第５３話 メイのライトロード見学のお話①　作：ハカラメ

注）ｓｓ初心者です！二次設定その他もろもろにご注意ください。

「メイちゃんが聖域内を見学する」という感じで、今までの設定とかキャラ達を総復習するお話です。それでは始まります！



お母さんへ。

お元気ですか？
私は無事にジャスティス・ワールドに到着することができました。
そして、ケルビムさんから許しを得て、正式にライトロードの一員になることができました。

あ、あとケルビムさんがお母さんにすごく怒っていたので、あとでちゃんと謝ってくださいね！

私は今・・・



ケルビム「・・・どうした、メイ。ボーっとして」

メイデンミネルバ「ふぇ！？　あ、ごめんなさい、つい・・・」
ケルビム「そうか。これから教えるのは、私たちライトロードの歴史に関わる話だからな。しっかり聴くんだぞ」

私は今、ケルビムさんからライトロードの歴史について学んでいます。



ケルビム「今からずっとずっと昔の事、世界は今よりも争いが激しかった時代に、ある１匹の龍が人々によって恐れられていたんだ」
メイデンミネルバ「あ、その龍って・・・」

ケルビム「そうだ。お前も大聖堂の大きな彫刻を見ただろう？　あれが、ライトロードが祭っている神龍、『裁きの龍』だ」

メイデンミネルバ「裁きの龍・・・何だかすごい名前ですね」
ケルビム「確かにそうだな。裁きの龍は非常に美しい白い体毛で覆われ、全身から太陽と見紛うほどの強い光を放つ龍だそうだ。そして、その光はこの世の悪に降り注がれ、多くの争いを止めたと言われているんだ」
メイデンミネルバ「へ～、じゃあ正義の龍なんですね！」

ケルビム「・・・いや、そうとは限らない。裁きの龍に伝わる話は数多く残されていて、その中には大国を滅ぼしたとか、地上の命をすべて焼き尽くそうとしたとか・・・そういった話もたくさんある。だから裁きの龍は、正義の象徴とも、破壊の権化とも言われているんだ」
メイデンミネルバ「正義の象徴、破壊の権化・・・なんだか正反対ですね」
ケルビム「ハハハ、確かにそうだな。しかし、そんな裁きの龍は、ある時を境に歴史上の文献からぱったりと姿を消したんだ」
メイデンミネルバ「えっ、どうして・・・？」
ケルビム「それは私たちにもよく分からないのだが、ライトロードに古くから伝わる昔話によると、ミカエルという伝説の勇者が裁きの龍を倒した、と言われているが、真偽のほどは確かではないんだ・・・」

メイデンミネルバ「ミカエル・・・」
メイデンミネルバ（あれ、ミカエルっていう名前、どこかで聞いたような・・・？）


ケルビム「ん、どうした？」
メイデンミネルバ「い、いえ。何でもないです！」

ケルビム「そして、裁きの龍が歴史上から姿を消してから数百年後のこと、１人の天使が地上に現れ、活躍をし始めるんだ。そう、それこそが・・・」
メイデンミネルバ「あ、まさかその天使って・・・！」


ケルビム「後にライトロードを結成するお方であり、我々の長であり、あなたの母・・・そう、セイントミネルバ様だ」



第５４話に続く