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HOME > コンプリートカード評価一覧 > ANIMATION CHRONICLE 2023 コンプリートカード評価(みめっとさん)

ANIMATION CHRONICLE 2023 コンプリートカード評価

遊戯王アイコン みめっと 」さんのコンプリートカード評価


レアリティ 評価 番号 カード名
ジャンク・ウォリアー
N-Parallel
▶︎ デッキ
8 JP000 ジャンク・ウォリアー 
アニメ5D’sで遊星が使用した、ジャンク及びウォリアーSモンスターの1体であり、アニクロ2023にて作中でS召喚された際に幾度となく見せたあのポーズのイラストで収録されることになった、はじまりのSモンスター。
S召喚システム導入以降、メインデッキの下級モンスターというものはその多くがEXデッキからの特殊召喚を行うための素材となることが役割になっていくわけですが、そんな中でそのS召喚をOCGに持ち込んだ最初のSモンスターが、特殊召喚のための素材として使われることがほとんどである自分の場のレベル2以下のモンスター全員から力を借りて絆パワーで強敵を打ち倒すという能力を持っているというのがまた…。
モンスター1体から力を借りるだけでも攻撃力3000を超えることはざらであり、その攻撃的な能力から《スターダスト・ドラゴン》よりもずっとエースと呼ぶに相応しいとされるモンスターとして、多くのデュエリストたちから愛される存在でもあります。
イラストに関しては《炎の剣士》や《トリックスター・ホーリーエンジェル》とかもそうなのですが、私は最初に登場した時の元々のイラストのやつの方が好きですね。
幻惑の眼
Secret
Super

▶︎ デッキ
4 JP001 幻惑の眼 
原作の王国編の導入部となるビデオデュエルにおいてペガサスが使用したカード。
直前のレギュラーパックで登場した《幻惑の魔術師》がこのカードの効果をほぼ内蔵し、このカードが使われていた場面の再現もされていたため、このカードがOCG化されるかどうかは微妙なラインでしたが、無事OCG化の運びとなったようです。
しかしその代わりと言いますか、楽しみにしていたBIG5枠が今回なくなってしまったのがとても残念。
改めて見てもアニクロ2023は再録枠をあまりに大きく取り過ぎてますね…。
OCGでは原作でこれを使用した《幻想師・ノー・フェイス》も属する魔法使い族と12期からの新種族である幻想魔族が使いこなせる3つの効果から1つを選べる速攻魔法となっており、こちらも《幻惑の魔術師》と同様に3つそれぞれが原作の同じ場面を意識した効果となっている。
しかし2つ目の効果がコントロール奪取がエンドフェイズまでしか保たないのに相手ターンにしか発動できず、3つ目の効果が相手の攻撃宣言時にしか使えないのでその性能はかなり微妙です。
2つ目の効果で相手ターンにおけるフリチェ妨害に使うのが主になるとは思いますが、それなら速攻魔法と永続罠というカードの種別の違いこそあれど、特に発動条件がない《大捕り物》とかでいいのではと思ってしまいます。
案外そのターン中消えない戦闘破壊耐性を付与する効果が一番役に立ったりするんでしょうかね?
選べる&遊べるカードではあると思いますけど、真面目にデッキを構築する場合に優先して採用することもまたないカードであると感じます。
イラストも原作のデザインをそのまま踏襲しているので当然と言えば当然なのですが、《闇竜族の爪》並に特別見るべきところもありませんし…。
ヘルカイトプテラ
Secret
N-Parallel

▶︎ デッキ
8 JP002 ヘルカイトプテラ 
2023年に入ってから、ビルドパックで『超越竜』を、恐竜博ではプロモカードを、レギュラーパックではキングレックスやグレンザウルスのリメイクモンスターや新たな『進化薬』カードを世に送り出したりとノリにノッている恐竜族が、今年のアニクロでも前回に引き続き同胞を世に送り出すことに成功しました。
今回はアニメDMのドーマ編で竜崎が使用したモンスターで、恐竜族ではまだまだ手薄な風属性の翼竜モンスターです。
メインフェイズに《融合》をサーチできる効果と、《ジャイアント・レックス》と同じ条件の帰還効果で追加効果が《融合》のサルベージとなった効果を持ちます。
どちらもこのカードを名称指定の融合素材とする《ヘルホーンドザウルス》の融合召喚を補助するのに最適な効果であり、恐竜族の種族カラーの1つである除外時に、自身の効果によって即帰還できることから、融合素材以外の特殊召喚のための素材としても適しています。
ジャイアント・レックス》と同じレベル4なので、2体が同時に除外されれば、帰還させたそれらを素材に《ヘルホーンドザウルス》の融合召喚、エヴォルカイザーXモンスター群を含むランク4のX召喚、リンク2モンスターのリンク召喚を召喚権を残したまま行うことが可能となります。
1の攻撃制限効果も、相手のバトルフェイズに《超越天翔》などで特殊召喚することで割と有効な攻撃抑止になってくれる場面もあると思うので悪い効果ではないでしょう。
融合召喚の消費を《融合》をサーチしたりサルベージしたりすることで単体で1枚分軽減してくれる良いカードであり、別な効果のコストなどに充ててしまうのも良いでしょうね。
ヘルホーンドザウルス
N-Parallel
▶︎ デッキ
8 JP003 ヘルホーンドザウルス 
アニメDMのドーマ編で竜崎が使用した融合モンスターで、恐竜族を主力に、ドラゴン族をエースに据えたデッキ構築の竜崎の特徴が融合素材や効果に表れている。
融合召喚誘発の効果によりデッキ・墓地からフィールド魔法を場に置く能力を持っており、これによりフィールド魔法の持つ発動時の効果は使えないものの、アニメでもこのカードと共に竜崎の使用した《オレイカルコスの結界》のような、デュエル中に1度しか発動できないフィールド魔法でも再度場に出すことが可能になるように設計されています。
特殊召喚モンスターであるEXモンスターは効果破壊に耐性がない限り基本的に結界との共存が困難なのですが、この効果を使えば発動時の破壊効果が出ないのでそれも可能であり、墓地からでも置くことができるので、結界は変わらずピン挿しで問題なしというのがまた気が利いていますね。
他の効果も融合召喚以外での特殊召喚も含めたSSしたターンに2000パワーで直接攻撃できる能力と、メインフェイズに恐竜かドラゴンを効果でNSできるという質の高い効果となっており、特に《ジュラシック・パワー》の適用下であればこの効果で最上級恐竜族をリリースなしでNSすることも可能となります。
また《ヘルカイトプテラ》を名称指定の融合素材とし、さらにプテラがこのモンスターの融合召喚を補助する能力を持っているため、《融合派兵》のような既存のカードとも相性が良くなるように作られているのが素晴らしいですね。
原作アニメでの展開や使用デュエリストのフレイバーをしっかり残しつつ、プテラと共に少ない枚数でそれなりの実用性があるカードに仕上げ、近年登場したカードとのシナジーも考えて設計された優れたデザインであると感じます。
暗黒界の混沌王 カラレス
Secret
Ultra

▶︎ デッキ
8 JP004 暗黒界の混沌王 カラレス 
アニメ遊戯王GXにおいてその存在のみが示唆されていた伝説の暗黒界融合モンスターが、2023年のアニクロで遂にこの世に顕現してしまいました。
これまでもコズブレやデスキマイラといった存在のみが示唆されていたEXモンスターがOCGとして世に出てきていましたが、ようやくこのモンスターにも順番が回ってきたようで感無量です。
そしてまさかこのような姿をしていたとはかなりの予想外、てっきり魔神レインがさらにもう一回りデカくなった魔物か何かかと思っていましたが、教典の存在も考えると神仏のような姿であることも納得で、他の暗黒界の面々とは違うこの不気味さもまたイイ味出してますね。
その能力は融合素材に自身の持つ能力が扱い辛い魔神レインを必要とすること、最低3体の素材を必要とすること、効果も融合召喚誘発で相手の場を破壊効果によって更地にするものが多少目を引くものの、全体的に無難なものにまとまっており、散々引っ張って期待させたレベル12融合モンスターでも、攻撃力は3000スタートで耐性も耐性を貫通する力もそうでもない、言ってしまうなら「こんな程度のもんか」と思ってしまった人も少なくはないでしょう。
しかし暗黒界には登極という相手のメインフェイズにフリチェで使うこともできる専用の最強墓地融合魔法が存在しているため、相手ターンに相手の場を更地にしたり、対象耐性を与えるついでに捨てた暗黒界モンスターの効果を出したりできる上に、十分に墓地を肥やしてから発動すれば初期ライフと同一となる攻撃力8000、或いはそれ以上の攻撃力を持つこのモンスターを作ることも難しくないわけです。
また魔神レインを名称指定の融合素材としていることから、魔神レインを簡単に手札や場に引き寄せることも可能となったため、自身の性能自体には難の多かったレインにとっては、崇め奉るべきとても有り難い存在と言えるでしょうね。
アルカナフォースXV-THE DEVIL
Secret
N-Parallel

▶︎ デッキ
9 JP005 アルカナフォースXV-THE DEVIL 
アニメに登場した3体の未OCGのアルカナフォースのうち、そのストレートに『悪魔』を表すカード名であるためか、ゲームオリジナルカードとして未OCGカードを多く収録しているTFシリーズにも登場しておらず、3体の中で1番OCG化が遅れると目されてたこのカードでしたが、2023年のアニクロで突如単独で3体の中で最初にOCG化されました。
自身に振られた番号が7の倍数を超えるごとに下級→上級→最上級と推移するアルカナにとって、15の数字を持つこのカードは最上級アルカナとして最弱の攻守となるわけですが、OCG化の際に裂け目やマクロが張られていようがお構いなく手札から捨てるだけで、アルカナのキーカードである《光の結界》をサーチ・サルベージする能力を追加設定されたことにより、これだけでも少なくとも【アルカナフォース】においては8点以上は確定レベルの重要カードとなりました。
特に正位置の効果が強力な《アルカナフォースXXI-THE WORLD》にとっては、その運用を安定化させるためには欠かせない存在となるでしょう。
また自身がコイントスで得られる効果は正位置・逆位置ともにアニメ登場時からそれなりにメリットのある効果でしたが、OCGでは相手から攻撃される場合でも発動するようになった点が大きく異なる。
正位置、つまりコイントスで表が出た時の効果はこの恩恵が特に大きくなっており、発動が強制ではなくなったため自爆しなくなった点も強化されています。
逆にコインが裏の時の逆位置の効果は、こちらが優勢の時に相手からの突撃された場合でもこのカードごとお互いのモンスターゾーンを強制的に更地にしてしまうので注意したいところ。
何にせよ、これまでにOCG化されていた多くのへなちょこで全く使い甲斐のないアルカナフォースの面々とは一線を画する性能であることは間違いありません。
篝火
Secret
Super

