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4月10日──クラスそして入寮 作:コンドル
入学式が終わり、遊駆達新入生は発表されたクラスに行くよう指示され、生徒達は目的のクラスまで歩いていった。
遊駆のクラスは1-6、入試で中の中~上の下の成績を出した者達が集まるクラスである。
遊駆達新入生が入学式を行ったのは教室のあるアカデミア本館ではなく別の場所で行われたため
本館とその他の場所を繋ぐ廊下を歩かねばならない。さらに教室のあるアカデミア本館内部は広く、地図を見ないと迷ってしまうため、新入生は必ず入学時に支給されるデュエルディスクに本館内部のマップデータがインストールされている。
「・・・。」
遊駆は周りを確認しながら目的地まで歩いている。
「お、オーイ!そこの青髪!お前だよお前!」
後ろから遊駆を呼ぶ声がする。
遊駆も声の方向を振り向いた。
「よっ!お前も1-6に行くんだろ?一緒に行こうぜ。」
笑顔で話し掛けてきた声の主は入学式で遊駆を起こした赤髪の青年、「鶴咲 輪廻」だ。
「・・・良いぜ。」
「サンキュ。えっと、何て呼べばいい?あだ名とか?」
「・・・遊駆でいい。」
「じゃあこっちも輪廻って呼んでくれ。宜しくな、遊駆。」
遊駆は静かに頷く
「ま、話でもしながら行こうぜ。
何か聞きたい事とかあったら聞いてくれよ。何でも良いぜ。」
二人は肩を並べて歩き始めた。
しばらく歩いて、「じゃあ」と遊駆が質問する
「・・・どうしてこの学校に入学したんだ?」
「いきなりだな...。・・・ま、ちょっと夢の実現のためにな。」
「夢?」
「そ、俺の夢はプロデュエリストさ!親父が叶えられなかった夢なんだ。だから俺が叶えてやろうと思ってな。・・・遊駆は?」
少しの間立ち止まって考える遊駆。その姿を輪廻は不思議そうに見つめる。
「・・・。」
「遊駆?」
「・・・さぁ?忘れちまった」
「嘘じゃないぜ」という表情で答える。
輪廻の予想外の答えだったからかどこからかポカーンという擬音が聞こえてきそうなくらい口を開けた。
暫くして、輪廻は正気に戻った
「・・・忘れたぁ!?なんじゃそりゃ!
夢とか無いのかよ?野望とかでもいいんだぜ!?」
野望でもいいと聞き、「そうか。」と一言言って再び考える。
「・・・じゃあ、誰かの良からぬ野望を止めるために入学したって事にしとくぜ。」
「フッ」っと口角を上げクールな笑いをする
「エエーッ!」とそれでいいのかという反応と表情を輪廻は同時に行った。
「どうかしたか?」
「いや、お前面白い奴だなぁ。そんなこと言う奴始めてだ。」
輪廻が笑う。
「そうなのか?・・・そりゃそうか。」
「そりゃそうだろ。デュエルアカデミアって学校は国内有数のデュエリスト養成学校。夢とか野望とかを持ってる奴らが大半だ。
ま、中にはお前みたいに夢が無かったりとかする奴もいるかもしれないけどな。
ただ、俺のイメージとしては俺みたいな人間が珍しがられて大会社の社長の息子とか、英才教育受けまくりな金持ちの息子とか、帰国子女とかのエリートの将来勝ち組な奴らの集まりだと思って入学したんだけどなぁ。」
「違ったのか?」
「ああ。ここに来るまでに何人かの生徒と話したけど、一般家庭の奴らの方が多いみたいだ。中学の名前聞いたら普通の学校で、エリート校出身はほとんどいなかった。
お陰で安心したぜ。俺も一般家庭の、まぁ、庶民だ。だからエリート連中のパシリにされるんじゃないかと思ってちょっとビビってたからな。」
笑って話す。本当に安心しているように見える
「それに夢の実現以外にもやりたいことあるしさ。」
「何だ?...彼女を作るとかか?」
