第三章　ー決闘（ディアハ）④ー　作：T@KAKKU☆

マハード「現れたか！」

ユウナ「ええッ！？ちょ、な、何よあれ！？も、もしかしてあれってドラゴン！？何であんなものがいるのよッ！！？」

　突然のことに、驚くことしかできないユウナ。すると次の瞬間

　ダッ！

ユウナ「！？」

　突如、マハードは竜のいる方向に向かって走り出した

ユウナ「お、お師匠サマ！？ちょっと、どこ行くのッ！？・・・はっ！ま、まさか！もしかしてあのドラゴンと戦おうってんじゃないでしょうね！？い、いくらお師匠サマでも無茶よ！勝てっこないわ！？」

　マハードを急いで追いかけようとするユウナ。だが、次の瞬間

町民「うわーっ！に、逃げろーッ！」

　ドドドドドド！

ユウナ「うわっ！？ちょ、ちょっと！？どいて！どいてってば！？」

　竜の出現によって町は大混乱。逃げ惑う人々に阻まれ、なかなか前に進むことができないユウナ。すると、次の瞬間。マハードとの距離は見る見るうちに離れていってしまった

ユウナ「あ！ちょっと！待ってヨーッ！お師匠サマーーーッ！！！」







　一方その頃。町のはずれでは、竜が暴れまわっていた。家屋は無惨に破壊され、人々は恐怖で逃げ惑い、戦慄と絶望が辺りを包み込んでいた。すると次の瞬間

　ザッ！

マハード「そこまでだッ！」

　竜の前にマハードが立ちふさがった

竜「！？」

町民「おおっ！？あ、あれは神官・マハード様！」

マハード「王都の平和を乱す者は、私が許さんッ！ファラオになり代わり、この神官・マハードが相手だ！魔物（カー）よ、かかって来いッ！」

　竜を挑発するマハード。すると次の瞬間

竜「ギャオオオオ！！！」

　突如、雄たけびを上げた竜はマハードを敵と捉えた。すると次の瞬間

マハード「（魔物を封じている石版がない今、頼れるのは私の精霊のみ！）行くぞッ！いでよ、我が魂の化身！『幻想の魔術師』、召喚ッ！！！」

　バシュゥゥゥゥゥン！！！

　マハードの隣に煙とともに、謎の黒い魔術師が現れた






　すると次の瞬間

ユウナ「はぁ、はぁ・・・。や、やっと着いた・・・！」

　遅れてユウナが到着した

ユウナ「・・・あっ！？お、お師匠サマ！？な、何してんの、早く逃げてッ！」

　マハードに叫ぶユウナ。しかし、次の瞬間

町民「頼みましたぞ、マハード様！」

群衆（ワーッ！いけーッ！マハード様ーーーッ！）

　その声は群衆の声にかき消されてしまった。すると次の瞬間

竜「ギャオオオオ！」

ユウナ「！？」

　突如、雄叫びを上げる竜。さらに次の瞬間

　グオオオオ・・・！　バシュッ！バシュッ！

ユウナ「！！？」

　竜はマハードと魔術師目掛け、口から大きな火球を放った

マハード「！」

ユウナ「あ、危なーいッ！」

　火球はマハード達に向け一直線に飛んで行く。その光景に思わず顔を覆うユウナ。だが、次の瞬間

マハード「甘いッ！」

　ヒュン！　ドゴォォォォォン！

ユウナ「！？」

　マハードと魔術師はその攻撃を見事にかわした

ユウナ「す、凄い！」

町民「おおっ！いいぞ！さすがマハード様だ！」

　その雄姿に沸く観衆。すると次の瞬間

マハード「今度は・・・こちらから行くぞ！」

　マハードは何やら呪文を唱え始めた。そして次の瞬間

マハード「幻想の魔術師の特殊能力発動！『幻想の呪縛』！！」

　ヒュオォォォォ・・・！　ジャキーン！

竜「！！？」

　突如、竜の体の周りに謎の六芒星の紋章が現れた。すると次の瞬間

　ギギギギギ・・・！

竜「ギャアァァァァ・・・！！？」

　紋章の力により、竜の動きが止まった

ユウナ「な、何あれ！？い、一体どうなってるの！？」

　あまりのことに、驚くことしかできないユウナ。そして次の瞬間

マハード「これで貴様は動けまい！よし、今だ！攻撃だ、幻想の魔術師！くらえ、『魔導波」！！！」

　ゴォォォォォッ！　ドーン！

　魔術師の杖から魔法の弾が放たれ、それは竜に直撃した。すると次の瞬間

竜「ギャオォォォォォ！！！」

　ズズーン！

　竜は悲鳴を上げ、その場に崩れ落ちた


続く