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6話 託されたカード 作:19
ヤマト LP2550 手札0
場
ドラマトークン ☆4 攻撃力1700
セット魔法罠カード×2
クレア LP6600 手札0
場
ドラマトークン ☆4 攻撃力1700
イット LP6900 手札4
場
戯曲魔神・ドラマドーラ(H-Cクサナギ) ランク4 攻撃力4500
戯曲魔神・ドラマドーラ(Hメドロウ・ヴァルキス) ☆7 攻撃力1900
戯曲魔神・ドラマドーラ(H・Cダブルランス) ☆4 攻撃力1700
魔 パペットフォース
セット魔法罠カード×2
クレア「私のターン…ドロー!」
引いたカードを確認する…。
クレア「…カードを1枚伏せて、ターンエンドよ…」
クレア LP6600 手札0
場
セット魔法罠カード×1
イット「へっ…俺のターン、ドロー! 何を伏せたか分からねえがこれで終わりだ!バトル!戯曲魔神となった『Hメドロウ・ヴァルキス』で『ドラマトークン』を攻撃!」
クレア「きゃあ!!」
高く羽ばたいた戦乙女の攻撃がドラマトークンを切り裂く。
クレア LP6600 → 6400
ヤマト「まずい…クレア!そのセットカードは…!?」
クレア「大丈夫よ…」
なんとか立ち上がるが猛攻は続く。
イット「まだまだ!戯曲魔神となった『H・Cダブル・ランス』でダイレクトアタック!」
突撃してきたダブルランスの攻撃によりライフが削られる。
クレア LP6400 → 4700
アオヒサ「まずぞ…クレアちゃん!」
場外で見守るアオヒサも不安の表情を隠せないでいる。伏せカードがなんなのかはクレア以外は誰も知らない。そして、彼女はそのカードを使わない…。
イット「これで最後だ!戯曲魔神となった『H-Cクサナギ』でダイレクトアタック!《嘲笑いのツルギ》ぃ!!」
クレア「!! キャアアアァァ!」
クレア LP4700 → 200
ヤマト「クレアぁ!」
剣撃で吹き飛ばされたクレアは力無く倒れる。それを見てイズとイットは勝利を確信する。
イズ「やっぱり俺達の戦術は最高だな。この作戦で負けたことは一度も無い。今回も俺達の勝利だ」
イット「ライフが残っちまったがしょうがない。どうせ返しのターンで終わりだからな…。次はお前だ天使様よぉ、たっぷり痛めつけてやるぜ。カードを1枚伏せて、ターンエンドだ!」
イット LP6900 手札3
場
戯曲魔神・ドラマドーラ(H-Cクサナギ) ランク4 攻撃力4500
戯曲魔神・ドラマドーラ(H・Cダブル・ランス) ☆4 攻撃力1700
戯曲魔神・ドラマドーラ(Hメドロウ・ヴァルキス) ☆7 攻撃力1900
魔 パペットフォース
セット魔法罠カード×3
クレアのライフはなんとか残った。しかし、ギリギリまで削られたライフでは立ち上がることは難しい。
ヤマト「クレア…。僕が、絶対に勝って見せる!ドローォ!」
手札は1枚。場にはセットカードが2枚だけ。モンスターは全て奪われた。逆転するためには…このカード達に賭けるしかない。
イット「お前がドローした時、リバースカードをオープンだ!罠カード『スタースプラッシュ』!俺の場のモンスター1体を破壊し、そのモンスターのレベル×300ポイントのダメージを相手に与える!。戯曲魔神となった『Hメドロウ・ヴァルキス』を破壊だ!ヴァルキスのレベルは7…2100ポイントのダメージを受けるんだな!」
ヤマト「ぐ!うわああぁ!」
ヤマト LP2550 → 450
ライフが大きく削られてしまった。しかし負けられない。クレアの為に勝たねばいけないのだ。
ヤマト「く…リバースカードオープン!罠カード『天聖の戒め』発動!自分が1000ポイント以上の効果ダメージを受けた時、相手のモンスター1体を破壊する!戯曲魔神になった『H-Cクサナギ』を破壊だ!」
イット「この状況でまだ足掻くのか…クサナギの効果発動!エクシーズ素材を一つ取り除き、発動された罠を無効にし破壊!そして、クサナギの攻撃力を500ポイントアップさせるぜ!」
戯曲魔神ドラマドーラ(H-Cクサナギ) 攻撃力4500 → 5000
ヤマト「(この状況…どうすれば…。ライフももう少ない…一体どうすれば…)」
必死に考えを張り巡らすヤマト。焦って冷や汗を掻く中。小さく声が聞こえる。
クレア「ヤマ…ト…」
ヤマト「クレア…?」
アオヒサに抱きかかえられたクレアが小さく口を動かしているが、誰も何と言っているのか聞き取ることはできない。しかし、ヤマトには分かった。
ヤマト「私の…カード…?」
その声を聞いた途端。自分の考えていた戦術にもう一つの線が追加され、その先は無限に広がる。それでいて、すべては勝利につながっていく…。
ヤマト「そういうこと…か…ありがとう。クレア!」
勝機を掴んだヤマトはリバースカードを発動する。自分のではない、クレアが最後に伏せたカードを…!