驚く表情を見せる輪廻。どうやら当たっていたようだ。
「そうっ!彼女っ!中学時代出来なかった彼女を、このデュエルアカデミアで作ってみせる!絶対に!」
「・・・まぁ、お前のそのコミュニケーション力があれば1年の時に出来るんじゃないか?」
少し呆れたように答える。
「ホントか!?・・・あ、教室着く前に俺からも1つ聞いていいか?」
「・・・ああ。」
「入学式の時険しい顔して眠ってたけどよくあんな状況で眠れたな。他の奴らとか皆緊張してたのに。・・・何かいい夢みれたか?」
今頃か、という表情をして遊駆は質問に答える
「・・・別に緊張はしてたさ。椅子の座り心地が良すぎただけだ。それに夢の内容は・・・お前に言っても分からんだろ。」
「ふーん・・・お、もうすぐクラスに着くな。
さあてどんな可愛い娘がいるかなぁ?そう、例えるなら風霊使い
ウィンちゃんみたいな・・・」
暫くして。
「着いた...。」
二人は教室の前に立っている。
「...遊駆から先に入ってくれないか?」
少し声が震えている
「・・・わかった。」
ウィーン
自動ドアが開き遊駆と輪廻は教室に入った。
教室の中は小さな講堂の様な造りだ。
中はとても静かで緊張した空気が漂っている。
机は個々であるのではなく長机で椅子は三人分机に付いている
1-6は男子生徒25人女子生徒20人の45人で構成されているため、
現在は教壇を前に3×15の状態で5つずつ左、中央、右で机が並んでいる。
教壇の上にはスピーカーが設置されている。
遊駆達が教室の中をある程度みて最後に教壇の後ろにある黒板を見ると
「ようこそデュエルアカデミアへ!」
と綺麗な字で大きく書かれていた。
席を見ると人数は遊駆達から見て左から男子生徒10名女子生徒3名
真ん中男子生徒8名女子生徒は7名
右が男子生徒5名女子生徒女子生徒は10名だ。
男女混合している席もある
「・・・どうやら俺達が最後のようだな。座っておこう。」
ガシッ
歩き出す遊駆の服の袖を輪廻が掴む。
「・・・どうした?」
遊駆が輪廻の顔を見ると汗が溢れるように出ている。それだけではなく腕や足も震えており立っているのもやっとといった状態だった。
「わ、ワリィ...。やっぱ入ると緊張するわ・・・。その、いざ入るとさ、アカデミア生徒なんだって自覚が出てきてその、あの・・・」
話している事がまとまらない。
とても不安や緊張が混ざっているようにかんじる。
そんな輪廻をみて遊駆は袖を握っている手を上から重ねた。
「・・・気にしなくていい。ここにいるのはそんな状態の奴ばかりだ。・・・周りをよく見てみろ。」
「・・・!」
輪廻は気づいた。周りも自分と同じように緊張している。顔を見なくても分かる。背は強ばり無意識か震えている者もいる。
「分かったか?輪廻だけじゃない。俺みたいなのが異常なだけだ。だから気にしなくていい。」
「・・・ああ...!」
さっきまであった身体の震えはもう無い。
「...よし、もう大丈夫だ。助かったぜ。」
「なら行こう。右の一番前が空いている。」
一番前の席に座り数分後、担任が到着した。
「初めまして皆さん、ようこそデュエルアカデミアへ。私がこのクラスを担任する立花 薫です。
担当科目は魔法カード、魔法カードで分からない事があれば聞いて来て下さいね。」
長身で細身、髪と瞳の色は綺麗な黒。声は慈愛に満ちている。
「・・・じゃあ、早速皆さん新入生にしていただく事が3つあります。」
「3つ?何をするんですか?」
男子生徒が質問する
「それは今から説明します。」
「自己紹介とかはしないんですか?」
次に女子生徒が質問する
「はい。大丈夫ですよ。...さて、ではその3つをしていただきます。」
