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HOME > コンプリートカード評価一覧 > デュエリストセット Ver.ダークリターナー コンプリートカード評価(みめっとさん)

デュエリストセット Ver.ダークリターナー コンプリートカード評価

遊戯王アイコン みめっと 」さんのコンプリートカード評価


レアリティ 評価 番号 カード名
ヴェルズ・ケルキオン
Super
▶︎ デッキ
7 JPD01 ヴェルズ・ケルキオン 
ヴェルズ・カストル》と共にメインデッキの「ヴェルズ」モンスターでテーマネームを指定した効果を持つ数少ないモンスターの1枚で、これまでのヴェルズとは少し趣向が異なる設定を持つ後発のレベル4ヴェルズ。
3つの効果全てがヴェルズを指定した効果となっていますが、1の効果が墓地に除外するヴェルズとサルベージするヴェルズの計2体以上が必要になる効果、2が1の効果を使用したターンにしか使えない効果による手札のヴェルズモンスターの召喚、3が自身が墓地送りになったターンに適用される《ヴェルズ・コッペリアル》や《インヴェルズ・ホーン》くらいしか喜ばないほぼ使わない効果となっており、それでいて自己SS能力があるわけでもないため、テーマの必須枠となる高レアリティ高性能な下級モンスターに見えるこのカードですが、ぶっちゃけその初動適性は結構低いです。
効果による召喚を行う2の効果も、1の効果を使ったターンに適用されるのではなく、そのターンに改めて発動する必要があるというのも何だかイマイチ。
もちろん墓地に2体以上のヴェルズが存在していることが前提の状況なら、サルベージしたヴェルズをそのまま召喚して動けるカードですが、それが現在の環境でそれほど強いということもなく、テーマの下級モンスターに対して初動になるか否かを重く見る人からは手厳しい評価を受けそうなカードという印象です。
ヴェルズ・ヘリオロープ
Normal
▶︎ デッキ
7 JPD02 ヴェルズ・ヘリオロープ 
ジェムナイト・エメラル》がヴェルズ化したモンスターとなる「ヴェルズ」唯一の通常モンスター。
これまでになかった趣向を凝らしたフレイバーテキストが書かれており、以後単にそのモンスターの生態や設定が書かれているわけではないこういった特殊なフレイバーテキストを持つ通常モンスターが見られるようになりました。
「ヴェルズ」に関する効果を持つモンスターは評価時点ではごく僅かである一方で、強力な効果を持つ《ヴェルズ・オピオン》が自身をX召喚するためのX素材にレベル4ヴェルズモンスターを指定しているため、素材要員としての唯一性が高く、【ヴェルズ】以外でもオピオンを使うために《レスキューラビット》や《予想GUY》とこのカードだけを採用したデッキも見られるようになりました。
下級モンスターで攻撃力1900超えという戦闘向けの能力設定であることも、単なる素材要員にとどまらない活躍が見込める点でこのカードの価値を高めていたことは間違いありません。
ヴェルズ・ザッハーク
Normal
▶︎ デッキ
2 JPD03 ヴェルズ・ザッハーク 
ドラグニティ-ブラックスピア》がヴェルズ化したモンスターで、ステータスが元となったモンスターとまるで異なるものとなっている。
効果の方は発動条件・効果対象・除去方法の全てが弱いカードとなっており、低質過ぎる除去効果を埋め合わせるかのような下級モンスターとしてそこそこ高い攻撃力で無理矢理誤魔化している感じが否めない。
今やドラゴン族で最も隆盛した属性となった闇属性モンスターであることを活かそうにも、レベル4の闇ドラゴンにはこのカードよりも攻撃力の高いモンスターや有用な効果を持つモンスターが存在しているためまるで採用する理由にならない。
ヴェルズ・カイトス
Normal
▶︎ デッキ
3 JPD04 ヴェルズ・カイトス 
シャドウ・リチュア》がヴェルズ化したモンスターで、《ヴェルズ・オランタ》の魔法罠カード対応版となる能力を持つカード。
ヴェルズ下級モンスター特有の、効果は悪くない、むしろ強い方なんですが、ちょっとばかり汎用というか個が過ぎるタイプのモンスターの1体です。
この手の効果持ちの割りには攻撃力もそこそこ高いんですが、あまりにテーマ本体への貢献度が低いやつらばかりだとろくでもない集団にしかならないのは、GX期にロイドたちが教えてくれたはずですが…。
単独でスキドレを突破できるのはエライと思いますが、パンクラ先生の偉大さを一度でも知ってしまうと、もはやこの程度のカードでは到底満足できないのが悲しいところ。
ヴェルズ・オランタ
Normal
▶︎ デッキ
3 JPD05 ヴェルズ・オランタ 
実は炎族ではない《ラヴァル・キャノン》のヴェルズとなる炎族の闇属性モンスター。
持っている効果はヴェルズモンスターに多く見られる汎用系のものであり、攻撃力が上がった代わりに除去できるモンスターが表側表示限定になった《ならず者傭兵部隊》といったところ。
そういうわけで別に強くもなんともないのですが、下級ヴェルズに出てきてすぐに能動的にモンスターを除去できるカードが他になく、セットモンスターを除去できないことが大したデメリットにならないことから、テーマモンスターだけでデッキを組むなら比較的見られるカードにはなっている。
ヴェルズ・マンドラゴ
Normal
▶︎ デッキ
5 JPD06 ヴェルズ・マンドラゴ 
多分言われないとわからない《ナチュル・コスモスビート》がヴェルズ化したモンスターで、《ダイナレスラー・パンクラトプス》と同様の自己SS能力だけを持っている下級ヴェルズの1体。