▶︎ デッキ
10 JP006 篝火 準制限
アニメGXでデュエルゾンビとなった鮎川先生が使用した炎族にとっての《増援》となる待望のカードが、炎属性強化が盛んに行われた2023年のアニクロで遂にOCG化しました。
効果の方もアニメ効果から名称ターン1がついたこと以外は完全なる炎族の《増援》であり、《ヴォルカニック・トルーパー》を擁する【ヴォルカニック】、《ラヴァル・アーチャー》を擁する【ラヴァル】、《プランキッズ・ランプ》を擁する【プランキッズ】、《TG ロケット・サラマンダー》を擁する【TG】など、炎族モンスターが初動となるデッキの初動札を3枚分まるまる厚くできるこの上なく貴重な存在となります。
他にも自身の持つサーチ能力の対象となる「ネメシス」モンスターに強力なものが揃っているためセットで出張も可能な《ネメシス・フラッグ》、この効果でサーチすることで自己SS効果を発揮できるチューナーである《火天獣-キャンドル》、ご存知SSメタの永続効果を持つ《業火の結界像》、炎族の特殊召喚モンスターである《炎の精霊 イフリート》や、リソースの回復と手札補充を一度に行うことができる《炎帝近衛兵》などもサーチ候補になるでしょう。
このカードの登場で、現在使用可能な「結界像」モンスターが遂に魔法カード1枚から確実にサーチできるようになり、【結界像ビート】においても今以上にモンスター数の調整が利くようになったのは非常に大きいです。
見た目通りの有用なカードであることに疑いはないのですが、炎族自体がこれまで未発展な種族だったこともあり、登場時点でのサーチ対象の総数は《増援》の半分以下で100種類にも満たない数です。
それでいて同じ無制限カードで恐竜族の《化石調査》ほど有用なサーチ対象が揃っているわけでもない中で、あちらはレベル6以下で名称ターン1なし、こちらはレベル4以下で名称ターン1と言われると、これだけ強くてもちょっとだけ微妙に感じてしまうのが不思議。
何にしても今は「これがあるからこういったカードは出ない」時代はとうに終わっているので、これからの炎族のさらなる発展に期待しましょう。
ちなみにアニメでサーチされたのはまさかの《燃える藻》ですが、このカードが生まれたのはあのカードが相手のLPを回復する能力を持っていたおかげと言ってもいいので、ここは素直に感謝しましょう。
コンバット・ホイール
Super
▶︎ デッキ
3 JP007 コンバット・ホイール 
アニメ5D’sに登場したシドというゲストキャラクターでしかも悪役の使用したカードで、同アニメに登場したSモンスターの中でOCG化されていない最後のモンスターとして一定の知名度を誇っていましたが、先の投票企画では「シドのホイールモンスター」の名目でそのカード群のエースとしてノミネートされるものの結果は最下位に沈み、当分冷凍庫で寝かせられると思っていましたが、2023年のアニクロで遂にOCG化されました。
逆に初報で同時公開されなかったメインデッキ側のモンスターであるアサルト&キャノンホイールはお祈りですかねえ…。
そして肝心のこのモンスターの効果の方はなんと言いますか、まあ元の性能が性能なもんでこんな程度のモンスターになっちゃうのは仕方ないよね感が否めないです。
もし5D’sが放送されていた当時にOCGになっていたら、確実にこれよりも弱いモンスター効果になっていたと思うし下手したらS素材に縛りがあったかもしれないとは思うんですけど、これって2023年のカードなんですよね、比べる相手の数と強さが当時のそれとは大違い。
ターン1の効果破壊耐性と、仲間たちからパワーを得て相手からの攻撃を自らが引き受ける効果、そして得たパワーが永続して発動する度に上乗せされるってのはいいんですけど、パワーを得る効果は手札コストが必要で相手から殴られる時にしか使えないですし、パワーという名のカウンターを得た状態で倒されると仲間ごと爆散するってのはちょっとどうなのかなと。
OCG化されることに意味があった系のカードであり、OCG化されたことで役目を終えたカードって印象です、好きなんですけどね。
テキストをそのまま受け取るなら、効果を使ったターンのバトルフェイズ中にこのモンスターが戦闘破壊以外で場を離れた場合でも他のモンスターへの攻撃制限は生きているということになるので、これを相手ターンにS召喚できる効果でこのモンスターをS素材に使っちゃったりなんかして活かしてみたりします?
アショカ・ピラー
Secret
N-Parallel

▶︎ デッキ
8 JP008 アショカ・ピラー 
秘宝モンスターの1体で、召喚誘発効果により装備魔法1枚をサーチできる。
デザイン的には《ストーンヘンジ》をサーチし、《トライアングル-O》の発動に備えるという能力なのですが、効果が装備魔法全域に及ぶ汎用性の高いものになっており、NS・攻撃表示でのSS時に自動で守備表示となり、他の2体と違って下級モンスターとしては高い守備力も持っているため、3体の秘宝モンスターの中でも特に使い途に優れる。
代わりに被破壊時の自傷ダメージも2000とかなり大きくなっているため、ダメージ返しやダメージ誘発の効果とコンボできない状況での被破壊は避けたいところ。
またダメージを受ける強制効果には名称ターン1がないため、《トライアングル-O》を発動したターンなどに連発できれば、相手を焼き切ることも可能となります。
カブレラストーン
N-Parallel
▶︎ デッキ
7 JP009 カブレラストーン 
秘宝モンスターの1体で、召喚誘発効果によってその必殺技である《トライアングル-O》をサーチできる。
発動自体が楽ではない魔法カードのロマン砲は専用のサーチ手段が存在するだけでかなり勝手が変わる上に、このモンスター自体もその発動条件となるモンスターの1体であるというなら尚更。
アショカ・ピラー》と比べるとステータスが低い分被破壊時に自分が受ける効果ダメージも半分になっている。
単純にアニメ効果を踏襲した結果でもありますが、2000ダメージにすると《トライアングル-O》+《トーテムポール》で相手に押し付ける効果ダメージが8000になってしまうことも考慮されていると思われる。
いや、このモンスターの効果によるダメージが1000だからこそのトライアングルとトーテムのOCG効果と言ったほうが正しいか。
トライアングル-O
Secret
N-Parallel

▶︎ デッキ
7 JP010 トライアングル-O 
3体の秘宝モンスターが放つ必殺技となる魔法カードで、《おジャマ・デルタハリケーン!!》の存在を強く意識していると思われるカード。
3種の秘宝モンスターが場にいる時にお互いの場を破壊効果にて更地にする強力な効果を発揮します。
この時破壊された《アショカ・ピラー》と《カブレラストーン》の自傷効果が強制的に誘発されますが、その効果ダメージはこのカードの効果によって全て相手に押し付けられるというデザインになっており、《トーテムポール》の墓地効果を絡めることでさらに大きなダメージを相手に与えることができます。
このカード自体はこのカードの発動に必要なカブレラが場に出てくる過程でデッキから持ってきてくれるというのもとても有り難い。
そんなわけでそれなりの労力をかけて特定のモンスター3体を場に揃えて発動するカードなもんですから、これの発動や効果を無効にされたら無限に悲しいなあって感じの、まさしく奥の手といえる究極奥義ですね。
効果発動後はOCGで追加された墓地効果によって次のターン以降にリソースの回復と手札補充に使えるという、なかなか便利なものとなっています。
魔法の墓地効果でかつ秘宝デッキのパワーを考慮してか、1枚ドローなんてケチなことは言わずに3ドローという大盤振る舞いが嬉しいですね。
トーテムポール
N-Parallel
▶︎ デッキ
6 JP011 トーテムポール 
アニメ5D'sにおいて遊星が矢薙から手渡され、以降1度もデュエルで使われなかったカードとしてネタにされていた罠カードが、矢薙の秘宝モンスターとシナジーするように再調整されて2023年のアニクロでOCG化されました。
場に出しておけば《アショカ・ピラー》や《カブレラストーン》の召喚誘発効果に当ててくる泡影などの効果無効やフリチェ除去の多くを回避でき、相手の攻撃からも3回分の盾となります。
また墓地効果の方は《トライアングル-O》の効果によって墓地送りになった3体の秘宝モンスターが存在することでその条件が満たされ、アショカとカブレラの墓地効果にチェーンして発動することで「相手に倍のダメージを押しつける」、つまり6000ものライフを一気に奪うことが可能となります。
罠カードなので先攻時のヴェーラー泡影避けにはならず、それ以外の効果は1度に6000ダメージというロマンを重要視しないのであれば、名称指定の効果がないことも含めて他のカードで代替してしまうことができるようにも思えますが、耐性効果の恩恵を受けられる岩石族はゴゴゴやアタマシアなどにも存在しており、このカード単独でも最低3回分の攻撃を防いでくれるのは素直に偉いと思います。
墓地効果は発動条件が難解なので、効果ダメージ倍化だけを別なデッキで活かすことは難しそうです。
地縛解放
N-Parallel
▶︎ デッキ
5 JP012 地縛解放 
アニクロ2023におけるアークファイブ枠としてセルゲイの「地縛」モンスター群をほぼ全出ししたついでに、5D’s枠から1枠だけ使ってOCG化された「地縛神」関連の罠カード。
作中ではジャックとダークシグナーとなったカーリーのデュエルの決着に関わった、演出のためのイベントカードとしての要素が強く、それが印象的なカードでもあります。
効果は場にレベル6以上のモンスターがNS・SSされた時に、自分の場のレベル10の地縛モンスターをリリースすることで、相手の場のモンスターを全破壊し、さらにその元々の攻撃力の合計値分の効果ダメージを与えるというかなり豪快なものになっている。
レベル6以上のモンスターが場に出てくるという発動条件を相手が満たしてくれればおいしいですが、当然相手のデッキによってはそれを期待できない場合も多く、全体除去に連なる効果ダメージをより大きくするためにも、自分から相手の場にモンスターを特殊召喚することで満たしていくことになるでしょうか。
リリースできるモンスターは《地縛戒隷 ジオグラシャ=ラボラス》と地縛神の面々となり、これらのモンスターを場に出すこともレベル6以上のモンスターがNS・SSした時という発動条件を満たすため、地縛神モンスターを相手ターンに特殊召喚することで、相手の使用するモンスターに依存することなく相手ターンでの展開の妨害に使うこともできる。
うまく炸裂すればリターンはかなり大きいですが、2つの発動条件がやはり厄介で、リリースするモンスターがモンスターなだけに無効にされた時の損失が非常に大きいことや、チェーン2以降で該当するモンスターが特殊召喚された場合などはタイミングを逃すため発動できないなどの難点もあり、ロマンカードという印象を受けてしまう。
No.1 インフェクション・バアル・ゼブル
Secret
Super

