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HOME > コンプリートカード評価一覧 > QUARTER CENTURY DUELIST BOX コンプリートカード評価(みめっとさん)

QUARTER CENTURY DUELIST BOX コンプリートカード評価

遊戯王アイコン みめっと 」さんのコンプリートカード評価


レアリティ 評価 番号 カード名
究極竜魔導師
Quarter Century Secret
Ultra

▶︎ デッキ
8 JP001 究極竜魔導師 
究極竜騎士》を元に作られた融合モンスターで、イラストでは《青眼の究極竜》にライドオンしているのが《カオス・ソルジャー》から《マジシャン・オブ・ブラックカオス》に変わっていますが、融合素材内容的にはカオソルも普通に融合素材にできるし、何なら《ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴン》や《青眼の混沌龍》も「カオス」儀式モンスターなので「ブルーアイズ」モンスターだけでも融合召喚できる。
融合召喚はEXモンスターである究極竜は代用素材を用いることができ、代用素材が使えない《究極融合》を利用する場合は《天底の使徒》でサーチした《教導の大神祇官》の効果で手札と墓地に簡単に素材を揃えられるので活用したい。
その能力は5000打点から毎ターン相手の3種のカード効果に1回ずつ、ノーコストかつ同一チェーン上で複数回発動することも可能な無効破壊でカウンターできるという強力なものとなっている。
突破されても別なブルーアイズやカオス儀式モンスターを呼び出すことができ、それらにも4000以上の攻撃力や強力な耐性を持つものも多く、発動条件も含めてリカバリー効果としては十分と言えるでしょう。
否が応でも比較対象に名前を挙げられるであろう《超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ》とはその意匠も含めて割と別物という感じですが、何しろこちらは1枚からデッキ融合で出せるというわけにはいかないのが最も異なる。
ハネクリボー LV6
Quarter Century Secret
Ultra

▶︎ デッキ
6 JP002 ハネクリボー LV6 
『○○』カードとしても扱う効果外テキストによって、1枚のカードでありながら非常に多くのテーマに属している新たな「LV」を持つ《ハネクリボー》となる特殊召喚モンスター。
その能力は召喚条件や効果の仕様の変更により奇襲性や殲滅力が大きく低下した代わりに、場に出すことが遥かに容易になり、発動条件もより良いものになった《ハネクリボー LV10》と言えるものになっている。
「のみ特殊召喚できる」召喚条件ですが、除外する指定モンスターは墓地からも選択できるのでそれらのモンスターをデッキ・EXデッキから直に墓地送りしてもよく、このカードは正規手順で墓地から特殊召喚できるため蘇生制限はあまり気にする必要はなく、《E・HERO フレイム・ウィングマン-フレイム・シュート》の効果によって召喚条件を無視してデッキから特殊召喚することも可能。
効果の方は攻撃宣言時にも対応するようになって追加で効果ダメージも入るようになった、モンスターにのみ対応する見えている《幽鬼うさぎ》という感じで、あちらと同様に効果処理時または効果処理後に自身が場に残留していることが重要である効果を持つモンスターに対して有効となる。
まあ何と言いますか、様々なテーマのカードとして扱えることと召喚条件の仕様によるこのカード本体の取り回しやすさは結構頑張っていると思いますが、元があの使いづらい《ハネクリボー LV10》というのもあって効果とその発動条件自体はここまでして出すほど強くないし、効果に名称ターン1がなくて墓地からも特殊召喚できるので繰り返し使いやすいのもそれほどの強みとは言えないよねという印象です。
輝ける星の竜
Quarter Century Secret
Ultra

▶︎ デッキ
5 JP003 輝ける星の竜 
相手ターンのメインフェイズに手札で発動できる誘発即時効果によって、自身を手札から特殊召喚しながら墓地のドラゴン族Sモンスターを蘇生し、その後任意でこのカードを含む自分の場のモンスターをS素材としてS召喚を行うことができるドラゴン族のレベル4チューナー。
墓地に蘇生制限をクリアしたドラゴン族Sモンスターが必要になりますが、手札発動ということで奇襲性の高いS召喚が可能であり、S召喚したモンスターがS召喚誘発効果を持っていればそれを相手ターンに使用することもでき、さらにこのカードをS素材としてS召喚されたドラゴン族Sモンスターには消えない戦闘破壊耐性まで付与される。
しかしドラゴン族Sモンスターのラインナップとこのカードがレベル4チューナーであることから、評価時点ではこのカードと蘇生したドラゴン族Sモンスターの2体のみをS素材とする場合、レベル8以下のドラゴン族SモンスターをS召喚することはできず、それ以外のシンクロ先もレベル10帯以外は極めて限られた選択肢しかないため、基本的にはレベル6のドラゴン族Sモンスターを蘇生して《ブラッド・ローズ・ドラゴン》や《深淵の神獣ディス・パテル》などの素材条件をクリアしやすくてそれなりに強い能力を持っているレベル10Sモンスターに繋げていくことになる。
優秀なモンスターが名を連ねるレベル8のドラゴン族Sモンスターを蘇生した場合は、このカードと2体でS召喚できるレベル12ドラゴン族Sモンスターは《赤き竜》のみであり、そちらは相手ターンにS召喚する値打ちのある能力は持つものの、メイン効果を使うためには他にSモンスターが場に出ている必要があるため要求は結構高いです。
総じて準備を整えるまでが結構大変な割にはお互いのターンに完全フリチェというわけでもなく相手ターン限定でそれもメインフェイズのみであり、シンクロ先となるドラゴン族Sモンスターに相手ターンにS召喚できて強いモンスターがそこまでいないので、お世辞にも使いやすいとは言い難いカードという印象です。
FA-ホープ・レイ・ランサー
Quarter Century Secret
Ultra

▶︎ デッキ
7 JP004 FA-ホープ・レイ・ランサー 
後攻からの捲りに特化した3つの能力を持った新たな「FA」Xモンスター。
ランク4以下のあらゆるXモンスターに重ねてX召喚できるという《ダウナード・マジシャン》や《旋壊のヴェスペネイト》や《エクシーズ・アーマー・フォートレス》を遥かに超える多くのXモンスターを下敷きにできますが、そのためには手札1枚を要求される上にそれが魔法罠カード指定になっているのが通常の運用ではかなりネックで、安定した運用が見込みづらい上にモンスターと違ってただのコストで終わらせないということに繋がりにくく、その割には3つの効果全てがバトルフェイズに入ってからでないと機能しないというのは結構いまいちです。
このコストを逆に墓地効果を持つ魔法罠カードを墓地に送る手段とすることもでき、特にこのカードとも縁のある《フル・アーマード・エクシーズ》はフォートレスでサーチできることも含めてこれに適している。
覇王龍ズァーク-シンクロ・ユニバース
Quarter Century Secret
Ultra

▶︎ デッキ
5 JP005 覇王龍ズァーク-シンクロ・ユニバース 
Sモンスターの体をした《覇王龍ズァーク》となるカードで、自身の永続効果によって《覇王龍ズァーク》扱いのモンスターとなり、闇属性なので《覇王天龍オッドアイズ・アークレイ・ドラゴン》をEXデッキから特殊召喚するためのリリースとして使用できる。
効果は色々と書かれていますが、戦闘で相手モンスターを破壊するか相手に戦闘ダメージを与えることでようやく強い効果を発揮できるというもので、そうでなければ耐性などの類もない単なる高打点モンスターでしかない。
一応モンスターゾーンとPゾーンを行き来できるような能力はありますが、対象耐性がないので除外やバウンスで処理されるとそこでお終いになります。
そういうカードがレベル12の縛りありSモンスターともなるとさすがに扱い辛いところが否めず、《赤き竜》の効果で特殊召喚できるレベル12枠としても《コズミック・ブレイザー・ドラゴン》や《スカーレッド・スーパーノヴァ・ドラゴン》に優先できるような部分は見当たりません。
コード・オブ・ソウル
Quarter Century Secret
Ultra

▶︎ デッキ
9 JP006 コード・オブ・ソウル 
EM:Pグレニャード》にやや劣る条件の自己SS能力を持つ、サラマンネームを持たないサラマン関連のカードでもあるサイバース族。
レディ・デバッガー》の召喚誘発効果でサーチし、デバッガーを《転生炎獣ベイルリンクス》などに変換することで手札からの自己SS条件を満たせますが、【転生炎獣】においてはレベル3チューナーの《転生炎獣ウィーゼル》を利用してS召喚した《炎星侯-ホウシン》でリクルートすることもでき、自身の効果によって《転生炎獣の聖域》とほぼ同一の転生リンクを行えることから、効果発動後に《賜炎の咎姫》とこのカードをL素材としてL召喚した《転生炎獣レイジング・フェニックス》を転生リンクして《サラマングレイト・ロアー》などを持ってくることもできる。
そのターン中適用される効果なので効果発動後にすぐに転生リンクを行わなければならないのではなく、このカード自体は墓地とかにいっても構わないというのが非常に融通が利いています。
ホウシンを利用するならデバッガーのサーチ先は普段通り《転生炎獣ガゼル》にすれば良いので、手札からの自己SS能力は必ずしも使う必要はなく、その場合は当然手札に握る必要もないということになる。
さらに墓地効果で聖域下で場に出ている《転生炎獣パイロ・フェニックス》を転生リンクさせることで、相手メインフェイズにフリチェの全体除去効果を出すことまでできてしまい、サラマンネームのないハンデをまるで感じさせないほどテーマ本体でも十分活躍が見込める。
まあそんなことができるのも全部咎姫なんてカードが出てきたおかげかなってところはありますね。
ブラック・マジシャン
Quarter Century Secret
Ultra

