第四話　ー驚愕！千年アイテムの謎④ー　作：T@KAKKU☆

遊奈「え・・・？む、武藤遊戯って・・・ま、まさか！？あのキング・オブ・デュエリストの！！？」

ＢＭＧ「ご存知なのデスか？」

遊奈「し、知ってるも何も、全デュエリストの憧れよ！？お兄ちゃんも私も、あの人に憧れてデュエルを始めたのよ！？」

ＢＭＧ「へぇ～。そうだったんデスね」

遊奈「あの人と海馬社長の魂のデュエルは、未だに伝説のデュエルとして語り継がれているんだから！」

ＢＭＧ「へぇ～っ。さすがは相棒サン。私、シャチョーさんは嫌いですケド、相棒サンは好きデスよ♪」

遊奈「へ・・・？あ、相・・・棒・・・？」

ＢＭＧ「あ、それはこっちの話です。では、続きを話します。邪神封印の際にバラバラに砕かれた千年パズルを、遊戯さんは長い時間をかけて復元し、見事ファラオの魂を現世へと蘇らせたのです。そして、ファラオの魂は遊戯さんへ宿り、遊戯さんは『闇のゲーム』を使って悪人を裁く正義の番人となったのです」

遊奈「えっ！？や、闇のゲームって、私がさっきした、あのデュエルのこと・・・！？」

ＢＭＧ「デュエルだけではありませんが、あれも闇のゲームです」

　すると次の瞬間

遊奈「・・・へぇ～っ。あのデュエルは怖かったけど、遊戯さんったら、そんなことしてたんだ・・・。・・・クゥ～ッ！カッコイイーーーッ！」

　テンションが上がる遊奈

ＢＭＧ「あはは・・・。・・・続けますね。そして、様々な戦いを仲間と共に乗り越えたファラオと遊戯さんは、いつしか強い絆で結ばれました。そして、二人は千年アイテムを巡る幾多の戦いに身を投じて行きます。それは同時に、ファラオの『失われた記憶』を取り戻すための戦いでもありました・・・」

遊奈「失われた、記憶・・・？」

ＢＭＧ「邪神封印の際に、ファラオはそれまでの自身の記憶を全て失っていたのです。そして、物語は最終局面へと向かっていきます。邪神の手先である闇の盗賊・バクラが用意した、ファラオの記憶を辿る闇のゲーム。その戦いのさ中、ついにパズルに封印されていた邪神の力が復活してしまうのです・・・！」

遊奈「！？」

ＢＭＧ「激しい戦いで皆は傷つき、私達ももうダメかと思いました。・・・しかし、その時です。遊戯さんたちファラオの仲間が現れたのです！」

遊奈「！」

ＢＭＧ「仲間の力を得たファラオはついに自身の本当の名を思い出し、その力によって三幻神を束ね、ついに復活した大邪神を打ち倒したのです！」

遊奈「・・・すごーい！なんかよくわからないけど、勝ったのね！？」

　しかし次の瞬間。ＢＭＧの表情が曇る

ＢＭＧ「・・・しかし、遊戯さんの本当の闘いはここからでした・・・」

遊奈「え・・・？」

ＢＭＧ「遊戯さんには、ファラオとの最後のデュエルが待っていたのです・・・」

遊奈「え？王サマと戦っちゃうの・・・？」

ＢＭＧ「ファラオの魂を冥界へと帰すことが、器たる遊戯さんの使命だったからです。そして激しいデュエルの末、遊戯さんは見事ファラオに勝利し、ファラオの魂は無事冥界へと帰っていきました。・・・これが、千年アイテムを巡る戦いの真実です」

遊奈「・・・このリングに、そんな秘密があったなんて・・・！」

　驚愕の真実に、驚くしかない遊奈。すると次の瞬間

遊奈「・・・え？ちょ、ちょっと待って！その後、千年アイテムはどうなったの！？」

　すると次の瞬間

ＢＭＧ「ファラオの帰還とともに、アイテムは地の底へと封印された・・・はずです」

遊奈「え！？は、はずって・・・じゃ、じゃあ、なんでそのうちの一つがここにあるわけ！？」

ＢＭＧ「わかりません。ですが、おそらく何者かが封印されたはずの千年アイテムの封印を解いてしまった。そうとしか考えられません・・・！」

遊奈「そ、そんな・・・！」

　すると次の瞬間。遊奈はある可能性に気付く

遊奈「・・・はっ！ま、まさか、お兄ちゃんが・・・！？」

ＢＭＧ「・・・そういえば、お兄サマは一体何をされている方なのデスか？」

遊奈「エジプトで考古学の研究をしているはずなんだけど・・・」

ＢＭＧ「本当ですか！？・・・だとすると、お兄サマが封印を解いてしまった可能性は高いですね・・・！」

遊奈「そ、そんな・・・。で、でも、ならどうして私のところにこれを・・・？」

　すると次の瞬間

　ピカーッ！

遊奈＆ＢＭＧ「！！？」

　突如、千年リングが輝き始めた。そして次の瞬間。眩い光が辺りを包み込み、遊奈とＢＭＧの姿は部屋から消え去ってしまった



to be continued・・・