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Scar /13:女神 作:げっぱ
ブラムが今日に襲った場所は『弱者の街』だけだった事から、余計なカードが混じらずにあの街の住人が奪われたカード全てをすぐに取り戻せた。
装置を使った簡易的な治療を行った後、スカーたちはアンのデュエルディスクで召喚した「コケ」に跨って街へと戻るが、ブラムはスカーたちを後ろから騙し討ちする事も急いで逃げ去る事もなく、まるで見送るかのように、姿が見えなくなるまでそのままそこにいた。
街に着いた時、その入り口に住人たちがいた。スカーたちが戻るかどうかを待っていたようだった。
「お、おい! 戻ってきたぞ!」
住人の一人が声を上げた。その声で気付いた住人たちが次々とざわめく。
その中にはマイバの姿があった。羨むような、妬むような、恐れるような、複雑な悲しそうな顔をしていた。
スカーとアンは「コケ」から降り、アンはそのヴィジョンを仕舞って、おずおずスカーを見上げる。
スカーと目が合い、アンの気持ちを察したのか、スカーは頷いた。
スカー「好きにしていいんだ」
スカーの言葉で、アンは勇気をもらえたような気がした。
スティーラー・ブラム追い掛けたのは許せないからで、第一目的は倒す事だった。カードを取り戻したのは副産物だが、それも目的があっての事だ。
取り戻したカードが入ったケースを胸に抱き、前に出る。胸一杯に息を吸った。
アン「あの!」
そして、一生の中で出した事のない大声で呼びかけた。使ってない筋肉やら何やらを使ったのか、当たり前のように声が裏返った。
一瞬で、アンに視線が集まる。粟立つような緊張感を浴びながら、それでもアンは言葉を続ける。
アン「カード、返してもらったから、取られた人を呼んで」
アン「今から、みんなに返す」
アンの精一杯の大声は、人々に通じたのだろうか。静まり返る群衆がアンを不安にさせる。
誰も彼もが呆気に取られた表情で見ている以上は、聞こえてはいるのだろうが。
間をおいて、ちらちらと話し声が聞こえ始めた。
「どういう事だ?」
「返してくれるのか?」
「何か企んでるんじゃないのか?」
ぼそぼそと聞こえてくるのは疑い訝しむ声だけだが、それでもアンは怯まない。寧ろ好機と見て畳みかけるように重ねて言った。
アン「みんなにカードを返すから、取られた人を集めて」
一喝に近い声音で、住人たちは疎らに散っていった。
* * *
暫くして、街の入り口には両手を使っても数えきれない大勢の人間が集まった。
先ほどまでとは比べ物にならない喧騒に耳と目が痛い。
街の広さからしてある程度は想定していたが、パッと見ただけでも百人は下らない数となると、流石に眩暈を感じる。
だがやると決め、口に出したからには、きちんと遂行しなければなるまい。
いつの間にか口に溜まっていたゴクリと唾を呑む。と、スカーがアンの肩に手を置いた。その腕に着けたデュエルディスクがガチャリと鳴る。
その手を見やり、スカーを見上げる。じっと見つめる目と、視線がかち合った。
何も言わないが、アンの緊張を見透かしたのだろう。そんな気がした。
アンは柔らかく笑い返し、スカーの手にそっと触れる。
アン「だいじょうぶだよ」
そう言うと、スカーは軽く息を吐き、アンの肩から手を離した。
大丈夫。スカーは許してくれているし、見守ってくれている。
スカーが許すのだから悪い事ではないはずだ。だからはアンは、安心して思うようにして良いのだ。
アン「あの!」
また、精一杯に声を上げる。当然のように裏返った。
それが全員の耳に届くはずはなく、聞こえた人間から黙っていき、静寂が伝播していく。
アン「これで、全員集まった?」
ゴウ「動ける奴らは、取りあえず……」
そう答えた男は、見れば入り口でスカーたちに絡んできたチンピラの一人だった。
アン「今からカードをみんなに返すけど、私はどのカードが誰のカードか分からない」
アン「だから、自分のカードが来たら、前に出て取りに来て」
あからさまに非効率なやり方だが、アンの頭では他の方法も思い付かなかった。
アンの言葉に、異論を唱える者はいない。沈黙は了承と受け取り、アンはケースを開けて一番手近なカードを手に取る。
アン「…………「はさみ撃ち」のカード」
「おっ、俺のカードだ!」