「1つ 入学式の時に説明がありましたが、本校が建てた寮に皆さんは入って貰います。出席番号順に2人ずつ、ルームメイトを確認した者人達から鍵を取りに来て下さい。
では、デュエルディスクを机の上に出して下さい。今からルームメイト表のデータをディスクに転送します。」
デュエルディスクにデータが転送され、全員が確認する。
「確認しましたね?ではルームメイトと会ったら鍵を取りに私のもとまで。」
ざわざわ ざわざわ
「・・・俺は輪廻とか」
遊駆が呟く
「えっ?・・・あっホントだ!寮でも宜しくな!俺ちょっと私物多いから一応気をつけてくれ。」
「ああ。・・・鍵を貰ってくる。」
数分後
「はい。1つめはクリアです。ルームメイトと仲良くしてくださいね。
では次に2つ 来週月曜日に二年生の新入生歓迎デュエル大会が学校行事として開催されます。この大会は入学したばかりで緊張している新入生達を二年生がデュエルで歓迎し、緊張を無くしてもらおうというのが目的の大会です。場所は本館の外で行います。森に迷ったり海に間違って落ちないよう気をつけて下さいね。
最後に3つ目です。
3つ目はこの学校で守ってもらう事、それはデュエルを好きでいる事です。」
「好きでいる事ですか?」
「はい。この学校では大抵の事はデュエルで決まります。確かにデュエルは勝負の世界。負ける事だってあるでしょう。それで嫌気がさすかもしれません。
しかし、それを糧として強くなり、デュエルをもっと好きになってほしいんです。
・・・言うのは簡単ですが実行するのは不可能に近いでしょう。しかしそれでもこの理想だけは、この学校が創立されてから変わっていません。皆さん、この3つ目を守ってくれますか?」
生徒達は少しの間どよめき、暫くしてから「はい!」と大きな声が教室中に響いた。
「・・・ありがとうございます!では今日はここまで。明日は土曜日なので、ゆっくり身体を休め、ルームメイトとも仲良くなって下さいね。」
放課後
学生寮 遊駆と輪廻の部屋
学生寮の部屋はシンプルな造りをしている。
一人用のベッドが2つ、冷蔵庫、TVが1つ、勉強机が2つ隣り合って設置されている。上にはエアコンが付いている。部屋の真ん中には小さなテーブルがあり、お菓子を広げてパーティーができそうだ。
「お!ベッドフカフカだー!とうっ!」
ベッドに思いっきりダイブする輪廻。
「・・・。」
それをよそに黙々と私物を片付ける遊駆。
「あっ、私物か。遊駆は何持ってきたんだ?」
「・・・俺は日記を。アカデミアに入ったら書いていこうと思ってな。それぐらいか。」
「へぇ、結構少ないんだな。」
そう言いながら作業を開始する。
「輪廻は何を持ってきたんだ?さっき私物が多いかもとは言ってたが。」
「ああ。まずは風霊使いウィンの目覚まし時計だろ?それからトリックスターフィギュア、あとはアイマスクとかだな。あっ、そうだあとマイ枕!これないと寝れないんだよ。」
「・・・そうか。」
「思ったより少なかったな。もっとあると思ってたんだけどな・・まぁいっか。」
「・・・それだけあれば十分だろう。」
「うーん...。それもそうだな。
・・・遊駆。」
「・・・何だ?」
「・・・いや、まぁ、その、これから宜しくな。俺達、仲良くやれる・・・よな?」
また不安そうに話す輪廻
「・・・何なら明日デュエルでもして親睦でも深めるか?」
「...そりゃいいな!よし!やろう!明日!デュエル!」
「スッ」と握手をしようと手を差し出す
「改めて宜しくな遊駆。」
「・・・ああ。」
二人は硬い握手をした。
遊駆のクラスは1-6、入試で中の中~上の下の成績を出した者達が集まるクラスである。
遊駆達新入生が入学式を行ったのは教室のあるアカデミア本館ではなく別の場所で行われたため