そういうわけで完全なる素材要員となるわけですが、相手モンスターが最低1体はいないと自己SSできず、それは先攻時に立てておきたい《ヴェルズ・オピオン》のX素材としてはあまり向かないということになる。
ヴェルズ・バハムート》はそんなに強くないし少なくとも【ヴェルズ】でなければ使うのは難しく、バハムートとオピオンや《インヴェルズ・オリジン》以外のリリース・素材要員にするならもっと良いレベル4モンスターは他にいくらでもいます。
植物族関連の効果を受けられることに活路を見いださなければ、現在では素材要員としてそれほど高性能なカードとはとても言えないでしょう。
ヴェルズ・フレイス
Normal
▶︎ デッキ
4 JPD07 ヴェルズ・フレイス 
ガスタ・イグル》がヴェルズ化したモンスターで、《ヴェルズ・オランタ》や《ヴェルズ・カイトス》と同じ除去系の汎用効果を持っている。
モンスターとバックのカード両方に対応できますが、リバース誘発という発動条件とアタッカー適性の低いステータスが非常にイケておらず、除去内容がバウンスということで、効果破壊耐性や被破壊誘発効果、墓地発動の効果を持つEXモンスターには有効である一方でメインデッキのモンスターに対しては有効な効果にならない場面も少なくない。
少なくとも《ヴェルズ・オピオン》をX召喚することに特化した構築の【ヴェルズ】ではまず使われないカードです。
ヴェルズ・カストル
Normal
▶︎ デッキ
8 JPD08 ヴェルズ・カストル 
テーマに関する効果を持つモンスターがほとんどいない「ヴェルズ」モンスターの中で、数少ない「ヴェルズ」を指定した効果を持ち、それが優秀でもあるモンスター。
召喚されたターンに「ヴェルズ」モンスターの召喚権を増やす能力となっており、属する下級モンスターがレベル4、Xモンスターがランク4で統一されているヴェルズにおいては《増殖するG》に耐性のあるEX展開要員として有用な効果であり、《ヴェルズ・ゴーレム》と《ヴェルズ・コッペリアル》のアドバンス召喚にも役立つ。
召喚された瞬間に適用される発動しない効果なので妨害を受けにくく、その後の無効効果によって後から取り消されないのも優秀です。
何らかの召喚誘発効果を持っているとか、良い相方となるレベル4ヴェルズが新規カードとして登場すればより使えるカードになる可能性を秘めた将来性のあるカードという感じですね。
ヴェルズ・オ・ウィスプ
Normal
▶︎ デッキ
2 JPD09 ヴェルズ・オ・ウィスプ 
ネオフレムベル・オリジン》がヴェルズ化したモンスターで、評価時点では《従騎士トゥルーデア》くらいしか世のデュエリストたちには知られていなそうな数少ない闇属性の炎族モンスター。
このカードに触れた相手モンスターの効果をそのダメージ計算後から無効にするという能力ですが、そのステータス設定からほとんどの場合でセット状態のこのモンスターに攻撃を仕掛けた相手モンスターがこの効果を受けることになる。
つまりほとんどの場面で守備力2050の効果なし下級モンスターになってしまうということであり、それならレベル4の炎族の通常モンスターでも使った方がまだ有意義でしょう。
炎族で闇属性であることを重視するとしても、同じヴェルズに属している《ヴェルズ・オランタ》の方が幾分かましな効果を持っています。
ヴェルズ・アザトホース
Normal
▶︎ デッキ
4 JPD10 ヴェルズ・アザトホース 
全てのワームが一緒くたになったものがヴェルズ化した存在というヴェルズモンスターの中でもかなり特別感の強い姿をしていますが、その実は普通のステータスと普通の能力を持つごく一般的な下級ヴェルズの1体に過ぎない。
持っている効果も他の多くの下級ヴェルズと同じくテーマ関係の効果ではないきわめて汎用的なもので、リバース誘発効果で特殊召喚されたモンスター1体を対象にデッキバウンスによって除去を行うというそれなりの内容になっている。
しかしEXモンスターが相手なら手札へのバウンスでも除去効果の強さに変化はないため、そうなると同じヴェルズのリバース効果モンスターである《ヴェルズ・フレイス》の方が扱いやすいし、何なら除去枚数の多い《ペンギン・ソルジャー》でも十分ということになる。
下級モンスターとしてそれなりに高い守備力と唯一の爬虫類族のヴェルズであることには多少見るべきところがあるが、この程度の性能ならテーマモンスターを全部合体させたデザインにするほどとは思えない。
ヴェルズ・サンダーバード
Normal
▶︎ デッキ
8 JPD11 ヴェルズ・サンダーバード 
岩石メタビを使っていた頃に死ぬほど嫌な思いをしたヴェルズモンスターの1体。
お互いの何らかの効果の発動に反応して場を離脱し、少しだけ強くなって帰ってくるというモンスターなのですが、これによりダメステ以外で発動する魔法や罠は軒並み避けられてしまい、帰ってくる時にはこちらの攻撃力1900の岩石コアキメイル達を抜く打点となるという圧倒的たちの悪さで、通告やらを使うにしても倒し切るために2枚以上のカードをほぼ確実に消費させられていたあの頃のことは思い出すだけで頭が痛くなってしまいます。
相手がNSしたモンスターでただ殴りかかろうとしてきても、自分の効果に反応して離脱するか、こちらも速攻魔法や罠カードを敷いてそれらで処理してしまえばいいわけですからね。
帰還が発動を伴わず特殊召喚扱いでもないというのもまた優秀であると言えますし、当時はこのモンスターを主軸に据えたデッキなんかも散見されました。