アンがカード名を読み上げると、一人の男が人垣を掻き分けてアンに駆け寄る。
アン「はい、これ」
差し出されたカードを、男はひったくる気で手を伸ばす。
が、アンの後ろで彫像のように立つスカーの、睨み付けるような形相に気付き、伸ばした手を引き攣らせた。
そしてゆっくり、スカーの機嫌を窺うかのような挙動で、そっとカードを受け取った。
「あ、ありがとよ……」
アン「うん」
男が戻っていくのを見て、アンは次のカードを手に取る。
アン「「モリンフェン」のカード」
「俺のカードだ!」
また別の男が前に出て、同じようにスカーに怯みながら、カードを受け取った。
その工程を、時間をかけて只管に繰り返していく。
アン「……「サンダー・ブレイク」のカード」
あるカード名を読み上げた時、それは起こった。
「俺のカードだ!」
「いや、俺のカードだぜ!」
複数の人間が持ち主を名乗り出たのだ。
「ふざけんなよテメエ! あれは俺のカードだ!」
「うるせえ! お前こそ適当な事を抜かすな!」
二人の男は罵り合いながら近寄る。周りの人間はそれを止めもしない。スティーラーの襲来の疲労が抜けていないのもあるが、想定できた事だからだ。
奪う。『カオスクロス』が用意したルールで生み出されたこの街では、そう言った意味では「持ち主」と言う概念は存在しない。
この二人がやらなくても、いずれ誰かが偽って名乗り出て、こうして奪われた者同士の小競り合いが起こる。
アン「やめて!」
あわや取っ組み合いの喧嘩が始まるその寸前に、咄嗟にアンは声を張り上げた。声を出し慣れたからか、裏返らなかった。
男たちはピタリと止まり、アンの方を見る。
アン「やめて」
この街の人間に染み付いた生き方を見て、心がもぞもぞするのを感じながらも、もう一度、アンは同じ言葉を投げかける。
もっと知識があれば、こんな諍いなど起きない返却分配ができただろう。この二人を説得する良い言葉が言えたのだろう。
それを渇望しても、しかし現実ではただの世間知らずの子供でしかない。
無力を噛み締めて、それでも吐き出せるのは、たった三文字だけだった。
二人の男は、バツが悪そうに離れた。
「わ、悪かったよ、嘘吐いて……」
「ああ……」
そして片方がアンに近寄り、差し出されたカードを受け取った。
「ごめんな、お嬢ちゃん…………ありがとよ」
申し訳なさそうな顔をした後、不器用に笑った。痩せこけた顔に、空きっ歯が浮かんだ。
アン「うん」
アンはただ、頷いて返した。
男が戻っていった後、また別のカードを手に取る。
アン「あ……」
それを見て、思わずアンは声を上げた。
「天空竜」のカード。忘れもしないそのカード、その持ち主。
アン「「天空竜」のカード……マイバ」
その人の名を呼ぶ。
人だかりの中のマイバは、驚きながら前に出て、アンに歩み寄る。
相変わらずの強面だが、その顔に昨日のデュエル中の自信などは欠片もない。
アン「はい」
気になりはするが、アンには関係のない事なので、構わずにカードを渡す。
マイバはそれを受け取り、見つめた後、もう一度アンと向き合った。
マイバ「何でだ?」
アン「え?」
マイバ「何で俺たちを助ける真似をする? あんたらに何の得がある? 何の意味がある?」
マイバ「大体にして、俺たちはあんたらに喧嘩を売ったんだぞ。俺なんか、あんたとタイマンでだ。それが何を目的にしての事か、分からねえ訳じゃないだろ。スティーラーの奴が俺たちにした事を、俺たちはあんたらにしようとしたんだ」
マイバ「なあ、俺たちを助ける義理なんかないだろうが。何でだよ」
不貞腐れるわけでも怒るわけでもなく、マイバが淡々と零す様は、単純に沸き起こる疑問を投げかけるように見えた。
マイバの言い分は尤もで、道理とも言っていい簒奪主義の考えから外れた行いを謎に思うのは当然と言える。
アンには、それに答える責任があるのだろう。
アンは顔を伏せ、少し考えた。
足りないと自負する頭で類推した結果、結論と思しきものに辿り着いたので、顔を上げてマイバと目を合わせる。
アン「大切なカードを無くしたら、いやだから」
その返答に、マイバは目を丸くした。
アン「私には大切なカードがある。弱くても、何もかもを蹴散らす強いカードが手に入ったとしても、大切にしたいカードがある。それが無くなったら……どうなるか分からないけど、すごく、いや」