ヤマト「リバースカードオープン!罠カード『戦場の心託(しんたく)』!自分の墓地に存在する戦士族モンスター1体を選択して発動する!選択したモンスター1体の守備力分のライフを回復する!墓地に存在する『Hメドロウ・ヴァルキス』の守備力、2200ポイント回復!」
ヤマト LP450 →2650
ヤマト「さらに、回復した数値以下の攻撃力を持つ相手モンスター1体を破壊する!戯曲魔神となった『H・Cダブル・ランス』を破壊!」
イット「だが攻撃力5000のコイツを…どうやって倒すんだよ!お前の負けは変わらない!」
ヤマト「まだだ!僕のコンボは終わってない!『メドロウ・ディーネ』を召喚!」
メドロウ・ディーネ ☆3 攻撃力1000
ヤマト「このモンスターが召喚に成功した時、墓地に存在する『メドロウ・ディーネ』以外の、レベル4以下の『メドロウ』モンスター1体を選択して特殊召喚できる!戻ってきてくれ…『メドロウ・ドリアー』!」
メドロウ・ドリアー ☆2 攻撃力300
美しい木の精霊であるモンスターが召喚される。ヤマトはすかさず効果を発動した。
ヤマト「このモンスターが召喚・特殊召喚に成功した場合、デッキトップのカード3枚を確認できる。その中にレベル5以下のメドロウモンスターが存在すれば、そのモンスターを特殊召喚する!」
3枚を確認していく。魔法カード……魔法カード………モンスターカード!
ヤマト「来てくれた…確認したカードの中には、『メドロウ・サイクロス』があった。よって『メドロウ・サイクロス』を特殊召喚!」
メドロウ・サイクロス ☆4 攻撃力1900
イット「一気に場に3体のモンスター…シンクロ召喚か!!」
ヤマト「そうだ!僕の全てを、このモンスターに賭ける!リバースカードオープン!罠カード『天聖の儀』を発動!自分がレベル9以上の『メドロウ』モンスターをシンクロ召喚する場合、このカードの効果でシンクロ召喚ができる!レベル3『メドロウ・ディーネ』にレベル4『ドラマトークン』に、レベル2『メドロウ・ドリアー』をチューニング!」
3 + 4 + 2 = 9 !!