▶︎ デッキ
8 JP007 ブラック・マジシャン 
原作において遊戯が使用する永遠にして絶対的エースモンスターであり、OCGのみならず遊戯王という作品そのものの顔の1つと言える魔法使い族の最上級通常モンスター。
割と中性的な顔立ちで、EX版など見ようによっては女性のように見えるイラストのものもあったり。
闇魔法使い族の最上級通常モンスターとしては、レベルこそ異なりますが第1期時点でも《コスモクイーン》というより高い攻守を持つモンスターが存在しており、《マジシャン・オブ・ブラックカオス》になってもまだ宇宙を統治する女王には及びません。
これは《青眼の白龍》と遜色ないステータスを持ち、どういうわけか儀式モンスターにならなかった《コスモクイーン》の方を讃えるべきですかね?
しかしこちらには数々の良質な専用のサポートカードが大量に存在しているだけでなく、禁止カードとなった《超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ》も含めて様々な融合モンスターの名称指定の融合素材にもなっており、派生モンスターとなる存在も数しれず。
場や墓地でブラマジ扱いになる同じステータスを持つ効果モンスターがいるから手札・デッキでも名称指定の効果を受けられることと通常モンスターであることだけが差別化点というこのモンスターは別にもうデッキから抜いてもいいよね、となってしまうようなカードは評価時点では出てきておらず、専用サポート効果の指定する領域も含めてその辺りはちゃんと配慮されているのもいいですね。
現在では最上級通常モンスターとしてはお世辞にも高いとは言えない攻守ですが、その独自性でこのモンスターと比肩するバニラ魔法使い族を今後2つと見ることはないでしょう。
原作でもメインで活躍した人気モンスターということでイラスト違いも多数存在するカードですが、個人的にはやはり最初期のちょっと変わったポーズしてるやつが至高ですね。
これまた個人的な話になりますが、私はブラックマジシャン使いの遊戯よりもブラックマジシャンデッキ使いのパンドラを推したいので、パンドラの使用した「悪いブラマジ」をイメージした絵柄のカードももっと出して欲しいなと思っております。
ブラック・マジシャン・ガール
Quarter Century Secret
Ultra

▶︎ デッキ
6 JP008 ブラック・マジシャン・ガール 
遊戯王という作品において、高橋和希氏と或いはその担当編集者が生み出した史上最高の発明品の1つと言っても過言ではないモンスター。
何しろあの《ブラック・マジシャン》に愛弟子がいたというだけでも衝撃だったところを、それがこのような可憐な少女だと言うのだから、瞬く間に作品の垣根を飛び越えた大人気キャラクターになりました。
もはやアイドルとかヒロインとか、1作品の1キャラクターの域を超越してしまっており、これまでに積み上げてきたそっちの方面での収益への貢献度は他の女性キャラクターやモンスターたちとは比較にならないでしょう。
対戦相手であるパンドラは彼女の存在と能力を知らずに発動した魔法カードが裏目となりそのデュエルに敗北、しかもそのデュエルが彼女の初登場回なのだからこれが熱くならないわけがない。
ただ本人の性能は自己SS能力のない上級モンスターとしてはさすがに褒められたものではなく、殴り一辺倒で芸のない脳筋効果の割には爆発力にも乏しい残念なものとなってしまっている。
お師匠サマ2体が墓地にいれば、生け贄1体で攻撃力2600と当時最強の上級モンスターだった《デーモンの召喚》や《サイバティック・ワイバーン》より高い攻撃力となりますが、さすがにそれだけでは当時からも厳しい評価を受けていましたね。
原作では強化倍率がOCG版より高く、開発中のカード画像では墓地の魔法使い族全般を自身のパワーに変えられたのですが、どうしてこうなったのか。
お互いの墓地を参照するという、原作の展開において一番大事な部分をちゃんとしてることと、《マジシャン・オブ・ブラックカオス》も含まれるので上限値が3000を超えるのは悪くない調整だと思いますが…。
現在ではブラマジと連携したサポート効果が多数登場したことでその価値は確実に上がっており、「マジシャン・ガール」をテーマとして立ち上げ、お師匠サマとは異なる独自の路線も展開している。
しかしこの「マジシャン・ガール」としての活動は最近音沙汰がなく、こちら側からの強化にも今後期待したいですね。
ちなみにアニメの乃亜編における彼女のデッキマスター能力は、あの《ジャッジ・マン》のそれにも負けず劣らずの、作中でも屈指のデタラメに強い能力となっています。
青眼の白龍
Quarter Century Secret
Ultra

▶︎ デッキ
9 JP009 青眼の白龍 
大会限定商品の特別仕様の《カオス・ソルジャー》を除けば、通常モンスターとして未だその攻撃力に並ぶ者はなし。
バンダイ版時代からのデュエリストたちの永遠の憧れのカード、遊戯王そのものを象徴する最強のドラゴン族モンスターがこちらです。
見ようによっては頭部が異常発達したエイリアンとかスカルドラゴン的な骨身のモンスターにもみえるんですが、いやぁこれが不思議とめっちゃカッコイイんですよねえ。
独自の良質なサポートカードをいくつも有しつつも未だ最強の座を譲る気はなく、通常モンスターの攻撃力3000ラインは遊戯王OCGにおいては『絶対不可侵領域』となっています。
その一方でステータス合計値の方は《ゴギガ・ガガギゴ》や《ラビードラゴン》や《スパイラルドラゴン》など、より高い守備力を持つ最上級バニラにちょいちょい負けていたりも。
あえて青眼の神域を破壊する必要がなく、そんなことをしたところで基本的に誰も得しないという事情から、よほどのことがない限り攻撃力3000以上の通常モンスターが新たに登場することはないと言い切れるかと思いますが、それはそうとして守備力2200以上の下級通常モンスターが何故出てこないのかは不明。
真紅眼の黒竜
Quarter Century Secret
Ultra

▶︎ デッキ
7 JP010 真紅眼の黒竜 
原作の王国編において、竜崎が大金をはたいて買ったこのカードをデュエル中に急遽決まった『アンティ勝負』に勝利して譲り受けたという、そこに友情や青春のへったくれもあったものかといういきさつで城之内の『魂のカード』となったモンスター。
フレイバーテキストに「レアカード」であることが書かれていた通常モンスターの1体でもあり、それ故に後にテキストが変更されたモンスターでもあります。
そんな風なモンスターがよくもまあここまで立派に成長したものです、「エメラルドアイズ・ゴールドドラゴン」なんてオリカを妄想していたあの頃の記憶が蘇る…。
攻守合計値4400でレベル7の最上級モンスターというのは、《暗黒騎士ガイア》と並んで第1期の基準でもかなりの低水準(第1期のレベル7モンスターの攻守合計値は4300〜4900)であり、同じ最上級モンスターである《青眼の白龍》に遠く及ばないその性能から長らく残念な最上級モンスターとして扱われてきましたが、長い時間をかけてじっくりと強化が繰り返された結果、現在では青眼とも十分に差別化できるかけがえのない存在となりました。
長らくOCGでの登場が望まれていた原作・バンダイ版で使われていたイラストの真紅眼もこの度OCGで登場することになりましたが、私個人としましては、イラストもテキストもカードの仕様も、断然第1期のレギュラーパックに収録された初代OCG真紅眼のそれが好みです。
破滅竜ガンドラX
Quarter Century Secret
Ultra

▶︎ デッキ
8 JP011 破滅竜ガンドラX 
評価時点で禁止カードに指定されている《破壊竜ガンドラ》のリメイクモンスターであり、評価をつけた時期にMDにおいて海外版・リンクス版のものと同じ仕様にエラッタが行われていることが確認されたことで、紙媒体においてもエラッタからの制限復帰の兆しが見受けられ、そう遠くない将来に実現するものと見られているカード。
その内容は参照する攻撃力が場における現在の攻撃力から元々の攻撃力に変化しているというもので、これによりご存命のカードでは《カタパルト・タートル》なども得意とする、極限まで膨らませたモンスターを利用して先攻1キルをお見舞いするというクソゲーを阻止するためのものとなる。
このカードの場合は、現時点での「ガンドラ」モンスターの種類数及び《破壊竜ガンドラ-ギガ・レイズ》の効果の存在から禁止カードに指定されているという状態そのものが無限にイケていないという特殊な事情もあるため、正直なところ海外と仕様が異なるものとなった時点で紙媒体でも遅くともこのカードが禁止カードに指定される前にエラッタを行うべき案件だったと思います。
評価点数はエラッタ後を見据えたものとさせていただきたい所存で、相手ターンに他の効果で手札から特殊召喚することで結構ド派手な妨害となり、自分のターンで使っても捲りとして普通に強く、効果ダメージがどうとかに関係なく評価に値する効果だと思います。
守護神官マハード
Quarter Century Secret
Ultra

▶︎ デッキ
7 JP012 守護神官マハード 
魂のしもべ》の2つの効果との併用がほぼ大前提となる自己SS能力を持つモンスター。
闇属性モンスターとの戦闘では攻撃力が倍化して5000もの攻撃力となりますが、闇属性モンスターとの戦闘以外では単に自己SS能力があり被破壊誘発効果で様々な領域から《ブラック・マジシャン》を特殊召喚できるだけのバニラ同然のモンスターとなる。
通常のドロー、効果によるドロー問わず、ドローすれば他に条件は一切なく自己SSできること、ブラマジを特殊召喚する領域の広さとどこからどのような方法で破壊されても効果が出るのが優秀だと感じます。
当然【ブラック・マジシャン】で使うことになりますが、闇属性モンスターが大多数を占めるブラマジ関連のカードにとって、相手に奪われたこのカードは戦闘においてはそれなりの脅威となるので注意したい。
ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴン
Quarter Century Secret
Ultra

▶︎ デッキ
10 JP013 ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴン 
注目すべきはマジェスペ耐性以上に倍貫通。
守備力0のモンスターがこのモンスターの攻撃を受けると8000ダメージでデッドエンドである。
今やテキスト欄を埋めるだけの残念効果として扱われがちな貫通効果だが、この攻撃力でダメージが倍ともなるとさすがに話が変わってくる。
これこそがこれからの貫通にあるべき姿なのかもしれません。
青眼の亜白龍
Quarter Century Secret
Ultra