アン「それはきっと、私だけじゃない。デッキを持っている人なら、誰もが同じだと思う」
アン「だから、得とか、「ギリ」とか、そういう話じゃなくて、私はこうした方が良いと思った」
アン「だから返すの」
マイバが下唇を噛んだ。やっとと言う体で、戦慄かせながら口を開く。
マイバ「俺たちがどんな連中か分かってんのか。俺たちはなあ、あんたの理想に適うような人間じゃねえんだぞ……」
絞り出すその言葉には、表情と合わせてマイバの自信の無さが表れているようだった。街の人間たちも、マイバの言葉が聞こえた者は顔を伏せて陰らせる。
その顔が、アンには見覚えがあった。と言うより、自分自身がそうした事があった。
スカーに助けてもらった後、初めてデュエルしたあの時、負けそうになったターンに、自分には存在価値が無いと誤認したその時を思い出す。
ハンター・ウルフとのデュエルの後、自分の存在が疎まれていないか不安になったその時も思い出す。
きっとその時々の自分もこんな顔をしていたのだろうと思う。
人は、誰かから何かをもらった時、自分にその価値は無いと、そのプレッシャーに負けてしまいそうになる事があるのだろう。
アン「そう」
アン「なら、「りそうにかなう」ように、これからがんばればいいと思う」
アン「私が今やってる事って、そんなに特別な事じゃないから。もっと言うと、私はただやりたい事をしているだけだから」
アン「だから、気にしないで良いんだよ」
アンは知っている。人に優しくしてもらったら、それを何の遠慮も無しに受け取って良いのだ。その上でどうするのか、判断するのは自分なだけの話。
金輪際会うかどうかも分からないような相手の事など考えても仕方ないし、逆にそんな相手の言葉をわざわざ聞く必要も無いのだ。
悪に転ぶか善に落ち着くか、できれば善人になってほしい程度しか思わない。
と、アンは考えていたのだが。
つう、と。マイバの頬を涙が伝うのを見て、ぎょっとした。
思わず出た物らしく、マイバ自身が驚いて、その涙を拭った。
マイバ「くそっ……情けねえ」
そして何に対してか、悪態を零した。
「女神だ…………」
その後方、人だかりの中から、そんな声が聞こえた。
「女神」
「女神様だ」
「こんな世界に、あんな子供が……」
見ればその人たちも、顔を伏せて涙を堪えて震えたり、拝んだり、形容し難い異様な光景となっていた。自分の言葉が原因の事だとは分かっているが、「何だこれは」と思わずにはいられない。
唖然とするアンを余所に、マイバは何ともさっぱりした顔で、アンに向き直る。
マイバ「そのカード、渡してくれ。俺たちが、自分で持ち主に返す」
アン「え?」
マイバ「あなた様にそんな手間はさせられねえ。安心してくれ、これだけの人数がいれば、どのカードがどいつのかなんて分かる。いや、分かりまさぁ」
そう言って、恭しく手を伸ばすマイバ。
突然の態度の豹変について行けないものの、状況を判断するに、任せても良いのだと思い、言われた通りにケースを渡す。
マイバ「任せて下せえ。あなた様の期待を裏切りはしません」
ゴウ「おい、ずりィぞマイバ! 何時まで女神様と喋ってんだ!」
「そうだ! 女神様はスティーラーとデュエルしてお疲れなんだぞ!」
と、痺れを切らした様子の人だかりの連中が、マイバに対して文句を飛ばす。
あちらもあちらでマイバに倣ってか変な言葉遣いをし始めたし。
ブラムとデュエルしたのはスカーである事以外に文句があるわけではないが違和感が尋常では無く困惑が止まらない。しかし苦言を呈そうにも上手く言葉にできないので、やめた。
マイバ「分かってらぁ! すいません。お急ぎでなければ、どうぞゆっくりしていってくだせえ」
野次に怒鳴り返し、一転下手な作り笑いを浮かべて、そんな提案をしてきた。
アンは振り向いてスカーに判断を乞う。
スカー「好きにしろ」
と、スカーまで匙をぶん投げたので、アンは自分だけで考えなければならなくなった。
アンは今までスカーの後ろをついてきただけなので、行く道と言うのを考えた事がない。だのに「好きにしろ」とは中々酷だが、取り敢えず、アン自身に街に留まる理由は無いし、急ぐ理由も無い。
とすればアン以外の要因を行動の理由にする必要があるが、スカーが怪我人である事を考えると、体を休める必要はあるだろう。
アン「じゃ、じゃあ、してく」