本館とその他の場所を繋ぐ廊下を歩かねばならない。さらに教室のあるアカデミア本館内部は広く、地図を見ないと迷ってしまうため、新入生は必ず入学時に支給されるデュエルディスクに本館内部のマップデータがインストールされている。
「・・・。」
遊駆は周りを確認しながら目的地まで歩いている。
「お、オーイ!そこの青髪!お前だよお前!」
後ろから遊駆を呼ぶ声がする。
遊駆も声の方向を振り向いた。
「よっ!お前も1-6に行くんだろ?一緒に行こうぜ。」
笑顔で話し掛けてきた声の主は入学式で遊駆を起こした赤髪の青年、「鶴咲 輪廻」だ。
「・・・良いぜ。」
「サンキュ。えっと、何て呼べばいい?あだ名とか?」
「・・・遊駆でいい。」
「じゃあこっちも輪廻って呼んでくれ。宜しくな、遊駆。」
遊駆は静かに頷く
「ま、話でもしながら行こうぜ。
何か聞きたい事とかあったら聞いてくれよ。何でも良いぜ。」
二人は肩を並べて歩き始めた。
しばらく歩いて、「じゃあ」と遊駆が質問する
「・・・どうしてこの学校に入学したんだ?」
「いきなりだな...。・・・ま、ちょっと夢の実現のためにな。」
「夢?」
「そ、俺の夢はプロデュエリストさ!親父が叶えられなかった夢なんだ。だから俺が叶えてやろうと思ってな。・・・遊駆は?」
少しの間立ち止まって考える遊駆。その姿を輪廻は不思議そうに見つめる。
「・・・。」
「遊駆?」
「・・・さぁ?忘れちまった」
「嘘じゃないぜ」という表情で答える。
輪廻の予想外の答えだったからかどこからかポカーンという擬音が聞こえてきそうなくらい口を開けた。
暫くして、輪廻は正気に戻った
「・・・忘れたぁ!?なんじゃそりゃ!
夢とか無いのかよ?野望とかでもいいんだぜ!?」
野望でもいいと聞き、「そうか。」と一言言って再び考える。
「・・・じゃあ、誰かの良からぬ野望を止めるために入学したって事にしとくぜ。」
「フッ」っと口角を上げクールな笑いをする
「エエーッ!」とそれでいいのかという反応と表情を輪廻は同時に行った。
「どうかしたか?」
「いや、お前面白い奴だなぁ。そんなこと言う奴始めてだ。」
輪廻が笑う。
「そうなのか?・・・そりゃそうか。」
「そりゃそうだろ。デュエルアカデミアって学校は国内有数のデュエリスト養成学校。夢とか野望とかを持ってる奴らが大半だ。
ま、中にはお前みたいに夢が無かったりとかする奴もいるかもしれないけどな。
ただ、俺のイメージとしては俺みたいな人間が珍しがられて大会社の社長の息子とか、英才教育受けまくりな金持ちの息子とか、帰国子女とかのエリートの将来勝ち組な奴らの集まりだと思って入学したんだけどなぁ。」
「違ったのか?」
「ああ。ここに来るまでに何人かの生徒と話したけど、一般家庭の奴らの方が多いみたいだ。中学の名前聞いたら普通の学校で、エリート校出身はほとんどいなかった。
お陰で安心したぜ。俺も一般家庭の、まぁ、庶民だ。だからエリート連中のパシリにされるんじゃないかと思ってちょっとビビってたからな。」
笑って話す。本当に安心しているように見える
「それに夢の実現以外にもやりたいことあるしさ。」
「何だ?...彼女を作るとかか?」
驚く表情を見せる輪廻。どうやら当たっていたようだ。
「そうっ!彼女っ!中学時代出来なかった彼女を、このデュエルアカデミアで作ってみせる!絶対に!」
「・・・まぁ、お前のそのコミュニケーション力があれば1年の時に出来るんじゃないか?」
少し呆れたように答える。
「ホントか!?・・・あ、教室着く前に俺からも1つ聞いていいか?」
「・・・ああ。」
「入学式の時険しい顔して眠ってたけどよくあんな状況で眠れたな。他の奴らとか皆緊張してたのに。・・・何かいい夢みれたか?」