ヴェルズ・サラマンドラ
Normal
▶︎ デッキ
7 JPD12 ヴェルズ・サラマンドラ 
ヴェルズ化して色々とミニサイズになっちゃった《ジュラック・タイタン》で、《魂を喰らう者 バズー》の恐竜族版のような能力を持っている。
墓地のモンスターを1ターンに2体まで除外して打点が一時的に上がるだけの恐竜らしい脳筋モンスターだが、《ディノインフィニティ》や《ジャイアント・レックス》などの除外に関連する能力を持つ一部の恐竜族たちとのシナジーが見込める。
除外するモンスターの種類を問わないため墓地のモンスター数を調整することにも長けており、闇恐竜ということで受けられる有用な効果も多い。
2体を除外すれば攻撃力は2450となり、上級システムモンスターの打点を抜き去る程度には十分で、返しの相手ターンでも上がった攻撃力が維持されるのも気が利いています。
何にせよヴェルズより恐竜族寄りなモンスターであることだけは間違いないでしょう。
ヴェルズ・ゴーレム
Normal
▶︎ デッキ
2 JPD13 ヴェルズ・ゴーレム 
A・O・J カタストル》がヴェルズ化してよりゴキブリ感に磨きがかかった、評価時点で数少ないメインデッキの上級以上のヴェルズモンスターの1体。
ゴーレムというカード名に引っ張られたのか、元になったカタストルからどういうわけか種族が変更されて機械族から岩石族になっている。
効果はターン1で使えるレベル5以上の闇属性モンスター1体に対する効果破壊による単体除去効果となっている。
ノーコストで使える単体除去ですが対応範囲があまりに狭く、特殊召喚できる上級モンスターということを除けば性能的には《白夜の女王》とそんなに変わらない。
属するEXモンスターがほぼランク4Xであるヴェルズの性質を考えてもまずデッキに入らないカードでしょう。
ヴェルズ・コッペリアル
Normal
▶︎ デッキ
3 JPD14 ヴェルズ・コッペリアル 
ターミナルワールドのジェネクス枠ではさすがに再録されなかった《レアル・ジェネクス・クロキシアン》のヴェルズで、評価時点で数少ないメインデッキの上級ヴェルズの1体。
2体の上級ヴェルズはどちらも元はEXモンスターであり、残骸となって瓦礫扱い=岩石族となった《A・O・J カタストル》のヴェルズである《ヴェルズ・ゴーレム》に対してこちらは機械族のまま。
リリース1体で出せるモンスターとしてはそこそこの攻撃力があり、相手によって倒されると相手モンスター1体をコントロール奪取する効果を発揮する。
しかし特殊召喚できない上に効果の発動条件が自爆特攻を仕掛けなければ相手依存で、クロキシアンと違ってコントロール奪取がそのターンまでしか保たないので、そうなるとしかるべきタイミングで質の良いコントロール奪取を行うことはどうしても難しくなってしまう。
バウンスや除外にも対応しているのは悪くなく、強制効果でタイミングも逃さない効果で、特殊召喚できないことを考慮してもゴーレムよりはましなカードだと思いますが、ランク4Xデッキであるヴェルズにおいてはやはり不要な存在と言わざるを得ないでしょう。
インヴェルズの魔細胞
Normal
▶︎ デッキ
7 JPD15 インヴェルズの魔細胞 
相手に依存しない手札からの自己SS能力を持つインヴェルズの下級モンスター。
上級以上のインヴェルズたちのリリースになるべく設計されたモンスターで、《インヴェルズの斥候》と比較するとあちらは墓地からの特殊召喚なので使実質的な消費がなく何度も使い回せますが、それ以外は厄介な発動条件やデメリットが少ない分概ねこちらの方が優れている。
インヴェルズ・オリジン》のL素材としても利用でき、自己SS条件も同じ「ヴェルズ」に属する《ヴェルズ・マンドラゴ》より優れているため、《ヴェルズ・オピオン》や《ヴェルズ・ナイトメア》のX素材になれないのは残念ですが、【ヴェルズ】でも使用する価値はあります。
インヴェルズの斥候
Normal
▶︎ デッキ
2 JPD16 インヴェルズの斥候 
インヴェルズの上級以上のモンスターたちのリリースになるために設計された《黄泉ガエル》の調整版ともいえる自己蘇生能力を持つモンスター。
しかしあまりにも別な用途に悪用されたくなくて設定された過剰なまでの数々のデメリットによって拡張性が完全に死んでしまっており、特に発動ターンに特殊召喚ができない制約のせいで後に登場した《インヴェルズ・オリジン》のL素材に使うこともできなくなってしまっている。
リリース及びS素材に使用する制限は永続効果なので無効にできるものの、これでは今後画期的なインヴェルズの新規モンスターが登場したとしても到底次のステージに連れて行くことはできないでしょう。
インヴェルズ・モース
Normal
▶︎ デッキ
8 JPD17 インヴェルズ・モース 
上級以上の「インヴェルズ」の中では《インヴェルズ・ギラファ》と並ぶ有能モンスターとして知られている上級モンスター。
実質的に【ヴェルズ】と言える商品「デュエリストセット Ver.ダークリターナー」において、上級以上のインヴェルズがこのカードとギラファだけ再録されている辺りからも大方の察しがつくといったところ。
ギラファと比べると攻撃力が若干劣り、効果を発動するためにライフを要求される点がマイナス要素ですが、こちらは相手の場のカードを2枚まで除去できるため得られる数的アドバンテージが大きい+除去方法が耐性持ちに強いだけでなく墓地利用をさせないバウンスなので、EXモンスターが戦闘の主役となる現環境では多くの場面でギラファよりも優れた効果となります。