マイバ「分かりました! ささ、こちらへっ!」
不気味に下出に出始めた街の住人たちに案内され、アンとスカーは再び『弱者の街』の世話になる事にした。
* * *
案内された場所は、昨夜使った廃屋と大差ないような家だったが、まあマシな場所だった。
その後、アンは「女神」と、スカーが時々「英雄」と呼ばれ、この街が為せるだろう最大の持て成しを受けた。
と言っても、丁重に扱われた以外は惜しみなく食材を差し出されただけだったが、限りある食料を一度の武勇で貪るわけにもいかないので、それは断った。
代わりに、スカーが傷だらけだから静かにしてほしいと言うと、慌てて身を引いていった。
その夜、スカーの腕に巻いた当て布を交換しながら、アンはスカーに話しかけた。
アン「ねえ、スカー」
スカー「なんだ」
アン「私ね、こんな風にしてもらうつもりじゃなかった」
スカー「だろうな」
アン「みんな、よろこんでる」
スカー「ああ、そうだ」
アン「でもね、ちょっとだけ気になってる事がある」
スカー「何がだ?」
アン「スティーラー……ブラムを逃がした事」
スカーがピクリと反応した。
スカーはアンに一任すると言ったものの、やはりその決定には思うところがあったのだ。
申し訳なく思いながら、アンは言葉を続ける。
アン「それと、みんなにカードを返した事」
スカー「ああ……それが、どうかしたのか」
アン「間違ってたのかな。スティーラーを殺して、カードを返しに戻らない方が良かったのかな」
布を縛る。
それから、アンは手を止めた。ここで手を止めなければ、真剣な気持ちで聞いていると思われないかもしれないと考えたからだ。
また、誤魔化していると思われるのも嫌だった。スカーに対して、アンは素直でいたかっただけだが。
スカーが静かに息を吐く。
スカー「それは、俺にも分からない事だ」
アンは驚き、スカーの顔を見た。いつもと変わらない仏頂面だ。
「不機嫌」以外の感情が死んでいるかのような顔で、発言が真実か偽りか冗談かも分からないような顔。
ただ言葉通りに受け取るしかないので、スカーでも分からない事があるのかと、アンは純粋に驚いた。
スカー「正しいか間違っているかどうかは分からない。だが、良い事だと言うのは、断言できる」
言いながら、スカーはアンの頭をくしゃりと撫でた。荒れた指が痛んだ髪に絡んでくすぐる。
スカー「お前は良い事をしたんだ。俺はそう思う」
そして、少しだけ微笑んだ。ような気がした。
途端に、アンはちょっとだけ頬が熱くなるのを感じた。あと、心臓が強く鳴った。
だけどそんな事、気にならなくなるくらいに、嬉しかった。
アン「そっか」
スカー「ああ」
アン「ならいいや」
スカーが認めてくれたので満足し、アンは布の交換の作業に戻った。
スカー「だがな、来るなと言ったのに来た事は良し悪しに関係なく怒っているからな」
付け足すようなスカーの言葉に、アンは「ぐう」と喉から絞り出すような音を出した。語気に怒りが含まれていないのが、救いと言えばそうだった。
* * *
翌朝、スカーの体調は万全とは言い難いものの、移動に支障はない程度には回復したので、街を離れる事にした。
アンが寝ていた昨夜の内に装置を使った治療もしていたようで、抉れた部分が殆ど再生していたのには流石に驚いたが。
そして二人を見送る為に、街の住人が総出で入り口に集まった。
マイバ「お元気で、女神様。スカーの旦那、あんたなら大丈夫だと思うが、女神様を頼む」
スカーは何も言わず、ただ頷いた。
店主「これを持って行ってくれ。少ないが、食料だ」
昨日、スカーたちが訪れた食料を分ける店の男が、昨日交換した分より多い量の食料を渡してきた。
店主「こればっかりは断らんでくれ。女神様だけじゃない、街を救ってくれた礼だ」
ゴウ「お願いでさあ、女神様」
「俺たちにはこれくらいしかできないんです」
店主のみならず、聞こえた住人が揃ってそう言うので、アンはその食料を受け取った。重くて落としてしまった後、スカーに持ってもらった。
アン「それじゃ、行くね。元気でね」
名残惜しむ住人たちの顔を一人ずつ見てから、アンはスカーの顔を見る。
目配せを受け取ったスカーは振り返り、歩き出す。アンはその後ろをついて行く。
住人たちは手を振り、声を上げて、二人を見送った。
「さよなら、女神様……!」
