たのしみたいんだから！　side　ヒメコ　作：クロノスギア2

「むーーー！むーーー！」
「なんだよ！？デュエルなんだからそれくらいで怒んなよ・・・」
「もうおこった！こうなったらゆるしてくださいていってもゆるさないんだから！！私のターン！！ヒメコは手札の『神を崇拝せし者たち』を手札の『大地を粉砕する青き破壊神』をみせてはつどう！スバルのモンスターのかずだけヒメコのばに信者とーくんをとくしゅしょーかん！あんたのばには3たいいるから３たいだす！そしてそいつらをリリース！」

『いでよ！破壊神！『大地を粉砕する青き破壊神（ゴット・オブ・オベリスク）』！！』

「今度はオベリスク！？」

ゴット・オブ・オベリスク
ＡＴＫ4000

「さらにヒメコはまほうカード『神に捧げし宝物』をはつどう！このカードはヒメコのばに神がいるときお互いにてふだが５まいになるようにどろーするのよ！」
「ここで手札増強か・・・」
「ヒメコは５まい！」
「おれは２枚ドローだ」
「ふふん！そしてぼちのオラクルビーストたちはじょがいすることでリリースの代わりになるのよ！」

『いでよ！天空神！『天空を舞う轟雷龍神（ゴット・オブ・オシリス）』！』

「オシリス・・・だと！？」
「オシリスはヒメコのてふだのかずだけつよくなる！てふだはいま4枚！だから！」

ゴット・オブ・オシリス
ＡＴＫ？→4000

「攻撃力4000が二体・・・」
「ばとる！まずはそのヒーローをオベリスクでこうげき！」

『剛神粉砕拳（ゴットハンド・クラッシャー）！！』

「ぐっ・・・」ＬＰ2700→2500
「これでとどめ！かみのまえにはだれもかつことなんてできないんだから！オシリスでそのリンクモンスターをこうげき！」

『超電導波サンダーフォース！！』

「ぐあああ！？」『マスター！？』
「へっへーん！ヒメコのかっちー！」

ぴょこぴょこ飛び跳ねるヒメコしかし、いつまでたってもデュエル終了の合図がならない。

「へ？どうなってんのよ？」
「それはこいつのおかげさ・・・」

スバルの周りを飛び回るはふわふわの毛玉の悪魔だった

「この『クロノスギア・クリボー』を手札から使ったのさ。こいつは俺が2000以上のダメージを受けるとき、墓地におくることでダメージの前にＬＰを1000回復してくれるんだ。その後攻撃してきたモンスターをデッキに戻せるんだが・・・神には効かねえか」ＬＰ2500→3500→600

少ししょんぼりするクロノスギア・クリボーだったがスバルが頭をなでてやると嬉しそうに飛び跳ねた。

「ほんとうにうざったい！たーんえんど！」
「俺のターン！俺は・・・一枚伏せてターンエンド」
「ふん！もうあってもしらないんだから！ドローしたからこうげきりょくは5000！！いきなさい！オシリスでこうげき！」
「わるいな・・・俺はあきらめが悪いんだリバースカード『ギアレコード・プロテクト』！」
「かみにそんなのつーよーしないもん！」
「ああ、だからおれの相棒に使うんだ！このカードを時空眼の歯車龍に装備！効果で攻撃力が500下がり戦闘・効果では破壊されなくなる！」

時空眼の歯車龍
ＡＴＫ2500→2000

「それでもあんたのらいふをけずりきれるもん！いっけええ！！」
「ギアレコード・プロテクトのもう一つの効果！このカードを装備したモンスターの戦闘で発生するダメージは相手も受ける！」
「ほえ！？それって・・・！？」
「3000のダメージ。ヒメコ、お前にも受けてもらうぜ・・・ぐおおお！？」ＬＰ600→0
「きゃあああ！？」ＬＰ600→0

ＤＲＡＷ

・・・。

一人サイバーゲートの地面で横になるスバル。

「はあ・・・」
『落ち込まないでくださいマスター。マスターはよくやりました』
「けどなあ・・・ヒメコ怒らせたらこの計画おじゃんじゃねえか・・・」
『ヒメコ様の神の力を借り自衛のための組織を作る・・・良い案でしたが』
「あいつの実力と神としての力は使えると思ったんだけどなあ・・・だめだったか・・・」
『別の機会を待ちましょう。きっと話せば協力してもらえますよ』
「そうするよ・・・あー・・・疲れた・・・寝る」

いくらデュエルといえども神の力を真っ向から受けたのだ。体も精神もぼろぼろ、スバルはそのまま大の字で眠った。

・・・。

「ふん！このヒメコが引き分けだなんてさいあく！！スバルのばか！あほ！ぼっちかんりしゃ！」

マギカゲートまで飛んできたヒメコ。引き分けのことをぷりぷり起こりながら草原を歩いていた。

「もし？そこなお嬢さん？」
「ん？なによ、ヒメコいまきげんわるんだけど？」

ヒメコに声をかけてきたのは赤いアイマスクを付けたローブの男が声をかけてきたのだ。

「いえいえ、まさか神であらせられるヒメコ様がこんなところにおられるとは思いませんでして」
「ふ、ふーん！ちょっとはみるめあるじゃない？で？なにかようかしら？」
「ええ・・・じつはヒメコ様の暇つぶしにご協力させていただきたいと思い参上しました。」
「暇つぶし？」
「ええ、とても楽しいことでございます」
「楽しい！！？」

男はにやりと笑う。食いついた。なんとも単純なんだろうかと。

「ええ、ではこちらまでお越しくださいませ。美味な菓子もご用意させていただきますよ」
「お菓子！！もっちろん！！」

そういってヒメコと男は、男が明けたゲートを通りその姿を消した。

「ところであんた、名前は？ヒメコはヒメコよ！」
「私？まぁどうでもいいですが・・・ガリアス・・・ガリアス・バリジスクとお呼びください」

囚末神の復活は近い。

・・・。

今回の話
今回はおバカな神様の話でしたが前々から神であるヒメコの扱いをどうしようか悩んでいました。活躍させすぎたら囚末神なんて食ってしまうようなスペックですし。なので生みの親のター坊さんの行動方針の敵につくという設定をおいしく調理させていただきました。ご協力ありがとうございます！

デュエルの話
今回は神のデッキ『オラクルビースト』と、昔から自分が温めていたカテゴリ『クロノスギア』の対決でした。オラクルビーストは昔ながらの神を召喚し、クロノスギアは過去の英雄、遊戯王たちのモンスターを召喚して戦います。なんだか改めてみると考え深いですね。本当はブラックマジシャンのクロノスギア体『クロノスギア・Ｂマジシャン』で攻撃したかったんですが今回は没になりました。次回からもどうぞよろしくお願いいたします。