ポテンシャルは高いですが何しろ発動条件がこれなので有力な後続なしではどうにも発展しようがないところは否めず、下級インヴェルズの方にただリリースになるというだけでなく、リリースすることで強い誘発効果が墓地から出る新規カードが出てきて欲しいところですね。
インヴェルズ・ギラファ
Normal
▶︎ デッキ
7 JPD18 インヴェルズ・ギラファ 
ギラファ「何もガザスやグレズのダンナが出るこたぁねぇ…。」
モース「ここは我々にお任せを。」
登場当時より「インヴェルズ」モンスターの中で自他共に認める最も仕事ができるモンスターとして知られていたカード。
最上級モンスターながらインヴェルズモンスター1体でアドバンス召喚ができ、インヴェルズをリリースしてアドバンス召喚した時に誘発できる効果により、相手の場のカード1枚を墓地送りによって除去+自分のライフを定数回復という、《風帝ライザー》や《邪帝ガイウス》の相互互換となる能力を発揮する。
それら2体と同様に効果破壊耐性を貫通する除去であり、攻撃力もそれら「帝」モンスターよりも高く、追加のライフ回復効果も多くの上級以上のインヴェルズは自身の効果を発動するためにライフを払う必要があるためそのリカバリーとしても役立ちます。
しかし数的アドバンテージを稼ぐ力自体は多くの帝モンスターと何ら変わりなく、ライザーやガイウスの除去の手法は墓地利用もさせないタイプのものなので、多くの場面であちらの方が除去効果としては優れたものとなる。
インヴェルズの中では間違いなく使いやすくて強いカードではあるものの、相対的に見れば完全なる専用カードの割には発揮する能力が汎用と比べても特別強いとは言えなくなってしまっている。
インヴェルズの先鋭
Normal
▶︎ デッキ
4 JPD19 インヴェルズの先鋭 
インヴェルズに属する安定打点の下級モンスターで、場から墓地送りになった時に発動する強制効果によって場のDT世界において敵対する勢力のエースとなる特殊召喚モンスター1体を道連れにする。
X召喚実装前の産物なのでそれ以降に登場したEXモンスターには当たり前だが対応しておらず、発動条件も悪くはないが自分の場のモンスターも対象になってしまうという強制効果という、まるで気が利かないとてつもない時代遅れ感がテキスト全体から漂う。
しかしインヴェルズだけでデッキを組むならこんな程度のモンスターでも使わざるを得ないところはあり、特殊召喚のための素材に使用して墓地に送られても除去効果が出せることから、このカードを《インヴェルズ・オリジン》のL素材とすることで、除去効果によってオリジンのリクルート効果を誘発させられる点では噛み合っている。
ここは是非ともインヴェルズのリンク1モンスターとまでは言わずとも、悪魔族1体でL召喚できるリンク1モンスターが欲しくなりますね。
レベルが4で効果が汎用的な除去ということで、その性質は「インヴェルズ」よりも「ヴェルズ」のそれに近く、発動条件の関係で類似効果を持つ《ヴェルズ・ザッハーク》よりは多少は使いやすそうです。
ダーク・アームド・ドラゴン
Normal
▶︎ デッキ
9 JPD20 ダーク・アームド・ドラゴン 
限られたタイミングでのみ自身の効果によって手札から特殊召喚できるドラゴン族モンスターで、長いこと何らかの規制を受けていた極悪カードの1つ。
突然攻撃力2800のモンスターが何の消費もなしに手札から場に出現し、破壊の限りを尽くして相手に手痛い直接攻撃を叩き込む、第5期の最強のダークモンスターです。
S召喚をする中で条件を整え、Sモンスターが場に並んだところでこのモンスターが出撃、相手は死ぬといった具合にそれはもう強いカードで、5期環境までのデュエルが繰り広げられた旧遊戯王オンラインにおいては、剣闘獣やライロに並ぶ最高の嫌われものでした。
当時のルールの関係でフリチェ除去罠や召喚無効以外のSS誘発系の罠カードを構えていても1度は除去効果を使われてしまうことや、レベル7ということで何気にS素材としての適性もあったことも、このモンスターが強かった理由の1つだと思います。
現在では、墓地に闇属性モンスター3体を揃える中でこのモンスターを引き寄せられるようなデッキ以外では単なる上振れ札という感じが否めないため、無制限カードとなっています。
強いけど不確実なものに頼る必要がなくなった、それほどに各テーマが自前のカードだけでできることが多く・強く・安定したものになっているということですね。
召喚僧サモンプリースト
Normal
▶︎ デッキ
10 JPD21 召喚僧サモンプリースト 
遊戯王Rにて天馬月行が邪神の生け贄を揃えるために使用したモンスターであり、シンクロ時代を席巻した在りし日の最強リクルーター、好きなタイプは同い年。
低ステータスであるにも関わらず何故かレベル4だった《レスキューキャット》のフラグが長い時間をかけて回収されてしまうことになりました。
効果は鬼、ただしコストも鬼、数的には1枚消費するだけのよくあるタイプのコストなのですが、その1枚にこともあろうか魔法カードを要求する贅沢さから、ヴェーラーやうららや泡影などの誘発をかなり重くもらいやすいのが欠点。
当然狙い撃ちされるのは目に見えており、これを妨害されてしまったら目眩がするほどのアド損になることは想像に難くなく、そこで実質終戦となることも珍しくないでしょう。
