!」
「なにっ!?」
【ATK/900vsATK/1600】
「《スピード・ウォリアー》のモンスター効果発動! 召喚ターンのバトルフェイズに1度だけ、攻撃力を2倍にできる!」
《スピード・ウォリアー》が全力疾走し、《ツアーズ》に向かっていった。
【ATK/900→1800】
【ATK/1800vs1600】
「“ソニック・エッジ”!」
【LP:3800】
《ヴァリアブル・ツアーズ》を戦闘破壊。
「バトルフェイズ終了時、《スピード・ウォリアー》の攻撃力は元に戻る」
【ATK/1800→900】
「カードを1枚伏せてターンエンド」
――遊星【LP:4000・手札:3・場:シールド・ウィング(DEF),マッシブ・ウォリアー(DEF),スピード・ウォリアー(ATK)、伏せカード×1】
「俺のターン! よし。《ヴァリアブル・ソルジャー》を召喚!」
【ATK/1900 ★4】
「《ヴァリアブル・ソルジャー》で《スピード・ウォリアー》を攻撃!」
「罠発動、《くず鉄のかかし》!」
遊星が発動した《くず鉄のかかし》は《ヴァリアブル・ソルジャー》の行く手を阻もうと起き上がった。
しかし《ヴァリアブル・ソルジャー》はその《かかし》を飛び越えて手に持ったナイフで《スピード・ウォリアー》に襲い掛かった。
「《ヴァリアブル・ソルジャー》は俺の手札が3枚か4枚の時、バトルフェイズ中に相手の罠効果を受けない!」
「くっ!」
《かかし》は攻撃を止められず、その効果によって再びセットされた。
【ATK/1900vsATK/900】
「“フォルテ・レイザー”!」
【LP:3000】
《スピード・ウォリアー》を戦闘破壊。
「やるな……!」
「ターンエンド」
――雀夜【LP:3800・手札:4・場:ソルジャー(ATK)、伏せカード×1】
「俺のターン! チューナーモンスター《ジャンク・シンクロン》を召喚!」
【ATK/1300 ★3】
様々な廃品で構成された機械のような戦士が現れた。
「《ジャンク・シンクロン》の効果で、墓地のレベル2以下のモンスター、《スピード・ウォリアー》を守備表示で特殊召喚!」
【DEF/400 ★2】
「自分の効果だけでシンクロ素材を集められるのか……」
「行くぞ! レベル2の《シールド・ウィング》にレベル3の《ジャンク・シンクロン》をチューニング!」
【★2+★3=★5】
「集いし星が、新たな力を呼び起こす。光差す道となれ! シンクロ召喚! 出でよ、《ジャンク・ウォリアー》!」
【ATK/2300 ★5】
「《ジャンク・ウォリアー》の効果発動! このカードのシンクロ召喚に成功した時、場のレベル2以下のモンスターの攻撃力の合計分、自身の攻撃力をアップする!」
場のレベル2以下のモンスターは2体。
マッシブ・ウォリアー【ATK/600 ★2】
スピード・ウォリアー【ATK/900 ★2】
「“パワー・オブ・フェローズ”!」
ジャンク・ウォリアー【ATK/2300→2900→3800】
「っ!」
「バトルだ! 《ジャンク・ウォリアー》で《ヴァリアブル・ソルジャー》を攻撃!」
【ATK/3800vsATK/1900】
「“スクラップ・フィスト”!」
【LP:1900】
「ぐぅぅ!」
《ヴァリアブル・ソルジャー》を戦闘破壊。
「やってくれるぜ……!」
「俺はこのままターンを終了する!」
――遊星【LP:3000・手札:3・場:ジャンク・ウォリアー(ATK+),スピード・ウォリアー(DEF),マッシブ・ウォリアー(DEF)】
「俺のターン! なら……魔法カード発動、《スクラップ・ヴァリアブル》。デッキからレベル4以下の《ヴァリアブル》1体を墓地に送る!」
雀夜は《ヴァリアブル・シルエット・S》を墓地に送った。
「さらに魔法カード《ヴァリアブル・サルベージ》発動! 墓地の《ヴァリアブル・ツアーズ》を手札に加え、そのまま召喚!」
【ATK/1600 ★3】
「まずは《ツアーズ》の効果発動、攻撃権を放棄して相手に500ポイントのダメージを与える! “アドバンス・チェーン”!」
「何っ!」
【LP:2500】
「罠発動、《リミット・リバース》! 墓地の攻撃力500の《シルエット・S》を復活させる!」
【ATK/500 ★2】
「チューナー……シンクロ召喚か!」
「レベル3の《ツアーズ》にレベル2の《シルエット・S》をチューニング!」