イット「なんて特殊な召喚方法だ…。それに、俺のトークンを逆手にとるなんて…!」
アオヒサ「いいぞヤマト!やっちまえぇ!」
列になったレベルの☆を光が覆い、戦況を覆す最大の力へ変化する。
ヤマト「天の光よ、大いなる正義よ、勇翼を煌めかせ、地上に舞い降りろ! シンクロ召喚!」
白い身体に金色の腕と翼。黒いラインの入った翼竜が羽ばたきながら光を散らす。
ヤマト「光臨せよ、『Hメドロウア・ワイバーン』!」
Hメドロウア・ワイバーン ☆9 攻撃力2500
イット「コイツが…お前のエースモンスター!」
ヤマト「『メドロウ・ドリアー』がシンクロ素材とされた場合、時分は1000ポイントライフを回復する。そして、シンクロ召喚に成功した『Hメドロウア・ワイバーン』は、召喚するまでに自分が回復したライフポイント半分。攻撃力をアップする!」
ヤマト LP2650 → 3650
ヤマト「僕が回復した数値は…。『嘲笑パンドラ』の効果で600。『戦場の心託』の効果で2200。『メドロウ・ドリアー』の効果2回で2000の合計4800。その半分、2400攻撃力をアップだ!」
Hメドロウア・ワイバーン 攻撃力2500 → 4900
イット「ふぅ、危ない危ない…あと200高かったら…クサナギが破壊されてたな」
ヤマト「僕はまだ諦めてない!『Hメドロウア・ワイバーン』が特殊召喚されたことにより、『メドロウ・サイクロス』の効果発動!サイクロスの攻撃力を0にすることで、下げた数値分、『Hメドロウア・ワイバーン』の攻撃力をアップする!」
メドロウ・サイクロス 攻撃力1900 → 0
Hメドロウア・ワイバーン 攻撃力4900 → 6800
イット「攻撃力…6900!?」
ヤマト「それだけじゃない。『天聖の儀』の効果によってシンクロ召喚されたモンスターは、このターンの間二回攻撃ができる!」
そのコンボを聞き、優勢だった筈のイットは後ずさりする。
ヤマト「そして…『Hメドロウア・ワイバーン』の効果発動!このモンスターの攻撃力を500ポイントダウンさせ、ライフを500ポイント払うことで、相手がコントロールするモンスター1体の効果、または効果の発動を無効にする!戯曲魔神となった『H-Cクサナギ』の効果を無効にする!」
エクストラソードと自身の効果によって底上げされた数値は2500。それがメドロウア・ワイバーンの放つ威厳ある光によって元に戻る。
ヤマト LP3650 → 3150
Hメドロウア・ワイバーン 攻撃力6800 → 6300
H-Cクサナギ 攻撃力5000 → 2500
イット「そ、そんな…!」
ヤマト「バトルだ!『Hメドロウア・ワイバーン』で戯曲魔神となった『H-Cクサナギ』を攻撃!《シャイニング・バスター》!」
翼と両腕に周囲の光を集め、それを口元まで誘導させる。集まった光の球体を光線にして発射し、それをマトモに食らったクサナギは爆発した。
イット「ぐぅ!!」
イット LP6900 → 3100
イズ「イット!伏せカードを使え!」
イット「言われなくたって…!リバースカードオープン!速攻魔法『戯曲魔神の悪戯』発動!俺の場の『戯曲魔神・ドラマドーラ』が破壊された場合、相手に1700ポイントのダメージを与える!さらにもう一枚『戯曲魔神の悪戯』を発動だ!これで合計3400のダメージ…お前は終わりだ!」
クレア「そのダメージの一つは…私が受ける!」
立ちあがったクレアがそう宣言すると、発動されたダメージの光がクレアに直撃する。
クレア「きゃあああ!」
クレア LP200 → 0
ヤマト「クレア!? うぐぅ!」
ヤマト LP3150 → 1450
二人を襲ったダメージ。クレアが庇ってくれなければ自分は次の攻撃を行えずに負けていた…。
ヤマト「…!『Hメドロウア・ワイバーン』…ダイレクトアタック!《シャイニング・バスター》ぁぁぁ!!」
怒りの攻撃は止まらない。メドロウア・ワイバーンの放つ光線がイットを飲み込んで吹き飛ばした。
イット「う、うわあああぁぁぁ!!」
イット LP3100 → 0
ヤマト&クレア 勝利!