▶︎ デッキ
8 JP013 No.1 インフェクション・バアル・ゼブル 
コレパ・アニクロに毎年1体ずつ収録され続けた4体のイミテイションナンバーズの最後の1体となるXモンスターが、予定通り2023年のアニクロに収録されました。
いやはや、これで長かったアニメ・漫画産ナンバーズの消化もようやく一件落着ですね。
ただ1体、黒いイルミネーターとかいう演出用のカードを除いては…。
その効果はX召喚誘発の効果で相手のEXデッキのモンスター1体を狙い撃ちにして墓地に送る効果、X素材を使用したバーン付き単体除去効果、相手の墓地のカードをX素材として自身に補充するというアニメ登場時とほぼ同じ能力となっている。
アニメ特有のナンバーズ耐性以外の違いとしては予想通りX召喚に必要な素材が3体素材→2体以上素材に緩和されているほか、X素材にできる相手の墓地のカードにあらゆるカードを選べるようになっている点が強化されており、逆に除去効果で表側表示モンスターを除去した際の効果ダメージが半分になっている点と、X素材を補充する能力が起動効果から自分のスタンバイフェイズに発動できる誘発効果になっている点が弱化している。
このカードの効果の性質上、そこまで多くのX素材を持つ必要はなく、墓地メタとして使うにしても、出したそのターンに特殊召喚のための素材に使うならどのみちX素材は全て墓地送りになるので、3の効果の弱化はそこまで気にならないものの、出したそのターンに特殊召喚のための素材に使ってしまうならなおさら3の効果のは起動効果だった方が都合が良かったですね。
イミテイションナンバーズの中で元々のパワーが最も強く最もOCG化した時の性能が期待されていたカードで、素材数の緩和はもちろん、同じイミテイションナンバーズで相手ターンに動ける《No.3 地獄蝉王ローカスト・キング》や《No.4 猛毒刺胞ステルス・クラーゲン》の効果の仕様から、除去効果や墓地のカードを自身のX素材にできる効果を相手ターンにフリチェで使えるようになるという予想もありましたが残念ながらそうはならず、相手ターンで圧力になる能力や耐性が与えられなかったこのカードは、期待が大きかっただけに思ったほど強いカードにはならなかったなという印象です。
同じ汎用ランク8Xのナンバーズで言うなら、相手の場のカードを何でも破壊でき、どのモンスターを破壊してもバーン効果が出て、攻撃力も倍ある代わりに、1ターンに除去できる枚数と与える効果ダメージが減った《No.15 ギミック・パペット-ジャイアントキラー》という感じでしょうかね?
それでも汎用ランク8Xとして攻撃力・効果のクオリティ共に一定以上の強さはありますし、悪魔族のランク8Xとしては初の縛り無しXモンスターである点も評価ポイントとなります。
また自身の効果によって相手の墓地からX素材を補充する性質上、X素材が0個の状態でEXデッキや墓地から特殊召喚しても自力で除去効果を使えるようになる点も見逃せません。
相手ターンで圧力となる能力や耐性こそありませんが、相手のEXデッキを切り裂く能力を持つことから、有効に処理する手段さえ用意してやれば先攻1ターン目にX召喚する価値もあると言えるでしょう。
フォトン・デルタ・ウィング
Secret
Super

▶︎ デッキ
7 JP014 フォトン・デルタ・ウィング 
アニメに登場した「フォトン」モンスターで、長らく未OCGだった残りの2体のうちの1体が2023年のアニクロでOCG化を果たしました。
アニメでは同名モンスターが並んでいる時に相手がモンスターに攻撃できなくなる能力しかありませんでしたが、OCGオリジナルの追加効果として召喚誘発効果で同名モンスターを手札・デッキから守備表示で特殊召喚するという能力が与えられました。
同じフォトンで言うなら《フォトン・カイザー》のレベル4版で、下級モンスターになったので効果がかなり発動しやすくなった代わりに、特殊召喚が守備表示限定で反転召喚に対応しなくなったやつですね。
レベル4モンスターを2体並べる手段としては現在は《荒魂》+《幸魂》という鉄板出張セットが人気を博しており、NSでしか効果が出ず、同名カードをデッキに入れる必要があり、それでいて発動後の特殊召喚先に縛りがかかるこのカードは、攻撃力が1800の下級モンスターであることや、同名モンスターを特殊召喚効果する効果が後半の攻撃抑止効果に繋がることを加味してもやはり微妙な感じです。
それでも1体が瞬時にトークンではないモンスター2体になるという動きを、手札のこのカード1枚からデッキに触りながらできるという《魔界発現世行きデスガイド》的な効果は、他ならぬ1枚初動なので当然悪い効果ではありません。
このカードを使うなら、光機械族レベル4モンスターが2体場に揃うことやフォトンネームを持つことを活かしていきたいですね。
ちなみに発動後の制約は光属性以外のSSのみで、Xモンスターだけでなくリンクモンスターなども特殊召喚することは可能です。
アーマード・エクシーズ
Super
▶︎ デッキ
6 JP015 アーマード・エクシーズ 
自分のモンスター1体に自分の墓地のXモンスターを装備カードとして装備できる通常魔法。
装備したモンスターに、装備カードとなったXモンスターと同じ攻撃力になる、装備カードとなったXモンスターと同じ属性としても扱う、装備カードとなった自身を切り捨てて装備モンスターが続けて1回攻撃できるようになる効果を付与します。
当然蘇生制限などは関係ないので、意中のXモンスターを他の効果によってEXデッキから直に墓地送りにすることも有効であり、装備するXモンスターによっては装備モンスターの攻撃力を4500や5000にすることも可能となります。
Xモンスターは装備カードとして場に出ることになるため、場で破壊された場合や墓地に送られた時に効果が誘発するXモンスターとの相性も良く、それらのモンスターの効果をX召喚をせずとも使用可能というのはなかなか見どころがあります。
まともにX召喚する場合は、EXモンスターゾーン出してさっさと《グラビティ・コントローラー》に変換し、そのグラコンをこのカードの対象にするのも良いでしょう。
『エクシーズ』魔法カードなので《希望皇アストラル・ホープ》と《ジェネレーション・フォース》によるサーチに対応しますが、XモンスターをEXデッキから直に墓地送りにするなら、発動条件及びこのカードの効果による装備対象になれる点でアストラルホープの方がサーチ役に適している。
ただしこの場合は元々の攻撃力が0のアストラルホープでは連撃効果が活かしづらい点には注意したい。
選手入場アナウンス
N-Parallel
▶︎ デッキ
4 JP016 選手入場アナウンス 
アニメで【BK】使いだったアリトが使用したカードに「バーニングナックル」カード扱いになるテキストと、展開後のバック破壊効果を足されたBKの展開札となる魔法カード。
BK キング・デンプシー》のSS誘発効果からサーチしてきてそのまま発動することで、手札のBK1体を展開しながらバック破壊を出すことができる。
しかしBKには特殊召喚では効果が誘発しない《BK ヘッドギア》や《BK スイッチヒッター》が存在しており、《BK アッパーカッター》以外は手札からの特殊召喚で受けられる恩恵はそこまで大きくなく、EX展開を行う前にやっておきたいバック破壊の追加効果が自分の場にXモンスターがいないと出ないというのがかなりイマイチ。
元のカードの性能が性能なので多少改造したところでこの程度の性能なのは仕方ないですが、BK1体を展開するだけならデンプシーの持っていたX素材を墓地に送ったものを《バーニングナックル・スピリッツ》で蘇生するだけでも十分な場合がほとんどということもあり、わざわざデッキに入れる価値があるカードのようには思えません。
テーマとの相性が微妙でカードパワーも圧倒的に不足している、そんな風なカードですね。
地縛囚人 グランド・キーパー
N-Parallel
▶︎ デッキ
10 JP017 地縛囚人 グランド・キーパー 
アニクロ2023における新規枠の最も大きな『まとまった枠』を射止めたのは、かつて同シリーズの投票企画にもノミネートされた経験のあるセルゲイの「地縛」モンスター群。
このパックにはイラスト違いの《ジャンク・ウォリアー》が収録され、パッケ絵も飾っているほか、昨年に引き続きアニメ5D’sに登場した「秘宝」カード群も多く収録されており、この「地縛」カード群が元は同作品の「地縛神」カード群であったことから、実質的に5D’sパックという感じの様相を呈してきましたね。
このモンスターはそれらのうちメインデッキに入る3種のモンスターの1体で、召喚誘発のサーチ効果で同名カード以外のレベル5以下の地縛モンスターをリクルートまたは蘇生する優秀な効果を発揮します。
対応するモンスターは登場時点で僅か3体で、発動後の展開制限もありますが、テーマが想定する動きを成立するためには何ら問題になりません。
自身の効果で《地縛囚人 ストーン・スィーパー》をリクルートしてレベル6Sに、またはストーンの手札効果でこのカードをサーチしてきてこのカードの効果でストーンを蘇生してレベル6Sにという、どちらを引いても同じように動けるのが特徴でこれが基本となりますが、ストーン及びフィールド魔法既に手札にあるなら、《地縛囚人 ライン・ウォーカー》をリクルートすればその効果で《異界共鳴-シンクロ・フュージョン》をサーチすることで一気に《地縛戒隷 ジオグラシャ=ラボラス》の融合召喚を目指すことができます。
逆にフィールド魔法がなくて異界共鳴が手札にあるならサーチ対象を《地縛牢》の方にすれば、手札のストーンを自身の効果で展開して同じように動けます。
フィールド魔法がある時には自身を含む全ての自分の地縛モンスターが無限の破壊耐性を獲得する効果も、すぐに特殊召喚の素材になる場合がほとんどとはいえけして侮れず、単独で壁として使えたりお互いの場のモンスターを効果破壊する効果と組み合わせられるだけでなく、融合召喚やS召喚を素材モンスターが並んでいる段階で妨害してくる相手のフリチェ破壊にも強くなるため安全に特殊召喚のための素材に使いやすくなる悪くない能力です。
【地縛】にとってとても大事な初動札なので、《ワン・フォー・ワン》なども駆使して何としても初手から場に出していきたい。
地縛囚人 ストーン・スィーパー
Secret
Super

