情熱ＳＴＥＰ！　sideイネス　作：クロノスギア2

ここはエンターゲートにある町『ダンサブル』。炎と情熱の赤い町、今この町は最高潮の熱気に包まれていた。

『第24回！！ダンサブル美女デュエル大会ぃぃ！！』

う　お　お　お　お　お　お　！　！　！

この大会は長年行われている伝統的な大会！町中の美女たちが我こそ最も美しく・最も強く・最も情熱的であることを示す最高に熱い大会である。そんな大会の募集のポスターを見ていた美女とオウムがいた。彼女はイネス、最近この町の酒場の給仕として、とある夫婦のもとで住み込みで働いている。その隣にいるのはオウムのパロ、イネスとともに暮らす家族である。名前の由来はイネスがその場のノリで付けただけだ。

「へえ～こんなのやってるんだ～」
「タイカイネエ・・・スゴクイヤナヨカンガスルゼ・・・」
「何が嫌な予感よ！お祭りなのよ！楽しまなくてどうするのよ！」
「マイドツキアワサレルコッチニミニモナッテクレヨ・・・」
「何よ！パロは楽しくないの！？」
「サアドウダカネ？トコロデ・・・」
「なによ？小言いうパロなんて知らない！」
「ソノタイカイノボシュウキョウノオヒルマデダケドイマ１１ジダゾ」
「え！？いそがなきゃ！行くわよパロ！」
「マッタク・・・イソガシイヤツダゼ・・・」

・・・。

大会当日

「さあ！ワクワクしてきた！」
「ソリャヨカッタ・・・」

会場には食べものやカードの出店がずらりと並んでおりイネスとパロの周りには町中の美しい娘たちが集まっていた。

「サイショハダンスシンサナンダト」
「ほんと！こんなたくさんのお客さんの前で踊れるなんてなんて最っっ高の幸せ！！」
「……アァ、シアワセスギテゲロハキソウダヨ」
「大丈夫安心して！すぐそこに桶があるから！」
「ソイツハドーモ…。」

『ちょっとそこの！』

びしりと大きな声が二人に掛かる、そこにはイネスと同じようにダンサー衣装をまとった女性が腕組をして立っていた。

「ここであったが１００年目！イネス！今回の大会絶対負けないんだから！」
「あらルージュ！あなたも出るの？一緒に頑張りましょ！」
「一緒になんて頑張らないわよ！あたしはあんたからこの町一番の看板娘の座を奪い解したいのよ！」
「ほんと？じゃあ、全力で勝負しましょ？」

イネスはルージュの手を取り胸に寄せた。

「へっ？ええ・・・がんばる・・・／／／」
「ダメダコリャ・・・」
「と・・・／／／とにかく！あんたには絶対負けないんだから！決勝まで来なさいよ！！あたし以外に負けるなんて許さないんだから！！／／／」
「もちろん！」

『では皆さん！大会開始時刻となります！！』

・・・。

イネスとルージュは順調に勝ち進み二人は決勝にまでやってきた。

「はあ・・・はあ・・・何なのよ今回の大会・・・早食いとか・・・借り物競争とか・・・美女全然関係ない・・・」
「あ～おなか一杯！なん何ピザ食べたの初めて！」
「オレハトウブンミタクモナイケドナ・・・ピザッテアンナミズミタイニトケテイクナンテシラナカッタゼ・・・」

『では決勝の種目はもちろん『デュエル』！ルージュさん！イネスさん！準備をお願いします！！』

う　お　お　お　お　お　お　！　！

「こ、ここまで遠かった気がするけど・・・ここであんたを倒して名実ともにこの町一番の美女の称号をいただくわ！」
「正々堂々、楽しんでいきましょ！」

『デュエル！！』

ルージュ
LP4000
VS
イネス
LP4000

「先行は私！！私は手札から永続魔法『アチャチャチャンス』を発動し、『アチャチャアーチャー』を通常召喚！」

アチャチャアーチャー
ATK1200

「アチャチャアーチャーの効果で相手に500ダメージ！さらにアチャチャチャンスの効果で炎属性モンスターが相手にダメージを与えたとき！１ターンに一度相手に500ダメージを与え１枚ドロー！」
「ひゃ～！？」LP4000→3500→3000
「コイツバーンデッキツカイカ！」
「熱く情熱的に行くわよ！さらに手札の『アチャチャスナイパー』は『アチャチャ』モンスターが効果ダメージを与えたターン手札から特殊召喚！！」

アチャチャスナイパー
ATK1400

「この子たちは２体ともレベル３！２体の炎属性モンスターでオーバーレイ！エクシーズ召喚！『アチャチャパンチャー』！！」

アチャチャパンチャー
ATK2300

召喚されたのは炎の車輪をまとう巨大戦車。フィールドを蹂躙すべく重厚な音を響かせ登場する。

「へ～おっき～」
「カンシンシテルバアイカヨ！？」
「アチャチャパンチャーの効果！ORUを一つ使い相手に1000ダメージ！」
「ひえ～！？」LP3000→2000
「私は二枚伏せて・・・ターンエンド！」

ルージュ
LP4000
アチャチャパンチャー　ATK2300
アチャチャチャンス
伏せ２枚
手札１枚

「さーてどうやって逆転しようかな！ワクワクするわね！」
「オマエノソウユウトコロミナライタイヨ・・・」