▶︎ デッキ
8 JP014 青眼の亜白龍 
数ある「ブルーアイズ」モンスターの中でも《青眼の白龍》に最も近い存在と言える特殊召喚モンスター。
場と墓地で青眼扱いになる能力を持っており、5つの基本ステータスも一致しているため共有できる効果も多く、特に自身を特殊召喚するための条件が手札の青眼1体を相手に見せることになっているため、2体を同時にデッキから手札に持ってこられる《ドラゴン・目覚めの旋律》に対応しているのが大きく、単独で手札に来ると事故要因になると言わざるを得なかった青眼を手札に持つことに意味を持たせた画期的なカードでもあります。
攻撃を放棄することになりますが、自分メインフェイズ毎に無料で使えるモンスターの単体除去効果も持っており、このカード融合素材に含むことでより効果のパワーが強くなる《青眼の究極亜竜》なども存在していたりと、遊戯王OCGの長い歴史で登場してきた数ある「ブルーアイズ」の関連カードの中でも特に【ブルーアイズ】の強化に貢献したカードの1枚と言っていいでしょう。
ただし通常召喚することができない点や通常モンスターとしては扱わないという点では《白き霊龍》の方が原種に近いとする説もあり、評価時点となる現在ではそれほどパワーの高いカードというわけでもなくなっているのが現実です。
増殖するG
Super
▶︎ デッキ
10 JP015 増殖するG 準制限
元々《黒光りするG》からはじまった「○○するG」昆虫族モンスター群の1体で、現存する数ある手札誘発モンスターズの中でも《灰流うらら》と並んでその最右翼とされるカード。
リミットレギュレーションによる規制以外でデッキからGとうららの枠が完全に消え去る日は果たしてくるのだろうか。
こちらはお互いのターンに完全なフリチェでいつ何時でも手札から投げ捨てることができるので、チェーン発動による1ドロー保障を捨ててでも、発動しないタイプの自己SS能力や《三戦の才》ケアでドローフェイズやスタンバイフェイズにさっさと投げていったり、相手がドロソで指名者やうららを引き込むのを見越して発動するなどのプレイングが必要な場合もある。
墓地のモンスターを参照する効果を使うために、効果は関係なく先攻で手札から投げ捨ててしまうといった使い方もできるでしょう。
ただし動き出しに複数のカードが必要なデッキに採用すると、後攻時に命は繋げても先攻時には自分が動くことの邪魔をしてくることもあるのが汎用手札誘発の常でもあり、手札誘発とは少ない初動で動ける、サーチが豊富、テーマのカードはメインデッキに最小限でも楽々回るガチデッキで使ってこそ真の強さを発揮するのだとも感じますね。
このモンスターの場合は妖怪少女の面々と違って一応の攻撃力はあるので、お互いに誘発事故が起こればたちまちGビートの開幕となる。
荒魂
Super
▶︎ デッキ
10 JP016 荒魂 
召喚・リバース誘発の効果でデッキの同名モンスター以外のあらゆるスピリット1体をサーチできるモンスター。
元々スピリットデッキにおいて3積み必須級の重要カードでしたが、自身と同じレベルや命名則を持ち、手札から公開することで自身を含むスピリット1体を召喚できる効果を持つ《幸魂》の登場により、レベル4モンスター2体を並べることが重要なデッキに出張することもできるようになりました。
昨今のランク4Xモンスターは、テーマネームを持ち自身の持つ効果もテーム専用のものであってもX召喚のために必要な素材はフリーである場合も多く、特にBKのようなテーマ内にテーマ外モンスターの特殊召喚を厳しく縛るカードが存在するテーマでは、このSSに頼らない展開ギミックは恩恵が非常に大きいです。
もちろん《深淵に潜む者》や《No.41 泥睡魔獣バグースカ》といった汎用ランク4Xを立てることや、リンク2のモンスターを出すなどのそれ以外のことに利用するのも良いでしょう。
サタンクロース
Super
▶︎ デッキ
9 JP017 サタンクロース 
一見すると座布団十枚級の会心の言葉遊びカードに思えるこのモンスターですが、実は「サンタクロース」を『サタンクロース』と捩るのは様々な媒体で既に何度も擦り倒されている実にありきたりな発想であり、少なくともこのカードがOCGとして世に出てきた時点ではオンラインゲームなどでとっくに既出のまるっきり二番煎じ以下な発想でした。
ただし攻守をこれに設定したという、遊戯王OCGだからこその隙のない二段構えがかなり評価できるため、やっぱり座布団五枚はあげてやりたいそんな風なモンスターで、その姿もコミカルさとシリアスさが見事に共存したデザインが実に優れていると感じます。
効果は相手の場のモンスター1体をリリースして相手の場に守備表示でお邪魔するという「壊獣」モンスター群とほぼ同じ性質を持つモンスターであり、不法侵入したお詫びにエンドフェイズまで生きていたら相手に1ドローという名のクリスマスプレゼントを遺してくれます。
あとは煮るなり焼くなりリリースするなり特殊召喚のための素材にするなり好きにしてというモンスターで、完全耐性などの強固な耐性を貫通する力は壊獣の面々と同一であり、出てくる表示形式の違い以外は召喚権の喪失や召喚制限系のデメリットも特になく使用感はほぼ同じと言える。
つまり捲り札としての強さに疑いの余地はなく、超耐性モンスターを処分する手段の1つとして当然有効な札の1枚となります。
このモンスターの場合は、《クリッター》をNSして《転生炎獣アルミラージ》に変換して持ってこられることが同一のリリース能力を持つ壊獣たちにないメリットですが、生き残らせると相手にアドバンテージを与えてしまう上に守備表示で出てくるので、攻撃表示で出てくる「壊獣」たちと違ってライフ取りや攻撃表示のモンスターを要求する効果とコンボができず、2500という守備力が類似能力を持つ壊獣モンスターのうち《海亀壊獣ガメシエル》や《粘糸壊獣クモグス》の攻撃力よりも高かったことから、自然と壊獣の面々にシェアを奪われていくことになりました。
しかしこの2500というメリークリスマスを表したかった守備力が後にどういう形で活きてきたか、同じ守備力2500でも攻撃表示でしか特殊召喚できない《多次元壊獣ラディアン》やクモグスと何が違ったのかは有識者の皆様は既にご存知の通り…。
戦闘破壊耐性を持たない場合、特殊召喚される際の表示形式は守備表示でかつその守備力は2500以上で可能な限り2500に近いほど良く、さらにミラーマッチになった際にこのリリース能力でどうしても除去したいモンスターが存在するというこの完璧な需要の一致から、仮に今後類似のリリース能力を持つモンスターが出てきたとしても、例のデッキで使用する限りは、このモンスターに取って代わるのは難しいと言えるでしょう。
幽鬼うさぎ
Super
▶︎ デッキ
10 JP018 幽鬼うさぎ 
何気に対象を取らない除去であるのが優れていると思うカード。
効果を無効にしない代わりにカードを場から退場させるので、場面によってはヴェーラーよりもその力を発揮する。
特に装備魔法・永続魔法・フィールド魔法・永続罠・装備罠の効果の発動であれば、ぶっ壊すことによりそれを不発にすることもできるため、ヌメロン対策としてもメジャーなカードとなっている。
ただしヴェーラーGと同じくマクロの影響下では発動できないグループであることには注意。
妖精伝姫-シラユキ
Quarter Century Secret
Ultra

▶︎ デッキ
10 JP019 妖精伝姫-シラユキ 
お伽話に出てくるお姫様と哺乳類の中でも特に「ケモノ」と呼ばれる動物を組み合わせたデザインの妖精伝姫シリーズ。
初回は白雪姫と七人の小人をイメージして作られたこのモンスターですが、その後の妖精伝姫全体のイメージとして強く定着したコントロール色MAXの効果を持っており、相手ターンに大量の除外を伴って蘇生できる効果とそれに連なる妨害効果は、名称ターン1が無いことも含め普通にバグカードのそれです。
単独でNSしてもモンスターを寝かせる効果が出るのも優秀で、守備力の低い高打点アタッカーや厄介な永続メタ効果を持つモンスターも簡単に対処できてしまいます。
リリーサードラグーンに何とか食い下がろうとする相手にトドメの一撃を食らわすことなんかにも使われ、後続の妖精伝姫の調整にも大きな影響を与えてしまった、控えめに言って調整ミスカードかと思います。
アストログラフ・マジシャン
Quarter Century Secret
Super