多くの場面で召喚権を使って出さなければならない点も含め、あまりに妨害に弱すぎる上にリカバリも困難なので減点!となるのは当然の流れであり、至極正常な感覚であると思いますが、やはりこの対応範囲の広さと、モンスター効果の無効・展開先の制限などといった拡張性を損ねる要素を持たない圧倒的自由さ、そして同名カードもリクルートできる+リクルート効果に名称ターン1がないという性質は、そういったものがキツくなった今だからこそ評価に値すべきだと考え、こちらの点数としました。
また、展開要員であるこのモンスターが持っている意味はあまりないのですが、あらゆるリリースに対する耐性という完全耐性をも貫通する一部のカードに除去されないレア耐性持ちであることも、このモンスターの特異性の1つとして評価要素に加えさせていただきました。
クリッター
Normal
▶︎ デッキ
10 JPD22 クリッター 
第1期に登場した墓地誘発効果で攻撃力1500以下のモンスターを何でもサーチできるモンスターであり、《クリッター》からはじまるVFD連想ゲームの一番最初に出てくる《クリッター》本人。
一時期アルミラージが禁止カードになるのではと言われていたこともありましたが、間違いなくその原因の一端を担ったモンスターと言っていいでしょう。
その有用性の高さはもはや言うまでもなく、たまたま与えられた強効果のおかげで、その後様々なカードのイラストにも出演することになり、人気の高いデスガイドとセットで扱われる相乗効果もあって、一躍遊戯王OCG界のマスコット的存在となったモンスターでもあります。
或いはこのモンスターがただの通常モンスターで、同じレベル3闇悪魔で攻撃力1000以下の《魔天老》や《転職の魔鏡》にこの効果が割り振られた世界線なんかもあったんですかねえ。
侵略の汎発感染
Normal
▶︎ デッキ
7 JPD23 侵略の汎発感染 
発動ターンに自分の場の全ての「ヴェルズ」モンスターにこのカード以外の魔法罠カードに対する完全耐性を付与する速攻魔法。
引くことが必須となるカードだとまず採用されないタイプのカードですが、《ヴェルズ・オピオン》の効果でサーチすることが可能であり、オピオンが自身の持つ永続効果によりモンスター効果に対して実質的に多少の耐性があることから付与する耐性内容が非常に噛み合っており、ヴェルズ関係の「侵略の」魔法罠カードの代表的な存在となっている。
忍び寄る闇
Normal
▶︎ デッキ
6 JPD24 忍び寄る闇 
レベル4限定で闇属性モンスター全般をサーチすることができる魔法カード。
しかし《深海のアリア》以上に重い発動条件がついてしまっているため、まず多少は墓地が肥えてないと発動すらできず、結果初動を取りに行くカードとしてはかなり向いていない。
発動に名称ターン1がなく、サーチ範囲の広さも考えればある程度足元見られて当然のカードではあるのですが、それが一定レベル以下になってしまったらさすがに簡単には使われないです。
闇の誘惑
Normal
▶︎ デッキ
10 JPD25 闇の誘惑 
来日してもしばらくの間は海外名であるアリュールオブダークネスの名で呼ばれることも多かった、引き込まれるような絵柄が魅力の手札交換カード。
先に引いてから除外するのがとにかく強いのは施しが実証済み…これをよりによって闇属性に渡しちゃったもんだから、この後BFとかも環境に出てきたりでそれはまぁエラいことになったもんです。
この除外される1枚という本来デメリットとして設定したものを逆を乗りこなしてしまうデッキもどんどん増えてしまい、一度は規制を解かれたが現在は準制限に戻っている。
悪夢再び
Normal
▶︎ デッキ
7 JPD26 悪夢再び 
闇属性版の《サルベージ》として《ダーク・バースト》よりも少し前に設計された魔法カードで、名称ターン1がないことや2体のモンスターを回収することは《サルベージ》と同じですが、こちらは回収できるモンスターのステータス指定が守備力0となっている。
当然ながら攻撃力1500以下を回収できるあちらに比べると対応範囲はかなり狭くなりますが、全属性で最大の所帯を持つ闇属性なだけあってサルベージ可能なモンスターは思った以上に色々と存在しており、中には「インヴェルズ」や「アンブラル」のようにカード群単位でこれに対応しているものもあるため、そういったデッキにおいては有力なアドバンテージ源になります。
その一方で必ず2体の対象が必要という融通の利かないところもあり、墓地から手札に加える系のカードということで二言目には「事故要因」とされる軽視されがちな存在でもありますが、ノーコスト無制約で使えてアドバンテージになるともなればさすがに話は別です。
特殊なステータス指定に加えて大・名称ターン1時代ということもあって使えるデッキや相性の良いデッキは限られていますが、その数少ないデッキでは間違いなく一瞥する価値はあるでしょう。
とはいえ対応範囲がめちゃくちゃ狭いことには変わりないため、点数はさすがに《サルベージ》や《石油採掘》と同列には考え難かったです。
浅すぎた墓穴
Normal
▶︎ デッキ
7 JPD27 浅すぎた墓穴 
第2期に登場した蘇生系の効果を持つ魔法カードの1つであり、カード名からも同じパックに収録された《早すぎた埋葬》の姉妹カードと言って差し支えない存在。
お互いに自身の墓地からモンスター1体をセット状態で特殊召喚するという効果になっており、《聖なる魔術師》や《闇の仮面》や《メタモルポット》や《ニードルワーム》といったリバース効果モンスターの再利用手段として、登場当時から主にデッキデス系のデッキで使用されていました。
相手にも蘇生を許してしまうほか、相手の墓地に蘇生可能なモンスターがいなければ発動できないという欠点もありますが、相手の場に強制的に攻撃や効果の的を用意できるカードと捉えることもできますね。