今頃か、という表情をして遊駆は質問に答える
「・・・別に緊張はしてたさ。椅子の座り心地が良すぎただけだ。それに夢の内容は・・・お前に言っても分からんだろ。」
「ふーん・・・お、もうすぐクラスに着くな。
さあてどんな可愛い娘がいるかなぁ?そう、例えるなら風霊使い
ウィンちゃんみたいな・・・」
暫くして。
「着いた...。」
二人は教室の前に立っている。
「...遊駆から先に入ってくれないか?」
少し声が震えている
「・・・わかった。」
ウィーン
自動ドアが開き遊駆と輪廻は教室に入った。
教室の中は小さな講堂の様な造りだ。
中はとても静かで緊張した空気が漂っている。
机は個々であるのではなく長机で椅子は三人分机に付いている
1-6は男子生徒25人女子生徒20人の45人で構成されているため、
現在は教壇を前に3×15の状態で5つずつ左、中央、右で机が並んでいる。
教壇の上にはスピーカーが設置されている。
遊駆達が教室の中をある程度みて最後に教壇の後ろにある黒板を見ると
「ようこそデュエルアカデミアへ!」
と綺麗な字で大きく書かれていた。
席を見ると人数は遊駆達から見て左から男子生徒10名女子生徒3名
真ん中男子生徒8名女子生徒は7名
右が男子生徒5名女子生徒女子生徒は10名だ。
男女混合している席もある
「・・・どうやら俺達が最後のようだな。座っておこう。」
ガシッ
歩き出す遊駆の服の袖を輪廻が掴む。
「・・・どうした?」
遊駆が輪廻の顔を見ると汗が溢れるように出ている。それだけではなく腕や足も震えており立っているのもやっとといった状態だった。
「わ、ワリィ...。やっぱ入ると緊張するわ・・・。その、いざ入るとさ、アカデミア生徒なんだって自覚が出てきてその、あの・・・」
話している事がまとまらない。
とても不安や緊張が混ざっているようにかんじる。
そんな輪廻をみて遊駆は袖を握っている手を上から重ねた。
「・・・気にしなくていい。ここにいるのはそんな状態の奴ばかりだ。・・・周りをよく見てみろ。」
「・・・!」
輪廻は気づいた。周りも自分と同じように緊張している。顔を見なくても分かる。背は強ばり無意識か震えている者もいる。
「分かったか?輪廻だけじゃない。俺みたいなのが異常なだけだ。だから気にしなくていい。」
「・・・ああ...!」
さっきまであった身体の震えはもう無い。
「...よし、もう大丈夫だ。助かったぜ。」
「なら行こう。右の一番前が空いている。」
一番前の席に座り数分後、担任が到着した。
「初めまして皆さん、ようこそデュエルアカデミアへ。私がこのクラスを担任する立花 薫です。
担当科目は魔法カード、魔法カードで分からない事があれば聞いて来て下さいね。」
長身で細身、髪と瞳の色は綺麗な黒。声は慈愛に満ちている。
「・・・じゃあ、早速皆さん新入生にしていただく事が3つあります。」
「3つ?何をするんですか?」
男子生徒が質問する
「それは今から説明します。」
「自己紹介とかはしないんですか?」
次に女子生徒が質問する
「はい。大丈夫ですよ。...さて、ではその3つをしていただきます。」
「1つ 入学式の時に説明がありましたが、本校が建てた寮に皆さんは入って貰います。出席番号順に2人ずつ、ルームメイトを確認した者人達から鍵を取りに来て下さい。
では、デュエルディスクを机の上に出して下さい。今からルームメイト表のデータをディスクに転送します。」
デュエルディスクにデータが転送され、全員が確認する。
「確認しましたね?ではルームメイトと会ったら鍵を取りに私のもとまで。」
ざわざわ ざわざわ
「・・・俺は輪廻とか」
遊駆が呟く
「えっ?・・・あっホントだ!寮でも宜しくな!俺ちょっと私物多いから一応気をつけてくれ。」