イズ「な、なんて奴らだ…!ちぃ、一旦引くぞ!」
イット「次にデュエルする時は…!!」
ボロボロになったイットを抱えるイズ。二人は近くにある塀を飛び越え、どこかへ消えてしまった。
アオヒサ「やったぜヤマト!」
ヤマト「う、うん…でも…だいぶボロボロにされちゃった…。次あんなのが来たら…勝てる自信ないなぁ…」
膝をつき、息を整えるヤマトは気絶しているクレアを見る。
ヤマト「それに…クレアもダメージが大きすぎるよ。一旦僕たちも引き返そう。体勢を立て直さなくちゃ…」
アオヒサ「そうだな。分かった。クレアちゃんは俺に任せろ。ヤマト、立てるか?」
ヤマト「なんとか…ね…」
アオヒサから心配されつつ撤退する3人。幹部クラスの敵2二人を退けたは良いが、こちらも大きな打撃を受けてしまった。 はたして本当に大牙を倒すことができるのだろうか。痛みを堪えるヤマトの脳裏からそんな不安が離れることは無かった。
場
ドラマトークン ☆4 攻撃力1700
セット魔法罠カード×2
クレア LP6600 手札0
場
ドラマトークン ☆4 攻撃力1700
イット LP6900 手札4
場
戯曲魔神・ドラマドーラ(H-Cクサナギ) ランク4 攻撃力4500
戯曲魔神・ドラマドーラ(Hメドロウ・ヴァルキス) ☆7 攻撃力1900
戯曲魔神・ドラマドーラ(H・Cダブルランス) ☆4 攻撃力1700
魔 パペットフォース
セット魔法罠カード×2
クレア「私のターン…ドロー!」
引いたカードを確認する…。
クレア「…カードを1枚伏せて、ターンエンドよ…」
クレア LP6600 手札0
場
セット魔法罠カード×1
イット「へっ…俺のターン、ドロー! 何を伏せたか分からねえがこれで終わりだ!バトル!戯曲魔神となった『Hメドロウ・ヴァルキス』で『ドラマトークン』を攻撃!」
クレア「きゃあ!!」
高く羽ばたいた戦乙女の攻撃がドラマトークンを切り裂く。
クレア LP6600 → 6400
ヤマト「まずい…クレア!そのセットカードは…!?」
クレア「大丈夫よ…」
なんとか立ち上がるが猛攻は続く。
イット「まだまだ!戯曲魔神となった『H・Cダブル・ランス』でダイレクトアタック!」
突撃してきたダブルランスの攻撃によりライフが削られる。
クレア LP6400 → 4700
アオヒサ「まずぞ…クレアちゃん!」
場外で見守るアオヒサも不安の表情を隠せないでいる。伏せカードがなんなのかはクレア以外は誰も知らない。そして、彼女はそのカードを使わない…。
イット「これで最後だ!戯曲魔神となった『H-Cクサナギ』でダイレクトアタック!《嘲笑いのツルギ》ぃ!!」
クレア「!! キャアアアァァ!」
クレア LP4700 → 200
ヤマト「クレアぁ!」
剣撃で吹き飛ばされたクレアは力無く倒れる。それを見てイズとイットは勝利を確信する。
イズ「やっぱり俺達の戦術は最高だな。この作戦で負けたことは一度も無い。今回も俺達の勝利だ」
イット「ライフが残っちまったがしょうがない。どうせ返しのターンで終わりだからな…。次はお前だ天使様よぉ、たっぷり痛めつけてやるぜ。カードを1枚伏せて、ターンエンドだ!」
イット LP6900 手札3
場
戯曲魔神・ドラマドーラ(H-Cクサナギ) ランク4 攻撃力4500
戯曲魔神・ドラマドーラ(H・Cダブル・ランス) ☆4 攻撃力1700
戯曲魔神・ドラマドーラ(Hメドロウ・ヴァルキス) ☆7 攻撃力1900
魔 パペットフォース
セット魔法罠カード×3
クレアのライフはなんとか残った。しかし、ギリギリまで削られたライフでは立ち上がることは難しい。
ヤマト「クレア…。僕が、絶対に勝って見せる!ドローォ!」
手札は1枚。場にはセットカードが2枚だけ。モンスターは全て奪われた。逆転するためには…このカード達に賭けるしかない。
イット「お前がドローした時、リバースカードをオープンだ!罠カード『スタースプラッシュ』!俺の場のモンスター1体を破壊し、そのモンスターのレベル×300ポイントのダメージを相手に与える!。戯曲魔神となった『Hメドロウ・ヴァルキス』を破壊だ!ヴァルキスのレベルは7…2100ポイントのダメージを受けるんだな!」
ヤマト「ぐ!うわああぁ!」
ヤマト LP2550 → 450
ライフが大きく削られてしまった。しかし負けられない。クレアの為に勝たねばいけないのだ。
ヤマト「く…リバースカードオープン!罠カード『天聖の戒め』発動!自分が1000ポイント以上の効果ダメージを受けた時、相手のモンスター1体を破壊する!戯曲魔神になった『H-Cクサナギ』を破壊だ!」
イット「この状況でまだ足掻くのか…クサナギの効果発動!エクシーズ素材を一つ取り除き、発動された罠を無効にし破壊!そして、クサナギの攻撃力を500ポイントアップさせるぜ!」
戯曲魔神ドラマドーラ(H-Cクサナギ) 攻撃力4500 → 5000
ヤマト「(この状況…どうすれば…。ライフももう少ない…一体どうすれば…)」
必死に考えを張り巡らすヤマト。焦って冷や汗を掻く中。小さく声が聞こえる。
クレア「ヤマ…ト…」
ヤマト「クレア…?」
アオヒサに抱きかかえられたクレアが小さく口を動かしているが、誰も何と言っているのか聞き取ることはできない。しかし、ヤマトには分かった。
ヤマト「私の…カード…?」
その声を聞いた途端。自分の考えていた戦術にもう一つの線が追加され、その先は無限に広がる。それでいて、すべては勝利につながっていく…。
ヤマト「そういうこと…か…ありがとう。クレア!」
勝機を掴んだヤマトはリバースカードを発動する。自分のではない、クレアが最後に伏せたカードを…!