【★3+★2=★5】
「神話より目覚めし人形が、魔の縛を撒き散らす。その姿を刮目せよ! シンクロ召喚。踊り狂え、《ヴァリアブル・マリオネッター》!」
【ATK/2200 ★5】
「《シルエット・S》が場から墓地に送られた事で、カードを1枚ドロー。《ツアーズ》がシンクロ素材となった事で、デッキからレベル4以下の《ヴァリアブル》を手札に加える。俺は《ヴァリアブル・スカイフライ》を手札に加える!」
「手札が尽きないな……」
「まだ続くぜ! このターンの攻撃を封じる代わりに《マリオネッター》は自身の素材を墓地から特殊召喚ができる。来い、《ヴァリアブル・シルエット・S》!」
【DEF/400 ★2】
「そして、相手の場にモンスターが存在する事で、《スカイフライ》を特殊召喚!」
【ATK/200 ★2】
「《スカイフライ》の特殊召喚に成功した時、場に他の《ヴァリアブル》が2体以上存在する時、カードを1枚ドローできる!」
「なんだよあの《ヴァリアブル》ってカード……手札が尽きねえじゃねえか!」
「大量展開のお前が言うな、クロウ。しかし、モンスターを3体並べて尚手札が5枚……あいつ、中々やるな」
「レベル5の《マリオネッター》に、レベル2の《シルエット・S》をチューニング!」
【★5+★2=★7】
「平和を築きし伝説より、守護の翼がここに羽ばたく。その姿を刮目せよ! シンクロ召喚! 全てをなぎ払え! 《ヴァリアブル・フェニックス》!」
【ATK/2500 ★7】
『っしゃあ! 行くぜ!』
「魔法カード《カリキュレート・スター》発動! 自分フィールド上のモンスターを1体リリースし、エンドフェイズまで自分フィールド上のモンスターのレベルの合計×200ポイント、自分フィールド上のモンスター1体の攻撃力をアップする!」
発動コストで《スカイフライ》をリリースされた今、場に居るモンスターは《ヴァリアブル・フェニックス》のみ。
【★7→ATK/3900】
「《ジャンク・ウォリアー》を上回ってきたか……だが」
「《くず鉄のかかし》か……でも抜かりは無いぜ! 《フィニー》で《ジャンク・ウォリアー》を攻撃!」
【ATK/3900vsATK/3800】
「罠カード発動、《くず鉄のかかし》!」
「《フィニー》の効果。自分フィールド上のモンスターが自身だけの場合、相手の魔法・罠の対象にならない。“オール・アウト・エフォート”!」
今度こそ《かかし》は《フィニー》の攻撃を止めようと起き上がったが、《フィニー》はそれを跳ね除け、《ジャンク・ウォリアー》に突撃した。
再びセットされて行く《くず鉄のかかし》が少し落ち込み気味だったのは気のせいだろうか……?
「気のせいだ。“ブレイク・ザ・デスティニー”!」
「ぐぅ!」
【LP:2400】
《ジャンク・ウォリアー》を戦闘破壊。
「まだ《フィニー》の効果は続く! 相手モンスターを戦闘破壊した時、俺の手札の枚数×100ポイントのダメージを与える。“ユニゾン・ブラスター”!」
雀夜の手札は4枚。
4枚の手札から発せられる音波に《フィニー》が同調して超音波となり、遊星目掛けて放たれた。
「うわぁっ!」
【LP:2000】
「カードを1枚伏せてターンエンド」
【ATK/3900→2500】
――雀夜【LP:1900・手札:3・場:フェニックス(ATK)、伏せカード×1,リミット・リバース(対象無)】
「俺のターン! 魔法カード《調律》発動。デッキから《クイック・シンクロン》を手札に加え、デッキの1番上のカードを墓地に送る!」
墓地に送られたのは《ニトロ・シンクロン》だった。
「俺は《ボルト・ヘッジホッグ》を墓地に送り、《クイック・シンクロン》を特殊召喚!」
【DEF/1400 ★5】
「《チューニング・サポーター》を通常召喚!」
【ATK/100 ★1】
「レベル1の《チューニング・サポーター》にレベル5の《クイック・シンクロン》をチューニング!」
【★1+★5=★6】
遊星がそう宣言すると、《クイック・シンクロン》の前にルーレットが現れた。
ルーレットが回り始めると、狙いを定めたかのように《クイック・シンクロン》が腰に提げた銃で一つの的を打ち抜いた。
打ち抜かれた的は……
《ターボ・シンクロン》。
「集いし絆が更なる力を紡ぎだす。光差す道となれ! シンクロ召喚! 轟け、《ターボ・ウォリアー》!」
