第四話　ー驚愕！千年アイテムの謎②ー　作：T@KAKKU☆

　その後、二人は鳥亜の元へ集まった

竜太「・・・大丈夫、気絶してるだけだ」

遊奈「よかった・・・」

　鳥亜の無事を確認し、胸を撫で下ろす遊奈。すると次の瞬間

竜太「・・・遊奈、さっきのデュエルは何だったんだ？いつものデュエルとは明らかに様子が違ったぞ？それに、奴の言っていた『闇のゲーム』って一体・・・？」

　すると次の瞬間

遊奈「・・・わからないわ。ただ、一つ言えることは、恐ろしいデュエルだったってこと・・・。あと、あいつはこのリングを欲しがってたみたい・・・」

　竜太に千年リングを見せる遊奈

竜太「それは・・・？」

遊奈「昨日、お兄ちゃんから送られてきたものなんだけど、何か変な感じがするのよね・・・」

竜太「・・・そうか。わかった。詳しいことは、落ち着いたら聞かせてくれ。とにかく、今は一刻も早く家に帰ろう。おふくろさんが心配してるぞ」

遊奈「そうね・・・」

　その場を後にする三人。すると次の瞬間

　ブゥン！

　突如、誰もいなくなった屋上に、謎のローブの人物が現れた

？「・・・やはり奴では役不足であったか・・・。・・・まぁいい。奴の代わりなど、いくらでもいる。・・・それに、思わぬ収穫もあった。まさか、あの小娘が真の決闘者として覚醒するとは・・・。さすがは奴の妹と言ったところか・・・。・・・フッ、これで少しは面白くなってきたわ・・・！」

　そう言い残し、謎の人物は姿を消した










〇遊奈の家

　その後、三人は遊奈の家の前に着いた

竜太「・・・じゃあ、鳥亜さんは俺が責任を持って送って行くから」

　鳥亜は竜太の背中で眠っている

遊奈「頼むわ・・・」

竜太「お前も、今日はゆっくり休めよ。じゃあな」

遊奈「ありがとう・・・。またね。バイバイ・・・」

　竜太を見送る遊奈。すると次の瞬間

遊奈「・・・はぁ。さて、ここからが問題ね・・・。ママ、カンカンに怒ってるだろうな・・・」

　玄関前でしばらく考え込む遊奈。すると次の瞬間

遊奈「・・・え～い、悩んでても仕方ない！」

　ガチャッ

　意を決し、玄関を開ける遊奈

遊奈「た、ただいま～・・・」

　ドアをそーっと開け、中の様子を伺う遊奈。だが次の瞬間

母「遊奈！あなた、こんな時間まで一体どこに行ってたのよ！？」

　そこには案の定、怒り心頭の母が立っていた

遊奈「ヒィッ！ご、ごごご、ごめんなさい！こ、これには深いわけが・・・」

　思わず平謝りする遊奈。すると次の瞬間

　ガシッ

遊奈「！？」

　突如、母に抱きしめられる遊奈

母「もう！心配かけさせるんじゃないの！まったく・・・！」

　涙ぐみながら遊奈を抱きしめる母

遊奈「ママ・・・ごめんなさい・・・」

　母のぬくもりに、自然と緊張がほぐれていく遊奈。だが次の瞬間

母「あなたまでいなくなったら、私・・・私・・・！」

遊奈「・・・え？わ、私・・・まで・・・？ちょ、ちょっと待って！それって一体どうゆうこと・・・！？」

母「・・・」

　すると次の瞬間。母は遊奈から離れ、背を向けた。そして次の瞬間

母「・・・隠してても仕方ないわね。さっき、エジプト大使館から連絡があって、どうやら真羽斗が・・・お兄ちゃんが行方不明みたいなの・・・！」

遊奈「・・・え！？う、ウソ・・・！？お、お兄ちゃんが・・・！！？」

母「今、パパが大使館に確認に行ってくれてるんだけど、詳細はまだわからないの・・・」

遊奈「そ、そんな・・・。う、ウソでしょ・・・。お兄ちゃんが・・・行方不明だなんて・・・」

　あまりのことに、放心状態の遊奈。すると次の瞬間

母「・・・遊奈。あなた、何か知らない？」

遊奈「え・・・？」

母「なんでもいいの。お兄ちゃんから、何か聞いてない・・・？」

　すると次の瞬間

遊奈「・・・！（はっ！ま、まさか！も、もしかしてこのリングと何か関係が・・・！？）」

　母に打ち明けようとする遊奈。だが次の瞬間

遊奈「（・・・いや、ダメだわ。まだこれが原因だって決まったわけじゃないし、それに、鳥亜ちゃんみたいにこれ以上私の周りの人たちを危険に晒すわけにはいかない・・・！）」

　思いとどまる遊奈

母「遊奈・・・？」

　そして次の瞬間

遊奈「・・・知らないわ。何も・・・」

母「・・・そう・・・」

遊奈「・・・（・・・ごめんなさい。ママ・・・）」

　心の中で謝る遊奈。すると次の瞬間

母「・・・じゃあ、私もこれから大使館に行ってくるから。あなたはもう寝なさい」

遊奈「え・・・？」

母「もう一歩も外に出るんじゃないわよ。いいわね？」

遊奈「あ、はい・・・」

　そう言い残し、母は奥の部屋へと消えた









〇遊奈の部屋

　その後、部屋に戻った遊奈

遊奈「・・・はぁ・・・。疲れた・・・。・・・でも、なんでお兄ちゃんが行方不明に・・・？それに、このリングは一体なんなの・・・？」

　椅子に腰かけ、千年リングを見つめる遊奈。すると次の瞬間

？「・・・それは、私が説明しマス！」

遊奈「！？」

　突如、謎の声が聞こえて来た

遊奈「だ、誰ッ！？」

　辺りを見回す遊奈。しかし、周りには誰もいない。すると次の瞬間

　ピカーッ！

遊奈「！？」

　突如、遊奈のデッキケースが光り輝きだした。そして次の瞬間

　バシュゥゥゥゥン！

遊奈「！！？」

ブラック・マジシャン・ガール「ふ～っ！や～っと出られた～ッ！」

　なんと、ケースからブラック・マジシャン・ガールが現れた

続く