▶︎ デッキ
10 JP020 アストログラフ・マジシャン 準制限
10期のはじめにP召喚が弱体化してからはや数年が経ち、11期になってもルールが元に戻ることはなく12期の半ばに差し掛かろうとしている評価時点でも未だに制限カードであり続けるメインデッキのPモンスターとしては最強のカードという声も多いP召喚を象徴するモンスター。
同じく制限カードであり、Pモンスターに関する効果を持つLモンスターである《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》とはあまりにえげつないシナジーを誇っており、通してしまうと本当にやりたい放題されるし、エレクトラムがP召喚前に場に出ているともはややりたい放題どころではない。
12期に《覇王門の魔術師》らが登場したことによって生まれた【覇王魔術師】や【覇王幻奏】においてもP効果で持ってこられる《星読みの魔術師》の方はガン無視で採用されており、それらのデッキが評価時点となる現在でも一定の結果を残していることから、是非とも3枚積みたい最強カードでありながら当分の間はそれも叶うことはなさそうです。
灰流うらら
Super
▶︎ デッキ
10 JP021 灰流うらら 
デッキに触る系のほとんどの効果を無効にできる手札誘発モンスターで、発動コストとしてせめてライフ1000くらいは払って欲しかった感じのカード。
そのくらい守備範囲は圧倒的に広く、その後の手札誘発へのハードルを大きく上げてしまったカードでもある。
相手が先攻の際に命をつなぐためのカードでもあり、逆に自分が先攻の時に相手のGを叩き潰したりして徹底的にマウンティングして反撃を許さないためのカードでもあるという二面性を持つのが最大の罪と言える。
うららが初手にない後攻=手札事故と言わしめるほどのカードになっており、同時に先攻側は是が非でも初手に墓穴や抹殺を引きたくて、抹殺するために自分のデッキにもうららを入れるという泥沼である。
このカードの登場で《同胞の絆》や《左腕の代償》のような高いコストが必要なカード、特に手札を捨てたり、場のモンスターをリリースして発動する系のカードでうららの守備範囲内にあるものは常にこのカードへのケアが必要になった。
基本的には《増殖するG》共々他のカードを押しのけてでも採用する価値はあるというカードである。
特に相手が展開系のデッキを握っている場合、相手に自分が対戦相手として存在すると認識していただくためにも。
ちなみに見た目は妖怪少女の面々の中で一番好きです、うららがうららで良かった。
マイクロ・コーダー
Super
▶︎ デッキ
10 JP022 マイクロ・コーダー 
自分の場のサイバース族モンスターを「コード・トーカー」LモンスターのL素材とする場合に、手札の自身もそのL素材に含むことができ、それに連なる墓地効果でサーチ効果も発揮するという、場への展開を伴わずにリンク数を伸ばしながらアドバンテージも稼ぐことができるメインデッキのサイバース族の中でも屈指の強効果を持つモンスター。
サーチできる「サイバネット」魔法罠カードとしては《サイバネット・マイニング》や《サイバネット・コーデック》といったカードが有力ですが、それらの中でも一際強力なのがパーフェクトカウンター罠の中でも屈指の性能を持つ《サイバネット・コンフリクト》となります。
【斬機】においても《デコード・トーカー・ヒートソウル》をL召喚する際にこのカードを噛ませるなどして、《斬機超階乗》から作ることができる盤面をより強固なものにするために採用される型が見られます。
ダイナレスラー・パンクラトプス
Super
▶︎ デッキ
10 JP023 ダイナレスラー・パンクラトプス 
このサイトで言うところの5点とか6点くらいの微妙なカードばかり量産しまくった「ダイナレスラー」モンスターから独り生まれ出てしまったとんでもないバケモノ。
緩い条件で自己SSできる2600打点、自身を含めた「ダイナレスラー」モンスター1体をリリースすることでフリチェで万能単体除去効果を発揮し、自身をリリースすれば《スキルドレイン》さえも壊せるという、《化石調査》で直にサーチできない以外に文句の付け所のないカードで、そしてそれでも余裕の10点満点。
相手にカードを使わせることにかけては天才的な力を持っており、それなりの打点を持っているので仕方なく効果を使ったりしなくてもよく、このカードの処理に2枚以上消費させられることもざらである。
もはやSS封じなどの何らかの永続系カードで手札から特殊召喚させないくらいしか完全に無害化する方法がない。
今後これほどのクオリティの高さのメインデッキに入る汎用ノーマル最上級モンスターを二度と見ることはないだろうと思うほどに全てが強力なカードです。
後攻時のサイドからの捲り札としての投入はもちろん、後攻からの初動に不安があるデッキの補助役としても適している。
ダイナレスラーデッキで使う場合は自身以外も弾丸にできるので、場でやる仕事のないダイナレスラーを投擲しまくる鬼軍曹と化す。
ディメンション・アトラクター
Super
▶︎ デッキ
8 JP024 ディメンション・アトラクター 制限
その発動条件から有効に使えるのはほぼほぼ相手先攻1ターン目に限られますが、相手のデッキによってはこのカード1枚で1ターンまるまる流せるそのパワーは手札誘発の中では指折りであり、最大展開にほんの少しでも墓地が絡むデッキでは到底無視できない存在です。
相手がメインフェイズ開始時に何から入るか定かではないことに加えて《三戦の才》の存在もあることを考えると、スタンバイまでに使ってしまうのが一番有効だが、アドを重視するならやはり相手の効果にチェーンして使っていきたいところで、特に《名推理》や《隣の芝刈り》にチェーンしてこのカードを使われた相手は面食らうこと必至である。
効果が次のターン終了時まで継続するということで、墓地及び墓地送る系の発動コストを要求する効果に依存せずに展開できるデッキなら、自分が先攻の場合でも最初にこのモンスターを投げ捨ててからスタートするのも悪くない。
こうすることで相手は返しのターンでの展開手段が限られ、墓地送り系のコストを払うこともできなくなるため、こちらが先攻で作った盤面を解決できずにそのまま勝利できる場合もあるでしょう。
個人的には墓地のカードが存在しない時しか使えない条件はともかく、手札から墓地に送って発動する、つまり結局《増殖するG》や《灰流うらら》と同じく《墓穴の指名者》で対処できる範疇なのがちょっとだけイケてないかなあと感じます、ちょっとだけ。
原始生命態ニビル
Super
▶︎ デッキ
10 JP025 原始生命態ニビル 
手札誘発モンスターズに新たに加わった超大型岩石族モンスター。
手札誘発としてのパワー、1ターンまるまる押し流す力で言えば《増殖するG》や《ディメンション・アトラクター》などと同格の凄まじいものがあります。
その豪快な効果はもちろん、ヴェーラーうららや墓穴・泡影といった当たり前のように標準装備してる誘発や誘発対策のカードで対処できないタイプであるのが特に優れている。
このカードに先攻で対処するには、アポロウーサのようなフィールド以外で発動するモンスター効果も捉えるカードや、《抹殺の指名者》と共に自分のデッキにもこのカードを採用する必要がある。
5体目が場に出るまでにニビルをケアできるカードを確実に持ってくることができない、つまりこれを苦手とする展開デッキは常に意識し、特別なケアをしなければならないカードです。
プレイングでケアが可能でかつ、相手によっては腐る可能性もまあまああるとはいえ、ノーコストフリチェの手札誘発で1枚のカードがする仕事としてはリミットオーバーしていると思います。
ちなみにレベルは11となっており、相手がデッキ内容を知っていなければ《名推理》で当てられることはまずないであろうカード。
暗黒の招来神
Super
▶︎ デッキ
10 JP026 暗黒の招来神 
「三幻魔」の関連カードでもある「○○神」悪魔族モンスター群の1体で、ストラク投票で2位に入賞してその商品化が実現した「三幻魔」のストラクチャーデッキで、【三幻魔】が新規として獲得した超有能カード。
同じく超高性能サポートである《七精の解門》と相互にサーチすることが可能であり、それぞれの持つ効果が驚異的にシナジーすることから【三幻魔】にはまず3投される。
また召喚したこのカードAとその効果サーチしてした解門、その解門でサーチしてきたこのカードBをAの効果で召喚するだけでも《No.65 裁断魔人ジャッジ・バスター》のX召喚に繋げられることから、相手の《原始生命態ニビル》をケアしたり本命となる効果を通すためのサポートにもなるため、2023〜24年にかけて大きく強化された【ユベル】においてもセットで採用されている。
【ユベル】にはこのカード以外にも《サクリファイス・D・ロータス》や《ヘルグレイブ・スクワーマー》といった攻守0の下級悪魔族モンスターが必須枠として採用されており、特にロータスの召喚権を増やせるという点でも相性は非常に良い。
スターダスト・シンクロン
Ultra
▶︎ デッキ
9 JP027 スターダスト・シンクロン 
遂にスターダストまでもが機械族のシンクロンチューナーとなって登場。
そこそこの攻撃力に加え、調律によるサーチが可能、大捕で奪った相手モンスターをリリースして自己SSできる点や、NS&SS誘発でスタロをサーチしてきてバックを全剥がししてくる帚やライストなどをケアできる点から、メタビや罠ビ系のデッキとも相性が良いなあと感じるステキなレベル4チューナー。
せっかくなのでレベル8シンクロに繋げて、下級モンスターがメインとなるメタビ罠ビに足りない打点も求めにいきたいところ。
やはりこれからの時代、メタビ罠ビであっても手放しで強金に頼ることが必ずしも良いとは限らないのかもしれませんね。
ブルーアイズ・ジェット・ドラゴン
Quarter Century Secret
Super

▶︎ デッキ
9 JP028 ブルーアイズ・ジェット・ドラゴン 
本家本元の青眼が場か墓地にいる時に自分の場のカードが破壊されると手札か墓地から出撃する青眼型ジェット機。
破壊されるカードは自分の青眼どころか相手モンスターでも、何ならモンスターでなくても問題なく、自分の効果で破壊しても良いため、相手の場のカードを戦闘や効果でぶっ壊した上で追い打ちをかけるように自己SSすることもできます。
打点は本物と同格の攻撃力3000を誇り、自身が場にいるだけでバックも含めた自身以外の全ての自分の場のカードを相手の効果破壊から守ってくれます。
さらに自己SS同様に青眼が場か墓地にいる時限定ですが、相手から殴られる時にも発動する効果でダメステにて相手の場のカード1枚を何でもバウンスできる除去効果も持つため、青眼があまり得意ではない分野もきっちりカバーしています。
攻めも守りもできて、おまけに何度ぶっ壊しても条件を満たす度に毎ターン際限なく復活するという、見ようによっては滑稽というかやり過ぎ感のあった海馬の愛機がまさかこれほどのモンスターになろうとは誰が想像できたでしょうか?
3つの効果がいずれも比較的シンプルながら弱いことが1つも書かれていない素晴らしいカードであり、発動条件を満たすための札を全く引けなかったなんてことがない限りはお荷物と化すことはまずないと言えるでしょう。
アサルト・シンクロン
Quarter Century Secret
Ultra

▶︎ デッキ
10 JP029 アサルト・シンクロン 
手札で発動する効果によって無条件で手札から自己SSできる有能なシンクロンチューナーで、クチバシのようなマスクが愛らしく、その性能の高さから各方面から熱視線を浴びせられるカード。
特殊召喚後に効果ダメージを受けますが、《早すぎた埋葬》のライフコストにすら満たない効果によるダメージなど、別に何かの効果とコンボせずにまともに受けたところで何ら問題にならないでしょう。
この効果でSSしたこのモンスターが場にいると自分はSモンスターしかEXデッキから出せなくなりますが、逆にSモンスターであればそれ以外の指定はなく、レベルが2なので精鋭揃いの8Sや、バロネスが属する10Sにも繋げやすい。
もう1つの効果は自分の場のドラゴン族Sモンスターが除外されるかリリースされた場合に、墓地の自身を除外することでそのモンスターを特殊召喚できる能力となっており、壊獣などの相手が使ってくる効果やコストでこちらのドラゴンSモンスターをリリース・除外してくる除去への保険になるだけでなく、自身の効果やコストで自身をリリース・除外する能力を持つドラゴン族Sモンスターと併用することで、それらをすぐに連れ戻して妨害回数を増やしたり、そこに対しての相手の墓穴へのケアにも使うことができる。
変わったところでは《妖精伝姫-シラユキ》の自身を墓地から特殊召喚するためのコストに場のドラゴン族Sモンスターを利用することで、そのドラゴン族Sモンスターが結界波や一滴のようなチェーンクローズ系のカード効果によって効果を無効にされていたとしても、墓地や除外を経由して再出動させることで効果を復活させるという動きを相手ターンフリチェで行うこともできます。
調律》という専用のサーチ魔法までありますし、ビーステッドやカオスルーラーという最高の相方に恵まれたものありますが、まーとにかく何から何まで汎用性の高いシンクロンですね。
幸魂
Super
▶︎ デッキ
10 JP030 幸魂 
手札から見せることでスピリットモンスター1体を効果でNSすることができ、どの領域からリリースされても墓地からスピリットモンスター1体をサルベージできるスピリットモンスター。
基本的にあらゆる領域からの特殊召喚ができない上に出したターンの終わりに手札に戻ってしまうスピリットモンスター、特に上級以上のスピリットモンスターにとって、アドバンス召喚の補助や墓地に落ちてしまった場合の再利用手段として最高の性能を持つカードとなりますが、この2つの効果はなんと同名モンスターどころかこのカード本体すらもその恩恵を受けることができてしまう。
つまり単独で手札から効果による召喚権不使用のNSができ、リリースされたこのモンスター自身をサルベージしてしまえるというなかなか凄いカードとなっています。
さすがにそれぞれ名称ターン1はついているものの、リリースする手段が豊富にあるデッキにおいては毎ターン無料でNSできる永久機関モンスターとして単独で採用する価値もあり、いつどんな悪いことをするかわからない危ういカードという印象ですね。
イリュージョン・オブ・カオス
Quarter Century Secret
Ultra