【ATK/2500 ★6】
胸に車の前部、両肩にエンジン、手先は鋭い爪、腰にはタイヤ、頭はリーゼントのような形の赤い戦士が現れた。
「《チューニング・サポーター》がシンクロ素材となった事でカードを1枚ドロー。《ターボ・ウォリアー》で《ヴァリアブル・フェニックス》を攻撃!」
「!?」
【ATK/2500vsATK/2500】
「《ターボ・ウォリアー》のモンスター効果発動! このカードがレベル6以上のシンクロモンスターを攻撃する場合、そのモンスターの攻撃力を半分にする。“ハイレート・パワー”!」
『マジかっ!』
【ATK/2500→1250】
【ATK/2500vsATK/1250】
「“アクセル・スラッシュ”!」
『畜生めぃ! 後は頼んだぞ!』
【LP:650】
「くそぉ、ライフ並べたと思ったら直ぐ離されたか……!」
《ヴァリアブル・フェニックス》を戦闘破壊。
「カードを1枚伏せてターン終了!」
――遊星【LP:2000・手札:1・場:ターボ・ウォリアー(ATK),スピード・ウォリアー(DEF),マッシブ・ウォリアー(DEF)、伏せカード×2】
「強い……ドロー! ……よし。《ヴァリアブル・ピーフォウル》を召喚」
【ATK/800 ★2】
「バトルだ。《ピーフォウル》で《スピード・ウォリアー》を攻撃!」
【ATK/800vsDEF/400】
「“タービン・スラッシュ”!」
《ピーフォウル》の翼が回転し始め、回転ノコギリの要領で《スピード・ウォリアー》をすれ違いざまに斬り捨てた。
《スピード・ウォリアー》を戦闘破壊。
「……! 《ピーフォウル》は立たせておくのか……」
「カードを2枚伏せてターン終了!」
――雀夜【LP:650・手札:1・場:ピーフォウル(ATK)、伏せカード×3】
「俺のターン! ……《マッシブ・ウォリアー》を攻撃表示に」
【ATK/600】
「(何かを狙っているとしても、今は動かなければ始まらない)《ターボ・ウォリアー》で《ヴァリアブル・ピーフォウル》を攻撃!」
【ATK/2500vsATK/800】
「コレが通れば遊星の勝ちだぜ!」
「でも、そう簡単には通らせないでしょうねぇ~」
「“アクセル・スラッシュ”!」
《ヴァリアブル・ピーフォウル》を戦闘破壊。
「罠発動! 《ガード・ブロック》!」
雀夜が発動したのはダメージを手札に変える罠カード。
ライフはまだ650ポイント残っている。
「なら、《マッシブ・ウォリアー》で直接攻撃!」
【ATK/600vsLP:650】
遊星の攻撃宣言と共に《マッシブ・ウォリアー》は、その持ち上げているヘリポートの記号が描かれた岩を雀夜目掛けて投げつけた。
「ちょっ!?」
岩は雀夜に直撃し、砕け散った。
「何あのモンスター……怖っ……」
「俺もあのモンスターの攻撃は見た事は無いが……えげつない物だな」
《マッシブ・ウォリアー》の攻撃を見て、悠美とジャックが汗を滴らせながら感想を述べた。他の二人も沈黙しながら呆然としている。
「死ぬかと思った……」
【LP:50】
「罠カード《エンジェル・リフト》発動! 墓地のレベル2以下のモンスター1体を攻撃表示で特殊召喚する。復活せよ、《ニトロ・シンクロン》!」
【ATK/300】
「まだいたのかよ!?」
「コレでラストだ! 《ニトロ・シンクロン》で直接攻撃!」
【ATK/300vsLP:50】
「くっ、2枚目の《ガード・ブロック》発動!」
焦り気味に再び雀夜は《ガード・ブロック》を発動させた。
「フッ、よく耐えるな。メインフェイズ2に移行。レベル6の《ターボ・ウォリアー》に、レベル2《ニトロ・シンクロン》をチューニング!」
【★6+★2=★8】
遊星がシンクロ素材を墓地に送った瞬間、雀夜の“疾風”の証が疼き始めた。
「っ!」
「集いし願いが、新たに輝く星となる。光差す道となれ! シンクロ召喚! 飛翔せよ! 《スターダスト・ドラゴン》!」
【ATK/2500 ★8】
流星が通り過ぎた後に残る星屑のような光を散りばめながら、白く気高き竜が翼を広げて舞い降りた。
「これが、“シグナー”の竜か……」
「カードを1枚伏せてターンエンドだ」
――遊星【LP:2000・手札:1・場:スターダスト・ドラゴン(ATK),マッシブ・ウォリアー(ATK)、伏せカード×2】
「(多分次が最後のターンだな……なら、出し惜しみ無しの全力でぶつかる!)……俺のターン!」