セット状態の特殊召喚となるため基本的にはそのターンは特殊召喚のための素材に使うことができませんが、リリースや融合素材の確保手段としては普通に有用であり、特に《剣闘獣ガイザレス》などに見られる手法で融合なしでEXデッキから出てこられる融合モンスターにとっては、表側表示モンスターに対して作用する罠カードをケアしながら素材を用意できるカードとなります。
早すぎた埋葬》があまりに強すぎるので何かと比較されて軽んじられがちな蘇生札ですが、このカードにはこのカードにしかない良さやコンボ性の高さが間違いなくあると言えるでしょう。
サモンチェーン
Normal
▶︎ デッキ
6 JPD28 サモンチェーン 
発動に成功すればそのターンの召喚権が1回→3回に増える画期的な速攻魔法。
同じく通常召喚の回数を増やす効果を持つ魔法カードである《二重召喚》よりもさらに1回多く通常召喚ができるようになり、《増殖するG》や《フォッシル・ダイナ パキケファロ》などの影響を受けずに場にモンスターを並べることができるわけですが、こちらは同名カードの効果が発動していないチェーン上におけるチェーン3以降でなければ発動できないという発動条件がある。
よってこのカードを使う場合は、現実的に3回の通常召喚が可能でかつこの発動条件を可能な限り無理なく満たすことができるデッキで使うことになります。
特に「ガジェット」のような召喚や特殊召喚誘発の効果でモンスターをサーチする能力を持つ下級モンスター、さらにサーチ先となるモンスターも同様の能力がある下級モンスターというようなカード群とは、NSするモンスターの確保とチェーン数稼ぎを同時に行えるため相性が良い。
しかしこのカード本体は手札に持ってくることは容易ではなく、当然ちゃんとペアが揃わなかったりどこかに妨害を受けるとたちまち腐るというリターン相応のリスクもあり、それが《二重召喚》よりもかなり大きいという点は留意しなければならない。
月の書
Normal
▶︎ デッキ
9 JPD29 月の書 
第2期に登場した非常に優れた汎用性を持つ魔法カードの一つ。
この性能でお互いのターンに完全フリチェで使える速攻魔法に生まれてきた、当時としては奇跡の調整と言えるカードである。
最近は汎用性が高いというと引き得撃ち得でただ単に強いパワーカードであることとほぼ同義となってしまっているが、このカードは相手の攻撃や展開の妨害だけでなく自分のモンスターに使うことによるコンボやエスケープにも使えるため、まさしく高い汎用性を誇る。
デッキに優先的に入れはしなくても、このカードが今このタイミングで欲しいという場面がないはずがない永遠の汎用魔法です。
ブラック・ホール
Normal
▶︎ デッキ
9 JPD30 ブラック・ホール 
第1期に登場した、当時の小学生でも一目でパワーカードだとわかる除去系の通常魔法です。
スーパーレアの魔法カードと言えば?と聞かれると、私は真っ先にこのカードを思い浮かべますねえ。
それは全てを飲み込む漆黒の渦、宇宙の虚無に己の意志を問うてみよ。
相手モンスターだけを全破壊する《サンダー・ボルト》というあまりに強大な競合相手が存在する以上、自分のモンスターも効果で破壊できることに注目していくことになるでしょう。
サンボルとのより明確な差別化のため、さらに羽根帚やミラフォなんかの例もあるので、これだけのパワーを持ちながらも、自身をカード名に指定した専用のサポートカードが今後出ないとは言い切れないのが恐ろしいところですね。
ちなみに真DM2では性能もデッキキャパシティも圧倒的にサンボルよりこっちの方が強くて使いやすいです。
侵略の侵喰感染
Normal
▶︎ デッキ
7 JPD31 侵略の侵喰感染 
後にオルターガイストの専用サーチ札である《パーソナル・スプーフィング》が、その効果のアイデアをまるまる頂戴することになるヴェルズのサーチ札となる永続罠。
同じ永続罠でかつ名称ターン1がないことも含め、効果処理的にはスプーと全く同様の性質を持つため、コストによるデッキ戻しを除去や無効の回避に使うなどして上手いこと運用していきたい。
こちらは「侵略の」に属する魔法罠カードということで、テーマ専用のサーチ手段があるのが強みですが、デッキに戻せるのはモンスターカードだけ(そもそも「ヴェルズ」魔法罠カードは存在しない)となっている。
侵略の侵喰崩壊
Normal
▶︎ デッキ
7 JPD32 侵略の侵喰崩壊 
属するモンスターの効果がほぼ汎用ならサポートも汎用という感じの「ヴェルズ」の関連カードとなる「侵略の」魔法罠カードの1枚。
効果処理的には《ゴッドバードアタック》よりも《毒蛇の供物》のそれに近く、対象となる自分のヴェルズ1体及び相手の場のカード2枚に対する除去の手法が毒蛇とは異なる。
ヴェルズ・オピオン》の効果によってサーチができる、不発条件が若干緩和されている点で毒蛇よりも優れており、相手の場のカードはバウンスによって処理されるため破壊耐性のあるEXモンスターに対して有効となる。
オピオンが《侵略の汎発感染》によって《サンダー・ボルト》や《無限泡影》に対する耐性を獲得するか、いざとなった時にこのカードで相手のカードを巻き込みながら自爆するかのサーチ択となる武器という感じになるでしょうか。
いずれにせよヴェルズと除外の相性自体は特別良いわけではありません。
デモンズ・チェーン
Normal
▶︎ デッキ
8 JPD33 デモンズ・チェーン 
個人的には、対象となったモンスターの効果が無効になるだけでなく、攻撃できなくなるのが非常に優れていると感じます。
