第三章　ー決闘（ディアハ）③ー　作：T@KAKKU☆

○町
　その後、町に到着したマハードは、独り町の中を進んでいた。町は活気に満ちており、人々は各々の生活に勤しんでいる

マハード「（・・・どうやら、今のところ変わった様子はないようだな・・・）」

　辺りを見回しながら歩くマハード。すると次の瞬間

マハード「・・・！」

　突如、何かの気配を感じ取ったマハードは、後ろを振り返った。だが、次の瞬間

？「（ビクッ・・・！）」

マハード「・・・気のせいか・・・」

　背後には特に怪しいものはなく、そのまま進んで行くマハード。しかし、次の瞬間

？「・・・」

　ヒョコッ

町人「！？」

　突如、露店に置かれていた籠の中から、人の足が出てきた。すると次の瞬間

ユウナ「（・・・あ、あっぶな・・・！もう少しでバレるところだったわ・・・！）」

　籠の中にはユウナの姿があった

ユウナ「（さすがはお師匠サマね。油断もスキもあったもんじゃないわ。・・・にしても、まさか乗馬を習っていたのが、こんなところで役に立つとは思わなかったわ・・・！）」

（回想）マハードを見送ったユウナはその後、家の横にあった馬小屋にいたもう一頭の馬で、後をつけて来ていた

ユウナ「（どうやら魔法は使えなくても、体で覚えたことは忘れてないみたいね。ふっふっふ。この私が、あの程度のことで諦めると思ったら大間違いよ。見てなさい、お師匠サマ！地獄の底までついて行って、私を辱めたことをおもいっきり後悔させてやるんだから・・・！）ふふふふふ、あーはっはっはっは！」

　籠の中で高笑いするユウナ

町民たち（ざわざわ・・・なんだこれ？気持ち悪っ・・・！？）

　その姿にドン引きする町民たち。すると次の瞬間

マハード「！？（な、なんだ？急に寒気が・・・？）・・・今日は早く帰って休んだ方がいいかもしれんな・・・」

　体調が悪いと勘違いしたマハードは、急いで行ってしまった。すると次の瞬間

ユウナ「・・・はっ！あ！ま、マズイわ！見失う前に早く追いかけないと！」

　スタタタタタッ

町民たち「！？」

　その後を籠を被ったまま追いかけていくユウナ









　その後、マハードは町の中心地へとやって来た。そして、そのあとを後ろから追いかけて来るユウナ

マハード「・・・」

ユウナ「（・・・ずいぶん奥まで来たわね・・・）」

　すると、ここでユウナはある疑問に駆られる

ユウナ「（・・・にしても、お師匠サマったら、何でさっきから何もせずただウロウロしているだけなのかしら？町に来たら、フツー買い物なりなんなりすると思うケド・・・）」

　すると次の瞬間。ユウナはある結論にたどり着く

ユウナ「（・・・はっ！ま、まさか！？もしかして町に来たのは女をナンパするためじゃないのっ！？）」

　しかし、次の瞬間

ユウナ「（・・・い、いや、お師匠サマに限ってそんなことは・・・。・・・で、でもお師匠サマも男だし、それにイケメンだから女遊びの一つや二つしてたっておかしくはないかも・・・！だとしたら許せないわ！私がハッキリ言って、やめさせなくちゃ！）」

　またしても思考が暴走してしまうユウナ。すると次の瞬間

　ピーン！

マハード「！！」

　突如、マハードの首にかかっている千年リングの針が動いた。そして次の瞬間

　ドーン！

ユウナ＆マハード「！！？」

　突如、凄まじい爆発音が、辺り一面にこだました。さらに次の瞬間

町民「キャーッ！た、助けて―ッ！」

　町民たちが悲鳴を上げながら走ってきた

ユウナ「な、何！？一体何が起こったのッ！？」

　突然のことに、慌てふためくユウナ。すると次の瞬間

　ドーン！　ギャオォォォォォン！！！

ユウナ＆マハード「！！？」

　突如、町の向こう側に巨大な竜が現れた

続く