右手をスナップし、疼きを振り払って雀夜はカードをドローした。
「チューナーモンスター、《ヴァリアブル・ファルコン》を召喚!」
【ATK/1000 ★3】
「動いてきたか……!」
「《ファルコン》の効果発動! 墓地の攻撃力1000以下の《ヴァリアブル》を特殊召喚する! 蘇れ、《ヴァリアブル・ピーフォウル》!」
【ATK/800 ★2】
「蘇生された《ピーフォウル》の効果発動! デッキからレベル2以下の《ヴァリアブル》、《ヴァリアブル・シルエット・F》を効果を無効にして特殊召喚!」
【ATK/0 ★1】
「魔法カード《オーバーホール》発動! 墓地の《ヴァリアブル・シルエット・S》を除外し、同じレベルの《ヴァリアブル・スカイフライ》を特殊召喚!」
【ATK/200 ★2】
場には《ヴァリアブル・ファルコン》、《ピーフォウル》、《シルエット・F》の3種類の《ヴァリアブル》が揃っていたため《スカイフライ》の効果で1枚ドローした。
「レベル1の《シルエット・F》とレベル2の《ピーフォウル》にレベル3の《ファルコン》をチューニング!」
【★1+★2+★3=★6】
「飛び交う思いの果てに、不屈の闘志が燃え上がる。その姿を刮目せよ! シンクロ召喚! 切り裂け、《ヴァリアブル・トルーパー》!」
【ATK/2400 ★6】
「さらに、レベル6の《ヴァリアブル・トルーパー》にレベル2の《ヴァリアブル・スカイフライ》をチューニング!」
【★6+★2=★8】
「漆黒の歴史より、自由の剣が戦場を駆ける。その姿を刮目せよ! シンクロ召喚! この戦いに終止符を、《ヴァリアブル・ブレイダー》!」
【ATK/2800 ★8】
《スターダスト・ドラゴン》に負けない程の星の輝きを放つ剣を携えた戦士が召喚された。
「《ヴァリアブル・ブレイダー》で《スターダスト・ドラゴン》を攻撃!」
【ATK/2800vsATK/2500】
「“ハルバード……”!」
「罠発動! 《くず鉄のかかし》!」
「しまった!」
今度こそとばかりに《くず鉄のかかし》は起き上がり、《ブレイダー》の攻撃を妨害した。
「残った打つ手は……カードを1枚伏せて、ターン終了だ!」
――雀夜【LP:50・手札:2・場:ブレイダー(ATK)、伏せカード×1】
「俺のターン! バトルだ!」
「……」
何か策を持っている事を悟り、雀夜は無言で身構える。
「《スターダスト・ドラゴン》で《ヴァリアブル・ブレイダー》を攻撃!」
【ATK/2500vsATK/2800】
「罠発動、《シンクロ・ストライク》! 自分フィールド上のシンクロモンスター1体の攻撃力を、エンドフェイズまでシンクロ素材の数×500ポイントアップする!」
《スターダスト・ドラゴン》のシンクロ素材は《ターボ・ウォリアー》と《ニトロ・シンクロン》の2体。
【ATK/2500→3500】
《スターダスト・ドラゴン》に2つの光球が力を与え、今放とうとしている超音波の波動を巨大化させていった。
「なら俺も罠発動! 《ライジング・エナジー》! 手札を1枚捨ててモンスター1体の攻撃力を1500ポイントアップ!」
【ATK/2800→4300】
《ヴァリアブル・ブレイダー》も負けじと力を振る絞って手に持つ剣を更に輝かせた。
「速攻魔法《ジャンク・メテオ》!」
「っ!」
「手札の《ジャンク》と名のついたモンスターを墓地に送り、その攻撃力分、自分のモンスターの攻撃力をアップする!」
遊星が捨てたモンスターは《ジャンク・コレクター》。その攻撃力は1000。
墓地に送られた《ジャンク・コレクター》が、その名の通り廃品の流星となって《スターダスト・ドラゴン》の攻撃に上乗せされた。
【ATK/3500→4500】
【ATK/4500vsATK/4300】
「響け、“シューティング・ソニック”!」
《スターダスト・ドラゴン》の放った流星の如き超音波は、その振動で《ヴァリアブル・ブレイダー》の剣を打ち砕き、雀夜のライフポイントを奪った。
【LP:0】
勝者―不動 遊星。
//タイトル文字数制限でパート分けしようにも出来なかったorz
¥6126。
それにはそう書かれていた。
自分達は6000円分も食べただろうか……
考えられる可能性は一つ。今現在ジャックの喉を潤す、熱くて苦味の有る黒い飲み物……「ブルーアイズ・マウンテン」。
これの値段は如何に……?