ヤマト「リバースカードオープン!罠カード『戦場の心託(しんたく)』!自分の墓地に存在する戦士族モンスター1体を選択して発動する!選択したモンスター1体の守備力分のライフを回復する!墓地に存在する『Hメドロウ・ヴァルキス』の守備力、2200ポイント回復!」
ヤマト LP450 →2650
ヤマト「さらに、回復した数値以下の攻撃力を持つ相手モンスター1体を破壊する!戯曲魔神となった『H・Cダブル・ランス』を破壊!」
イット「だが攻撃力5000のコイツを…どうやって倒すんだよ!お前の負けは変わらない!」
ヤマト「まだだ!僕のコンボは終わってない!『メドロウ・ディーネ』を召喚!」
メドロウ・ディーネ ☆3 攻撃力1000
ヤマト「このモンスターが召喚に成功した時、墓地に存在する『メドロウ・ディーネ』以外の、レベル4以下の『メドロウ』モンスター1体を選択して特殊召喚できる!戻ってきてくれ…『メドロウ・ドリアー』!」
メドロウ・ドリアー ☆2 攻撃力300
美しい木の精霊であるモンスターが召喚される。ヤマトはすかさず効果を発動した。
ヤマト「このモンスターが召喚・特殊召喚に成功した場合、デッキトップのカード3枚を確認できる。その中にレベル5以下のメドロウモンスターが存在すれば、そのモンスターを特殊召喚する!」
3枚を確認していく。魔法カード……魔法カード………モンスターカード!
ヤマト「来てくれた…確認したカードの中には、『メドロウ・サイクロス』があった。よって『メドロウ・サイクロス』を特殊召喚!」
メドロウ・サイクロス ☆4 攻撃力1900
イット「一気に場に3体のモンスター…シンクロ召喚か!!」
ヤマト「そうだ!僕の全てを、このモンスターに賭ける!リバースカードオープン!罠カード『天聖の儀』を発動!自分がレベル9以上の『メドロウ』モンスターをシンクロ召喚する場合、このカードの効果でシンクロ召喚ができる!レベル3『メドロウ・ディーネ』にレベル4『ドラマトークン』に、レベル2『メドロウ・ドリアー』をチューニング!」
3 + 4 + 2 = 9 !!
