EX03:時をかける少年　作：風鼠

ある日の休日、トキガミ君とのデートで、会話の内容が家族の話になる。

純華「時神君の弟さんですか？あったことないです…」

時神「うん。今まではすれ違いだったからね。旅行好きでさ」

純華「そうなんですか。いつか一緒に旅行したいです～」



時神「だね。でも弟の旅行はすこし変わっててさ…」

純華「変わってる？どういうふうにですか？」

時神「簡単にいうと…タイムトラベラーでね」










時神「さてとこの時間は帰ってるかな」

???「あ、兄さん、おかえりなさい。その方は…純華さんだね。僕、時神　世馬（せいま）。…うん、14歳。よろしく。」

純華「よ、よろしく。」

部屋に入ると、そこには黒髪のセミロングで可愛らしい顔立ちの美少年が爽やかな微笑みをこちらに向ける。

時神「今なにしてたの？」

???→世馬「日記書いてたんだ。さっきまで室町時代で旅行しててね。」

純華「室町…ですか？」

世馬「うん。本能寺も見てきたよ」

時神「まったく…時間旅行できるからって、危険な所に行っちゃだめって言ってるでしょ」

世馬「ごめんごめん。」

純華「でも…どうして、その…過去とか行けるんですか？」

世馬「え、あぁ。僕の目の能力でね。」

世馬君はそう言って右目を見せると、右目の瞳がトキガミ君と同じように時計の針になっていた。

時神「世馬も僕と同じ能力者でね。時間跳躍（タイムリープ）や時間旅行（タイムトラベル）ができてね。」

純華「へぇ…なんだか楽しそうですね～」

世馬「うん。いろんな時代にも行けますから～」

時神「ただ世馬は勉強はできても運動は苦手だからね～」

世馬「う゛…た、体力がないだけだもん」

純華「あはは…」

トキガミ君の発言に世馬君は頬を軽く膨らませる

時神「今度はいつ旅行に行くんだい？」

世馬「ん～しばらくは旅行しないかな。疲れたし」

時神「そう…」

純華「（世馬君…正直すごく可愛い…）」

世馬「ん…そんなに見つめられるとさすがに恥ずかしいな」

時神「…む…純華ちゃ～ん」

純華「はう！ご、ごめんなさい、つ、つい」

時神「いいよ、後で悪戯ね」

世馬「（兄さん、悪戯好きだからな）」

純華「はう…もうトキガミ君たら…」

時神「さてと、そろそろゲームでもしようか」

世馬「…楽しそうだね。僕も混ざるよ」

世馬君と3人と家庭用のゲームをし始める。

世馬「ふふ…兄さんはこのゲーム苦手だよね」

時神「う、うるさいな」

純華「（2人ともすごく上手です…）」

夜

世馬「楽しかった」

時神「く…今度は負けないから」

純華「ん～もういい時間ですね～」

世馬「ですね～。お風呂はもう沸いてるから、2人で入ってきたら？」

時神「…そうしようかな」

純華「はい～（すっかりトキガミ君と入るの慣れちゃったな～）」

私はトキガミ君と一緒にお風呂に入る。

時神「ふぅ…純華ちゃん、いつ見ても綺麗だね」

純華「はうぅ…そ、そんなに見ないでください…」

時神「恥ずかしがる純華ちゃんも可愛い♪」

純華「もう…」

時神「さ…そろそろ恋人同士の時間、楽しもうか」

純華「…はい♡」

トキガミ君は優しい微笑みを浮かべながら私を抱き寄せ、私もそれを受け入れる。


世馬「（今頃兄さんはお愉しみだろうなぁ）」



時神「ふぅ…楽しかった」

純華「…うん、私も♡」

時神「運動もしたから…眠くなっちゃった」

純華「私も…」

時神「じゃあ一緒に寝ようか」

純華「また私の胸を枕にします？」

時神「もっちろん♪」

トキガミ君と一緒にベットに入り、トキガミ君は私の胸に顔をうずめる。

純華「（ほんと、こうしてみるとトキガミ君が弟みたいですごくかわいい♪）」

時神「（ほんと純華ちゃんの胸、ふわふわでいい枕だね）」


私はトキガミ君のぬくもりと匂いを感じつつ眠りに落ちる。
－・－・－・－・－・－・－・－・－・－・－・－・－・－・－・－
おまけ
悠人「璃々奈さ～ん、大好きですよ～♪」

世馬「…悠人君も変わったな～。まぁ、世界線的にありえた可能性だったけど…」