「……これ1杯で3000円……だと?」
仮に狩と悠美の分を引いても5000円近くにはなる。
「……まあいいや。さて、会計行きますか~」
「そうだな」
「悪いな、奢ってもらって」
「ふん、当然だ」
一通り全て食べ終わったので雀夜達は会計をしに立ち上がった。
「あんた等二人は自分で払えよ?」
「ああ」
「え~? 別にいいけど~」
そのなかなか高額な会計を終え、雀夜達はファミレスを後にした。
「で、これからどうするんだ?」
「帰るか……」
「D-ホイールは? 徒歩で往復するのは流石に嫌だぞ……」
狩の返答に、ダルそうに雀夜が呟く。
「なぁ雀夜、決闘しないか?」
「……え?」
不意に遊星がそんな事を言ってきた。
「俺達“シグナー”が“ダークシグナー”のような世界を終わらせる敵と戦ったように、お前達“ID”も世界を滅ぼすような敵を相手にしている。共に世界、この街を守る者同士、決闘をしてみたいんだ」
「……わかった。それじゃあ、手合わせ願おう」
雀夜と遊星は互いにハイブリットタイプのD-ホイールだが、ディスクは持っていっていいとセキュリティの職員に言われたため持っていた。
デッキを入れて互いにディスクを起動させ、声高らかに決闘の開始の合図をする。
「「決闘!!」」
――不動 遊星【LP:4000】VS遊幻 雀夜【LP:4000】――
先攻は遊星。
「俺の先攻! モンスターをセット、カードを1枚伏せてターンエンド」
――遊星【LP:4000・手札:4・場:伏せモンスター×1、伏せカード×1】
「ドロー! 《ヴァリアブル・ツアーズ》を召喚!」
【ATK/1600 ★3】
「《ヴァリアブル》……か」
「バトル! 《ツアーズ》でセットモンスターを攻撃!」
セットモンスターは《シールド・ウィング》。
【ATK/1600vsDEF/900】
《ツアーズ》の投げた鎖は緑色の始祖鳥のような生き物の固い翼で弾かれてしまった。
「《シールド・ウィング》は1ターンに2度まで戦闘では破壊されないモンスター効果を持つ!」
「くっ……カードを1枚伏せてターン終了!」
「エンドフェイズに罠カード発動、《トゥルース・リインフォース》! デッキからレベル2以下の戦士族モンスターを特殊召喚する」
遊星はデッキから《マッシブ・ウォリアー》を特殊召喚した。
【DEF/1200 ★2】
――雀夜【LP:4000・手札:4・場:ツアーズ(ATK)、伏せカード×1】
「俺のターン! 《スピード・ウォリアー》を召喚!」
【ATK/900 ★2】
「バトル! 《スピード・ウォリアー》で、《ヴァリアブル・ツアーズ》を攻撃!」
「なにっ!?」
【ATK/900vsATK/1600】
「《スピード・ウォリアー》のモンスター効果発動! 召喚ターンのバトルフェイズに1度だけ、攻撃力を2倍にできる!」
《スピード・ウォリアー》が全力疾走し、《ツアーズ》に向かっていった。
【ATK/900→1800】
【ATK/1800vs1600】
「“ソニック・エッジ”!」
【LP:3800】
《ヴァリアブル・ツアーズ》を戦闘破壊。
「バトルフェイズ終了時、《スピード・ウォリアー》の攻撃力は元に戻る」
【ATK/1800→900】
「カードを1枚伏せてターンエンド」
――遊星【LP:4000・手札:3・場:シールド・ウィング(DEF),マッシブ・ウォリアー(DEF),スピード・ウォリアー(ATK)、伏せカード×1】
「俺のターン! よし。《ヴァリアブル・ソルジャー》を召喚!」
【ATK/1900 ★4】
「《ヴァリアブル・ソルジャー》で《スピード・ウォリアー》を攻撃!」
「罠発動、《くず鉄のかかし》!」
遊星が発動した《くず鉄のかかし》は《ヴァリアブル・ソルジャー》の行く手を阻もうと起き上がった。
しかし《ヴァリアブル・ソルジャー》はその《かかし》を飛び越えて手に持ったナイフで《スピード・ウォリアー》に襲い掛かった。
「《ヴァリアブル・ソルジャー》は俺の手札が3枚か4枚の時、バトルフェイズ中に相手の罠効果を受けない!」
「くっ!」
《かかし》は攻撃を止められず、その効果によって再びセットされた。
【ATK/1900vsATK/900】
「“フォルテ・レイザー”!」
【LP:3000】
《スピード・ウォリアー》を戦闘破壊。
「やるな……!」
「ターンエンド」
――雀夜【LP:3800・手札:4・場:ソルジャー(ATK)、伏せカード×1】
「俺のターン! チューナーモンスター《ジャンク・シンクロン》を召喚!」
【ATK/1300 ★3】
様々な廃品で構成された機械のような戦士が現れた。
「《ジャンク・シンクロン》の効果で、墓地のレベル2以下のモンスター、《スピード・ウォリアー》を守備表示で特殊召喚!」
【DEF/400 ★2】
「自分の効果だけでシンクロ素材を集められるのか……」