▶︎ デッキ
10 JP031 イリュージョン・オブ・カオス 
儀式モンスターの体をした、手札の自身を見せるだけで使える手札発動の効果で《ブラック・マジシャン》かその関連のモンスター1体をサーチできるカード。
サーチ先に《マジシャンズ・ソウルズ》というデッキからの墓地肥やし+展開能力という強いカードが存在しており、あちらがデッキからコストを支払った後にデッキがシャッフルされるため、このカードのサーチ効果を使った後にデッキトップに戻したことによるデッキトップの固定化も解除できて特に相性が良い。
儀式モンスターとして場に出てきて発揮する効果もそれなりのものですが、手札発動のサーチ効果があまりに便利過ぎて、噛み合うデッキでは普通にソウルズとセットで出張するくらいなので、モンスターカードとして場に出てくることは稀になってしまっている。
伝説の剣闘士 カオス・ソルジャー
Quarter Century Secret
Ultra

▶︎ デッキ
8 JP032 伝説の剣闘士 カオス・ソルジャー 
うーんカッコイイ、性能どうこうよりも前にとにかくイラストがあまりにカッコ良すぎる新たな儀式カオスソルジャーですね。
自分を儀式召喚するための儀式魔法、運命のカードを自ら引き寄せ、自分バトルフェイズ中の相手の効果の発動を封殺し、通常モンスターを含むモンスターをリリースして儀式召喚されていれば、こちらからの攻撃でモンスターを倒した時に相手の場を全体デッキバウンスで更地に変える3つの効果を持っており、王国編の遊戯vs舞戦で、追い詰められた遊戯が引いてきた《カオスの儀式》で《グリフォール》らをリリースしてカオソルを儀式召喚し、その攻撃でペット竜を葬られたことで舞がサレンダーするまでの流れを概ね再現したモンスター効果となっています。
2と3の効果が強くシナジーしており、バトルフェイズに入ってしまえば相手は打点補助や除去罠でこのモンスターの攻撃を防ぐことができず、3の効果の発動に対してモンスターの誘発即時効果や通告などの罠カードでカウンターすることもできなくなります。
3の効果が適用されていなくても、単独で自分バトルフェイズ中の相手の手札誘発・被戦闘破壊時の効果や墓地効果などの発動もカードの種類を問わず封じることができるのは偉いですね。
通常モンスターをリリースに含むことは自力で持ってくることも可能な《高等儀式術》などを使えば容易であり、出すのも条件を満たすのも簡単で耐性貫通力も高く捲りに特化した超強力効果ですが、相手ターンではなんの圧力もないただの攻撃力3000のモンスターで、相手の場に戦闘破壊できるモンスターが必要、メインフェイズでのフリチェ除去や効果無効には無力で自分バトルフェイズ中でも既に場に出ているカードの発動しない効果を無効にすることはできない、相手の盤面の質や枚数によっては全体デッキバウンスで得られるアドバンテージがさほど大きくない場面もあるなど、テキストに書かれている内容から受ける印象ほどは強く使うことは難しいようにも思えます。
このカードを強化するとか連撃できるようにするか他のモンスターを並べるなどして、デッキバウンスを決めたらそのまま相手を殺し切る勢いで運用していきたいところで、このモンスター単騎のまま相手にターンを返すことは避けたいところです。
超魔導師-ブラック・マジシャンズ
Quarter Century Secret
Ultra

▶︎ デッキ
6 JP033 超魔導師-ブラック・マジシャンズ 
ブラック・マジシャン》及び《ブラック・マジシャン・ガール》を名称指定の融合素材とした融合モンスターで、どちらか片方が融合素材に含まれていればもう片方は適当な魔法使い族モンスターでも問題なく、【ブラック・マジシャン】では《ティマイオスの眼》を含む様々な方法で容易に融合召喚できる。
その能力は魔法罠カードの効果が発動した効果処理後に1ドローできるというもので、それが魔法罠カードなら自分の場にセットすることができ、さらに速攻魔法か罠カードならセットしたターンからでも使えるという内容になっている。
相手の魔法罠カードの発動及び魔法罠カードの「効果の発動」にも対応することから相手ターンでも効果を誘発させやすく、効果の強さは引いてきたカードに依存はしますが、お互いのターンに使えてとりあえず1アドになるので悪い効果ではないでしょう。
フィールドゾーンや魔法&罠ゾーンにセットできるのは当然魔法罠カードということになるので、ドローしたカードが魔法罠カードであるかを相手に確認させる必要はないという裁定になっており、どういった魔法罠カードをセットしたのかを相手に公開する必要もありません。
破壊された時の効果はブラマジとガールを1体ずつ指定の3領域から特殊召喚できる効果となっており、倒れることで逆にモンスターが増えて、それなりの打点で継戦することができるわけですが、まあ何しろ出てくるモンスターがどっちも強くないし、ガールなしでも出せるのにガールをデッキに入れてないと使えない効果という時点で残念ながらかなり微妙な効果になってしまうのでどちらかというとおまけに近い効果です。
そして効果の片方がおまけに近い効果なのにメイン効果が派手さに欠けていてアド取りとしても制圧としても強さが安定しない効果となると、場や墓地でブラマジやガールとして扱う効果もないことも含めて総合的に見るとやっぱり微妙なカードということになってしまうのではって感じですね。
Wake Up Your E・HERO
Quarter Century Secret
Ultra

▶︎ デッキ
9 JP034 Wake Up Your E・HERO 
融合素材の片割れに「E・HERO」融合モンスターを指定しており、様々な関連モンスターの集合体となるイラストや自身の持つ1と2の効果から、一見後攻時に融合召喚するフィニッシャー担当のように見える融合モンスター。
しかし実際は自身の持つ自分の効果で破壊した場合でも誘発する3の効果が本体で、《D-HERO デストロイフェニックスガイ》の効果によって破壊し、そうすることで発動できる自身の効果でリクルートしてきた《E・HERO シャドー・ミスト》のSS誘発効果で《マスク・チェンジ》をサーチしてセットし、最終的には《D-HERO デストロイフェニックスガイ》+《E・HERO シャイニング・ネオス・ウィングマン》+《M・HERO ダーク・ロウ》という盤面を作るための中継役となるモンスターです。
フィニッシャーになるつもりで出てきたこのカードにとっては不本意な結果かもしれませんが、テーマの最強展開を行うための必須カードとなるのであれば悪い話ではないでしょう。
なおこのモンスターの融合召喚に関しては、基本的に《E・HERO フレイム・ウィングマン-フレイム・シュート》の効果によってEXデッキから特殊召喚された《E・HERO サンライザー》の効果で持ってきた《ミラクル・フュージョン》によって行われることになります。
ガーデン・ローズ・メイデン
Quarter Century Secret
Super

▶︎ デッキ
9 JP035 ガーデン・ローズ・メイデン 
SS誘発で《ブラック・ガーデン》をサーチし、素材になって墓地に送られた後は自身を除外して墓地の「ローズ・ドラゴン」モンスターかドラゴン族Sモンスターを特殊召喚する墓地効果を発揮する効果を持った中継ポイントとなる植物族Sモンスター。
両方の効果が他の効果との組み合わせで強力コンボに繋がるものになっており、相手の場に出したローズトークンを利用した1キル展開や、墓地効果で《瑚之龍》を蘇生できることを利用した《魔界発現世行きデスガイド》や《クリッター》1枚からの《真竜皇V.F.D.》へのアクセスなど、その有用性が見出された瞬間にみるみる高騰していきました。
きちんと思考せずに効果だけ見ると全然強そうに思えないのに、理解が深まればイラストの驚きの白さからの闇属性モンスターである点にも納得せざるを得ない邪悪なるソリティアの一部品となるモンスターです。
アクセルシンクロ・スターダスト・ドラゴン
Quarter Century Secret
Ultra

▶︎ デッキ
9 JP036 アクセルシンクロ・スターダスト・ドラゴン 
マナドゥムデッキにおいて《深淵の神獣ディス・パテル》をS召喚するための中継役として使われるSモンスター。
マナドゥムにはレベル2チューナー複数存在するだけでなく、《ヴィシャス=アストラウド》を出す過程で自分の除外状態のモンスターが発生するためこのギミックを組み込むことに最高に都合が良い。
いやはや、中継のSモンスターでさえもこれだけのデカブツばかりを景気良く出しまくれるマナドゥムというテーマに今私は非常に魅力を感じておりますよ。
レベル10とか12のSモンスターがこれだけの数当たり前のようにEXデッキにいるなんてさすがに壮観としか言いようがないですね。
カオス・アンヘル-混沌の双翼-
Quarter Century Secret
Ultra