▶︎ デッキ
9 JP018 地縛囚人 ストーン・スィーパー 
地縛EXモンスター2種を《異界共鳴-シンクロ・フュージョン》によって展開するために欠かせない非チューナーの地縛上級モンスター。
フィールド魔法が存在していれば手札から自己SSできる一方で、手札から捨てることで悪魔族のレベル3以下のチューナーをサーチできる能力も持っています。
このカードを捨てて《地縛囚人 グランド・キーパー》をサーチし、あちらの効果でこのカードを蘇生して《地縛戒隷 ジオグレムリン》のS召喚に繋げるのが基本で、手札などの状況によっては異界共鳴を持ってこられる《地縛囚人 ライン・ウォーカー》を選択するという感じになるでしょう。
サーチ対象となる悪魔族のレベル3以下のチューナーには初動役となる《ソウル・リゾネーター》をはじめとするリゾネーターの多くが属しており、発動後のEXデッキからの展開制限も障害になり難いので、そちらで使うのもアリかと思います。
地縛囚人 ライン・ウォーカー
N-Parallel
▶︎ デッキ
9 JP019 地縛囚人 ライン・ウォーカー 
もう1体の地縛チューナーとなるモンスターでこちらはレベル3で、召喚誘発の効果で連れてくるのは《異界共鳴-シンクロ・フュージョン》か《地縛牢》。
サーチ・サルベージ両面対応の効果であり、どちらも【地縛】においてテーマの想定する動きをするために重要な存在でありながらその採用枚数を抑えることができる優秀な能力です。
墓地効果の方は既に触れられている通りそのまま使ってももう1度同じモンスターを出されるだけでほとんど意味がありませんが、《地縛戒隷 ジオクラーケン》を先出ししておけば牽制になるほか、○○召喚でしか特殊召喚できない系の制約を持つモンスターに対しては完全除去として機能します。
地縛戒隷 ジオクラーケン
Super
▶︎ デッキ
8 JP020 地縛戒隷 ジオクラーケン 
地縛EXモンスター2種の融合側のモンスターで、高い攻撃力と地縛モンスターなら何でも素材にできることから【地縛】における主戦力となるカード。
特殊召喚誘発の効果でフィールド魔法をサーチ・サルベージできる能力と、相手のEXデッキからの特殊召喚に反応してそのターン相手の特殊召喚されているモンスターを全滅させてダメージまで与える制圧系の効果を持っている。
融合召喚を含むあらゆる特殊召喚で効果が誘発してすぐにアドになること、デッキ内のフィールド魔法が枯渇していても問題なく効果を使えること、相手の特殊召喚されているモンスターだけを全滅させるのがかなり偉い。
融合召喚は《地縛戒隷 ジオグレムリン》の効果で墓地のモンスターを融合素材として行える上に、あちらが《地縛囚人 グランド・キーパー》と《地縛囚人 ストーン・スィーパー》で簡単にS召喚できてかつその過程でこのカードの融合素材が墓地に揃うことから、即座に《地縛戒隷 ジオグラシャ=ラボラス》までいけなくても、このカードとジオグレムリンが並んだ状態を作るのは容易い。
サーチするフィールド魔法はやはり《地縛牢》が主になるかと思いますが、耐性を与える系のフィールド魔法など、サーチするカードによってはより強固な布陣を敷くこともできるでしょう。
地縛戒隷 ジオグラシャ=ラボラス
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7 JP021 地縛戒隷 ジオグラシャ=ラボラス 
【地縛】のゴール地点となる融合モンスターで、EXモンスター同士を融合素材とする重い素材内容を持ち、融合召喚以外での特殊召喚もできませんが、そこはテーマ内の基本的な動きの中でクリアできるように設計されているため問題ありません。
1の効果によって戦闘を行う相手モンスターのステータスを両方0にできるためモンスターとの戦闘に非常に強く、そうやってモンスターを戦闘破壊することで2の効果が連動し、相手の場を更地にする強力な効果を発揮する。
相手モンスターに戦闘破壊耐性があって守備表示だとこのカードの1の効果が活かせなくなりますが、別なカードを戦闘や効果で破壊することで2の効果でそういったモンスターも倒せるため、硬直状態を作られにくいのが優れていると感じますね。
1や2の効果の発動を無効破壊されたり、その他の方法で除去されたとしても、3の効果でデッキの地縛神やEXデッキの《地縛戒隷 ジオクラーケン》を呼び出して継戦でき、このカードを再度融合召喚する準備とすることも可能です。
適用条件がかなり良くなった1の効果、OCGで追加設定された2と3の能力、メインやEXの他の地縛モンスターたちの強化によって、アニメ登場時よりも遥かに使い甲斐のあるカードに成長してくれたのではないかと思いますね。
地縛戒隷 ジオグレムリン
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7 JP022 地縛戒隷 ジオグレムリン 
地縛EXモンスター2種のうちレベル6Sモンスターとなるカードで、自身の戦闘能力は低いですが、相手ターンでもガシガシ動いていくタイプの能力を持つ。
【地縛】において初動を形成する《地縛囚人 グランド・キーパー》と《地縛囚人 ストーン・スィーパー》の組み合わせでS召喚可能で、このカードを出せば《地縛戒隷 ジオクラーケン》も自然と出てくることになるため登板する機会は多いでしょう。
異界共鳴-シンクロ・フュージョン》によるもの以外では、基本《地縛融合》モンスターの融合召喚はこのカードの能力に頼ることになるのですが、融合素材を墓地からも捻出できるのが非常に優秀である反面、この効果による融合召喚はお互いのバトルフェイズにしか行えない、つまり自分の先攻1ターン目に発動できないのがあまりに惜しい能力。
相手のバトルフェイズでジオクラーケンを出したところで、既に展開を終えているため牽制として機能しない場合も多いと思われますし、そもそも相手メインフェイズをこのモンスターが効果が有効なまま生き残れるかが怪しいところが否めません。
逆に自分のターンのバトルフェイズに使う場合は攻撃後に融合して追撃などもできるため利便性が高く、異界共鳴だけではどうやっても《地縛戒隷 ジオグラシャ=ラボラス》まではいけないため、このカードの果たすべき役割は大きいと思います。
地縛戒隷 ジオグリフォン
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7 JP023 地縛戒隷 ジオグリフォン 
レベル8Sモンスターとなる地縛EXモンスターで、こちらは《地縛囚人 ライン・ウォーカー》と《地縛囚人 ストーン・スィーパー》でS召喚していく感じになります。
お互いのターンに完全フリチェでかつノーコストで墓地の地縛モンスターを種別やレベルに関係なく蘇生できる能力を持っている。
ただし守備表示での蘇生なのですぐに戦闘には参加できず、《異界共鳴-シンクロ・フュージョン》や《地縛戒隷 ジオグラシャ=ラボラス》の効果によって蘇生制限を満たさずに特殊召喚したモンスターや、融合召喚でしか特殊召喚できないラボラスが非対応なので、意外と蘇生できないモンスターが多くなりがちな点には注意したい。
メインの地縛囚人の面々を蘇生してそのSS誘発効果でアドバンテージを稼いだり、《地縛囚人 グランド・キーパー》の破壊耐性を適用したりもできますが、これも《地縛戒隷 ジオグレムリン》の融合召喚効果で除外してしまって不在になる可能性もあるかもしれません。
そういうわけで基本的には相手ターンに蘇生する意義も大きい《地縛戒隷 ジオクラーケン》を蘇生する感じになるでしょうかね?
もちろん地縛神の面々も蘇生することができ、それらの中にはこの効果と相性は結構良いモンスターも存在するので、そちらも蘇生対象として考えておきたいですね。
地縛牢
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7 JP024 地縛牢 
発動時効果で場に存在する限り対象の相手モンスター1体の効果を無効にし続ける効果を持つフィールド魔法。
2の召喚権追加効果により、《地縛囚人 グランド・キーパー》と《地縛囚人 ライン・ウォーカー》の効果を1ターン中に両方出すことができることにかなり価値があるカードなので、それを可能とするカードの発動時効果がこれというのは悪くないと言えるかと思います。
3の効果も「相手の効果で破壊」という厳しめの発動条件ではありますが、以降の自分の場か墓地に地縛モンスターが必要という条件は別段難しくなく、それに対して発揮する効果は相手ライフ半分+相手の場のカード効果全無効と結構ぶっ飛んでいると思います。
ウォーカーの効果で名指しでサーチ・サルベージもできるため、他のフィールド魔法と併用する形で1枚は入れる価値があるのではないでしょうか?
異界共鳴-シンクロ・フュージョン
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6 JP025 異界共鳴-シンクロ・フュージョン 
1枚の魔法カードによって、自分の場のチューナーと非チューナー1体ずつの計2体をコストで墓地に送ることで、融合モンスターとSモンスターを1体ずつの計2体をEXデッキから特殊召喚できてしまう超画期的な『フュージョン』通常魔法。
しかし発動ターンはEXデッキからの特殊召喚できるモンスターの種別が融合とSモンスターに限定されてしまうほか、2体とも融合召喚・S召喚によって特殊召喚された扱いにならないため、一部の誘発効果が発動しなかったり耐性などの永続効果が適用されなかったり、蘇生制限も満たされなかったりと特殊召喚した2体のモンスターに起こす不具合も多く、そもそも融合・S召喚でしかEXデッキから特殊召喚できないモンスターは選択肢にすらならない。
そういうわけでアニメ登場時にテキストとして書かれていた仕様からはかなり弱体化してしまっているわけですが、代わりに《地縛囚人 ライン・ウォーカー》が名称指定でこのカードをサーチ・サルベージできる効果を得ているのでそこは救いと言えますかね。
融合・Sモンスターの両方を意中のモンスターにしようとすると、発動するためにはかなり限られた組み合わせのモンスター2体を並べる必要があり、有効な組み合わせを探す楽しさがあるとてもワクワクするカードだと思いますが、その癖の強さはかなりのもので、このカード自体との関係が深い【地縛】のようなテーマ内に融合・Sモンスターの両方が存在していてかつ、融合モンスターが指定する融合素材の内容やSモンスターのレベルもこのカードのためにお膳立てされているデッキ以外使おうとする場合、並大抵のデュエリストでは誰かの真似をしないと上手く使うことは難しいでしょう。
逆にそれを見つけることができたらめちゃくちゃカッコイイし、心の底から尊敬しちゃいますね。
フェニックス・ギア・ブレード
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8 JP026 フェニックス・ギア・ブレード 
フェニックス・ギア・フリード》を意識して作られたこの装備魔法に、《神剣-フェニックスブレード》の反省を元にした墓地効果を付け足してOCG化されたアニメ産のカード。
攻撃力アップとその上がり幅、このカードをコストに装備モンスターを含む特定の自分モンスター全員に無制限の2回攻撃能力を付与するのは同じですが、OCGで追加された3つ目の効果はモンスター効果の発動コストとして墓地送りになるか除外されると即座にリサイクルされるというものになっています。
何の因果か攻撃力の上げ幅はあの短剣エルマやフェニブレと同じで、あの2枚のサルベージ効果があんな具合だったので、このカードのやつには当然名称ターン1がついているものの、モンスター効果の発動コストであればどの領域から墓地に送っても除外しても効果が出ることと、その場で回収できるのが非常に優秀。
先にコストにして回収後にモンスターに装備してもいいし、2回分のコストとして利用するのも悪くなく、すぐに手札に戻ってくるという点では『ウィッチクラフト』魔法よりも優れており、あちらでコスト用の魔法カードとして使うこともできるでしょう。
全体が連撃可能になる効果の方も、まず最初の一発を入れて装備モンスターが生き残る必要があり、ある程度の展開が必要ではありますが、モンスターを殲滅したり相手のライフを取りに行く術としては結構えげつない効果だと思います。
ドラスティック・ドロー
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6 JP027 ドラスティック・ドロー 
トレードインに代表されるような1枚をコストに2枚ドローできる等価交換系手札入れ替え効果を持つテーマ無所属魔法は、うららなどによるリスクもあって最終的にはデッキから抜けやすい傾向にあるようですが、このカードはそういったカードをさらにハイリスクにしたもの。
発動に名称ターン1、発動の前後に関係なくサイバース族以外をNS・SSできない制約に加え、コストは最低2体以上となる自分の場のモンスター全てを除外することによって支払わなければならない。
その分リターンは3ドローと大きいですが、止めれられた時はまさに痛恨であり、発動するためにも多少の場への展開は必要で、制約の都合上ほとんどの場合で除外コストはサイバース族のモンスターになると思われますが、サイバース族は墓地を利用した展開手段も多いだけにコスト除外はけして軽いものとは言えません。
引いたとこ勝負のドロソとしては正直使い勝手はかなりイマイチと言わざるを得ないでしょう。
トランザクション・ロールバック
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8 JP028 トランザクション・ロールバック 
両方の効果が発動のために自分のライフポイントの半分という重いコストを要求し、場と墓地で発動する両方の効果が自分または相手の墓地の通常罠カードの効果をコピーする効果を持つ通常罠カード。
場で発動する方の効果は罠カードなので基本的にすぐに使えないことはもとより、相手の墓地の状況に依存する上に、コピー可能でかつこちらが使用できる罠カードが《無限泡影》くらいしかデッキに入っていない相手も多いと思われるため、それにライフ半分は割に合わない。