「行くぞ! レベル2の《シールド・ウィング》にレベル3の《ジャンク・シンクロン》をチューニング!」
【★2+★3=★5】
「集いし星が、新たな力を呼び起こす。光差す道となれ! シンクロ召喚! 出でよ、《ジャンク・ウォリアー》!」
【ATK/2300 ★5】
「《ジャンク・ウォリアー》の効果発動! このカードのシンクロ召喚に成功した時、場のレベル2以下のモンスターの攻撃力の合計分、自身の攻撃力をアップする!」
場のレベル2以下のモンスターは2体。
マッシブ・ウォリアー【ATK/600 ★2】
スピード・ウォリアー【ATK/900 ★2】
「“パワー・オブ・フェローズ”!」
ジャンク・ウォリアー【ATK/2300→2900→3800】
「っ!」
「バトルだ! 《ジャンク・ウォリアー》で《ヴァリアブル・ソルジャー》を攻撃!」
【ATK/3800vsATK/1900】
「“スクラップ・フィスト”!」
【LP:1900】
「ぐぅぅ!」
《ヴァリアブル・ソルジャー》を戦闘破壊。
「やってくれるぜ……!」
「俺はこのままターンを終了する!」
――遊星【LP:3000・手札:3・場:ジャンク・ウォリアー(ATK+),スピード・ウォリアー(DEF),マッシブ・ウォリアー(DEF)】
「俺のターン! なら……魔法カード発動、《スクラップ・ヴァリアブル》。デッキからレベル4以下の《ヴァリアブル》1体を墓地に送る!」
雀夜は《ヴァリアブル・シルエット・S》を墓地に送った。
「さらに魔法カード《ヴァリアブル・サルベージ》発動! 墓地の《ヴァリアブル・ツアーズ》を手札に加え、そのまま召喚!」
【ATK/1600 ★3】
「まずは《ツアーズ》の効果発動、攻撃権を放棄して相手に500ポイントのダメージを与える! “アドバンス・チェーン”!」
「何っ!」
【LP:2500】
「罠発動、《リミット・リバース》! 墓地の攻撃力500の《シルエット・S》を復活させる!」
【ATK/500 ★2】
「チューナー……シンクロ召喚か!」
「レベル3の《ツアーズ》にレベル2の《シルエット・S》をチューニング!」
【★3+★2=★5】
「神話より目覚めし人形が、魔の縛を撒き散らす。その姿を刮目せよ! シンクロ召喚。踊り狂え、《ヴァリアブル・マリオネッター》!」
【ATK/2200 ★5】
「《シルエット・S》が場から墓地に送られた事で、カードを1枚ドロー。《ツアーズ》がシンクロ素材となった事で、デッキからレベル4以下の《ヴァリアブル》を手札に加える。俺は《ヴァリアブル・スカイフライ》を手札に加える!」
「手札が尽きないな……」
「まだ続くぜ! このターンの攻撃を封じる代わりに《マリオネッター》は自身の素材を墓地から特殊召喚ができる。来い、《ヴァリアブル・シルエット・S》!」
【DEF/400 ★2】
「そして、相手の場にモンスターが存在する事で、《スカイフライ》を特殊召喚!」
【ATK/200 ★2】
「《スカイフライ》の特殊召喚に成功した時、場に他の《ヴァリアブル》が2体以上存在する時、カードを1枚ドローできる!」
「なんだよあの《ヴァリアブル》ってカード……手札が尽きねえじゃねえか!」
「大量展開のお前が言うな、クロウ。しかし、モンスターを3体並べて尚手札が5枚……あいつ、中々やるな」
「レベル5の《マリオネッター》に、レベル2の《シルエット・S》をチューニング!」
【★5+★2=★7】
「平和を築きし伝説より、守護の翼がここに羽ばたく。その姿を刮目せよ! シンクロ召喚! 全てをなぎ払え! 《ヴァリアブル・フェニックス》!」
【ATK/2500 ★7】
『っしゃあ! 行くぜ!』
「魔法カード《カリキュレート・スター》発動! 自分フィールド上のモンスターを1体リリースし、エンドフェイズまで自分フィールド上のモンスターのレベルの合計×200ポイント、自分フィールド上のモンスター1体の攻撃力をアップする!」
発動コストで《スカイフライ》をリリースされた今、場に居るモンスターは《ヴァリアブル・フェニックス》のみ。
【★7→ATK/3900】
「《ジャンク・ウォリアー》を上回ってきたか……だが」
「《くず鉄のかかし》か……でも抜かりは無いぜ! 《フィニー》で《ジャンク・ウォリアー》を攻撃!」
【ATK/3900vsATK/3800】
「罠カード発動、《くず鉄のかかし》!」
「《フィニー》の効果。自分フィールド上のモンスターが自身だけの場合、相手の魔法・罠の対象にならない。“オール・アウト・エフォート”!」
今度こそ《かかし》は《フィニー》の攻撃を止めようと起き上がったが、《フィニー》はそれを跳ね除け、《ジャンク・ウォリアー》に突撃した。
再びセットされて行く《くず鉄のかかし》が少し落ち込み気味だったのは気のせいだろうか……?