▶︎ デッキ
8 JP037 カオス・アンヘル-混沌の双翼- 
非チューナーが光・闇属性モンスターに縛られる代わりに、光・闇属性モンスターのいずれか1体をチューナー扱いにできる効果外テキストにより、チューナーなしでのS召喚が可能となるSモンスター。
能力はS召喚を含めたあらゆる特殊召喚によって誘発する万能単体除外効果、S召喚の素材に光属性が含まれていれば自身を含む自分の場のSモンスターに相手モンスターの発動する効果に対して完全耐性を、闇属性が含まれていれば自身を含む自分の場の全てのモンスターに戦闘破壊耐性を与える永続効果が発揮される。
両方の属性でS召喚を行っていれば両方の耐性効果が適用され、それを元々の攻撃力が3500のモンスターが行うため対モンスター性能はかなり高いと言えるでしょう。
単体除外効果はS召喚以外の特殊召喚でも効果が誘発する上に名称ターン1がないので、《サンダー・ボルト》や《無限泡影》などで耐性をあえなく突破されて倒されても、耐性こそなくなりますが、蘇生・帰還させる意味があるのは素晴らしいと思います。
効果はどちらかというと手堅い寄りで、居座る力は強いですが目の前の難敵を処理する力は乏しく、それに対して必要な合計レベルは少しばかりハードルが高いですが、汎用レベル10Sの大権現であるバロネスと秤にかけたとしても、チューナーなしでもS召喚できる特異性のあるこのモンスターにも十分存在価値があると言っていいと思いますね。
励輝士 ヴェルズビュート
Super
▶︎ デッキ
9 JP038 励輝士 ヴェルズビュート 
汎用ランク4でもっとも派手派手な除去効果を持つモンスター。
癖のある発動条件だが、一介の2体素材でフリー素材のランク4が、素材1つでバックごと全ぶっ壊しというのは普通に逸脱したパワーです。
発動タイミングに指定があり古いテキストではわかりにくいが、相手ターンのバトルフェイズでも使えるため、自分のターンのメインフェイズで使う場合でもフリチェで使えてしまう誘発即時効果です。
RR-レヴォリューション・ファルコン-エアレイド
Super
▶︎ デッキ
8 JP039 RR-レヴォリューション・ファルコン-エアレイド 
いつの間にか未OCGカードの消化の場から、アニメに登場したエース級モンスターのリメイクカードやアニメテーマに関連する下級モンスターなどを出す場に変わっていった、VBの付属カードとして登場した「RR」Xモンスター。
不要な「RUM」を手札から切ることでランク5以下の「RR」Xモンスターに重ねてX召喚することができる特殊なX召喚方法が設定されており、これによりランク4「RR」Xモンスターとして特に優秀な《RR-フォース・ストリクス》などにも重ねてX召喚することができる。
その効果はX召喚誘発のモンスター除去+バーン効果と、相手によって破壊されて墓地送りになった時にEXデッキから《RR-レヴォリューション・ファルコン》を特殊召喚しながら自身がそのX素材として潜り込むこという、場での仕事は出てきた瞬間に終わるタイプのカードとなります。
後半の効果は一見相手依存の微妙効果に思えますが、このカードもこの効果で特殊召喚される「RR」モンスターをX素材として持つ《RR-レヴォリューション・ファルコン》もどちらも相手のLPを取ることにかなり特化した能力を持つため、X召喚誘発効果を使った後は相手モンスターに自爆特攻を仕掛けることで、特殊召喚した《RR-レヴォリューション・ファルコン》の力も合わせた戦闘・効果ダメージでキルも十分狙える後攻に超特化したカードとなります。
自身の持つ除去効果がX召喚誘発ということで《RUM-ファントム・フォース》を使えば相手ターンにこれを出すことができるというのも良いですね。
No.60 刻不知のデュガレス
Super
▶︎ デッキ
9 JP040 No.60 刻不知のデュガレス 
ナンバーズの1体となるフリー素材で2体素材の汎用性ランク4Xモンスターで、自身のX素材を2つ取り除いて発動できる3つの選べる能力を持っている。
選べる能力は2ドローして1枚捨てる、モンスター1体の守備表示での完全蘇生、自分の場のモンスター1体の攻撃力の倍化とどれも有用ですが、デメリットとして選んだ効果によってそれぞれ異なる次の自分の特定のフェイズがスキップされるという完全なる前借り能力となっている。
しかしこのフェイズスキップは全て次のターン以降に適用される遅効的なデメリットなので、ぶん回す系のデッキでは発動ターン中にデュエルに勝利することでこれをまるっきり踏み倒すことができ、そうでなくても反撃不能レベルの強固な盤面を完成させることでデメリットをほぼないものとすることができるため、汎用ランク4Xの中では現在でもかなり使われている方のカードとなります。
自身の元々のステータスは低く、自身をX召喚するためのX素材を一度に全て使ってしまうため、効果の使用後はL素材など必ず何かのために有効に処分することが要求されます。
塊斬機ダランベルシアン
Super
▶︎ デッキ
10 JP041 塊斬機ダランベルシアン 
自身の後半2つのサーチ効果と素材がフリーの汎用ランク4Xであることから、展開デッキが1キルをぶちかますための玩具であると同時に、自身が属する「斬機」というテーマにとっても非常に重要な役割を担うモンスターというとても困ったカード。
こういったカードは無茶な使い方ができてしまうデッキが現れた時に槍玉に上げられやすく、制限カードでは意味がないので禁止カードということになってしまい、結果テーマ本体が一番悲しむという悲劇が起こりやすい。
【斬機】及び【サイバース族】系列のデッキではX素材2つと引き換えに発動できる効果で《斬機サーキュラー》を持ってこられるわけなので、これが禁止カードにされてしまったたまったものどころの話ではないでしょう。
幸いにも汎用ランク4といえど4体素材で出すことやこのモンスターにX素材を補充して4つにすることはそれなりの労力がかかり、主な誘発も一通りもらうようにはなっているため、当分の間は大丈夫でしょう、たぶん。
最近は直近に登場した何かが足りなかったテーマが、VJに付属したカードによってまるで最初からその予定だったかのように飛躍的にパワーアップというケースは稀になりましたが、時々はこういうのを出してもいいのではとも思いますね。
FNo.0 未来龍皇ホープ
Quarter Century Secret
Super

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10 JP042 FNo.0 未来龍皇ホープ 
バハシャや十二獣など、X召喚以外でXモンスターをEXから直出ししたり、重ねてXという「ならぬ方法」でX召喚が可能なデッキで使われる制圧の添え物モンスターズの1体。
重ねてXなどを駆使して場に出した同じランクのモンスター2体でX召喚される《FNo.0 未来皇ホープ 》にさらに重ねてX召喚されるXモンスターの到達点の1つです。
高い攻撃力、両面破壊耐性に加え、耐性を抜けられるモンスター効果に対しては自身の効果で無効にでき、さらに無効にしたのが場のモンスターならそれを永続的にコントロール奪取できてしまいます。
脱出や泡影などの破壊以外のフリチェ罠には弱く簡単に対処されてしまうように思えるが、このカードは前述の通りあくまで制圧の添え物であり、常にバック無しで単騎であるとは誰も言ってないんですよね…。
サンドラ連中やこのカードの存在があるから、やっぱメタビ罠ビでもミラフォよりエアフォだなと思ってしまいますね。
覇王黒竜オッドアイズ・リベリオン・ドラゴン-オーバーロード
Quarter Century Secret
Super