振り返り、街の姿が見えなくなっても、そんな声がこだまして聞こえたような気がした。
装置を使った簡易的な治療を行った後、スカーたちはアンのデュエルディスクで召喚した「コケ」に跨って街へと戻るが、ブラムはスカーたちを後ろから騙し討ちする事も急いで逃げ去る事もなく、まるで見送るかのように、姿が見えなくなるまでそのままそこにいた。
街に着いた時、その入り口に住人たちがいた。スカーたちが戻るかどうかを待っていたようだった。
「お、おい! 戻ってきたぞ!」
住人の一人が声を上げた。その声で気付いた住人たちが次々とざわめく。
その中にはマイバの姿があった。羨むような、妬むような、恐れるような、複雑な悲しそうな顔をしていた。
スカーとアンは「コケ」から降り、アンはそのヴィジョンを仕舞って、おずおずスカーを見上げる。
スカーと目が合い、アンの気持ちを察したのか、スカーは頷いた。
スカー「好きにしていいんだ」
スカーの言葉で、アンは勇気をもらえたような気がした。
スティーラー・ブラム追い掛けたのは許せないからで、第一目的は倒す事だった。カードを取り戻したのは副産物だが、それも目的があっての事だ。
取り戻したカードが入ったケースを胸に抱き、前に出る。胸一杯に息を吸った。
アン「あの!」
そして、一生の中で出した事のない大声で呼びかけた。使ってない筋肉やら何やらを使ったのか、当たり前のように声が裏返った。
一瞬で、アンに視線が集まる。粟立つような緊張感を浴びながら、それでもアンは言葉を続ける。
アン「カード、返してもらったから、取られた人を呼んで」
アン「今から、みんなに返す」
アンの精一杯の大声は、人々に通じたのだろうか。静まり返る群衆がアンを不安にさせる。
誰も彼もが呆気に取られた表情で見ている以上は、聞こえてはいるのだろうが。
間をおいて、ちらちらと話し声が聞こえ始めた。
「どういう事だ?」
「返してくれるのか?」
「何か企んでるんじゃないのか?」
ぼそぼそと聞こえてくるのは疑い訝しむ声だけだが、それでもアンは怯まない。寧ろ好機と見て畳みかけるように重ねて言った。
アン「みんなにカードを返すから、取られた人を集めて」
一喝に近い声音で、住人たちは疎らに散っていった。
* * *
暫くして、街の入り口には両手を使っても数えきれない大勢の人間が集まった。
先ほどまでとは比べ物にならない喧騒に耳と目が痛い。
街の広さからしてある程度は想定していたが、パッと見ただけでも百人は下らない数となると、流石に眩暈を感じる。
だがやると決め、口に出したからには、きちんと遂行しなければなるまい。
いつの間にか口に溜まっていたゴクリと唾を呑む。と、スカーがアンの肩に手を置いた。その腕に着けたデュエルディスクがガチャリと鳴る。
その手を見やり、スカーを見上げる。じっと見つめる目と、視線がかち合った。
何も言わないが、アンの緊張を見透かしたのだろう。そんな気がした。
アンは柔らかく笑い返し、スカーの手にそっと触れる。
アン「だいじょうぶだよ」
そう言うと、スカーは軽く息を吐き、アンの肩から手を離した。
大丈夫。スカーは許してくれているし、見守ってくれている。
スカーが許すのだから悪い事ではないはずだ。だからはアンは、安心して思うようにして良いのだ。
アン「あの!」
また、精一杯に声を上げる。当然のように裏返った。
それが全員の耳に届くはずはなく、聞こえた人間から黙っていき、静寂が伝播していく。
アン「これで、全員集まった?」
ゴウ「動ける奴らは、取りあえず……」
そう答えた男は、見れば入り口でスカーたちに絡んできたチンピラの一人だった。
アン「今からカードをみんなに返すけど、私はどのカードが誰のカードか分からない」
アン「だから、自分のカードが来たら、前に出て取りに来て」
あからさまに非効率なやり方だが、アンの頭では他の方法も思い付かなかった。
アンの言葉に、異論を唱える者はいない。沈黙は了承と受け取り、アンはケースを開けて一番手近なカードを手に取る。
アン「…………「はさみ撃ち」のカード」
「おっ、俺のカードだ!」
アンがカード名を読み上げると、一人の男が人垣を掻き分けてアンに駆け寄る。
アン「はい、これ」
差し出されたカードを、男はひったくる気で手を伸ばす。
