第五話　ー激突！BMvsBMG③ー　作：T@KAKKU☆

遊奈「くっ・・・！さすがはお兄ちゃんね。いきなりブラック・マジシャンを出してくるなんて・・・！」

　すると次の瞬間

ＢＭＧ「お師匠サマ！」

遊奈「！？」

ＢＭＧ「な、何故そんなところに！？お師匠サマはファラオの元におられるはず・・・！なのに、どうして・・・！？」

　突如、ブラック・マジシャンに向かって問いかけるＢＭＧ。だが次の瞬間

ブラック・マジシャン「・・・」

　何も答えないブラック・マジシャン

ＢＭＧ「お師匠サマ・・・？（・・・はっ！そ、そうか、これはご主人サマのお兄サマの記憶が生み出したもの！ということは、お師匠サマ自体に意識はないんだ・・・！）」

遊奈「ブ、ブラック・マジシャン・ガール・・・？」

ＢＭＧ「・・・すいません、ご主人サマ。どうやら、私の早とちりのようでした・・・」

遊奈「だ、大丈夫・・・？・・・まぁ確かに、ブラック・マジシャンはあなたのお師匠サマなわけだし、戦いたくはないわよね・・・」

　ＢＭＧを気遣う遊奈。すると次の瞬間

ＢＭＧ「・・・大丈夫です。ご主人サマ！」

遊奈「！？」

ＢＭＧ「今の私はご主人サマのしもべです。例え相手がお師匠サマであったとしても、ご主人サマの前に立ちはだかる者は、私が倒して見せます！」

遊奈「ブラック・マジシャン・ガール・・・。・・・そう。ありがとう。それを聞いて、私も安心したわ！二人で力を合わせて、お兄ちゃんとお師匠サマを倒すわよ！」

ＢＭＧ「ハイ！ご主人サマ！」

　そして次の瞬間

遊奈「私のターン！ドロー！私は手札から、『魔道化リジョン』を召喚！そして、モンスター効果、発動！『魔道化リジョン』は自身をリリースすることで、手札から魔法使い族モンスターをアドバンス召喚できる！行きなさい！『ブラック・マジシャン・ガール』！！！」

　ゴゴゴゴゴ・・・バーン☆

ＢＭＧ「いっきまーっす！」

　カードからＢＭＧが召喚された

真羽斗「ほう・・・！」

ＢＭＧ「・・・（お師匠サマ・・・まさかこのような形で再会することになろうとは・・・。・・・しかし、こうなってしまった以上、私も負けるつもりはありません！この戦いで必ずやお師匠サマを超え、真の魔導士となってみせます・・・！）」

遊奈「・・・（お兄ちゃんのことだから、きっと罠を張っているに違いないわ。ここは用心するに越したことはないわね・・・！）私はカードをセットして、ターンエンド！さぁ！お兄ちゃんのターンよ！」

　すると次の瞬間

真羽斗「・・・フッ」

遊奈「！？」

　突如、笑う真羽斗

遊奈「な、何がおかしいの！？」

　すると次の瞬間

真羽斗「どうやら私がいない間に、少しは成長したようだな。今までのお前なら、ただ闇雲に攻撃してくるだけだったが、少しは待つことも覚えたようだ・・・」

遊奈「・・・さぁ、一体何のことかしら・・・？」

　とぼける遊奈。だが次の瞬間

真羽斗「・・・だが、それだけでは私は倒せん！行くぞ！私のターン！ドロー！私はカードをセット！そして手札から、魔法カード、発動！」

遊奈「！？」

真羽斗「『千本（サウザンド）ナイフ』！」

遊奈「そ、そのカードは！」

　すると次の瞬間。ブラック・マジシャンの手に無数のナイフが現れた。そして次の瞬間

　シュバババババッ！

　ナイフをＢＭＧに向かって投げるブラック・マジシャン

真羽斗「このカードは相手のモンスター一体を問答無用で墓地送りにするカード！お前の精霊の命はもらった！」

ＢＭＧ「！？」

　ナイフがＢＭＧに迫る。すると次の瞬間

遊奈「させないわ！リバースカードオープン！速攻魔法、発動！」

真羽斗「何ッ！？」

遊奈「『我が身を盾に』！」

　すると次の瞬間

　バッ！

ＢＭＧ「！？」

　突如、ＢＭＧの前に立つ遊奈

　そして次の瞬間

　ザザザザザッ！

　ナイフは全て遊奈の体に突き刺さった

ＢＭＧ「ご主人サマッ！？」

真羽斗「（あのカードは自らのライフを犠牲にし、破壊効果を無効にするカード・・・。己の身で精霊を守ったか・・・！）」

遊奈「くっ・・・！だ、大丈夫？ブラック・マジシャン・ガール・・・！？」

ＢＭＧ「ご、ご主人サマ！ご主人サマこそ大丈夫ですか！？」

遊奈「大丈夫。このくらい、どうってことないわ・・・！」

ＢＭＧ「な、何故私なんかの為に自ら盾に・・・？」

　すると次の瞬間

遊奈「何故って・・・当然じゃない。あなたは私の大切なカードなんだから・・・」

ＢＭＧ「で、ですが、しもべである私の為に、何故そこまで・・・！？」

　すると次の瞬間

遊奈「あなたは私のしもべじゃないわ」

ＢＭＧ「！？」

遊奈「あなたは私のパートナーよ！」

続く