▶︎ デッキ
8 JP043 覇王黒竜オッドアイズ・リベリオン・ドラゴン-オーバーロード 
下はランク4、上は何とランク13までが存在する「リベリオン」Xモンスターに重ねたり重ねられたりする、このカード自身も「リベリオン」XモンスターとなるPモンスター。
ランク7Xモンスターを自身のX素材とすることで攻撃力3000で無条件の3回攻撃という凄まじい殺意を持つ効果を発揮する様になることから、自身を重ねてX召喚することができる《覇王黒竜オッドアイズ・リベリオン・ドラゴン》がX素材として特に適性が高く、これにより除去効果の質では《覇王烈竜オッドアイズ・レイジング・ドラゴン》に大きく劣るところを「リベリオン」ネームの有無による完全なる差別化ができるようになっている。
覇王黒竜オッドアイズ・リベリオン・ドラゴン》をX召喚するためにはドラゴン族のレベル7モンスターが必要となりますが、《オッドアイズ・アブソリュート・ドラゴン》をEXモンスターゾーンにX召喚して《グラビティ・コントローラー》のL素材にするという手順なら、それ以外の種族のレベル7モンスターからでも出すことは可能です。
またP効果では今度は自身が「リベリオン」または「幻影騎士団」XモンスターのX素材として重ねられることになるわけですが、ここでも《覇王黒竜オッドアイズ・リベリオン・ドラゴン》が適性の高いモンスターとして挙がってくることになり、全体除去+バーン効果+無条件の3回攻撃でキルを狙うことができる。
その他素の打点が4000もあって完全耐性まで持っており、X召喚誘発の全体除去効果の内容がより強力な《RR-ライジング・リベリオン・ファルコン》なども候補になるでしょう。
9 JP044 鎖龍蛇-スカルデット 
2体素材から出せる汎用Lモンスターの1体となるリンク4モンスターで、それなりに高い攻撃力が持ちますが、戦闘要員としてよりもデッキの回転と展開の補助に大きく貢献してくれるカード。
L素材に用いたモンスターの数で使える効果が増えるというカードで、特に3体以上素材で出した時に解禁される毎自ターンに手札からモンスター1体を特殊召喚する効果と、4体素材で出した時に解禁されるL召喚誘発効果でデッキを掘り進める効果がかなり強力。
展開効果の方は同じリンク4でエラッタ前の《ファイアウォール・ドラゴン》の調整版のような能力になっていますが、全くの無条件で発動できる点ではエラッタ前のあちらにも負けておらず、デッキを掘り進める効果は4枚ドローして3枚デッキボトムに戻すという枚数の多さとちゃんと1枚の数的アドバンテージになるのもさることながら、ドローしてから戻すので手札交換としての質が非常に高く、昨今のテーマにはデッキに眠っていて欲しいカードというものが大抵存在しているのでそれらをデッキ押し戻す効果としてかなり有効です。
2体以上の効果も微弱な強化ながらEXモンスターゾーンから自分の場に向いたリンクマーカーが3つあるため複数のモンスターに適用させやすく、さらに3つ全ての効果に名称ターン1が設定されていない。
総じて【未界域】や【インフェルニティ】のような展開力にかなりの自信があるデッキで真価を発揮するカードと言えるでしょう。
さらに効果を使い終わったこのモンスター1体で《世海龍ジーランティス》をL召喚して効果を使うことで、モンスターに課せられた何らかの制約やターン1の効果をリセットしてさらなる展開に繋げることさえできますね。
フィニッシャーにならなくても堅くなくても除去も制圧もしなくても強いリンク4モンスターもいるという代表的存在と言えるでしょう。
9 JP045 混沌の戦士 カオス・ソルジャー 
汎用リンク3としてはユニコーンに引けを取らない強力モンスター。
こちらは高い決定力を持っており、他のリンク3と一線を画する大変貴重な存在である。
攻撃力4500になる強化効果、対象をとらないダメステ除外、素材にレベル7以上を使えばマジェスペ耐性を得るなどフィニッシャーとしての素養は十分にある。
カード名さえ異なればトークンも素材にできるが、必ず素材を3体必要とするのが唯一の欠点であると言えるだろう。
この場合、欠点というよりは当然の調整の範疇と言ったほうが正しいか。
8 JP046 警衛バリケイドベルグ 
トロイメア同様のゆる素材のリンク2モンスターであり、出そうと思えばほぼすべてのデッキでリンク召喚可能というのがまず前提として一つ。
リンク召喚時に手札を1枚切ってエンドフェイズに永続・フィールド魔法を回収する効果を発揮し、貴重な魔法回収とはいえさすがに遅いのでは?というのが第一印象だと思うのですが、効果発動時に墓地に回収可能な魔法がなくても効果を発動できる→任意の手札1枚を何にも依存せずに切れる、エンドフェイズの回収時に自身が場に存在している必要がないという点から、しかるべき低中速デッキではもちろん、ゴリゴリに展開しまくるデッキでも展開途中で手札を墓地へ送るカードとしてなかなかの活躍が見込めるのではという雰囲気です。
そういう意味でもそりゃ禁止になりますよね、《トロイメア・ゴブリン》は。
永続またはフィールドを自らぶっ壊して効果を発動するとか、墓地へ送って発動するタイプの永続魔法とか…そういうことするデッキだと美味しそうです。
後半の効果は低打点のこのカードを最終盤面に残すことが前提なのでおまけに近いが、永続やフィールド魔法、Pゾーンのモンスターを核とするデッキなら有用な効果となるだろう。
9 JP047 クロシープ 
10期の終わり頃に登場した、ケルベロスやフェニックスと同じ緩めの条件でリンク召喚できる汎用リンク2となる獣族モンスター。
イラストには異なる種別の3種類の既存の獣族EXモンスターの編みぐるみが描かれており、効果もそれに関連したものとなっています。
その能力は自身のリンク先にモンスターが特殊召喚された場合に発動し、そのリンク先に儀式モンスターまたは特定の3つの種別のEXモンスターのうち、どれが存在するかによってそれぞれ異なる4つの効果から最大で2つの効果が適用されるというもの。
特に融合モンスターに対応する効果が非常に汎用性が高く、墓地の下級モンスター1体を効果を無効にすることも特殊召喚のための素材に使用する際の制限をかけることなく完全蘇生できるため、【ファーニマル】のような融合モンスターを主体としたデッキだけでなく、【マナドゥム】ようなEXデッキに採用される融合モンスター自体はごく少数で、それを展開の中で融合召喚ですらない方法で特殊召喚するデッキでも、展開を伸ばすためのカードとして採用できます。
モンスターが特殊召喚された場合にリンク先に該当するモンスターがいればいいので、該当するモンスターがリンク先に儀式・融合・S・X召喚された時やそれ以外の方法でSSされた時だけでなく、リンク先の片方に該当する種別のモンスターが既に存在する場合にもう片方のリンク先にメインデッキのモンスターがSSされた場合でも効果は発動可能です。
このカード自体の戦闘能力は低いですが、特殊召喚のための素材に使用することなどには制限がないため、このカードも仕事を終えたらウーサやライゴウのL素材などに使ってしまえるので無駄がありません。
弱点としては、ダメステでは発動できないこと、効果処理時に自身が場からいなくなるなどして「このカードのリンク先」がなくなると効果は適用されないこと、効果を発動した場合にどの効果を適用できるかに関係なくうららやわらしに捕まってしまうことなどが挙げられます。
ただそれらの弱点を加味したとしても、優秀なモンスターであることに変わりはないでしょう。
10 JP048 アクセスコード・トーカー 
期待できる打点の高さと、チェーンできず回数制限もない対象取らない除去はもちろん「効果モンスター2体以上」という縛りが最強すぎるリンク4。
セレーネなどの3+1で出したいリンク4筆頭になること間違いなしの強カードと言える。
除去効果は場の自身をコストとして除外した場合、スキドレすらも壊すことができるのが特に優秀かと思います。
登場当初はまずまずの採用率でしたが、現在の環境ではリンク4ではヴァレソらを遥かに凌ぐシェアとなりました。
10 JP049 スプラッシュ・メイジ 
サイバース族系のデッキにおいて実に手軽にリンク数を伸ばせるリンクモンスターで、リンク素材の縛りの関係で蘇生対象がまるっきり不在ということは稀であり、効果が通れば少なくともリンク3サイバースへの道は約束されます。
自身の戦闘能力は低め、リンク素材は2体とも種族縛り、蘇生されたモンスターの効果は無効、リンクモンスターは蘇生対象外、効果発動後の特殊召喚先縛り、相手の場に向いたリンクマーカーがある、といった感じでマイナス方向への思いつく限りの妥当な調整が一通りされていますが、サイバース族のカードプールを以てすれば、他種族系デッキへの出張に向かないというだけで、【コード・トーカー】や【@イグニスター】といったしかるべきデッキで使う分には何ら不自由ありません。
リンクモンスター最大の大所帯を誇るサイバース族だからこそ、ここまで徹底的に調整してもなお10点をつけられる最高の中継役となるモンスターと言えるでしょう。
自身が水属性であることを活かせる「マリンセス」という水サイバースモンスター群が存在しているのも良い感じですね。
まあなんというか、同じリンク数伸ばす系のリンクモンスターで、より緩い縛りで制約の少ない《水晶機巧-ハリファイバー》や《神聖魔皇后セレーネ》が色んなデッキで使われていたのもそりゃ納得ですわという感じです。
9 JP050 空牙団の懐剣 ドナ 
緩い素材2体でリンク召喚できて、効果の対象に自分自身を選択することで汎用リンク2モンスターのようにも使えるリンク界の《恐牙狼 ダイヤウルフ》のようなモンスター。
同じく相手からコントロールを奪ったモンスターもリンク素材としやすい条件を持ち、同じ攻撃力・属性のリンク2モンスターで、同じ相手モンスター1体を除去する能力を持つ《トロイメア・ケルベロス》と比べると、除去できる相手モンスターを選ばない点、効果を使うために手札コストを必要としない点、相手に利を与えないリンクマーカーの向きなどで勝るが、こちらは汎用として使うと自爆するしかないため、連続リンクの中継で出して相手モンスターを除去するという使い方には向かない。
このカードの場合、効果を使うことで自分のフィールドにモンスターが存在しない状態になる場合も多く、それを自身をSSするための条件とするモンスターとは相性が良く、それを嫌って相手が押し付けてきたモンスターを処理しやすい素材縛りという点が優秀と言えますね。
自分の場のカードが効果破壊されることで効果が誘発するタイプのモンスターを使うデッキでは、その発動条件をEXデッキに入る汎用モンスターによる有効な手段で満たしやすいという点も優れています。
コズミック・サイクロン
Super
▶︎ デッキ
9 JP051 コズミック・サイクロン 
ライフを1000払う代わりに「破壊ではない、除外だ!」をやってのけるサイクロン。
現在ではスタダのような破壊を専門で捉えるカードは減ったものの、破壊耐性を持つものや墓地で発動する効果を持つ魔法・罠カードがかなり増えてきており、状況によっては発動された通常魔法・速攻魔法・通常罠に対してチェーン発動するのも有効という意味でも、ほとんどの場面でサイクロンよりも有効なバック除去札となります。
ただし元々墓穴や抹殺に対しても有効で、さらにこのカードも見ることができる鉄壁やロンギヌスがメインから使われることも多くなっており、ライフコストの有無を抜きにしても一概にサイクロンの上位互換と言い切れないのも事実です。
墓穴の指名者
Super
▶︎ デッキ
10 JP052 墓穴の指名者 準制限
基本的には相手の手札誘発を貫通して自分のやりたいことを無理矢理ねじ込むためのカード。
デッキの回転には直接関係ないため、手札誘発軍団と一緒に複数引いてきてしまうと自分のやりたいことの邪魔になる場合も当然ある。
が、それを差し引いても余裕で強く、場にセットしても使える、ガチでもそうじゃないデッキでも手札誘発入れていても入れてなくても様々な場面で使用可能な汎用性が高すぎる1枚です。
自分のやりたいことだけやってても勝てないという現実を思い知らされるカードで、墓地に同名モンスターがいれば場のモンスター効果も無効にできることからほとんどのテーマデッキ相手に有効な打ちどころがあるのも優秀過ぎます。
展開系のデッキでは抹殺と並んでまず間違いなく採用されるレベルにまで至っているカードです。
使い慣れていない人は、DDクロウのように魔法・罠カードを除外することはできないのは覚えておきましょう。
抹殺の指名者
Quarter Century Secret
Super