「ああ。・・・鍵を貰ってくる。」
数分後
「はい。1つめはクリアです。ルームメイトと仲良くしてくださいね。
では次に2つ 来週月曜日に二年生の新入生歓迎デュエル大会が学校行事として開催されます。この大会は入学したばかりで緊張している新入生達を二年生がデュエルで歓迎し、緊張を無くしてもらおうというのが目的の大会です。場所は本館の外で行います。森に迷ったり海に間違って落ちないよう気をつけて下さいね。
最後に3つ目です。
3つ目はこの学校で守ってもらう事、それはデュエルを好きでいる事です。」
「好きでいる事ですか?」
「はい。この学校では大抵の事はデュエルで決まります。確かにデュエルは勝負の世界。負ける事だってあるでしょう。それで嫌気がさすかもしれません。
しかし、それを糧として強くなり、デュエルをもっと好きになってほしいんです。
・・・言うのは簡単ですが実行するのは不可能に近いでしょう。しかしそれでもこの理想だけは、この学校が創立されてから変わっていません。皆さん、この3つ目を守ってくれますか?」
生徒達は少しの間どよめき、暫くしてから「はい!」と大きな声が教室中に響いた。
「・・・ありがとうございます!では今日はここまで。明日は土曜日なので、ゆっくり身体を休め、ルームメイトとも仲良くなって下さいね。」
放課後
学生寮 遊駆と輪廻の部屋
学生寮の部屋はシンプルな造りをしている。
一人用のベッドが2つ、冷蔵庫、TVが1つ、勉強机が2つ隣り合って設置されている。上にはエアコンが付いている。部屋の真ん中には小さなテーブルがあり、お菓子を広げてパーティーができそうだ。
「お!ベッドフカフカだー!とうっ!」
ベッドに思いっきりダイブする輪廻。
「・・・。」
それをよそに黙々と私物を片付ける遊駆。
「あっ、私物か。遊駆は何持ってきたんだ?」
「・・・俺は日記を。アカデミアに入ったら書いていこうと思ってな。それぐらいか。」
「へぇ、結構少ないんだな。」
そう言いながら作業を開始する。
「輪廻は何を持ってきたんだ?さっき私物が多いかもとは言ってたが。」
「ああ。まずは風霊使いウィンの目覚まし時計だろ?それからトリックスターフィギュア、あとはアイマスクとかだな。あっ、そうだあとマイ枕!これないと寝れないんだよ。」
「・・・そうか。」
「思ったより少なかったな。もっとあると思ってたんだけどな・・まぁいっか。」
「・・・それだけあれば十分だろう。」
「うーん...。それもそうだな。
・・・遊駆。」
「・・・何だ?」
「・・・いや、まぁ、その、これから宜しくな。俺達、仲良くやれる・・・よな?」
また不安そうに話す輪廻
「・・・何なら明日デュエルでもして親睦でも深めるか?」
「...そりゃいいな!よし!やろう!明日!デュエル!」
「スッ」と握手をしようと手を差し出す
「改めて宜しくな遊駆。」
「・・・ああ。」
二人は硬い握手をした。
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- 12/04 14:54 評価 7点 《孵化》「《昆虫族》専用の《トランスターン》とも言えるカード。…
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物語は走り出したばかりなので敵・味方キャラ双方もドンドン出てくることでしょう。 (2018-04-01 16:52)
そうですね。まだこのお話は始まったばかりなのでキャラもこれから増やしていく予定です。...ビショウジョカキタイ..。
なんとか印象に残るキャラクターを書きたいですね。頑張ります。 (2018-04-01 20:25)