やはりメインとなるのは墓地で発動する自分の墓地の通常罠カードの効果をコピーする方の効果となるでしょう。
こちらの効果なら先攻1ターン目でも使用することが可能であり、《名推理》や《隣の芝刈り》などを用いてこのカードを意中の通常罠カードと同時に墓地に送ることに成功すれば「ウイルス」罠カードのような強烈な効果を持つ罠カードでも相手がほとんど抵抗できない状態から放つことができる。
この墓地効果の類似効果を持つモンスターとして《ジャンク・コレクター》が存在しており、裁定周りもそちらに準ずるものと思われるため、コピーした通常罠に記された発動するためのコストは払わなくていいが発動条件は無視できないこと、コストの内容を参照する効果を持つ通常罠はコピーできないことなどを理解してから使用するようにしたい。
コード・ハック
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6 JP029 コード・ハック 
それぞれ異なる耐性系の3種類の効果を、それぞれ異なる条件にあてはまる自分のモンスターに付与する永続罠。
サイバースLモンスターである「コード・トーカー」モンスターならこれら3つ全ての恩恵を受けることができます。
3つのうち2つ目の効果はどのモンスターに対してでも適用できるため、戦闘を行うことで効果が誘発するモンスター、特にダメージ計算後やダメステ終了時に発動してかつ自身が場に生き残っていなければならないタイプの効果を安全にかつ確実に使用することに適しています。
3の墓地で発動する効果は相手に見えてしまっているのは当然として、あくまでダメステで相手が発動した効果を捉えるものであり、バトルステップで相手が発動した効果には対応できないので注意しましょう。
アニメでは3の効果は相手から攻撃した場合でも発動できたのですが、OCGではこちらから攻撃した場合しかできなくなっており、劇中最後のデュエルの勝敗に関わった大事な部分が再現できなくなってしまっている。
強い弱いはひとまず置いといて、2023年にもなって明らかに猛烈なツッコミを受けると分かりきっている代物をアニクロに収録してしまうといういい加減さが非常に印象が悪く、あくまでも綿密な調整の結果仕方なくこれになったものだと思いたい。
有翼幻獣キマイラ
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2 JP030 有翼幻獣キマイラ 
融合したはいいものの、早くも死んだ後のことが書かれているえらく後ろ向きなモンスター。
DM3でOCGに先んじて収録された時のテキストにも「ただしその命は5分しかない」とか書かれている辺り、異なる生き物を無理矢理組み合わせて生まれたキマイラの運命といったところか。
さすがに時間経過で勝手に自壊したりはしませんが、エアイーターとかフレイムケルベロスだとか1期の上級モンスター程度しかないパワーに加えて、復活させるガゼルもバフォメットも場で発揮する効果やSS誘発効果を持たず、そしてこのカード自身にそれ以外の効果が何も備わっていないとくれば、いくらなんでも使い甲斐がなさ過ぎるよなあという感じです。
倒れても場に融合素材を1体残すこと自体はディスアド軽減にもなるし、自分の効果による破壊や効果以外での破壊にも対応するためけして悪い効果ではないのですが、こんな程度の合体パワーなら最初から融合しなくてもいいんじゃないかという…。
破壊にしか対応していませんが、地味に墓地に送られなくても効果が出る点くらいは評価したい感じですね。
幻獣王ガゼル
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3 JP031 幻獣王ガゼル 
原作のバトルシティ編から遊戯の主力に加わった獣族の下級通常モンスター。
幻獣王という立派な名前を冠していますが、見た目はスーパーウォーライオンと同じくらい名前と不釣り合いな普通の細身の獣人で、能力値的にも1期に登場した《ペイルビースト》と全く同じ。
一応《有翼幻獣キマイラ》の名称指定の融合素材であり、そのキマイラがこのモンスターを指定した効果も持っており、さらに後に「幻獣」に属するようにもなっている。
しかしキマイラのスペックの低さからいずれも大きな強みであるとは言い難く、特に幻獣がOCGに存在する全テーマの中でも指折りの未発展テーマというのは残念なところ。
ラッシュデュエル適性の高いステータスを持つOCG産の下級モンスターであることから、あちらにも《ワイバーンの戦士》と共に獣族代表モンスターとして輸入されている。
バフォメット
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2 JP032 バフォメット 
有翼幻獣キマイラ》の名称指定の融合素材。
召喚誘発で相方の融合素材であるガゼルをサーチできるのだが、原作ではレベル4の下級モンスターだったのにOCGではどういうわけか上級モンスターになってしまった。
このカードやルシファー、ネクロマンサー、ギアゴーレム、キラードール、ウィンガードなど、OCGに先んじてDM3というゲーム作品に収録されたモンスターの何体かは原作からレベルが変更されており、そこではレベル5だったためそのままOCGにきてしまった可能性もあります。
逆に原作でレベル7→DM3でレベル6→OCGでレベル6というサイコショッカーのように、恩恵を受けたモンスターも存在はするのですが。
もう少しOCG化が遅ければゲームでのレベルは無視して普通にレベル4だったかもしれませんね、何しろネクロマンサーやギアゴーレムがそうなので…。
よりによって書籍付属カードにそんな下方修正を加えなくてもという感じの残念なカードで、カタパよろしくリメイクされたら間違いなくレベル4に下がるであろうモンスター。
ドッペル・ウォリアー
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▶︎ デッキ
8 JP033 ドッペル・ウォリアー 
古くからデュエリストたちの間で【ジャンクドッペル】という名前のデッキ、略して「ジャンド」と呼ばれるS召喚デッキの「ドッペル」の方となる戦士族の非チューナー。
自分の墓地からモンスターが特殊召喚された時に自身を手札から特殊召喚できる展開効果と、S素材として墓地に送られた場合に2体のレベル1トークンを特殊召喚してさらなる展開に繋げることができるという能力を持っています。
「ジャンク」の方を担当する《ジャンク・シンクロン》との相性はまさに最高レベルで、レベル2であるこのカードがあちらの召喚誘発の蘇生効果の対象にできてかつそのままS召喚に繋げられるし、モンスターを墓地から特殊召喚する行為がこのカードを手札から自己SSするためのトリガーを引くことにも繋がります。
とはいえ単独では初動どころかまるっきり何もできないタイプのカードなので事故要因にもなり、【ジャンクドッペル】は《ジャンク・スピーダー》さえ通ってしまえばあとはどうにでもなるところが大きいので、かつてほどデッキ内で展開を行うための3積み必須というところからは大きく離れつつあります。
それでもこのカードが展開にからんだ時の伸び方や誘発貫通力には無視できないところがあり、これまで愛用していた一人はおそらくこれからもお世話になることでしょう。
なお稀にこのカード1枚も採用していない【ジャンクドッペル】も見られ、それでもそのデッキが【ジャンク】でも【シンクロン】でもなく概ね「ジャンド」と呼ばれる辺り、本来は【不動遊星】と呼ぶのが正しいデッキになるのかもしれません。
ジェット・シンクロン
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10 JP034 ジェット・シンクロン 
アニメ産のもの以外で自身のカード名をS素材に指定したウォリアーSモンスターが存在する唯一のシンクロンチューナー。
幻獣機オライオン》と共に、国内では《水晶機巧-ハリファイバー》の犠牲にならずに済んだチューナーとして知られる。
手札コストを用いた自己蘇生能力により、1体で1ターン中に2回分の特殊召喚のための素材になれるのが最大の特徴で、S素材にしか使用できない・効果発動後はSモンスターしかEXデッキから特殊召喚できないといった制約もないため、S素材のみならずL素材としての適性も高く、攻撃力1000以下のレベル1モンスターなのでNSしたこのカード1体でL召喚できるリンク1モンスターも複数存在している。
最近ではレベル1の炎属性モンスターということでいくつかの「スネークアイ」関連の効果を受けられるようになっており、特にこのカードを手札かデッキから特殊召喚できる《原罪宝-スネークアイ》とそれをデッキからセットできるレベル7モンスターである《黒魔女ディアベルスター》、さらにその黒魔女をサーチ・サルベージできる《“罪宝狩りの悪魔”》との併用でEX展開を行うために使われている。
サテライト・シンクロン
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7 JP035 サテライト・シンクロン 
レジェンドDPの主人公編と呼べる第6弾で登場した新たな「シンクロン」チューナ゙ーであり、同時に登場した《サテライト・ウォリアー》の名称指定のS素材ではないカード。
自分の墓地からモンスターが特殊召喚された場合に効果が誘発し自身を手札から特殊召喚できるという《ドッペル・ウォリアー》に類似した自己SS能力があり、こちらは場合の任意効果なのでチェーン2以降における特殊召喚などにも対応できる。
しかし実際にこの方法で特殊召喚されることは少なく、【ジャンクドッペル】において《ジャンク・スピーダー》の効果でリクルートされるレベル2の「シンクロン」チューナ゙ーであるというのが専らの役割でした。
しかしそれも後に同じレベル2の「シンクロン」チューナ゙ーでより有用な能力を持つ《アサルト・シンクロン》の登場によって【ジャンクドッペル】の主流の構築からは姿を消していくことになります。
一応自分の場に「遊星」Sモンスターとも呼べる3つのテーマのいずれかに属しているSモンスターが存在する時に発動できる効果で自身のレベルを2→4にできる能力があり、これによって展開を伸ばせる上振れ要素があるのでアサルトの完全な下位互換ではないのですが、アサルトの優れた自己SS能力の前には太刀打ちできずといったところでした。
せめて《サテライト・ウォリアー》が自身の必須Sチューナ゙ーにこのカードを指定してくれていたら良かったのですが、近年はテーマに所属するS・Xモンスターで持っている効果もテーマ向けであっても、素材指定自体はフリーというのが当たり前になってしまっているのでやむなしです。
シンクロキャンセル
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7 JP036 シンクロキャンセル 
場のSモンスターを分解してそのS召喚に使用したS素材となるモンスターを墓地から自分の場に特殊召喚できるという《融合解除》のSモンスター版となる「シンクロ」魔法カード。
融合解除》と違って通常魔法なので相手のSモンスターを解体するよりも自分のSモンスターに使用するのが主になるでしょう。
対象となったSモンスターはEXデッキに戻り、特殊召喚したモンスターで再度同じモンスターをS召喚できることから、名称ターン1のないS召喚誘発の効果や起動効果を持つSモンスターの効果を連発することに適しており、分解時に特殊召喚したモンスターにもそういった効果が備わっていれば一度の発動でも大きなアドバンテージを生み出すことができる。
特化したデッキを組めば、多少のドロー運が絡むもののデッキを全て引ききるレベルのぶん回しさえ可能になる隠れた強カードです。
シンクロ・チェイス
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7 JP037 シンクロ・チェイス 
いわゆる「遊星」Sモンスターとなる3種類のテーマに属しているSモンスターを専門にサポートする「シンクロ」永続魔法カード。
それらのSモンスターがS召喚した際にS素材とした墓地のモンスター1体を守備表示で蘇生する効果と、それらのSモンスターが発動した効果に対して相手へのチェーンクローズ効果を付与するという内容になっている。
特殊召喚したモンスターは効果が無効にならないので名称ターン1のない効果なら再度使用することが可能であり、チューナ゙ーを蘇生すれば連続S召喚にも繋がり、置いておくだけでアドバンテージを稼ぎながら該当するSモンスターの効果の質も上げられる優れたカードではあるのですが、単独では何もできない事故要素のあるカードでもあり、そういうカードをサーチする専用の手段が評価時点では《デュエリスト・ジェネシス》のみとなると、サーチ効果を充てるにしても中々厳しいものがあります。
「シンクロ」魔法罠カードにより有効なサーチ手段が登場すれば最大展開を行うためのピン挿しの必須枠になれる可能性はあるので、主に中継役となるSモンスター辺りにそういうのは期待したいところですね。
なおチェーンクローズできるのは該当のテーマネームを持つSモンスターのみであり、メインデッキ側のモンスターは当然として、S素材に「シンクロン」チューナーを指定しているだけの《ジャンク・デストロイヤー》や《ジャンク・スピーダー》はこの恩恵を受けられないので注意したい。
「ウォリアー」「シンクロン」「スターダスト」とまできたら、「シンクロン」Sモンスターが評価時点ではまだ種類数が少ないのもありますし、やっぱり「ジャンク」Sモンスターもこれに入れて欲しかった感じはありますね。
地縛神 Aslla piscu
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7 JP038 地縛神 Aslla piscu 
アニメ5D’sのダークシグナー編で登場したレベル10で闇属性の「地縛神」モンスター群の1体で、ハチドリの地上絵をモチーフにしたカード。
