第４６話 アーチャーフェリスのお話⑦　作：ハカラメ

注) ss初心者です！ 二次設定その他もろもろにご注意ください。
さて、いよいよフェリスちゃんの告白大作戦、スタートです。

前回のあらすじ、相変わらずライラの部屋は汚かった (ルミナス談)


女子会が開かれた、その夜...


ガサガサ・・・
ルミナス「ね、ねぇライラ。本当に上手くいくのかな～？」
ライラ「大丈夫よ。私たちが考えたんだから、失敗はあり得ないわ」
ルミナス「うわっ、この茂み、虫がいっぱいいるよ～！」
ライラ「ちょっとくらい我慢しなさい。私の部屋では蜘蛛やらGやらたくさんでるわよ？」
ルミナス「・・・ライラ、ちゃんと掃除しなさいよ・・・」


～～～

１時間前、ライラの部屋にて...
ライラ「・・・それでは今から、フェリスの告白大作戦の計画を発表します」
フェリス「おお～！」パチパチ
ライラ「はい、まずはこれよ」ポイッ
フェリス「？ 何ニャ、これ？」
ライラ「これは、耳に付けて使う、イヤリング型のトランシーバーよ。これを付けると、もう１個のトランシーバーからの私たちの声が聞こえる仕組みになってるの。これを使って私たちがフェリスに合図をだすわ」
フェリス「おぉ～、さすがライラ、発明王ニャ！」
ライラ「ウォルフさんは、いつもこの時間帯は森を散歩している事が多いわ。そこを待ち伏せして、一気に告白よ！」
フェリス「お、おぉ・・・でも、もし森に来なかったら・・・」

ライラ「大丈夫よ、ルミナスが今、そこはかとなくアピールしてる所だから...」


武道場前にて。
ジェイン「ぜー・・・ぜー・・・」
ガロス「お、お疲れ、様、でした・・・」
ウォルフ「お前たち、すぐに風呂入れよ？ 最近夜は冷えるからな。風邪をひかないように気をつけるんだぞ」
２人「は、は～い・・・」

ウォルフ「ふぅ・・・今日もいい汗かいたな・・・」
ルミナス「あ～！、今日は絶好の散歩日和ですね～！」
ウォルフ「うぉ！ どうしたルミナス、突然大声で！？」
ルミナス「あ～！、こんな日は、森で散歩したくてたまらないですよね～！」
ウォルフ「い、いや、今日はだいぶ修行したから、もう寝ようと思ったのだが・・・」
ルミナス「ええ～！？ それは残念ですねぇ～！ 今日はとても月がきれいなのにぃ～！？ 絶好の散歩日和なのに～～！？」
ウォルフ「むぅ、確かに今日は月が綺麗だな・・・風呂から上がったら、少し歩くか・・・」
ルミナス (・・・よしっ！！)



ライラ「・・・多分、大丈夫だと思うわ」
フェリス「そうか、ならよかったニャ～」
ライラ「私たちも、陰から見てるから心配しなくても大丈夫よ。しっかりサポートするわね。あとはあなたの勇気しだいよ。がんばりなさい、フェリス」
フェリス「う、うん、が、頑張るニャ！///」ぷしゅ～
ライラ (本当に大丈夫かしら...)

～～～

フェリス「・・・///」ガタガタガタガタ...

ルミナス「大丈夫かな、フェリスちゃん。さっきからすごい勢いで振動してるんだけど・・・」
ライラ「・・・どんだけ緊張してるのかしら。あの様子じゃ、上手く喋れないんじゃないかしら・・・？」
ルミナス「・・・あっ！ ウォルフさん来たよっ！！」


フェリス「・・・！！！」
ウォルフ「おや、フェリスじゃないか。こんな所で何してるんだ？」
フェリス「い、いいいええ、あのおお、、っちょ、ちょっと、散歩を・・・！」
ウォルフ「そうか、奇遇だな。私も散歩をしていたところだ」
フェリス「あ、あははハハハ・・・そ、そうななんでですかぁ～～///」
ウォルフ「む？ どうした、フェリス。様子が変だぞ？ それに顔も赤いし・・・熱でもあるのか？」サッ

おでこ同士をピターン！
フェリス「！？！？！？！？！？！？！？！？」ぷしゅ～
ウォルフ「こ、これはすごい熱い！？ す、すぐに医者を・・・！」


ルミナス「あ、あぁ～・・・開始３０秒でもうこの大惨事なんですけど・・・」
ライラ「困ったわね。テンパるとあそこまでポンコツになるなんて・・・予想GAYだわ。仕方ない、作戦決行よ！」

ライラ『フェリス！しっかりしなさい！告白するチャンスは今、今なのよ！』
フェリス「はっ！ そ、そうだ、勇気を出さなきゃ・・・！」

フェリス「ま、待ってくださいニャ！」ガシッ
ウォルフ「！？ い、いや、でもすごい熱が・・・」
フェリス「こ、これは、その・・・ウォルフさんの性でもあるかも・・・だニャ？」
ウォルフ「？ どういうことだ？」
フェリス「うぉ、ウォルフさん・・・伝えたい事があるのニャ・・・」

ライラ「よし、このまま、付き合ってくださいって告白するのよ、フェリス！」

フェリス「そ、その、ず、ずっと前からその、あの・・・」
ウォルフ「？？」
フェリス「そ、その、あ、あた、あたしと・・・つっ・・・」
ウォルフ「つ？」

フェリス「あたしとっ！ つっ・・・つぅ・・・つ、つき・・・！！！」



第４７話に続く