第21話バスケ大会①　作：風鼠

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楓「さぁ、バスケの練習しよ♪」

大蜘蛛「なんでバスケの練習しなきゃならないっすか…」

楓「だって月末に行われるバスケ大会の優勝賞品が団体の温泉旅行券なんだもん♪」

俊華「温泉旅行か～行きたいね」

一葉「なんで…僕まで…」

楓「バスケのメンバー5人からじゃないと受け付けてくれなくて…」

璃々奈「いいじゃない、一葉。こういうこと楽しいわよ」

俊華「それにしても楓ちゃんノリノリだね」

楓「あったりまえじゃん♪女性だけのバスケ大会で接触の時にウハウハ展開が望めるし♪」

大蜘蛛「なんとなく…想像してた通りっすね…」

目を輝かせる楓に大蜘蛛はあきれた表情をする

遥「はぁ…私、運動は苦手なんだけど…」

純華「私もです…」

楓「大丈夫遥ちゃんと純華ちゃん、スイレンの３人にはサポート役だから、試合に出ないから安心して」

スイレン「…日に焼けそう…」

大蜘蛛「そうっすね…もうすぐ衣替えの時期っすから…」

純華「たしかに…夏服に早く着替えたいですね～」

楓「若者は暑さに負けてはいけない！健康的に外で遊ぼうよ」

俊華「だよ～」

大蜘蛛「もう2人は…元気すぎるっす…」

璃々奈「でも元気なことはいいことよ」

一葉「夏バテの…解消にもなる…」

遥「まぁ、確かに…」

楓「さてと練習練習♪」

俊華「だね～大蜘蛛ちゃんも行こ」

大蜘蛛「仕方ないっすね。何から練習するっすか？」

楓「シュートでしょ♪ダンクしてみたい、ダンク！」

楓、俊華はバスケのボールを手に取り、大蜘蛛と一緒にゴールポスト下へと向かう。

遥「あの子たち、ポジションとか決めてないけどいいの…？」

璃々奈「まぁ、おいおい決めていけば…ね」

一葉「…璃々奈…僕たちも…」

璃々奈「そうね。私達はパスとドリブルの練習しましょ」

一葉「うん…」

純華「わ、私たちは飲み物の準備しましょうか」

遥「そうね。汗かくだろうしタオルも準備してあげましょ」

スイレン「…手伝う…」

璃々奈と一葉はボールでリズムよく音を響かせる

純華たちは談笑しながらスポーツドリンクとタオルを準備し始める。

純華「それにしても璃々奈先輩と一葉先輩、よく楓ちゃんに協力してくれましたね～」

遥「確かにね。お2人いい人そうだけど…」

スイレン「璃々奈先輩も…温泉旅行…行きたかった…みたい」

遥「そう…一葉先輩は付き添い、ね」

純華「仲良いのかな…」

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一葉「…ん…ふぅ、ドリブルにも慣れた」

璃々奈「相変わらずスポーツの才能すごいわね。」

一葉「そう…かな。璃々奈も中々…」

璃々奈「私なんてまだまだよ。」

一葉「謙虚な璃々奈…好き」

璃々奈「も、もう…一葉に言われたらなんか恥ずかしいわ…」

一葉「？」

璃々奈は顔を赤くし視線を一葉からそらす


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昼
大蜘蛛「疲れたっす…」

楓「大蜘蛛ちゃんずっと走ってたもんね～」

大蜘蛛「2人がパスで」

俊華「でもいい運動になったでしょ？」

大蜘蛛「確かにそうっすけど…」

璃々奈「午後からの練習どうする？」

楓「ディフェンスの練習したいので～攻撃２人と守備３人に分かれて練習しましょうか」

一葉「攻撃と守備は…順番交代…」

俊華「じゃあ僕最初攻撃しますよ」

璃々奈「私も攻撃側するわ」

大蜘蛛「私達は守備っすか…」

楓「守備で…璃々奈先輩のお胸を…ぐへへ…」

璃々奈「や、やめてよね…」

純華「スポドリとタオルですよ～」

遥「軽い昼食も作ってみたわ」

一葉「３人とも…ありがと…」

スイレン「皆…すごい汗…」

俊華「うん。真剣にやってたからね～」

楓「これは練習が終わったらすぐにお風呂だね～」

俊華達はスポドリを飲みながら滝のように流れる汗を純白のタオルで吹き始める。

璃々奈「この卵焼き美味しいわね」

一葉「…美味しい…あとで…教えてほしい」

純華「はい～いいですよ～」

大蜘蛛「わ、私も食べたいっす」

璃々奈「あ、ごめんね。はい、大蜘蛛ちゃん」

楓「さてと、食べた食べた♪もう少ししたら練習しましょ」

スイレン「楓…練習終わったら…舞の稽古…あるから…ね」

楓「分かってるって～」

俊華「スイレンと楓ちゃん忙しいのに色々やるよね～」

スイレン「…座長が…いろんな経験しておけって…」

楓「それに友情は育んどけって茜先輩も言ってたし♪」

純華「確かにそうですね～」

希乃「あ、いたいた。」

璃々奈「あ、希乃。きたのね」

楓「あ～希乃先輩だ～♪」

希乃「ん、楓ちゃん、今日も元気だね」

楓「はい、元気です♪」

スイレン「…？…ぁ…楓の…彼氏…さん」

希乃「うん、君は…スイレンさんだね。初めましてだね。」

華奢な体つきで優しそうな顔つきの男性。

一葉「来てくれたんだ…」

希乃「うん。せっかく璃々奈ちゃんに誘われたからね～」

璃々奈「希乃がいれば怪我しても最低限対処できると思ってね」

楓「希乃先輩、医者志望で頭良いもんね～」

希乃「そ、そんなことないよ～」

一葉「謙遜…」

純華「（いい人そうだなぁ…）」

私は希乃先輩に思わず見とれてしまう。

俊華「色々治療器具あるね～」

希乃「うん。色々持ってきたからね～」

スイレン「高そう…」

遥「ざっと見積もっても10万くらいしそうね…」

希乃「怪我しても応急処置は十分にできるからね～」

希乃先輩が鞄から次々と薬や医療器材を取り出す

楓「じゃあ、そろそろ練習しよっか♪」

俊華「だね。本格的に練習始めましょう、先輩たち」

一葉「これで…安心して練習できる…」

璃々奈「じゃあ行ってくるわね」

希乃「無理は禁物だからね～」

つづく…？