イット「なんて特殊な召喚方法だ…。それに、俺のトークンを逆手にとるなんて…!」
アオヒサ「いいぞヤマト!やっちまえぇ!」
列になったレベルの☆を光が覆い、戦況を覆す最大の力へ変化する。
ヤマト「天の光よ、大いなる正義よ、勇翼を煌めかせ、地上に舞い降りろ! シンクロ召喚!」
白い身体に金色の腕と翼。黒いラインの入った翼竜が羽ばたきながら光を散らす。
ヤマト「光臨せよ、『Hメドロウア・ワイバーン』!」
Hメドロウア・ワイバーン ☆9 攻撃力2500
イット「コイツが…お前のエースモンスター!」
ヤマト「『メドロウ・ドリアー』がシンクロ素材とされた場合、時分は1000ポイントライフを回復する。そして、シンクロ召喚に成功した『Hメドロウア・ワイバーン』は、召喚するまでに自分が回復したライフポイント半分。攻撃力をアップする!」
ヤマト LP2650 → 3650
ヤマト「僕が回復した数値は…。『嘲笑パンドラ』の効果で600。『戦場の心託』の効果で2200。『メドロウ・ドリアー』の効果2回で2000の合計4800。その半分、2400攻撃力をアップだ!」
Hメドロウア・ワイバーン 攻撃力2500 → 4900
イット「ふぅ、危ない危ない…あと200高かったら…クサナギが破壊されてたな」
ヤマト「僕はまだ諦めてない!『Hメドロウア・ワイバーン』が特殊召喚されたことにより、『メドロウ・サイクロス』の効果発動!サイクロスの攻撃力を0にすることで、下げた数値分、『Hメドロウア・ワイバーン』の攻撃力をアップする!」
メドロウ・サイクロス 攻撃力1900 → 0
Hメドロウア・ワイバーン 攻撃力4900 → 6800
イット「攻撃力…6900!?」
ヤマト「それだけじゃない。『天聖の儀』の効果によってシンクロ召喚されたモンスターは、このターンの間二回攻撃ができる!」
そのコンボを聞き、優勢だった筈のイットは後ずさりする。
ヤマト「そして…『Hメドロウア・ワイバーン』の効果発動!このモンスターの攻撃力を500ポイントダウンさせ、ライフを500ポイント払うことで、相手がコントロールするモンスター1体の効果、または効果の発動を無効にする!戯曲魔神となった『H-Cクサナギ』の効果を無効にする!」
エクストラソードと自身の効果によって底上げされた数値は2500。それがメドロウア・ワイバーンの放つ威厳ある光によって元に戻る。
ヤマト LP3650 → 3150
Hメドロウア・ワイバーン 攻撃力6800 → 6300
H-Cクサナギ 攻撃力5000 → 2500
イット「そ、そんな…!」
ヤマト「バトルだ!『Hメドロウア・ワイバーン』で戯曲魔神となった『H-Cクサナギ』を攻撃!《シャイニング・バスター》!」
翼と両腕に周囲の光を集め、それを口元まで誘導させる。集まった光の球体を光線にして発射し、それをマトモに食らったクサナギは爆発した。
イット「ぐぅ!!」
イット LP6900 → 3100
イズ「イット!伏せカードを使え!」
イット「言われなくたって…!リバースカードオープン!速攻魔法『戯曲魔神の悪戯』発動!俺の場の『戯曲魔神・ドラマドーラ』が破壊された場合、相手に1700ポイントのダメージを与える!さらにもう一枚『戯曲魔神の悪戯』を発動だ!これで合計3400のダメージ…お前は終わりだ!」
クレア「そのダメージの一つは…私が受ける!」
立ちあがったクレアがそう宣言すると、発動されたダメージの光がクレアに直撃する。
クレア「きゃあああ!」
クレア LP200 → 0
ヤマト「クレア!? うぐぅ!」
ヤマト LP3150 → 1450
二人を襲ったダメージ。クレアが庇ってくれなければ自分は次の攻撃を行えずに負けていた…。
ヤマト「…!『Hメドロウア・ワイバーン』…ダイレクトアタック!《シャイニング・バスター》ぁぁぁ!!」
怒りの攻撃は止まらない。メドロウア・ワイバーンの放つ光線がイットを飲み込んで吹き飛ばした。
イット「う、うわあああぁぁぁ!!」
イット LP3100 → 0
ヤマト&クレア 勝利!
