第５１話 小さな来訪者のお話③　作：ハカラメ

注）ｓｓ初心者です！二次設定その他もろもろにご注意ください。
ついに、謎の侵入者の正体が明らかに・・・！？


前回のあらすじ、グラゴニスの件については、閑話休題をご覧ください。



バタバタ
ルミナス「た、大変ですウォルフさん！あの子がいません！」
ウォルフ「何！？」
ルミナス「えっと、部屋に行ったらもぬけの殻で、窓が開いてて・・・」
ウォルフ「・・・あのような少女が、そう遠くへは行けないだろう。きっとまだ近くにいるはずだ。探しに行くぞ！」
ルミナス「は、はい！」


～～～


聖域内、竜小屋にて。

？？？「・・・」

グラゴニス「・・・」

？？？「あなた、名前はなんていうの？」
グラゴニス「ギャオォーン」
？？？「へ～、グラゴニスっていうんだ。いい名前だね！」
グラゴニス「ギャウゥン」
？？？「羽も毛並みもすごく綺麗・・・さすが女の子だね」
グラゴニス「ギャウウ・・・」
？？？「アハハ、そんな照れなくてもいいのに～」

ライデン「わん！」すりすり
ライニャン「にゃお～ん」すりすり
？？？「わぁ、可愛い！犬さんと猫さんもいるなんて！よしよし～」ナデナデ
グラゴニス「ギャオギャオーン！」
？？？「えっ、乗せてくれるの・・・！いいの？」
グラゴニス「ギャウ」
？？？「ホントに！？うれしい、ありがとうグラゴニス！！」


？？？「よいしょっと。うわ～、ドラゴンに乗るの久しぶりだな～！」
グラゴニス「ギャウン？」
？？？「うん、私は準備オッケーだよ！いつでもいいよ！」

グラゴニス「ギャオオオォォォンンッッ！！！」バサァッ！
？？？「！！！」



ウォルフ「・・・！？今の鳴き声は、グラゴニス・・・！？」
ルミナス「竜小屋の方から聞こえましたよ！」
ウォルフ「ひとまず行ってみよう！」



ビュオオン、ビュオオン！
？？？「すごい、速ーい！！！すごいよグラゴニス！」
グラゴニス「ギャオオオォン！」バサッバサッ
？？？「アハハ、高ーい！楽しい～！！！」
グラゴニス「ギュルオオォンン！！」


タタタッ
ウォルフ「・・・！？！？」
ルミナス「わぁ、すごい・・・グラゴニスがあんなに速く飛んでるところ、初めて見たかも・・・！」
ウォルフ「・・・」
ルミナス「あっ、グラゴニスの上に、あの子がっ！！」
ウォルフ「どういう・・・ことだ！？」
ルミナス「えっ、どうしたんですか、ウォルフさん？」
ウォルフ「グラゴニスは、ライトロードに古くから仕えている、由緒正しい血統を持つ竜の末裔なんだ。そして、グラゴニスは代々、自らが仕える人、つまりはライトロードの長であるミネルバ様しか、その背に乗せて飛ぶことはない・・・はずなのだが・・・」
ルミナス「・・・えぇっ！じゃあ、どうしてあの子は・・・」


バサッバサッ
ドスンッ！
グラゴニス「ギャオオォォン」
？？？「ありがとう、グラゴニス！すっごく楽しかったよ！」


ウォルフ「おい、君！」
？？？「！？だ、誰ですか・・・？」ビクッ
ウォルフ「おっと、すまない。驚かせてしまったね。私はウォルフ。ライトロードの戦士だ」
ルミナス「私はルミナスだよ！ もぉ～、突然いなくなるから、びっくりしたよ～！」
？？？「・・・ハッ！ ご、ごめんなさい！ドラゴンの鳴き声が聞こえたからつい・・・あ、あの、あなたがウォルフさん、ですよね？」
ウォルフ「？　そうだが？」


？？？「お願いします！　私を、ライトロードの仲間に入れてください！！」


２人「！？」
ウォルフ「まさか、君はライトロードに入るために、ここを目指していたのかい？」
？？？「はい。母から、私がもっと成長するためには、ライトロードに入って修行するのが一番いいと言われたので・・・」
ウォルフ「まさか、結界を破ったのも、君かい！？」
？？？「えっと、何だか結界の方から通してくれたので・・・」
ルミナス「お母さんから勧められた・・・って、お母さんは聖域の場所を知ってるってこと！？」

ウォルフ「グラゴニスの件、結界の件、聖域の場所を知っていた・・・君は、一体何者なんだい！？」


？？？「私は・・・」




メイデンミネルバ「私の名前は、ミネルバ・・・メイデンミネルバです」



２人「・・・ミネルバ！？」




第５２話に続く