いくらそのモンスターが持つ効果が召喚誘発時の一発芸でだとしても、攻撃力が3000以上もあるとなるとさすがに話が別なわけで、すぐに処理できなくても足止め付きなのは間違いなく良い。
ただしそれなら警告や通告で無効にして破壊した方が安全なんじゃないか?という話になるのも事実です。
既に場に出ているモンスターの永続効果に対してでも、相手ターンに手札からも発動できてセット状態から使うとさらなる追加効果もある泡影も存在する今、基本的には何らかの効果で再利用することを前提とした採用、ウリアなどが要求する汎用永続罠としての活用を見出す目的での採用となる。
特にリビデ同様の自壊条件から場に残りやすいという性質があるので、セルフバウンスする永続罠としては代表格と言えるでしょう。
闇の幻影
Normal
▶︎ デッキ
5 JPD34 闇の幻影 
場の闇属性モンスターを対象とするあらゆる効果を無効破壊できるカウンター罠。
対象を取る効果限定ですが、それ以外は無条件でかつノーコストで、3種類全ての効果を捉えられますし、この手のカードにありがちな「1体のみ」指定ではないため、複数のカードが対象になった場合はそのいずれが1体が闇属性モンスターならこのカードを発動できる。
また相手の場の闇属性モンスターを対象する効果も無効にできるため、デッキに入れれば色々と使いようはあります。
まあ残念ながら、広いようで狭いカウンター範囲ということでなかなかデッキには入らないので、その性質が試されることもほとんどないというのが現実ではありますが…。
闇の閃光
Normal
▶︎ デッキ
4 JPD35 闇の閃光 
特定の攻撃力を持つ闇属性モンスターをリリースに発動し、場の特定のモンスターを全滅させるという《死のデッキ破壊ウイルス》を開祖とする「ウイルス」罠カードに非常によく似た性質を持つ除去罠。
このカードはリリースする闇属性モンスターの攻撃力が1500以上であることが条件で、全滅させるモンスターはこのターン特殊召喚されたモンスターとなっている。
フリチェで使える全体除去ということで一定の価値がある効果なのですが、前のターン以前に特殊召喚されたモンスターには作用しないため、基本的には先攻でセットできないと強くないカードです。
それでいて発動にリリースを要求されたり、自分が発動ターンに特殊召喚したモンスターも破壊されてしまったりと、リリースに使える闇属性モンスターが広範囲に渡ることを除けば、ほとんどのウイルス罠カードよりも格落ちするカードという印象です。
闇次元の解放
Normal
▶︎ デッキ
7 JPD36 闇次元の解放 
闇属性専用の除外から帰還させることができる《リビングデッドの呼び声》で、ノーコスト無条件無制約はそのままにこちらは守備表示でも特殊召喚できる。
蘇生罠だろうと帰還罠だろうと1体だけ特殊召喚する汎用罠カードがパワー低めで事故ることに変わりはないが、このカードなら《マクロコスモス》や《王家の眠る谷-ネクロバレー》の適用下でも、《冥界の魔王 ハ・デス》のような墓地からの特殊召喚ができない一部の闇属性モンスターでも復活させられる。
類似カードにこれの種族版である《化石岩の解放》・《奇跡の光臨》・《ブレインハザード》がありますが、こちらは自壊時の処理が「破壊して除外」になっており、墓地に送らなくても効果が出るタイプの被効果破壊誘発の効果を《墓穴の指名者》に妨害されることなくしっかり発動させながらも、イラストに描かれている《異次元の生還者》のような被除外誘発効果などにも繋げることができる。
遊戯王OCGにおいて最も隆盛した属性であり、モンスターのみならず魔法罠カードのサポートも充実している闇属性においても、間違いなく上から数えた方が早い性能と言えるかと思います。
異次元からの帰還
Normal
▶︎ デッキ
9 JPD37 異次元からの帰還 禁止
評価時点で実に10年近くも禁止カードに指定され続けている、在りし日の【XYZ】の秘密兵器でもあった罠カード。
効果はこのカードよりもかなり前に禁止カードに指定されて現在も禁止カードである《次元融合》にかなり近く、あちらが支払うライフコストが定数であるのに対してこちらは現在のライフの半分、相手にも帰還を許すあちらに対してこちらは帰還させるのは自分のモンスターだけの代わりにエンドフェイズ時のデメリットがあるという感じで、性能的には同格に近くむしろいつでも発動できるコスト内容という意味ではこちらの方が勝っているまであるので、単純に魔法か罠というスピードの差の問題であちらの方が優秀とされていました。
しかしまあ個人的には他の禁止カードに指定されている罠カードと見比べると「禁止カードかあ、禁止カードねえ」って感じもするカードでして、確かに《ソウル・チャージ》などのような実質的に無から無料同然で莫大なアドバンテージを生み出すカードが許されないのはわかりますし、最大の弱点である遅さも通常罠カードを先攻1ターン目から発動する手段なんかもぼちぼち出てきているので簡単に禁止解除というわけにはいかないのだとは思いますが…。
明らかに悪いやつを無理矢理そんなに悪くないと主張するために、今咎められていないやつを引き合いに出したくなるくらいには微妙な立ち位置のカードなのではとも思っています。
評価時点のリミットレギュレーションで禁止カードに指定されている罠カードの中からお試しで釈放してみるならアリ寄りのカードではないかと。
サモンリミッター
Normal
▶︎ デッキ
9 JPD38 サモンリミッター 