「気のせいだ。“ブレイク・ザ・デスティニー”!」
「ぐぅ!」
【LP:2400】
《ジャンク・ウォリアー》を戦闘破壊。
「まだ《フィニー》の効果は続く! 相手モンスターを戦闘破壊した時、俺の手札の枚数×100ポイントのダメージを与える。“ユニゾン・ブラスター”!」
雀夜の手札は4枚。
4枚の手札から発せられる音波に《フィニー》が同調して超音波となり、遊星目掛けて放たれた。
「うわぁっ!」
【LP:2000】
「カードを1枚伏せてターンエンド」
【ATK/3900→2500】
――雀夜【LP:1900・手札:3・場:フェニックス(ATK)、伏せカード×1,リミット・リバース(対象無)】
「俺のターン! 魔法カード《調律》発動。デッキから《クイック・シンクロン》を手札に加え、デッキの1番上のカードを墓地に送る!」
墓地に送られたのは《ニトロ・シンクロン》だった。
「俺は《ボルト・ヘッジホッグ》を墓地に送り、《クイック・シンクロン》を特殊召喚!」
【DEF/1400 ★5】
「《チューニング・サポーター》を通常召喚!」
【ATK/100 ★1】
「レベル1の《チューニング・サポーター》にレベル5の《クイック・シンクロン》をチューニング!」
【★1+★5=★6】
遊星がそう宣言すると、《クイック・シンクロン》の前にルーレットが現れた。
ルーレットが回り始めると、狙いを定めたかのように《クイック・シンクロン》が腰に提げた銃で一つの的を打ち抜いた。
打ち抜かれた的は……
《ターボ・シンクロン》。
「集いし絆が更なる力を紡ぎだす。光差す道となれ! シンクロ召喚! 轟け、《ターボ・ウォリアー》!」
【ATK/2500 ★6】
胸に車の前部、両肩にエンジン、手先は鋭い爪、腰にはタイヤ、頭はリーゼントのような形の赤い戦士が現れた。
「《チューニング・サポーター》がシンクロ素材となった事でカードを1枚ドロー。《ターボ・ウォリアー》で《ヴァリアブル・フェニックス》を攻撃!」
「!?」
【ATK/2500vsATK/2500】
「《ターボ・ウォリアー》のモンスター効果発動! このカードがレベル6以上のシンクロモンスターを攻撃する場合、そのモンスターの攻撃力を半分にする。“ハイレート・パワー”!」
『マジかっ!』
【ATK/2500→1250】
【ATK/2500vsATK/1250】
「“アクセル・スラッシュ”!」
『畜生めぃ! 後は頼んだぞ!』
【LP:650】
「くそぉ、ライフ並べたと思ったら直ぐ離されたか……!」
《ヴァリアブル・フェニックス》を戦闘破壊。
「カードを1枚伏せてターン終了!」
――遊星【LP:2000・手札:1・場:ターボ・ウォリアー(ATK),スピード・ウォリアー(DEF),マッシブ・ウォリアー(DEF)、伏せカード×2】
「強い……ドロー! ……よし。《ヴァリアブル・ピーフォウル》を召喚」
【ATK/800 ★2】
「バトルだ。《ピーフォウル》で《スピード・ウォリアー》を攻撃!」
【ATK/800vsDEF/400】
「“タービン・スラッシュ”!」
《ピーフォウル》の翼が回転し始め、回転ノコギリの要領で《スピード・ウォリアー》をすれ違いざまに斬り捨てた。
《スピード・ウォリアー》を戦闘破壊。
「……! 《ピーフォウル》は立たせておくのか……」
「カードを2枚伏せてターン終了!」
――雀夜【LP:650・手札:1・場:ピーフォウル(ATK)、伏せカード×3】
「俺のターン! ……《マッシブ・ウォリアー》を攻撃表示に」
【ATK/600】
「(何かを狙っているとしても、今は動かなければ始まらない)《ターボ・ウォリアー》で《ヴァリアブル・ピーフォウル》を攻撃!」
【ATK/2500vsATK/800】
「コレが通れば遊星の勝ちだぜ!」
「でも、そう簡単には通らせないでしょうねぇ~」
「“アクセル・スラッシュ”!」
《ヴァリアブル・ピーフォウル》を戦闘破壊。
「罠発動! 《ガード・ブロック》!」
雀夜が発動したのはダメージを手札に変える罠カード。
ライフはまだ650ポイント残っている。
「なら、《マッシブ・ウォリアー》で直接攻撃!」
【ATK/600vsLP:650】
遊星の攻撃宣言と共に《マッシブ・ウォリアー》は、その持ち上げているヘリポートの記号が描かれた岩を雀夜目掛けて投げつけた。
「ちょっ!?」
岩は雀夜に直撃し、砕け散った。
「何あのモンスター……怖っ……」
「俺もあのモンスターの攻撃は見た事は無いが……えげつない物だな」
《マッシブ・ウォリアー》の攻撃を見て、悠美とジャックが汗を滴らせながら感想を述べた。他の二人も沈黙しながら呆然としている。
「死ぬかと思った……」
【LP:50】
「罠カード《エンジェル・リフト》発動! 墓地のレベル2以下のモンスター1体を攻撃表示で特殊召喚する。復活せよ、《ニトロ・シンクロン》!」
【ATK/300】
「まだいたのかよ!?」
「コレでラストだ! 《ニトロ・シンクロン》で直接攻撃!」
【ATK/300vsLP:50】
「くっ、2枚目の《ガード・ブロック》発動!」
焦り気味に再び雀夜は《ガード・ブロック》を発動させた。