当時登場していた「地縛神」モンスターの中でも、自身の持つ固有効果の優れた発動条件と発揮する効果の強力さから、それらの中でも特に人気の高かったカードです。
固有効果は場に表側表示で存在する状態から自身の効果以外で場を離れた場合に強制的に誘発する効果で、相手の場の表側表示のモンスターを全て破壊してさらにその枚数の800倍の効果ダメージを与えるという、盤面破壊とライフ取りを兼ねた優れた能力となっており、共通効果で直接攻撃できることや他のモンスターの攻撃を制限しないことも含めて相手のLPを取る力の強さにはなかなか見るべきところがあります。
類似効果を持つ「地縛神」モンスターとして手札やデッキで破壊された場合でも効果が誘発して魔法罠カードも破壊する《地縛神 Ccarayhua》が存在していましたが、こちらは除外やバウンスでも効果が誘発して相手の場のカードのみを破壊するため、概ねこちらの方が評価が高かったという印象です。
現在のカードプールであればフィールド魔法さえ用意できるなら、鳥獣族の利を活かして《ふわんだりぃず×ろびーな》から《ふわんだりぃず×いぐるん》に繋いでくるだけで簡単にサーチとアドバンス召喚ができ、魔法&罠ゾーンががら空きなら《王神鳥シムルグ》の効果でリクルートすることも可能で、L召喚の導入によって場を離れることも容易という具合に登場当時よりもかなり取り回しが良くなっているのも大きいです。
でも個人的にはアニメ通り【フォーチュンレディ】に混ぜて《フューチャー・ヴィジョン》で飛ばしたり、《フォーチュンレディ・ライティー》と《異次元隔離マシーン》や《強制脱出装置》を共有していた頃のこのカードが一番好きでしたね。
地縛大神官
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1 JP039 地縛大神官 
場に出しておくことで「地縛神」モンスターが自身の効果によっては破壊されない、つまりフィールドゾーンにフィールド魔法が出ていなくても「地縛神」モンスターが自壊しなくなるというシステム効果を持った海外生まれのモンスター。
色々と言いたいことはありますが、アニクロ2023でOCG化したセルゲイの「地縛」関連の再録枠のカードにしたって、いくらなんでももう少しマシなチョイスがあったのではないかと言う他ない。
それこそ《地縛神 Uru》とか《地縛神 Ccarayhua》とか、《地縛神 Aslla piscu》以外にも1体でも多くの「地縛神」モンスターを新テキストで世に送り出すべきだったはず。
この再録枠にはダークシグナー編のラスボスであるレクス・ゴドウィンをモデルにした《地縛超神官》が収録されているので、このカードがルドガーやディマクのようなそれ以外のダークシグナーのポジションということだったのでしょうかね?
地縛超神官
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5 JP040 地縛超神官 
レジェンドDPのエネミー編と呼べる第5弾の5D’s枠で登場した、ダークシグナー編のラスボスであるレクス・ゴドウィンをモデルにしたカード名や容姿が特徴の「地縛」最上級モンスター。
その効果は同じくレクスが使用した《太陽龍インティ》と《月影龍クイラ》に関係する自己SS効果、自身の使用した《地縛神 Wiraqocha Rasca》とのシナジーが考えられたLPを定数にする効果などとなっていますが、正直なところフレイバーを重視しすぎてかなり扱い辛いカードになっているところが否めず、少なくとも通常の【地縛神】では特に自己SSを発動することが困難を極めます。
しかし自身に毎自ターンに無料で使える「地縛神」モンスターをサーチ・サルベージできる能力があり、このカードも《地縛戒隷 ジオグレムリーナ》でサーチできる「地縛」モンスターであることから、S召喚の要素もあわせ持つセルゲイの「地縛」モンスターと組み合わせ、自身の持つ相手のLPを3000にする効果、《地縛神 Aslla piscu》のバーン効果と《ブラック・ガーデン》などによるモンスターの押しつけ要素をドッキングすることで、その気になれば先攻1キルが取れる程度のポテンシャルはあるカードでもあります。
手札から自己SS+アドになるサーチ効果+実質5000バーンと、何だかんだで書いてあること自体は全部強いということの証左と言えますね。
ワンハンドレッド・アイ・ドラゴン
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7 JP041 ワンハンドレッド・アイ・ドラゴン 
アニメ5D’sでダークシグナーの鬼柳が使用した元ダークシンクロモンスターで、百眼龍や初代満足龍といった呼び名を持つSモンスター。
2重の素材縛りがあることからS召喚できるデッキはかなり限られており、自身の持つ能力も含め鬼柳の使用する【インフェルニティ】での運用が想定されたカードとなっている。
能力は自分の墓地のレベル6以下の闇属性モンスター1体を除外してそのカード名とモンスター効果をコピーするというものであり、類似するコピー能力を持つモンスターたちがこれまで悪用の限りを尽くされてきた例に漏れず、このカードも《インフェルニティ・ミラージュ》をコピーして好き放題していました。
名称ターン1の効果を連打することはできませんが、このコピー能力自体には名称ターン1がなく、墓地のモンスターの効果をコピーする能力の持つ果てない魅力と危険性を示したカードの1枚と言えますね。
レベル8のドラゴンSモンスターということで《赤き竜》の効果で素材縛りを無視して特殊召喚することもできるため、自身のコピー能力やそれに伴う墓地除外を活かしていつか展開の中継役として選ばれる日がくるかもしれません。
被破壊誘発のサーチ効果はアニメ登場時からかなり劣化しており、このカードをS召喚するようなデッキではまず採用されないカード群を指定しているので、発動条件がそれほど良いものではないのもあって無いものと考えて差し支えない。
地縛地上絵
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2 JP042 地縛地上絵 
レジェンドDPのエネミー編と呼べる第5弾の5D’s枠で登場した、フィールド魔法と深い関わりを持つ【地縛神】にとっての専用のフィールド魔法となるカード。
効果はレベル10のモンスター、つまり「地縛神」モンスターが場に存在している時にこのカードが効果破壊・対象耐性を獲得し、このカードが場に出ていると「地縛神」モンスターをアドバンス召喚する際にSモンスターを1体で2体分のリリースにでき、さらにSモンスターの特殊召喚に反応して「地縛神」魔法罠カード1枚をサーチできるというものになっている。
フィールドゾーンにフィールド魔法が出ていないと自壊してしまう自己SS能力を持たない最上級モンスターである「地縛神」モンスターを自身の場持ちの良さと展開補助効果でバックアップしてくれるカードとなるわけですが、《神縛りの塚》のようにモンスター本体が耐性を得られるわけではなく、肝心のメインとなる効果がこれまでも使われてきた《死皇帝の陵墓》で間に合っているレベルでしかないというのはさすがに寂しい。
陰の光》や《融合強兵》を使えばS召喚を行わずともリリースとなるSモンスターを用意すること自体は容易く、それによって3の効果も発動することができますが、評価時点における「地縛神」魔法罠カードは種類数が少ない上にいずれも圧倒的なパワー不足か事故札になるろくでもないカードばかりなのでほとんどオマケみたいな効果にしかならない。
【Sin】の《Sin World》もそうなんですけど、フィールド魔法の存在そのものが他のテーマよりも遥かに大事な【地縛神】のホームグラウンドとして10期にもなってこういうレベルの低いカードを充てがうのはちょっとあんまりではって感じですね。
そこは《巨大要塞ゼロス》とかみたいなちょっと詰め込み過ぎレベルのパワーを持つカードでいいと思うんですけど、どうしてアニメテーマのマイナーどころに限ってこのような理性が働いてしまうのか理解できません。
FA-クリスタル・ゼロ・ランサー
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8 JP043 FA-クリスタル・ゼロ・ランサー 
No.94 極氷姫クリスタル・ゼロ》の「CNo.」体ではなく「FA」モンスターとして登場した「No.」ではなくなったXモンスターで、あちらを含むあらゆる水属性のランク5Xモンスターに重ねてX召喚することが可能であり、これにより「RUM」魔法カードを使わずとも出すことができる。
能力は自身の持つX素材の数に比例して自身の攻撃力を上げる効果、X素材1つを自身の被破壊の身代わりにする効果、X素材1つと引き換えに相手の場のモンスターの効果を全無効にする効果となっており、94の弱化効果と違ってフリチェではなくなっているものの特に全無効効果が捲りとして強力です。
評価時点の水属性のランク5Xモンスターには、ランク3と4のXモンスターに重ねてX召喚できる《エクシーズ・アーマー・フォートレス》が存在していることから、それに重ねてX召喚できるこのカードも格段に出しやすくなっている。
その場合、フォートレスの制約の関係であちらにこのカードを重ねてX召喚してもX素材は1つにしかならず、攻撃力アップ効果の恩恵を受けにくいですが、それでも本命である全無効効果は使うことができるし、効果使用後はこのカードに《FA-ダーク・ナイト・ランサー》を重ねてX召喚することができるため有効に処分することも容易いです。
FA-ブラック・レイ・ランサー
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6 JP044 FA-ブラック・レイ・ランサー 
アニメゼアルにおけるシャークこと凌牙と深い関わりを持つ「FA」Xモンスターの1体で、通常の方法でX召喚されることはなく、自身の効果外テキストに書かれた特殊なX召喚方法によってX素材を持たない水属性のランク3Xモンスターに重ねることでX召喚されることになる。
下敷きとしては自身の効果を使うことですぐにX素材が0になる《エクシーズ・アーマー・トルピード》や、《バハムート・シャーク》の効果でEXデッキから特殊召喚したランク3Xモンスターなどが適している。
しかし肝心のこのカードは攻守も持っている能力もカードパワーが低かったりそれぞれの効果があまり噛み合っていなかったりと、お世辞にも場に置いておく価値があるカードとは言い難い。
重ねてX召喚したこのカードにさらに《エクシーズ・アーマー・フォートレス》を重ねてX召喚したり、バハシャが呼び出したランク3Xに重ねてX召喚されているならバハシャとこのカードをX素材にして《FNo.0 未来皇ホープ》をX召喚し、それに《FNo.0 未来龍皇ホープ》を重ねてX召喚するといった具合にあくまで中継ぎで出すカードとして使うことが主となるでしょう。
覇王門零
Normal
▶︎ デッキ
8 JP045 覇王門零 
【覇王魔術師】においてはP効果もモンスター効果も使われることはなく、《覇王門の魔術師》のP効果でデッキから設置できる低スケールであることだけを目的にピン挿し採用されるスケール0のPモンスター。
多くの展開でこのカードの相方となる《覇王眷竜ライトヴルム》のPスケールは8なので、スケール13でそもそも自分の場にモンスターが出ているとP召喚ができない《覇王門無限》はお呼びでないということになる。
そういうわけで【覇王魔術師】ではできれば手札に来て欲しくないカードとなるわけですが、万が一引いてしまったとしてもPゾーンに発動して《覇王門の魔術師》の自己SS効果に繋げたり、P召喚して《オッドアイズ・アブソリュート・ドラゴン》のX素材として使うという使い道も残されてはいる。
覇王門無限
Normal
▶︎ デッキ
7 JP046 覇王門無限 
カード名からも分かる通り《覇王門零》と対を成す存在となる「覇王門」Pモンスター。
スケール0のあちらに対して、こちらはレベル12のモンスターさえもP召喚可能なスケール13という壮大な数値になっており、他には評価時点では《覇王天龍オッドアイズ・アークレイ・ドラゴン》が存在するのみで、メインデッキに入れられるスケール13は現在でもこのカードしか存在していない。
しかしP召喚に関する制約が特にない《覇王門零》に対してこちらは自分の場にモンスターがいるとP召喚できないという無効にできないP効果があるためせっかくの高スケールを活かしにくく、そもそもスケール13というものがかなり過剰な高スケールで、ほとんどのデッキでレベル10モンスターをP召喚できるスケール11とそれほど需要が変わらないのにデメリットだけがこれほどに重いとさすがに使いにくい。
【覇王魔術師】においては《覇王眷竜ライトヴルム》がスケール8ということで相方となるPゾーンのカードは低スケールの《覇王門零》の方が都合が良いこともあり、こちらは一瞥もされていないという状態になってしまっている。
覇王眷竜ダークヴルム
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▶︎ デッキ
10 JP047 覇王眷竜ダークヴルム 
P効果及びモンスター効果の両方にデッキに触れる効果があり、全ての効果が数的アドバンテージになる効果でデッキから持ってくるカードも強いという非の打ち所がないPモンスター。
おまけにNS・SS誘発のサーチ効果でアドバンテージを稼ぐのにも関わらず、自身に墓地から自己蘇生する形で自己SSできる能力まで備わっており、それによってサーチ効果も誘発できるという鬼のような仕様になっている。
Pモンスターなので普通のモンスターと比べると墓地に送りにくいという欠点がありますが、《おろかな埋葬》や《竜の霊廟》などを用いたデッキからの墓地送りなら問題なく、自己蘇生した後はランク4XのX素材にすることで実質的に場から墓地送りにすることも可能です。
あまりの性能の高さから長らく制限カードに指定されていましたが、2024年の4月のリミットレギュレーションで遂に制限解除となり、かつてあの《E・HERO エアーマン》すらも戦慄したこのカードまでもが時代に追いつかれてしまった形となりました。