が、アンの後ろで彫像のように立つスカーの、睨み付けるような形相に気付き、伸ばした手を引き攣らせた。
そしてゆっくり、スカーの機嫌を窺うかのような挙動で、そっとカードを受け取った。
「あ、ありがとよ……」
アン「うん」
男が戻っていくのを見て、アンは次のカードを手に取る。
アン「「モリンフェン」のカード」
「俺のカードだ!」
また別の男が前に出て、同じようにスカーに怯みながら、カードを受け取った。
その工程を、時間をかけて只管に繰り返していく。
アン「……「サンダー・ブレイク」のカード」
あるカード名を読み上げた時、それは起こった。
「俺のカードだ!」
「いや、俺のカードだぜ!」
複数の人間が持ち主を名乗り出たのだ。
「ふざけんなよテメエ! あれは俺のカードだ!」
「うるせえ! お前こそ適当な事を抜かすな!」
二人の男は罵り合いながら近寄る。周りの人間はそれを止めもしない。スティーラーの襲来の疲労が抜けていないのもあるが、想定できた事だからだ。
奪う。『カオスクロス』が用意したルールで生み出されたこの街では、そう言った意味では「持ち主」と言う概念は存在しない。
この二人がやらなくても、いずれ誰かが偽って名乗り出て、こうして奪われた者同士の小競り合いが起こる。
アン「やめて!」
あわや取っ組み合いの喧嘩が始まるその寸前に、咄嗟にアンは声を張り上げた。声を出し慣れたからか、裏返らなかった。
男たちはピタリと止まり、アンの方を見る。
アン「やめて」
この街の人間に染み付いた生き方を見て、心がもぞもぞするのを感じながらも、もう一度、アンは同じ言葉を投げかける。
もっと知識があれば、こんな諍いなど起きない返却分配ができただろう。この二人を説得する良い言葉が言えたのだろう。
それを渇望しても、しかし現実ではただの世間知らずの子供でしかない。
無力を噛み締めて、それでも吐き出せるのは、たった三文字だけだった。
二人の男は、バツが悪そうに離れた。
「わ、悪かったよ、嘘吐いて……」
「ああ……」
そして片方がアンに近寄り、差し出されたカードを受け取った。
「ごめんな、お嬢ちゃん…………ありがとよ」
申し訳なさそうな顔をした後、不器用に笑った。痩せこけた顔に、空きっ歯が浮かんだ。
アン「うん」
アンはただ、頷いて返した。
男が戻っていった後、また別のカードを手に取る。
アン「あ……」
それを見て、思わずアンは声を上げた。
「天空竜」のカード。忘れもしないそのカード、その持ち主。
アン「「天空竜」のカード……マイバ」
その人の名を呼ぶ。
人だかりの中のマイバは、驚きながら前に出て、アンに歩み寄る。
相変わらずの強面だが、その顔に昨日のデュエル中の自信などは欠片もない。
アン「はい」
気になりはするが、アンには関係のない事なので、構わずにカードを渡す。
マイバはそれを受け取り、見つめた後、もう一度アンと向き合った。
マイバ「何でだ?」
アン「え?」
マイバ「何で俺たちを助ける真似をする? あんたらに何の得がある? 何の意味がある?」
マイバ「大体にして、俺たちはあんたらに喧嘩を売ったんだぞ。俺なんか、あんたとタイマンでだ。それが何を目的にしての事か、分からねえ訳じゃないだろ。スティーラーの奴が俺たちにした事を、俺たちはあんたらにしようとしたんだ」
マイバ「なあ、俺たちを助ける義理なんかないだろうが。何でだよ」
不貞腐れるわけでも怒るわけでもなく、マイバが淡々と零す様は、単純に沸き起こる疑問を投げかけるように見えた。
マイバの言い分は尤もで、道理とも言っていい簒奪主義の考えから外れた行いを謎に思うのは当然と言える。
アンには、それに答える責任があるのだろう。
アンは顔を伏せ、少し考えた。
足りないと自負する頭で類推した結果、結論と思しきものに辿り着いたので、顔を上げてマイバと目を合わせる。
アン「大切なカードを無くしたら、いやだから」
その返答に、マイバは目を丸くした。
アン「私には大切なカードがある。弱くても、何もかもを蹴散らす強いカードが手に入ったとしても、大切にしたいカードがある。それが無くなったら……どうなるか分からないけど、すごく、いや」
アン「それはきっと、私だけじゃない。デッキを持っている人なら、誰もが同じだと思う」
アン「だから、得とか、「ギリ」とか、そういう話じゃなくて、私はこうした方が良いと思った」