「フッ、よく耐えるな。メインフェイズ2に移行。レベル6の《ターボ・ウォリアー》に、レベル2《ニトロ・シンクロン》をチューニング!」
【★6+★2=★8】
遊星がシンクロ素材を墓地に送った瞬間、雀夜の“疾風”の証が疼き始めた。
「っ!」
「集いし願いが、新たに輝く星となる。光差す道となれ! シンクロ召喚! 飛翔せよ! 《スターダスト・ドラゴン》!」
【ATK/2500 ★8】
流星が通り過ぎた後に残る星屑のような光を散りばめながら、白く気高き竜が翼を広げて舞い降りた。
「これが、“シグナー”の竜か……」
「カードを1枚伏せてターンエンドだ」
――遊星【LP:2000・手札:1・場:スターダスト・ドラゴン(ATK),マッシブ・ウォリアー(ATK)、伏せカード×2】
「(多分次が最後のターンだな……なら、出し惜しみ無しの全力でぶつかる!)……俺のターン!」
右手をスナップし、疼きを振り払って雀夜はカードをドローした。
「チューナーモンスター、《ヴァリアブル・ファルコン》を召喚!」
【ATK/1000 ★3】
「動いてきたか……!」
「《ファルコン》の効果発動! 墓地の攻撃力1000以下の《ヴァリアブル》を特殊召喚する! 蘇れ、《ヴァリアブル・ピーフォウル》!」
【ATK/800 ★2】
「蘇生された《ピーフォウル》の効果発動! デッキからレベル2以下の《ヴァリアブル》、《ヴァリアブル・シルエット・F》を効果を無効にして特殊召喚!」
【ATK/0 ★1】
「魔法カード《オーバーホール》発動! 墓地の《ヴァリアブル・シルエット・S》を除外し、同じレベルの《ヴァリアブル・スカイフライ》を特殊召喚!」
【ATK/200 ★2】
場には《ヴァリアブル・ファルコン》、《ピーフォウル》、《シルエット・F》の3種類の《ヴァリアブル》が揃っていたため《スカイフライ》の効果で1枚ドローした。
「レベル1の《シルエット・F》とレベル2の《ピーフォウル》にレベル3の《ファルコン》をチューニング!」
【★1+★2+★3=★6】
「飛び交う思いの果てに、不屈の闘志が燃え上がる。その姿を刮目せよ! シンクロ召喚! 切り裂け、《ヴァリアブル・トルーパー》!」
【ATK/2400 ★6】
「さらに、レベル6の《ヴァリアブル・トルーパー》にレベル2の《ヴァリアブル・スカイフライ》をチューニング!」
【★6+★2=★8】
「漆黒の歴史より、自由の剣が戦場を駆ける。その姿を刮目せよ! シンクロ召喚! この戦いに終止符を、《ヴァリアブル・ブレイダー》!」
【ATK/2800 ★8】
《スターダスト・ドラゴン》に負けない程の星の輝きを放つ剣を携えた戦士が召喚された。
「《ヴァリアブル・ブレイダー》で《スターダスト・ドラゴン》を攻撃!」
【ATK/2800vsATK/2500】
「“ハルバード……”!」
「罠発動! 《くず鉄のかかし》!」
「しまった!」
今度こそとばかりに《くず鉄のかかし》は起き上がり、《ブレイダー》の攻撃を妨害した。
「残った打つ手は……カードを1枚伏せて、ターン終了だ!」
――雀夜【LP:50・手札:2・場:ブレイダー(ATK)、伏せカード×1】
「俺のターン! バトルだ!」
「……」
何か策を持っている事を悟り、雀夜は無言で身構える。
「《スターダスト・ドラゴン》で《ヴァリアブル・ブレイダー》を攻撃!」
【ATK/2500vsATK/2800】
「罠発動、《シンクロ・ストライク》! 自分フィールド上のシンクロモンスター1体の攻撃力を、エンドフェイズまでシンクロ素材の数×500ポイントアップする!」
《スターダスト・ドラゴン》のシンクロ素材は《ターボ・ウォリアー》と《ニトロ・シンクロン》の2体。
【ATK/2500→3500】
《スターダスト・ドラゴン》に2つの光球が力を与え、今放とうとしている超音波の波動を巨大化させていった。
「なら俺も罠発動! 《ライジング・エナジー》! 手札を1枚捨ててモンスター1体の攻撃力を1500ポイントアップ!」
【ATK/2800→4300】
《ヴァリアブル・ブレイダー》も負けじと力を振る絞って手に持つ剣を更に輝かせた。
「速攻魔法《ジャンク・メテオ》!」
「っ!」
「手札の《ジャンク》と名のついたモンスターを墓地に送り、その攻撃力分、自分のモンスターの攻撃力をアップする!」
遊星が捨てたモンスターは《ジャンク・コレクター》。その攻撃力は1000。
墓地に送られた《ジャンク・コレクター》が、その名の通り廃品の流星となって《スターダスト・ドラゴン》の攻撃に上乗せされた。
【ATK/3500→4500】
【ATK/4500vsATK/4300】
「響け、“シューティング・ソニック”!」
《スターダスト・ドラゴン》の放った流星の如き超音波は、その振動で《ヴァリアブル・ブレイダー》の剣を打ち砕き、雀夜のライフポイントを奪った。
【LP:0】
勝者―不動 遊星。
//タイトル文字数制限でパート分けしようにも出来なかったorz
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