覇王眷竜オッドアイズ
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▶︎ デッキ
5 JP048 覇王眷竜オッドアイズ 
評価時点までに存在するメインデッキに入る3体の「覇王眷竜」Pモンスターの中で唯一の上級以上のモンスターであり、最も高い攻撃力を持つカード。
覇王の逆鱗》の効果で特殊召喚する戦闘向けモンスターの1体としては優先度は高く「オッドアイズ」ネームも持っているので受けられる効果も多岐に渡る。
しかし肝心のP効果やモンスター効果についてはその発動条件が渋かったり重かったり自身のステータスとはそれほど噛み合っていなかったり、Pスケールもイマイチで何に使うのが一番強いのかよくわからないカードになってしまっている。
特に手札からの自己SS効果は、リリースに使う「覇王眷竜」に両方ともメインデッキの下級Pモンスターを選んで後々3の効果に繋げるものだとしてもちょっとあんまりではという感じです。
登場当時と比べるとのメインデッキの「覇王眷竜」下級Pモンスターとして《覇王眷竜ライトヴルム》が追加されたことで最大で6体入れられるようになったので、特化した構築にすればP効果と1・3の効果破壊にだいぶ発動しやすくなっているのは、同名カード以外にはかつて制限カードだった《覇王眷竜ダークヴルム》1体しかいなかった頃を考えれば救われているといったところでしょうか。
覇王眷竜スターヴ・ヴェノム
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▶︎ デッキ
10 JP049 覇王眷竜スターヴ・ヴェノム 
「覇王眷竜」EXモンスターの1体となる融合モンスターで、《スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン》の「覇王眷竜」化したモンスターと言うべきカード。
コピー能力を持つモンスターとして、メインデッキのモンスターでかつアドバンス召喚を要求する《The tyrant NEPTUNE》を禁止カードに放り込んでおいて、場や墓地のモンスター効果をコピーできるモンスターをEXモンスターで新たに出してくるという大暴挙に出た結果生まれてしまった融合モンスター。
しかもこの能力を持っていながら、融合なしで出てこられる特殊召喚方法がある融合モンスターってなんだそれとしか言いようがない。
遊戯王OCGでは《デビル・フランケン》のような凶状持ちのカードも含め、「逮捕されていないだけの詐欺師」が平然とした顔で何体ものさばっていますが、それらの中でも間違いなく上位に位置すると言っていいカードでしょう。
覇王眷竜クリアウィング
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▶︎ デッキ
9 JP050 覇王眷竜クリアウィング 
「覇王眷竜」EXモンスターの1体となるSモンスターで、《クリアウィング・シンクロ・ドラゴン》の「覇王眷竜」化したモンスターと言うべきカード。
効果は3つありますが何と言っても強力なのがS召喚誘発効果で相手の場に《ライトニング・ボルテックス》を炸裂させる効果であり、2の効果とは噛み合っていないとか3の自己蘇生効果のコストが重いとか一切関係なく、このS召喚誘発効果を相手ターンに発動することを目的に使われる。
【覇王魔術師】においてはチューナーに《覇王眷竜ライトヴルム》を、非チューナーとなる闇Pモンスターに《覇王眷竜ダークヴルム》を用いてS召喚することになるわけですが、《奇跡の魔導剣士》の効果で相手ターンにライトヴルムを特殊召喚することで、あちらの召喚誘発効果により「覇王眷竜」Sモンスターであるこのカードの相手ターンにおけるS召喚を実現できます。
覇王眷竜ダーク・リベリオン
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8 JP051 覇王眷竜ダーク・リベリオン 
「覇王眷竜」EXモンスターの1体となるXモンスターで、《ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン》の「覇王眷竜」化したモンスターと言うべきカード。
闇属性レベル4のPモンスターというかなり限られたモンスターを素材に指定してくるモンスターですがその分効果の性能は高く、X素材1つと引き換えにダメステで発動できる効果よって、自身と戦闘を行っても相手モンスターの攻撃力を全て吸い上げてその元々の攻撃力を自らのものにできる。
戦闘を行うモンスターが強いほどその効果は絶大で、他の効果と組み合わせればワンキルも狙える大きな戦闘ダメージが見込めるだけでなく、効果に対するかなり強い耐性を持つモンスターにも有効な捲りにも適した効果ですが、結局のところ戦闘しなきゃな能力なのでメインフェイズ中のフリチェの効果にはまるで抗えません。
このカードをX召喚できる状況では同時に《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》の特殊召喚が可能な場合がほとんどで、あちらの圧倒的な性能の高さからこのカードは若干空気気味ではあります。
なお《覇王眷竜ライトヴルム》が指定する「覇王眷竜」Xモンスターとは評価時点ではこのカードのみを指しますが、光属性のライトヴルムはこのカードのX素材には使えないので、やはりライトヴルムは自身がチューナーであることも含めて、あくまで「覇王眷竜」Sモンスターである《覇王眷竜クリアウィング》のために作られた代物であってこっちはオマケなんだなと感じてしまいますね。
覇王の逆鱗
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▶︎ デッキ
5 JP052 覇王の逆鱗 
自分の場に《覇王龍ズァーク》が存在する場合に発動ができ、自分の場の他のモンスターを全て破壊する代わりにEXデッキを含む指定の4領域からそれぞれカード名が異なる「覇王眷竜」モンスターを4体まで召喚条件を無視して特殊召喚するという超豪快な効果を持つ罠カード。
戦闘能力の高いモンスター4体をフルで特殊召喚したいならメインデッキからは《覇王眷竜オッドアイズ》を、EXデッキからは《覇王眷竜ダーク・リベリオン》・《覇王眷竜クリアウィング》・《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》を特殊召喚することになり、Xモンスターであるリベリオンには2の墓地効果によってX素材を補充することもできる。
しかし発動条件として超難解な召喚条件を持つ《覇王龍ズァーク》を要求するので当然腐るリスクも高く、ズァークの特殊召喚自体は《覇王龍の魂》や《覇王天龍の魂》などによってかなり容易にはなっており、場で自身のカード名を《覇王龍ズァーク》として扱う《覇王龍ズァーク-シンクロ・ユニバース》なども存在してはいるものの、そもそもの戦闘能力が高いズァークを含めた大型モンスター5体を並べるという効果自体がかなりオーバーキル感が漂うし、X素材を補充する効果なんかはもう最低限の配慮とはいえこんな微妙な手法を使ってまでやらなくても感が半端ない。
また上記に挙げた「覇王眷竜」モンスター4体のそれぞれの効果を確認すればわかると思うのですが、この効果によって出した場合ほとんどのモンスターがバトルフェイズに入ってからじゃないと能力を発揮しないため、フリチェの除去効果は元より、下手したら《激流葬》とか《奈落の落とし穴》レベルのカード1枚で4体とも一網打尽にされるというのはかなりお間抜け感があります。
オルターガイスト・マリオネッター
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▶︎ デッキ
10 JP053 オルターガイスト・マリオネッター 
実はレベル4の下級モンスターが2体しかいないオルターガイストだが、使われるのは基本的にこちらだけになります。
下級オルターガイスト最高打点ということで、ヘクスティアの打点強化に貢献しやすく、サーチ効果を使うために墓地へ送られたヘクスティアをこのカード1枚からでも簡単に場に呼び戻せることから2体の相性は抜群です。
効果はNS誘発でうららを貫通するデッキからのオルター罠セット&場と墓地のオルターカードの入れ替えにより、墓地に送ったオルターカード次第では一度で二度美味しいを生み出すことに長けた蘇生効果を持つゲームメイキング担当となっている。
【オルターガイスト】をはじめたての人はとりあえずこのカードをNSしてプロトコルをセットするところからはじめればまず間違いないかと思います。
逆にもう一つの効果である蘇生効果によって場のどのオルターカードを墓地に送るか、特に自分自身を墓地送りの対象にすべきかどうかは状況によってかなり変わってくるので熟考が必要です。
何にせよオルターの精鋭陣の1体であることは間違いなく、場でタクトを振るうその姿はマリオネッターというよりもコンダクターと呼ぶのが相応しいとすら思える傑作モンスターと言えるでしょう。
オルターガイスト・シルキタス
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▶︎ デッキ
10 JP054 オルターガイスト・シルキタス 
自分の場の表側表示のオルターカードをコストとしてバウンスすることで、相手の場のカード1枚をお互いのターンに完全フリチェで前後表裏問わずに何でもバウンスできるオルターガイストきってのテクニシャン。
除去避けや無効避け、チェーン発動することによるオルター罠の再利用や相手の発動した永続魔法や永続罠の不発化、マルチフェイカーで呼び出して相手ターンに妨害を敷きつつマルチフェイカー再始動の構えを作るなど、オルターをカッコよく使いこなすためには是非上手く使えるようになりたいカード。
フリチェな上に自分のオルターカードをバウンスするのがコストという珍しい性質から、相手はこのモンスターを見てからオルターカードの回収を阻止することがほぼ不可能というのも強みの1つ。
マテリアで蘇生→コストでマテリアをバウンスして効果発動→マテリアのデメリットにより自壊→自身の墓地効果で回収したマテリア再発動、という流れでループして相手カードをバウンスし続けるところまで持っていけば勝ちは目前である。
さっさと始末したいモンスターだが、メリュシークやヘクスティア同様に、倒れてもオルター罠をサルベージする効果で即アドを回復する抜かりなさがまたいやらしい。
反面、メインデッキのオルターでもっとも素引きがキツいカードでもあり、初手でオルターがこのカードだけ&スプーもワンフォも強金もなしともなるとさすがに辛いことには注意。
最悪マテリアさえ引いていれば、NSしたこのモンスターをアルミラやアルテミスに変換して墓地に送ることで、最低限の妨害の構えは作ることができる。
オルターガイスト・メリュシーク
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▶︎ デッキ
10 JP055 オルターガイスト・メリュシーク 
オルターガイストの最強のエンジンであり最大のキーカードといえば当然マルチフェイカーなのですが、オルターガイストの最強のモンスターはこのカードだと私は思います。
ダイレクトアタッカーであり、相手に戦闘ダメージを与えるとダメステにて場の対象耐性を持つカード以外を何でも除去できるので、NSからでも運用できる点も含め、モンスターや魔法罠による永続メタ1枚にがんじがらめにされるリスクを大幅カットしてくれます。
マクロ、センサー、御前、お触れのようなオルターが苦手な永続メタ罠はもちろん、自身の墓地効果を阻害する「伏せられた墓穴」を単独で葬ることができるのは強みというほかない。
倒れると後続のモンスター呼び出す、しかもレベル1でこの攻撃力なので、ワンフォで呼び出しリンクリやアニマやアルテミス、NSしているならアルミラに変換すれば、すぐに最強初動のマルチフェイカーやそのまま展開を伸ばせるマルウィスプにアクセスできてしまう。
ただしうららや墓穴には弱く、このカードにそれらを食らうと後続を確保できない初手の場合は敢えてこのカードをリンク1に変換せずにステイしておくのも1つの手だろう。
相手も戦闘ダメージ誘発でなんでも除去してくるダイレクトアタッカーを放置しておくわけにはいかない場合がほとんどで、戦闘破壊に走ってくれば、ダメステはうららも墓穴も及ばない範囲なのである。
オルターガイスト・マルチフェイカー
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▶︎ デッキ
10 JP056 オルターガイスト・マルチフェイカー 
オルターガイストの最大のキーカードであり究極のエンジン。
3枚積めた頃は、このカードと《無限泡影》を握ってガハハと高笑いしてるだけで勝てるとまで言われるほどに、オルターを一気に環境デッキまで引き上げた革命的なモンスターである。
泡影や《タイフーン》を使えば相手の先攻1ターン目からフェイカーシルキタスの構えができ、後攻でも《拮抗勝負》で相手の戦力を大幅に削いだのちに特殊召喚ができる。
相手エンドフェイズに罠カードを発動しフェイカーメリュシークのコンビを作れば、返しで一気にヘクスティア&メモリーガントによる1キル打点も叩き出せる。
もちろんヘクスティア&マリオネッター&プロトコルの構えを作って守りを固めるのも良い。
発動した罠の効果処理後に効果が出るので、カウンター罠でもトリガーを引けるし、罠の発動時に手札にいる必要はなく、罠カードが発動した同一チェーン上のどこかで何らかの効果などで手札に加わっていれば構わないのでスプーでサーチしてきてそのまま出動可能である。
オルターはこのカードの力を使うことでたちまち恒久的な妨害&リソースを得ることができ、よって超特急でこのカードにアクセスすることが求められるが、残念なことに現在制限カード。
メリュシークやスプーはもちろん、《クリッター》&アルミラ、ウィッチ&アルテミス、ワンフォ、強金や金謙、時にはリンクモンスターのヘクスティアさえも駆使して、なんとしてでも初動に引き込みたい。