アン「だから返すの」
マイバが下唇を噛んだ。やっとと言う体で、戦慄かせながら口を開く。
マイバ「俺たちがどんな連中か分かってんのか。俺たちはなあ、あんたの理想に適うような人間じゃねえんだぞ……」
絞り出すその言葉には、表情と合わせてマイバの自信の無さが表れているようだった。街の人間たちも、マイバの言葉が聞こえた者は顔を伏せて陰らせる。
その顔が、アンには見覚えがあった。と言うより、自分自身がそうした事があった。
スカーに助けてもらった後、初めてデュエルしたあの時、負けそうになったターンに、自分には存在価値が無いと誤認したその時を思い出す。
ハンター・ウルフとのデュエルの後、自分の存在が疎まれていないか不安になったその時も思い出す。
きっとその時々の自分もこんな顔をしていたのだろうと思う。
人は、誰かから何かをもらった時、自分にその価値は無いと、そのプレッシャーに負けてしまいそうになる事があるのだろう。
アン「そう」
アン「なら、「りそうにかなう」ように、これからがんばればいいと思う」
アン「私が今やってる事って、そんなに特別な事じゃないから。もっと言うと、私はただやりたい事をしているだけだから」
アン「だから、気にしないで良いんだよ」
アンは知っている。人に優しくしてもらったら、それを何の遠慮も無しに受け取って良いのだ。その上でどうするのか、判断するのは自分なだけの話。
金輪際会うかどうかも分からないような相手の事など考えても仕方ないし、逆にそんな相手の言葉をわざわざ聞く必要も無いのだ。
悪に転ぶか善に落ち着くか、できれば善人になってほしい程度しか思わない。
と、アンは考えていたのだが。
つう、と。マイバの頬を涙が伝うのを見て、ぎょっとした。
思わず出た物らしく、マイバ自身が驚いて、その涙を拭った。
マイバ「くそっ……情けねえ」
そして何に対してか、悪態を零した。
「女神だ…………」
その後方、人だかりの中から、そんな声が聞こえた。
「女神」
「女神様だ」
「こんな世界に、あんな子供が……」
見ればその人たちも、顔を伏せて涙を堪えて震えたり、拝んだり、形容し難い異様な光景となっていた。自分の言葉が原因の事だとは分かっているが、「何だこれは」と思わずにはいられない。
唖然とするアンを余所に、マイバは何ともさっぱりした顔で、アンに向き直る。
マイバ「そのカード、渡してくれ。俺たちが、自分で持ち主に返す」
アン「え?」
マイバ「あなた様にそんな手間はさせられねえ。安心してくれ、これだけの人数がいれば、どのカードがどいつのかなんて分かる。いや、分かりまさぁ」
そう言って、恭しく手を伸ばすマイバ。
突然の態度の豹変について行けないものの、状況を判断するに、任せても良いのだと思い、言われた通りにケースを渡す。
マイバ「任せて下せえ。あなた様の期待を裏切りはしません」
ゴウ「おい、ずりィぞマイバ! 何時まで女神様と喋ってんだ!」
「そうだ! 女神様はスティーラーとデュエルしてお疲れなんだぞ!」
と、痺れを切らした様子の人だかりの連中が、マイバに対して文句を飛ばす。
あちらもあちらでマイバに倣ってか変な言葉遣いをし始めたし。
ブラムとデュエルしたのはスカーである事以外に文句があるわけではないが違和感が尋常では無く困惑が止まらない。しかし苦言を呈そうにも上手く言葉にできないので、やめた。
マイバ「分かってらぁ! すいません。お急ぎでなければ、どうぞゆっくりしていってくだせえ」
野次に怒鳴り返し、一転下手な作り笑いを浮かべて、そんな提案をしてきた。
アンは振り向いてスカーに判断を乞う。
スカー「好きにしろ」
と、スカーまで匙をぶん投げたので、アンは自分だけで考えなければならなくなった。
アンは今までスカーの後ろをついてきただけなので、行く道と言うのを考えた事がない。だのに「好きにしろ」とは中々酷だが、取り敢えず、アン自身に街に留まる理由は無いし、急ぐ理由も無い。
とすればアン以外の要因を行動の理由にする必要があるが、スカーが怪我人である事を考えると、体を休める必要はあるだろう。
アン「じゃ、じゃあ、してく」
マイバ「分かりました! ささ、こちらへっ!」
不気味に下出に出始めた街の住人たちに案内され、アンとスカーは再び『弱者の街』の世話になる事にした。
* * *