イズ「な、なんて奴らだ…!ちぃ、一旦引くぞ!」
イット「次にデュエルする時は…!!」
ボロボロになったイットを抱えるイズ。二人は近くにある塀を飛び越え、どこかへ消えてしまった。
アオヒサ「やったぜヤマト!」
ヤマト「う、うん…でも…だいぶボロボロにされちゃった…。次あんなのが来たら…勝てる自信ないなぁ…」
膝をつき、息を整えるヤマトは気絶しているクレアを見る。
ヤマト「それに…クレアもダメージが大きすぎるよ。一旦僕たちも引き返そう。体勢を立て直さなくちゃ…」
アオヒサ「そうだな。分かった。クレアちゃんは俺に任せろ。ヤマト、立てるか?」
ヤマト「なんとか…ね…」
アオヒサから心配されつつ撤退する3人。幹部クラスの敵2二人を退けたは良いが、こちらも大きな打撃を受けてしまった。 はたして本当に大牙を倒すことができるのだろうか。痛みを堪えるヤマトの脳裏からそんな不安が離れることは無かった。
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同シリーズ作品
イイネ | タイトル | 閲覧数 | コメ数 | 投稿日 | 操作 | |
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69 | 序章 ゼルの指令 | 852 | 0 | 2015-01-26 | - | |
71 | 1話 路地裏の天使 | 816 | 0 | 2015-01-26 | - | |
68 | 2話 戦士と天使 | 868 | 0 | 2015-02-01 | - | |
103 | 3話 協力者と太古の力 | 1013 | 0 | 2015-02-22 | - | |
98 | 4話 海底に届く光 | 855 | 0 | 2015-03-02 | - | |
111 | 5話 嘲笑う者 | 811 | 0 | 2015-03-14 | - | |
69 | 6話 託されたカード | 832 | 0 | 2015-04-04 | - | |
103 | 7話 凶悪な力 | 791 | 1 | 2015-05-03 | - | |
62 | 8話 決死と少年 | 805 | 0 | 2015-05-05 | - | |
128 | 9話 天使の思い | 856 | 0 | 2015-05-06 | - | |
63 | 10話 動き出す強敵 | 698 | 1 | 2015-05-09 | - | |
94 | 11話 白き罠 | 934 | 1 | 2015-05-11 | - | |
81 | 12話 もう一人の翼 | 850 | 1 | 2015-05-28 | - | |
83 | 13話 ランクアップマジック | 968 | 1 | 2015-06-13 | - | |
51 | 14話 夜の優しさ | 709 | 1 | 2015-06-17 | - | |
121 | 話外 キャラ名鑑+小話 | 861 | 0 | 2015-06-19 | - | |
111 | 15話 デュエルフェスティバル! | 857 | 1 | 2015-06-27 | - | |
159 | 16話 声援の中の戦士 | 1734 | 0 | 2015-07-01 | - |
更新情報 - NEW -
- 2024/10/25 新商品 SUPREME DARKNESS カードリスト追加。
- 11/22 12:35 評価 7点 《シャドー・インパルス》「総合評価:自分から破壊することでコン…
- 11/22 12:26 評価 9点 《ジェムナイトレディ・ラピスラズリ》「SSされた場のモンスターの…
- 11/22 11:11 評価 5点 《ZW-風神雲龍剣》「《ZW-雷神猛虎剣》と併用してなんか強そ…
- 11/22 10:28 評価 10点 《サモンリミッター》「連続展開とモンスター効果連続発動という…
- 11/22 08:43 SS 第25話:爆撃連打
- 11/22 07:58 評価 5点 《葬角のカルノヴルス》「レベル6のシンクロチューナー。 攻撃宣…
- 11/22 07:47 一言 何気なく見に来たらウチのSSの読者がいて涙を禁じ得ない デュエルしな…
- 11/22 03:01 評価 6点 《ブラック・ソニック》「総合評価:攻撃宣言時のため、BFの数を…
- 11/22 02:53 評価 4点 《BF-竜巻のハリケーン》「総合評価:ローレベルで展開能力があ…
- 11/22 02:47 評価 3点 《ブラック・リベンジ》「総合評価:《ゴッドバードアタック》で相…
- 11/22 02:14 評価 7点 《赤酢の踏切》「「使用後、場に残り続けるフリーチェーン除去」と…
- 11/22 01:39 評価 10点 《頼もしき守護者》「なんと、下級《エクソシスター》を《大霊術…
- 11/22 01:18 評価 10点 《ピラミッドパワー》「《妖精伝姫-カグヤ 》《妖精伝姫-シラユ…
- 11/22 00:06 評価 10点 《大寒気》「《ハーピィの狩場》の自壊を防ぐ他《女神ヴェルダン…
- 11/22 00:02 コンプリート評価 クリムゾン・ノヴァさん ⭐QUARTER CENTURY LIMITED PACK⭐
- 11/21 23:05 評価 5点 《Evil★Twin チャレンジ》「ちょっと弱すぎる。 一応相手…
- 11/21 20:56 評価 8点 《紅蓮魔獣 ダ・イーザ》「 相手が後攻を選択し、しかも《強欲で…
- 11/21 20:30 評価 10点 《スキルドレイン》「 遊戯王を脳筋フィジカルゲーにできる、超…
- 11/21 19:51 デッキ ガイア
- 11/21 19:47 評価 8点 《青眼の究極亜竜》「《青眼の究極竜》《真青眼の究極竜》に続く同…
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