2022年1月改訂時追記:この四半期改訂で遂に制限→準制限に緩和されました。
フューデスが禁止になり、苦手なデスフェニが大きく後退するため確実に追い風ではあるのですが、それでも来期大して入賞できなければ、フルパワーでオルターを使える日も近いかもしれません。

2022年4月改訂時追記:遂に制限解除となりました!大方の予想通り、そのままスライドする形での無制限カードに!
いやあ、組んだ時にはフェイカー制限のメリュスプー準制限という状況だったもんで、今後はフルパワーでオルターガイストが使用できると思うと嬉しい限りですね。
代償として《王宮の勅命》を失ってしまいましたが、2枚目のマテリアでも入れてよりオルターらしく戦えるように頑張っていきたいですね。
10 JP057 オルターガイスト・ヘクスティア 
唯一の炎属性のオルターガイストであり、エクストラデッキのオルターで闇属性じゃないのはこのモンスターのみ。
オルターガイストは強金を積めるくらいにはエクストラへの依存度がさして高くないデッキとして有名ですが、その実は自前のエクストラデッキ勢も普通に使っていく感じで、その中でも最重要なのがこのカードで、金謙だけならともかく強金を積むなら3積みは確定的です。
効果はメインデッキのモンスターの打点が軒並み低いオルターにとって非常にありがたい仲間の打点を借りる効果、何気に回数制限がないのでマテリアなどで弾を補充すれば何発でも撃てる上にカードの発動だけでなく効果の発動も捉える魔法&罠カウンター、そして自身が倒れたときに後続を呼び寄せるテーマの万能サーチという質の高い3つの効果が取り揃っている。
このサーチ効果から、このカードを積極的にリンク素材に使ったりして墓地に送っていくことも珍しくなく、プークエリの登場以降はプライムバンシーやメモリーガントに繋げていくことも難しくなくなった。
つまるところ、リンク先にマリオネッター&プロトコルを従えて制圧するもよし、このモンスターを中継ポイントにしてさらなるデッキ回転に寄与するもよしな万能モンスターである。
9 JP058 オルターガイスト・プライムバンシー 
登場当初の微妙評価から一転、そのオルターガイストのカードプールの充実とともに、特にプークエリの登場でヘクスティアと合わせて使いやすさが大幅に向上し、今やオルターにおけるエクストラデッキの必須カードの1枚となった中継役のリンク3モンスター。
自身の効果以外での特殊召喚でもリクルート効果を出せるマルチフェイカーはもちろん、自分ターンにはメリュシークを、相手ターンにはクンティエリやシルキタスを出すなどして臨機応変に対応できる。
マルチフェイカーが規制の緩和によって3枚積めるようになったことで、以前よりも雑に扱えるようになっただけでなく、このカードをL召喚した後もデッキに残っている場面も多くなったのが非常に大きく、先攻展開でアドミニアをL召喚しつつ最高の盤面を作る際には特に役立つ効果です。
場から墓地送りになるとオルターカードを何でもサルベージ可能で、墓地からの特殊召喚ならマリオネッターやマテリア、墓地のオルター罠を手札に戻すならシルキタスやマテリアの墓地効果があるが、マルチフェイカーをサルベージできるのは1軍オルターガイストではこのカードだけです。
リンク2のキードゥルガーのサルベージ効果の発動条件があんなのになってしまったのは、1つ上のリンクであるこのカードの影響なのでしょうかね?
アクセスコードのリンク素材に使えば、チェーン1をバンシー、チェーン2をアクセスの効果にすることで墓穴やわらしもケアできますね。
オルターガイスト・プロトコル
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▶︎ デッキ
10 JP059 オルターガイスト・プロトコル 
オルターが誇る防御に特化した永続罠で、最終盤面の強さに大きく影響するためマリオネッターで積極的に伏せていきたいカード。
そしてオルターカードでもっとも裁定の把握が厄介なカードの一枚でもある。
オルターカードをコストに発動するモンスター効果を何でも捉える優秀な効果を持っており、コストに墓地誘発効果を持つ面々を使えば大変お得になる。
またオルターカードの発動と効果を無効にされない永続効果もあるため、これによりフェイカーのリクルート効果にヴェーラーうらら泡影通告などを喰らわなくなるのはもちろん、効果処理時に無効判定を行うスキドレすら効かなくなることから、スキドレをメタカードとしてオルターデッキに組み込めるようにした存在でもある。
注意したいのは、無効にならないのは「フィールドで発動した効果」のみなので、メリュシークやヘクスティアの墓地誘発効果は、うららや墓穴で普通に無効にされてしまう点。
無効化されないのは発動した効果だけなので、ヘクスティアが泡影を食らった場合、2の効果はいくら使っても無効にならないが、1の打点アップ効果は普通に無効になり適用されないので注意したい。
また《王宮のお触れ》に関しても、一見オルター罠の発動をお触れに妨害されなくなるように見えるが、このカードの持つ「オルターカードの発動と発動した効果を無効にされない」という「発動しない効果」がお触れによって無効にされてしまうので間違えないように気をつけたい。
発動を無効にして破壊する性質上、ダメステでも開くことができる永続罠となりますが、発動無効せずに「ただ開くだけ」はダメステにはできない点にも注意しましょう、ダメステに開いたなら必ず発動無効効果は使わなければなりません。
マリオネッターでデッキから伏せられる&墓地送りになってもシルキタスで回収できるので3枚積むほどではありませんが、当然見えてるよりも直に引いて伏せた方が強いタイプのカードでもありまして、開くだけなら完全フリチェということでフェイカーのトリガーを引くことにも適しているため、最低2枚は投入してもいいんじゃないかなあという感じです。




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