案内された場所は、昨夜使った廃屋と大差ないような家だったが、まあマシな場所だった。
その後、アンは「女神」と、スカーが時々「英雄」と呼ばれ、この街が為せるだろう最大の持て成しを受けた。
と言っても、丁重に扱われた以外は惜しみなく食材を差し出されただけだったが、限りある食料を一度の武勇で貪るわけにもいかないので、それは断った。
代わりに、スカーが傷だらけだから静かにしてほしいと言うと、慌てて身を引いていった。
その夜、スカーの腕に巻いた当て布を交換しながら、アンはスカーに話しかけた。
アン「ねえ、スカー」
スカー「なんだ」
アン「私ね、こんな風にしてもらうつもりじゃなかった」
スカー「だろうな」
アン「みんな、よろこんでる」
スカー「ああ、そうだ」
アン「でもね、ちょっとだけ気になってる事がある」
スカー「何がだ?」
アン「スティーラー……ブラムを逃がした事」
スカーがピクリと反応した。
スカーはアンに一任すると言ったものの、やはりその決定には思うところがあったのだ。
申し訳なく思いながら、アンは言葉を続ける。
アン「それと、みんなにカードを返した事」
スカー「ああ……それが、どうかしたのか」
アン「間違ってたのかな。スティーラーを殺して、カードを返しに戻らない方が良かったのかな」
布を縛る。
それから、アンは手を止めた。ここで手を止めなければ、真剣な気持ちで聞いていると思われないかもしれないと考えたからだ。
また、誤魔化していると思われるのも嫌だった。スカーに対して、アンは素直でいたかっただけだが。
スカーが静かに息を吐く。
スカー「それは、俺にも分からない事だ」
アンは驚き、スカーの顔を見た。いつもと変わらない仏頂面だ。
「不機嫌」以外の感情が死んでいるかのような顔で、発言が真実か偽りか冗談かも分からないような顔。
ただ言葉通りに受け取るしかないので、スカーでも分からない事があるのかと、アンは純粋に驚いた。
スカー「正しいか間違っているかどうかは分からない。だが、良い事だと言うのは、断言できる」
言いながら、スカーはアンの頭をくしゃりと撫でた。荒れた指が痛んだ髪に絡んでくすぐる。
スカー「お前は良い事をしたんだ。俺はそう思う」
そして、少しだけ微笑んだ。ような気がした。
途端に、アンはちょっとだけ頬が熱くなるのを感じた。あと、心臓が強く鳴った。
だけどそんな事、気にならなくなるくらいに、嬉しかった。
アン「そっか」
スカー「ああ」
アン「ならいいや」
スカーが認めてくれたので満足し、アンは布の交換の作業に戻った。
スカー「だがな、来るなと言ったのに来た事は良し悪しに関係なく怒っているからな」
付け足すようなスカーの言葉に、アンは「ぐう」と喉から絞り出すような音を出した。語気に怒りが含まれていないのが、救いと言えばそうだった。
* * *
翌朝、スカーの体調は万全とは言い難いものの、移動に支障はない程度には回復したので、街を離れる事にした。
アンが寝ていた昨夜の内に装置を使った治療もしていたようで、抉れた部分が殆ど再生していたのには流石に驚いたが。
そして二人を見送る為に、街の住人が総出で入り口に集まった。
マイバ「お元気で、女神様。スカーの旦那、あんたなら大丈夫だと思うが、女神様を頼む」
スカーは何も言わず、ただ頷いた。
店主「これを持って行ってくれ。少ないが、食料だ」
昨日、スカーたちが訪れた食料を分ける店の男が、昨日交換した分より多い量の食料を渡してきた。
店主「こればっかりは断らんでくれ。女神様だけじゃない、街を救ってくれた礼だ」
ゴウ「お願いでさあ、女神様」
「俺たちにはこれくらいしかできないんです」
店主のみならず、聞こえた住人が揃ってそう言うので、アンはその食料を受け取った。重くて落としてしまった後、スカーに持ってもらった。
アン「それじゃ、行くね。元気でね」
名残惜しむ住人たちの顔を一人ずつ見てから、アンはスカーの顔を見る。
目配せを受け取ったスカーは振り返り、歩き出す。アンはその後ろをついて行く。
住人たちは手を振り、声を上げて、二人を見送った。
「さよなら、女神様……!」
振り返り、街の姿が見えなくなっても、そんな声がこだまして聞こえたような気がした。
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