遊戯王OCGには「召喚制限ー〇〇」という命名則を持つ永続カードがいくつか存在していますが、それらの命名則から外れつつもその中のどれよりも召喚制限するカードがこれです。
その効果はお互いに1ターンに合計2回までしかNS及びSSができなくなるというもので、SS封じに強いふわんだりぃずさえもこのカードの前では超展開を行うことはできません。
このカードの発動前の召喚行為もカウントされる、NSからワンカウントになるのが特に優秀で、釣り上げチューナーのような大型モンスターを出すためにモンスター効果を絡めた展開を伴う必要になるデッキでは、このカードを発動しておくだけで1ターンでは場に素材を揃えるだけで精一杯になる。
虚無空間》と違って少しはSSできる点から、相手ターンでの特殊召喚を得意としているなどのデッキでは、相手をメタりつつも自分のやりたいこともできるのがこのカードの良いところ。
展開デッキ相手に先攻で伏せられれば相当な働きをしてくれるが、後出しが全く利かないという欠点もあるので、できればラヴァゴ、サンダーボルト、結界波、《拮抗勝負》など既に相手に展開されている場合でも一旦更地にしてお手打ちにできるカードとの併用が望ましい。
コストを含む発動条件やこのカードと同じレギュラーパックに収録された《デッキロック》や《血の沼地》のような自壊条件などもなく、永続メタ罠としてはかなり優秀な部類の召喚制限系のカードで、現在でも十分実戦レベルのカードなのだが、ちっとも再録されないことに定評のあるカードで2022年時点で未だに効果に番号が振られた新テキストが存在しない。

追記:2023年のレアコレにて遂に新テキストでの再録が決定しました!
レアコレ収録ということで、レアリティも大幅アップとなりますし、このカードの性能の高さが認められたということでもあるのでこれは嬉しいですね。
閃光を吸い込むマジック・ミラー
Normal
▶︎ デッキ
9 JPD39 閃光を吸い込むマジック・ミラー 
暗闇を吸い込むマジックミラーの光属性版で、メタる属性が違うだけでその性質はあちらと同一。
光属性モンスターの場・ 墓地で発動する効果への永続メタとなるだけでなく、発動する効果のみがデメリットとなる永続効果持ちの光属性モンスターを実質ノーデメリットで使えるようになるという性質も。
手札で発動する効果は無効にしないので、ヴェーラー・うさぎ・ロンギ・ニビルといった多くの汎用手札誘発モンスターや、このカードを除去してくるエルドリッチの手札効果などには対応しないので注意したい。
リビングデッドの呼び声
Normal
▶︎ デッキ
9 JPD40 リビングデッドの呼び声 
汎用蘇生札の一種で、蘇生したモンスターが破壊以外でいなくなった場合は自壊せずに場に残るのが特徴であり、セルフバウンスする蘇生札といえばこの永続罠カード。
このカードに限りませんが、《死者蘇生》や墓穴など相手がこちらの墓地のカードを対象にした時にチェーン発動して、妨害したり妨害されることを防ぐ使い方ができるのが、速攻魔法や罠の蘇生札の最大の利点と言えるでしょう。
ただしその性質上相手ターンに発動することが多く、先に使うと上から墓穴を使われやすいことには注意したい。
ヴェルズ・オピオン
Ultra
▶︎ デッキ
9 JPD41 ヴェルズ・オピオン 
「氷結界の龍」Sモンスターとしては、弱くはなかったもののS素材に縛りがあって《氷結界の龍 ブリューナク》と《氷結界の龍 トリシューラ》に比べるとどこか冴えなかった《氷結界の龍 グングニール》が、ヴェルズ化したことによって「ヴェルズ」Xモンスターとして圧倒的最重要モンスターに成り上がり、【ヴェルズ】を組む意義とも言える能力を持つランク4Xモンスター。
X素材がヴェルズに縛られているのが厄介ですが、効果はX素材を持っている限りレベル5以上のモンスターの特殊召喚を完全に封鎖するという、EXデッキのモンスターが持つルール介入型の永続効果としてはかなりえげつないものになっている。
融合・S召喚を主体とするデッキに対して絶大な制圧力を発揮し、X・L召喚に対しても素材となるモンスターのレベル次第では普通に有効な抑止力となり、儀式モンスターやメインデッキの上級以上のモンスターで戦うデッキ、《ダイナレスラー・パンクラトプス》や《原始生命態ニビル》などに対しても有効に働く。
また持っている2つのX素材のうち1つを使用して使えるサーチ効果により、そのターン魔法罠カードに対する完全耐性を得られる《侵略の汎発感染》を持ってこられるため、さらに場持ちを良くすることができるのも人気の秘訣でしたね。
攻撃力2550というのも当時のカードプールではまた絶妙な調整で、このカードの永続効果と汎発感染の耐性の影響を受けない汎用ランク4Xでは《ジェムナイト・パール》なら何とか撃退できるラインというのも、ホント上手いこと作ったカードだなという印象です。
ブリューナクがヴェルズ化した《ヴェルズ・バハムート》と、トリシューラがヴェルズ化した《ヴェルズ・ウロボロス》と違って、効果にグングニールの面影が全くないのは気になりますが…。
現在ではLモンスターをはじめとして2つの効果をかいくぐってこのカードを処理できるモンスターがあまりに多く、素材指定の厄介さもあって抑止力としては不安が残りますが、相手次第では出すだけでデッキコンセプトを崩壊させる力は間違いなく持っています。




※「*」付きのカードは「評価投稿済み」を表します。

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