▶︎ デッキ
9 JP053 抹殺の指名者 制限
あらゆるカードによる妨害を先攻から止めてやりたいというデュエリストのあくなき欲求から生まれてしまったカード。
目当てのカードを自分のデッキにも採用しなければならないが、元々自分の身を守る目的・自分のやりたいことを突き通す目的で自分のデッキにも採用されるうららG墓穴泡影などは普通にしていても止めやすい。
罠ビ系のデッキが相手なら強金などのドロソを捕まえるのにも使えたりするだろう。
ニビルが苦手だがニビルをケアすることが自前のカードでは困難な展開デッキは、この抹殺&ニビルセットが一番楽ができると思います。
先攻で握っているだけで問答無用で誘発を貫通でき、お互いのデッキと手札によってはそれだけでほぼ勝ち確レベルまで展開できるこのカード、制限カードとしたのは大英断だったと思いますね。
何年か前までは墓穴抹殺合わせて6枚採用できていたなんて本当に信じられない…。
それはそれとして、撲滅の指名者もちょっと見てみたいななんて思ったりもしてます。
フェイバリット・ヒーロー
Ultra
▶︎ デッキ
5 JP054 フェイバリット・ヒーロー 
全ての上級以上となるレベルを持つ「HERO」モンスターに装備可能な装備魔法で、【HERO】における展開の中継として有力な《E・HERO フレイム・ウィングマン-フレイム・シュート》の効果でサーチ・サルベージできる「フェイバリット」カードでもある。
装備モンスターの打点を上げる効果及び相手の効果に対象耐性を持たせる効果は自分のフィールドゾーンにカードが存在しなければ適用されませんが、2の効果によってデッキからフィールド魔法を発動できることができるので自力でこの効果のスイッチを入れられるという気の利いた仕様になっている。
3の効果はこのカードの効果による打点アップと対象耐性を打ち棄てることになりますが連続攻撃が可能となるもので、このカードの効果で上がった攻撃力で相手の攻撃表示モンスターを倒してライフを取りつつ、追加の攻撃でさらにライフを取ることができるため、自らの攻撃力を上げる永続効果と戦闘で相手モンスターを破壊した時にダメージを与える効果を合わせ持つ《E・HERO シャイニング・ネオス・ウィングマン》や《E・HERO シャイニング・フレア・ウィングマン》は特に適性が高いと言えるでしょう。
ただしこの効果でフィールド魔法を発動できるのはお互いのバトルフェイズということで、自分フィールドゾーンにカードがない状態でメインフェイズにモンスターに装備しても適用できる効果が何もないというかなり隙だらけなカードなので、《フェイバリット・コンタクト》という他の有力な選択肢もある中でこれを持ってくるために《E・HERO フレイム・ウィングマン-フレイム・シュート》の効果を充てる価値があるかと言われると、装備対象がある程度限られていることを考えても例え後攻であっても相当微妙だと思います。
融合派兵
Ultra
▶︎ デッキ
9 JP055 融合派兵 
融合モンスターの融合素材に名称指定されているモンスターへの最高のご褒美となる魔法カード。
発動ターンは融合モンスター以外をEXデッキから出せないため、汎用EXモンスターをつらつら並べることを目的とした特殊召喚のための素材を呼び出す手段としては不向きです。
しかし特殊召喚は手札・デッキに対応しているため事故は起こりづらく、特殊召喚されたモンスターは攻撃も制限されずモンスター効果も無効にならないというかなりステキな仕様。
実用性以上に愉快さが光るカードという感じで、例えばこれで《ガトリング・ドラゴン》を見せて《リボルバー・ドラゴン》や《ブローバック・ドラゴン》を呼ぶとか、歴戦の融合モンスターたちとその融合素材の記憶を呼び起こす楽しさを感じられそうですね。
そんな中で意外な出会いなんかもあったりして、古くからOCGをやっているプレイヤーにとっても心躍るカードと言えるのではないかと。
七精の解門
Super
▶︎ デッキ
10 JP056 七精の解門 
「三幻魔」がストラクで獲得したテーマ最強のサポートカードと言って差し支えない永続魔法。
暗黒の招来神》と相互にサーチすることが可能であり、NSした招来神1体で《転生炎獣アルミラージ》をL召喚することでこのカードの効果の蘇生対象を単独で墓地に用意することができ、いとも容易くリンク数を伸ばすことができてしまう。
招来神AをNSして解門サーチ→解門を発動して招来神Bをサーチ→招来神BをAの効果でNSという流れで《No.65 裁断魔人ジャッジ・バスター》をX召喚することもでき、他の三幻魔関係のカードを一切採用しなくてもこれら2枚だけでも成立する。
特に【ユベル】においてはこのカードの2と3の両方の効果がデッキの特性と非常に噛み合っており、2の効果は《スピリット・オブ・ユベル》をはじめとした【ユベル】におけるほとんどの関連モンスターが蘇生対象になることはもちろん、3の効果も《ユベル》や《スピリット・オブ・ユベル》が発動条件となるレベル10モンスターで、回収対象となる永続魔法に《ナイトメア・ペイン》や《マチュア・クロニクル》といったテーマカードが存在しているという具合である。
発禁令
Super
▶︎ デッキ
9 JP057 発禁令 
禁止令》を強く意識したカード名が特徴の今回の目玉汎用通常魔法、レアリティはまさかのノーマル。
宣言したカード名の効果をこのターン相手が発動できなくなる代わりに、自分はそのカード名の効果をデュエル中発動できなくなるという効果です。
うららやニビルなどの誘発を宣言した場合、そのターンそれらによる妨害は受けなくなりますが、自分も以降それらのカードによる防御が不可能になるため、誘発対策として使う場合はたとえ相手が実際には握っていなくても、万が一相手が握っていた時の反撃の芽・不確定要素を取り除くために、そしてそうすることで絶対に轢き殺せるか、反撃不可能な盤面を構築できる自信のある超展開系デッキ向けの運用法となります。
また後攻からの捲り札としての使い方も可能であり、相手が複数のカードによる発動する効果で制圧盤面を敷いている場合、一番嫌な1枚の誘発即時効果や墓地効果を黙らせて突破口を拓くことができます。
一見すると1枚で妨害踏み抜きにも捲りにも使える便利なカードに思えますが、妨害踏み抜きをするなら見てから使える速攻魔法の墓穴・抹殺の方が、捲り札としてなら結界波や一滴の方がより優れているため、よく言えば臨機応変に対応できる汎用性の高いカード、悪く言えばどちらの用途にも思ったほど役に立たない器用貧乏なカードということになってしまうかもしれません。
抹殺と違ってデッキに入ってなくても何が来ようと黙らせることができるのは良いのですが、肝心のGはチェーン発動で通されてしまう辺りは、展開デッキにとっては特に無視できない要素となります。
また強制的に発動する効果も発動できなくなるという性質があり、強力なメタ系の永続効果を持つが同時に発動する効果のデメリットを持つカード、例えば《天岩戸》のスピリットとしてのエンドバウンスや、《オーロラ・アンギラス》や《虚無空間》の特定条件を満たした場合に自壊する誘発効果を未来永劫発動しないようにすることもできます。
何があっても後から無効にできない効果でこれができるのは結構凄いことで、サーチできない魔法によるコンボなので、机上の空論ロマン砲とされるのはやむを得ないことではありますが、これは間違いなくこのカードならではの強みと言えるかと思います。
こんな具合で1枚で少なくとも3種類の用途に使えるカードなので、色々試してみる価値はあるのではないでしょうか。
ナンバーズ・エヴァイユ
Super
▶︎ デッキ
7 JP058 ナンバーズ・エヴァイユ 
「No.」Xモンスター群が自身のカード名にそれぞれ持つ数字で遊ぶという実に斬新なカードで、《希望皇アストラル・ホープ》の効果でサーチすることが可能な「ナンバーズ」魔法カードでもある。
EXデッキから選んだ4体の「No.」の持つ数字の合計値と同じ数字を持つ「No.」XモンスターをEXデッキからX召喚扱いで特殊召喚し、さらに選んだ4体全てがそのモンスターのX素材になるというかなり豪快な効果となっている。
相手の場に依存するかなり厄介な発動条件、特定の数字を持っていてかつランクも異なる「No.」Xモンスターを4体も採用しなければならないことによるEXデッキの大幅な圧迫、さらにこの効果で特殊召喚したモンスターが表側表示で存在する限り課せられる特殊召喚の制約といった使いづらい要素も盛りだくさんですが、舞台さえ整えばカード1枚から意中の「No.」や「CNo.」Xモンスターを大量のX素材を持たせた状態でX召喚できるというのにはやはり魅力を感じます。
4体のランクが異なる必要があるという点から「良い組み合わせ見つけたぞ!」と思ってよく見たらランクが被っててダメだった、でもこれを「CNo.」の方に変えればイケるとなるのも、ルートを探す上では一興ではありますね。
これを最大限に活かせるのが、まともに出すと素材縛りがあることから使用できるデッキが限られ、多くのX素材を持つことで究極完全態となる《No.86 H-C ロンゴミアント》だったわけですが、あちらが禁止カードになってしまってからは注目されることも少なくなってしまいました。
他には特殊召喚に関する制約を《No.84 ペイン・ゲイナー》を重ねてX召喚することで即座に解除できるXモンスターとも相性は良いです。
このカードの何よりの功績は本体の性能が低くて現在ではとても使い物にならない「No.」Xモンスターでも、その数字を持つことで別な需要が生まれ得る存在になったということで、個人的にはこのカードと《No.56 ゴールドラット》や《No.63 おしゃもじソルジャー》とかの数字を明らかに意識した「CNo.」ないしは特殊な「○No.」Xモンスター何かが出てくると面白いのになと思いますね。
無限泡影
Super
▶︎ デッキ
10 JP059 無限泡影 
基本的にアド損になる可能性があるカードの採用は忌避されるメタビ系のデッキにすら採用されることがある素晴らしい罠カード。
後攻からでも勝ちたい、制圧されてもなんとかしたい、そんな希望を繋げてくれる。後出しでも使えるセット時の効果も優れており、メタ系の永続魔法・罠カードや鎮座している神罠を一瞬だけ黙らせてくれる。
また相手は不用意にセットカードがある縦列で魔法カードを発動すると、このカードで無効にされるおそれがあるため、それを意識したプレイングが必要になる。
なんといっても《墓穴の指名者》やその他ほとんどの手札誘発系モンスター効果でケアされないのが強み。罠カードなので《三戦の才》を踏むこともない。
その採用率の高さから抹殺するために1枚だけデッキに入れている高速デッキも少なくない。
ただし対象耐性を持つモンスターやモンスターやフィールド魔法をこちらに押し付けてくるタイプのカード(トーチゴーレムや盆回し)には弱いので注意。
トラップトラック
Super
▶︎ デッキ
9 JP060 トラップトラック 
トラップトリック》に類似した効果を持つ罠カードで、こちらもデッキから通常罠カードをセットしつつ、同じ制約下でそのカードをセットしたターンでも発動できる。
こちらの特徴としては、自分の場のモンスター1体を対象に発動し、それを効果処理時に破壊することでそれを実行できるというところ。
そのためトラトリでは不可能だった制限カードなどのデッキに1枚しか存在していない罠カードもデッキからセットすることが可能ですが、自分の場のモンスターを破壊しなければならないため、まともに使うとディスアドバンテージになることや、効果処理時に対象にしたモンスターを破壊できない場合は不発になってしまうという、利点・欠点がそれぞれ新たに生まれています。
このような性質から、破壊対象に被効果破壊誘発の効果を持つモンスターを選択したり、セットする罠カードに場のモンスターが効果で破壊されることを発動条件とするものを選択することがこのカードを活かす最大の方法であると言えるでしょう。
毒蛇王ヴェノミノン》のセルフ破壊からの《蛇神降臨》セットによる《毒蛇神ヴェノミナーガ》の即降臨、《覇王龍の魂》で出した《覇王龍ズァーク》のセルフ破壊→Pゾーン送りからの《トリックスター・リンカーネイション》セットによる相手の手札全爆破など、ロマンにあふれるコンボもあって素晴らしいと思います。




※「*」付きのカードは「評価投稿済み」を表します。

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